ホット・カクテルがメニューに … バー「PURE(ピュアー)」(野方)
「秋元屋」を出て、みつわ通りを歩くこと約10分。「ピュアー」です。「こんばんは」「いらっしゃいませ」。マスターのいつも通りのやわらかい笑顔が迎えてくれます。
午後11時前の店内の先客は入り口側に2~3人程度。彼らの後ろを通ってカウンターの奥側に腰掛けます。お。11月に入ったのでメニューも変わってますね。まずは飲んだことのないカクテルにしてみましょう。え~と。「カミカゼ・スペシャル (Kami-Kaze Special)」(680円)をお願いします。
なんとも力強いネーミングのこの「カミカゼ・スペシャル」は、第二次大戦中にアメリカで生まれたカクテルだそうで、名前のとおり、ウォッカとライムでビシッときびしいはずなのですが、わりとスゥ~ッと入ってくる味わいです。酔ってんのかなぁ…。
今日のお通し(310円)は「ニンジン・サラダ」。すっごく細い千切りのニンジンがシャクシャクと心地好い。
さーて。2杯目は何にしましょうか。今月のメニューには、晩秋らしくホットカクテルが2品のっているので、久しぶりにホットをいってみましょうか。「ホット・バタード・ラム (hot buttered rum)」と「ホット・カーボーイ (hot Cowboy)」か。じゃ、飲んだことのない「ホット・カーボーイ」(520円)をお願いします。
マスターはIWハーパー(バーボンウイスキー)のボトルを取り出し、温かいミルクで割っていきます。へぇ。バーボンのホット・ミルク割りなんだ。西巣鴨のもつ焼き「高木」に焼酎のミルク割りという名物があるらしいのですが、バーボンもこうやって飲むこともあるんですね。温まります。
ちょっと前にとなりに入ってきた体格のいいおにいさんが「カキ三色焼き」を注文します。おぉ! 先日から気になってた一品です。マスター、私もそれください。そのかわり“S”でいいです。
この店のつまみには、全部ではありませんが“M”サイズと“S”サイズがあるものが多いのです。メニューによると、“M”が1人前で、“S”がその半分。「カキ三色焼き」の場合は“M”が840円、“S”は520円です。
待つことしばし。カキが焼きあがってきました。丸~いお皿に放射状に殻に入ったカキが3個。ひとつはポン酢で、もうひとつはチーズで、そして最後のひとつはマヨネーズで味付けられているのです。いやいや。見た目も実にいいですねぇ。
となりのおにいさんのは…。アレッ? これも同じ丸いお皿に3個なの? 「殻の中に、2つずつ身が入ってるんですよ」と笑いながらマスターが教えてくれます。なぁるほど。すっごくわかりやすい明らかさで、倍の量になっているんですね。
じゃ、このカキに合わせて「シェリー」(520円)をいただきますか。となりのおにいさんも「シェリー」を注文します。
「シェリーは、酒精強化ワインって言うんですって?」とおにいさん。「え…。そ、そうなんですか」。以前、自分でそんな話題をここに書いたばっかりなんですが、なかなか「そぉーなんですよ! この店はポートもおいしいですよ!」なんてノリでも答えられず、ついあいまいな答え方をしてしまいます。
さあ。カキもシェリーもちょうど終わったので、そろそろ腰をあげますか。マスター、お勘定をお願いします。ありゃあ、もう1時だ。けっこうくつろいじゃいましたねぇ。
マスターから「ありがとうございます」と手渡されたお勘定は2,550円。どうもごちそうさまでした。
席を立ったところで、となりのおにいさんが「私、黒ジャージです」とニッコリ。なぁ~んだ、そうだったんですか。それならそうと、早く言ってくれれば良かったのにぃ! ちょっと警戒しちゃったじゃないですか。
黒ジャージさんは、ここの掲示板にもよく書き込みをしていただいている方ですが、お会いしたことはなかったのです。というか、前に一度この店で同じ時空を共有したことはあったようなのですが、そのときはお互いに認識できなかったのでした。
「またよろしくお願いしま~す」なんてごあいさつをして店を後にしたのですが、翌日の掲示板情報によると、黒ジャージさんは、このあとまだ数軒ハシゴされたのだそうです。 … すごいっ!
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