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2004年12月

古き良き横浜バー … バー「スリーマティーニ」(横浜・元町中華街)

職場の忘年会で横浜・元町で飲んだ後、せっかくの元町なので近くのバーに足をのばしてみます。向かったのは中華街東門(朝陽門)やホテルニューグランドのすぐ近くにあるバー「スリーマティーニ」です。(ホテルニューグランドのバー「シー・ガーディアン」にも引かれてるんですけどね…。)

「スリーマティーニ」はマンションの1階にあります。この船の絵のある灯り看板がいいですね。横浜港の近くらしくて。店はマンションの1階ながら、扉を開けて店内に入ってみると天井も高くてとてもゆったりとした感じ。すぐにホール担当のおにいさんが「いらっしゃいませ」と笑顔で迎えてくれます。「ひとりです」「はい。それではこちらにどうぞ」。案内してくれたカウンターにはちょうど1席分の空きしかない状態。金曜日の9時なので、バーとしてはもっともお客さんが多いときなのかもしれませんね。

とはいえ、長いL字型のカウンターは8席しかなくてゆったりとした造り。店内の広さともあいまって、本当にゆったりと感じますね。このゆったり感は非常に重要です。これだけでくつろいだ感じになりますもんね。

カウンターもスツール(バーの椅子)も高いのですが、カウンターの下には足乗せ台があって足はちゃんと地面につくようになっている。よっこいしょと座ろうとすると、ホール担当のおにいさんが後ろからスツールを押してサポートしてくれます。

ここのカウンターは、ホテルオークラのバー「ハイランダー」と同じく、ひじ乗せの部分がやわらかいクッションになっている。ただし、「ハイランダー」が黒いクッションなのに対して、こちら「スリーマティーニ」は赤茶系のクッションです。このクッションにもたれているだけでくつろぐんですよね。

「いらっしゃいませ」と目の前に来てくれたカウンターの中のおにいさんに、まずは「ジントニック(Gin Tonic)」を注文します。個人的に、あまり頻繁(ひんぱん)にジントニックを飲むことはないんですが、今日のように元町(JR石川町駅南口近く)からトコトコと20分近くかけて歩いたあとは、ビールかジントニックのような爽やかな喉越しの飲み物がほしいですね。ゴクゴクッと2ゴクン(ふたごくん)分くらいいっぺんに飲んでしまいます。あぁ。うまいっ。

私の右側は若い女性のふたり連れ。本やインターネットなどの情報では、この店はフードメニューも自慢なのだそうで、右の女性たちも料理をつっつきながら話に花を咲かせています。左側は会社員らしき男性ふたり連れ。店内を見渡すと、いろんな年齢層の男性ひとり客や、荘年のご夫婦らしきお客さんなど、まさに老若男女さまざまなお客さんがいます。後ろのテーブル席にはグループ客。こうやってひとり客も居て、夫婦客もいてという幅広い客層の店はだいたい安心できるお店が多いように思います。

そうこうするうちに右手一番奥(L字の右下の端っこ)のところにいた男性ひとり客がお勘定を済ませて席を立ちます。すると、マスターと思しき男性が「もしよろしければ、端のお席に移りますか。向こうのほうが落ち着くでしょうから」と声をかけてくれます。たしかに。ふたり連れ同士のまん中に座るひとり客というのは、なかなか落ち着きが悪いんですよね。なにしろどっちにも声もかけれらないですからね。でもいいのかなぁ、初回でいきなりLの短辺端っこ。ま。でもせっかくおっしゃっていただいてるので、移らせていただきましょう。

L字カウンターの短辺端っこというこのポジションは、カウンターの中での仕事の様子がつぶさに見えてしまう席。たいていのお店では、大の常連さんが座ることの多い席なのです。この店の場合も、カウンターの中に男性がふたりと女性がひとり、そしてホール側に男性がひとりいて、カウンターの一番向こう側(入口側)のカーテンの奥に厨房がある様子が、ここの席からはうかがうことができます。しかも、店内にやわらかく流れているジャズのレコードは、目の前のターンテーブル(レコードプレイヤー)で回っている。

2杯目は「ハイボール(Whisky Soda)」をいただきましょうか。マスターからは「スコッチですか。バーボンですか」と確認が入ります。そうか。この店はスコッチやバーボンの品ぞろえも有名なお店でしたね、たしか。しかし、スコッチやバーボンのハイボールとは考えてなかったなぁ。う~ん、とちょっと悩んでいると、マスターから「角のハイボールもあります。」「あ、角がいいですね。それをお願いします」。なにしろ心の中で思い描いてたのは、まさに角のハイボールでしたから、これでぴったりです。

ちょっとつまみをもらうかな。ハイボールが出てきたタイミングで「チーズがあればお願いします」とチーズを注文。

出てきたお皿には穴の開いたチーズ(エメンタールっていうのかな?)やカマンベールなどが2切れずつくらい5種類。これはまた見た目も美しくて、さすがはフードメニューも自慢のお店ですね。あれ。このブルーチーズにはなにかかかってる。「イギリスのスティルトンに蜂蜜をかけてるんですよ。ブルーチーズの塩辛感と蜂蜜の甘みを合わせてみました」とマスター。ど~れ。口に含むとまず蜂蜜の甘みが広がって、その下からブルーチーズの塩辛味が出てきます。ほぉ。これはいいですねぇ。自宅でブルーチーズで飲むときにもやってみよ。

テーブルにいるグループ客を中心に、カクテルの注文もひっきりなしに入り、カウンターの中もシェイカーをふったり、ミキシンググラスをバースプーンでくるくると混ぜたりとすごい勢いでカクテルができあがっていきます。ものすごいスピード感なのに、見た感じはそれほど忙しそうには見えないところもプロですねぇ。

目の前のターンテーブルの上も仕上げ台に使って、お酒をツツゥ~ッと注いでいきます。いやぁ、このターンテーブルも相当な重量なんですね。うちのターンテーブルでこんなことをやったら、針が飛んじゃうか、少なくとも音が揺れてしまいますよ。「本当はダメなんですけどね。ちょうどいい大きさの台になるんで、つい使っちゃうんですよ。よく聞くと音も揺れてるんですけどね」と言いながら次々にカクテルを仕上げていくマスター。

それじゃ私もハイボールのおかわりをお願いします。

おかわりのハイボールを出してくれながら、「お客さん、この店は初めてですよね」とマスター。そうなんです。以前、「続全国居酒屋紀行」でこの店のことを見たり、その番組担当の小川洋一さんにおすすめいただいたりしたこともあって来てみたんです。「ああ。そうだったんですか。太田和彦さんにも年に3~4回くらいいらしていただいてるんですよ」。

番組の中で太田さんは、横浜の誇る(日本産まれのカクテルの中でおそらく最も有名な)カクテル「ミリオンダラー(Million Dollar)」を飲み、「古き良き横浜を再現した、涙の出るような素晴らしいバー」と絶賛されています。

さあて。それじゃボチボチと東京の自宅に向かいますか。どうもごちそうさま。約1時間半の滞在。ロングカクテル3杯にチーズの盛り合せで、今日は3,900円でした。

それにしても、ここのお客さんたちはごく普通にバーを楽しんでるなぁ。まるで東京での居酒屋のよう。横浜は居酒屋というよりもバーを巡ってみないと呑んべの本質はつかめないのかもなぁ、なんて思ってしまいました。

店情報

《平成16(2004)年12月17日(金)の記録》

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店情報: バー「スリーマティーニ」(横浜・元町中華街)

  • 店名: バー「スリーマティーニ」(Three Martini)
  • 電話: 045-664-4833
  • 住所: 231-0023 神奈川県横浜市中区山下町28番地 ライオンズプラザ山下公園104
  • 営業: 17:00-03:00(日祝は -02:00)、年中無休
  • 場所: 横浜地下鉄・元町中華街駅1番出口を出ると、そこが中華街東門(朝陽門)の前。1番出口を出て右、山下公園に向かって2ブロック直進。右手前が明治屋、右向こうにホテルニューグランドがある交差点を左折したら、約50m先左手。駅の出口からは徒歩1分くらいだが、電車を降りてから1番出口までが実は遠い。
    JR石川町駅からは中華街西門側から善隣門を経由して中華街通りを抜けて中華街東門(朝陽門)へ。その後は上と同じ道順。石川町からは1キロ弱くらいあるので15分くらいかかる。
  • メモ: カウンター8席、テーブル20席。スタンダードカクテル 800~1,300円、生ビール(ブラウマイスター)700円、グレンリベット12年 800円、ワイルドターキー12年 1,200円、ジャックダニエル 800円、ラム各種 700円~ 、グラスワイン赤白各種 800円など。フードメニューも豊富でホットドック 600円、レバーペースト&パン 800円、揚げワンタン 800円、ドライカレー 1,200円など。

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ブランコ・ニッカ!? … バー「ペルル」(鷺ノ宮)

平日なのに勢いがついちゃって今日の3軒目は「ペルル」です。最後は軽く水割りでも、とお願いしたところ、マスターが店の外からまわって店内に。どうしたのかなと思ってみていると、壁にぶら下がったボトルを取り外して「はい」と出してくれます。

そうか。これが「寄り道Blog」に出てたブランコ・ニッカなんだ! それにしても、この出品作品、こうやって飲んでもいいんですね。それじゃ遠慮なく。

「ペルル」ではボトル(たとえばこのブラック・ニッカは4,500円)を入れておくと、後は氷代(500円)だけで飲むことができます。水はカウンター上の水差しに入っているのです。ハイボールにしたいときには別途炭酸(1本150円)をもらいます。

ちょっと甘いものがつまみたいので、枝付き干しブドウ(300円)をもらおかな。スコティッシュバー「ハイランダー」でウイスキーを飲むときもよく枝付き干しブドウを出してくれるんですが、不思議とこれが合うんですよね。バー「グレース」でときどき出てくる干したイチジクもいい。干した果物とウイスキーは相性がいいのかなぁ。

1時間ほど水割りをいただいて、今日は800円でした。じゃ、ブランコ・ニッカも元に戻しておきますね。どうもごちそうさま。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年12月14日(火)の記録》

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芋の湯割りの後は麦のロック … 居酒屋「ほ里乃家(ほりのや)」(鷺ノ宮)

神保町の「兵六」で「吉田類の酒場放浪記」の収録を見学した後、ウイークデイのことゆえまっすぐに鷺ノ宮駅まで帰ってきたもののなんだか飲み足りない。よし。ちょっと飲み足して帰りましょう。

「こんばんは」と入った「ほ里乃家」は、鷺ノ宮駅南口の階段を下りたすぐ先。駅から徒歩1分以内でついてしまうのです。午後7時半の店内は8~9割がた程度の入り。ここもいつも人気が高いですね。

なにしろまずはビール(スーパードライ、大ビン、550円)をお願いします。今日のお通し(200円)は切干大根煮。目の前のおでん鍋ではおでんもフツフツ。暖かかったこの冬も、年末が近づいてきてやっと冬らしくなってきました。

さて、つまみのほうはイカ納豆(400円)をいただきましょうか。「兵六」で炒め物ばかり食べてきたので、ここではまず生ものにひかれます。

カウンターの中でスイスイとイカの細造りを仕上げ、納豆とともに小鉢に盛って完成。「お待たせしました」と目の前に出てきます。

え~と。今日は飲み物は焼酎にしようかな。1本入れてください。

ここの焼酎は、陶器のボトルに入ったオリジナル焼酎「ほ里乃家」(2,000円)です。その中味はアサヒビールが出している麦焼酎「一番札」。「兵六」では芋焼酎を湯割りでいただいたので、この麦焼酎はロックでいただこうかな。

イカ納豆の後はモツミソ焼き(350円)をいただきます。

ゆっくりと1時間半ほどくつろいで今日は3,750円でした。ということは、氷セットが250円なんですね、きっと。

あぁ、おいしかった。どうもごちそうさま。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年12月14日(火)の記録》

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「吉田類の酒場放浪記」 … 居酒屋「兵六(ひょうろく)」(神保町)

先日、森下賢一さんや吉田類さんとご一緒したときに、吉田さんから「今度の火曜日、神保町の「兵六」で「酒場放浪記」の収録をやるんですよ」ということをうかがって、今日はその「兵六」です。

店に入ってみると、吉田さんはコの字カウンターの奥側に座って、カメラに向かって飲みながら語っているところ。「すみません。番組の収録中で…」とスタッフらしき若者が小声で教えてくれます。はい、大丈夫ですよ。知ってて来ましたから。目顔で吉田さんにもごあいさつし、コの字カウンターの向かい側に腰をおろします。

なんと座席は2本の長い丸太を横に通しただけのもの。となりの人との間隔は自分で調整しながら座るのです。

「いらっしゃいませ」と割り箸とお通しの小皿(ヒジキ)が出されます。ほぉ。この人が3代目となる若主人ですか。本当に若いですねぇ。30代半ばらしいんですが、見た目はもっともっと若く感じます。

この店はなにしろ焼酎で有名で、吉田さんもまさにその焼酎を飲みながら語っているところなんですが、やっぱり本日の1杯目はキュゥ~ッとビールをいきたい。小瓶はありますか。「すみません。大瓶しかおいてないんですよ」と若店主。じゃ、大瓶(キリンラガー、750円)をお願いします。

つまみのほうは、吉田さんも食べている餃子(ぎょうざ、550円)をいただきましょうか。このメニューは、ここ「兵六」の名物メニューでもあるらしいのです。

料理はコの字カウンター裏側(コの字の左側)にある厨房で、女性2名で用意されます。カウンター側はコの字カウンターの内側に陣取る若主人ひとりだけ。このカウンターはとても小さくて、カウンターの内側には店主がやっと座れるくらいのスペースがかろうじてあるだけなのです。むしろ、四角いカウンターの一辺を、店主が座る場所だけくりぬいたという方が感覚的にわかりやすいかもしれないくらいです。

テレビで見ると、飲んでる吉田さんを淡々と(連続的に)撮影しているようにも見えるんですが、実際の撮影はけっこう細切れです。

撮影の合間には女性のディレクタらしき人が吉田さんに近寄って、「吉田さん、食べ物のコメントをもう少しお願いします」とか、「これはなんていう名称でしょう」と周りのお客さんから吉田さんに差し入れられたつまみの名前を確認しメモをとったりしている。

われわれはというと、撮影中は邪魔になったらいけないと思って、まさに息を殺してって感じで飲んでるんですが、撮影の合間になると「この餃子、ホントにおいしいですね。ニンニクがよく効いてる」なんて、やっと普通の調子で話はじめる。すると吉田さんも、「そうでしょ。おすすめなんだ、これは」といいながら焼酎をクイッとひと口。女性ディレクタから「あと2軒ありますから、お酒はそろそろ控えめにお願いします!」なんて言われてるのもまたおもしろい。

吉田さんのところから「炒豆腐(ちゃーどうふ、550円)」がまわってきます。「ご主人、すみませんね。いただいたお料理を、こうやってまわすのはよくないんだけど、今日だけということで」と律儀に断る吉田さんです。このあたりにも、ポッと行ったお店を取材してるのではなくて、ふだんからよく行ってるお店を取材させてもらってるんだという吉田さんの心情が感じられますよね。

そうやってお店の人に断ったあと、こっちに向き直って「ちょっと冷めちゃったけど、この炒豆腐もおいしいんですよ。食べてみてください」と吉田さん。ど~れ。あ。ほんと。これはなんだか新鮮な味わいですねぇ。一番簡単な表現で言うと、中華風野菜炒めに豆腐が入ったものなんだけど主役は豆腐って感じ。いやぁ、吉田さんが言うとおり、豆腐が熱々だったらものすごくおいしいでしょうねぇ。

それじゃ、私も焼酎をもらいましょうか。「さつま無双」(650円)をお願いします。

出てきたのはちっちゃいヤカンと徳利(とくり)とお猪口(おちょこ)。徳利に焼酎が入っていて、ヤカンにお湯が入ってます。この両方をお猪口に注いでお湯割りにするんですね。ん~。うまいっ。なんでだ。ほぉ。徳利の焼酎がすでにちょっとあったかいんですねぇ。「そうなんです。焼酎も少し燗をつけてからお出しするようにしてます」。

