刺身盛り合わせ … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)
「寄り道Blog」で「竹よし」の刺身盛り合わせを食べた話を読んで、私もどうしても刺身の盛り合わせが食べたくなって「竹よし」です。
午後9時前の店内はお客さんがいっぱい。カウンターには近所に住んでる名誉教授ご一行様が座り、後ろのテーブル席には3人連れのご家族が座っている。なにしろこの店はギッチリと入ってもカウンターに6人、テーブルに8人の計14人しか入れないですから、すぐにいっぱいになるのです。
私もカウンターの一番手前に腰をおろし、まずはビール(スーパードライ、中ビン、500円)と念願の刺身の盛り合わせ(1,000円)を注文します。お通し(200円)は鶏大根。あったかい上に、じっくりと味のしみた大根がまたいいですねぇ。
名誉教授の先生はその奥さんとともにこの店の大常連さん。今年で76歳になるのだそうですが、ときどき夕食会にも顔を出されています。奥さんとともにいつも飲むのはサントリー角瓶の水割り。角瓶の亀甲模様を目盛りに見立てて、毎回1目盛り分ずつを目安に飲むのだそうです。「あら。今日はもう1目盛り以上いってるわよ」と奥さんからきびしいチェックが入っています。
さぁ、刺身が出てきました。「左から順にヒラメ、サーモン、中トロ、ホッキ貝、タイです」と店主が説明してくれます。白、紅、朱、紅白、白というグラデーションがかった色合いもいいですねぇ。
それじゃ、飲み物も燗酒をお願いします。「菊正宗が切れちゃったので、今日は雪中梅(せっちゅうばい)を燗してみましょうか」と店主。そうか。私のすぐ横に座ってるおにいさんも、うしろのお客さんも燗酒を飲んでるようなので、売り切れちゃったんですね。いいですとも。「雪中梅」の燗というのも楽しみです。
まずはヒラメから。紅葉おろしと浅葱(あさつき)を入れたポン酢醤油でいただきます。そして「雪中梅」。ッカァ~ッ。いいお酒ですねぇ、これも。
ひとしきり刺身をいただいて、次はイカワタ(400円)をもらいましょうか。今日もありますか? 「はいはい。ありますよ」と奥の冷蔵庫からイカワタを出してくれます。じゃ、お酒もおかわりをお願いします。
このイカワタがシャリッとシャーベット状になっていていいつまみなんです。そして、時間とともにだんだんとそのシャーベット具合がゆるくなってきて、最後はトロリと流れ出すやわらかさになってくる。この時間経過による食感の違いもまた楽しいんですよね。お酒が進みます。
今日は1時間半、ちょうど3千円の「竹よし」タイムでした。どうもごちそうさまでした。
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