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御影石風カウンター … 立ち飲み「小鉢(こばち)」(横浜・上大岡)

「会社の近くでも飲んでみよう!」のコーナー(そんなコーナー、いつできたの!?)の第二弾は上大岡(かみおおおか)です。社内の友人が先日新しい立ち飲み屋を見つけたのだそうで、そこに行ってみようとしているのです。(ちなみに第一弾は「鳥平」)

京急上大岡駅の改札を出て、右手の階段を地上へ上がります。左手にあるバス通り側に出ることはよくあるのですが、こちら側にはめったに来ないですねぇ。階段を出て左折し、そのまま直進します。右手角に怪しげな串カツの立ち飲み屋があって、これにも心引かれるものがありますが今日のねらいはここではない。そのちょっと先右手の「小鉢」と書かれた小じゃれたお店。ここが今日のお店なのです。できたばかりという風情の新しさですねぇ、これは。

さっそく引き戸を開けて店内へ。雨の火曜日だからお客さんは少ないかなと思いきやL字の立ち飲みカウンターだけの店内にはたくさんのお客さん。かろうじてLの角の位置が空いているので、そこに友人とふたりで角をはさむように陣取ります。

まずはビール(一番絞り、中ビン、500円)をもらって乾杯です。すぐにお通し(たぶん100円)の煮物の小鉢が出されます。ビールの値段も立ち飲み屋にしてはちょっと高めですが、お通しが出たりするところも居酒屋風ですね。カウンターが黒っぽい御影石(みかげいし)風なのも高級感があります。

店内は10人も入れば満員になるくらいの広さ。母娘(おやこ)なのかな、という感じの女性ふたりで切り盛りしているのですが、このおふたりがまた上品そうな感じで、とても立ち飲み風じゃない。食べものメニューがほぼ300円均一というところがかろうじて立ち飲み屋風といえるところでしょうか。

メニューは定番メニューと、手書きの今日のおすすめメニューの2種類があります。まずは今日のおすすめメニューから「ブリカマ塩焼き」をいただきます。先ほど「ほぼ300円均一」と書きましたが、この「ブリカマ塩焼き」が唯一400円であるため“ほぼ”になってしまったもので、これさえなければ堂々と「全品300円均一」なのにおしかったですね。ま、今日のおすすめメニューは仕入れ値によって価格設定するんでしょうから、仕方ないとも言えますね。あらかじめ塩焼きされて大皿にずらりと並べられているものからひと切れ(といってもなにしろブリカマなので大きい!)をお皿に移し、レンジでチンして目の前に出してくれます。

ここは注文はレシートに記録され、後でまとめて清算するタイプ。立ち飲みでよく見かけるキャッシュ・オン・デリバリ(出たとき払い)ではありません。

さてと。ビールで喉が潤ったところで、今日は焼酎にしてみますか。この店には日本酒や焼酎もいろんな銘柄のものがずらりと並んでいるのです。とくに焼酎は品ぞろえが豊富。友人は「富乃宝山(とみのほうざん)」(芋、450円)を、そして私は「なかむら」(芋、450円)をそれぞれロックでいただきます。

つまみのほうはジャーマンポテト(300円)と串カツ(300円)をもらいます。串カツは注文してから油で揚げて出てきます。2本が1人前なので1本ずつ分けっこ。立ち飲みと串カツはいい相性ですよね。大阪風の1串に1個のネタのほうが立ってるときは食べやすいのですが、ボリュームでは東京風の串カツ(豚肉と玉ネギを交互に刺して揚げたもの)が一歩リードの感があります。

友人はなにやら聞いたことがない芋焼酎(450円)をもらい、私は「なかむら」(450円)をおかわりします。

先ほど来、何人かの人たちがガラリと入口を開けて店内をのぞき込んでは満席の様子を見て残念そうに立ち去っていってます。新しそうなお店なんだけどけっこう人気があるんですね。お客は中高年のサラリーマン層が多いようです。

ここらで「塩辛」(300円)でももらいますか。飲み物のほうは、私は燗酒(菊正宗、小300円)をもらおかな。友人も燗酒にしてみるとのことで、お猪口は2つ。燗酒は一升瓶を逆さに立てたような燗付け器から徳利につがれます。すぐにお酒はなくなって、もう1本おかわりです。

カウンター内の女性二人は同じようなエプロンで、同じようないでたち。「それ制服?」なんてまわりのお客さんたちにも聞かれています。

さぁ、それじゃ最後の1杯をもらって締めましょうか。友人はまた新しい芋焼酎(450円)をもらい、私は最後は胡麻(ゴマ)焼酎の「紅乙女(べにおとめ)」(450円)をいただきます。この「紅乙女」という焼酎は学生時代(今から20年以上前!?)にもときどき飲んでた焼酎で、なんだか懐かしい味わいなのです。

2時間たっぷりと楽しんで、2人で5,600円(ひとりあたり2,800円)。どうもごちそうさまでした。

店情報

《平成16(2004)年10月12日(火)の記録》

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