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もつ好き向けレバニラ炒め … 中華「仙楽園(せんらくえん)」(阿佐ヶ谷)

うちの近所に普通の中華風定食屋さんのように見えるのに、やたらレバニラ炒めというかレバーのおいしい店があるのです。

今ほどもつ焼きなどにも精通していなかったころには、「こんなプリプリしたレバーはあるもんか。レバニラといいながらも、これは絶対レバーじゃないに違いない!」なんて思っていたくらいです。

今日はたまたま家族がみんないなくて、昼食をひとりで食べなけらばならない。久しぶりにレバニラをねらってみるかと出かけてきたのでした。

もつ好きのみなさんはおわかりと思いますが、レバーがプリプリした状態で出てくるということは、ものすごく新鮮なレバーであるということです。スライスしたときに角がシャキッとして、血管の穴が丸々と残るくらいのものでないとプリッとした歯ごたえは出ないのです。

そんなわけで、この店の場合も新鮮なレバーの仕入れができなかった日には、注文をしても「今日はレバーの仕込みがなかったんで…」と断られちゃうのです。「幻の…」とまではいかないものの、あればラッキーというメニューでもあります。

さぁ、今日はどうかな??

暖簾(のれん)をくぐり、入口引き戸を開けて店内に入ると、テーブル席のみ4~5卓(くっつけ方によって変わる卓がある)の店内は、それぞれの卓に1~2人ずつ程度のお客さんがいる状態。右手奥側の2人用テーブルが空いてるので、そこに腰をおろします。

テーブル席のみと書きましたが、実際には奥の厨房の手前に若干のカウンター席があります。しかし、ここが使われてるのは今まで1回しか見たことありません。そのときは、店主の友人と言っていいくらいの超常連さんが、ここでビールを飲みながら中で料理を作る店主と話してたなぁ。

さて、メニュー。通常のメニューのほかに、(土曜日も含む)平日の昼のみ日替わりの手書きランチメニューが出されます。今日のランチは……。お。やったぁ~っ。ランチの中の一品に「レバニラ玉子炒め」があります。

「いらっしゃいませ」とお水を持ってきてくれたおねえさんに、さっそく「レバニラ玉子炒め」を注文し、「それとビールね」と付け加えます。ここのレバーは、ご飯を食べるだけはもったいないですからね。

そういえば、以前はご夫婦で切り盛りされてたのに、今日は奥さんの姿は見えず、かわりにさっきのおねえさんがホールを担当しています。

そのおねえさんが大きな冷蔵庫からビールをもってきてくれました。ビールはキリンクラシックラガーの大ビンで550円。小ビンも選べて、こちらは400円です。ッカァ~ッ。真っ昼間からいただくビールのうまいこと。

あら。お通しもついてきますか。こりゃどうも。お通しは小鉢に入った酢の物。キュウリとワカメ、それとほぐした感じの肉です。このお通しは、そば屋のお通しと同じく、酒類を注文するとサービスとして付いてくるもののようです。

今日のランチメニューは「レバニラ玉子炒め」の他、「トリ肉カラアゲ」、「マーボドーフ」の3品。それぞれ750円です。ビールを飲みつつ、まわりの状況を観察してみると年配の2人は「マーボドーフ」、中年のひとりは「レバニラ玉子炒め」(私も含めると2人となる)、そして若い2人は「トリ肉カラアゲ」と、年齢層によってきっちりと好みが分かれているのがおもしろい。

さあ「レバニラ玉子炒め」が出てきましたよぉ。お盆の上にはお皿に山盛りのレバニラ玉子炒めのほか、小皿に千切りキャベツとアジフライ、そしてご飯、スープ、漬物です。

ランチメニューではなくて、通常のメニューのほうにある「レバニラライス」の場合は、同じくお皿に山盛りのレバニラ炒めのほかにご飯、スープ、漬物で700円なので、ランチメニューの中にレバニラ系があった場合には、ランチメニューで注文するほうがお得なんでしょうね。

それにしても、どうよ、このレバー。想像どおりプリップリのレバーで、口に入れて噛むと、プッツンと感じる歯ごたえです。新鮮なレバーは、生でも、もつ焼きでも、そしてこうやって完全に火を通して調理してもうまいんですねぇ。

今回、1年ぶりくらいに来たのですが、まったく変わらぬレバニラの味。あぁ、よかった。安心しました。

ビールとランチで1,300円でした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年9月18日(土)の記録》

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