私の左どなりのA新聞の記者さん。「あれ。先に入れるのは焼酎だっけ? お湯だったっけ?」。彼も吉田さんの知り合いで、今日ここで収録があると聞いてやってきたのだそうです。「よく言われるのは“お湯が先”ですけど、個人個人のお好みでいいですよ」と若店主。「え。いつも焼酎を先に入れてたよ」と吉田さん。「最初に焼酎だけ入れて、まずストレートで飲んで味を確かめてからお湯を入れてお湯割りにするんだ。こうすると2度楽しめる」。「そのコメント、カメラが回ったらもう一度お願いします。あとまわりのみなさんも普段どおりに話をしていただいてかまいませんからね」。女性ディレクタからの指示が飛び、パッと照明が灯って撮影再開です。

撮影再開で吉田さんのところへ届いたのは「炒麺(ちゃーめん、900円)」。「パリパリでもなく、やや硬目というところがいいんですよ」とカメラに向かって語る吉田さん。さっきお酒はボチボチなんてたしなめられてたのに、「次はお酒をお願いします」なんて、日本酒(「美少年」)を注文しています。カメラが回ってる間は「ダメッ!」って叱られないもんね。(笑)

「はい。OKで~す。後は店の外でコメントを撮りましょう」と女性ディレクタ。「じゃ、これも食べてみてくださいね」と吉田さんから先ほどの「炒麺」もまわってきました。どうもありがとうございます。なるほど、焼きそばのまわりを焼き固めたって感じのものなんですね。うまいうまい。

さっき外に出て行った吉田さんは、また店に入ってきて入口の後ろ側でスタンバイしてます。ここからガラリと引き戸を開けて出て行くところから撮るんですね。その場所が私のすぐ後ろ側なので、小さい声で「テイク・ツー?(2度目の撮影?)」と聞いてみたところ、吉田さんも小さい声で「いや。スリー」って。そうか。知らぬ間にもう2回も撮ってたんだ。

「終了で~す。みなさん、ご協力ありがとうございました」。店内に設置されていた照明器具が取り外されると、急にくらい感じになります。へぇ、本当はこんなほの暗い感じのお店だったんだ。このほうが雰囲気があっていいなぁ。

吉田さんも再び店内に入ってきて、店内にいる知り合いの人たちに紹介してくれたあと、「それじゃ、次の収録に行ってきますから」と店を後にして出ていかれました。

やぁ、おもしろかった。生「酒場放浪記」ですね。この放送、たしか年明けの1月10日頃からとおっしゃってたようでした。楽しみですね。

この後もしばらく吉田さんの知り合いの人たちと談笑して、私も店を出ます。今日のお勘定は1,950円。1時間ちょっとの滞在でした。

カウンターの上にあった「つけ揚げ(薩摩揚げ)」もおいしそうだったなぁ。他にも塩辛(350円)をはじめ干物類、丸干し、味噌にんにく、もずくなど、呑んべ好みのするつまみが多数。今度また、じっくりと来てみたいお店です。

店情報

《平成16(2004)年12月14日(火)の記録》

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店情報: 居酒屋「兵六(ひょうろく)」(神保町)

  • 店名: 居酒屋「兵六」(ひょうろく)
  • 電話: なし
  • 住所: 101-0051 東京都千代田区神田神保町1-3-20
  • 営業: 17:00-22:30(21:30過ぎLO)、土日祝休
  • 場所: 三省堂書店の真裏。三省堂書店の裏口側にある出口から出ると目の前。
  • メモ: 昭和23(1948)年創業。冷房なし、扇風機さえない。さらに言えば電話もない。「兵六憲法」による四戒は「他座献酬、大声歌唱、座外問答、乱酔暴論」。
    無双680、むぎ680、球磨680、美少年740、ビール790、やきそば950、餃子580、炒豆腐(ちゃーどうふ)580、炒菜580、つけあげ530、さつま汁530、とんぶり530、ぬた530、煮物650、ししゃも470、胡麻漬470、きびなご470、青唐豆腐470、からしあえ420、厚揚420、エシャロット420、兵六あげ420、えのきあえ420、豆腐420、あかかぶ漬370、小茄子漬370、小松菜370、酒盗370、らっきょ370、塩辛370、にんにく320、壷漬320など。(2009年4月調べ)

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酒場文化の伝道師 … バー「銀座サンボア(Samboa)」(銀座)

森下賢一さん、吉田類さん、そして今日の会を企画してくださった青地さんと4人で、「ロックフィッシュ」を出て外堀通りへ。角を左折して少し先の左手地下にあるのが「銀座サンボア」です。

店内は店全体を貫くカウンターと、後ろのフロアにはテーブル席やボックス席が並びます。カウンターは基本的に立ち飲みなんですが、一番奥のところに2席分だけ椅子があって、ちょうどその2席で先客の女性2人連れが飲んでいます。先客はこのふたりだけ。われわれ4人は入口近くに立って並びます。

吉田さん、青地さん、そして私はハイボールを注文。森下さんは「僕はバスをもらおう」と、バス・ペールエール(英国のビール)を注文します。森下さん、今日は徹頭徹尾ビールですね。

出されたハイボールはやはり大阪風の氷なしのもの。グラスの下のほうに、スパッとカットしたような平面部分があるのも特徴かな。「ロックフィッシュ」のグラスもそうでした。もともと「ロックフィッシュ」の店主は大阪のサンボアで修業されたそうですから、同じ系統なんですね。

それにしてもこのカウンター。手前のひじ掛けの形状が絶妙でとっても立ちやすい。

談笑する森下さん(左)と吉田さんもうご紹介するまでもないと思いますが、森下賢一(もりした・けんいち)さんは昭和6(1931)年に横浜で生まれ、東京外国語大学を卒業後、商社の駐在員として海外に駐在。昭和40(1965)年頃から翻訳家・エッセイストとしての道を歩みはじめたのだそうです。「居酒屋礼讃」(内容)はすでに絶版になっていますが、最近の出版物である「銀座の酒場 銀座の飲り方」や「いい酒と出会う本」、「大人の「教養」としてのBAR入門」などは入手可能です。

吉田さん(右)と森下さん吉田類(よしだ・るい)さんは昭和24(1949)年の高知生まれ。画家として活動後、イラストレータに転身し、90年代からは酒場や旅をテーマに執筆活動を行っています。最近はBS-iで放送中の「吉田類の酒場放浪記」にも、ナビゲータとして出演されています。吉田さんの著書も最近の「酒場歳時記」や「東京立ち飲みクローリング」、そして共著ですが「立ち飲み屋」も入手可能です。

絶版になっている本は、ご自身でもほとんど持っていないのだそうです。「「居酒屋礼讃」は1冊しか持ってなくて、「美酒佳肴の歳時記」なんて自分でも持ってないよ」と森下さんが言えば、吉田さんも「私も「立ち呑み詩人のすすめ」は持ってないんですよ」。えぇっ! 自分でも持ってないなんてことがあるんですねぇ。「絶版になる前に言ってくれれば、数冊くらい買い込んでおくのに、知らぬ間に絶版になっちゃうからなぁ。欲しいときには自分でも手に入らないんだよ」。

この森下賢一さん、吉田類さんの両名に、最近「日本酒スペシャル・セレクション488」や「太田和彦の居酒屋味酒覧 精選172」を出版され、「居酒屋かもめ唄」が文庫化された太田和彦さん、そして「新・東京のBar」や「日本マティーニ伝説」の枝川公一さんの4人くらいが、現在日本の酒場文化の伝道師・四天王と言えるのではないでしょうか。下町方面では「東京酒場漂流記」のなぎら健壱さんも大活躍ですよね。

飲み物としてのお酒そのものを伝道されている方は、ソムリエの田崎真也さんやスコッチの土屋守さん。日本酒のほうでは女性陣が大活躍されていて、山同敦子さん、藤田千恵子さんに“酔っぱライター”の江口まゆみさん、そしてdancyu編集部の里見美香さんあたりが女四天王といったところでしょうか。左から吉田さん、森下さん、青地さん、私

さて、日曜日の今日は「銀座サンボア」の営業は午後10時まで。ちょうどその閉店時刻になったところでわれわれもお勘定です。ハイボールの人たちは1,200円ずつ。そしてバス・ペールエールの森下さんは1,000円でした。

お忙しい中、お時間を作っていただいた森下さん、吉田さん。そして、こんなすばらしい出会いの場を作っていただいた青地さん。本当にどうもありがとうございました。

店情報

《平成16(2004)年12月12日(日)の記録》

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店情報: バー「銀座サンボア(Samboa)」(銀座)

    080813z1
  • 店名: 「銀座サンボア」
  • 電話: 03-5568-6155
  • 住所: 104-0061 東京都中央区銀座5-4-7
  • 営業: 15:00-24:00(日祝は -22:00)、無休
  • 場所: 地下鉄銀座駅B7出口を出て、エルメスのビルの新橋側にある細い路地の中央部、地下。
  • メモ: 大正7(1918)年創業の関西の老舗バーが、平成15(2003)年に東京・銀座に進出。名物のハイボールは、氷なしで、よく冷えたウイスキーを使うのが特徴。公式サイトあり。(2008年8月調べ)


    以下は現在の場所に移転する前の情報です。
  • 店名: バー「銀座サンボア(Samboa)」
  • 電話: 03-5568-6155
  • 住所: 104-0061 東京都中央区銀座7-3-8 銀座DSビルB1
  • 営業: 15:00-24:00(日祝は -22:00)、無休
  • 場所: 地下鉄銀座線銀座駅C3出口を出て、外堀通りを新橋方向に約500メートル(約10分)をほど進んだ右手、銀座DSビルの地下1階。
  • メモ: 平成15(2003)年7月オープン。関西の老舗バー・サンボアの、関西地区以外には初出店のバー。公式サイトあり。

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森下賢一・吉田類両巨頭と … バー「ロックフィッシュ (Rockfish)」(銀座)

作家であり翻訳家でもある森下賢一(もりした・けんいち)さんに謝っておかなければならないことがある。このページのタイトル「居酒屋礼賛(いざかやらいさん)」は、実は森下さんが平成4(1992)年に出版した同名の著書のタイトルなのです。出版後数年が過ぎてから近くの図書館でこの本を見つけたのが、酒場巡りをする発端になったといっても過言ではなく、当時立ち上げたホームページの中の、自分が行った居酒屋のことなどを書きとめておくページにも、後々こんなにみなさんに読まれるページになるなんてことは考えることもなく、その名称「居酒屋礼賛」を無断で使ってしまっていたのでした。

なお小さいことではありますが、森下さんの著書は「居酒屋礼」。このページは「居酒屋礼」と、実は末尾の「賛」の字が違うのです。辞書にはどっちも載ってて、どっちも正しいのですが、文筆家である森下さんに較べると、こちらのページはまだまだ「『言』が不十分」ということで、言偏(ごんべん)を取っている次第です。はい。

そんな話を森下さんや吉田類(よしだ・るい)さんとも親交があるという青地さんに、飲んでる席でお話したところ、「それじゃ、森下先生に会ってお話できる機会を作れないかどうか、やってみましょう」ということになったのでした。

待ち合わせた場所は銀座のバー「ロックフィッシュ」。

ビルの2階にあるバーに入ってみると、すでに吉田類さんと青地さんとはいらっしゃっていて、カウンターでオン・ザ・ロックを傾けているところ。「どうもはじめまして」と吉田さんにごあいさつして、みんなで奥のテーブル席に移ります。吉田さんはテレビ(「吉田類の酒場放浪記」)や著書の写真等では知ってますが、実際に“意識して”(←詳細後述)お会いしたのは今日がはじめて。テレビで見るよりぐっと若々しくて、他のお客さんと混ざってもひときわ目立つダンディさです。

そこへ森下さんも到着。みんなで席を立ってごあいさつです。森下さんはギネス(黒ビール)を、私はハイボール(角瓶、800円)を注文して飲みはじめます。

左:吉田類さん、右:森下賢一さんまずさっそく冒頭の話をして森下さんに謝ります。森下さんは「あ。そう」とニコニコ。横から吉田さんが「大丈夫。そんなことを気にされる方ではありませんよ」と笑いながらフォローしてくれます。あぁ、よかった。長年の胸のつかえをやっととることができました。

森下さんと吉田さん、そして青地さんは、それぞれ森下さんの主宰する句会への参加者なので、普段どおりといった感じで会話が始まります。「ロックフィッシュは日曜日は休みなのかと思ってましたよ」と吉田さん。「日曜日もやるようになったんですよ。以前はお客さんも少なかったんだけど、最近は多いねぇ」と森下さん。たしかに。カウンターの他は、今私たちがいるテーブルも含めて2卓という小ぢんまりとした店内は、午後7時過ぎの現時点ですでに8割程度の入りです。

森下賢一さん先月の雑誌「散歩の達人」(居酒屋特集号)には森下さん、吉田さんがともに載っていたのですが、「一緒に載るとは知らなかったよ」とおふたり。そういえば、森下さんが「最近はスタンプラリーのように居酒屋にやってきて黙々と飲んでいる若者が多い」と書かれてましたね。「そうなんだよ。酒場はその地域の文化を凝縮したものなんだから、スタンプラリーもいいけどまわりの人たちとも話をして、その土地の文化を味わってもらいたいね。僕も知らない酒場に行ったらできるだけまわりの人に話しかけるようにしてるんだ。たまには『お客さん。他の人に話しかけないでください』なんて店もあるけど、そう言われたら言われたでそれもまたおもしろい」と森下さん。

森下さんは企業の海外駐在員などを勤めてから文筆家として独立されたので、海外の経験も豊富。吉田さんも画家を志して海外生活をしていたことがあって、話題も世界の酒場へと展開します。

「ロンドンのパブがいいねぇ」とおふたり。「海外でもとにかく話しかけることが大事なんだよ」と森下さん。最小限の言葉しか知らなくてもいいから、とにかく身ぶり手ぶりも交えて話しかけてると、なんとはなしに意思の疎通がはかれるんだそうです。「国で言うとアイルランド、イギリス、スペイン、そしてモロッコの酒場がいいねぇ。」「ほぉ。みごとに南北の縦のラインですね。」「暖流が流れている海沿いがよく飲むのかな。」「そういや、吉田さんの故郷、高知も暖流沿いですね。」「そう。よく飲むんだよ。先日も土佐に帰ったら、徹底的に飲まされてつぶされちゃったよ」と吉田さん。近々、酒場放浪記のスペシャル版のような企画で高知の酒場の特集をやるので、その収録のために近くまた高知に出かけるのだそうです。

吉田類さん酒場放浪記の中ではけっこう本気で飲んでらっしゃいますよねぇ。「飲まずに撮ることもできるんだけど、そうやって撮ったものは後で見ておもしろくない。うまく店にとけ込めていないんだよね」と吉田さん。そうそう。見ていておもしろいのは完全に酔っ払って、他のお客さんたちとも一体化しながら盛りあがったりしてるところです。「1日に3~4軒撮りますからね。最後はもうフラフラで、店の外で撮るコメントも、もう呂律(ろれつ)がまわらない(笑)。民放のBSなんてあまり見てないだろうと思ってたら、地方に行くとケーブルテレビで見てる人が多いみたいでねぇ。町を歩いてたら急に声をかけられたりするんですよ」。

2杯目の飲み物は、「ギネスがあるんだったら飲みたいな」ということでみんなそろってギネスをもらいます。作るところをを見ていたところ、ギネスは市販の缶入りのものを注いでくれるんですね。どれどれ。う~む。このコクがギネスですねぇ。久しぶりにいただきました。

「ところで、お酒はいつごろから飲まれてたんだろうねぇ」。さっきまでの世界の酒場論議から、今度は歴史をさかのぼります。「猿酒(さるざけ)が起源なんて説もありますが、かなり昔から造って飲んでたみたいですねぇ」と吉田さん。「そうなんだよ。日本でも縄文時代の遺跡から、そのままは食べないような果実の種がかたまって見つかったりしてるんだ。ありゃきっと酒を造ったんだな。米作りよりも前から酒を飲んでたってことだ」とそれに答える森下さん。私のように単に呑んだくれてるだけではなくて、こういう時代的な背景なども文化として調べられてるんですね、おふたりは。

テーブルの上にはつきだしとして小皿に盛られたアラレと同じく小皿に盛られた柿の種が出ており、それらをポリポリとかじりながらの談笑です。横には大きなビンにたっぷりの落花生。これは勝手に食べてもいいみたいですね。パキッと外の殻を破りながらいただきます。もう1本、同じ大きさの空ビンが殻入れかな。

