« 2005年3月 | トップページ | 2005年5月 »

2005年4月

カクテルも春っぽく … バー「ピュアー(PURE)」(野方)

秋元屋」から「ピュアー」は徒歩で10分かかるかどうか。「こんばんは」と入った店内は、11時を回ってお客さんがガクンと減ったようでカウンター手前側ににっきーさんたちお二人。そして2席分をあけて奥には常連さんのKさんがふたり連れで。われわれもちょうど間に空いた2席のところに陣取ります。

やぁ。今月のカクテルは春めいたものが多いですねぇ。そんなカクテルメニューの中から、ここっとさんは「春うらら」(580円)を、私は「さくらさくら」(580円)をいただくことにしました。

「春うらら」はラムとグレープフルーツを基調にしたカクテルで、カクテルグラスの底のほうは淡いグリーンで、そこから上に向かって徐々に白い色に変わっていき、クラスの縁にはピンクの花が一輪。見た目もまさに春って感じのカクテルですね。

「さくらさくら」はジンとサクラリキュールを基調にしたカクテル。こちらは見た目も桜色で、グラスの縁には桜の花びらが一片。それじゃ、カンパ~イ。

今日のお通し(310円)は生ハムのサラダ。おいしいねぇ。

そういえばここっとさん。ここの店主(マスター)は老舗ホテルのレストランでコックさんをやってたので、お酒もさることながら料理もおいしいんですよ。これがメニューです。

ここはお酒のメニューはカウンター内、バックバーの上部に掲示されていて、季節の合わせて内容が変更されます。実は料理も同じように、その日の仕入れなどによって書き換えられているのですが、料理のメニューはカウンター上に立てられたメニューに入っているのです。カウンター上のメニューにはこの日替わりのおすすめメニューのほかに、定番の飲み物、食べ物のメニューも載っています。その日替わりメニューの中からここっとさんが選んだのは「ビーフドリア」(520円)です。

にっきーさんのお連れの方は横浜方面がご自宅なのだそうで、「それじゃ、私はお先に」と駅に向かわれ、ここっとさんをにっきーさんと私ではさむ形の3人飲みの体制になります。にっきーさんのお連れの方も野方の2軒を堪能してくれたようでひと安心。

「ビーフドリア」が出てきたタイミングで、私は今月のカクテルメニューの中から「カナディアン・クラブW」(520円)を注文します。

「カナディアン・クラブ」はその名のとおりカナダ産のウイスキー。よく「世界の五大ウイスキー」と言われますが、カナディアン・ウイスキーもその「五大」のひとつです。ちなみに他の四つは英国産のスコッチ・ウイスキー、アイルランド産のアイリッシュ・ウイスキー、米国産のアメリカン・ウイスキー、そして日本産のジャパニーズ・ウイスキーです。

ロックグラスに大きな氷を1個入れて、そこへWの量(60ml分)の「カナディアン・クラブ」を注ぎます。するともうロックグラス8分目くらいまでウイスキーが来てしまうのです。「カナディアン・クラブ」は味わいがとってもライトなので、ロックで飲んでもすいすいといけてしまうのが危ない。足長の形も美しいグラスに入れてくれたチェイサーのお水を忘れずにいただきながら飲み進みます。

横からちょいとつっつかせてもらった「ビーフドリア」は予想どおりとっても美味。最後のシメであったかいものをいただくというのもいいですよね。

そういやここっとさん。電車はいいの? 「いいんです。前回、ひと駅乗り足りなくて原宿で降りちゃったから、今日はタクシーで帰ります!」 そうかぁ。野方は環七(環状7号線)沿いにあるので、渋谷方面に向かうには意外と便利がいいんですよね。でも、たしかにそのほうが安心かも。

結局1時過ぎまでたっぷりと楽しんで、ふたりで2,820円。マスター、今日もどうもありがとうございました。春らしいカクテルに、たっぷりとカナディアン・クラブ。横からいただいたビーフドリアもおいしかったです。

