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トロリと白子天 … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)

第40回目となる「竹よし」の夕食会のテーマは“鱈(たら)”です。先日、「寄り道オフ会」でこのお店に集結した後だけあって、参加者もTmさん、Ojさんらの大常連さんに混ざってまりみるさんご夫妻、ふじもとさんご夫妻、hopperさん、Takahashi-iさん、そして寄り道さんと、いわゆるネットピープルも多く、平均年齢がグンと若返っています。(今回は大常連の長老、Ssさんがいらっしゃってないからかも!?)

首折れタラ!?私が最初にこの店の夕食会に参加させていただいたときもテーマがタラだったのですが、そのときのタラは6.1キロの大物が1尾。今回は北海道産の2.5キロ級のものを数尾仕入れているようです。活け締めのタラは、いわゆる首折れ状態。新鮮さを保つために獲れたらすぐ首を折って血抜きをすることから「首折れ」というらしいのですが、本来は屋久島の「首折れサバ」に対して使う言葉ですね。でもこの首折れタラ(?)もすばらしい。

まずは生ビールをいただきながら、例によってママさんの手料理、今日はエビのお焼き風や、エビや野菜の生ハム巻きをつついてのスタートです。

この紫色は、もしかすると“もってのほか”? 「そうです。Ojさんのお土産なんですよ」と店主(マスター)。“もってのほか”は食用菊。食べてみたら思いのほか美味しかったので“もってのほか”というようになったとか、菊のご紋を食べるなんて“もってのほか”だからこう呼ばれるようになったとか、いろいろと説があるようですが、シャキシャキとした歯ごたえも楽しい一品です。そういえば前にいただいたときもOjさんのお土産でしたよね。いつもありがとうございます。

左が刺身、右が昆布じめさあ、出てきました。タラ尽くしの1品目は刺身です。二山に盛られた刺身は片方がそのまま(生タラ)、もう一方は昆布じめです。ん~。そのままのすっきり感もおいしいし、昆布じめのほんのりと旨みののった味わいもいいですねぇ。こうやってふたつをいっぺんに食べると味の違いがよくわかる。

これは日本酒かな。「今日は北海道の魚なんで、お酒のほうも北海道のものを用意してみました」と店主。その酒は旭川の「男山 きもと純米酒」です。いいお酒ですねぇ。

生白子追いかけるように出てきたのは生白子。こうやって生で食べられるのはよほど新鮮な場合だけですもんね。うれしい。紅葉おろしと刻みネギをのせて、ポン酢をまわしかけていただきます。ん~。溶ける溶ける。パァ~ッと広がった白子のうまみ(甘み)とネットリ感を、さっぱりとした「男山」がさぁ~っと洗い流して余韻をふくらませていきます。これはまた絶品ですな。

さらにもう1本、店主が用意してくれたお酒が「初孫(はつまご) 純米本辛口 魔斬」。こちらは山形のお酒で、“魔斬(まきり)”というのは酒田に伝わる、主に漁師などが使う切れ味鋭い小刀のことを言うのだそうです。魔を斬るという縁起物でもあるのだそうです。

白子などの天ぷらそして天ぷらの登場です。先ほど生でいただいた白子をメインに、季節もののそら豆の天ぷら、タラの芽の天ぷらが添えられています。

天ぷらでさっと火を通された白子のうまいこと! ネットリ感が生のときよりももっともっと強くなって、やわらか~いカマンベールチーズにも近いトロリ具合になっています。中までフワッとあったかいので、白子のもつ甘みもすばらしい! みなさんからも思わずおかわりの声が飛び交うほどの大人気。私ももちろんおかわりをいただきます。こいつはすごいなぁ。

白子の天ぷらもさることながら、添えられているそら豆の天ぷら、タラの芽の天ぷらも、考えてみれば私にとって今年の初もの。ほろりと苦いタラの芽に春の息吹を感じますねぇ。これももう塩をちょいとつけるだけで十分です。いや、むしろ塩だけでしっかり苦味を味わいたい。着実に春は近づいてます。

土鍋で炊いた牡蠣飯も登場します。土鍋で炊いただけあって、しっかりとおこげもできていて、カキの風味たっぷりです。

ワンカップ地酒ひとしきりお腹もふくらんだところで、お酒を飲んでの談笑タイムに入ります。ふじもとさんからは全国のワンカップ地酒の差し入れがあり、みんなでこれをひと口ずついただきます。こんな地酒が売ってるんですねぇ。ふじもとさんによると、新井薬師前の「味ノマチダヤ」で仕入れてきたのだそうです。

それぞれ180mlのカップ酒なのですが、南から順に「万齢 ひきやま 純米」(佐賀)、「南 特別純米」(高知)、「開春 純米 超辛口」(島根)、「黒牛 純米」(和歌山)、「長珍 特別純米」(愛知)、「正雪 純米」(静岡)、「早瀬浦 純米」(福島)、「乾坤一 純米」(宮城)、「羽陽一献 山廃特別純米」(山形)、「豊盃 特別純米」(青森)という10種類のラインナップ。ふじもとさんの話では「ひとつが300円前後なので、10個でも3千円くらい。1升瓶を1本買うのと同じくらいなんですよ」とのころ。でも、これだけの種類がいっぺんに楽しめるのがいいですよね。どれを飲んでもそれぞれに美味しいのがすばらしい。日本酒もいい時代になってますねぇ。どうもありがとうございます。>ふじもとさん

タラとマグロのにぎり寿司最後の締めはタラとマグロのにぎり寿司です。タラの白、マグロの赤が美しいコントラストで皿の上に並んでいます。タラもさることながら、このマグロの中トロ感がまたいいですねぇ。ズゥ~っとタラ尽くし(白身魚)できたあとに、こうやってマグロの中トロをいただくと、マグロの味をより感じることができておもしろい。

大常連Tmさんの締めのごあいさつで第40回の夕食会も終了です。

ここ「竹よし」は平成5(1993)年3月11日の創業なので、来月、第41回の夕食会(3月12日予定)は12周年記念夕食会ですね。楽しみです。

(同じときの記事が「まりみるのおいしい生活日記」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年2月12日(土)の記録》

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コメント

浜田さんトラックバックありがとうございます。
実に見事な記事ですね。
毎度ながら、夫婦でうなっています。
いよいよ今週の土曜日食事会なので、また皆さんにお会いできるのを楽しみにしていま~す♪

投稿: まりみる | 2005.03.08 15:10

>まりみるさん
今回のエビ&タイも美味しかったですね。
さっそく「まりみるのおいしい生活日記」に載った写真を見せていただきながら、昨日の味を思い出していたところです。

投稿: 浜田信郎 | 2005.03.13 23:11

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