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2005年2月

ブツの石井バージョン!? … 豚の「味珍(まいちん)」(横浜)

キンパイ酒店」を出て、すぐとなりの崎陽軒(きようけん)本店のところからポルタ(横浜駅東口地下街)に入ります。「ここを通ってくると雨の日でも濡れることなくキンパイまでたどり着けるんですよ」と伊東さん。今日は地元の酒場通・伊東さんに船頭役をお願いして、横浜の酒場に漕ぎ出そうとしているのです。とはいえ横浜地区も相当広い。とても1日やそこらでは回ることはできないので「1回に1~2軒くらいずつ、気長に行きましょうや」とおっしゃっていただいているのです。

「これから向かおうとしてるのは「味珍(まいちん)」です。もちろん何度かいらっしゃったことがあるのは知ってますが、今日は常連しか知らない「味珍」の味を知ってもらいたいんです」と伊東さん。これはまた楽しみですねぇ。

「味珍」は横浜駅きた西口にある狸小路(たぬきこうじ)という飲み屋街の中にあります。店は狸小路をはさんで両側にあり、それぞれ1階と2階に店があるため、全部で4店の「味珍」があるのです。今日は横浜駅側から見て右手1階の店舗(本店1階)に入ります。

店内は“Γ”型のカウンター(内側は厨房スペース)だけで12人入れます。入口近くはけっこうお客さんが入っており、われわれは“Γ”の一番奥の短辺の部分に腰をおろします。

伊東さんはヤカンとウーロン茶を注文。私も同じくヤカンとウーロン茶をもらいます。ウーロン茶は温かいのをお願いします。

ヤカンというのは焼酎(350円)のことで、いつも金属製の注ぎ口の付いた容器に入れられていて、注文するとこの容器から注いでくれるので、この容器のことを指してヤカンと呼ばれるようになったようなのです。

常連さんたちは焼酎と同時に缶入りのウーロン茶(130円)をもらって、ウーロンハイにしたり、あるいはチェイサーとして焼酎と一緒に飲んだりすることが多いようです。通常は冷やしたのが出てくるのですが、「温かいの」とお願いするとそのウーロン茶に燗をつけてくれることも今日はじめて知りました。

さぁ。そしていよいよ伊東さんがつまみを注文します。「カシラ(頭、700円)をブツで。石井バージョンにしてください」。「はいよ。石井バージョンね」と店長。おぉ。これはさっぱりわからんぞ。なんだろうなぁ。

カシラは通常はチャーシュー風にスライスするようにカットされるそうなのですが、“ブツ”という注文にしたがって今日はぶつ切りに仕上げていっています。カウンターの短辺に座っていると、目の前が調理場なので作っていく様子がよく見える。いい席に座ったなぁ。

カシラのブツの上に、煮こごりを小さく砕いたようなものをパラパラっとかけてできあがり。さらに腐乳(ふにゅう、150円)に刻みネギをたっぷりとかけた小皿が出てきます。

「これが石井バージョンなんですよ」とその腐乳にお酢をかけてかき混ぜながら伊東さんが教えてくれます。「これをカシラブツにからめて食べるとうまいんです」。へぇ、そんな食べ方があるんだ。ど~れどれ。あ。ほんと。これはおもしろいなぁ。しかもそのままだとけっこう脂っこいカシラが、腐乳+酢の影響なのかさっぱりとした味わいになって実にうまい!

伊東さんは2杯目の飲み物としてお酒(日本酒)を注文。「平日に焼酎を2杯やっちゃうとちょっときついですからねぇ」。きちんと自己制御をしながら飲んでられるんですね。それがなかなかむずかしいんですよね。特に複数人で飲んでるときは。私はヤカン(焼酎、350円)をもう1杯お願いします。

入口近くのお客さんから辣白菜(ラーパーツァイと読み白菜の漬物のこと、300円)の注文が入ります。店長がその辣白菜を用意しながら「伊東さんも辣白菜食べる?」と確認。「はい。お願いします」と伊東さんが答えると、もう1人前辣白菜を用意してくれます。これも今日はじめて見ましたが、辣白菜は白菜の大きな葉のまま漬け込まれていて、注文を受けてから食べやすい大きさにカットしていくんですね。

辣白菜は、いわゆる和風の白菜漬けとは違い、やや甘い感じの漬け物。これがまた不思議とクセになる味わいなのです。

目の前では、今度は内臓肉がスライスされ始めます。「チュウトウですね」と説明してくれる伊東さん。「チュウトウってなに?」「胃袋のことなんですよ。」「へぇ。どうしてチュウトウって言うんですか?」「どうしてでしょうねぇ。私もよく知らないんですよ」。(後日、伊東さんからこの件に関して追加情報をいただきました。豚の胃袋を意味する「猪肚」の中国語読みが「チュウトウ」なのだそうです。)

7時半から9時まで。カシラのブツで「味珍」を堪能して今日はふたり分でちょうど3千円(ひとりあたり1,500円)でした。

これにて第1回「伊東さんと行く横浜酒場紀行」(仮称)は終了。どうもお忙しい中ありがとうございました。また第2回以降もよろしくお願いします。>伊東さん

そうそう。横浜駅の地下街(成城石井ルミネ横浜店、045-461-5551)で、伊東さんおすすめの「山崎蒸溜所“仕込水”割り オン・ザ・ロック ウイスキー」(225ml、380円)というのを買って帰ったのですが、これがまたバカうま! キー・モルトは「山崎蒸溜所シェリーカスク1991」で年数表示は12年となっています。これを仕込み水でアルコール度数が12%になるように割った状態で売っている。(サントリーの記事、All Aboutの記事

やき屋」で出されるブラックニッカの水割りボトルもそうですが、メーカーであらかじめ水割りの状態にまでして売っている水割りのウイスキーは本当にうまいんですよねぇ。やっぱり水が違うからかなぁ。そういえば、焼酎を売り物にしている店でも、その焼酎の仕込み水で焼酎を割って、何日か寝かしたものを燗づけてくれたりしますよね。おそらく「仕込み水で割る」「割った状態で十分に寝かせる」という2点が秘訣んでしょうね。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年2月8日(火)の記録》

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この季節だけの一品 … 立ち飲み「キンパイ酒店(きんぱいしゅてん)」(横浜)

横浜に移ってきて丸3年が過ぎ、4年目も半ばに入っています。その割りに横浜のお店が開拓できていない。東京の酒場はいろいろな本やインターネットなどで紹介されているのですが、横浜の酒場は意外と知られていないのです。ここはひとつ地元在住の酒場好きの方に船頭役をお願いしてみようかな。

そんなことで、「ぜひ横浜の酒場を教えてください」とお願いしたのは横浜の酒場好き、伊東さんです。伊東さんは横浜・石川町で100年続いた大衆酒場の老舗「東国屋」などの常連さんでもあり、一昨年「東国屋」が閉店した際にオフを呼びかけてくださった方でもあります。「居酒屋紀行掲示板」でも、伊東@横浜さんというハンドル名で主として横浜地区の情報を発信されていますので、お名前をご存知の方も多いのではないでしょうか。

「それじゃ、6時45分に横浜駅の東口で」と待ち合わせの場所を連絡してくれる伊東さん。え? 東口なの? 東口側になんかあったっけ??? なんて頭の中がクエスチョンマークだらけになりながら横浜駅へと向かいます。

「こんばんは。お久しぶりです。今日はよろしくお願いします」とあいさつすると、「今日はまず、今の季節だけ楽しめるものからいきましょう」と伊東さん。今の季節だけ? 魚かなぁ? と思いつつ伊東さんの後ろについて横浜中央郵便局の裏手、崎陽軒本店のほうに向かいます。「ここです」と案内してくれたのは「(株)キンパイ酒店」という看板のかかった酒屋さん。

伊東さんについて店内に入ってみると入口付近は普通の酒屋さんのような感じなのですが、奥のほうにはたくさんの仕事帰りらしきオヤジたちがひしめいて立ち飲んでいる。おぉ。これはいい雰囲気ですなぁ。東口にもこんなところがあったんだ。

「毎年今の季節だけ樽酒を置いてるんですよ。今日はまずそれを飲んでスタートしましょう」と伊東さん。なるほど「今の季節だけ」というのはそういうことだったんですね。大賛成です。

伊東さんはチーズ(6Pチーズのひと切れ、60円)と海苔(30円)を売り場の棚から取って店主のいるレジカウンターへ。そこで樽酒(280円)を注文し、横に置かれたワサビ豆(40円)をひと袋とって全部で410円を支払っています。

なるほど、普通に買い物をするんだけど、それをそのままこの場で飲み食いしてしまうという正しい角打ち(?)スタイルなんですね。おもしろい。

私も売り場の棚から魚肉ソーセージ(105円)と味付け海苔(30円)を棚から取ってレジへ。レジのところにいる店主に同じく樽酒(280円)を注文します。

樽酒はこの店の店名でもある「金盃(きんぱい)」のもの。それをワンカップのガラス容器(ちょうど180ml)に注いで出してくれます。全部で415円。

店の奥には小さいテーブルがいくつか置いてあり、われわれもそのひとつを囲んで立ちます。「カンパ~イ」とワンカップのグラスをカチンと当ててまずひと口。

おぉ。これはいい樽酒ですねぇ。ゴクンと飲み込んだ後、鼻の奥側からフワァ~ッとあがってくる樽の香りがすばらしい。この「金盃」も灘(なだ)のお酒ですが、最近(特に燗酒の季節になって)なんだか灘のお酒、たとえば「菊正宗」や「剣菱」などのいわゆるナショナルブランドのお酒がおいしく感じるんですよね。聞けば伊東さんもそうだと言います。ふたりで一致した見解としてはナショナルブランドのお酒がいつもホンワリとくつろぐことができる本妻だとすると、いわゆる銘酒地酒はスパ~ンと飛び抜けたようなとびきりの美人。たまにデートするのはいいけど、四六時中いっしょだとねぇ。美人にすっかり気をとられちゃって、せっかくの肴や会話が楽しめないなんてことにもなりかねない。全部がいいバランスでそろってこそ居酒屋ですもんね。(すべてが高いレベルでそろってるのが「深化した居酒屋」なのかな!? 値段も高いけど…。)

樽酒をチビチビとやりながら、魚肉ソーセージをかじります。魚肉ソーセージは若い頃から、いやむしろ若い頃こそ呑んべの味方でした。安くてボリュームがあって、しかも呑んべ好みのしょっぱさとスパイシーさがある。社内や花見などでの買い出し・持ち込み型の飲み会の場では、まずひとりに1本ずつ魚肉ソーセージが配られて飲みはじめのお腹がすいた感覚を取り去ってしまうという工夫がされたりしてたものです。なにしろ、糸切り歯でピィ~ッと包みの縁をはずして、皮さえ取ればもう食べられるという手軽さがいいですよね。今でも昼間の公園のベンチで、魚肉ソーセージを片手にワンカップの焼酎を飲んでるオッチャンを見かけたりすると、思わず「うまそうだなぁ」と唾を飲み込んでしまいます。

伊東さんも三角形のチーズをかじりながら樽酒をやっています。

壁には「立ち飲みは グゥ~ッと飲んで グゥ~ットバイ!」なんて店主が書いたらしい張り紙が張ってあったりしておもしろい。

ふたりとも樽酒を飲み干したところで伊東さんが「ちょっとギネスを飲みましょうか。ふたりで1本くらいでいいでしょう。私が買ってきます」と冷蔵庫に向かいます。ビールは各社の各銘柄がまさに小売価格で売っています。なにしろ基本的に酒屋さんですからねぇ。普通にビールやお酒、おつまみなどを買い物に来ている人(店内では飲み食いしないで持って帰る人)もいます。

「はい、どうぞ」と注いでくれたギネスのスタウトビール。これがまた甘みを感じてすごくうまい。樽酒のあとに飲んだのがよかったのかなぁ。いつもより味のコクやギネスらしいいい香りを感じます。

「さぁ、それじゃ本日のお目当ての店に向かいますか」と伊東さん。了解! 行きましょう。

約30分の滞在。おいしい樽酒とギネスビールに身も心も弾みがついて次の店へと向かったのでした。

店情報

《平成17(2005)年2月8日(火)の記録》

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店情報: 立ち飲み「キンパイ酒店(きんぱいしゅてん)」(横浜)

  • 店名: 株式会社キンパイ酒店
  • 電話: 045-441-5065
  • 住所: 220-0011 神奈川県横浜市西区高島2-13-6
  • 営業: 23:00閉店
  • 場所: JR横浜駅東口を出て横浜中央郵便局の向かい側、崎陽軒本店のとなり。
  • メモ: 酒屋さんの一角で立ち飲むという、いわゆる角打ちスタイルの店。なにしろ酒屋さんだけに、酒類は売り値そのままで楽しめる。つまみも30円くらいからいろいろとそろっている。

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今宵の締めは!? … 中華料理「朝陽(ちょうよう)」(阿佐ヶ谷)

川名」の前で阿佐ヶ谷駅(JR中央線)方向に帰るEさんと別れて、鷺ノ宮駅(西武新宿線)方向に帰る3人(寄り道さん、にっきーさん、私)は松山通り商店街(旧・中杉通り)を北上します。

そこへプ~ンと中華風炒め物のおいしそうな香りが…。お。「朝陽」か。遅くなりついでにもう1軒寄って行きますか。

3人で店に入り、直線カウンターのみ8人分くらいの店内の、そのカウンター中央部にならんで陣取ります。「お酒を3本!」。

飲み物(アルコール系)は日本酒(剣菱、400円)と瓶ビールしか置いていないのです。ま、呑んべにとってはそれだけでも十分か。

つまみのほうは、納豆(100円)、冷奴(120円)、ポテトサラダ(150円)、目玉焼き(150円)、ハムエッグ(200円)などの、本当は定食のサイドオーダーで注文するための品々があるほか、定食のおかずもそれぞれ単品でもらえます。

私は玉ブタ(たまぶた)を単品で(500円)お願いします。寄り道さんはレバ野菜炒め(500円)を、にっきーさんはマーボ春雨(500円)をそれぞれ単品で注文しています。

玉ブタはこの店の看板メニューのひとつで、豚肉を炒めて玉子でとじたもの。中華風の甘~い感じのとろみがつけられていて実にうまいのです。ごはんにも合うけどお酒にも合いますねぇ。