にっきーさんとともに野方駅のタクシー乗り場(これがまた駅ではなくてバスの転回所のところにあるので、地元民でないとわかりにくいのです)までここっとさんを見送って、帰路についたのでした。

今月はじめに「川名」でごいっしょして以来、3週末連続でここっとさんとの飲み会。ご自身のBlogそのものの、とっても楽しい人ですよねぇ。でも、こちらは地元だけど、ここっとさんにとっては遠征地。遠くまで来ていただいてありがとうございます。またよろしくお願いしますね!(^^)v

(同じときの記事が「帰り道は、匍匐ぜんしん!」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月15日(金)の記録》

| | コメント (5) | トラックバック (1)

まるでミニオフ!? … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

さぁ、金曜日だ。今週は大井町界隈にも行けたし、個人的に懸案になっていた再開後の「武蔵屋」にも行けたしで、酒場好きにとって充実した週でしたねぇ。今日はまた自宅近くにでも寄り道して帰りますか。どこに行こうかなぁ…、なんてことを考えながら電車に乗ったところへここっとさんからのメール。「今日は秋元屋へ行きますか?」 おぉ。なんとダイレクトなお店指定! しかし、たしかにもつ焼きもいいなぁ。水曜日のうなぎ串焼きから始まった今週の酒場めぐり。金曜日はもつ焼きでしめますか。「了解。9時半ごろに到着予定です」と返信。

山手線から西武新宿線に乗り換えて野方に着いたのは予定どおり午後9時半。金曜日の「秋元屋」は予想どおり人人人…。「こんばんは」と店に入ると、入口から一番見えやすい奥の席にここっとさんがいて手を振ってくれてます。となりにはなんとにっきーさん。今日はお仕事関係の方とごいっしょに来店されたのだそうです。「こんばんは!」と入口近くの席から声をかけてくれたのは金曜日の男・ふじもとさんと、そのとなりはhopperさんです。ふじともさんは金曜日だけでなく、よくいらっしゃってる常連さんなのですが、特に金曜日は絶対といっていいくらいいらっしゃってるので「金曜日の男」とも呼ばれているのでした。

ここっとさんもちょっと前に到着されたばかりでビール(サッポロラガー、大ビン、530円)を飲みはじめたところ。じゃ、私もまずはビールをお願いします。カンパ~イ。

つまみのほうはなにはさておきレバ生(300円)をいただいて、あとはここっとさんも大好きなポテトサラダ(280円)にしましょうね。「レバ生は?」と味つけを確認してくれるヨッちゃん(店を手伝っている女性)に「塩とゴマ油で」と返事。レバ生は生姜醤油で食べても、ニンニク醤油で食べてもうまいのですが、ここのところ塩とゴマ油で食べるのが一番好き。レバーのあまみをより感じることができるように思います。

ポテトサラダは例によって横長のお皿にたっぷりと。そしてパラパラっと胡椒がふられているところが特徴のひとつです。もつ焼き(やきとん)ももちろんうまいのですが、こういうポテトサラダやマカロニサラダなどなどのサイドメニューがさりげなくおいしいのも「秋元屋」の人気をささえてるんでしょうね。ほとんどの人たちがもつ焼きばかりでなくサイドメニューも必ず注文しているのでした。

焼き台に多少余裕が出てきたようで、店主が笑顔で「オッパイ焼きますか?」とたずねてくれます。お。こうやって銘柄指定で確認してくれるということは、きっといいモノが入ったんですね。ぜひお願いします。塩で2本。ここっとさんがとなりから「ニンニクも1本お願いします」。おぉ。そうであった。ここっとさんと言えばニンニクをはずせませんね。逆ドラキュラみたい。(笑)