3杯目は森下さんと青地さんが生ビール(モルツ)。吉田さんと私がハイボール(角瓶)です。ここのハイボールは、冷えたグラスに角をダブルでそそぎ炭酸で割ったもので、特徴的なのは氷がないこと。このスタイルを「大阪ハイボール」と呼ぶんだそうです。まるで下町の元祖チュウハイに氷が入ってないのと同じような感じですね。

「あまりバーには行かないの?」と森下さん。「近所のバーにはときどき行くんですけど、銀座などよその土地のバーはあまり行ったことがないんです」。「この下にあった「クール」は?」と吉田さん。そう、ここ「ロックフィッシュ」は、「クール」があったビルの2階にあるんです。「実はその「クール」にも行ったことがないんですよ。いつか行かなきゃなぁ、と思ってるうちに閉店しちゃいました」。「ずっと立ってなきゃいけないからねぇ。大変だったんだろう古川さんも」と、「クール」のオーナー・バーテンダー古川緑郎さんのことを気遣う森下さん。なにしろ古川さんは大正5(1916)年生まれ。今年で88歳(米寿)ですからねぇ。

銀座の老舗バーも、後継者の問題等々で「クール」「銀座いそむら」「サンスーシー」などもなくなり、「トニーズバー」のトニーさんも亡くなりました。「「ルパン」はあいかわらず繁盛してるようですねぇ。」「「ボルドー」「ジョンベッグ」「あるぷ」は行っておいたほうがいいよ。」「「ボルドー」では立ち飲みカウンターで飲むのがいいね。ボックス席に座ると7千円くらいはかかるよ」と界隈のバーの話題が続きます。

  • 「ボルドー」03-3571-0381 中央区銀座8-10-7
  • 「ジョンベッグ」03-3591-6818 港区新橋1-13-1
  • 「あるぷ」03-3571-6464 中央区銀座8-7-5

さて、最初の吉田類さんのご紹介のところで「“意識して”お会いしたのは今日がはじめて」と書きました。実は私がはじめて木場の「河本」に行ったときに、閉店まで後2分というタイミングで飛び込んできた吉田さんというお客さんがいました。「大丈夫。2分で飲むから。ますみちゃん、1杯だけ飲ませて。ホッピーと煮込み」と私の右どなりに座ったこの人が、実は吉田類さんだったらしいのです。この当時、「河本」の常連さんで“吉田さん”という名前の人は吉田類さんだけだったんですって。

その頃は「立ち飲み屋」という図書によって、かろうじて“吉田類さん”という名前を認識しているといった程度。どんなお顔かも全然知らなかったので、となりにいる人がご本人だということにちっとも気がつかなかったのでした。そういえば、同じ本の共著者のひとりである小野員裕(おの・かずひろ)さんに中野の「路傍」でお会いしたのも同じ頃でしたねぇ。

河本」は吉田類さんもそうですが、森下さんも大常連さんなのだそうです。

3杯目の飲み物を飲み終えたところで、「次はどうする?」「せっかくだからもう1軒、同じ大阪ハイボールを出す「銀座サンボア」に行ってみますか。」「いいですねぇ」と話がまとまって席を立ちます。

4人で3杯ずつ。ちょうど2時間楽しんで、10,500円(ひとり平均2,625円)でした。

店情報

《平成16(2004)年12月12日(日)の記録》

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店情報: バー「ロックフィッシュ (Rockfish)」(銀座)

ROCK FISH

  • 店名: バー「ロックフィッシュ (Rockfish)」銀座店
  • 電話: 03-5537-6900
  • 住所: 104-0061 東京都中央区銀座7-3-13 ニュー銀座ビル1号館7F
  • 営業: 15:00-22:30(土日祝 -19:00)、無休
  • 場所: 地下鉄銀座線銀座駅C2またはC3出口より徒歩約10分。
  • メモ: 1990年から他の酒場で働いていた間口一就さんが、2000年に大阪北浜で創業。2002年に「銀座ロックフィッシュ」を開店。2018年5月17日に、第26ポールスタービル2階での営業を終了し、2ヶ月後の7月21日に、前のビルから約10メートルほどのニューギンザビル1号館7階で営業を再開。それを機に店内は禁煙となった。角ハイボールは氷なしの大阪ハイボール。つまみはオイルサーディンの缶詰など。チャージなし。机上の乾き物は無料。
    メニュー (←2019年1月撮影)

 

 

 

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今宵もシャンパンカクテル … バー「PURE(ピュアー)」(野方)

竹よし」での夕食会を終えて、有志6人で「ピュアー」です。この「竹よし」の夕食会から「ピュアー」への流れもなんだか定番的になってきちゃいましたね。

昨夜「キール・ロワイヤル (Kir Royal)」(840円)をいただいたので、今日は同じシャンパン系ですが「クリスマス・ミモザ (Christmas Mimoza)」(840円)にしようかな。

「キール・ロワイヤル」はシャンパンとカシス(ジュース、ジャムなどにする直径1センチ弱の濃い紫色の実で、ベリー類の一種)で作るカクテルでしたが、「ミモザ」のほうはシャンパンとオレンジジュースを半々に混ぜたカクテルです。シャンパンの泡の感じが、密集して咲いている小さいミモザの花みたいなので「ミモザ」というそうです。まるで軽めのファンタ・オレンジのような感覚ですいすい飲めてしまうので、危ないカクテルかも。

「それにしても、こうやってシャンパンのカクテルを出そうとすると、シャンパンが残ったときに大変じゃないですか」とマスターに聞いてみたところ、「カクテル用の小さいシャンパンがあるんですよ」とちっちゃいシャンパンの瓶を見せてくれました。なるほど。こうやって大量に余ってしまうことがないようになってるんですね。

お通しのチーズ昨日と同じく今日もお通し(310円)はチーズ。このチーズは、市販にチーズを材料にして、なにやらお店独自の手を加えたもののようです。非常にいいつまみです。

話題のほうは寄り道さんとTkさんとが先日ばったりと「河本」(木場)で遭遇したときの話になっています。「いやぁ。Tkさんの驚いた顔といったらなかったですよ。“なんで寄り道がここにいるんだろ”って感じで、口がポカンと開いちゃってました」と、これまたおもしろおかしい寄り道調。まわりのみんなで笑い転げます。一番大笑いしてるのは、言われてる本人のTkさんなのがまたおもしろい。

2杯目にいただいたのは「ホット・バタード・ラム・カウ (Hot Buttered Rum Cow)」(580円)です。一番最後に「カウ」の文字がついているとおり、通常の「ホット・バタード・ラム」ではなくて、牛乳が使われているのです。温かくて、力がつきそうなカクテルです。

先日、この店でバーボンをホットミルクで割った「ホット・カーボーイ (Hot Cowboy)」(520円)を飲んだときにも「へぇ。洋酒をホットミルクで割っても合うんだ」と思ったものですが、今回のラム割りは甘さやバターの油っけもあって、さらによく合うように思います。おもしろいもんですねぇ。

例によってボチボチと駅に急がないといけない人が出てきたところでお開きです。個人別の会計で、私は1,720円でした。それぞれ小さい紙に書いて手渡されるので、詳細にはわかりませんが、みなさんだいたい同じくらい(2千円を渡して小銭のおつりをもらうくらい)だったようです。ま、それぞれお通しと2杯ずつくらいですからね。

どうもごちそうさまでした。

店情報 (前回、「しげるのチャンネル」)

《平成16(2004)年12月11日(土)の記録》

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冬の醍醐味、深海の王者 … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)

第38回となる「竹よし」の食事会のテーマは冬の醍醐味、深海の王者「あんこう」です。

支度の状況も気になって、午後3時ごろに近くまで出かけたついでにちょいと店をのぞいてみます。「こんにちは。どうですか」。「やぁ、いらっしゃい」とカウンターの中の店主。カウンターの外ではすでに大常連のTmさんがチビチビとはじめているではありませんか。

「このくらいの時間に来れば、丸のままのアンコウを見ることができるかと思って」と切り出してみたところ、「あまいっ! 丸のままのが見たけりゃ、朝の9時くらいには来なきゃ。もう下ごしらえも終わっちゃってるよ」とTmさん。「大きな、8.6キロもあるアンコウだったんですよ。函館産の活けジメでねぇ」と言いながら、店主が巨大なキモを見せてくれます。うわぁ。これはすごい。「アンキモに半分使った残りがこれですから、本当はこの倍」と店主。ここで言ってるアンキモというのは、おつまみに出てくるいわゆる蒸したアンキモのことです。これとは別にぶら下げて見せてくれてるのが生のアンキモなのでした。

できたてのアンキモ「まぁまぁ。そんなとこに突っ立ってないで。ほら、このアンキモつつきながら飲もう!」とTmさん。「もう帰んなくてもいいんでしょう」とママさんも支度の手をゆるめてニッコリと微笑んでいます。「いやぁ、息子の自転車を借りてきてるんで、返しに行かないといけないんですよ」。でもちょっとだけ。Tmさんから「このできたてのアンキモを食べてみて。とろけるから」と渡されたアンキモをちょいと口に入れると、まさにとろけるようなやわらかさ。「普通の居酒屋で冷蔵庫から出てくるのと違って、蒸してあら熱がとれたばかりのできたてホヤホヤだからねぇ。やわらかさが全然違うよ」とTmさん。たしかにこれはすごいなぁ。

そこへ、「はいこれ」とよ~く冷えた冷酒が出てきます。グビッとひと口。くわぁ~っ。なんちゅう味の広がりか。アンキモの甘~い感じが口いっぱいに広がっていきます。日本酒とアンキモ。最強の組み合わせですねぇ。残念だなぁ。こんなことならトコトコ歩いてくりゃよかったなぁ。「それじゃまた夕食会の時間にやってきます」と店をあとにします。

アンコウ刺身仕切りなおして午後5時。すでにTmさんはじめ何人かがカウンターで飲みはじめており、私もカウンターの中央部に陣取ります。カウンターの上段にはすでに大皿に盛られたアンコウ刺身がスタンバイされていてとてもうまそうです。アンコウの刺身は、タラの刺身にも似た感じで、白身で淡白なのにいい味わいがある。

1杯目の生ビールもそこそこに、刺身に合わせてさっそく日本酒もいただきましょう。常連のMyさんから「いい酒があるから、これからやってみて」と出されたのは「獺祭(だっさい)純米大吟醸」です。こりゃまたものすごい酒ですねぇ。すみません。いただきます。

Myさんは日本酒にも造詣が深いのです。う~む。これはまた、うなるようないい酒ですねぇ。本来つまみがいらないくらいのお酒です。

鳥大根カウンターの上には例によってママさんの手料理もならんでいます。サラダあり、おにぎりありの中、ひときわ輝くのが「鳥大根(とりだいこん)」です。これがまたよく煮込まれていて、黒々とした大根がとてもおいしそう。

ガラリと入口引き戸があいて入ってきたのは新婚のTkさんご夫妻です。このおふたりは、実は今年2月の同じくアンコウの夕食会のときに婚約報告をしてみんなを驚かせたのでした。あれから10ヶ月。深川方面に引っ越されたこともあって、特に奥さんと顔をあわせるのはみなさん本当に久しぶり。「元気でしたか」という声や、「まだちゃんと続いてんの!」なんて声が店内に飛び交います。

「獺祭」はさすがにみなさんからの人気も高く、あっという間になくなります。本日の2本目は「天狗舞(てんぐまい)純米酒」をいただきます。後ろのテーブルでは「銀盤(ぎんばん)大吟醸・播州50」も開いています。夕食会のときはお酒も飲み放題になるので、この店にずらりとそろう地酒をみんなでたっぷりと堪能できるのです。これも夕食会の大きな楽しみのひとつです。

アンコウシャブ生ものがダメな人用に、ママさんがアンコウの刺身をシャブシャブにしてくれています。横から突っつくとこれがまたうまくて、刺身を食べた人からも大人気です。アンコウは生でも、こうやってちょっと火を通しても、そして後から出てくる予定ですが、アンコウ鍋にしてたっぷりと火を通してもおいしいのがいいですよね。

アンコウの胃袋「アンコウの胃袋を刻んでゆがいたものですが召し上がってみますか」と店主。もちろんいただきます。内臓大好き! これは酢醤油がいいですね。うん。これはガツ酢みたいなんだけど、もっと上品。いいですねぇ、これも。お酒が進みます。この胃袋もまた大人気で、「ちょっと食べてみますか」と後ろのテーブルにも回したところ、中味はすっかりなくなって器だけが返ってきたのでした。(涙)

カウンターの中ではアンコウ鍋の準備が進んでいます。今回はアンコウの肝ダシで作る鍋なんだそうです。まず生のアンキモを土鍋で炒め、いい脂の香りが出てきたところへ味噌を入れ、昆布ダシを加えてスープを作る。これにアンコウの七つ道具や山の幸(マイタケや白シメジ(ブナピー)など)を入れて煮込んでいくのです。

アンコウ鍋ほ~ら。出てきましたよぉ。はい、みんな。よけてよけて。鍋だよ。

さっそくお椀に取り分けていただきま~す。アチアチ。この皮のフルフル感。そしてプリッとした胃袋。しっかりとした身。なんといってもアンキモですね。これまたあっためても美味しい一品です。ん~、いい味。

お酒のほうはさらに「酔鯨(すいげい)特別純米」へ。テーブル席では「美少年(びしょうねん)吟造り純米」を飲みはじめたようです。

そこへスーツ姿の寄り道さんが登場です。寄り道さんは土曜日もお仕事なので夕食会にも遅れて参加されることが多いのです。「なに飲む?」とママさん。「最初は生ビールをお願いします」という寄り道さんに、「ごめん。生ビールがなくなったの」。なんと! 今日はよく飲む人がそろっているのか、生ビールも底をついちゃったんですね! 「じゃ、瓶ビールをお願いします」。

その瓶ビールをググゥ~ッとやっつけて、おもむろに保冷庫から取り出してきたのは菊水のにごり酒「五郎八(ごろはち)」です。10~12月だけの季節限定酒を選んでくるところがさすが寄り道さんですね。なにしろ「五郎八」は生酒のにごり酒なので、ピリッと炭酸の発泡感があるし、アルコール度数も21度と高いのです。

この食事会は基本的に予約制なので、遅れてくることがわかっている人のためには料理を取っておいてくれます。寄り道さんの前には刺身、アンキモなどなど、これまでに食べてきた一連の料理がひとり用の小皿に盛られて次々と出てきています。

雑炊鍋のほうは最後は雑炊になっていきます。なにしろ肝ダシの味噌味なので、雑炊もうまいこと!

