オッパイに期待!? … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)
都内での仕事を終えて、久しぶりに出かけたのは野方のもつ焼き屋さん「秋元屋」です。午後5時半の店内は比較的空いていて、コの字カウンターの右の辺、下側あたりに陣取ります。
店は店主と手伝いの女性ヨッちゃんのほか、手伝いのおにいさん(掲示板にも書き込みをいただいている“たっつん”さん)も新たに加わりました。ただし、おにいさんは月・金のみの登場だそうです。
さて、まずはビールかな。ラガーでお願いします。(サッポロラガー、大瓶、480円)
ちょうど焼き台もあいてるようなので、焼き物も注文しておきましょうか。「レバ、コブクロ、テッポウを1本ずつお願いします。テッポウは味噌で、あとは塩で」。ここのもつ焼きは1本が100円。1本から注文できます。
その焼き物が焼きあがるまでに、煮込み玉子入り(380円)ももらいましょうか。これは煮込み鍋からさっとよそうだけなのですぐにできるんですよね。あぁ。あったかくておいしい。
焼き物も焼きあがってきたところで、お酒をもらいましょうか。大徳利(550円)でお願いします。ここのお酒は煮込み鍋の横で湯煎で燗付けされます。銘柄は「菊正宗」。なにしろ、ここの店主が大の大衆酒場好きなので、大衆酒場で客に好まれるようなものはたいていそろっているのです。この「菊正宗」もそうですね。下町あたりのいい酒場やいい蕎麦屋にいくとおいてあるのがこの「菊正宗」です。それをしゃらっと下町価格(1合徳利だと280円)で置いているところがこの店の特長なのです。
「でも、お酒の酒類は多すぎるよね」と左のお客さん。「そうなんですよ。来年は少し整理しようかなと思ったりもしてるんですよ」と店主。「そうそう。『なんだかわからないような肉や、なんだかわからないような酒が出てきて、それでも気軽に酔える』というのが本来のもつ焼き屋さんのような気がするけど、その基準からすると、この店は肉も酒もうますぎるんだよね。とってもいいことだけど、もつ焼き屋の本流とは違う!」なんて大笑い。でも、そういういわゆる本来のもつ焼き屋と同じかそれ以下の値段で、この味が楽しめるから人気があるんですよね、ここは。
目の前では、きれいなピンク色の肉が網の上で焼かれはじめます。これはもしかするとオッパイ? 今日はいいオッパイがあったので、ためしに入れてみたのだそうです。「“春”さんの焼き加減はこれくらいだったけ」と店主が店のおにいさんにたずねます。店主もそうですが、このおにいさんも自らがもつ焼きの大ファンで、中野のもつ焼きの名店「春」にも通いつめているのです。
できあがったオッパイは、おにいさんがひと口食べて確かめたあと、お客さんたちにも一切れずつ配られます。「お。いいねぇ、このオッパイはプリプリだねぇ。」「色合いもピンクできれいだよね。」「売りもんになるよこれは」なんて、ここがもつ焼き屋の店内でなければ“危ないオヤジ”と思われそうな会話が展開されます。
「春」はこうやってバラででるけど、「ホルモン」は串ででますよね。「これを串に刺して焼こうとすると、かなりむずかしいんですよ」と店主。へぇ、そんなもんなんだ。たしかに脂肪が多いから、熱が通っていないときはクニュクニュっぽいもんね。近いうちに、「秋元屋」の正式メニューになることを期待したいですね。
右どなりに新しく入ったお客さんからもつ焼きの注文が入ったついでに、私もハラミを塩で1本焼いてもらいます。このハラミがまたうまくてねぇ。
そのハラミが焼きあがったところで、飲み物はトリハイ(280円)です。最後にピッと絞られるレモンピールがよく効いています。
さぁ、このあたりでキャベみそ(100円)をいきますか。キャベみそはこの店の人気の品のひとつ。丸ごとのキャベツをざくざくと切ったもののひと塊が1人前です。これを1枚ずつめくるのではなくて、大きな塊りのままミソをつけてバリッとかじるのがおいしいんですよねぇ。口の中がさっぱりとします。100円という値段もまたうれしいではありませんか。
最後にトリハイをもう1杯。それとハラミももう1本。今日はこれで締めましょう。
今日は2時間半のゆったり滞在で、お勘定は2,570円でした。どうもごちそうさまでした。
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