常連さんは野菜系!? … 立ち飲み「やき屋(やきや)」(荻窪)
土曜日です。いつもは図書館のあと「川名」に向かうことが多いのですが、気候もよくなってきたので今日はちょっと遠出をしてみようと、荻窪まで出てきました。せっかくなので、本屋さんや、昔の闇市の面影をかすかにとどめるタウンセブンの地下商店街も散策します。この地下商店街には魚屋をはじめ、八百屋、肉屋、鶏屋、乾物屋、惣菜屋、さらにはお菓子屋なんかもあって、見てるだけで楽しいのです。この地下街では「うなぎの尾張屋もおいしいよ」という情報をいただいてるのですが、まだ行けていない。今日もお客さんが多いなぁ、「尾張屋」は。
地上に出て、いつもの飲み屋横丁へ。向かう先は立ち飲みの「やき屋」です。土曜日5時前の店内は、なんとお客さんがいっぱい。ちょうど左手サブカウンターの手前側にいた人がお勘定をしはじめたので、その人と入れかわるようにサブカウンター手前側に陣取ります。もしかすると、私が入ってきたから場所を譲ってくれたのかなぁ。その場ではお礼できませんでしたが、ありがとうございます。
荷物(図書館の本が入ったデイパック)を置いて振り返ると、女将さんが「何にしましょう?」と目顔(めがお)で聞いてくれます。「ホッピー(300円)お願いします」と、いつものホッピーを注文し、そのホッピーを出してもらうタイミングで「いかなんこつ焼き」(150円)を注文します。
「いかなんこつ焼き」でナンコツと呼んでる部分は、イカのゲソ(足)とワタ(内臓)の中間の、目や口などがある部分の近くの肉のこと。ナンコツというものの、本当に軟骨があるわけではないのです。私はこの「いかなんこつ焼き」が大好きなんです。1人前6切れで普通はタレ焼き。ときどき「塩で焼いて」なんていう人もいますが、その場合は塩で焼いてくれます。
女将さんが「最近、若い人で塩で焼いてって人が多いんだけど、塩で焼けないものはあるの?」と店長のゲンさんに尋ねたところ、ゲンさんの答えは「なんだって塩で焼けるよ」とのことでした。
イカは、その身がけっこう淡白な味わいなので、個人的にはタレ焼きが好きなんですけどね。タレの甘辛い味わいのあとに、噛み締めてるとイカのうまみがジワッと出てくる。この感じが好きなんですよねぇ。
それにしても、土曜日の店内は近所の常連さんたちばかりという雰囲気。みんなそれぞれひとり客として入ってくるのですが、店に入ると互いに名前や愛称で呼び合ってるのです。なにしろ背広姿の人がひとりもいないところが土曜日らしいですね。
さてと。ナカ(焼酎のおかわり、150円)をもらって、つまみのほうは、前回「川名」の常連さんたちに人気が高かった「しめさば」(200円)をいってみましょうか。「つまみ全品150円」というのが売りのこの店にあって、シメサバだけが掟破りの200円なのです。なにしろ、袋入りの市販のシメサバとはいえ、半身まるごとが1人前ですからねぇ。驚きの安さです。
まわりのお客さんの注文を聞いていると、今日は「枝豆」(マメ、150円)と「みそきゅうり」(ミソキュウ、150円)が人気があるようです。ちなみに、カッコ内のカタカナ表記は、ゲンさんが女将さんにできあがった品を伝達するときの符丁です。
そういえば普段から「つけもの」(150円)も人気が高いですよね。意外と呑んべには野菜系のつまみがうけるのかもしれませんねぇ。う~む。そうしてみると、私なんか「いかなんこつ焼き」と「しめさば」と、まだまだタンパク質系の領域から抜け出せてませんなぁ…。
それじゃ、今日はこの辺にしときますか。どうもごちそうさま。ちょうど1時間の滞在で、840円(800円+税)でした。
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