深い味わいマグロの赤身 … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)
「川名」を出ると、外はものすごい寒さ。あれぇ? 来るときこんなに寒かったっけ。日が落ちたからかなぁ。うー、さぶっ。「竹よし」までは遠いのでタクシーで行っちゃいましょう。中杉通りをまっすぐ北上し、西武新宿線の踏み切りを越えた先の信号を右折すると、都立家政はもうすぐ先。歩くと20分以上かかりそうな距離ですが、タクシーだとあっという間です。
「こんばんは。今日も来ました」と「竹よし」の店内へ。「いらっしゃいませ」と笑顔で迎えてくれる店主はいそがしそう。カウンターには一番奥に常連のN先生、その手前に男性ふたり連れ。左手のテーブル席には男女ふたり連れがいて盛況です。なにしろ三連休の中日ですからね。われわれもカウンターの一番手前側に陣取り、さっそく燗酒(菊正宗、大徳利、800円)でスタートです。
お通し(200円×2人分)はなんと白子ポン酢。どうしてこれが食べたいってことがわかったの? なんて思っちゃうくらい絶妙なタイミングでの登場に、思わず寄り道さんと「「川名」で白子酢注文してなくてよかったね。ダブるところだったね」と顔を合わせてニンマリです。
奥のN先生からはカキ鍋(1,000円)、後ろのアベックからはネギマ鍋(800円)の注文が入っているほか、天ぷらの注文なども入っていてカウンター内は大忙し。ママさんも手伝いに出てきました。ママさんの体調はかなり良くなっているものの、まだまだパワー全開という感じではないので、忙しいときや夕食会のとき、ご本人の体調がいいときなどにお店に出ているようなのです。
店主はいろいろと支度をしながら「なにを作りますか?」と聞いてくれます。「こんな時間(午後6時前)ですけど、すでに1軒行ってきてますから、われわれの分はゆっくりでいいですよ」。「はいはい。わかりました」と店主。
1本目のお酒(大徳利)はすぐに飲み終えて、2本目に突入。カウンターの中ではネギマ鍋の準備に入っています。ネギマ鍋の“ネギマ”というのは“ネギとマグロ”を略していった言葉。マグロの赤身と、筒に切ったネギとの鍋なんですが、その深紅のマグロのおいしそうなことといったら…。「いいマグロですねぇ。刺身で食べてもうまそう」と言ってたら、鍋の準備がひとしきり終わってから「はいこれ」と、そのマグロを刺身で出してくれました。
ここ「竹よし」はマグロにはかなり力を入れていて、いつも刺身でいただくマグロは、お寿司で言えば中トロっぽい部分で、シャキッとエッジが立ったものが多い。ところがこの赤身のマグロは、本当に赤い身の部分だけで、まったく脂っけがないといってもいいくらい。しかも、しばらく熟成させているのか、全体にネットリトロリとした感じで口に含むとうまみがジュワァ~ッと広がります。この赤身の部分は、単純に言ってしまえば血の味なんだろうけど、なにしろその味わいが奥深いのです。「おいしいですねぇ、このマグロは」。
しかし、このマグロのまずいところは、その味わいの深さについついお酒が進んでしまうところ。次は広島の「賀茂鶴(カモツル)」を燗で、大徳利でお願いします。
あ。そうそう。大事な用件を忘れるところでした。来週の「寄り道Blogオフ会」の詳細な内容をきちんとお願いしておかなきゃね。さっそくメモ用紙をもらって、人数や時間などなどを確認しながら記入していきます。
ちょっとだけ寄ってオフ会の詳細連絡をするつもりが、マグロ赤身のおいしさに気がつけばもう8時過ぎ。ボチボチと腰をあげますか。お勘定は2人で3,600円でした。それじゃ来週よろしくお願いします。どうもごちそうさま。
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