食事のメニューがひと通り終わってからが盛り上がりタイム。自己紹介も兼ねた各自の話や、寄り道さんの生トホホ話。おそらく今年の「トホホ大賞」であろう「寿司屋の恐怖」の顛末が、身振り手振り入りで披露され、店内は大爆笑の渦です。

最後は常連のMaさんの1本締めで、今年の夕食会も納めとなったのでした。

なお「竹よし」の年内の営業は29日(水)まで、年明けの営業は1月2日(日)からです。

店情報 (前回、「しげるのチャンネル」)

《平成16(2004)年12月11日(土)の記録》

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キール・ロワイヤル … バー「PURE(ピュアー)」(野方)

秋元屋」でけっこういただいてフラフラと自宅に向かいます。みつわ通りの右手に見えてきた緑の看板は「ピュアー」です。今日はもうたっぷり飲んだからいいやと心は思ってるのに、足は勝手に「ピュアー」のほうへ。そして手は勝手に入口扉を開けてしまっています。「やぁ。いらっしゃい」とマスター。

「こんばんは」とカウンターの一角に腰をおろしながら「ハイボールをお願いします」。「秋元屋」でのトリハイ気分を引き継いで、今日はなんだか炭酸気分(?)なのです。ここのハイボールはバランタイン・ファイネストで作るようです。(たぶん410円)

お通し(310円)はチーズ。これをチビチビとつっつきながらハイボールをいただきます。

チーズといえば、先日「おぽんちNote♪」にブルーチーズの王様「ロックフォールチーズ」の話が出てたなぁ。ど~れ。お。あるある630円か。マスター、これちょうだい。

ブルーチーズは、まさにチーズの塩辛みたいな感じで、ほんのちょっとでお酒がたくさん飲めちゃうんですよね。特にワイン系のお酒が。

ワイン系、ワイン系。あ。「キール・ロワイヤル(Kir Royal)」(840円)があるじゃない。「クリスマス・シーズンですからね」とマスター。じゃ、それをお願いします。

「キール・ロワイヤル」はシャンパン4/5にクレム・ド・カシス1/5を混ぜて作るカクテル。炭酸系でワイン系で。まさに今の気分にぴったりです。

ゆったりと1時間半ほどくつろいで、今日は2,190円でした。ここから自宅までの間は、誘惑の罠(?)はないので安心ですね。あぁ、よく飲んだ。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年12月10日(金)の記録》

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オッパイに期待!? … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

都内での仕事を終えて、久しぶりに出かけたのは野方のもつ焼き屋さん「秋元屋」です。午後5時半の店内は比較的空いていて、コの字カウンターの右の辺、下側あたりに陣取ります。

店は店主と手伝いの女性ヨッちゃんのほか、手伝いのおにいさん(掲示板にも書き込みをいただいている“たっつん”さん)も新たに加わりました。ただし、おにいさんは月・金のみの登場だそうです。

さて、まずはビールかな。ラガーでお願いします。(サッポロラガー、大瓶、480円)

ちょうど焼き台もあいてるようなので、焼き物も注文しておきましょうか。「レバ、コブクロ、テッポウを1本ずつお願いします。テッポウは味噌で、あとは塩で」。ここのもつ焼きは1本が100円。1本から注文できます。

その焼き物が焼きあがるまでに、煮込み玉子入り(380円)ももらいましょうか。これは煮込み鍋からさっとよそうだけなのですぐにできるんですよね。あぁ。あったかくておいしい。

焼き物も焼きあがってきたところで、お酒をもらいましょうか。大徳利(550円)でお願いします。ここのお酒は煮込み鍋の横で湯煎で燗付けされます。銘柄は「菊正宗」。なにしろ、ここの店主が大の大衆酒場好きなので、大衆酒場で客に好まれるようなものはたいていそろっているのです。この「菊正宗」もそうですね。下町あたりのいい酒場やいい蕎麦屋にいくとおいてあるのがこの「菊正宗」です。それをしゃらっと下町価格(1合徳利だと280円)で置いているところがこの店の特長なのです。

「でも、お酒の酒類は多すぎるよね」と左のお客さん。「そうなんですよ。来年は少し整理しようかなと思ったりもしてるんですよ」と店主。「そうそう。『なんだかわからないような肉や、なんだかわからないような酒が出てきて、それでも気軽に酔える』というのが本来のもつ焼き屋さんのような気がするけど、その基準からすると、この店は肉も酒もうますぎるんだよね。とってもいいことだけど、もつ焼き屋の本流とは違う!」なんて大笑い。でも、そういういわゆる本来のもつ焼き屋と同じかそれ以下の値段で、この味が楽しめるから人気があるんですよね、ここは。

目の前では、きれいなピンク色の肉が網の上で焼かれはじめます。これはもしかするとオッパイ? 今日はいいオッパイがあったので、ためしに入れてみたのだそうです。「“”さんの焼き加減はこれくらいだったけ」と店主が店のおにいさんにたずねます。店主もそうですが、このおにいさんも自らがもつ焼きの大ファンで、中野のもつ焼きの名店「春」にも通いつめているのです。

できあがったオッパイは、おにいさんがひと口食べて確かめたあと、お客さんたちにも一切れずつ配られます。「お。いいねぇ、このオッパイはプリプリだねぇ。」「色合いもピンクできれいだよね。」「売りもんになるよこれは」なんて、ここがもつ焼き屋の店内でなければ“危ないオヤジ”と思われそうな会話が展開されます。

「春」はこうやってバラででるけど、「ホルモン」は串ででますよね。「これを串に刺して焼こうとすると、かなりむずかしいんですよ」と店主。へぇ、そんなもんなんだ。たしかに脂肪が多いから、熱が通っていないときはクニュクニュっぽいもんね。近いうちに、「秋元屋」の正式メニューになることを期待したいですね。

右どなりに新しく入ったお客さんからもつ焼きの注文が入ったついでに、私もハラミを塩で1本焼いてもらいます。このハラミがまたうまくてねぇ。

そのハラミが焼きあがったところで、飲み物はトリハイ(280円)です。最後にピッと絞られるレモンピールがよく効いています。

さぁ、このあたりでキャベみそ(100円)をいきますか。キャベみそはこの店の人気の品のひとつ。丸ごとのキャベツをざくざくと切ったもののひと塊が1人前です。これを1枚ずつめくるのではなくて、大きな塊りのままミソをつけてバリッとかじるのがおいしいんですよねぇ。口の中がさっぱりとします。100円という値段もまたうれしいではありませんか。

最後にトリハイをもう1杯。それとハラミももう1本。今日はこれで締めましょう。

今日は2時間半のゆったり滞在で、お勘定は2,570円でした。どうもごちそうさまでした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年12月10日(金)の記録》

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焼きガキもうまい … やきとり「鳥佳(とりよし)」(横浜・上大岡)

もつ焼き情報たっぷりの「至高のはらわた」のページに、横浜のお店も何軒か紹介されています。今日はその中の1軒、上大岡の「鳥佳」にやってきました。

お店には入口がふたつあって、とりあえず近い側(上大岡の駅側)の引き戸を開けます。「こんばんは。ひとりです」。店内はテーブル席がならんでいて、右側の厨房からおねえさんが顔をのぞかせます。「おひとりさまでしたら、こちらのカウンターのほうへどうぞ」。なるほど、入り口によってテーブル席側とカウンター側が分かれてるんですね、了解です。いったん外へ出直して、駅から遠い側、交差点の角のほうにある入口から店内へ入ります。

こちら側の入口から入ると、左手に7席のカウンター。右手にはテーブル席が2つ並び、さらに一番奥に4人掛けのテーブル席がひとつという、わりとよく見かけるやきとり屋さんの風景になります。なるほどねぇ。向こうの入口側のテーブル席は、グループ客用に増設したんですね、きっと。(件の「至高のはらわた」の紹介写真では、その部分は別の店です。この店を買い取って、テーブル席スペースにしたのかな。)

カウンターには先客の男性がひとり、中央部に座っているだけ。私は、カウンター一番奥の、ちょうど焼き台の前の席に陣取り、まずはビール(キリンラガー、大瓶、520円)をもらいます。

「はい」とビールを出してくれた女性店員さんに、奥の鍋でグツグツ煮えているもつ煮込みを注文。すぐに出てくるのかと思いきや、この煮込みをさらにひとり用の鉄鍋に移して、豆腐とともにグツグツと煮込みます。メニューを確認すると、なるほど「もつ皿」(400円)というのと「もつ煮込み(豆腐入り)」(530円)という2種類があって、これは後者なんですね。「もつ皿」なら、きっとあの鍋からお皿にさっとついでできあがりだったんでしょう。

「辛いの入れますか?」とおねえさん。見れば、赤い唐辛子味噌みたいなのが入った瓶を持ってます。「ちょっとだけ入れてください」。「はい」と新しい割り箸でちょいちょいとその真っ赤なのを鍋に入れてくれ、その割り箸ごと「はいどうぞ」と出てきます。いやぁ、うまい。これはなかなかいい煮込みですよ。汁もあまり濃すぎることはなくて、いっしょに出されるレンゲですくって飲んでもおいしい。

向こう側のテーブル席のお客さんからもつ焼きの注文が入り、さっきまでは若い女性店員さん2人だったのに、どこから現れたのか店主らしき男性がもつ焼きを焼き始めました。私ももつ焼きをいきますか。「1本ずつでも大丈夫ですか?」「はい、いいですよ」と店主。「じゃ、レバ、コブクロとナンコツを1本ずつ。塩でお願いします」。

もつ焼きは、森下賢一さんが「散歩の達人」('04年12月号)で書かれているように「ハズレるとキビシイ」食べものなので、なかなかはじめていく店ではレバやコブクロなどの内臓系はたのみにくいんですよね。その点、この店は「至高のはらわた」で紹介されているお店ですし、ネタケースの中にならんでいる串を見ても新鮮そうだしで、初回からズバリと内臓系を、しかも塩焼きで注文してみたのでした。

そろそろ焼きあがるかな、というタイミングで、お酒を燗でお願いします。この店には「老松寿」(350円)、「喜久酔」(470円)、「久保田千寿」(530円)、「越乃景虎」「黒龍吟醸」「磯自慢」(各630円)など、何種類かのお酒があるようなのですが、特に銘柄を指定せずに出てきた燗酒は静岡の「喜久酔(きくよい)」(470円)でした。やわらかい旨みがいいですね。ちょうど出された塩焼きのもつ焼きともよく合います。

そのもつ焼き。ここはカシラ、タン、ハツ、ツクネ、レバー、シロ、ナンコツ、コブクロなどが1本130円と、都内とくらべるとやや高め。都内とくらべてもつ焼き屋さんの軒数も少ないんですよね、残念ながら。(知らないだけかなぁ?)

そういえば、チューハイなんかも横浜市内は高いんですよね。だいたい400~500円くらい。都内南・西部が300~400円くらい、北・東部(北区・下町地区)だと200~300円くらいと、下町のほうに行くほど安いようです。この店もチューハイ、ウーロンハイなどは420円という横浜価格です。

カウンターの中央・上部には「今日の美味」と書かれたホワイトボードが掲げられていて、シシャモやホタテなどが列挙されています。向こうのグループからシシャモや焼きガキの注文が入り、私も焼きガキ(300円)をひとつもらうことにしました。

焼きガキは注文を受けてから生のカキを串に刺し、炭火の上で焼き始めます。1串に3個刺されて300円。炭火で焼かれたカキは、身がプクンとふくらんできてとってもおいしそう。考えてみれば、こうやって炭火の上で直接焼いて食べるという食べ方はしたことがなかったなぁ、これまで。最後に醤油っぽいタレを刷毛(はけ)で塗って仕上げ焼き。

「はいどうぞ」。ど~れ。熱々のカキをハフホフとほお張ります。うん! うまいわ、これは。殻付きのまま焼いて、焼き汁といっしょに食べるものたしかにうまいのですが、これは表面はしっかりと、そして中はふんわりと、いいですねぇ。

どうもごちそうさま。午後8時前から約1時間の滞在で今日は2,210円。

都内のもつ焼き屋がだいたい1本100円くらいなので、横浜地区は3割がた高いのかな。もつ焼き1本が100円になるような換算をしてみると、日本酒470円は360円、もつ煮込み530円は410円、そして支払い総額は1,700円になる計算になります。これくらいで飲めると飲みやすいんだけどなぁ。横浜は観光地でもあるから仕方ないのかなぁ。

店情報

《平成16(2004)年12月8日(水)の記録》

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店情報: やきとり「鳥佳(とりよし)」(横浜・上大岡)

  • 店名: 炭焼「鳥佳」(とりよし)
  • 電話: 045-842-5391
  • 住所: 233-0007 神奈川県横浜市港南区大久保1-9-23
  • 営業: 16:30-24:00(23:30LO)、不定休(店内カレンダーに表記)
  • 場所: 京急・横浜市営地下鉄の上大岡駅西口を出て、横浜方向へ100mほどのところにある「慰霊堂入口」の信号交差点を左折し、慰霊堂の方に向かって直進約200m。「慰霊堂」の信号交差点の左手前角が「鳥佳」。
  • メモ: 昭和47(1972)年創業。総席数62席。公式サイトぐるなびあり。
    〔焼き物〕かしら、はつ、レバー、たん、砂肝、鳥ねぎ、皮、なんこつ、しろ、子袋、つくね 各150。月見つくね400、手羽先200、牛さがり380、ボンボチ210、トンタマ210、トンヅケ(豚バラ鳥佳特製味噌付け)250。〔巻き物〕鳥佳巻き(長ネギ、エリンギ、特製味噌)、アスパラ巻き、ササミチーズ巻き、トマト巻き、しめじ巻き、半熟とろ~り・うずら~の卵 各250。〔野菜物〕長ねぎ150、ししとう150、ピーマン150、しいたけ180、しめじ180、ニンニク180、銀杏180、エリンギ300。〔おすすめ〕昔ながらの牛もつ煮込み500、レバ刺し700、馬刺し900。〔セット物〕小腹セット(おまかせで焼き物5本)700、おまかせセット(焼き物5本と何かが付きます)1,200、鳥佳セット(鳥佳の満腹フルコースです)2,000。〔一品料理〕おばあちゃんのお新香350、新鮮朝取れキャベツ320、無農薬冷やしトマト320、厚揚げ豆腐420、山芋の千切り幻の卵入り530、キャベツの酢漬け350。〔ご飯物〕鳥佳の焼き鳥丼800、牛もつ煮込み丼800、おすすめ親子丼800、おにぎり(焼き、鮭、梅、おかか)250、お茶漬け(鮭、梅、のり)500、鳥スープ350、味噌汁350。 〔お酒〕生ビール500、キリンクラシックラガー大瓶550、サッポロ黒ラベル大瓶550、アサヒスーパードライ中瓶500、エビスビール小瓶500、ウーロン/緑茶ハイ420、チューハイ420、レモンサワー420、青リンゴサワー420、幻の梅サワー420。日本酒、焼酎、ワインは各種。スパークリングワイン700。〔ソフトドリンク〕コーラ300、オレンジジュース300、ウーロン茶300、緑茶300。〔焼酎ボトル(キープ4ヶ月)〕鳥佳(麦)2,300。海(芋)、蔵の師魂(芋)など各3,150。〔割り物セット〕氷、ウーロン、緑茶、ミネラル水 各180。(2009年3月調べ)

    カウンター7席もあわせて、全35席程度。公式ブログあり。
    〔焼きもの〕かしら130、はつ130、レバー130、たん150、砂肝130、鳥ねぎ130、皮130、つくね130、月見つくね400、シロ130、なんこつ130、子袋130、手羽先320、さがり(牛串)350、ボンポチ210、トンタマ(とんとろたまねぎ)210、厚あげ420。〔巻きもの〕トマト焼き250、アスパラ巻き250、ササミチーズ巻き250、鳥佳巻き250、しめじ巻き250、うずら~の卵250。〔野菜もの〕長ねぎ130、ししとう130、ピーマン130、しいたけ160、しめじ160、エリンギ300、ニンニク160、銀杏160。〔煮込み〕もつ皿400、もつ煮込み(とうふ入り)530。〔セットメニュー〕小腹セット700、おまかせセット1,200、鳥佳セット(鳥佳のフルコースです)2,000。〔本日の美味〕(本日とれた旬の魚介を備長炭でこんがり焼き上げます。黒板をご覧ください。250~)〔肴〕おばあちゃんのお新香350、朝取れキャベツ320、冷やしトマト320、山芋の千切り420。〔飯〕丼物(煮込丼、焼き鳥丼、親子丼など)500~、おにぎり(鮭、梅、おかか)250、焼おにぎり250、お茶づけ(鮭、梅、のり)500。〔スープ〕鳥スープ300、みそ汁300。
    〔ビール〕生ビール470、キリンクラシックラガー(大)520、アサヒスーパードライ(中)470、エビスビール(小)470。〔焼酎割り〕ウーロンハイ420、チューハイ420、レモンサワー420、幻の梅サワー420、青リンゴサワー420。〔日本酒・いも焼酎・ワイン〕日本酒 各種(一合)470~、焼酎 各種(一合)470~、ワイン(グラス)600円・(ボトル)2,000~、スパークリングワイン700。〔ソフトドリンク〕コーラ、オレンジジュース、ウーロン茶、緑茶 各300。〔ボトルキープ(4ヶ月)〕(麦焼酎)鳥佳ボトル2,300。(芋焼酎)海、蔵の師魂、和助、島美人、大正の一滴、池の露 各3,150。(黒糖焼酎)龍宮3,150。〔割り物セット〕氷/ウーロン/水/緑茶・各160。
    〔日本酒(一合)〕喜久酔470、久保田千寿530、越乃景虎630、黒龍吟醸630、磯自慢630など。〔焼酎(一杯)〕魔王800、佐藤(黒)470、蔵の師魂470など。
    〔黒板メニュー「本日の美味」の例〕レバ刺700、馬刺900、ホタテ500、本マグロ刺700、ブリ焼400、稚あゆ焼400、穴子焼600。(2007年4月調べ)

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最後の仕上げは … バー「PURE(ピュアー)」(野方)

阿佐ケ谷駅で忘年会オフに参加のみなさんと別れて、地元のメンバー4人で「ピュアー」での3次会です。呑んだフルさんも同行される予定だったのですが、残念ながら終電の時間が合わず断念。次の機会にはご一緒しましょうね。

さて「ピュアー」。寄り道さんは「ギムレット」を、にっきーさんは「ホットバタードラム」を、そしてYkさんはいつものように「生ビール」を注文します。私は寄り道さんと同じく「ギムレット」にしましょうね。

今日は大変な幹事役ありがとうございました。お疲れさま。カンパ~イッ!