定食のおかずだけにそれぞれボリュームもたっぷり。もう1本ずつお酒(400円)をもらって談笑。飲んだ後にラーメンでしめるのもいいのですが、こうやって中華のおかずで一杯やってしめるのもいいもんですねぇ。

小一時間の滞在でひとり1,300円ずつ。お腹も満たして家路についたのでした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年2月6日(日)の記録》

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たっぷりと「よじかわ」 … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

正月に熊さんと飲んだとき、以前「まるい」(業平)をご紹介いただいたり、「赤津加」(秋葉原)や「駒形どぜう」(浅草)、さらには今はなき「ピルゼン」(銀座)などにもご一緒させていただいたEさんがこの近くに越してきているというという話をうかがいました。

さっそくメールしてみたところたしかに近くにいらっしゃる。それじゃと、今日(日曜日)、「よじかわ(=4時に「川名」)」で久しぶり(3年半ぶり?)にご一緒することにしたのでした。

「こんちは」と「川名」に入ったのはジャスト4時。「川名」には角をはさむようにふたつの入口があるのですが、そのもうひとつの入口からほぼ同じタイミングで入ってきたのは寄り道さんです。おぉ。さすが「よじかわ」の美学、ジャスト4時の入店ですね。

この時刻に入れば1番客かと思いきや、テーブル席ではすでに2人組のお客さんが飲んでいます。「今日もきっと満員になるから、私ら奥に行きます」と申し出ると、「ありがとうございます。そうしてくれると助かります」とニッコリ笑顔の店主です。このところ土日の4時から5時半にかけての盛況ぶりはものすごいですからね。

すぐにお通し(今日はメロンが2切れ)を持ってきてくれたミィさんに、いつものように生グレープフルーツサワー(336円)を注文して飲みはじめます。Eさんにも「座敷の一番奥に居ます」と携帯メールで居場所を連絡します。

この時間帯は、まだ本日のおすすめメニューのボードも仕上がっていない(今まさに店主が書き込んでいる最中です)ので、しばらくはサワーだけを飲みながら寄り道さんと談笑。そうこうしているうちにEさんも到着し、生グレープフルーツサワーからスタートです。

まだ開店から10分もたってないくらいなんですが、この時点ですでに店内は満席に近い状態。奥の座敷に4卓あるテーブルも2卓は予約済で、残る2卓のひとつをわれわれが、もうひとつを男女ふたり連れが使っていて、こちらももう新たなお客さんは入れない状態です。このところますます満席になるのが早くなってきたような気がするなぁ。

本日のおすすめボードも出てきてメニュー選び。Eさんは豚軟骨煮込み(231円)と白子酢(231円)を、寄り道さんはイカだんご(126円)、ハモだんご(126円)、カニだんご(126円)という団子3兄弟(?)を、そして私はマグロブツ(294円)を注文します。3人で6品たのんで、合わせて1,134円(1,080円+税)ですからねぇ。「川名」恐るべし!

そこへにっきーさんも登場し、テーブルに加わります。今日は寄り道さんやにっきーさんとは特に打ち合せをしてここに来たわけではないのですが、4時を回るとひとり、またひとりといつもの飲み仲間が集まってしまうのがおもしろいところ。なんだか日曜日の「よじかわ」がリズムになりつつありますね。にっきーさんは生グレープフルーツサワー(231円)にアジ刺し(336円)でスタートです。

ここの刺身はたいてい296円(280円+税)なのですが、ときどきこのアジ刺しのように336円(320円+税)のものがある。これは仕入れ値の関係でどうしても296円で出すことができなかったものに仕方なく付けられる値段のようで、本当はもうちょっと高くしないと合わないのかもしれません。今日のアジ刺しも1尾丸まる。頭と尻尾のところを串に刺して弓なりにした中骨もついて出てきます。

それぞれ生グレープフルーツサワー(336円)もおかわりです。生グレープフルーツサワーや生レモンサワーを注文すると、グレープフルーツの場合はちょっと大きめのスクイザー(絞り器)が、レモンサワーの場合は小さいスクイザーが出てきます。このスクイザーは、この店に居る間は自分用のものとなります。生グレープフルーツサワーおかわりをすると、新しいジョッキに入った酎ハイと、半分に切ったグレープフルーツを持ってきてくれ、自分用のスクイザーの上にトンと置いてくれます。前回の絞りかすは空いたジョッキの中に入れて返すのがこの店の流儀なのです。

さらにそれぞれ3杯目のサワーを注文するとともに、つまみも追加注文。Eさんはニシン焼き(231円)、寄り道さんはイクラおろし(231円)、にっきーさんはツブ貝煮(231円)、そして私はマコガレイ焼き(196円)です。これはサワーもいいけど、日本酒が合う品々ですねぇ。3杯目のサワーをググゥ~ッと飲み干して、燗酒(鬼ころし、大徳利、504円)を注文します。っかぁ~っ。うまいっ。やっぱり燗酒ですねぇ。

なにしろEさんは「まるい」を紹介してくれたくらいのモツ好きっ娘。次の機会にはぜひ一緒にモツを食べにいかなきゃね、なんて話しになります。この界隈にも「」「秋元屋」「カッパ」など、もつ焼きの名店がそろっていますが、それらはひとりでも入れる。というか、いずれの店もいつもほぼ満席状態なので、むしろひとりで入ったほうがよくて、グループでは入れないことのほうが多い。

グループで行くならやっぱり「やっちゃん」かな。先日、にっきーさんが行ってみたそうなのですが、ボリュームもバラエティもたっぷりなのでひとりではあまり楽しめなかった(あれこれ食べられなかった)そうなのです。「絶対グループで行くべきお店ですよ」とにっきーさん。よーし。じゃ、今度は「やっちゃんミニオフ」といきましょうね。

吉田類さんの「酒場歳時記」でも「やっちゃん」のことが紹介されています。『その日、メインとしたのは牛と豚のモツを取り合わせた肉の刺身盛りであった。通常、焼肉メニューの定番となる生肉十種ほどが紫蘇(しそ)の葉を敷いた皿に盛られて出される。淡いピンク色の豚ミノから、薄霜を纏ったカルビのスライス肉、レバーにいたっては黒蜜の照りを放つ。たった今動物から切り取ったばかりと映る彩りの「肉刺の花盛り」である』。「やっちゃん」の仕入れ先は、東十条の「埼玉屋」と同じなのだそうで、店主同士も知り合いなのだそうです。

  • 店名: 肉料理「やっちゃん」(沼袋)
  • 電話: 03-3954-4997
  • 住所: 165-0022 東京都中野区江古田1-9-9
  • 営業: 17:30-22:00、木日休
  • 場所: 西武新宿線沼袋駅から徒歩20分程度? JR中野駅からバスで蓮華寺下まで行くと近いらしい。
  • メモ: カウンター10席/テーブル12席、「至高のはらわた」「jirochoの居酒屋大好き!

もう1本燗酒(504円)をもらって、ちょっと「よじかわ」の予定がたっぷりと8時まで、4時間も本格的に飲んでしまいました。お勘定はひとりひとり別々で、私の分は2,506円でした。どうもごちそうさま。

それじゃEさん、また飲みましょうね! 次は「やっちゃん」かな!?

(同じときの記事が「寄り道Blog」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年2月6日(日)の記録》

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豪勢! 刺し盛り … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)

秋元屋」を出て、野方駅に向かう寄り道さんと別れ、私のほうは酔い覚ましもかねてフラフラと歩いて「竹よし」に向かいます。いつもは「秋元屋」を出ると西武新宿線の南側、みつわ通りを歩いて都立家政~鷺ノ宮方面に向かうことが多いのですが、今日は線路のすぐ近くを通る道路沿いに最短コースで都立家政へと出ます。野方から都立家政までは1キロ弱。歩くと15~20分くらいの距離です。

「こんばんは」と店内に入ると、カウンターの右手手前にはふじもとさん。「お。こんばんは」とあいさつして目線を奥に走らせると、カウンターの奥側には男性ひとりを挟んで女性がふたり。この3人組がまりっぺさんたちご一行様です。「はじめまして」とあいさつしながらふじもとさんと3人組の間に座ります。

もうけっこう飲んでるんだけど、まずはビール(スーパードライ、中ビン、500円)をお願いします。なにしろ15分ほど歩いてきましたからねぇ。喉が渇いちゃって。ゴクゴクゴクッと1杯目のビールを飲み干してひと息つきます。

お通し(200円)は今回もネギとホタテの煮物の小鉢。先日このネギがうまかったですからねぇ。

まりっぺさんたちは刺身の盛り合せをど~んと3人分ほど大きな丸皿に一緒盛りにしてもらっています。こりゃまた豪勢で美しいですねぇ。今日もまた立派なマグロの中トロ(脳天)。ビシッとエッジが立った刺身は関アジ。きれいな白身はタイ、そして透き通るほどのはかなさはサヨリですね。細く引かれたイカもおいしそう。

ふじもとさんもその刺身盛り合せを注文。私は何にしようかなぁ。お。クジラの刺身(950円)もあるので、今日はこれにしようかな。「はい。クジラになさいますか」と店主がいつものようにニコニコと注文を受けてくれます。

冷酒(高清水、600円)もいただいて、店主にもすすめながらチビリチビリ。

出てきたクジラ刺しの赤身のきれいなこと。まりっぺさんたちの刺し盛りと一部トレード。ズラリのならんだ種々の刺身をひと切れずつじっくりと味わいながらいただきます。

ガラリと入口引き戸が開いて入ってきたのは都立家政の小悪魔、Ykさんです。こんばんは。お久しぶりです。1個横にずれて、ふじもとさんと私の間にYkさんが座ります。Ykさんもいつものように生ビールでスタート。

今日はもう1軒目で焼酎を4杯も飲んできているので、私のほうはもうほとんど飲めずお話が中心。午後11時半までたっぷりと楽しんで、今日は2,250円でした。どうもごちそうさまでした。それじゃみなさん、お先に!

店情報 (前回)

《平成17(2005)年2月4日(金)の記録》

うまいものマルハ便

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1周年おめでとう! … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

都内での仕事が5時少し前に終わり、現地で解散。これなら5時半には野方(のがた)に着くことができそうだなぁ。その時刻ならきっと「秋元屋」にも入れる(まだ空きがある)ことでしょう。よし。「秋元屋」に向かおう!

「秋元屋」はすでに西武新宿線沿線の名店のひとつという貫禄が出てきていますが、実は昨年(2004年)の1月30日に開店したお店。先日1周年を迎えたばかりなのです。

野方駅から「秋元屋」までは歩いて2分ほど。私の前を歩いていたコート姿の男性が吸い込まれるように「秋元屋」の店内に入って行きます。私もそれに続いて店内へ。なんと店内はいっぱいのお客さん。さらに表のテラス席でもグループ客が飲んでいます。まだ5時半なのに、みんな出足がいいなぁ。

カウンターにかろうじて空いていた席に先ほどのコート姿の男性と私とが座って、これでカウンターも満席。もうひとり客も入ることができない状態です。さすがに人気店ですねぇ。

「いらっしゃいませ」と笑顔で迎えてくれた店主は、焼き台のところで大量のもつ焼きさばいている真っ最中。袋入りの手拭きを渡してくれるヨッちゃん(店を手伝っている女性)にホッピー(380円)と煮込み玉子入り(380円)を注文して飲みはじめます。

もつ焼きは次々に焼きあがり、カウンターの外でスタンバイしているたっつんさんに手渡され、たっつんさんが外のテーブルへと運んでいます。たっつんさんは元々このお店の常連さんだったのですが、今は月曜日と金曜日に店のおにいさんとして店主をサポートしているのです。

「ナカ(250円)お願いします」とホッピーの焼酎部分をおかわりしたところで、ちょうど店主も手があいてきたようで「なにを焼きましょう」と声をかけてくれます。待ってました。じゃ、チレとシロ、テッポウ、ハラミを1本ずつ、味噌でお願いします。

ここのもつ焼きは1本100円。味は塩、タレのほかに、味噌ダレがあるというのが大きな特徴です。

チレは豚の脾臓(ひぞう)。表面はプリッとしているのですが噛むとふんわりとやわらかい。プリフニュと実におもしろい食感なのです。このチレには味噌ダレがぴったり合うように思います。

シロは豚の腸。これはクニュクニュとした食感が身上で、塩でもタレでも、そして味噌でもおいしくいただけます。テッポウは直腸。シロにくらべても厚みがあって、噛みごたえも十分。これもチレと同様、味噌ダレがよく合うように思います。

ハラミは横隔膜の部分なので、感覚的には内臓というよりも肉そのもの。塩で食べてもおいしいのですが、根強い味噌ダレファンもいるという一品です。

味噌ダレのもつ焼きを堪能しながらホッピーをいただいているところへ寄り道さんが到着。実は仕事先からこちらに向かうときに「秋元屋に向かいます」という携帯メールを寄り道さんに打っていたのでした。

カウンターは、先ほど入口近くのお客さんがひとり帰ったところで、ひとり分だけ空席がある状態。私の隣にいたお客さんがそちら(ひとつ横)にずれてくれて、寄り道さんも無事着席。これでまた満席状態になりました。寄り道さんもヨッちゃんからお手拭きを受け取りながら「キンミヤと炭酸をお願いします」と飲み物を注文しています。

「秋元屋」では普通に焼酎をたのむと宝焼酎(250円)が出てきますが、下町酒場で標準的に出されるキンミヤ焼酎(280円)も置いており、「キンミヤ」とたのむとそちらを出してくれるのです。

炭酸はこれまた下町で人気のニホンシトロン。爆発的な泡立ちで有名な炭酸ですが、東京西部地区ではここ「秋元屋」以外では見かけたことがありません。

じゃ、私もホッピーをセットで(ナカもソトもおかわり、380円)お願いします。

寄り道さんのもつ焼きの注文にあわせて、私もレバー、コブクロ、ナンコツを1本ずつ塩で注文します。レバーとコブクロはちょい焼きでお願いしますね。

店主の手がややあいてきた頃を見はからって、寄り道さんとふたりで1周年のお祝いの言葉をかけます。「ありがとうございます」とうれしそうな店主。なにしろたった1年で、今や「野方といえば…」と言われるほどの店にしちゃいましたもんね。すばらしいことです。