飲み物のほうは、ここっとさんがビールを追加。私はトリハイ(280円)をいただきます。

トリハイはその名のとおりトリスのハイボール。最後にレモンピールをしているのがここの特徴ですが、これは中野の「ブリック」ゆずり。本来レモンピールというのはカクテルにレモンの香りをつけるために、カクテルグラスの斜め上で、グラスに向ってレモンの皮を折るように圧してプシュッと香りをとばすことなのだそうですが、「ブリック」や、それをならった「秋元屋」のものはレモンの皮をひねった後、グラスの内に落とすという、どっちかというとレモンツイストという方法に近いものです。ちなみに言葉自体のレモンピール(lemon peel)というのは「レモンの皮」という意味だそうです。今日のトリハイは、店のおにいさん(たっつんさん)が作ってくれます。

さぁ、オッパイの塩焼きができあがってきました。オッパイは日本畜産副産物協会の正式名称(?)としては「豚のチチカブ」。ピンクの色合いとプリッとした歯ごたえは他にくらべるものがありません。脂肪分が多いのか、管理がしっかりしていない店では臭みがあったりするのですが、「秋元屋」「ホルモン」「」などの店で食べれば大丈夫です。絶品の味が楽しめます。オッパイを初めて食べたというここっとさんも気に入ってくれたようでひと安心。

ここらでにっきーさんとそのお連れの方は「ピュアー」に向かって出発です。後ほど合流しましょうね。

ふじもとさんやhopperさんも、トイレに行くついでなどにちょいとわれわれの席の近くに立ち寄ってくれて、ここっとさんともごあいさつ。ふじもとさんはすでに焼酎を7杯(ホッピー×5、キンミヤ炭酸×2)もいただいてるのだそうです。すごすぎっ!

そこへにっきーさんから「ピュアー、自分たちが入って満席です」という情報が入ります。「空いたら連絡してね」。

そこへ「こんばんは」と入ってきたのは、なんと青地さん。さすがに金曜日だけあって知り合いの数も多く、まるでミニオフ会のような盛り上がりです。「森下先生(森下賢一さん)が新しい本を出されたんですよ」と、新聞記事の写しを渡してくれる青地さん。新しい本のタイトルは「国を傾けた女たちの手くだ」。記事には「歴史の陰で国を騒がせた美女17人の悪女伝」という見出しがついています。エジプトのクレオパトラや、中国の則天武后、西太后。さらには池に酒を満たし、木には肉を吊るしたというまさに「酒池肉林」の生みの親・妲己など、世界歴代17人の悪女の知恵が詰まった1冊なのだそうです。

そうかぁ。森下賢一さんというと、私なぞ「銀座の酒場 銀座の飲り方」「いい酒と出会う本―大人の教養としての世界の酒&酒場案内」などの酒場本をすぐに思い出してしまいますが、実はこういう読み物風の伝記物も手がけられていて、最近では「日本史 不肖の息子」という、親の困惑をよそに酒色に浮き身をやつし破綻の人生を歩む子どもたちのエピソードを描いた本なども出されているのです。

そこへにっきーさんから「ピュアー、空きましたよ」という連絡が入ります。それじゃ、「ピュアー」に向かいますか。どうもごちそうさま。11時まで1時間半の滞在で、今日はふたりで2,770円でした。

(同じときの記事が「帰り道は、匍匐ぜんしん!」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月15日(金)の記録》

| | コメント (4) | トラックバック (2)

営業再開。お元気です! … 酒亭「武蔵屋(むさしや)」(横浜・桜木町)

さぁ。やってきましたよ。久しぶりの「武蔵屋」。現在時刻は午後7時。かなり多そうな時間帯だけどどうかなぁ。ガラリと引き戸をあけて店内をのぞきこみます。お。やったぁ! 空いてるじゃない。右手のカウンターには手前から2番目あたりに空席がひとつ。左のテーブル席にも何席が空きがあり、奥の小上がりにも空きがあるようです。今日は雨模様ということもあって、お客さんが少ないのかな。

