« 煮込みに引かれて … 居酒屋「バクダン」(高円寺) | トップページ | 刺身盛り合わせ … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政) »

今年も冬休み … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ケ谷)

日曜午後4時半の「川名」です。A卓(入り口に一番近いテーブル席)に“一番のおにいさん”が座って飲んでいるので、そこに相席させてもらいました。スッと横に来てくれたミィさんに生グレープフルーツサワー(336円)を注文し、おもむろに店内を見渡します。

開店して30分。7つあるカウンター席は6番(入り口から6番目の席)だけ空いている。テーブル席はB卓(入り口から2番目のテーブル)に男女ふたり連れが座り、C卓(3つある一番奥のテーブル)は空いています。奥の座敷にもすでに人が入っているようで、相変わらずの大盛況です。

そこへ、カウンター1番席に座っていたお客さんから「こんちは」と声がかかります。なんと、「やき屋」常連のFjさんです。これはこれは。すぐに目の前の“一番のおにいさん”が、「ん? 知り合い? かわろうか」とFjさんと席を入れ替わってくれます。どうもありがとうございます。“一番のおにいさん”にとっても、いつもの定位置に戻れてよかったようです。

ちょうどそこへミィさんが生グレープフルーツサワーとお通しのミカン2切れを持ってきてくれます。「アジのたたき(294円)をお願いします。」「はぁ~い」。

まずFjさんのところへ、アジの開き(231円)が出てきました。なんでもないようなアジの開きなんだけど、これがなにしろ炭火で焼かれてますからねぇ。見た目にも内部のジューシーさがわかるほどのいい焼き加減です。Fjさんもとってもおいしそうにアジをつっつきながら、生グレープフルーツサワーを飲んでいます。

私のアジのたたきも出てきました。いつもと同じく、一角に醤油入れのついたお皿に丸々1尾。たたきを造ったあとの中骨の部分も活造り風に飾られていて、つややかな目の色に活きのよさを感じさせます。これが294円ですからねぇ、「川名」では。

ほかの人のおかわりを持ってきたミィさんをつかまえて、私もおかわり(336円)を注文します。このころになると、店内はもう満員御礼の状態。“役者さん”がちょっと顔をのぞかせたものの満席であることを確認して残念そうに店をあとにします。

Fjさんは、昨夜(土曜日)は奥さんといっしょに「竹よし」を初訪問したのだそうです。刺身を食べて、焼き魚を食べてと楽しんでいるところへ、大常連のMyさんも登場されたのだそうです。ところでFjさん。「寄り道Blog」の作者、寄り道さんに会ってみたいというお話をされてましたが、実は同じ日に寄り道さんも「竹よし」に行ってたらしいですよ。時間帯がちょっとだけずれてたみたいですね。おしかったですねぇ。(詳しくは当日の「寄り道Blog」でご確認ください。)

5時半をまわったあたりで、ひとりまたひとりとお勘定をはじめます。このあたりで「川名」の第1ラウンドが落ち着いてきます。閉店までに3ラウンドくらい山場が来るのかなぁ、なんてFjさんと話しているところへ、マスターがカウンターの中から出てきて1番席でカレーライスを食べはじめます。カレーのいい香りがただよってきますねぇ。「どうしたの?」と近くの常連さん。「今日は夕食を食べる時間がないだろうと思って、あらかじめカレーを作っておいたんですよ。本当にそのとおりになってしまいました」とマスター。あっという間にカレーを食べ終えて、一緒に持って出てきたビン入りの牛乳をゴクゴク。8時半から、奥の座敷で宴会の予約も入っているらしく、まさに一瞬の間隙をぬっての食事タイムのようです。

「マスター、今年もウインター・バケーションはホノルル・マラソンですか?」 壁のカレンダーに、「12月6日(月)~15日(水)までウインター・バケーション」と書かれているのを見て確認してみます。「そう。今年で9回目。今回もまた6時間かけて走りますよぉ」とマスター。速く走るのが目的ではなくて、ゆっくりと町を見ながら走るのが好きなのだそうです。

「ちょっと休憩にするか」と、マスターもお茶を持って、われわれのいるA卓にやってきました。この時間(午後6時前)が第2ラウンド開始前のほんのわずかなくつろぎタイムなんですね。じゃ、私もサワー(336円)のおかわりお願いします。Fjさんもおかわりを注文です。

マスターが休憩されてる短い時間の間に、ホノルル・マラソンの話から、お店の従業員教育の話しに移り、さらには「夕焼け市」(「川名」もある松山通りの祭りっぽい市)の話になります。なんと「夕焼け市」は、マスターがここの町会の副会長だったとき(平成12(2000)年)に始めたものなのだそうです。「反対も多かったんですよ」。なにしろいろんなことに全力で、一所懸命取り組みますからねぇ。およそ「手を抜く」ということができない人なんでしょうね、きっと。

新しいお客さんが入ってきたタイミングで、マスターは「いらっしゃいませ」と元気よく席を立ち、いつものカウンターの中へと戻っていきました。

マスターがカウンターに戻ったあとは、B卓で飲んでいた来春ご結婚予定のカップルも加わって、居酒屋談義に花が咲きます。このカップル、彼女が深川方面に住んでいて、彼氏がこの近くに住んでいる。それでこの近くで飲むことも多くなっていて、なんと高円寺の「バクダン」にも行かれたことがあるのだそうです。

「「バクダン」で、氷を入れにいってたら、ぜんぜん知らないお店のお客さんたちに「ねえちゃん、オレのも入れてくれや」って言われて、まるでお店のおねえさんみたいに氷を入れたこともあるんですよ」と、おもしろおかしく語ってくれます。「バクダン」では、店の入口近くに製氷機がデンと置いてあって、お客さんたちはそこで勝手に氷を入れていいことになっているのです。「バクダン」のお客さんたちもそのことは重々知っているとは思うのですが、やはり若い別嬪さんに氷を入れてもらいたかったんでしょうね。(笑)

彼女はなにしろ深川方面に住んでるので、いちど「河本」に行ってみたいのだそうです。「本場のホッピーを飲んでみたいんです」という彼女は、できることならホッピー・ビバレッジ(ホッピーを作っている会社)に入りたいというくらいのホッピーファンなのだそうです。

いつものようにちょっと夕方散歩に来たはずが、楽しい話に盛り上がってもう6時半。いやぁ、2時間も楽しんじゃいましたか。どうもごちそうさま。お勘定は1,302円でした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年11月28日(日)の記録》

| |

« 煮込みに引かれて … 居酒屋「バクダン」(高円寺) | トップページ | 刺身盛り合わせ … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 今年も冬休み … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ケ谷):

» 初雪の中、鯛炭焼で一献 … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷) [居酒屋礼賛]
こんな年の瀬になって、今シーズンの初雪です。しかも、降るとなるとどっさりと降って、外にはうっすらと雪が積もっている。 夕方になって、やっと小降りになったところで... [続きを読む]

受信: 2005.01.09 14:36

« 煮込みに引かれて … 居酒屋「バクダン」(高円寺) | トップページ | 刺身盛り合わせ … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政) »