「これは1周年の感謝ということで」と店主がサービスで出してくれたお酒は栃木・小林酒造の「鳳凰美田(ほうおうびでん)」純米大吟醸生酒。何種かある「鳳凰美田」の中でも最高峰のお酒です。ひやぁ~っ。どうもすみません。でもさすがにうまいっ。

私自身はあまり飲んだことがありませんが、この店は日本酒や焼酎の品ぞろえも豊富で、いろんな銘柄を楽しんでいるお客さんもよく見かけます。下町大衆酒場と同じように安価で楽しめるものから、銘酒居酒屋と同じように美酒を楽しむこともできる。こういういいお酒も、値段は安めの設定のように思います。この幅の広さもこの店の特長のひとつなんですね。

寄り道さんが4杯目の焼酎を注文。私も4杯目となるナカを、キンミヤ(280円)で注文します。だいたいは3杯くらいがちょうどよくて、4杯となると少し飲み過ぎ気味なんだけどなぁ。しかもおいしいお酒(鳳凰美田)も1杯いただいてるし…。でも話もはずんで、ついつい飲み物も進んでしまいます。ま、いいか。明日は休み(土曜日)だし。(寄り道さんは土曜日もお仕事。ごめんなさい。)

そのとき店主から「試しに食べてみてください」と寄り道さんと私にもつ焼きが1本ずつ配られます。おぉ。きれいなピンク。これは串のオッパイですね。うまぁ~い。このプリプリ感と脂肪の甘みがなんともいえません。いいですねぇ、これ。「そうですか。じゃ、商品にしましょう」と、すでに用意されていた「オッパイ」と書かれた短冊が他のもつ焼きの短冊の横に並んで張り出されます。

そこへ携帯電話に「「竹よし」にいます」というまりっぺさんからのメールが入ります。数日前に「金曜日に友人たちと「竹よし」に行く予定なのでもしよろしければ…」とミニオフのお誘いをいただいていたのです。

最初は「秋元屋」→「竹よし」というルートを考えられてたらしいのですが、金曜日の「秋元屋」はきっと満席だろう(たしかに満席です)ということで、まりっぺさんたちは「ホルモン」(沼袋)→「竹よし」というルートで、今「竹よし」に着いて飲み始めたとのこと。それじゃ、私もボチボチと向かいましょうか。どうもごちそうさま。

午後5時半から8時半まで3時間の滞在。ホッピー4杯、もつ焼き7本、煮込み玉子で今日は2,370円でした。あぁ、酔ったぁ。

(同じときの記事が「寄り道Blog」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年2月4日(金)の記録》

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引退相撲の後で … すし「魚がし寿司(うおがしずし)」(都立家政)

昨年夏場所中に引退した元大関・貴ノ浪(たかのなみ)の引退・年寄音羽山(おとわやま)襲名披露大相撲が、今日(1月30日)両国国技館で行われ、家族で見に行ってきました。

国技館と言えば「焼き鳥」(520円)が名物。二本足で立っているニワトリは手をつかない。つまり負けないということで、相撲界では縁起物と言われているのだそうです。この「焼き鳥」は国技館の地下で作られているんだそうですよ。缶ビールは350mlが380円、500mlのものは480円で、各メーカーのビールが置いています。さっそく500ml缶を1本もらって飲みはじめます。

いかにもお土産といった感じの「焼き鳥」のパックをあけると、中は焼き鳥(正肉)が3本とつくねが2本。全部タレ焼きです。これがまた予想外にうまい。(失礼!)

さらにビールを追加したり、つまみもシューマイや干しホタテ貝を買ってきたりと、午前11時に国技館に入ってからたっぷりと飲み食いを楽しみます。

貴ノ浪の断髪式も終わり自宅方向へと移動。学校関係の用事がある娘にはお土産を買って帰るということで、残る3人で向かったのは自宅近くの「魚がし寿司」です。

午後5時半の店内は、われわれが開店後最初の客となりました。カミサンは特上にぎり(1,300円)。息子は後からのお好みもにらんでまずは上にぎり(800円)でスタート。私はビンビール(スーパードライ、中ビン)をもらって、つまみには関サバを引いてもらいます。

国技館の焼き鳥もよかったですが、やっぱり関サバはうまいなぁ。燗酒をもらいますか。徳利とお猪口でお願いします。(燗酒の場合は湯呑み酒も選べるのです。)

さぁ、お好みタイムです。息子はアジ、私はコハダの握りからスタート。この店のにぎりは1貫50円から高いもので1貫300円くらい。アジやコハダは1貫100円なので、ひとにぎり2貫が標準なのでこれで1セット200円です。

続いては息子・アナゴ、私・イワシ。息子・大トロ炙り(これが1貫300円)、私・カンパチ。

そして仕上げにアナゴを1貫をタレで、1貫をそのままで握ってもらいます。ここのアナゴも握る前にさっと炙るタイプなので、表面はさっくりと、そして内部はトロリと実においしいのです。

最後に娘用に上にぎり(800円)をお土産で作ってもらって終了。

どうもごちそうさま。約1時間の滞在で家族で6,500円でした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年1月30日(日)の記録》

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房州産活じめ寒さば … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)

最近は東京方面での仕事もトンとなくて、1週間べったりと横浜にいることが多い。月曜日の朝横浜に出かけていき、金曜日の夜東京に帰ってくるというリズムも身についてきました。そして、金曜日に自宅に向かいながら近くのお店にふらりと立ち寄るというリズムも…。

今日のふらりは「竹よし」です。なにしろ刺身が食べたい。燗酒が飲みたい。

「こんばんは」と店に入ったのは午後8時半。「やぁ。いらっしゃい」とカウンターの中の店主(マスター)から声がかかると同時に、カウンターの外にいたママさん、そしてカウンターで飲んでいるTmさんからも「こんばんは」と声がかかります。今日の先客は右手のカウンターにTmさんも含む男性2名。そして左手のテーブル席には男女ふたり連れです。

寒くてもやっぱりまずはビールかな。ひと口めはやっぱりプハァーッといきたいですもんね。瓶ビール(スーパードライ、中ビン、500円)をお願いします。「はぁーい」と冷蔵庫に向かったママさんは、「はい、コップ渡して」とカウンター奥の男性につめたく冷えたコップを手渡し、そのコップがTmさんを経由して手元へ。そしてビールの栓もポンッと抜かれてリレーされてきます。はいはい、どうもどうも。トクトクトクッとビールを注ぎ、グググゥ~ッと1杯目を全部飲み干し、プッハァーッと予定どおり息をはいたところで、となりにいるTmさんから「うまいっ!」と合いの手が入ります。こっちのセリフをとらないでよ。(笑)

フィッと上唇についた泡を吹き飛ばし、2杯目のビールを注いでいるところへ「お通しです」と小鉢が出てきました。今日のお通し(200円)は下仁田ネギとホタテの煮物。「今日はそのネギがうまいんですよ」と店主。どれどれ。あ、ほんと。長さ3~4センチくらいに筒切りにした白ネギの煮物なんだけど、特に芯の部分はトロリととろけるようで、甘さもたっぷりです。こりゃいいなぁ。

先客のみなさんの料理の準備が終わるまでの間、このネギとホタテをちまちまとつっつき、ビールを飲みながらTmさんたちと談笑です。

料理が一段落したところで店主から「今日はなんにしますか」と声がかかります。よし。待ってましたとばかりに注文したのは「房州産 活じめ寒さば」(刺身、600円)です。さっきから、Tmさんと話しつつも目はメニューを行ったり来たりしながらこの一品を選んでいたのでした。「このサバをヅケにしてもらったらまたうまいんだよ」とTmさん。「ちょっと前までならさっきつけてもらったのがあったのになぁ。食べちゃったよ」。

「はい。寒サバです」と出てきた刺身。これはすごいねぇ。大ぶりでピシッとエッジが立った刺身はとても艶やか。箸で持ち上げてもプリッとその形を保ってるくらいしっかりとした身です。醤油にちょいと浸すと、サァーッと醤油の表面に広がる脂。醤油をはじくほんのりと赤い身。ひやぁ~。見てるだけでもおいしそうな刺身をパクリ。むほほ。見た目の期待どおりの食感と味わいに思わず笑いがこみあげてきます。

テーブルのお客さんからは「緑川」の生原酒の注文が入ります。へぇ、そんなお酒もあったんだ。新品の一升瓶の栓がポンッと抜かれ、ガラスの徳利につがれる「緑川」。「ちょっと見せてもらっていいですか」。つぎ終わった「緑川」の一升瓶を借りてしげしげと観察。「ちょっと試してみますか」と店主がお猪口を用意してくれて、その一杯をTmさん、店主と3人で回し飲み。ッカァ~ッ。うまいけど、強さを感じるなぁ。さすが18度。

ガラリと入り口引き戸が開いて、のれんを分けて入ってきたのはふじもとさんです。「やぁ、こんばんは。」「いらっしゃい。」「やぁやぁ」といろんな声に迎えられながら店内に進み、Tmさんと私の間に座ります。

ふじもとさんもまずはビールを注文し、お通しのネギのとろける甘さに驚いています。

そしてふじもとさんも「房州産 活じめ寒さば」を注文。なにしろ今日の肴の中でもひときわ目立つ一品ですもんね。「寒サバ、ちょうどこれでなくなりました」と店主。もともと店主は途中で品切れになるのがいやでやや多めに仕入れることが多かった。それをTmさんが「少なめで途中で売り切れるくらいがちょうどいいんだよ」とアドバイスして、少しずつそうするようにしてるらしいのですが、こうやって売り切れると「やっぱりもう1本買っとけばよかったかな。いいサバだったんだ」とちょっと残念そうです。

ふじもとさんの刺身も出たところで、いよいよ燗酒を注文します。燗酒は、標準的には「菊正宗」(400円)と「菊水」(450円)が用意されているほか、申し出れば店に置いているお酒はすべて燗をつけてくれます。じゃ、私は「菊正宗」で。ふじもとさんも「ボクは大徳利(800円)でお願いします」。おぉ。さすがにお強い。

「あ。ごめん。菊正宗が1合分くらいしかない」と店主。「じゃ、ボクは剣菱(けんびし)を燗にしてください」とふじもとさん。「すみませんねぇ」と言いながら、店主が「剣菱」の封を切ります。この「剣菱」。メニューには単に「剣菱」(400円)と書かれているだけなんだけど、店主が持ちあげた一升瓶を見るとなんと「黒松剣菱」(「剣菱」の特撰)。えぇっ! とびっくりしてると、「やっぱり剣菱と言うからはこれでなくっちゃね」と店主。

「これもふたりで食べてみて」。小皿で出てきたのは寒サバのヅケです。Tmさんがあまりに「うまかった。うまかった」というもんだから、さっき私が寒サバを注文したときに、新たに2切れだけ漬け込んでくれてたらしいのです。「わぁ、どうもありがとうございます。1切れずつ食べようね」。どれどれ。なるほど。出汁の味がよく効いてるなぁ。すっきり感は刺身のほうがすごいけど、うま味はこっちのほうが強く感じられますね。「ボクはとっといて最後に食べようかな」とふじもとさん。うちのカミサンと娘もこのタイプなんですよね。好きなものは最後までとっておいて、結局満腹になって食べられなかったりする。乾いちゃうかもよ、ふじもとさん。

このあたりで先客のみなさんたちが次々にお勘定をして席を立ちます。なるほど、もう10時が近づいてますか。先発チームと入れ替わって、この時間からはふじともさんと私という後発チーム2人が飲み進みます。

「これくらいのネギだと、焼いただけでもおいしいのよね」というママさんの一言に、「じゃ、焼いてみるか」と店主が呼応。「魚屋なんだけどなぁ」と笑いながらもネギを焼く目つきは真剣。「さぁ、どうでしょう」と焼きネギが登場です。おぉ。たしかに。このほうがストレートに味がわかりますね。まったくスジスジしてなくていい歯応えですねぇ。

お酒のおかわりをいただきましょうか。私も「剣菱」(黒松剣菱、400円)で。いっときは「剣菱」も(樽買いなどの問題で)そうとう叩かれたけど、うまいお酒ですよね。ふじもとさんもほぼ同じタイミングで大徳利をおかわりです。強い! 速い! 量が2倍なのに同じ時間ですからね。

ふじもとさんは友人の結婚式で、先週末に故郷・博多に帰省されたのだそうで、そのときのお土産だという辛子明太子(からしめんたいこ)とイカ明太(いかめんたい)が出されます。うっしゃっしゃ。こんなにも日本酒に合う肴が出てきたとなっては飲まないわけにはいきませんなぁ。

さらにもう1本ずつ、私もふじもとさんもお酒をおかわり(くどいようですが、私は普通徳利、ふじもとさんは大徳利ですからね!)します。まったく罪な土産よのぉ。

「こういうのはどうでしょう」。カウンターの中から店主が出してくれたのはタラバガニのミソ。というか、ミソのいっぱいつまった大きなカニの甲羅がどんと1個。わぁお。見た目もど派手です。「おいしいねぇ」とふじもとさんとつっつきあって(うばいあって?)たっぷりのカニミソをいただきます。そしてもちろん最後は甲羅酒ですね! これがまたカニミソ風味たっぷりでうまいこと!

食べて、飲んで、しゃべって。気がつけばもう12時を過ぎている。やぁ、おいしかった、楽しかった。今日は3時間半ゆっくりとくつろいで3,300円でした。どうもごちそうさまでした。

都立家政の駅で、これから電車で帰るふじもとさんとも「じゃ、またねぇ!」と別れて帰路についたのでした。

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《平成17(2005)年1月28日(金)の記録》

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小雪の舞う日曜日 … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

深川での長い一夜が明けて、朝の眠りから覚めたのはもう昼近く。パソコンのスイッチをプチンと入れていつものようにメールのチェックをしたり、ウェブのチェックをしたりしていると、「寄り道Blog」の昨日の書き込みに対して、近所の酒友・にっきーさんから「今日は私も「よじかわ」かな」というコメントが入っています。

「よじかわ」というのは「川名」の開店時刻である午後4時と同時に「川名」で飲みはじめましょう。つまり「4時に川名で」の短縮合い言葉なのです。

「川名」開店まではあと4時間程度。ホントかなぁ。

撮りためたビデオを横目で見ながら「居酒屋礼賛」の記事を書いているともう4時。寄り道さんから「よじかわしてます」のメールが届きます。うわっ。ホントに「よじかわ」してたんだ。「にっきーさんも一緒ですか?」「にっきーさんはまだです」。あれ?

