立ち飲み初め … 立ち飲み「やき屋(やきや)」(荻窪)
平成17(2005)年の初立ち飲みは荻窪の「やき屋」です。「こんばんは」と店に入ったのは午後6時40分。メインカウンターにも、その背後のサブカウンターにも、そして左手奥のテーブル席にもお客さんがずらりと入っているものの、メインカウンターの奥のほうだけが2~3人分空いている。きっと、そこにいたお客さんが帰ったばかりくらいのタイミングなんですね。入口右手で迎えてくれる女将さんに「燗のお酒をお願いします」と注文しておいて、メインカウンターの一番奥に進みます。
カバンを置き、コートの前ボタンだけをはずして準備完了。燗酒(230円)をもってきてくれた女将さんと「今年もよろしくお願いします」と年始のごあいさつを交わして飲み始めます。
さてと。1品目のつまみは塩辛(150円)をお願いします。
自家製の塩辛は冷蔵庫の中の大きなガラス瓶に入っていて、注文を受けるとそれを四角い小鉢にたっぷりと入れてくれます。
うっまぁ~っ。塩辛と燗酒(「北の誉」)のなんとよく合うことよ。
なにしろ塩辛はたっぷりなのでお酒1本では食べきれません。お酒のおかわり(230円)をお願いしましょうね。
まわりはと見ると、冬でもやっぱり人気はホッピー(300円)。ほとんどの人がホッピーの瓶を目の前に置いています。レモンサワー(280円)を飲んでる人も数名かな。そういえば、さっきサブカウンターに入ってきた人はウイスキー水割り(300mlボトル、380円)をたのんでました。ウイスキーは氷入りのグラスに3杯分くらいあるので、なかなかコストパフォーマンスがいいんですよね。
店長(ゲンさん)はスイスイとシメサバを引きはじめました。つまみ全品150円が謳い文句のこの店にあって、シメサバだけが200円と“この店では高級品”なのです。しかし、200円でサバの半身全部ですからね。とっても安いですよね。それにしてもうまそうだなぁ。絶対燗酒に合うよなぁ。私も次はシメサバにしようかな。
なんて思っているところへ、数人右のおじさんから「ゲンさん。それオレが注文したもの? オレ、イカ刺しって注文したんだよ」。「え。そうなの。ボケてるなぁ」と苦笑いするゲンさん。やった。ラッキー。「じゃ、ちょうど注文しようと思ってたんで、それ私がいただいていいですか」。こうして待ち時間なしにシメサバ(200円)が目の前にやってきたのでした。なにしろ作っている(刺身に引いている)ときからうまそうと思いながら見ていたシメサバですからねぇ。ど~れ。クゥ~ッ。全体がべったりと漬け込まれた袋入りのシメサバなんだけど、これがまた不思議と燗酒に合うんですよねぇ。
刺身でも食べられるようなサバを、その場でサッと酢ジメしたシメサバももちろんうまいのですが、それはそれ、これはこれ。同じ「シメサバ」という名称ながら、この2品はつまみとしては別物のような感じがします。関西のキズシもまたこれらとは別物のように思いませんか。
もう1本お酒(230円)をもらいましょう。つまみは「つけもの」(150円)をお願いします。
「つけもの」ももちろん自家製で、四角いタッパーウェアにたっぷりと作られています。今日の「つけもの」はキャベツが主体で、キュウリも数切れのっています。すべてが安い(150円)んだけど、しっかりとしてるんですよね。お客さんたちもよく知ってるもので、「安かろう、悪かろう」の店にはあまり寄りつかない。逆に「安くていい店」は、この店のようにいつも満員御礼の状態。わかるんですねぇ、だれにでも。
やぁ、おいしかった。コートのボタンをしめて、カバンを持って出口に向かいます。「ありがとうございます」。出口横のレジでは女将さんが計算を始めてくれており、横に行くと「1,250円(1,190円+税)です」。どうもごちそうさま。
今日は1時間ちょっとの立ち飲み。1時間も立ってて疲れるだろう、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これが不思議と疲れないんですよねぇ。電車の中に立ってるときは20分くらいで「あぁしんど」と思うくらい疲れるのに、なんで立ち飲んでるときは疲れないんだろうなぁ。
| 固定リンク
コメント
立ち飲みにこっていますが
勝どきの交差点に有る「かねます」は
凄い、酒肴ともに満点
浜田さんぜひ行ってレポートを待ってます。
投稿: 伊東弘一 | 2005.01.25 20:00
「かねます」。行きたいお店ですし、店まで行ったことも何度かあるのです。
でもいっぱいで入れませんでした。残念。
すぐ近くにある立ち飲みの「だぼはぜ」もいつも人がいっぱいで入れないのです。
行く時間帯が悪いのかなぁ…。
投稿: 浜田信郎 | 2005.01.30 22:27