スパイスぴりっと … 骨付鳥「一鶴(いっかく)」(横浜)
連休の真っ只中の今日は、古くからの知り合い4家族で集まって夕食会です。横浜に2家族、埼玉に1家族、そしてわが家が東京ということで、早い夕方に横浜は元町・中華街に集合です。
東京から出かけるにしても、渋谷から東急東横線に乗ってしまえば、そのまま地下鉄みなとみらい線まで乗り入れて、元町・中華街駅までは1本。便利になったものですね。
みんなで元町商店街をぶらぶらと歩いた後は山下公園に。天気もよくて、気持ちいいですねぇ。しかし、山下公園から中華街側に踏み込むと、そこは予想通り人の群れ群れ群れ。びっしりと人で埋まっているような状況です。
われわれのほうは、今日の夕食は横浜駅近くにある「一鶴(いっかく)」を予約しているので、電車に乗って横浜駅までもどります。
店内はテーブル席が主体で、4人席、8人席がずらりと並んでいます。われわれは12人で予約していたので、8人卓+4人卓が通路をはさんで割り当てられています。
この店の主たるメニューは「おやどり」(977円)、「ひなどり」(819円)という2品の骨付鳥のみ。この骨付鳥(ほねつきどり)というのは、骨付きの鳥もも肉のことですが、この「骨付鳥」呼び方そのものも、「一鶴」のオリジナルなんだそうです。
もともとは香川県丸亀市に本店を置く店で、香川県内に6店舗のほか、横浜に1店舗。そして間もなく横浜・青葉台にもう1店舗開店する予定なのだそうです。香川県内では、ものすごい人気のお店なのだそうです。
さて、注文の基本は、ビールなどの飲みものを注文しておいて、まずは「おやどり」「ひなどり」のどちらにするかという選択をすることにあります。ここの「骨付鳥」は、もも肉の骨の部分を手に持ってかぶりつくスタイル。したがって、ひとり1本ずつ注文するのが基本なのです。
「おやどり」は、その名のとおりヒネ鶏で、肉がしっかりと硬い。しかし、噛みしめたときに味わいが深いのは「おやどり」のように思います。宮崎の骨付き地鶏焼きと同じような感じですね。
それにくらべると「ひなどり」は、その肉がほんわりと柔らかくて、とっても食べやすいのが長所です。どちらもそれぞれの味わいがあるのです。
「おや」か「ひな」かという選択が終わると、次に、その骨付鳥が焼けてくるまでの間をつなぐ小鉢物を選びます。この小鉢物(すべて368円)が、全部で15品あるので、居酒屋としても十分なのです。
今日注文したのは「かわ酢」「牛すじ煮」「もつ煮付」「冷や奴」「玉子どうふ」「小魚の三杯酢」「かまあげちりめん」「もろきゅう」「枝豆」「醤油まめ」の10品。おいしいものが多くて、何度かおかわりしたものもあるぐらいでした。
逆に注文していないのは「めざし」「月見とろろ」「酢くらげ」「〆さば」「ねぎさば」の5品ですが、最後の2品、「〆さば」と「ねぎさば」は、本日サバの仕入れがなかったとのことで、本当は食べたかったのに品切れという状態だったのでした。
「おやどり」「ひなどり」はボリュームたっぷりで、このどちらかに「とりめし(スープ付)」(420円)か「むすび(スープ付)」(315円)を組み合わせると、それでもう立派に1食分のお食事メニューになります。骨付鳥をたのむと付いてくるキャベツがおかわりし放題というのもうれしいですね。
しかし、残念なのはさっきも書いたとおり、ひとり1本を手に持って食べざるを得ないために、ちょっとずつ分けっこしたりするのがむずかしいところ。運良く箸でちぎれれば分けることもできるのですが、特に「おやどり」の場合はそれもなかなかむずかしい。
したがって、どんどん食べ進んだあとは、「もうちょっと骨付鳥を食べたいんだけど、丸ごと1本はちょっとねぇ」という状態になってしまい、小鉢物はどんどん追加注文するんだけど、骨付鳥はなかなかたのむことができないのです。フォークとナイフを用意しておいてくれるとありがたいですねぇ。
私自身はというと、生ビール大ジョッキ(872円)で乾杯し、まずは「おやどり」を注文。待ってる間に「かわ酢」「牛すじ煮」「もつ煮付」に「枝豆」「醤油まめ」です。(小鉢物は、テーブルみんなでこれですからね! 念のため。)
店員さんもきびきびと、にこやかに対応してくれて、実に気持ちがいい。われわれのように飲むことを中心にしているグループも、食事だけのグループも入り交ざっての店内です。
「おやどり」完食のあとは、ビールをハーフ&ハーフ大ジョッキ(893円)に切りかえて、今度は「ひなどり」を追加です。さらに「かわ酢」を追加し、となりのテーブルでうまいうまいと評判の「小魚の三杯酢」をもらいます。小魚といいつつも、今日のは中ぐらいのサイズのアジ1尾分です。
骨付鳥の味付けは、とってもスパイシーで飲みものもご飯も進む進むといった感じです。「おやどり」のときはまだいいものの、ガブッといっぺんにたくさん食べることができる「ひなどり」では、ひと口で入ってくるスパイスの量も多いからか、辛さがかなり効きます。
最後は焼酎に切りかえて、小鉢物をちまちまとつつきながら、みんなで談笑です。
電話で予約したときに、「祝日なので、お客様が多いようだと2時間制にさせていただきます」と、あらかじめことわられていたのですが、われわれが午後5時からスタートしたために、まだそれほどお客さんも増えず、ゆっくりと2時間半ほど過ごしたあと、「じゃ、次に行こう」とお勘定。12人(大人8人、子供4人)で4万7千円でした。
それにしても「おやどり」は秀逸ですねぇ。宮崎の地鶏焼きも好きですが、ここの「おやどり」も大好きです。
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