「武蔵屋」は酔っ払いの入店禁止。すでにビール小瓶を2本、お酒を2合ほどいただいてきてるので気をつけなきゃね。ひそやかにカウンターにひとつある空席に腰をおろします。「お酒でよろしいですか?」と聞きながら、バイトのおねえさんが塗り箸を入れた湯呑みをトン。そのおねえさんにコクンとうなずいて返事します。酔ってるのがばれないように、しゃべらないで返事できないかと涙ぐましく努力しているのです。

店内はいつもと変わらぬ老姉妹と宝塚風のベテランおねえさん。そして男女ひとりずつのアルバイトの合計5人体制。実は老姉妹の姉の喜久代さんが体調をくずされて、年末年始のお休み以降、ずっと3月21日までの間、4カ月近く「武蔵屋」が休店状態だったのです。22日の再開以来、店はいつも大入り満員の状態だとういう話をうかがっていて、もうちょっとほとぼりがさめてから行こうかな、なんて思っていたところだったのです。今日はすんなりと入れてよかったなぁ。

元気になった女将・喜久代さんが燗酒の土瓶をもって出てきて、ツツゥ~ッと1杯目のお酒をついでくれます。ここのコップは受け皿なし。カウンターに直置きです。そのコップにピタリと表面張力いっぱいまでついでくれるのが女将さんの技。ちっとも変わってませんねぇ。ひと安心、ひと安心。よかったよなぁ。なにしろ女将さんはこう見えて83歳ですからねぇ。

その表面張力を口から迎えにいってツツッとひとすすり。おぉ。これだこれだ。「武蔵屋」のお酒は「桜正宗(さくらまさむね)」。いわば何でもないナショナルブランドのお酒なんですけど、これがまたうまいんですよねぇ。こうやってひと口飲んじゃえばもう大丈夫ですね。「酔ってるんじゃない!?」と言われても、「いやぁ、今飲んだ分で酔いました」なんて言い訳できるもんね。ヘヘ。(なんと姑息な…(^m^))

つまみもまた以前と変わらず玉ねぎの酢漬けとおから。そして追いかけるように出てくるあったかいタラ豆腐です。このつまみも、こうやって書けば何でもないものなんだけど、他の店では食べたことがない「武蔵屋」だけの一品なんですよ。なんか味付けに秘訣があるんでしょうねぇ。営業時間中の料理はいつもカウンター内の妹さん(富久子さん。81歳)が担当されているみたいなんだけど、この味付けも妹さんなのかなぁ。

2杯目のお酒は宝塚風ベテランおねえさんがついでくれます。ツゥ~ッと土瓶を高く持ち上げながら、最後はスッと土瓶をおろしながら表面張力でピタリと止めます。上手になりましたねぇ。もう完璧です。最初に女将さんに代わってつぎはじめたころは、ちょびっとこぼしたりしてたんですけどね。(笑)

2杯目のお酒といっしょに出てくるのが納豆の小皿です。納豆は練ってしばらく置いておくと粘り気の部分がなくなって、単なる豆のようになってしまうものなんですが、この店の納豆はいつも今練ったばかりの粘り気たっぷりの状態で出てくるのです。これもまたちょっとしたことなんですけど、気分がいいんですよね。

宝塚風おねえさんは座敷の上がり口に腰をおろして、静かに微笑みながら猫とたわむれている。この様子がまたすっかりと絵になりますねぇ。木場の「河本」と同じように、この店にも猫が数匹住みついているのです。

トン。もうひとりのおねえさんが私の目の前に置いてくれた小皿はキヌカツギです。ありゃ、どうもありがとうございます。「武蔵屋」ではお決まりのつまみのほかにキヌカツギやコハダ、煮貝なども置いていて、いつでも注文することができるのです。一品がそれぞれ400円だったと思います。ところが、今日のように雨で人が少なかったりすると、ちょっとキヌカツギをサービスで出してくれたりするのです。口に出しては言いませんが「雨の日にわざわざすみません」というサービス品なのかなぁ、なんて思っています。キヌカツギとは、里芋を皮のままゆでたもの。この皮をギュッとつまむようにして中からツルンと芋を取り出し、小皿に添えられたお塩をつけていただくのです。これもまた、なんでもなくうまいよなぁ。燗酒によく合います。