しばらくすると「にっきーさんも到着。どうですか?」というお誘いのメール。外は小雪なんだけどなぁ。でも「川名」での寄り道さんやにっきーさんとのちょい呑みにも抗しがたいなぁ。おふたりともとても楽しいお酒の飲み方をされますからねぇ。「これから向かいます。席を確保しておいてね」と自宅を出発。「川名」には午後5時20分に到着です。

「いらっしゃいませ」といつものように迎えてくれる店主。「相席を…」と言いかけるミィさんに、「奥といっしょですから」と声をかけて奥の小上がりに向かいます。「こんばんは。すみません遅くなって」。寄り道さん、にっきーさんのおふたりは右手一番奥の座卓で飲んでいます。私もその一角に仲間入りさせてもらい、お通しのイチゴを持ってきてくれたミィさんに生グレープフルーツサワー(336円)を注文します。

つまみは焼き貝にしようかな。すぐに生グレープフルーツサワーを持ってきてくれたミィさんに「ホタテ貝焼」(231円)を注文。

目の前には店主からサービスのハスカップ(ブルーベリーみたいな実を凍らせたもの)や梅干のハチミツ漬けが並んでいます。私もさっそく生グレープフルーツサワーにハスカップを投入し、箸でつぶしながらかき混ぜます。

寄り道さんの目の前には生グレープフルーツサワーにゴーヤチャンプル(336円)が、にっきーさんの前には同じく生グレープフルーツサワーにホッケ焼き(294円)がならんでいます。

ふたりは前の「寄り道オフ会」や、昨夜の朝まで飲み会の話題で盛り上がっていたようです。

貝はおいしいんだけどすぐになくなってしまうのが玉にキズ。この「ホタテ貝焼」も炭火焼の熱いうちにと思って食べることもあって、あっという間になくなっちゃいました。次は「豚軟骨煮込み」(231円)をもらいますか。

シロやナンコツの他、大根、ニンジン、ゴボウ、コンニャク、刻みネギなどがたっぷりと入った「豚軟骨煮込み」もこの店の人気商品のひとつ。店の表では持ち帰り用の煮込みも売っていて、にっきーさんもときどき自宅へのお土産として買って帰るのだそうです。「家に持って帰って、豆腐なんかをちょっと足してもまたうまいんですよ」とにっきーさん。なるほどねぇ。ここの煮込みはちょっと濃い目のケンチン汁っぽいから、豆腐も合うかもね。

生グレープフルーツサワー(336円)をおかわりし、「絹豆腐厚揚げ焼き」(189円)をいただきます。なんでもなく焼いたこの厚揚げ焼きがまたうまいんですよねぇ。

「それじゃボチボチと引き上げますか」。腰をあげたのは午後7時半。みなさん「ちょっと阿佐ヶ谷駅あたりに文房具を買いに行ってくる」と出てこられたらしい。ずいぶん長いお買い物時間になっちゃったけど、大丈夫かなぁ。

お勘定は3人別々にしてくれていて、私の分は1,323円でした。ごちそうさま。

(「寄り道Blog」にも同じときの記事ありますのであわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年1月23日(日)の記録》

食のテーマパークアルトショップ

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未明の永代通りを … 居酒屋「竹や(たけや)」(門前仲町)

「よぉ~し。もう1軒だ」という吉田類さんの声に引っ張られ、辰巳新道の入口から深川不動尊の方向へと進みます。やや行った右手の路地にあるのが「店が終わってから美人ママさんたちが来ていることが多いんですよ。だからにぎわうのはむしろ12時を過ぎてから」と類さんが言う居酒屋「竹や」です。

「なんだよ、類ちゃん。久しぶりじゃねぇかよ」と店主。他のお客さんたちからも「よぉ」、「生きてたのか」なんて類さんに声がかかっています。ここでもやっぱり類さんは人気者です。

われわれ6人は手前のカウンターを通りぬけ、店の奥の小上がりの座敷に転がり込み、店主が出してくれる料理をつまみながらさらに飲み進みます。

昔は類さんの句会(俳句の会)もこの店でやってたそうなのですが、人が集まったり集まらなかったりということもあって、「こりゃお店に迷惑がかかるなぁ」と判断した類さんがやめちゃったのだそうです。店主はその経緯を今はじめて聞いたらしくて、「類ちゃん、それは水臭いだろうよ。迷惑なもんか」と憤慨しています。

この店にはいわゆる有名人もいろいろといらっしゃるのだそうで、吉田類さんご自身もそうですが、最近では講談師の神田紫(かんだ・むらさき)さんらもいらっしゃるのだそうです。「そういやなぎら健壱も来てたんだけど、最近来ねぇな」と店主。

夜中を過ぎてもまだまだ居酒屋談義は続きます。「ビックリするぐらい量が多いのは渋谷の「福ちゃん」(03-3476-4476、渋谷区道玄坂1-6-9)だね。ひとりで一品たのむと食べきれないくらい出てくる」。へぇ~っ。そんな店があるんだ。(この話をもとに「福ちゃん」に行ってみた記事が「寄り道Blog」にありますのでご覧ください。)

新橋の「そのまんま」(03-3434-1414、港区新橋4-18-4 新橋太陽ビル3F)という店はやや高級店ながらおいしい土佐料理が食べられる。ウツボの皮なんかも出るのだそうです。

わいわいと過ごすうちに店主の「閉店だよぉ」の声が。見ればもう午前3時過ぎです。ここはひとり2,500円。

さぁ、どうする。「東京駅まで歩けば、ちょうど始発電車の頃じゃないの」なんて軽い気持ちで歩き始めたのは、四次会の途中で帰宅されたTakahashi-iさんの奥さんをのぞく5人。東京駅までは永代通り(地下鉄東西線の上)をまっすぐに進むだけ。門前仲町のとなり駅である茅場町は、もう日本橋の一角なのでそれほど遠くないだろうと高を括っていたのですが、歩き始めてみるとこれが遠いこと。特に門前仲町~茅場町間がとっても長い。

ちなみに後で調べてみたところ、門前仲町~大手町(東西線では東京駅の最寄り駅)の距離は3.1キロなんですが、その実に6割、1.8キロにあたるのが門前仲町~茅場町のひと駅間の距離なのです。なにしろその両駅の間を大川(隅田川)が流れてますからねぇ。

やっとのことで茅場町に到着。吉田類さんが「なんか食べていこう」と茅場町駅近くの「吉野家」に向かいます。さんせ~い。お腹がすいちゃいましたもんでね。類さんは牛丼の販売が中止されている現在の主力商品(かな?)「豚丼(ぶたどん)」(320円)を、Takahashi-iさんとhopperさんは半熟玉子がのっかった「焼鶏丼(やきとりどん)」(380円)を、そして寄り道さんと私は「牛カレー丼」(290円)をいただきます。なにしろ外は寒かったですからねぇ。丼ごはんのあったかさが心地よい。

さぁ。がんばって続きを歩こう! 茅場町から日本橋はあっという間(ちなみに距離では0.5キロ)。日本橋まで行けばもう東京駅は目と鼻の先です。

Takahashi-iさんは木場(きば)在住。みんなを見送るためだけに東京駅まで同行してくれたのです。それ以外の4人は全員ひとまず中央線方面。「それじゃ、またねぇ!」と八重洲口中央改札でTakahashi-iさんと別れて中央線ホームへとエスカレータを上ります。ちょうどホームに到着したときにプシュンとドアが閉まり発車したのが午前5時5分発の列車。ありゃぁ、しまったなぁ。この時間、まだまだ運転間隔が長くて次の発車はなんと5時18分。寒い中を10分以上待ってなければなりません。

こうやって寒さに耐えた後の車内のあったかさ。シートに座ると同時にウトウトと目が閉じそうになってきます。「こうやって明るくなってきたら、もう起きたままにしておくと二日酔いにならないんですよ」ととなりで吉田類さんが呼びかけてくれるのですが、その声がだんだんと意識の外へ遠ざかっていきそうになります。

「それじゃ私はここで」。新宿駅で吉田類さんが降車し、残るは3人。「阿佐ヶ谷に着いたら起こしてね」と声をかけてみるものの、他のふたりも寝ている。大丈夫かなぁと思いながらも、知らぬ間に寝てました。

「着きましたよ!」と肩をツンツンとつついて起こしてくれたのは寄り道さん。おぉ。危なかったですねぇ。じゃ、hopperさん、荻窪までは後1駅なので起きててね。じゃまたね。と寄り道さんと改札へ向かいます。

わが家に到着したのは午前6時。とっても長い、そして楽しい一夜でした。あぁ。眠い。おやすみなさぁ~い。

(「深川的日常」にも同じときの記録がありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報

《平成17(2005)年1月22日(土)の記録》

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店情報: 居酒屋「竹や(たけや)」(門前仲町)

  • 店名: 居酒屋「竹や」(たけや)
  • 電話: 03-3642-9275
  • 住所: 135-0047 東京都江東区富岡1-13-2
  • 営業: 17:00-03:00、日祝休
  • 場所: 地下鉄門前仲町駅1番出口と5番出口の中央(つまりホーム中央部の真上)あたりの、永代通り沿いの「みなとや」横の路地を深川公園に向かった右手。どちらの出口からも徒歩3分程度。
  • メモ: 夜中(午前3時)まで開いている店。魚料理が豊富。まぐろ、くじら、馬刺、焼魚、煮魚など。あんこう鍋は要予約。

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辰巳新道のヘソ … 居酒屋「いずみ」(門前仲町)

だるま」に続いての深川地域3軒目は、いよいよ辰巳新道です。深川地域は江戸の東南(辰巳の方向)に位置することから、昔から「辰巳」とも呼ばれ辰巳芸者に象徴される花街や、さらには洲崎遊郭(現在の東陽一丁目)などの歴史を持つ古くからの遊興の町なのです。昭和20年3月の東京大空襲でこの界隈がほぼ焦土と化してから、その復興はバラック建ての家屋からはじまりました。その当時の色合いを強く残した飲み屋街がここ辰巳新道です。

通りの中には九尺二間(間口(まぐち)九尺(約2.7メートル)奥行二間(約3.6メートル))に区切られた店が30軒近くひしめき夜な夜なにぎわいを見せています。そういう狭い店だから、通りの中には共同トイレが用意されていて、われわれは“門仲のションベン横丁”と呼んでいたものです。

職場がこっちにあったころはここにもよく飲みに来ていたのですが、部署ごとに行くお店が大体決まっていて、飲んでるときはあまり合うことはない。ところがトイレに用をたしに行くと、他の部署の知り合いとバッタリと会ったりして「よぉ。そっちも来てたの?」なんて盛り上がったもんです。

立ち並ぶ店の中で「こっちこっち」と手招きされて入ったのは吉田類さんが“この店が辰巳新道のヘソですよ”と言う居酒屋「いずみ」です。

辰巳新道はものすごく単純化するとアルファベットの“y”の字型をしていて、「いずみ」はちょうどそのyの分岐点のところにあるので“ヘソ”なんですね。ちなみに、私たちがよく行ってた(今もときどき行ってる)スナック「エコー」も、その「いずみ」のはす向かいにあります。

「いずみ」は小さいU字型カウンターひとつだけの店内。Uの左側に先客の男性客がふたりおり、われわれ6人はUの下から右側にかけてずらりと陣取ります。

「いつもここのママさんに元気をもらいに来るんですよ」と類さんが語るママさんは、辰巳新道のほかのお店と同じく年配の女将さん。ニコニコ笑顔がさわやかで見るからに明るそう。そのママさんから「類ちゃんずいぶんご無沙汰じゃない。ボトル入れるでしょ」と声がかかります。辰巳新道内にはスナックや、ここ「いずみ」のような小料理屋風の居酒屋がならびますが、だいたい焼酎のボトルを入れてそれを飲みながらカラオケを歌うといった楽しみ方になっているようです。「うん。そうしよう」という類さんの言葉に、新しい焼酎ボトルの封が切られ、みんなにグラスが回されます。カンパ~イッ! 本日3度目となる乾杯で三次会もスタートです。

「まずママが歌ってよ。いつもの能登の歌がいいなぁ」と類さんがリクエスト。「じゃあ、やるか」と本日の1曲目、坂本冬美さんの「能登はいらんかいね」が入ります。「山に登る前はね、いつもこの店に来て、ママさんにこの歌を唄ってもらってから山に行くんですよ」と類さん。そういえば今週も類さんは京都へ取材旅行ですもんね。元気をもらっとかなきゃいけないですね。

そのママさんの熱唱に引っ張られるようにみんなも次々と唄いはじめます。

「こういう飲み会もおもしろいでしょう」と類さん。本当に。小さいカウンターということもあって、だれかが唄うと知ってるところはみんなで大合唱になったりして実に楽しい。飲んで唄って、唄って飲んで。

お店には女性のお客さんも3人ほど入ってきて(ひとり客とふたり客)、ますますにぎやかに華やかになってきます。この人数(全部で11人)で店内は満席です。

さて。いよいよ辰巳新道らしく共同トイレに行ってこようかな。すると類さんが「実はこの裏手に隠れた共同トイレがあって、それは本当の常連さんしか知らないんですよね」。えぇっ! それは知らないです。こっそりと場所を教えてくださいとお願いし、秘密のトイレの場所を教えてもらいます。けっこう辰巳新道も来たのになぁ。まだまだ知らないことが多いのがおもしろい。

そして、類さんが店に入ったときからママさんにお願いしてた座頭市の唄が、やっとやってもらえることになりました。「やっぱりこの歌は明かりを消してやらなきゃ」という類さんの声に、店内の照明が消され、ロウソクの火が灯ります。ママさんは座頭市の杖に見立てた箸でカウンターをトントンとつきながらの大熱唱。店内の盛り上がりはピークに達します。

ド~ンと盛り上がったところで、残念ながらこの店の閉店時刻である午後12時。ついに真夜中です。お勘定は6人で17,200円(ひとり3千円弱)でした。どうもごちそうさま。

店を出てみると向かいの「エコー」もすでに閉店。12時だもんなぁ。もう電車がないぞぉ!