こうやってたくさん飲んだ後でも、キリッと冷えた、甘酸っぱいカクテルならばスィ~ッと入ってくるのが不思議です。まったくもって危ない飲み物ですね、カクテルは。

今日の幹事、にっきーさんは温かいホットバタードラムをちびちびと。なにしろお店の事前準備や出席者の取りまとめなどをされたばかりでなく、当日の今日は飲み放題のお酒の注文から、それを運ぶ手伝い、さらには会計とまさに八面六臂(はちめんろっぴ)の大活躍だったのでした。いつもニコニコと楽しそうに飲まれているのですが、今日はあまり飲めなかったのでは? と心配してしまいました。あ。お借りしていたなぎら健壱さんのサイン本(「歌い屋たち」)。今日もお返しするのを忘れてました。また次回お会いしたときに!

そのにっきーさんをサポートして、実質上の幹事補佐として大活躍をしてくれたのが地元のアイドルYkさん。わが地元にはいろいろと酒場のアイドルの方がいらっしゃって、“女神”と呼ばれるあの人や、“愛人”と呼ばれるこの人。そしてYkさんは“小悪魔”(?)。まさにメロメロになっているファンが多い方なのです。(いずれも命名は寄り道さんかな?)

先日も寄り道さんと話したのですが、Ykさんをはじめ、酒場のアイドルのみなさんは、とにかく人の話をよく聞いてくれる。「へぇ、そうなの?」「それで、どうしたの?」。ふだん、職場でも、家庭でも、若い女性にはあまり話を聞いてもらえないわれわれ中年族にはそれがたまらなくうれしくて、ついメロメロになっちゃうんでしょうね。

2杯目のカクテルは「パラダイス」をもらおかな。

寄り道さんはもうご説明するまでもないですよね。今年の8月に立ち上げたばかりなのに、もう人気いっぱいの「寄り道Blog」の作者で、ここの掲示板ではひさしさんというハンドル名で書かれています。

寄り道さんも私と同世代(というか同じ年生まれ)で広島出身。愛媛出身の私と地元も近く、今住んでいるところも近いということもあってか、なにかと気が合うのです。

しかしながら、文系、理系の切り分けでいうと、寄り道さんは文系、私は理系。だから、ここ「居酒屋礼賛」が、どっちかというと実際の出来事を時系列に並べていったドキュメンタリタッチの文書なのに比べて、「寄り道Blog」のほうは、作者・寄り道さんの心の動きなどにも重きを置いたドラマ調。エッセイ調。さすがに文系の人は文章がうまいなぁ、といつもうなってしまいます。特に、トホホ話を書かせたら、絶対に右に出る人はいないでしょうね!

さぁ。幹事団のみなさんもお疲れでしょうから、今日はこれにて引きあげますか。どうもごちそうさま。

それじゃみなさん、ありがとう、おやすみなさ~い。と、帰り道で別れたのですが、まさかそのあとに4次会まであったとは…。詳しくは「寄り道Blog」でどうぞ。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年12月4日(土)の記録》

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レーベンブロイで2次会 … ドイツパブ「G.G.C(ジージーシー)」(阿佐ヶ谷)

えべす」を後にした一行19名は、阿佐ケ谷駅南口に広がるパールセンター商店街のアーケードの中を阿佐ケ谷駅へと進みます。1次会の余韻でワイワイガヤガヤと歩く中、幹事団のにっきーさんと寄り道さんは心当たりの店に電話をかけたりしながら2次会の場所を探しています。「う~む。19人入れるところがないですねぇ。」「阿佐ケ谷駅ビルのG.G.Cなら入れるかも?」「じゃ、ちょっと見てきます」。G.G.Cの電話番号を控えてきてなかったので、寄り道さんがみんなより一足先に阿佐ケ谷駅へと走ります。

阿佐ケ谷駅に着いたところへ寄り道さんもおりてきて(G.G.Cは2階にあるのです。)、「奥のグループ席は埋まってたけど、手前のテーブル席をくっつけてなんとかしてくれるそうです」とのこと。あぁ、よかった。

店に入るとすでにテーブル席がセッティングされており、先ほど同様2グループに別れるもののそれほど窮屈ではなく入れそうです。そうかぁ。奥にも10名くらいのグループがいて、さらにこれだけ入ってまだ余裕があるんだから、店内はけっこう広いんですね。

今度の私の席は、みわピーさんたちのグループといっしょ。みわピーさん、KOBOさんご夫妻とも、昨年の門仲での「なんだったか忘れた会」以来です。今日はさらにみわピーさんの仕事仲間おふたり(女性)も加わって、とっても女性密度の高いグループなのです。

この店はなにしろドイツパブというくらいで、ビールが売り物。「レーベンブロイにしましょうか。じゃ、生中(580円)の人!」という問いかけに、「はぁ~い!」とみんなの手があがります。あれ!? ひとり手があがってないのは、前回オフから連続参加のしぐらさんです。お。これはものすごい注文が入るか…、とみんなが期待したら「私は大ジョッキ(850円)でお願いします!」って。なるほど。その選択肢がありましたか! そういえば、前回オフのときは妊娠中の奥さんもごいっしょでしたね。

レーベンブロイの中ジョッキは陶器のジョッキで供されます。カンパーイのあとにクゥ~ッと飲むこのビールのうまいこと!

つまみのほうも、ザワークラウトやソーセージの盛り合わせ、ジャーマンポテトなどなど、ビールに合いそうなものを次々に注文します。

みわピーさんの友人のおひとりはドイツ料理に詳しいらしく、「なんかちょっと違うなぁ」と言いつつメニューをながめています。なるほどねぇ。ドイツパブといいつつも、近隣の呑んべ(自分たちのこと!?)に合わせて、ジワリジワリと居酒屋風のメニューに変遷させていったのかもね。

みわピーさんのご主人、KOBOさんは荻窪勤務。毎日、ご自宅のある下町から中央線に乗り継いで職場までやってくるそうなのです。どちらも黄金の居酒屋地帯。実にうらやましい環境ですね。

向こうのテーブルではシュタインヘイガー(ドイツ風ジン)をいっています。いいねぇ、シュタインヘイガー。こっちももらいましょう。「わ。けっこうきついですね」と、みわピーさんのお友だち。「これをねぇ。こうやってクイッと一気に飲んで、口の中をリフレッシュして次のビールにのぞむんですよ」。やめときゃいいのに、女性の前だとつい調子にのってシュタインヘイガーをクイッと一気にあけちゃいます。こうやって、今日もまたヘロヘロの酔っ払いになっていくのでした。それにしても、キンキンに冷えたシュタインヘイガー。本当に口の中がキリッとしまりますね!

「久しぶり!」と横にやってきたのは呑んだフルさん。先日、「河本」でばったりと出会って、「だるま」「エコー」と一緒にハシゴしてまわったのが呑んだフルさんです。呑んだフルさんもわれわれと同じくらいの世代ながら、とっても若々しい。呑んだフルさんは、実は今日も「河本」でひとり0次会をしてから、こっちに参加されたそうなのです。

そして、その呑んだフルさんのとなりが青地さん。青地さんはなんと森下賢一さん主催の句会に出席されているのだそうで、同じ句会に参加されている吉田類さんの「酒場放浪記」にも出演されているのだそうです。呑んだフルさんもこの「酒場放浪記」の大ファンで、「あぁ、そうだそうだ。「河本」や「大坂屋」の回で一緒に写ってましたねぇ」と盛り上がります。

ワイワイと飲んでるうちに11時が近くなり、下町方面から参加いただいたみなさんはそろそろ帰路につかないといけない時間になってきました。2次会の会費はひとり2,150円。

今回、残念だったのは1次会も2次会も別のテーブルになってしまって、キンミヤさんとお話しできなかったこと。キンミヤさんは、そのハンドル名のとおり金宮焼酎の大好きな好青年で、恵比寿の「縄のれん」の大常連さんでもあります。ぜひ、「縄のれん」の話もうかがいたかったのになぁ。次の機会にはまたぜひよろしくお願いします。(寄り道さんがキンミヤさんとじっくりお話しされてたみたいなので、今度寄り道さんと飲むときに教えてもらおっと。)

それにしても、こんなにおおぜいのみなさんにご参加いただき、本当にありがとうございました。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年12月4日(土)の記録》

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店情報: ドイツパブ「G.G.C(ジージーシー)」(阿佐ヶ谷)

【このお店は現在閉店しています】

  • 店名: ドイツパブ「G.G.C」(ジージーシー)
  • 電話: 03-3339-9063
  • 住所: 166-0004 東京都杉並区阿佐谷南2-42-1 阿佐ヶ谷ゴールド街2F
  • 営業: 17:30-23:30、日休かな?
  • 場所: JR中央線阿佐ヶ谷駅東口(新宿方面)ガード下にあるゴールド街の2階。
  • メモ: G.G.CはGreat German Cookの略。カウンター7席、4人卓×6、10人卓×1。ビールはスーパードライ生、黒ビール、ヘニンガー、レーベンブロイなど。
  • HTML版(2003年以前): (03.08.09)(99.08.24)(99.08.03)

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居酒屋礼賛忘年会 … 居酒屋「あさがや えべす」(南阿佐ヶ谷)

「はやいもので、門仲での「なんだったか忘れた会」からもう、1年になります」というゆこねぇさんの書き込みが掲示板に載ったのが10月27日。それをきっかけに、大変な幹事役を買って出てくれたにっきーさんと、幹事役をサポートしていただいた名誉幹事・寄り道さんのご尽力により、なんと今日の忘年会オフの実現となったのでした。

なお、今回はハンドル名のある方は、イニシャル表記ではなくてハンドル名のまま記載しています。問題があるようでしたらすぐに変更しますのでこちらにメールをお願いします。

午後から降り始めた雨の中を会場である「あさがや えべす」へと向かいます。「あさがや えべす」も「川名」グループ(?)の1店。奥に比較的大き目の座敷があるので、今回のような宴席にはぴったりではないかということで決まったのでした。

店についてみると、奥の座敷には幹事のにっきーさんのほか、ゆこねぇさんやみわピーさんたち、どっちかというと遠くからいらっしゃったみなさんがすでに到着されています。「どうも。お久しぶりです」とあいさつしながら、その輪の中に入っていきます。

そのあと、みなさんも続々と到着され、あらかじめ「遅れるよ」という連絡があった寄り道さんと巨匠さんを除く17名で忘年会のスタートです。飲み物は飲み放題だそうで、各自で好きなもの(とはいえ、まずはみなさん生ビールのようですが。)を注文してのスタートです。

料理はあらかじめ宴会メニューをお願いしていたそうで、大きなお皿に盛られた料理が次々に出てきます。焼き鳥は塩焼きの皿、タレ焼きの皿。そして串揚げなどなどと、テーブルの上はけっこう盛りだくさん。

私の目の前に座っているのはゆこねぇさんとひでさんのご夫婦。まさに下町という江東区に住んでおられて、ご夫婦そろっての酒場好き。下町方面の居酒屋にもいろいろと出没されいるそうなのです。昨年は地元・大島の大衆酒場「ゑびす」でのオフも企画していただきました。パッと明るくて、いらっしゃるだけでまわりの人たちも楽しくなるようなゆこねぇさん。どっちかというともの静かなひでさんとは対照的な感じですが、そのひでさんがニコニコと幸せそうにお酒を飲んでるようすもまたとってもいい味なのです。とっても仲がいいご夫婦ですね。

右どなりに座っているねもねもさんは、昨年転勤でこちらにいらっしゃって、現在は西武新宿線通勤者。「ペルル」ににっきーさんと連名のボトルを入れていて、私も最近その連名の末尾に名前を加えてもらったところです。蕎麦好きということを今日はじめて知りました。ねもねもさんのホームページを見たら書いてあるのにね。失礼いたしました。中央線、西武線界隈もいいお蕎麦屋さんがあるようですので、今度は蕎麦屋酒もいいですね。

左側の泥亀さんとしげるさんとは、ともに今回がこういうオフへの初参加だそうです。泥亀さんは、酒場で飲んでると「あなたが「居酒屋礼賛」のページを書いてるんでしょう!」と間違えられることがあるんだそうです。たしかに、ごく一部の店をのぞいては、だれがこのページを作っているのかなんてわかりませんもんねぇ。これもおもしろいことですね。しげるさんは、ご自分でもブログを持っているそうで、今日の様子も記事にされるそうです。

そこへ寄り道さんも到着。寄り道さんは土曜日もお仕事なので、どうしても早い時間帯はむずかしいのです。そういえば「竹よし」の夕食会(土曜日開催)のときも、いつも開始直後にはいらっしゃることができないんですよね。今回は全体で19人の予定なので、10人くらいずつ2列のテーブルに分かれて座っていて、寄り道さんはひとまず向こうのテーブルへ。そして、巨匠さんも到着して、これで全員がそろいました。

飲み物は生ビールから、生レモンハイやウーロンハイなどなどへと移っていきます。

「えべす」の奥の座敷は、全体で40人くらい入ることができるので、われわれ19人が入っていても、まだまだ半分くらいといったところ。他の部分にはフラリとやってきたグループ客のみなさんも入ってきます。

目の前左側はしんちゃんさん。このページのオフを(今回も含めて)これまでに3回実施しているのですが、しんちゃんさんだけがフル出場なのでした。掲示板を読まれている方はご存知のとおり、しんちゃんさんは爆発的にお酒が強い! しかも、次々とハシゴしながら飲むのです。「だいたい5軒くらいハシゴするかなぁ」としんちゃんさん。ね。1軒で2杯ずつ飲んだとしても、5軒だと10杯ですからね。しかもしんちゃんさんの場合には、1軒で2杯なんてことは絶対ありえない。すっごいなぁ、やっぱり。

巨匠さんは、荻窪駅近くにお住まいで「やき屋」の大常連さん。全然席が空いてなくても、女将さんの横でフイッと飲めるくらいの常連さんぶりと言えば「やき屋」をご存知のみなさんにはわかりやすいでしょうか。それくらいの常連さんなのです。ワタ和えの残りに、イカ刺しを入れて食べるとおいしいことを教えてくれたのも彼。ハンドル名のとおり、まさに巨匠さんですね!

2列あるテーブルをあっちに行ったり、こっちに来たりしながら過ごすうち、飲み放題がラストオーダーになりました。最後にみんなで自己紹介しようということになり、自己紹介が終わった人からにっきー幹事に会費(ひとり3,100円ずつ)を払うということで、立ち上がって自己紹介をしてはお金を握りしめて幹事のところへ向かいます。

「2次会に行く人ぉ!」「はぁ~い!」と全員です。これもすごいっ! じゃ、みんなで2次会に向かいましょう。どうもごちそうさまでした!

