エアコン故障中!? … バー「ピュアー」(野方)
「竹よし」を出たのは、そろそろ日付けが変わろうかという午後11時半。しかし、なにしろ他の家族が合宿中なので、もう1軒酔って…、いやいや寄って帰りましょうか。
西武新宿線の踏切を渡り、都立家政の商店街を南下。バー「ピュアー」に向かいます。
あれ? なぁ~んでバーなのに、のれんみたいなのがはためいてるんだぁ!?
「こんばんは??」「あ。いらっしゃい」とマスターのいつもの笑顔。「エアコンが壊れちゃって、大変な状態なんですよ」とマスター。なるほど。それで入口を開けっ放しにして、それじゃ店内が丸見えになるので、のれん代わりの布をかけたんですね。
先客は、入口近くに女性客がひとり。じゃ、私は奥のほうへ、と奥へ向かったところ、マスターから「奥は暑いですよ」と警告が発せられます。それはいけませんねぇ。すぐに入口近くに取って返し、女性客のふたつ分ぐらい奥に座りなおします。
8月になったんで、おすすめのカクテルメニューも変更になったんですね。じゃ、リストの1番の「マジィルージュ」(スイカとウォッカのカクテル、630円)を飲んでみようかな。「スイカのカクテルも今月までですからね」とマスター。おぉ。危うく飲み逃すところでしたねぇ。スイカのカクテル、飲みたい人は今月中ですよ!
お通し(310円)はクラッカーにのったチーズ。ミニトマトも添えられています。
「エアコンがないと大変ですねぇ」と聞くと、「なにしろ古いエアコンですから。部品がないらしいんですよ。1週間ぐらいはこの状態が続きそうです」とのこと。それはまたとんでもない事態ですね。「でも。おかげで私はこの店に入れたんです」と入口近くの女性。「いつも気になってたんですけど、扉を開けてはいる勇気はなくて…。今日はのれん越しに店の中が見えたので、入ってみたんです」。
そうかぁ。たしかにそれはありますね。私なんか、もうすっかりすれちゃいましたから、はじめてのお店でも「入っちゃえ!」なんてドンと踏みこみますが、若いうえに、女性ですから、敷居はもっともっと高いんでしょうね。たまにはこういう状態にしておくのもいいかもね、マスター。(笑)
そこへ、またひとりお客さん(男性客)が入ってきて、私と同じで奥へ行こうとするのを、マスターに「そっちは暑いよ」と引き戻されて、私のふたつ奥ぐらいに着席です。「注文の品物、入りましたよ」と、マスターがカウンターの中から取り出したのは「ラガヴーリン(Lagavulin)16年」です。アイラ・モルトと呼ばれている、アイラ島で造られるモルトのひとつで、「ジョニーウォーカー・ブラックラベル(Johnnie Walker Black Label)」を構成しているモルトのひとつとしても有名です。
へぇ。普段置いてないお酒も、事前に注文しておけば入れてくれるんですね。
このおにいさんは、すでに「ボウモア(Bowmore)」(同じくアイラ・モルトのひとつ)はすでにキープしていて、それもある状態でこの「ラガヴーリン」も入れたようです。となると、目的はひとつ。飲み比べですね。ふたつのショットグラスを並べて、両方のウイスキーを注ぎ、ちびりちびりと味わっています。
それじゃ、私も次の飲みものをもらいましょうか。赤いスイカのカクテルではじめたので、今度も赤にしましょうね。「ヨコハマ(Yokohama)」(630円)をロックでお願いします。
ヨコハマは、オレンジジュースやグレナデン(ざくろ)シロップが入っているので、赤くて甘い味わいの飲みやすいお酒ですが、実はジン、ウォッカ、アブサンまで入っているのです。
入口近くの女性客は帰り、入れかわるように男性客。そしてちょっと遅れて連れの男性客が入ってきます。
じっくりゆっくり飲むうちに、もう1時半。私はこの辺で引きあげますか。どうもごちそうさま。「今日はエアコンが壊れてるから、カクテルは3割引き。1,190円です」。いやぁ、それはどうもすみません。
でも、もともとバーの造りとして、入口側1箇所しか開口部がないから、こうやって空調設備が壊れちゃうと、とっても弱いんですね。まったく風が通らない状態になってしまいます。早く直るといいですね。
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