店情報

《平成17(2005)年1月22日(土)の記録》

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店情報: 居酒屋「いずみ」(門前仲町)

  • 店名: 居酒屋「いずみ」
  • 電話: 03-3643-3304
  • 住所: 135-0048 東京都江東区門前仲町2-9-4
  • 営業: 17:00-24:00、日祝休
  • 場所: 地下鉄門前仲町駅5番または6番出口から徒歩1~2分。辰巳新道の真ん中。
  • メモ: 門前仲町・辰巳新道にある吉田類さん行きつけの小料理屋。小さいコの字のカウンターだけの店内は20年来の常連さんが多いのだとか。

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チューハイ6ぱぁーつ! … 居酒屋「だるま」(門前仲町)

一次会の「河本」を出た一行6人は、この地域に(も)ものすごく詳しい吉田類さんに従って、門前仲町方面をめざします。

門前仲町(もんぜんなかちょう)は寛永4(1627)年にこの地に創建された「富岡八幡宮」の門前町屋であったこと、そして元禄16(1703)年の成田山ご本尊の出開帳に端を発する「深川不動尊」の門前仲町であったことから名付けられた地名です。このふたつの東京を代表する神社(八幡様)・仏閣(お不動さん)があるため、今でも毎月1日、15日、28日の縁日には大変なにぎわいを見せているのです。

そして門前仲町はいい酒場がひしめく一大居酒屋タウンとしても有名。中でも群を抜いて有名なのは「魚三酒場」です。4階建てのビル全体が居酒屋になっていて、魚介中心のメニューが豊富でしかも安い。開店時刻の午後4時前から店の前には行列ができはじめ、その行列が閉店まで続くことでも有名です。私自身は、行列してまで飲み食いすることは好きではないので、あまり行ったことがありません。

この「魚三酒場」の裏手にまわると「浅七」「山幸」「花菱」などなどが、逆に「魚三酒場」の前の永代通りをお不動さんの側へ渡ると「富水」や「こくれ」が。われわれはさらにその界隈を門前仲町交差点方面に進み“仲町名物・牛にこみ”の「大坂屋」へ。ここも吉田類さんの行きつけのお店のひとつなのですが、残念ながら今日はお休みのようです。

この「大坂屋」を少しお不動さん側にある路地が、この界隈でもっとも濃い飲み屋街と言われている辰巳新道(“たつみしんどう”と呼ばれたり、“たつみしんみち”と呼ばれたり。本当はどっち?)です。ここはまさに吉田類さんのホームタウンと言ってもいいくらいの飲み屋街ですが、「あれぇ、開いてないなぁ。まだ時間が早いのかなぁ」と類さん。どうやらお目当てのお店が開いていないようです。なにしろまだ午後7時前ですからねぇ。

吉田類さんは辰巳新道入口のところで呼び込みをしているおじさんとも仲がいいようで、なにやらひと言ふた言愉快そうに話をしています。こんなところも地域に溶け込む類さんならではですね。

「それじゃ、ひとまず「だるま」に寄りましょうか」。辰巳新道の入口のすぐ前にあるのが美人姉妹でも有名な居酒屋「だるま」なのです。今日も例によって「だるま」の店主が店の入口のところにドンと立ってお客さんを迎えています。その入口引き戸を開けて店内へ。店主が満面の笑みで「いらっしゃいませ」と迎えてくれます。Takahashi-iさんご夫妻は、この店でもすでに常連さんのようで「久しぶりだねぇ」なんて声をかけられています。

「だるま」は入口を入るとすぐに「コ」の字型の大きなカウンター(「コ」の字の下側が入口)があり、そのカウンターは5~6割りの入り。その奥にテーブル席が並んでおり、われわれは奥のテーブル席を2つくっつけて陣取ります。

後ろのテーブル席のお客さんからは「よぉ。類ちゃん」と吉田類さんに声がかかります。類さんご自身はこの店にはあまりいらっしゃらないらしいのですが、いろいろなお店で門前仲町界隈の酔客たちとは一緒になることが多いのだそうです。後ろのお客さんたちもそういう界隈の呑んべさんの一団なんですね。どこに行っても類さんは大人気です。

さっそくチューハイ(400円)を人数分(6発!)注文し、つまみは串カツ(600円)、サラダ盛り合せ(600円)、そしてニラ玉(600円)をもらいます。

チューハイはジョッキ入りのものがプレーンな状態(氷に焼酎+炭酸のみ)で出てきます。お客はカウンター上、テーブル上に置かれているレモンサワーの素、ライムサワーの素を勝手に入れてレモンサワーにしたり、ライムサワーにしたりするのです。

「ここは基本的にグループ客向けのお店なんで、あまり来てなかったんですよね」と類さん。たしかにつまみも1品1品のボリュームがすごくて、ひとりできたら1品くらいしか食べられないくらい。考えてみると、ここには職場の仲間たちと何人かで来ることのほうが多かったなぁ。

吉田類さんはどっちかというと店と客、あるいは客同士の濃密な関係が楽しめるようなお店がお好きなように思います。ここ「だるま」は、いい意味で「大衆酒場」。そういう濃密な関係というよりは、ドライに大騒ぎするようなタイプのお店ですもんね。

さぁ、つまみも出てきました。まず出てきたのはサラダの盛り合せ。ポテトサラダやトマトなどが大きなガラス鉢にたっぷりと盛られています。サラダ盛り合せもそうですが、串カツもこの店の名物メニューのひとつ。揚げ立てのやわらかくて大きなカツは一度食べたらクセになります。つまみのほとんどは注文を受けてからカウンター内の厨房で作るので、ニラ玉も熱々でチューハイの冷たさといい対比です。

そういえば今日は美人姉妹がいませんねぇ。昔は美人三姉妹で有名だったのですが、最近はそのうちのおふたりのどちらかがお店に出ていることが多い。以前、ひとりがお店に出ているときに、もうひとりが手伝いに入ってきて、店内のお客さんから思わず「おぉ~っ」という声と拍手が沸きあがったことがありました。そうやって“ふたりが一緒にそろう”ということも珍しいのですが、“ふたりともいない”というのも珍しいんじゃないかなぁ。「いや。そんなことはありません。私なんかこれで6回来てますけど、1度も美人姉妹見たことないですからねぇ」と語るのは寄り道さん。えぇ~っ。そんな方もいるんですねぇ!

みんなでもう1杯ずつチューハイをいただいて二次会終了。午後9時前まで2時間弱の滞在で6人で6,200円(ひとり千円強)でした。

どうもごちそうさま。入口の店主にあいさつをして店の外へ。深川の夜はまだまだ続くのでした。

同じときの記録が「深川的日常」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年1月22日(土)の記録》

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木場の猫屋敷(?) … 居酒屋「河本(かわもと)」(木場)

土曜日の今日は「よじかわ」です。普段の「よじかわ」は「4時に「川名」で」の合い言葉なんですが、今日の「よじかわ」は「4時に「河本」」。実は昨年のうちから「深川的日常」のTakahashi-iさんから「新年には「河本」でミニオフをやりましょうね」と誘っていただいていたのが実現したのでした。

地下鉄木場駅まで迎えに来てくれたTakahashi-iさん夫妻、荻窪から参加のhopperさんと連れ立って4人で「河本」へと向かいます。店に着いたのは4時ちょっと前。まだ店は開いてません。「このあたりでちょっと待ちますか」とすぐ近くの運河にかかる橋の上で開店待ち。

Takahashi-iさんは、このごく近くに住んでらっしゃって、「河本」からは徒歩10分もかかんないくらい。われわれにとっての「川名」なんかと同じ感じなんですね。うらやましいなぁ。私も、職場が豊洲だったころはときどき「河本」にも出向いていたのですが、今やフラリとは寄れないくらいの距離になってしまいました。

4時過ぎたのに開かないなぁとTakahashi-iさんが店の様子をのぞきに行きます。「大丈夫です。入れますよぉ」と向こうで手まねき。ほんと。よかったよかった。

店に入ると真寿美さん(この店の女将さん)ともうひとり女性。Takahashi-iさんによると、この女性は厨房を担当している真寿美さんの弟さん(常連さんたちは“アンチャン”と呼ぶ)の奥さんなのだそうです。そのふたりが、「まだお客さんも来ないだろうと思って、中でしゃべってたのよ。入ってきてくれればよかったのに」と笑顔で迎えてくれます。今やすっかり常連さんのTakahashi-iさんは、のれんを出したりするのを手伝っています。単にのれんを出すだけかと思いきや、強い風に飛ばないように竿を大きい輪ゴムで固定したりと、これはこれでなかなか大変なようです。

店内は「フ」の形のカウンターなんですが、その先っぽのところが厨房との行き来用に開いてるので「ン」の字とも言えます。その「ン」の上側の部分は大常連席。われわれ4人は「ン」の下のほうにかたまって陣取ります。

やっぱり「河本」に来たらホッピー(300円)でしょう。全員でホッピーをお願いします。

名著「下町酒場巡礼」(大川渉・他)にもここのホッピーが次のように紹介されています。『おかみさんは、コーラの1リットル瓶に入れて冷やした焼酎を厚手のガラスのコップに注ぎ、それを客の目の前のグラスにさっと移す。その手つきの素早いこと。年季を感じさせる』。そしてこの焼酎とは別にホッピーの瓶の栓がポンッと抜かれて、ジョッキの横にトンと置かれます。氷なしで、ホッピービバレッジの規定どおりの量で作られたホッピーは、ホッピー瓶をトクトクッと注ぐとジョッキの残りの部分にぴったりになるのです。

「カンパ~イ」と4人で乾杯して飲みはじめます。

Takahashi-iさんはおでん(300円)を注文。「豆腐を入れてあと適当にお願いします」。この店は煮込み(200円)が有名なのですが、冬場のおでんも人気の品。「私も同じく、豆腐を入れてあと適当でお願いします」。おでんは適当に5個くらい盛り合わせてくれるほか、自分であれこれ選択することもできるのです。

カラシをお皿の縁にちょいとつけていただきま~す。ん~。このあったかさがいいですね。冬はやっぱりおでんです。

われわれの後からも何人かお客さんが入ってきて、「ン」の右下のほうのカウンターはいっぱい気味になってきました。みなさん4時になると吸い寄せられるようにやってくるんですね。

ガタピシ…(←「深川的日常」表現)と入口引き戸が開いて入ってきたのは吉田類さんです。実は今日「河本」でのミニオフをすることになったので、「河本」の大常連さんでもある吉田類さんにもご連絡したところ、お忙しい中にもかかわらずご一緒していただけることになったのです。「今日はわざわざすみません」とごあいさつ。ニコニコとあいさつを返してくれる吉田類さんは、真寿美さんや奥のアンチャンにもあいさつをして回ってからとなりの席へ。さっそくホッピーからスタートです。

さらにガタピシと引き戸が開いて入ってきたバンダナのおにいさん。今日はバンダナで見えないものの、この人が大常連のモヒカン刈りのおにいさんなのです。続いて入ってきたのはこれまた大常連の男性ひとり客。“モヒカン刈り”のとなりに座り、「おぉ。類ちゃん。元気?」と吉田類さんにあいさつ。

ひとしきりあいさつをした後で、吉田類さんが「彼が“天然モヒカン”なんですよ」と教えてくれます。

吉田類さんの近著「酒場歳時記」の中で、ここ「河本」のことは10ページほどのスペースを割いて、じっくりと紹介されています。全体で190ページほどの本ですので、その実に5%にもおよびます。その中に件のふたりも登場しているのです。『同じカウンターの隣には、モヒカン刈りの男がラフなサファリ風ファッションでタバコを大事そうに吸っている。五十歳の年齢に達したそうだが十歳以上は若く見え、他人の領域を侵さず静かに飲む』。『ロボットのペットを愛玩している夫婦の亭主は、映画プロデューサーという不安定な業界人。髪の毛が額の両側から極端に深く後退して禿げ込んでいるため、髪が縦に一筋残った状態だ。当人は正統派モヒカン刈りに対して天然モヒカンヘアを自称している』。このふたり以外の常連さんたちも次々に紹介され、そしてその常連さんたちが織り成す店内でのドラマへと発展していくのです。その登場人物のおふたりが目の前にならんでいるのが不思議な感じです。

それにしてもやっぱり吉田類さんは人気者で、この後も、来る客、来る客から「やぁ、類ちゃん」と声がかかっています。「なんだよ。しばらく来なかったじゃねぇか」とか、「オレたちも出演料もらわなきゃな」なんてみんなのいい話題の種になっています。

吉田類さんは今は山の手のほうにお住まいですが、少し前まではこの界隈に住んでいた。そしてここ「河本」をはじめ、門前仲町~木場~東陽町にかけてのいわゆる深川エリアの数々の酒場に出没されていたそうなのです。

銀座の酒場 銀座の飲り方」など酒場の図書を数多く出版されている森下賢一さんもこの近所にお住まいです。残念ながら、今日は所用で埼玉のほうへ出かけられているそうで、ご一緒することができませんでした。前回、森下賢一さん、吉田類さんとの飲み会を設定してくださった青地さんも、今日はお仕事のため残念ながら参加いただけなかったのでした。「よろしく伝えておいてくださいとのことでしたよ」と吉田類さんから伝言をいただきました。

さてと、2杯目のホッピー(300円)をもらって、つまみにはニコタマ(煮込み玉子入り)を注文します。煮込みも200円なら、煮込み玉子入りも200円。どちらも同じ小皿に盛られます。したがって玉子が入ったほうは、その玉子の分だけ煮込みが少ないのです。「大はし」の「牛にこみ」と「肉とうふ」の関係と似てますね。

Takahashi-iさんの奥さんは「らっきょさん」(300円)を注文。これも以前から気になってたつまみなんですよねぇ。ど~れ。ちょっと1粒ちょうだい。な~るほど。普通の酢ラッキョなんですね。でもこれが不思議とつまみになる。横浜の「武蔵屋」で、一番最初に玉ネギの酢漬けが出されますが、それと近い感じですね。

そこへ「寄り道Blog」の寄り道さんも到着。彼は土曜日も仕事のため、さすがに4時には来ることができず、今の時間になってしまったのでした。ひとしきりごあいさつのあと、寄り道さんもホッピー&ニコタマでスタートです。

吉田類さんは、先日の高知の酒場取材に続いて、来週は京都の酒場取材なのだそうです。「酒場放浪記」も最初は都内の大衆酒場を対象としていたのですが、このところだんだんと太田和彦さんの「居酒屋紀行」風に全国区になってきましたね。東京地区以外で見てる人もけっこう多いようですもんね。