店情報 (前回)

《平成16(2004)年12月4日(土)の記録》

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バーボンソーダ … バー「PURE(ピュアー)」(野方)

竹よし」を出て、都立家政(とりつかせい)商店街を南下。「ピュアー」です。こちらもまたお客さんが多いですねぇ。金曜10時半の店内は、まさにお客さんがいっぱい。一番手前のシュタインヘイガーの瓶置き場のところしか空いてません。それでも1席分空いててよかったなぁ、なんて思いながらそこに腰をおろします。

マスターはお客さんからの注文に大忙しの状態。「いらっしゃいませ。ちょっと待っててくださいね」。はいはい。いくらでも待ちますよぉ。

しばらくして「どうもお待たせしました。なんにしましょう」とやっと一段落したマスターがこちらに来てくれました。私の左どなりのお客さん(男性ひとり客)も待ってた組。このお客さんは以前バナナエッグノッグを飲(や)ってたおにいさん。その後もよく見かける常連さんです。

私はメーカーズマーク(バーボン)をソーダ割りでいただこうかな。今日のお通し(310円)は、小皿に美しく盛り付けられたスモークサーモンです。

「こんばんは」と入ってきたのはこれまた常連さんの女性ひとり客。満席ながら、折りたたみ式の椅子がスッと出され、みんなが全体的にちょっとずつつめて私の左どなりに入りました。ほぉ。こうやるとまだまだ入れそうですねぇ。

この女性は「おぽんちNote♪」にも登場するKちゃん。近くに住んでいて、この店にもよく飲みに来られるそうです。店内ではよく見かけるのですが、お話したのは今日がはじめて。とはいえ、みんな酒場好き、酒好きという共通項があるので、すぐに楽しく盛りあがっていきます。

メーカーズマークのバーボンソーダをおかわりするころには、2人連れでバナナエッグノッグを飲んでたときのもうひとりの男性も入ってきました。この2人とKちゃんとはとっても仲がいいみたいで、お互いにやり取りする言葉も、すっかり仲間同士の話し方です。

ふと気がつくともう午前1時。いやぁ。2時間半も楽しんじゃいましたか。この店にいらっしゃる女性のみなさんは、本当に話が上手ですよねぇ。というか、聞き上手なのかなぁ。

それじゃ私はこの辺で。今日は1,890円でした。お先に。おやすみなさ~い。

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《平成16(2004)年12月3日(金)の記録》

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刺身盛り合わせ … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)

寄り道Blog」で「竹よし」の刺身盛り合わせを食べた話を読んで、私もどうしても刺身の盛り合わせが食べたくなって「竹よし」です。

午後9時前の店内はお客さんがいっぱい。カウンターには近所に住んでる名誉教授ご一行様が座り、後ろのテーブル席には3人連れのご家族が座っている。なにしろこの店はギッチリと入ってもカウンターに6人、テーブルに8人の計14人しか入れないですから、すぐにいっぱいになるのです。

私もカウンターの一番手前に腰をおろし、まずはビール(スーパードライ、中ビン、500円)と念願の刺身の盛り合わせ(1,000円)を注文します。お通し(200円)は鶏大根。あったかい上に、じっくりと味のしみた大根がまたいいですねぇ。

名誉教授の先生はその奥さんとともにこの店の大常連さん。今年で76歳になるのだそうですが、ときどき夕食会にも顔を出されています。奥さんとともにいつも飲むのはサントリー角瓶の水割り。角瓶の亀甲模様を目盛りに見立てて、毎回1目盛り分ずつを目安に飲むのだそうです。「あら。今日はもう1目盛り以上いってるわよ」と奥さんからきびしいチェックが入っています。

さぁ、刺身が出てきました。「左から順にヒラメ、サーモン、中トロ、ホッキ貝、タイです」と店主が説明してくれます。白、紅、朱、紅白、白というグラデーションがかった色合いもいいですねぇ。

それじゃ、飲み物も燗酒をお願いします。「菊正宗が切れちゃったので、今日は雪中梅(せっちゅうばい)を燗してみましょうか」と店主。そうか。私のすぐ横に座ってるおにいさんも、うしろのお客さんも燗酒を飲んでるようなので、売り切れちゃったんですね。いいですとも。「雪中梅」の燗というのも楽しみです。

まずはヒラメから。紅葉おろしと浅葱(あさつき)を入れたポン酢醤油でいただきます。そして「雪中梅」。ッカァ~ッ。いいお酒ですねぇ、これも。

ひとしきり刺身をいただいて、次はイカワタ(400円)をもらいましょうか。今日もありますか? 「はいはい。ありますよ」と奥の冷蔵庫からイカワタを出してくれます。じゃ、お酒もおかわりをお願いします。

このイカワタがシャリッとシャーベット状になっていていいつまみなんです。そして、時間とともにだんだんとそのシャーベット具合がゆるくなってきて、最後はトロリと流れ出すやわらかさになってくる。この時間経過による食感の違いもまた楽しいんですよね。お酒が進みます。

今日は1時間半、ちょうど3千円の「竹よし」タイムでした。どうもごちそうさまでした。

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《平成16(2004)年12月3日(金)の記録》

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今年も冬休み … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ケ谷)

日曜午後4時半の「川名」です。A卓(入り口に一番近いテーブル席)に“一番のおにいさん”が座って飲んでいるので、そこに相席させてもらいました。スッと横に来てくれたミィさんに生グレープフルーツサワー(336円)を注文し、おもむろに店内を見渡します。

開店して30分。7つあるカウンター席は6番(入り口から6番目の席)だけ空いている。テーブル席はB卓(入り口から2番目のテーブル)に男女ふたり連れが座り、C卓(3つある一番奥のテーブル)は空いています。奥の座敷にもすでに人が入っているようで、相変わらずの大盛況です。

そこへ、カウンター1番席に座っていたお客さんから「こんちは」と声がかかります。なんと、「やき屋」常連のFjさんです。これはこれは。すぐに目の前の“一番のおにいさん”が、「ん? 知り合い? かわろうか」とFjさんと席を入れ替わってくれます。どうもありがとうございます。“一番のおにいさん”にとっても、いつもの定位置に戻れてよかったようです。

ちょうどそこへミィさんが生グレープフルーツサワーとお通しのミカン2切れを持ってきてくれます。「アジのたたき(294円)をお願いします。」「はぁ~い」。

まずFjさんのところへ、アジの開き(231円)が出てきました。なんでもないようなアジの開きなんだけど、これがなにしろ炭火で焼かれてますからねぇ。見た目にも内部のジューシーさがわかるほどのいい焼き加減です。Fjさんもとってもおいしそうにアジをつっつきながら、生グレープフルーツサワーを飲んでいます。

私のアジのたたきも出てきました。いつもと同じく、一角に醤油入れのついたお皿に丸々1尾。たたきを造ったあとの中骨の部分も活造り風に飾られていて、つややかな目の色に活きのよさを感じさせます。これが294円ですからねぇ、「川名」では。

ほかの人のおかわりを持ってきたミィさんをつかまえて、私もおかわり(336円)を注文します。このころになると、店内はもう満員御礼の状態。“役者さん”がちょっと顔をのぞかせたものの満席であることを確認して残念そうに店をあとにします。

Fjさんは、昨夜(土曜日)は奥さんといっしょに「竹よし」を初訪問したのだそうです。刺身を食べて、焼き魚を食べてと楽しんでいるところへ、大常連のMyさんも登場されたのだそうです。ところでFjさん。「寄り道Blog」の作者、寄り道さんに会ってみたいというお話をされてましたが、実は同じ日に寄り道さんも「竹よし」に行ってたらしいですよ。時間帯がちょっとだけずれてたみたいですね。おしかったですねぇ。(詳しくは当日の「寄り道Blog」でご確認ください。)

5時半をまわったあたりで、ひとりまたひとりとお勘定をはじめます。このあたりで「川名」の第1ラウンドが落ち着いてきます。閉店までに3ラウンドくらい山場が来るのかなぁ、なんてFjさんと話しているところへ、マスターがカウンターの中から出てきて1番席でカレーライスを食べはじめます。カレーのいい香りがただよってきますねぇ。「どうしたの?」と近くの常連さん。「今日は夕食を食べる時間がないだろうと思って、あらかじめカレーを作っておいたんですよ。本当にそのとおりになってしまいました」とマスター。あっという間にカレーを食べ終えて、一緒に持って出てきたビン入りの牛乳をゴクゴク。8時半から、奥の座敷で宴会の予約も入っているらしく、まさに一瞬の間隙をぬっての食事タイムのようです。

「マスター、今年もウインター・バケーションはホノルル・マラソンですか?」 壁のカレンダーに、「12月6日(月)~15日(水)までウインター・バケーション」と書かれているのを見て確認してみます。「そう。今年で9回目。今回もまた6時間かけて走りますよぉ」とマスター。速く走るのが目的ではなくて、ゆっくりと町を見ながら走るのが好きなのだそうです。

「ちょっと休憩にするか」と、マスターもお茶を持って、われわれのいるA卓にやってきました。この時間(午後6時前)が第2ラウンド開始前のほんのわずかなくつろぎタイムなんですね。じゃ、私もサワー(336円)のおかわりお願いします。Fjさんもおかわりを注文です。

マスターが休憩されてる短い時間の間に、ホノルル・マラソンの話から、お店の従業員教育の話しに移り、さらには「夕焼け市」(「川名」もある松山通りの祭りっぽい市)の話になります。なんと「夕焼け市」は、マスターがここの町会の副会長だったとき(平成12(2000)年)に始めたものなのだそうです。「反対も多かったんですよ」。なにしろいろんなことに全力で、一所懸命取り組みますからねぇ。およそ「手を抜く」ということができない人なんでしょうね、きっと。

新しいお客さんが入ってきたタイミングで、マスターは「いらっしゃいませ」と元気よく席を立ち、いつものカウンターの中へと戻っていきました。

マスターがカウンターに戻ったあとは、B卓で飲んでいた来春ご結婚予定のカップルも加わって、居酒屋談義に花が咲きます。このカップル、彼女が深川方面に住んでいて、彼氏がこの近くに住んでいる。それでこの近くで飲むことも多くなっていて、なんと高円寺の「バクダン」にも行かれたことがあるのだそうです。

「「バクダン」で、氷を入れにいってたら、ぜんぜん知らないお店のお客さんたちに「ねえちゃん、オレのも入れてくれや」って言われて、まるでお店のおねえさんみたいに氷を入れたこともあるんですよ」と、おもしろおかしく語ってくれます。「バクダン」では、店の入口近くに製氷機がデンと置いてあって、お客さんたちはそこで勝手に氷を入れていいことになっているのです。「バクダン」のお客さんたちもそのことは重々知っているとは思うのですが、やはり若い別嬪さんに氷を入れてもらいたかったんでしょうね。(笑)

彼女はなにしろ深川方面に住んでるので、いちど「河本」に行ってみたいのだそうです。「本場のホッピーを飲んでみたいんです」という彼女は、できることならホッピー・ビバレッジ(ホッピーを作っている会社)に入りたいというくらいのホッピーファンなのだそうです。

いつものようにちょっと夕方散歩に来たはずが、楽しい話に盛り上がってもう6時半。いやぁ、2時間も楽しんじゃいましたか。どうもごちそうさま。お勘定は1,302円でした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年11月28日(日)の記録》

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煮込みに引かれて … 居酒屋「バクダン」(高円寺)

シマチョウの煮込み、シマチョウの煮込み、シマチョウの煮込み、…。今日はなんだか無性にシマチョウの煮込みが食べたくなり高円寺駅で下車します。向かうのは大衆酒場「バクダン」。私が知ってる範囲でシマチョウの煮込みがあるのは西巣鴨の「高木」か、ここ「バクダン」。

シマチョウは牛の腸で、豚の腸と比べるとたっぷりと肉厚で表面がひだひだとなっているのが特徴です。このひだひだとなっている様子が縞(しま)模様に見えるからシマチョウって言うんでしょうね、きっと。

「こんばんは」と飛び込んだ土曜日8時過ぎの店内はお客さんでいっぱい。私はたまたま今日は年に何度かの土曜出勤で、仕事帰りですが、ここのお客さんは地域の常連さんが多いので平日だろうと、土日だろうと変わりなく込んでるのです。むしろ土日のほうが多いくらいかも…。

そんな中、カウンターの一番端にいたおにいさんが、テーブル席の知り合いのところに移ってくれて、無事にカウンターに席を確保。さっそくホッピー(350円)とモツ煮込み(350円)を注文します。

この店では、焼酎のホッピー割りのことを、わかりやすいように「ホッピー酎」と表記しています。このホッピー酎を注文すると、氷のたっぷり入ったサワーグラスとビン入りのホッピーが出てきます。サワーグラスには8~9分目の高さまで焼酎が入っていて、ホッピーをつごうとしても上のほうに、ほんのちょびっと入るだけ。ッカァ~ッ。濃いですねぇ。

小鉢に入った牛モツ煮込みも出てきました。よく煮込まれていて、シマチョウそのものも箸でつっつくとふわんとしたやわらかさになっています。こんなにやんわりと煮込まれているのに、口の中にいれると芯の部分はしっかりとした食感なのがシマチョウのすごいところ。なかなか他のモツではまねできませんねぇ。

カウンターに座っているおじさんたちは、しきりに明日の競馬(ジャパンカップ?)の話をしている。どうも大衆酒場とギャンブルは切っても切れない関係にあるようで、阿佐ケ谷の「川名」でもギャンブルの話はよく耳にします。逆に、各地のウィンズ(場外馬券場)の近くにはいい大衆酒場があるんですよね。横浜の野毛しかり、浅草しかり、錦糸町しかり。

1杯目のホッピー酎を飲み干しておかわり用の焼酎を注文します。この店には“ナカ”(ホッピーの焼酎部分のみのおかわり)という設定はなくて、おかわりをたのむときには普通の焼酎をストレートでもらうことになります。これがビール会社のちょうど1合入るコップにたっぷり入って250円。

氷は店の入口のところにある製氷機のところから勝手に取ってきていいのですが、店のおにいさんが「氷もいれましょうか?」とあいたサワーグラスに氷を入れてくれました。

このサワーグラスに、こっちのコップの焼酎を半分くらい移すのですが、なにしろなみなみと入っているので、エイッと気合いを入れていっきにやる必要があります。それでいて、半分ぐらいのところでヤッととめないといけない。これがなかなかむずかしいのです。コップに半分分くらいを移すと、ちょうどサワーグラスの6分目くらいまで焼酎が入り、残りの部分に瓶のホッピーを入れるとちょうどよくなります。

つまみのほうは今度はシューマイ(200円)を注文です。シューマイは四角いお皿に大ぶりのものが3個。横にはキャベツの千切りが添えられます。ワッツッツ。この火傷しそうなほどの熱々感がいいですねぇ。

次はポテトサラダ(250円)にしようかな。前回、マカロニサラダ(250円)を食べたので、今回はポテトサラダです。この店にはこのふたつのサラダが常にあるので、好みに応じて食べ分けることができるのです。

ポテトサラダには、練って練ってトロンとなったタイプのものを出すお店と、あまり練らないで出すお店とがありますが、このお店は後者のあまり練らないタイプ。このタイプはポテトの形もある程度残っていて、しっかりとしたお芋感(?)を味わうことができます。

残りの(コップ半分の)焼酎をサワーグラスに移して、ホッピーをそそぎます。ここでちょうどホッピーも終了。つまり最初のホッピー酎(350円)と、おかわりの焼酎(250円)の都合600円で、ちょうど3杯のホッピーが飲めるってことですね。ホッピー1杯あたりだと200円という計算になります。荻窪の「やき屋」でホッピーを3杯(外1、中3)を飲むときと同じです。

午後9時をまわると、お客さんたたちが次々に勘定をはじめます。ここは営業時間が午後9時までなのです。お客さんたちもそれを知っていて、別に言われたわけでもないのに自分たちでせっせと帰り支度をはじめるのでした。木場の「河本」(こちらは閉店が午後8時)と似たような感じですね。

じゃ、私もボチボチお勘定をお願いしますか。ちょうど1時間の滞在で、今日は1,400円でした。「毎度、どうもありがとうございます」という店のおにいさんの笑顔に見送られながら店を後にしたのでした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年11月27日(土)の記録》

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つまみも安い … 中華「朝陽(ちょうよう)」(阿佐ケ谷)

出張で深川方面へ。となると帰りは木場の「河本」か、門前仲町の「だるま」「魚三」「大坂屋」「浅七」あたりか、それとも月島の「岸田屋」か。そんなことを考えながら行ってみると、業界団体の集まりだけに昔からの知り合いがた~くさん。「わぁ、久しぶりです」なんて言いながら、そのうちの4人ほどで近くの居酒屋に入ります。

さらには「二次会だぁ!」と、これまた久々の銀座のクラブ。きれいなおねえさんに囲まれながらカラオケの熱唱です。お酒はサントリー・ローヤル12年(キープボトル)を水割りで。大衆酒場でひとりチビチビ飲むことが多いので、こうやって大騒ぎしながら飲むのもまた新鮮ですねぇ。しかし、さすがは銀座のクラブだけあって、お勘定も4人で5万円ほどかかります。(これでも銀座のクラブとしてはうんと安いほうだと思います。ひとりでこれくらいかかるお店のほうが多いんじゃないかなぁ。)

「それじゃ、また」と銀座で解散し、阿佐ケ谷駅に到着したのは午後11時。二次会の間、飲んでばかりいたのでちょっとお腹がすいてる。最後にちょっと何か食べて帰るかと入ったのは、阿佐ケ谷駅北口の松山通り(旧・中杉通り)沿いにある定食屋「朝陽」です。

驚くべきことに、いつもお客さんがいっぱいの店内はどういうわけだか今日は先客なし。店主とおかみさんとがカウンターの奥のほうで談笑しています。ブスッとした表情で、まるで喧嘩するような口調でやりあっているところはよく見る(失礼!)のですが、こうやってニコニコ顔で談笑してるところははじめて見たなぁ。人ごとながら、なんだか安心しました。