3杯目も宝塚風おねえさんのお酌。そして3杯目のつまみはお新香です。お新香は菜っ葉、大根、タクワン、紅生姜の4種盛りの小さい小皿で、醤油がかけられています。最後はこの漬け物でさっぱりと飲むのがいいんですよね。あぁ、うまいっ。

3杯目のお酒を飲み干して「お勘定をお願いします」と席を立つと、「あらあら。じゃもう少し」と女将さんが土瓶をもって出てきてくれてツツゥ~っとコップに半分くらいのお酒をついでくれます。私も立ったままそのグラスを取り、「本当によかったですね」と目の高さまでグラスを持ち上げてちょっと乾杯のポーズをとって、グイッと飲み干します。「ありがとうございます。みなさんのおかげです」とニコニコと微笑む女将さん。いやぁ。お元気そうで大安心です。

お勘定は2千円。ずいぶん来ない間に100円だけ値上げしたんですね。でもまだまだ安いし、このほうが切りがよくていいかもね。「ごちそうさまでした。」「ありがとうございます。なるべくまっすぐ帰ってください」。あぁ。これも懐かしいフレーズですねぇ。

東急東横線の始発駅が桜木町でなくなってから、なんだかちょっとこの界隈からも遠ざかってしまってましたが、やっぱり「武蔵屋」はホンワリと落ち着くよなぁ。せっかく近くにいるのに、もっともっと来なくちゃね。ちょっと反省しながら、女将さんに言われたとおり、まっすぐに単身赴任寮へと向かったのでした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月13日(水)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

燗酒とハムエッグス … 居酒屋「大山酒場(おおやまさかば)」(大井町)

東小路を駅へと戻り「大山酒場」に入ります。これまでの2軒(うなぎの「むら上」と立ち飲みの「武蔵屋酒店」)ははじめて入ったお店でしたが「大山酒場」は2度目。前回と同じく入り口を入った左側のカウンターに陣取ります。店内は左右に横長く展開していて、両側にL字のカウンターがあるのです。

「いらっしゃいませ」と迎えてくれたおかみさんに、まずはお酒を注文します。お酒(300円)は「連山」という銘柄で、カウンターの中の大鍋で大きな徳利であっためられています。それを受け皿つきの厚手のガラスコップにトクトクとこぼれるまでついでくれます。いやいや。今日はじめてのあったかいお酒ですねぇ。っくぅ~っ。しみるぅ~っ。やっぱり燗酒はいいですねぇ。

「ハムエッグスをお願いします」。自然と口をついて出るこの一品。ずらりと並んだメニューの中から、なにか目新しいものをたのんでみようかと思っていたのですが、燗酒を口にした瞬間、やっぱりハムエッグス(420円)気分になってしまったのでした。

すでに3軒目。もうこれ以上まわる予定はないので、ここでじっくりと腰を据えて飲もうと思っているのです。最初は大好物のハムエッグスをもらっておいて、2品目、3品目で目新しいものをもらえばいいんですもんね。

私の左手には仕事帰りらしき男性二人連れが、そして右手には中年の女性ひとり客が座っています。右の女性はこの近所の人らしく、カウンター内のおかみさんと世間話をしながらビールをちびりちびり。おかみさんは話に相槌を打ったりしながらも、手は小気味よくフライパンをあやつりながらハムエッグスを作っていきます。

「はい。お待たせしました」。丸いお皿に盛られたハムエッグスが出てきました。厚めのハム1枚に玉子2個を使った目玉焼き。熱いうちに食べなきゃね。あぁ、うまいっ。

目玉焼きに普通酒の燗酒。なんでもないような組み合わせなのに、飛びっきりに合うんですよねぇ。大衆酒場の妙ですなぁ。それにしても、ハムエッグ『ス』と、複数のSが付いてるのがまた微笑ましいですね。なにしろ玉子2個だもんね。