3杯目のホッピー(300円)に合わせてもらったのは湯豆腐の小(100円)。「河本」の豆腐は大が200円で、小が100円。大がちょうど豆腐1丁分。小はその半分。これが夏場は冷奴として、冬場は湯豆腐として供されるのです。この豆腐もまた「河本」名物のひとつで、とっても人気があるつまみなのです。

このころになると、「河本」にたくさんいる猫たちもじわりじわりと姿を見せはじめます。これらの猫にはそれぞれ名前がついていて、常連さんたちからもかわいがられているのです。そういや吉田類さんのところにも猫がいるんですよね。「そう。吉田カラシ。なにしろこのカラシの色に似てるからカラシという名前にしたんですよ」と目の前のおでん用のカラシを指差しながら笑う吉田類さんです。

そうこうしているうちにそろそろ午後6時半。さぁ、夜は長いし、深川界隈だし。ボチボチ次に向かいますか。ごちそうさま。

「みんな一緒? それとも別々に計算する?」と真寿美さん。「えっ。別々なんて計算できるの?」とみんな。「できるよ」といいながらチョークを取り出した真寿美さんは、端っこからそれぞれのカウンター上に残ったホッピーの瓶などを数えながら順に、しかもこっちからちゃんと読めるように金額を書いていきます。ひゃぁーっ。こんな技も持ってたんだ。

私の分は1,500円。久しぶりの「河本」をたっぷりと堪能いたしました。

(「寄り道Blog」、「深川的日常」にも同じときの記録がありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年1月22日(土)の記録》

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ウイスキーのお勉強!? … バー「ジョージアムーン(Georgia Moon)」(中野)

北国」を出て、次は「ブリック」でトリハイ(トリスのハイボール)かな、なんて思いながら緩やかな坂道を中野駅のほうへと下っていきます。この坂道の途中、右手にあるバーが「ジョージアムーン」。この名前もこの界隈ではよく耳にする、いわゆる有名店です。今日はひとつここにしてみようかな。

この店は半地下のような構造になっているらしく、入口を入るとすぐに急な数段の階段が下へと向かっています。店内の様子はまだすべては見えず、席が空いてるのかどうかもわかりませんが、「いらっしゃいませ」という声が飛んできたところをみると大丈夫なんでしょう。

店内は入口から奥へと続くまっすぐのカウンターのみ。そこにずらりと先客がならびます。けっこうこじゃれた感じの店なのですが、お客さんはけっこう幅広いようでちょっと安心します。これがカップルばかりだと、お酒の味のほうはちょっとねぇ、なんてお店が多いように思うのです。(偏見?)

初回なので、一番手前にひそやかに座りますか。すぐにイケメン系のおにいさん(実はこの人が店長で、見かけとは裏腹(?)に真の酒好きであることがわかったのはもう少し後の話)がにこやかに目の前に来てくれます。「いらっしゃいませ。なんにいたしましょうか」。「ハイボールをお願いします」。なにしろさっきまでトリハイ気分だったので、まずはハイボールを注文します。「ハイボールはなんでお作りしましょうか」と店長。「角(サントリー角瓶)でお願いします」。うっ…と一瞬の間があって、「申しわけありません。角は置いていないんです。バーボンはないものがないくらい、スコッチもいろいろとそろってるんですが…」。

あとで知った話なんですが、この店は都内でも、いや日本でも屈指のバーボンの品ぞろえを誇る店。お客さんたちはそういったほかの店では飲むことができないようなお酒を求めてここに集ってきているのです。知らなかったこととはいえ、そんなお店でいきなり「角のハイボール」の注文ですからねぇ。店長もビックリしたことでしょう。

「バーボンでソーダ割りにしておいしいのはどれでしょうねぇ」なんて相談しながら、結局、IWハーパーをソーダ割りでいただくことにしました。ていねいにIWハーパーのバーボンソーダを作ってくれた店長。「私も角のハイボールは大好きなんです。置いていなくてすみません」とにっこりとフォローしてくれながらバーボンソーダを出してくれます。あぁ。このバーボンソーダもうまい。角の場合、あまりクセのないお酒をシュワァーッとすっきり飲めるというハイボールの良さがあるのですが、バーボンソーダの場合は、ソーダ割りにすることでよりバーボンの香りや味をよく感じることができるようになります。シュワシュワとした泡が口の中で広がるからでしょうか。

カウンターの中の壁には、「先週のベスト5」と書かれたメニューがあり、バーボン、スコッチ、ビール、カクテルという分野別に人気の5品ずつが値段とちょっとした説明付きで出ています。これはバーの初心者にもやさしいですね。

奥のお客さんから「マスターもなんか飲みなよ」と声がかかり、店長が「すみません。じゃ、ビールをいただきます」とカウンター中央部の生ビールサーバーから、小さめのビアグラスにビールを注いで飲みはじめます。「マスター、それバス・ペールエール?」「そうです。色でおわかりになりましたか」と店長。「私もそれを1杯いただこうかな」。「はい、わかりました」と返事した店長は、本格的なビアグラスを取り出して、先ほど自分のを注ぐときはあっさりと注いだのに、今度はまずビールでグラスをさっとゆすぐようにして中味を捨て、次に注いだ上部の泡をヘラでかきとりながら、時間をかけてきれいなビールに仕上げていきます。

「お待たせしました」と出てきたバス・ペールエール。濃い色合いのビールをゴクゴクッと喉に流しこむと、フワァッと芳ばしい香りが鼻の奥からふくらんできます。うまいっ。

「こんばんは」。新しいお客さんが階段を下りてきて、空いていた私のとなりに腰をおろします。「いらっしゃいませ」とあいさつをする店長。話っぷりからも、このお客さんが常連さんであることがわかります。「今日はなににしますか?」「タリスカーをもらおうかな。」「ファースト?」「そう。まだある?」「はい。大丈夫ですよ。」「じゃ、ロックで」。店の奥からウイスキーのボトルが出てきて、クリスタル・アイス(大きな氷を多面体にカットした氷)の入ったロックグラスにトクトクと注がれます。最初のひと口を口に含み、ゴクンとうまそうに飲みこむお客さん。

「さっきのファーストってなんですか?」 こらえきれずに質問してみると、ウイスキーを作るときに、最初に出荷されるのがファースト・ロットといい、それ以降セカンド・ロット…と続くのだそうです。「しかも、タリスカーなのにタリスカーじゃないボトルですよねぇ」。「これは“ボトラーズ”と呼ばれているタイプのウイスキーで、瓶詰めをする会社が樽ごと買い取って自分の銘柄として売り出してるんです。自分のところで作って、自分でボトリングまでしたウイスキーは“オフィシャル”と呼ばれてます」と、そういうことを語ることがとっても楽しいといった素振りで語ってくれる店長。「なかなか奥が深いですねぇ」と感心する私に、「お金もかかるんです(笑)」ととなりのお客さん。

バス・ペールエールを飲み干して、次はなににしようかなぁと店長と相談していると、「バス・ペールエールがお好きでしたら、このオールド・ペキュリアというビールもおいしいと思いますよ」とすすめてくれます。じゃ、それを1杯。

オールド・ペキュリアは、先ほどの生のバス・ペールエールとは違って瓶入りのビール。それをまた真剣な目付きで店長がグラスに注いでくれます。このビールもエールながら、まるで黒ビールかのような色の濃さ。ほぉ。これはまたフルーティな味わいですねぇ。フルーティなのに深みがある。

となりのお客さんと店長のウイスキーに関する興味深い話はまだまだつづきます。「同じ銘柄のウイスキーでも、毎年味が違うんですよね」。このタリスカーも、色が薄い(透明っぽい)ですよね。「これはバーボン樽で仕込んでますからね。シェリー樽だと褐色になるんですよ」。う~む。勉強になるなぁ。

ここでも約1時間半楽しく過ごして2,900円。1杯(1品)が千円弱といったところなんですね。どうもごちそうさま。「それじゃお先に」ととなりのお客さんにもあいさつします。「またいらしてください」という店長の笑顔に見送られながら店を後にします。

やはり、呑んべのみなさんが噂する店というのは間違いがないですねぇ。今度はしっかりとバーボンを飲みに行こうっと。まだまだ奥深そうなウイスキーの話も聞かせてもらわなきゃね。

店情報

《平成17(2005)年1月21日(金)の記録》

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店情報: バー「ジョージアムーン(Georgia Moon)」(中野)

  • 店名: バー「Georgia Moon」(ジョージアムーン)
  • 電話: 03-5385-3120
  • 住所: 164-0001 東京都中野区中野3-34-23
  • 営業: 19:00-05:00(04:00LO)、(無休?)
  • 場所: JR中野駅南口改札を出て右へ。信号付き横断歩道を渡り左折。丸井の手前の路地を右に入って、15mほど先の左手地下1階。
  • メモ: 路地裏の地下1階にある隠れ家のようなバー。店内はカウンター12席のみ。日本でも屈指の品揃えというバーボンは350種類以上あり700円~。スコッチは50種類以上800円~。カクテル700円~。ビール6種類(バス・ペールエール、ギネス他)以上700円~。つまみはベルギー産生ハム 1,000円、チーズ 1,000円、ソーセージ 900円、自家製ピクルス 700円など。

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根っこが甘いホウレン草 … 居酒屋「北国(きたぐに)」(中野)

金曜日です。今日は中野に出てみようかな。中央線沿線は駅の周辺に飲み屋街が広がっているところが多いのですが、そういう中にあって中野駅北口側、中野ブロードウェイ周辺の飲み屋街の広がり、奥深さは他を圧するものがあります。このあたり、住所で言うと中野5丁目。私が行ったことがあるお店の中では「ブリック」「」「第二力酒蔵」「川二郎」「路傍」「羊仔」「らんまん」などがこの地域のお店ですが、それこそ星の数ほどあるのではないかというような5丁目飲み屋街の中のほんの一部でしかありません。

今日はそんな北口飲み屋街ではなくて南口側。「北国」のおでんからはじめましょうか。なにしろ寒いので、つい「おでんに燗酒」といったコースにひかれちゃうんですよね。

「こんばんは」。金曜日だから多いかなと思いながら入った午後7時半の「北国」の先客は3人。これは意外ですねぇ。「お断りしなけりゃならないくらいいっぱいのときもあれば、ガラガラのときもあるのよ。うまくバランスが取れてくれればいいんだけど、こればっかりはねぇ。水商売とはよくいったもんだわ」とお通しのお吸物を出してくれながら笑うユミさん(←店を手伝っている女性で、ママさんの姪)。ほんとにねぇ。

「なんにする?」とカウンターの中のママさん。「お酒ください。」「熱いの?」「そう」。カウンターの後ろ、バーで言えばバックバーの部分には日本酒の一升瓶が4本並んでいます。「剣菱」「八鶴」「桃川」、そして「新政」です。前の3種はいつもあるけど、「新政」ははじめて見たなぁ。振り向いたママさんの手はその「新政」に伸びます。

柚(ゆず)の香りのよく効いたお吸物をズズッとすすりながら待っているところへお酒が出てきました。「はい、どうぞ」。最初の1杯はお酌してくれます。「どうもありがとうございます」とお猪口で受けてツツゥとひと口。あぁ、うまいっ。あったまるなぁ。このお吸物の中に入っている大きなしんじょがまたいいつまみになります。

さて先客の3人。カウンターの奥に陣取るのは以前「わびしいひとり暮らし」の件で大笑いさせていただいた男性客。そしてカウンター中央は女性ひとり客。このお店も女性のひとり客が非常に多いのです。このカウンター中央は背後に大きな柱があり、だれも通らないときにはその柱にもたれて座ることができるという特等席なのです。その昔、井伏鱒二氏もこの席がお好みだったと聞きました。その女性客の入り口側が私。カウンターの角を曲がってL字(左右は逆)の短辺には男性ひとり客。このお客さんもよく見かけるお客さんで、私が見かけるときはいつも焼き魚をつっつながら燗酒を飲み、文庫本を読んでいるのです。どっちかというとほの暗い店内なので、本を読むには照度が足りないんじゃないかなぁ、なんて心配してしまいます。

さぁ。じゃいよいよおでんにいきますか。え~と。玉子とぉ、がんもとぉ。あと、イカボールください。「はぁ~い」と目の前のおでん鍋からひとつずつお皿に盛ってくれて、最後にコンブを1個入れてくれます。

ここの玉子は殻付きのままのゆで玉子を、おでん鍋に投入する前にコツンと鍋の横にぶつけてヒビだけ入れて煮込まれています。理由は聞いてませんが、こうすることで玉子が煮くずれたり、それによっておでんの汁が濁ってしまうことを防いでるのかなぁ。そのかわり、こうやってお皿に盛られてからアッチッチと殻をむかなければなりません。おでんとともに煮込んでいるせいか、すぐにクリンとむけるんですけどね。

「はい。こんばんは」。ひとり、そしてまたひとりと常連さんたちが顔を出しはじめます。なるほど、みなさん今日は遅め(現在8時を回ったところ)の出陣なんですね。

お酒(「新政」の燗)をおかわりし、2回目のおでんとして大根、スジ(魚のスジ)、厚揚げ(+最後にコンブ)をもらうころにはなんとカウンターは満席で、後ろのテーブル席にもお客さんがふたり(男性ひとり客×2)入っている状態。ユミさんが「今日はガラガラ」なんて言ってたのが嘘のようなにぎわいになってきました。

やはりおでんはとっても人気の品。みなさんまずはおでんからスタートです。「玉子の浅いのね」。常連さんたちの注文はおもしろい。「浅いのって?」思わず質問します。「入れてからあんまり時間がたってないののこと。出汁が染みこんだのはいやなんだよ」とお客さん。へぇ。私なんか染みこみすぎくらいになってるほうが好きなのになぁ。

「ほらっ。ママッ」とビール瓶を差し出す常連さん。「ありがとう」とグラスを差し出すママさんにトトトッとビールを注ぎます。「ほらっ。ユミちゃんも」とユミさんにも。鷺ノ宮の「ペルル」でも、お客さんがマスターにワインを注いだりしてますが、ここではそれがビール。この光景はよく見かけます。ママさんは先日入院して以降、ビールは1日3杯までと決めているのだそうで、今日はこれで3杯目。「これが最後の1杯だわ」とおいしそうに口に運んでいます。