すぐに「いらっしゃいませっ」とカウンター手前側の調理スペースに戻る店主。今日はなににするかなぁ。飲んだあとにやって来て、ラーメンをたのむことが多いのですが、二次会で「サントリー・ローヤル12年」の水割り(これは美味しいお酒ですね!)をガブガブ飲んでたので、汁ものよりは固形物(?)がいいなぁ。「え~と。チャーハンをお願いします」。

いつも路上に炒めもののいい香りと、中華鍋をふるゴッゴッという音がひびくこのお店。チャーハンもうまそうであろうことはすぐに想像がつくのですが、注文したのははじめてです。

チャーハンにはスープも付いて500円。期待どおりのおいしさです。

そこへ入ってきたのは若いおにいさん。この店の客層の主流は、ひとり客の若いおにいさんのようなのです。席につくと定食を注文し、「それとビールとポテトサラダもお願いします」と定食前の飲み物を注文。

なんとねぇ。ポテトサラダなどもあったのか。チャーハンを食べながら、あらためてメニューを確認します。おぉ。あるある。納豆 100円、冷奴 120円からはじまって、ポテトサラダ 150円、目玉焼き 150円と続き、一番高いサイドメニューがハムエッグの200円。これは安いなぁ。

すぐにおにいさんのところへビール(キリンラガー、大瓶、550円)と小鉢に盛られたポテトサラダが出ます。おいしそぉ。

そうかぁ。飲み物がビールとお酒(400円)しかないのですが、それとこれらのサイドメニューシリーズでけっこう飲めそうですねぇ。でも、なにしろ定食屋さんなので、定食はたのまなきゃだめなんだろうなぁ。そば屋の場合は“そば前”のつまみばっかりたのんで、最後結局そばにたどりつかなかったなんてことも許されるみたいなんだけど、定食屋はだめかもね。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年11月26日(金)の記録》

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イカ大根で燗酒を … 立ち飲み「やき屋(やきや)」(荻窪)

のどが痛~い。ちょっと風邪をひきかけてるのかもなぁ。明日が祝日で、本来であれば思いっきり飲める日なのに残念です。今日は、燗酒をちょいと引っかけるくらいで帰りましょうね。(それでも飲むか!>自分)

荻窪駅で降りて、向かうのは「やき屋」。ちょいと引っかけようという場合には立ち飲み屋さんがぴったりですね。

ヨッとのれんをくぐって店内へ。なんと、8時過ぎの店内はメインカウンターの手前側が3人分くらい空いています。サブカウンター側で飲んでる人もいるので、ちょうど今しがた空いたばかりといったところなのかな。

そのメインカウンターに陣取り、今日はいきなり燗酒(230円)を注文します。この店の日本酒は「北の誉(きたのほまれ)」。燗付け器から徳利(とっくり)につがれ、お猪口(おちょこ)といっしょに出てきます。ちなみに、冷や(ひや)でたのむとコップで出てきます。ほんのちょっとしたことですが、こういうところが呑んべにはうれしかったりするんですよね。

安くて人気のある店には共通点があって、仕入値などの原価はがんばってうんと押さえこんでいるんですが、人(店の人)の手間はおしみなく使う。まさに一所懸命さがビンビン伝わってくるんです。

以前、呉(広島県呉市)のおでん屋「あわもり」にいったときに、そこの店主が「仕入れは安いから、手間をかけなきゃ売りものにならない。そのかわり手間をかければよく売れるんだ」という話を聞かせてくれましたが、ここ「やき屋」のイカもまさにそんな品々ですよね。

そんな中から、今日は「いか大根」(つまみは全品150円)をいただきます。これはその名のとおりイカと大根をじっくりと煮込んだもので、大根なんてもう真っ黒になってるほどです。冬場の大人気商品で、寄り道さんによると、イカ大根が売り切れたあとに、「汁だけでも飲ませてくれ」と大変なお客さんもいたくらいなのだそうです。

大きな小鉢(中鉢?)に大きな大根が2切れ、ど~んと入り、これまたよ~く煮込まれたイカミミやゲソが添えられ、最後に煮汁をたっぷりと。これが150円なんて、信じられない。

右どなりには年配のお客さんが入ってきて「ホッピー(300円)と塩辛(150円)」と手短に注文。すぐに出されたホッピーを飲みはじめます。

後ろのサブカウンターのあたりから「イカ棒お願いします!」と、「いかしょうが棒」(150円)の注文が入ります。「私もイカ棒ください」と合わせて注文。イカ棒やフランクフルトは、じっくりと時間をかけて温めるため、少し早めに注文しておいたほうがいいのです。

右どなりのおじさんは「ナカ(150円)おかわり」と2杯目のホッピーに入ります。ナカが届いたところで「塩辛(150円)をもうひとつ」とつまみも追加注文。すごい。塩辛だけでホッピーを2杯か。よほどの塩辛ファンなんですね。ここの塩辛は当然のことながら自家製(なにしろ、安く仕入れて、手間暇かけて売り物にしていきますからね)なので、たしかにうまいのです。

お酒(230円)のおかわりを注文し、それが届いたタイミングでちょうどイカ棒も出てきました。なにしろ時間をかけて温めてますから、中までアツアツ。かまぼこの中に練り込まれたイカの身の部分がプリプリと実にいい食感です。基本的に練り物好きなので、このつまみはぴったりです。

とっておいたイカ大根の残り汁も、それ自体がいいつまみになります。

「こんばんは」と入ってきたのは、先日も「川名」でお会いしたFjさんです。すでに入り口近くにはスペースはないので、一番奥に入り、ホッピーと煮込みを注文し、すぐにその近くの常連さんたちと話をはじめています。Fjさんも、ここ「やき屋」の大常連さんみたいですもんね。

さて。燗酒2合とイカ大根、イカ棒ですっかり身体もあったまったので、今日はこの辺で引き上げますか。明日1日ゆっくりしてたら、風邪っぽいのも治るかな。

どうもごちそうさま。お勘定は798円(760円+税)。約45分のあったまりタイム。「どうもありがとうございます」というおかみさんの笑顔に見送られながら店をあとにしたのでした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年11月22日(月)の記録》

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昼下がりのホテルバー … バー「HIGHLANDER(ハイランダー)」(虎ノ門)

久兵衛」を出て、同じホテルオークラの中にあるバー「ハイランダー」に向かいます。「久兵衛」の階段を上がったところに、このホテルのメインバーである「オーキッドバー」があるのですが、キープしているボトルの関係でついつい別館まで移動しても「ハイランダー」に行ってしまうんですよね。

「こんにちは」。「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ」と案内してくれたのは、入って右手の奥にあるソファーの席。へぇ。ここにははじめて座りますねぇ。どれどれ。革張りのソファーは、しっかりと硬め。まるでドイツ車のシートのような感じです。座った瞬間はもっとほんわりとやわらかいほうがいいように感じるのですが、この硬さであれば、長時間座っていても疲れないんでしょうね。

奥から持ってきてくれたボトルの中から、今日も「マッカラン (The Macallan) 21年」をいただきます。

つまみは例によってピーナッツと柿の種、そして枝付き干しブドウ。昼下がりのホテルバーには先客はおらず、われわれだけのゆっくりとした時間が流れます。ホテルのスタッフのほうが、われわれよりも圧倒的に人数が多くて、悪いくらいですねぇ。

続いては同じ「マッカラン」ですが、これはカスク。カスクというのは樽からだしたまんまの(加水していない)ウイスキーのことで、度数が50~60度くらいあります。日本酒でいえば「原酒」って感じでしょうか。ん~。さすがに強いですねぇ。

ここらで例によって「ブルショット」を注文しておいて、次にいただいたのは「グレンリベット (The Glenlivet) 30年」。半年に1~2本くらいのペース(ボトルのキャンペーン期間にあたったときという感じかな?)で友人がボトルキープを入れるのですが、なにしろめったに飲みに来ないので、ボトルがどんどん蓄積されていくのです。規約上は3カ月たつと流れてしまうのですが、さすがにこれくらいいいお酒が何本も入ってると、流さずにおいておいてくれるようです。

売ってる「グレンリベット」には30年ものというのはないのではないかと思いますが、このボトルはホテルオークラのオリジナルのもので、樽ごと仕入れて30年ものになったところでボトルにつめたのだそうです。

前回あけてしまった「グレングラント (Glen Grant)」は31年ものでした。これも同様に樽で買っていたものを、本当は30年もので出す予定だったのに、なにかの都合で1年延期になり、結果として31年ものになっちゃったという話でした。

スコットランドでの密造酒時代が終わり、政府公認の蒸留所第1号となったのがこのグレンリベット。そういうこともあって、「スコッチの父」と呼ばれることもあるウイスキーなのだそうです。

最後に「ブルショット」をゆっくりといただいて、午後4時前まで、たっぷりと2時間くつろいだのでした。

ここはボトルを入れるのはちょっと高い(数万円のものが多い)のですが、いったんボトルを入れてしまうと、それだけを飲んでる分にはまったくといっていいくらいお金がかからない状態になるのだそうです。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年11月21日(日)の記録》

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昼から燗酒たっぷりと … 寿司「久兵衛(きゅうべえ)」(虎ノ門)

田舎の友人との昼食は、ホテルオークラ内の寿司屋「久兵衛」です。「電話したけど、いっぱいだったんでテーブル席になるよ」と友人。へぇ。テーブル席ははじめて座るので、それも楽しみです。

店に入ったのはちょうど正午頃。昼食を食べるお客さんたちでカウンター席はいっぱいです。この店にはいろいろと著名人の来店も多いのですが、今日は孫正義氏とそのご家族がカウンターでお寿司をつまんでいます。奥さんとお嬢さん(本当はふたりお嬢さんがいるらしいが、そのうちのひとり)かな。お嬢さんもけっこう大きくてびっくりです。あ。「大きい」というのは年齢的なことで、けっして体形のことではありません。体形は奥さんもお嬢さんもすらりです。なんだかとってもいいパパって感じで、ほほ笑ましい光景ですね。

こういう様子が観察できるのもテーブル席ならではです。カウンター席だと、ずらりと横に並んで座るので、自分のまわりの状況しかわかんないですから。

まずはビール(エビス、小瓶、800円)をもらってカンパイです。ッカァ~ッ、うまいっ! 昼間っから飲むビールのなんとうまいことよ。「つまみを適当にお願いします」と友人。「はい」と和服姿の店のおねえさんが注文を通してくれます。

お通しは白魚の小鉢に、白子の小鉢。白子はあっためたばかりでホンワリと温かくて、これが実にいい。白子はさっと湯をとおしたり、あるいは焼いたりしてあっためると、冷たいときとは違った甘みを感じますよねぇ。大好きです。これは燗酒(銘柄不明、1合徳利が850円)をもらわなくっちゃ。

大きなまな板皿に美しく盛られた刺身が出てきました。ずらりと並ぶのは赤貝、マグロ(中トロと大トロ)、ヒラメ、サヨリ、アジ、カンパチ、カツオ、イカ、タコなどなど。なるほどねぇ。カウンター席だと1品1品順番に出てきますが、テーブル席は全部が盛り合わされてど~んと出てくるんですね。こうやっていっぺんに出てくるととっても豪勢に感じます。

お酒をおかわりしながら、美しい刺身を1片ずつ取り崩すようにしながら食べていきます。カツオがまた立派な戻りガツオで、よくアブラがのってますねぇ。

出てきたのは焼きタラバです。カニの苦手な友人には、タラバのかわりに大トロの炙り。苦手なものをよく覚えてますね。しかし、ここまで覚えられるほど、このホテルの寿司屋に通っている友人もすごいっ。彼は昔から店の浮気はしないタイプで、ここと決めたお店に徹底して通うタイプなのです。寿司ならここ「久兵衛」、フレンチは「北島亭」、天ぷらは「いわ井」、中華だとこれまたホテルオークラ内の「桃花林」、そしてバーなら「グレース」。それぞれもう20年近く通っているのです。(「北島亭」や「いわ井」など、店の歴史がそれほど古くない店は、その店主が前の店でやってた時代に、そちらの店に通っていた分を通算しての話です。)

次はヒラメの縁側の炙り。これがまた、ウナギの白焼よりも上品で、ウナギの白焼よりもジューシーな一品に仕上がっています。いいですねぇ、これも。

こうしてお酒を飲みつつ過ごすうちに、カウンターのほうにも空きが出てきました。孫さんファミリーも、今日いっしょに来ることができなかったもうひとりのお嬢さんのためにお土産のお寿司を作ってもらって席を立ちます。

カウンターの中のおにいさんが出てきて、「にぎりはカウンターで召し上がりますか」とカウンター席へさそってくれます。そうしましょう、そうしましょう。

カウンター席に座り、新しく出してくれたおしぼりで手を拭きながら、まずはイカ(スミイカ)から握ってもらいます。「にぎりは2貫ですか。それとも1貫ずつにしますか」とたずねてくれます。「2貫ずつでお願いします」。2貫ずつとはいっても、2貫いっぺんにではなくて、こちらの食べるスピードも見ながら1貫ずつ2つ出てくるのです。

さらにはコハダ。握ってもらうやいなやといった感じで、戦うように食べないとおいしくないんですよねぇ。特にここ「久兵衛」のお寿司は、ほんのりと人肌のあったかさを保ってますから、ネタが冷たく、ごはんがほんのりあったかい間にパクリといかねばなりません。パクリ、パクリと続けさまに2貫食べておいて、おもむろに燗酒です。あぁ、おいし。

ちょいとつまみにホタテ貝の磯辺巻きを作ってもらいます。これは貝柱を薄く切って付け焼きしたものを、海苔でくるむように巻いたもの。パリッとした海苔の食感のあとに、しっかりとした貝柱の肉感が口に入ってきます。

次はなんにしようかな。マグロのヅケはありますか。「ヅケはこれから漬け込むので、少し時間をいただくようになります」。じゃ、普通の赤身でお願いします。「はいよっ」。

昔は、ヅケは保存用の意味合いが強かったようなのですが、最近は保存とは無関係にその味わいのよさがヅケの身上になってきているようです。居酒屋で、注文を受けてからしめたシメサバがうまいのと同様に、ヅケもその場で漬け込むのがいいのでしょうか。

さらにはシャコ、イクラといただきます。イクラはちょうど今がおいしい時期ですねぇ。

ここで口直してきなタクワンが2切れ、トンと付け台の上に置かれます。ポリッとかじりながらいただくお酒のうまいこと。

最後はアナゴをいただくとして、その前に巻き物をもらおかな。干ぴょう巻きをお願いします。え? ワサビ? 入れてください。

巻き物も目の前でクルクルっと巻かれて、サクッ、サクッと包丁で切ってできあがり。適当に包丁を入れてみたいに見えるのに、きっちりと高さがそろってるところがさすがにプロですなぁ。

そして満を持してアナゴです。1貫はタレで、1貫は塩でお願いしますね。炙られた表面はサックリと、そして中は噛まないでもとろけるくらいのやわらかさです。

最後にシジミの味噌汁をもらって終了。約1時間半の昼食タイムでした。

友人も、握ってもらった内容こそ異なるものの、数はだいたい同じくらい。ここは昼も夜も、飲み物を除いて、だいたいひとりが2万5千円くらいだそうです。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年11月21日(日)の記録》

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ついつい朝まで … 居酒屋「満月(まんげつ)」(鷺ノ宮)

平日は横浜に単身赴任しているので、毎週金曜日は横浜での仕事を終えると自宅へと帰ってきます。今日は横浜での仕事を終えたのが午後10時前。自宅最寄りの鷺ノ宮駅に着いたのは午後11時半です。

こういう時間になってしまうと、夕食がわりにちょいと飲むことができる店も限られてくるんですよね。たいていは11時~12時くらいで閉店になってしまう。「ほ里乃家」や「ピュアー」が午前1時まで開いてるくらいかな。待てよ。そういや「満月」も遅いなぁ。こういう場合に「ほ里乃家」に寄って帰ることが多いので、今日はちょっとパターンを変えてみましょうか。

「こんばんは」と満月の店内へ。「おっ」と店内から声をかけてくれたのは、「ペルル」の常連さんでもあるTgさんです。「あ。こんばんは。」「今帰り?」「そうなんです。ちょっと遅くなっちゃいまして」なんてやり取りをしながら、カウンターの一角に腰をおろします。

