酎ハイへの対抗策!? … バー「ブリック(Brick)」(中野)
中野駅北口を出て「ブリック」についたのは午後9時ちょうど。祝日前夜の店内はお客さんでいっぱいです。「いらっしゃいませ。お2階へどうぞ」とニッコリ笑顔の店主から声がかかります。2階はまだゆったり目。さっそくカウンターのまん中付近に陣取ります。
「いらっしゃいませ。お久しぶりです」とあいさつしてくれたのは、以前、ボトルキープをしていた頃に1階入口側を担当されていたバーテンダーのおにいさんです。「あ。ごぶさたしてます」とあいさつしながら、お手拭きを受け取り、まずは生ビールの小(モルツ、400円)を注文します。横浜から1時間以上かかって移動してきましたからね。最初はやっぱりビールでしょう。お通しは炒った大豆。まずは生ビールをググゥ~ッと飲んで、大豆をポリポリとかじります。
そうかぁ。このおにいさんは、2階のチーフバーテンダーさんになってたんですねぇ。2階も1階と同じくバーテンダー2人で切り盛りしていて、奥側がチーフとしてフロア全体をとりしきり、手前の若いおにいさんが飲み物を担当します。
おつまみはオイルサーディン(500円)をいただきましょうか。たまぁに食べたくなるのが、このオイルサーディンとコンビーフです。オイルサーディンは缶詰めのものなのですが、上にちょいとパセリが飾ってあって、櫛切りにしたレモンが1切れ付いています。
それじゃいよいよウイスキーにいきますか。「トリハイ(200円)をお願いします」。
他のウイスキー(ホワイトや角など)が注文に応じてシングル(30ml)かダブル(60ml)で作られるのに対して、「トリハイ」は最初から1ジガー(45ml)分と決まっています。大き目のタンブラーに氷を入れて、メジャーカップで1ジガーのトリスを計量してタンブラーへ。そこへ炭酸を注いでクルクルっとステア。最後にピッとレモンピールしてできあがりです。
あぁ~っ。うまいっ。
サントリーのホームページ内にある「トリスバー探訪」のコーナーによると、ここ「ブリック」にはトリスを置いていない時期もあった。しかし酎ハイが居酒屋でブームになった昭和60(1985)年に、それに対抗するために『うまい!安い!』のトリスのハイボールを復活させたのだそうです。大き目のタンブラーも、最後に絞るレモンピールも、まさに酎ハイへの対抗策だったんですね。
「こんばんは」と2階に上がってきたのは寄り道さんです。横浜での仕事を終えて、こちらに向かっているときに携帯メールで「ブリックに向かいます」なんてメールのやりとりをしていたのでした。
寄り道さんは白角のハイボール(280円)でスタート。お通しには松の実が出されます。
ここはなにしろサントリー・チェーン・バーなので、サントリー系のお酒しかないかわりに、それらのお酒はとっても安く飲むことができるのです。あ。サントリー系というのは、けっしてサントリー製のウイスキーだけのことではありません。サントリーが取り扱っている、たとえばザ・マッカラン、ボウモア、グレンフィディック、バランタイン、アーリータイムズ、ジャックダニエル、カナディアンクラブなども置いてあるのです。普段は扱っていない(メニューにのっていない)品物も、ボトルキープをするのであれば仕入れてくれることもあるみたいで、バックバーにはそういうボトルも並んでいます。
おいしそうにハイボールを飲む寄り道さんは、すでに武蔵小杉の「文福」で一杯やって、ここが2軒目なのだそうです。「カレー風味の煮込みがおいしかったです」と語る寄り道さんは、そこですでにホッピーを3杯もやっつけてきたそうなのです。
その後、私はトリハイをおかわりし、寄り道さんも白角ハイボールを2杯おかわりして「ブリック」を終了。約1時間の滞在で、お勘定はふたりで2,910円(ひとり当たり1,500円弱)でした。
なお、2階席のお勘定は2階でレシートだけをもらって階段をおり、ちょうどその階段の下にあるレジのところで店長に支払います。「どうもありがとうございました」という店長の笑顔に見送られながら店をあとにしたのでした。
(同じときの記事が「寄り道Blog」にもありますので、あわせてお楽しみください。)
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