「そういやその後の体調はどうなの」なんて話からママさんの病気のその後の話になります。「なぁに。ママが出られなくなってきたら、かわりにユミちゃんがやればいいじゃないか」というお客さんに、「だめよ。私はやれないわ。ここは叔母一代のお店なのよ。叔母は叔母の人生。私は私の人生だもの」と静かに、でも真剣に語るユミさん。たしかに、手伝ってるという状態と、自分が主(あるじ)として切り盛りしていかなければならないという状態とはうんと違いますもんねぇ。ちょっと残念な気はするけど…。

向こうのお客さんから「れん草おひたし、ちょうだい」と注文が飛びます。「それ、私も。あとお酒もおかわりください」と便乗注文。「れん草おひたし」(280円←壁のメニューに書かれている品物は値段明記。それ以外の飲み物やおでんは値段は特に書かれていません。)はホウレン草のおひたし。小鉢にたっぷりと盛られたホウレン草に、カツオ節がこれまたたっぷりとかけられています。醤油をササッと回しかけてまずひとつまみ。秋から冬(11月~1月ごろ)はホウレン草本来の旬の時期。緑色も鮮やかでとってもおいしいのです。ここの「れん草おひたし」にはホウレン草の根っこの赤い部分も入っている。これがまたほんわり甘くて、ポパイじゃないけど力がわいて出そうです。(笑)

やぁ、おいしかった。私はそろそろ腰をあげますか。午後9時過ぎまで約1時間半楽しんで、今日は2,630円でした。それじゃみなさん、お先に。どうもごちそうさまでした。

実は、これと同じときに「寄り道Blog」の寄り道さんも、同じ中野の「八千代」でおでんに燗酒を楽しんでおられたのだそうです。またまたニアミスですね。詳しくは「寄り道Blog」のそのときの記事をどうぞ。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年1月21日(金)の記録》

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番外編(昨日のお礼) … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)

うぅ~っ。飲み過ぎた。さすがにあれだけ飲むとつらいなぁ。昨夜の「寄り道オフ会」で楽しく飲んだ大量のお酒が頭をよぎります。

オフ会のお礼に、今日は鷺宮図書館経由「竹よし」に行こうと思っていたのですが、これ以上飲むと明日(月曜日)からの仕事がつらいかも。ちょっと早めに図書館に行って、「竹よし」の営業開始前にお礼だけしてこようかな。

雨の中をトコトコと図書館に向かいます。晴れてれば自転車でスィ~ッと行ける距離なんですけどねぇ。

図書館を経由して「竹よし」に到着したのは、開店1時間前の午後4時。ちょうど店の前に着いたところで、「野菜を買い足しに行ってたんですよ」という店主とバッタリと出会います。「昨日はどうもありがとうございます」とまずお礼。「まぁまぁ。中へどうぞ」と店主が店内に誘ってくれます。

「本当は5時以降に飲みに来ようと思ってたんですけど、昨日飲み過ぎちゃって…」と話すと、「じゃ、お茶代わりにちょっと迎え酒にしますか」と生ビールを入れてくれて、「はい。お茶」と出してくれます。

えぇ~っ。そんなぁ。と思いながらもゴクッとひと口飲むとうまいこと。ゴクッゴクッゴクッと思わず3口分くらいいただいてしまいます。ん~。冷たいビールが心地よい。

生カジキの刺身昨日の「竹よし」後の様子などを話ながら、店主の開店準備の様子などをながめていると、「はい、これはお茶請け」と小皿に刺身が出てきました。うわぁ。これはきれいですねぇ。「そうでしょう。いい生カジキが入ったんですよ」とうれしそうな店主。

ど~れ。あぁ。脂がよくのっててうまいっ!

「日本酒がいいんじゃないですか」と店主。う~む。まさにそのとおり。もう飲めないと思ってたのに、こんなのを目の前にしちゃうとなぁ。

いかんいかん。明日からの仕事のことも考えて、今日は我慢しておきましょう。それにしてもいい刺身だなぁ、このカジキは。

本当にどうもありがとうございました。おかげさまで、とっても盛り上がったいいオフ会になりました。昨日のお礼に来たつもりが、おいしいお茶とびっくりするようなお茶請けまでごちそうになってしまい、どうもすみませんでした。

ジョッキ1杯のおいしいお茶で、帰り道は二日酔い気分もすっかり晴れて軽い足取りで帰宅できたのでした。迎え酒は(いい意味で)効くなぁ。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年1月16日(日)の記録》

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最後はホットカクテルで … バー「ピュアー(PURE)」(野方)

秋元屋」を出て、西武新宿線・野方駅から帰路につくみなさんとお別れし、最後に地元のメンバーで「ピュアー」に向かいます。みんなはこれで三次会目(「竹よし」→「秋元屋」→「ピュアー」)。ひとり主役の寄り道さんだけがこれで四次会(「竹よし」→「ピュアー」→「秋元屋」→「ピュアー」)です。二次会が分散開催となったため、たとえばまりみるさんご夫妻らは「竹よし」→「ピュアー」→「秋元屋」という三次会までの行程というように、人によって経路の違う二次会以降となったのでした。

「ピュアー」到着はちょうど12時をまわった頃。本当に楽しかったねぇ。最後に残ったメンバーは紅一点のYkさんに、寄り道さん、にっきーさん、ののさんと私の5人でしたっけ? 「オレもいたぞぉ!」という方は自己申告をお願いします。(^^;

お通し(310円)のスモークサーモンのサラダをいただいて、飲み物は最後はお腹にやさしいホット・カクテル「ホーク・ショット」(520円)にしましょうか。

「ホーク・ショット」はウォッカをあったかいコンソメ・スープで割って作るスープのようなカクテル。「お吸い物」+「お酒」を1杯でまかなえてしまう上に、温かさが実に心地よいのです。

ものすごい量を飲んだことと、「寄り道オフ会」も無事に終わったという安堵感とからか、この店でのことはほとんどおぼえてない状態ですが、新井薬師前の「焼串(やくし)」(03-3388-8161、中野区上高田3-38-11)もいい店だよ、とだれかに聞いたようなぼんやりとした記憶が…。みなさんの追加情報をお願いします。

最後の「ピュアー」では午前1時20分頃まで楽しんで、私のお会計は830円。どうもごちそうさま。まさに大いに飲んだ1日でした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年1月15日(土)の記録》

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分散二次会!? … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

「竹よし」での一次会を終えて、夕食会のときのように有志で二次会に向かうことにしますが、さすがに同好の士が集まるオフ会だけあって、なんと全員が有志。(^^;;

「お店の片づけを手伝ってあとから合流するね」と、「竹よし」の後片付けに残っていただいたTakahashi-iさんを除く全員で都立家政駅のほうへと向かいます。(後片付け、どうもありがとうございました。>Takahashi-iさん。しかし、その後が大変だったみたいですね。)

二次会は特に事前準備はなくて、漠然と「ピュアー」か「秋元屋」かなと考えていた程度。すぐに地元スタッフ(?)のみなさんが両店に電話をかけて確認してくれています。どちらも空いてはいるものの全員が入ることはむずかしそうな様子。そこで、「ピュアー」隊と「秋元屋」隊の2チームに別れ、後ほど合流することを確認しあいながら都立家政駅で涙の別れ(大げさな…)です。

私は、ひとまず「ピュアー」隊。「雪にならなくてよかったね」なんて言いながら、冷たい夜の商店街を「ピュアー」へと歩きます。「ピュアー」に一足先に到着した先発隊によると「5~6人くらいならなんとかなりそう」とのことです。なにしろカウンターだけの小さなお店ですからねぇ。そこへ「秋元屋」隊からも電話連絡が入り、「秋元屋」は10人くらいは入れそうとのこと。

そこで、主賓・寄り道さんを中心として、帰りが遠いメンバー(もう1回「ピュアー」に戻ってくることが難しそうなメンバー)が本隊として「ピュアー」に入ることになり、残るメンバーは寒さの中をさらに「秋元屋」へと行軍です。みんなぁ。遭難するなよぉ。

やっと到着した「秋元屋」では、すでに電車で到着した先発隊が盛り上がっています。「こんばんは。よろしくお願いします」と店主にもあいさつしながらカウンターの入口角のあたりに着席。さっそくホッピー(380円)をいただき、近くにいたふじもとさんやにっきーさんと乾杯して飲み始めます。

つまみのほうは、だれかが適当にたのんでくれて煮込みやもつ焼き、そして焼きコロッケなどの「秋元屋」名物が次々に出てきます。「竹よし」であれだけ食べたのに、「秋元屋」のつまみとは系統がまったく違うので、これはこれでまた新鮮に食べられてしまうのが不思議なほど。別腹かな。

飲み物もさっきまでの日本酒とうって変わってホッピーなので、これまた新鮮な感じでグイグイと入っていく。こうやって泥酔者がひとりできあがっていくんですねぇ。(^^;

店の奥にあるトイレに行った帰りに、カウンターの向こう側に座っているjirochoさんの横に座ります。jirochoさんは人気の居酒屋ページ、「jirochoの居酒屋大好き!」を主宰されていて、直接お会いするのは一昨年11月の「だるま」でのオフ会以来です。

jirochoさんは、その昔、鷺宮3丁目に住まれていたのだそうで、今はなきもつ焼きの「鳥芳」にも通われていたのだそうです。そのころの様子は、まさにエッセイ風に「jirochoの居酒屋大好き!」の「想い出のお店」のページに記録されています。そのページでは「鳥芳」を切り盛りしているのは女将さんとそれを手伝う女性がひとり。

私が「鳥芳」に行ったときにはもう女将さんとブッちゃん(手伝ってる男性)の時代になってましたので、jirochoさんがいらっしゃってたのはそれよりも前の時代だったんですね。「鳥芳」は手伝いの女性は何度か代わったものの、ずっと女性だけで切り盛りしていて、ブッちゃん時代だけが男性の手伝いだったのだそうです。

「jirochoの居酒屋大好き!」を見ていただくとわかるとおりjirochoさんはとにかく行動範囲が広い。まさに都内くまなく、さらには横浜、千葉から全国へといろんなところを飲み歩いていらっしゃるのです。掲示板でのやりとりもなかなか濃い内容でおもしろい。オフ会も頻繁に開催されている様子です。

jirochoさんは、他の居酒屋サイト、たとえば「酔わせて下町」「居酒屋ジャンキー」「至高のはらわた」などを主宰されている方々とも交流が深くて、いろいろと飲み歩いてらっしゃるそうです。今度ぜひご一緒させてくださいね。

そこへ寄り道さんから電話が入ります。「こちら(「ピュアー」)に合流することはむずかしそうですか?」と寄り道さん。「こっち(「秋元屋」)は、まだ全員で盛り上がってる状態で、とても「ピュアー」には入りきれません。外のテラス席はあいてるので、こっちであれば場所はなんとかなりそうです」。「了解です。じゃ、そっちに向かいます」というやりとりを経て、寄り道さんたち主力部隊が「秋元屋」へ合流です。われわれはまだ二次会ですが、主力部隊のみなさんはこれで三次会目。長い夜になってきましたねぇ。

今日の主役・寄り道さんを迎えた店内はますます盛り上がり、もう全員がヘロヘロの状態。なんだか学生時代に戻ったような大酒飲みになってますねぇ。楽しいっ!

楽しく過ごした時間も11時半を回り、ボチボチと遠くから参加されている人たちの終電が近い時刻になってきました。さぁ、そろそろと開きますか。地元スタッフのだれかがシャカシャカっと計算してくれて「ひとり1,500円で~す!」と会費を集めてくれます。さすが「秋元屋」。安いですねぇ。なんだかたっぷりサービスしてくれたんじゃないかなぁ。大勢で押しかけた上に、どうもありがとうございます。>「秋元屋」さん

この「秋元屋」での二次会(人によっては三次会)の様子は「しげるのチャンネル」にも写真つきで掲載されてますので、あわせてお楽しみください。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年1月15日(土)の記録》

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第1回 寄り道オフ会 … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)

今日は「寄り道Blog」の第1回オフ会で「竹よし」です。

寄り道さんは、以前、ここ「居酒屋礼賛」で「「竹よし」で飲んだんだけどよく覚えてません」という記事を書いたときに、その記事へのコメントとして、まるで「居酒屋礼賛」の記事のままといった感じの続きを書いてくれたこともあるくらい文才がある方。なにしろ自分の文体で書くよりも、他人の文体に似せて書くことのほうがはるかにむずかしいですからね。そんな寄り道さんが昨年の夏に満を持して公開されたブログが「寄り道Blog」。全体として非常におもしろいのですが、特にトホホ話を書かせたら絶対に右に出るものがいないというページなのです。その「寄り道Blog」の第1回目となる記念すべきオフ会に集まったのは寄り道ファンの14人。これに寄り道さんを加えた15人が今日の参加者です。

少し早めに店につくとテーブルの上に大皿料理が並び始めています。「寄り道オフ会」に参加されるみなさんも三々五々店に到着し、到着順に生ビールなどを飲み始めます。開始時刻の午後6時ジャストくらいに主賓の寄り道さんも到着。全員で乾杯し、いよいよオフ会本番に突入します。

左からトマトとチーズ、牛肉ロール、ウドの白菜巻き

大皿に盛られているのはトマトとチーズ、牛肉ロール、ウドの白菜巻き。そして中鉢にはセロリの根のキンピラとウドの皮のキンピラです。これは主役の料理の残りものをママさんがうまく利用して作った一品です。

左からセロリの根のキンピラ、ウドの皮のキンピラ、差し入れのお酒

ひとしきりビールで喉をうるおしたところで日本酒に移ります。

まずはしげるさんからの差し入れの「九嶺(くれ)」。これは「雨後の月(うごのつき)」で有名な広島は相原酒造のお酒なのですが、東京の地酒専門店2軒(小山商店@多摩市、味のマチダヤ@中野区)だけで取り扱っているオリジナル商品で、他では手に入りません。しげるさんは小山商店で購入されたそうです。純米吟醸の斗瓶取り生というお酒なんですが、吟醸香がいやみにならない程度によく効いていていい味わいです。「十四代(じゅうよんだい)」にも近い味わいを感じます。

「九嶺」という名前は、呉市(広島県)が九つの山に囲まれていることを示していると言われていて、呉市の市章も「市」という字の周りを九つの山(「V」)が取り囲んだ形になっています。この「九嶺」が転じて「呉」となったという説もあります。

