イカに燗酒 … 立ち飲み「やき屋」(荻窪)
明日の都内での仕事に備えて今日は自宅です。荻窪駅に到着したのは午後9時半。久しぶりに「やき屋」に寄って帰ろうと思ってるのです。
「こんばんは。」「あら。いらっしゃいませ。お久しぶりですねぇ。どうしてたの?」と女将さん。えっ? そんなに来てなかったかなぁ。そうか。前に来たのが1月頭ですから3ヶ月近くごぶさたしてしまってたのか…。そういえば今年に入ってから都内での仕事ががっくりと減ってますからねぇ。金曜の夜から土日しかこちらにいない。なかなか「やき屋」に寄れる機会もなかったのでした。
この時間の「やき屋」は右手のメインカウンターに4~5人。左手のサブカウンターおよび奥のテーブルはだれもいない状態。こんなにお客さんが少ない「やき屋」も珍しいですねぇ。女将さんに燗酒(北の誉、230円)を注文しておいて、メインカウンターをずいずいと奥に進むと、なんとまん中あたりで飲んでるのは巨匠さんではありませんか。「あ。こんばんは」。巨匠さんとは先日「川名」でお会いしたのですが、それでも1ヶ月以上たってるのでこちらもお久しぶりです。巨匠さんは2杯目らしきホッピーを飲んでいます。目の前の長方形のお皿には串が1本のっているところをみるとイカしょうが棒(150円)を食べてたのかな。
目の前にいるゲンさん(店長)にミミ刺身(150円)を注文します。巨匠さんはホッピーをセット(300円)でもらってイカ大根(150円)を注文です。
今日も最高気温が13度と、まもなく4月だというのに寒い1日だったのです。ここに来るまでの間、ホッピー+イカ大根にするか、燗酒+刺身にするかずいぶん迷ったのですが、平日ということもあって燗酒にしたのでした。(3杯ずつくらい飲んだ場合、ホッピーよりも日本酒のほうが酔い加減が少ないのです。)
それにしても、イカの刺身と日本酒とはよく合いますなぁ。このセットが380円(150円+230円)で楽しめるというのはこの店以外にはないかもね。しかもこのミミ刺しの場合、イカのエンペラを2枚使ってますから量もたっぷりなのです。もちろん普通のイカ刺し(150円)やゲソわさ(150円)も同じくらいボリュームたっぷり。安いけど味も量もいいのがこの店の大きな特長です。だからお客さんが集まるんですよね。
私が入った時間は、ちょうどお客さんの出入りの谷間的な時間帯だったようで、私のあとからも続々とお客さんが入ってきて、すでにメインカウンターは満席。さっき入ってきたお客さんはサブカウンターに立ってます。
お酒(230円)をおかわりしてウナギの肝焼き(150円)を1本注文します。巨匠さんによるとウナギ肝焼きがとても好きなお客さんもいて、3本くらい注文して食べてたりするんだそうです。ウナギ肝焼きはあらかじめできあがったものが大皿に盛られていて、注文を受けてそれを焼き台で温めなおしてくれます。この肝焼きがとてもおいしくて、あっという間に1本食べきってしまいました。う~む。これは一気に3本くらいたのむ人の気持ちもわかる気がしますね。
それじゃ次はイカ塩辛(150円)をお願いします。
巨匠さんは、この店の最高価格のつまみ、シメサバを注文。150円均一のつまみの中にあって、このシメサバだけが200円なのです。
私の左どなりのお客さんも、私と同じく塩辛を注文。このお客さんはもの静かに飲んでるけど常連さんらしく、塩辛の注文を受けたゲンさんが「ネギを入れるの?」と、まるでいつものことであるかのように確認。お客さんもコクンとうなずきます。
ゲンさんは塩辛をいったんまな板の上に出して細かめに刻んだ後、小鉢に入れなおし、その上に刻みネギを入れます。このお客さんはこの食べ方が好みで、いつもこうやって食べているようなのです。
私のは普通の塩辛なので、冷蔵庫の中の塩辛保存用のビンから直接小鉢に盛り込んだだけなのですが、なにしろ小鉢にいっぱいの塩辛ですからねぇ。これだけでお酒の2本や3本いけてしまうくらいの量なのです。そんなわけで、私も3本目となるお酒のおかわり(230円)をお願いします。
「阿佐ヶ谷にもまだご紹介したいお店が4軒ばかりありますから、今度ぜひ」と巨匠さん。わ。それは楽しみですねぇ。ぜひお願いします。中野、高円寺、阿佐ヶ谷の駅近くの飲み屋街は、軒数が多すぎてどこがいいのか非常にわかりにくいのです。それをいえば、この荻窪だって北口の西荻窪よりの側や、南口のほうには飲み屋が多すぎて逆によくわからないですからねぇ。
3本目のお酒も飲み終えて塩辛も完食。それじゃ巨匠さんお先に。阿佐ヶ谷ツアー楽しみにしてます。
「どうもありがとうございました。1,197円です」と女将さん。お酒3本につまみを3品でこの値段ですからねぇ。ものすごいコストパフォーマンスです。どうもごちそうさまでした。
店を出たのは午後10時45分。ねらったわけではないのですが、この時刻に出るとちょうど我が家方面に向かう最終バスの時刻にぴったりでした。ラッキー。
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