100万ドルの盛りあがり … バー「ピュアー(PURE)」(野方)
「秋元屋」をあとにした、ponちゃん、寄り道さん、やぶさん、そして私の4人はみつわ通り商店街を西に向かいます。目的の「ピュアー」に到着したのは0時40分。もうすっかり今日(午前さま)になっちゃってますね。
直線カウンター1本だけの店内は、一番奥に夫婦ふたり連れが、そしてその手前で飲んでるのは前にもお話させていただいた常連女性、Kちゃんです。「おぉ。こんばんは」なんてあいさつをしながら、Kちゃんをむりやり巻き込む形で着席。(酔っ払っていたとはいえ失礼いたしました。>Kちゃん)
ふじもとさんご夫妻は少し前までいらっしゃったらしいのですが、終電がなくなるので先ほどお店を出たのだそうです。こちらもごめんなさい。
さあて。本日の1杯目は横浜生まれのカクテル「ミリオンダラー(Million Dollar)」(730円)といきましょうか。みなさんそれぞれ好みのカクテルを、そしてponちゃんは例によってシェリーをいただいています。
「ミリオンダラー」は大正11(1922)年に横浜のホテルニューグランドで生まれました。横浜は日本のバーの発祥の地。その日本で最初のバーが横浜港近くの山下町(山下公園付近)にオープンしたのは実に万延元年(1860年)だと言いますから、まだ江戸時代のできごとなのです。それ以来、船員さん向けのバーを中心に横浜のバーは発展してきたんですね。今年で日本最初のバー発祥以来145年。ものすごい歴史です。
その間、横浜で生まれたカクテルも多くて、今飲んでいる「ミリオンダラー」の他に、「チェリーブロッサム(Cherry Blossom)」や「バンブー(Bamboo)」、さらにはその名も「ヨコハマ(Yokohama)」などが横浜から世界に飛び出したスタンダード・カクテルなのです。
さて「ミリオンダラー」。このカクテルはジンをベースに、特徴的なのはパイナップルジュースが入っているところ。甘くて飲みやすいカクテルですね。
そこへ、仕事を終えた秋元さん(「秋元屋」店主)も登場。いやいや。お仕事でお疲れのところ、わざわざご一緒していただいて申しわけありません。
本日の2杯目は「アプリコットブランデー(Apricot Brandy)」(520円)。アプリコット(あんず)の香りのある甘いリキュールですが、これがホットで出されます。このところ、仕上げにはホットカクテルをいただくのが定番化してますねぇ。あったかく、そして甘く、まるで温かいデザートをいただいているようです。
ponちゃんはブルーチーズを注文。「この前、横浜のバーでブルーチーズに蜂蜜が添えられてて、それもおいしかったんですよ」なんて話していると、すぐに店主(マスター)が蜂蜜を出してくれます。以前のポートワインのときもそうだったんですが、話題に上るとすぐにそのものが出てくるのがすばらしい。なんでもあるんですねぇ。ponちゃんのブルーチーズを横からちょいといただきます。そうそう、このチーズの酸っぱさと蜂蜜の甘さのバランス。これがまたいいんですよねぇ。
奥のご夫婦も「お先に」と帰り、気がつくともう2時過ぎ。まだまだ楽しさまっさかりではありますが、そろそろお開きにしましょうか。お勘定はひとりずつ別々で、私の分はお通し(310円)も合わせて1,560円でした。どうもごちそうさま。遅くまでありがとうございました。
お店の前で各方向に向かうメンバーと別れ、そして都立家政への分岐点で寄り道さんとも別れ、冷たい夜道を自宅へと向かったのでした。とても楽しかったあとだけに、静かさと冷たさが深々と身にしみる帰り道でした。
(同じときの記事が「寄り道Blog」にもありますので、あわせてお楽しみください。)
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