ふじもとさんからの差し入れは大阪の「呉春」。これは「本丸(ほんまる)」とか「まるほん」という愛称で知られる本醸造酒。旨味があってこれもいいお酒です。このお酒は日本酒度がプラスマイナス0。これも珍しいですよね。

みんなの前には生ものも並びはじめます。大きな平貝の殻に美しく盛られた平貝の刺身。そしてタラの白子。これは日本酒が進むなぁ。

左から平貝の刺身、タラの白子、クジラの刺身

続いては飛騨のお酒「蓬莱(ほうらい)」(上撰)です。これはHopper(ホッパー)さんからの差し入れでしたっけ? 人数が多い(この時点で14人)とはいえ、ちょっとペースが速すぎるかなぁ。新しいお酒がポンッと開くたびに、あっというまに我も我もといっせいに手が伸びて、あっという間に空っぽになっていく。強いなぁ、みなさん。

そんな中、ひとりグイグイと焼酎のお湯割りを楽しんでいるのはしんちゃんさんです。新品の焼酎ボトル(720ml)が出されていたのに、もうほとんどなくなっています。これまたお強いですねぇ。

そして登場した真っ赤なきれいな刺身はクジラです。「よ~し。「酔鯨(すいげい)」だ」という声に、冷蔵保管庫から「酔鯨」が取り出されみなさんの手元へ。

店内は13人でほぼ満席になるのですが、なにしろ冬場でみんな着膨れていることもあって13人座るときついくらい。でも、もともと「やき屋」の常連さんでもあるふじもとさんたちが立ち飲みに入っていて、それにつられるようにみなさんも立ったり座ったりしながら場所を変えての交流が始まります。苦肉の策の立ち飲みが、かえっていい方向に働いているようです。

このあたりで、もともとお仕事で遅くなるという連絡をいただいていたjirochoさんも到着。本日予定のメンバーが全員そろい、盛大に乾杯です。

つまみのほうもトコブシやモチ米のシュウマイ、さらにはトロンと温泉玉子風にできあがっているゆで玉子などなどと、まだまだ続いています。

左からトコブシ、ゆで玉子、タコごはん

jirochoさんからは、故郷・静岡の「正雪(しょうせつ)」の差し入れをいただきました。純米吟醸の「うすにごり生」。これはしばらく冷やしてからいただくことにしましょうね。さっそく保冷庫に保存します。「正雪」は置いておいて、みなさんから差し入れのあったお酒を飲み干した後は、いつもの食事会のときのようにお店のお酒が次々と…。しかし、そのペースが速い速い。これはすごいことになったなぁ。

ひとしきり食べものをいただいたところで、各自の自己紹介タイムに移ります。(今回も、掲示板やホームページ等でハンドル名を使っている方々はその名前で書いています。匿名にしたほうがいい場合にはご連絡ください。)

自己紹介の1番バッターはちょうどそのとき寄り道さんのとなりに座っていたねもねもさん。ここから始まって、時計回りにぐるりとまわり、最後に寄り道さんからのごあいさつの予定なのです。

ねもねもさんは西武新宿線沿線にお住まいで、勤務先は高田馬場。このあたりはまさに途中下車エリアなのだそうです。ねもねもさんは西武線途中下車各駅制覇をめざしているのだそうで、その一貫として「竹よし」にもよるようにしたいという抱負(?)がおもしろおかしく語られました。

次はしんちゃんさん。先ほども書いたとおり、店に入ってすぐに焼酎のお湯割りでたのんだら、新しい「いいちこ」のボトルが1本出されたため、ずっとそれを飲んでいたのですが、なんと責任を持って1本飲みきっちゃったんだそうで、空のボトルがみんなに示され、盛大な拍手を受けています。しんちゃんさんはとにかく飲むのが大好き。「寄り道Blog」は読みながらつい笑ってしまうところがよくて、毎日楽しみにされているとのことでした。

jirochoさんは、その昔、鷺宮3丁目(つまりこのあたり)に長く住んでらしたのだそうで、今日も駅を降りて歩いているとそのまま銭湯に入ってしまいそうになったほどだったのだそうです。「「寄り道Blog」は、酒場にやってくる人をあたたかく観察する目がすばらしい。ただ、前に「秋元屋」に女友達を連れて花を持って行ったとき、それが「寄り道Blog」の記事になって、知り合いにばれたことがあるんですよ」と語るjirochoさんです。

そして都立家政の小悪魔、Ykさんです。Ykさんも「寄り道Blog」も、このブログも読んでくださってるらしいのですが、なにしろ読むより前から本人たちを知っているので、なんだか書き込みにくいのだそうです。今日もさりげなく気を配って、幹事のサポートをしてくれているYkさん。どうもありがとうございます。

Tkさん改めTakahashi-iさんは、一昨年の秋ごろからこの店に来られるようになり、その後「食事会」にも来るようになって寄り道さんにも会った。そして、去年の春に結婚を決めたとき、この店の食事会の場で婚約発表をされたのでした。「そんな意味でも、忘れられない人、忘れられない店なんです」と語ります。

spiralさんは、ここ都立家政からは3駅ほど新宿寄りの新井薬師前に住まれている若人です。残念ながら会社の同期の方々はお酒が飲めない人が多いので、おひとりで「四文屋」や「春」、「秋元屋」などで飲んでいることが多いのだそうです。今日出席されている方々の中には、このあたりでひとり飲みされてる人も多いので、また近くのお店でごいっしょできるといいですね。

ののさんは、西武新宿線とほぼ平行して走っている西武池袋線沿線(西武有楽町線沿線)に住まれていて、池袋の「ふくろ」や練馬の「金ちゃん」などにもよくいらしゃっているのだとか。「寄り道Blog」では「寿司屋の恐怖」が一番笑えたというののさんの発言に、まわりからも「そうそう」という声が飛び交います。値段表記のない寿司屋にランチに入り、ちらし寿司を注文した。それを待っていると先客が立ち上がってお勘定。なんと15万円ほど支払っている。それを見た寄り道さんの心の動きや、出てきたちらし寿司をまったく味わうことができない様子などが、まるで自分もその場にいるかのように引き込まれる文章でつづられているのです。きっとこれが昨年の最優秀作品であり、その後の「寄り道Blog」のトホホ路線を決定付けた作品とも言えるでしょう。

まりみるさんは「まりみるのおいしい生活日記」の作者でもある若奥様。「寄り道さんはとても純粋でやさしくて感銘を受けました。私もおじさまたちの聖域である居酒屋を開拓すべく、これからもがんばりたいと思います」と笑顔で語ってくれます。

そのとなりのぴっころさんはまりみるさんのご主人。家の中での呼び名が「パパ」であることから「ぴっころ」というハンドルになったのだそうで、「まりみるのページはでかい写真が特徴なのでよろしく」と語ります。「まりみるさんは料理が上手でいいですねぇ」とまわりから声がかかります。そうそう。まりみるさんのページには、お店の紹介もさることながら、ご自分で作られた食事の写真なども多いのですが、それがことごとく美味しそうなのです。「はい。料理上手です」と嬉しそうに答えるぴっころさん。いいですねぇ。

次はふじもとさん。もともと九州博多の出身で、去年の夏に井荻に越して来られたのだそうです。昨年11月末にはじめて「竹よし」に来られて以来、家でごはんを食べるよりも「竹よし」で食べるほうが多いくらいこの店に通っているのだといいます。「竹よし」の店主(マスター)が、ふじもとさんのお父さんと同じ年ということもあって、「東京のお父さん」と慕ってるのだそうです。寄り道さんにも会いたい、会いたいと思っていたら、今年に入って(1月4日に)この店で会うことができたと語ります。今日はオフ会開始直後からずっと立ちっぱなしで、みなさんの生ビールを用意してくれたり、保冷庫のお酒を出してくれたりと、実務的な幹事役を一手に引き受けてくださいました。本当にありがとうございます。

しげるさんは吉祥寺在住。12月のオフ会以降、すっかりはまってしまって「竹よし」の食事会などにも参加されているのだそうです。インターネットで知り合ったというと「怪しいやつ」なんて思われがちなんだけど、ここの集まりのみなさんはみんな温かくて本当に楽しいと語ってくれます。

Hopperさんも寄り道さんにはこの店で会って、それから「寄り道Blog」も見られるようになったのだそうです。「「寄り道Blog」は更新も早くてとても楽しみです」とHopperさん。そう。ほぼ毎日更新ですもんね。毎日が楽しみです。私なんか週に1回の更新でも滞りがちなのに、すごいことだと思います。

そして12月の「居酒屋礼賛忘年会」で幹事をしてくださったにっきーさんは、ぷーさんのトレーナー姿で参加。Ykさんから「ぴったりね」とからかわれています。そのにっきーさんからは「今日のオフ会も暖かい方々ばかりでとてもうれしい。ビッグネームjirochoさん。自宅で煮込みを作るまりみるさん。吉祥寺のハイソなしげるさん。みなさんすばらしいホームページを持たれている。今年は自分も挑戦してみたい。みなさんがまだやっていない、ベタベタにオヤジっぽい店などを取り上げたサイトにしたいと思ってます」と今年の抱負を語ってくれます。これは楽しみですね。お酒に関する知識も抜群のにっきーさん。おもしろいサイトになるのではないかと思います。期待してますよ。

「田舎の魚屋が東京にやってきて魚料理と天ぷらの店をはじめました。今でもお客さんから魚のことを聞かれると知らないことも多かったりで、図鑑なども買って勉強を重ねているところです。今日のように、こうやって魚の好きな方々に集まっていただくと、まさにそのパワーをいただきながらやっていくことができます。今日はどうもありがとうございました。寄り道さんやみなさんも、これからもますますがんばってください」と店主も一言ごあいさつしてくれました。こちらこそ、おいしいお料理と楽しい場を提供していただきありがとうございます。

そして、いよいよ本日の主賓・寄り道さんのごあいさつです。さぁ、と寄り道さんが立ち上がったところで、「jirochoさんのお酒も冷えたみたいなので、みなさんに配りま~す。寄り道さん、その間にあいさつしといてくださいね」と笑うYkさん。「ほらね。こうだよ」と、これがまたトホホのネタになりそうな勢いです。そんな寄り道さんからは「もともとは日常生活の中での発見を記録していくようなブログにしようと思っていたのに、知らず知らずのうちに徐々に居酒屋、バー系統になってきている」といったお話があり、みなさんからも「寄り道さんの人物描写が好き」「応援してま~す」「今までにない癒し系のページです」という声援が飛び交います。これからもますます楽しい「寄り道Blog」を作っていってくださいね。

そのごあいさつの間に配られたjirochoさん差し入れの「正雪」のうすにごり酒。こんなに飲んだ後なのにすっきりとした味わいに背筋がのびるようです。いいお酒ですねぇ。

最後はしんちゃんさんの関東1本締めで楽しかった「寄り道オフ会」の一次会も終了です。みなさんどうもありがとうございました。

ママさんからは、お土産の「タコごはん」が配られます。「次のお店に置き忘れて帰る人もいるみたいだから気をつけてね」と注意されますが、これだけ飲んじゃったからなぁ。この注意をいつまで覚えていることやら…。(笑)

なお、この会の様子は、出席されていたみなさんのページでも紹介されていますので、ぜひマルチにお楽しみください。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年1月15日(土)の記録》

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水割りをたっぷりと … バー「ペルル」(鷺ノ宮)

ホルモン」を出て電車で鷺ノ宮へ。金曜日だからもうちょっと飲んで帰ろうかな。そういえば先日来飲んでる「ペルル」のブランコニッカ(クリスマス作品として壁にぶら下げられたブラックニッカのこと)。そろそろ空くんじゃないかなぁ。次を入れに行くとしましょうか。

「こんばんは」と店に入ると、午後9時過ぎの店内はなんと先客が3人。男女ふたり連れと、男性ひとり客です。こんなに先客が少ない「ペルル」も久しぶりですねぇ。

じゃ、さっそく壁からブランコニッカをはずしてと。あれっ? まだ8分目くらいあるなぁ。だれかが入れてくれたのかな? ちなみにこのボトルは、元々の名義人であるにっきーさんの他、ねもねもさん、寄り道さん、そして私という4人の連名ボトルになっているのです。空けた人が次を入れるということになってるんだけどなぁ。私なんか全然入れたことがないぞ…。

ま、いいか。入れていただいた方に感謝しつつ、今日は水割りでいただきましょうか。すぐにグラスと氷セット(500円)が用意されます。水はカウンターの上にいつも置かれているので、それで水割りが作れるのです。

この店はお酒だけを飲んでる人も多くて、特につまみを注文することは強要されません。でも、ここの枝付き干しブドウ(300円)のファンなので、今日もそれをもらいましょうか。強要はされないものの、つまみのメニューもけっこう種類があって「なにか食べたいなぁ」といった場合でも困ることはありません。マスターのオリジナル料理が多いのも特徴のひとつです。以前いただいた「あさぶろ」なんかもそのひとつですね。

水割りを2杯くらいいただいたところへ入ってきた男女ふたり連れ。業界では「超」がつくくらい有名人らしいんだけど、他の業界である私も含めて、この店のほとんどのお客さんはここで飲んでる姿しか知らない様子。どんな著名人も、酒場ではごく普通のお客さんでしかないというのがまたおもしろいし、本人たちも気が楽なんじゃないでしょうか。

このふたりはワインを注文。このお店ではマスターがとってもワイン好きだからかワインを注文する人も多いのです。そのワインも数種類おいてあって、1,500~2,500円くらいとそれほど高くないのです。まず自分たちで注いで、マスターとお店のおねえさんにも1杯ずつ、そして「みなさんも手伝ってね」とわれわれにも1杯ずつ注いでくれます。ここでワインを飲む場合、こういう飲み方をされる人が多いのです。すごい場合には「それじゃ、こちらもお返しを」なんて別の人がまたワインを注文して、それもまたみんなにも回ってきたりして、いただいたワインだけですっかり酔っぱらっちゃったりするくらい。

ウイスキーを軽く飲んで帰る予定が、気がつけばもう閉店時間。なんだか腰を据えて酔っぱらっちゃいましたねぇ。どうもごちそうさま。今日のお勘定は800円でした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年1月14日(金)の記録》

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