はじまりも終わりも … うどん「かめや」(松山)
おでんの「いこい」をあとに、高速バス乗り場に到着したのは、午後6時50分。バスの出発は7時10分なので、最後にもう1杯うどんをいただいて帰りますか。こちらに着いたときにも行った「かめや」に再訪です。
おりょ。前回着たときには気づかなかったけど、「今週のうどん」なんて張り紙がある。「今週のうどん」に指定されたうどんは、通常よりも50円引きになるのだそうで、今週の「今週のうどん」はきつねうどん(普段350円が、今週は300円)です。じゃ、そのきつねうどんをくださいな。
ところで、松山でうどんといえば有名なのが、鍋焼きうどんの「アサヒ」と「ことり」。どちらの店も、うどんメニューは鍋焼きうどんしかない。したがって、客も席に座って、いなり寿司を追加するかどうかを注文するだけなのです。
実は先日もバー「露口」で、この2店が話題にりました。他所(よそ)から来たお客さんに、松山のうどんのことを聞かれたのに対して、朝子ママがこの2店の話をしたのでした。場所的も、メニューも、そして味も(さらには定休日や営業時間までも!)非常に近い2軒ながら、松山の人たちの間ではきっちりと人気が二分されているのだそうで、アサヒ派の人たちと、ことり派の人たちがいるんだそうです。「私はどっちかというとことり派かな」と朝子ママ。
これら2店にも行ってみたかったのですが、なにしろどちらも午後6時までの営業なので、なかなか時間が合わないのでした。
- 店名: 鍋焼きうどん「アサヒ」
- 電話: 089-921-6470
- 住所: 790-0012 愛媛県松山市湊町3-10-11
- 営業: 10:00-18:00、水休
- メモ: アルミ鍋で出される鍋焼きうどん430円、鍋焼きうどん玉子入り480円、いなり(2個)180円が全メニュー。昭和22(1947)年創業。支払いはうどんが出たとき払い(キャッシュ・オン・デリバリー)。
- 店名: 鍋焼きうどん「ことり」
昔は人気絶頂だった、ここ「かめや」も、今はそれほどでもない様子。なんでかなぁと思っていたら、なんと全国展開中の「はなまるうどん」が松山市内にも展開していて、たとえばこのすぐ近くだけでも銀天街店、大街道店という2店があるのです。
「かめや」も安くてそこそこのうどんが食べられるのが魅力だったのですが、「はなまるうどん」はそれよりも安いですからねぇ! たとえば「かめや」の(素)うどんが300円なのに対して、「はなまる」のほうは中サイズで210円。小サイズなら105円なのですから!
タネものになると、たとえば肉うどんだと「かめや」が400円、「はなまる」(中サイズ)が504円と、「かめや」のほうが安いものもあるんですけどねぇ。
いずれにせよ、うどんの世界も、居酒屋の世界同様に、地元で昔からやっていたお店のお客さんを、全国展開の大規模チェーン店がうばっていっているようです。経営効率がいいので安くなったり、ある程度のサービスレベルが確保されるという点ではいいかもしれないのですが、その土地その土地の特徴などがじょじょになくなっていくのが寂しいですね。
お。7時だ。さぁ、バスに乗りますか。どうもごちそうさま。
当初の予定であれば、ちょうど今の時間(午後7時)から、旧友たちと二番町の割烹「志季(しき)」に集まって、瀬戸内の夏の魚“アコ”などをつつきながら楽しむ予定だったのに、実に残念です。幹事役としてみんなを集めてくれたTさん、そして集まってくれたみんな、ごめんね。次回はぜひ!
本当に台風は来てんのかなぁ、なんて感じで乗りこんだ高速夜行バスでしたが、東へ向かうにつれて風が強くなってきて、瀬戸大橋(児島-坂出ルート)の上では大きなバスが(大きなバスだから!?)ゆらりゆらりと煽られるほど。
後日談にはなりますが、翌朝には瀬戸大橋が通行止めになったので、この夜のうちに東京に向かったのは、結果としては大正解だったのでした。
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