Tgさんの右横に座って飲んでるのは、この店のママさん(常連さんたちは“タエちゃん”と呼ぶ)です。ある時間(11時ぐらいかなぁ?)がやってくると、店を店主(マスター)にまかせて、ママさんは帰ってしまうか、お客さんといっしょになって飲むのでした。店主はいつも飲んでますけどね…。(笑)

早い時間帯はママさんが店をやって、遅い時間帯になると店主にバトンタッチというやり方が定着しているようです。

「ホッピー(300円)ください」。「はいよっ」と返事した店主が奥へ焼酎をつぎに行きます。ここのホッピーも、阿佐ヶ谷の「川名」と同様に、氷と焼酎が入った大きなジョッキが出され、それとは別に瓶入りホッピーが出されるスタイル。自分の好みの濃さに割っていくのです。

つまみはなにをもらいましょうか。この店のつまみはカウンター上にずらりと並んだ大皿の中から選ぶスタイル。壁に短冊メニューも張り出されているのですが、それも目の前の大皿と対応しているのです。えぇ~っと。あ。豚足(500円)発見。これをもらいましょうね。「はいよっ」と店主が皿に取り分けてくれます。酢味噌の小皿といっしょに出してくれながら、「塩コショウで食べるのもうまいよ。やってみる」と言いながら塩と胡椒を取ってくれます。

店内は8割方の入り。なにしろ11時半をまわってますから、それでもこれだけ入ってるというのが逆にすごいですね。私の左どなりのおじさんは、もう完全に沈没して、半分寝ている。なぜ半分かというと、完全に突っ伏して寝ているわけではなくて、やわらかく舟こぎ状態になりながら、がくんと突っ伏しそうになると、おっと気がついて起き上がる。次の瞬間にはまた舟をこぎ始めるといった感じでとっても気持ち良さそう。ここまで酔えると幸せだろうなぁ。明日はちょっとつらいかもしれないけど…。

「ホッピーおかわりなんだけど、ビンのホッピーはまだいっぱいあるから、焼酎のとこだけちょうだい」。「そぉ。じゃ、焼酎多めにしとこうね」と店主。この店にはナカ(ホッピーの焼酎部分だけのおかわり)という概念はないので、本当はホッピー(300円)を注文すると必ずセットで出てくるのです。出てきたおかわりは…。なんと、ほとんどてっぺんまで焼酎が入ってるじゃない。ホッピー入れるところがないくらいだよ。なにしろ、この時間帯になると店主自身も酔っ払ってますからねぇ。

12時をまわったころに「こんばんは!」と入ってきたのはMmさん。Mmさんはいわゆるビジネスウーマンで、夜遅くまで仕事があるらしく、たいてい夜中にやってくる常連さんなのです。さらにMmさんの元同僚の女性も入ってきて、真夜中にもかかわらず女性密度(?)が上がってきました。

左で沈没していた男性も、ふっと正気に戻り、「あぁ。酔った。ボチボチ帰るか」と席を立ちます。右どなりの男性も帰り、入れ替わるように入ってきたのは大常連のNsやんです。

MmさんやNsやんがおつまみを注文するのに合わせて、私も今度はシューマイ(350円)をもらいます。シューマイもあらかじめ作られて大皿に並べられているものを小皿に移して、電子レンジでチンして出してくれます。大ぶりのシューマイが7個。熱々の感じがいいですね。

飲み物は、今度はレモンハイ(300円)をお願いします。

店内は常連さんたちばかりになり、店主やママさんもいっしょになって、大盛り上がりに盛り上がっていきます。よくまたこんなに笑いが続くなぁ、と思うくらい、あの話題から、この話題へと次々に話が展開されていきます。

このあともレモンハイを何度かおかわりして、「そろそろ帰るか」とみんなで腰をあげたのは、なんと3時半! ちょっとだけ飲んで帰る予定が、4時間も飲んじゃいましたか。

お勘定は2,650円。「どうもごちそうさまぁ」と他のお客さんたちといっしょに店を出ます。

同じ方向に向かうTgさん、Mmさんと「もう1軒行こう!」と、鷺ノ宮駅横の「白木屋」に入ります。ここは朝5時までの営業。こんな時間(3時半)でも店内には飲んでるグループが何組かいるんですねぇ。ま、金曜の夜(というか、もう土曜の朝か)ですからね。

われわれ3人も、「長なすの浅漬け」(284円)や「イカとハマグリの中華風ピリ辛炒め」(294円)、「ささみのチーズフライ」(399円)などをもらって、ウーロンハイ(420円)でカンパイです。

結局、閉店時刻までたっぷりと飲んで3人で5,360円(ひとり当たり1,800円弱)でした。あ~、楽しかった。もうすぐ夜明けだ!

それにしてもTgさん、Mmさんともに、今日土曜日もお仕事なのだそうですが、大丈夫かなぁ。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年11月19日(金)の記録》

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煮込みと燗酒 … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)

久しぶりの「ホルモン」です。水曜、午後8時の店内は6割程度の入り。今日は二つあるテーブル席にはそれぞれ2人組の男性客が座っていますが、カウンターはすべて男性ひとり客。まさに昔のままのもつ焼き屋さんらしい状態です。

カウンターのいっかくに腰を下ろし、まずはいつものようにビールの小ビン(310円)とおしんこ(100円)を注文します。ここのビールはサッポロ。大ビンは黒ラベルとラガーが選べるのですが、小ビンは黒ラベルのみです。おしんこは白菜。このところキュウリの漬物のことが多かったので、久しぶりといった感じです。

今日もビールやおしんこを持ってきてくれるのは若いおにいさん(おそらく店主の息子)。焼き台を店主が守り、フロア側をおにいさんが受け持っています。奥にはおかみさんもいて、ときどきこちらに姿を見せます。

そのおにいさんに、まずはレバとコブクロのちょい焼きを2本ずつお願いします。ここのもつ焼きはすべて1本100円。1本から注文できます。“ちょい焼き”というのは、文字通りちょっとだけ焼いてもらう焼き方。ここでは、材料は生で出せるくらい新鮮そうなのですが、けっして生(刺身)では出さない。一番生に近い食べ方が、この“ちょい焼き”なのです。“ちょい焼き”にできるのはレバとコブクロの2種のみ。

ちょっとだけ焼かれたレバとコブクロに刻みネギが添えられ、ショウガ醤油とともに出てきます。私の食べ方は、まずレバとコブクロを全部串からはずしてしまう。そして、ひと切れずつ順番に、ネギをのっけて、ショウガ醤油をつけていただくのです。うまいよなぁ、相変わらず。

日本酒(2級、260円)をもらいましょうか。燗でお願いします。

なにしろこの2級酒(銘柄は「淡醸(たんじょう)」)。もちろんアルコール添加の普通酒なのですが、この種の、あまり本格的ではない日本酒がもつ焼きや、油もの(たとえばコロッケなど)にも合うようなのです。ちなみに、ここで言ってる本格的な日本酒というのは純米酒や純米吟醸酒などのことを指しています。これらはつまみはむしろないほうがいいくらい、お酒そのものがうまい(うますぎる)ように思います。

カウンターの向かい側に、ちょっと体格のいい男性ひとり客が入ってきました。ビール(サッポロ黒ラベル、大ビン、490円)と同時にレバ、カシラ、タンを2本ずつタレ焼きで注文。ビールをグイグイやりながら、6本のもつ焼きを次々とやっつけていきます。その速いこと速いこと。あっという間に食べ終えて、今度は冷奴(250円)を注文しました。これまた出てくるやいなやという感じで、冷奴全体を5~6口で食べ終えます。さらに「焼酎の水割り(350円)とアブラ、ウズラ、生揚げを2本ずつ。アブラはタレね」と畳み込むように注文。モグモグともつ焼きをほお張りながら、焼酎の水割りをググゥ~ッと流し込んでいっちょあがり。「ごちそうさんっ!」「ありがとうございます。2,290円です」。見ているこっちのほうが、思わず口あんぐりになって、動作が停まって見とれてしまうくらいあっという間のできごとでした。ある意味、通の食べ方ですなぁ。

カウンターの右端のほうのお客さんから「煮込みね!」と注文が入ります。「あ。私も煮込み(290円)」。口あんぐり状態から我に返って、私も次のつまみを注文します。「お酒(260円)もおかわりください」。

煮込みをつまみにお酒を1杯いただいて、最後の仕上げはキリッと焼酎にしましょうか。「焼酎(210円)を1杯。あと、オッパイ、アブラ、ヒラを塩で1本ずつお願いします」。

いくらアル添の普通酒が油ものに合うといっても、オッパイ、アブラなどの、まさにアブラの旨みを味わうタイプのつまみには、やっぱり焼酎のほうがいいように思います。ヒラ(ヒモ(腸)とテッポウ(直腸)の中間的な部分)はどっちでもいけそうですけど…。

やぁ、おいしかった。どうもごちそうさま。ちょうど1時間の滞在で、今日は2,130円でした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年11月17日(水)の記録》

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まさにセンベロ … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ケ谷)

あさがや えべす」を出て、寄り道さん、にっきーさんと3人で、二次会にいい店はないかと、パールセンターからゴールド街、スターロードの各商店街を散策です。余談ですが、阿佐ヶ谷は南口側にパールセンター(真珠)。東側ガード下にはゴールド街(金)、西側ガード下にはダイヤ街(ダイヤモンド)、そして北口にはスターロード(星)と、豪華絢爛な名前が付いた商店街がそろってるんですよ。

街をウロウロとうろついて酔いもさめてきたところで「川名」です。「こんばんは。3人です。」「いらっしゃいませ。奥へどうぞ」と、小上がりの座敷に案内されます。こっち側へ座るのも久しぶりですね。さっそく生グレープフルーツサワー(336円)を3杯注文してカンパイです。

この店に来ると生グレープフルーツサワーを注文するのが定番のようになってきましたね。寄り道さんやにっきーさんも、迷うことなくといった感じで生グレープフルーツサワーです。しかし、こうやって3人がグレープフルーツを絞ってる姿もなんだかおもしろいですねぇ。

そうそう。つまみ、つまみ。にっきーさんは「煮込みください」と豚軟骨煮込み(231円)を注文。そうなんですねぇ。ここの煮込みがまた独特でおいしいんですよ。「私も煮込み!」「すみません。煮込みはあと1人前しかありません」とミィさん(店を手伝っている女性)。ありゃ、残念。「それじゃ、イクラおろし(189円)」。「サンマ塩焼き(231円)をお願いします」と焼き魚をたのんだのは寄り道さんです。ここは焼き魚も、焼き鳥用の焼き台で炭火で焼いてくれるので、パリッとジューシーに仕上がっておいしいんですよね。

もうひとり、新しく入ったらしきアルバイトの女性がいるのですが、胸のところに「日本語がよくわかりません」という札をつけて、主としてお運びさん(注文を取るのではなくて、できあがった料理やお酒をお客さんのところまで運ぶ係)をやっています。みんなこうやってはじまるのに、数ヵ月後にはしっかりと注文をとれるようになるんですよね。さらにその数ヵ月後には冗談も通じるようになったりする。おどろくべき進歩の早さなのです。

生グレープフルーツサワーのおかわりをするころには店内もずいぶんゆったりとしてきました。店のおねえさんも奥のテーブルで夕食をとっています。とはいえ、みんなでいっせいに夕食時間にするのではなくて、ひとりひとり順番に、といった感じで食事にするんですね。考えてみれば、みんながいっせいに食事時間になってしまったら、お客さんたちはみんなほっとかれちゃいますから、当たり前と言えば当たり前のような…。

「まかない用ですけど、よかったらどうぞ」と、店主が巻寿司を何切れか持ってきてくれました。「あ。どうもありがとうございます」。

そうかぁ。いっしょに来ることはあまりないけど、寄り道さんにしたって、にっきーさんにしたって、それぞれこのお店の常連さんですからねぇ。店主も3人がいっしょに来てびっくりしてるかもね。

たっぷりと楽しんで、今日は2,667円。ひとり当たり889円でした。ひとりで来ても安いけど、グループで来るとより安くなりますねぇ、ここは! どうもごちそうさまでした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年11月14日(日)の記録》

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ここも「川名」グループ … 居酒屋「あさがや えべす」(南阿佐ケ谷)

日曜日。地元の呑んべ仲間であるにっきーさん、寄り道さんとともに「あさがや えべす」です。この店の店主・川名さんは、中村橋「川名」の息子であり、かつ阿佐ケ谷「川名」の甥っこ。寄り道さん曰く、「居酒屋界のサラブレット」なのです。

待ち合わせの5時に店内に入ると、右手のカウンター席ではすでににっきーさんが生ビール(480円)を飲みはじめています。「こんばんは!」とあいさつしながらそのすぐとなりに座り、私もホッピーセット(410円)からスタートです。お通しはキュウリの塩もみ。こりゃまたさっぱりといいですね。

すぐに寄り道さんも登場です。じゃ、3人になったので場所を移りますか。店内は入り口右手に今座っているカウンター席(7席)、左手はテーブル席(4人席×4)。そして店の奥には大きな座敷席(といっても畳敷きではなくてフローリングの床。4人席×10くらい)があります。「奥に移っていいですか?」「はい。どうぞ」。

掲示板で「オフ会(忘年会)を開こう」という話になり、今日はその会場の下見もかねての「えべす」なのです。なるほど。この座敷は広いですねぇ。

「つまみはなにもらう?」「まずは焼き鳥の盛り合わせかな」。そうそう。なにしろ他の「川名」グループ同様、ここも“やきとり”を中心とした居酒屋で、店頭でもお土産用の“やきとり”を販売してますからね。あえて“やきとり”とひらがな表記してるのは、これまた他の「川名」グループ同様に、鶏も豚も焼いているからです。

「さっきから、壁に貼ってある『鶏もつ鍋(830円)』というのに引かれてるんだけど、これも1人前いいかなぁ。」「いいですねぇ。それとシメサバももらいましょうね」とつまみが決定。さっそく店のおにいさんに注文します。

阿佐ヶ谷「川名」は店員さんは女性アルバイト(つまり、おねえさん)なのですが、中村橋「川名」と、ここ「えべす」は男性アルバイト(おにいさん)が多いようです。ここは店主もそうですが、店員さんも若い人が多くてとっても活気があります。

まず出てきたのは「焼き鳥盛り合わせ」(570円くらいだったかな?)。砂肝、手羽先、正肉、皮、ぼんじりという、まさに正統派“焼き鳥”です。そしてシメサバ。これまた酒飲みに人気の一品ですね。

おすすめなのは「鶏もつ鍋」。これは鶏モツとツクネを、キャベツ、ニラとともに仕上げるひとり用の鍋で、最後にうどんまでついてきます。ひとりで来たのであれば、この1品で、飲みはじめから仕上げまで十分という秀逸なつまみです。

このあと、にっきーさんもホッピーに切り替え、ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、310円)ももらってひとしきり飲んで、3人で5,400円ちょっと。ひとり当たり1,800円ちょっとの飲み会でした。メニュー設定や価格構成は、中村橋の「川名」に似てますね。

阿佐ヶ谷駅からちょっと距離がある(徒歩10分くらいかかる)ものの、オフ(12/4予定)の一次会はこの店に決定です。

店情報

《平成16(2004)年11月14日(日)の記録》

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店情報: 居酒屋「あさがや えべす」(南阿佐ケ谷)

  • 店名: 居酒屋「あさがや えべす」
  • 電話: 03-3311-6100
  • 住所: 166-0004 東京都杉並区阿佐谷南1-12-5
  • 営業: 16:00-24:00(23:00LO)、無休
  • 場所: 地下鉄丸ノ内線・南阿佐ヶ谷駅2a出口を出て新高円寺・新宿方面へ約100m。杉並警察署前の信号交差点(ひとつ目の信号)を左折し、パールセンター街方面へ、これまた約80mほど。パールセンターの本通に向かう突き当りを右折した右側。
    阿佐ヶ谷駅からは南口を出て、パールセンター商店街をひたすら(10分ほど)進み、アーケードが終わり二股に分かれるところを左折した右側。
  • メモ: カウンター7席、テーブル4席×4、奥の座敷は座卓4席×10。ここの店長は中村橋「川名」の息子で、阿佐ヶ谷「川名」の甥っ子。鳥もつ鍋(830円)がおすすめ。生ビール 480円。ホッピーセット 410円、ナカ 310円。チューハイ 380円。店のHPあり。

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