これぞまったく午前さま … バー「PURE(ピュアー)」(野方)
「竹よし」での夕食会のあとは、常連さんたちに「竹よし」の店主やおかみさんも加わって、近所のスナック「夕遊(ゆうゆう)」(03-3337-0533、中野区鷺宮3-9-28 )での二次会です。「夕遊」のママさんご自身が、ときどき「竹よし」の夕食会にも参加されることもあって、夕食会の後の二次会は「ひとり2千円」という均一会費で引き受けてくれているのです。
常連のMmさんの軽妙洒脱な進行に合わせてのカラオケ大会は、日付けが変わるころまで大盛り上がりです。「電車がなくなるからそろそろ…」とお開きにして店を出ます。
駅に向かって歩くものの、「土曜日だからまだまだ飲もう!」という自宅が近くの面々たちと、さらに次へ向かいます。都立家政商店街を南に抜けて、向かう先は「ピュアー」です。
「こんばんはぁ!」。元気よくドヤドヤと店内に繰りこみます。先客はそれぞれひとり客の男性と女性の2名。カウンターのこちら側と向こう側で飲まれていたようなのですが、われわれが集団(5人)で入ったため、手前側にずれてくれます。
私は先客の女性客の向こうどなりへ。この女性は、以前にもこの店でお会いしたことのあるEさんです。「こんばんは」とあいさつしながら、腰をおろします。
「ホワイトミント、入りましたよ」と店主(マスター)。あ、そうですか。それじゃ、まずはスティンガー(Stinger、650円)をいただきますか。
スティンガーは、ブランデーとホワイトミントをシェイクして作るカクテルなんですが、前回と前々回、たまたまホワイトミントが切れていて、普通のペパーミントでグリーン・スティンガー(デビル)を作ってもらったのでした。
みなさんそれぞれに、思い思いのカクテルを注文しています。ズバッと銘柄を指定する人、こんな感じのものというイメージで注文する人、お酒の強さで指定する人と、さすがに5人もいると、注文の仕方もさまざまです。
最近、銀座の「スタア・バー」のマスター・バーテンダーである岸久さんが、「スタア・バーへ、ようこそ」というタイトルのバーの入門書を出されました。その中で、バーに入って席についたら、バーテンダーから「いかがいたしましょう?」と聞かれる。これで緊張してしまう人が少なくないと書かれています。
岸さんは、お酒は嗜好品、バーはある意味で遊びの場なんだから、それなりに楽しむことを説いています。カクテルを広範囲に十分に味わおうというなら、味を表現する官能的な全体的な言葉で注文するのがいいのではないかと書かれているのです。たとえば「お酒を感じる大人の味」「ぐっときてさっぱり、柑橘の味」「シュワシュワさわやか」「フレッシュ・フルーティ」「デザート、お菓子感覚」「ワイン、シャンパン、ゴージャス系」といった表現がいいのだそうです。逆に「ジンをベースで…」なんてお酒を指定してしまうと、出会えるカクテルの味の幅が狭まってしまうのでよくないのだそうですよ。
出てきたのは、今日のお通し(310円)です。「ヤリイカのイカスミソースです」と店主。ほぉ。これもおいしそうですねぇ。メニューによると、単品で注文すると700円の品です。この店のお通しは、メニューにものっている本格的な一品が、分量だけ少量になって出てくるパターンが多いようです。
じゃ、カクテルの2杯目は、ちょっと酸っぱい系統でお願いします。さっそく「全体的な言葉での注文」を実践です。
シャカシャカとシェイカーをふって、「はいどうぞ」と新しいカクテルが出てきました。これは何かな? う~ん。味に覚えはあるけれど…。何これ? 「サイドカーです」と店主。へぇ。こんなメジャーなカクテルでも、作ってるところをよく見てなくてポンと出されるとわかんないもんですねぇ。(わかんないのは、私だけかも…。(苦笑))
ワイワイと過ごしながら、時計を見るともうこの店の閉店時刻である2時です。とはいえ、店主もまったく普通どおりの態度で、閉店時間だという雰囲気はありません。もしかするとお客さんがいる間は閉めないのかもしれませんね。
いずれにしても、ボチボチと腰をあげましょう。どうもごちそうさまでした。
あとからメッセージボードで知ったのですが、もうひとりの先客の男性客も、メッセージボードへの書き込みをしてくださってる方だったんですね。どうもお騒がせいたしました。
店を出て、都立家政方面へ歩き出したものの、「ピュアー」から数軒先(都立家政より)にある居酒屋「茶や」の前で、みんなの足がふと止まります。「こんなところにも居酒屋があるんだね。ちょっと入ってみよう」。わぁ。これで今日の四次会目です。
店内は右手がカウンター、左手がテーブル席になっていて、小ぢんまりとした造りです。店はご夫婦らしき男女で切り盛りされていて、聞けば福島のご出身なのだとか。
この時間(もう午前2時を過ぎている!)までやっているというころもあってか、外観に似合わず(失礼!)近くの若者たちにも人気がある様子で、われわれが飲んでる間にも、近所に住んでいるらしき男女ふたり連れや、若者グループなどが出入りしていました。
つまみも、いかにも居酒屋風の品々がそろっているようですので、今度またじっくりと飲みにきたいですね。
今日のところは、この店を最後に解散です。家に着いたのは午前3時半ごろでした。う~、よく飲んだ。(苦笑)
・「茶や」の店情報
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