右側のカウンターの奥のほうではテレビが今日のニュースを伝えています。私がいる左側カウンターより右側のカウンターのほうがお客さんが多いのは、きっとテレビがあるからなんですね。私もときどき遠くのテレビの画面をながめます。そうかぁ。まだ6時過ぎなんだ。これでもう3軒目というんだから笑っちゃいますよねぇ。

さぁ、ここでもう1~2杯と、1~2品をゆっくりといただいて、後は都内の自宅に帰るか。……。待てよ。まだ6時過ぎか。これから自宅に帰っても、明日の朝早くにまた横浜まで来なきゃなぁ。酔ったついでに、今日は横浜の単身赴任寮まで帰ろうかな。そしたら明日の朝が楽だし。ん!? この時間だとまだ野毛の「武蔵屋」が開いてるんじゃないか!? そうだ! 「武蔵屋」に行こう!

ククゥ~ッとコップ酒の残りを飲み干して「どうもごちそうさま」。「はい、ありがとうございます。720円です」。午後6時20分まで約30分の滞在。大井町の3軒ですごしたトータル時間は移動時間も含めて1時間半強。全部で2,140円でした。

さぁ。目指すぞ野毛! 久しぶりの「武蔵屋」だ!!

店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月13日(水)の記録》

| | コメント (9) | トラックバック (3)

店情報: 居酒屋「大山酒場(おおやまさかば)」(大井町)

【このお店は現在閉店しています】

  • 店名: 酒場「大山」(おおやま)
  • 電話: 03-3474-4749
  • 住所: 140-0011 東京都品川区東大井5-2-13
  • 営業: 17:00-22:30、土日祝休
  • 場所: JR大井町駅の北口改札を海側(東側)に出て、JRの線路に沿って北上すること1分以内。東小路入口を過ぎた右手側にある。入口はちょっと路地に入ったところ。
  • メモ: ビール大ビン(540円)、日本酒(300円)、チューハイ(270円)。つまみは220円のチーズにはじまって、もろきゅう、おしんこ、キムチ、しらすおろしなどの定番ものが280円、冷奴、トマトなどが300円のほか、コロッケ(380円)、煮込み(430円)、湯豆腐(350円)、おでん(120~200円)、目玉焼き(380円)、ハムエッグス(420円)、プレーンオムレツ(500円)などなどと、それこそ壁にずらりとメニューが掲げられていて、最高値がゴーヤチャンプルの600円。2階はテーブル席で60人(4人掛けテーブル×15かな)入れるのだそうです。
  • HTML版(2003年以前): (03.03.28)

| | コメント (4) | トラックバック (4)

『たこちく』って!? … 立ち飲み「武蔵屋酒店(ムサシヤ)」(大井町)

うなぎの「むら上」を出るとまだ5時。なにしろ大井町ですからねぇ。次いってみましょう!

「むら上」のある平和小路を抜け東小路へ。洋食の「ブルドック食堂」やもつ焼き屋さんなどの並ぶ路地を通過すると小さな交差点に出ます。ここを右に曲がるとすぐ左手が立ち飲みができる肉屋、「肉のまえかわ」です。5時を回ったばかりなのにもう大盛況ですねぇ!

「肉のまえかわ」を横目に見ながら右手を見ると、今度は立ち飲みのできる酒屋、「武蔵屋酒店」です。今日はこの「武蔵屋酒店」に引っかかってみましょうか。

「武蔵屋酒店」は普通の間口の広い酒屋さんなのですが、その酒屋の右手に細長~い通路のような部分があり、そこに立ち飲みカウンターが用意されているのです。入口には扉もなにもなく、そのまま通路の奥に進みます。通路は4~5メートルほどあるでしょうか。まさに人ひとりがやっと通れるくらいの幅しかなくて、その左手側に立ち飲みカウンターがあって、店との間はガラス窓で仕切られていますが、窓はもちろん開けっ放し。でなきゃ品物の受け渡しもできませんもんね。カウンターの奥には先客の男性が2人。その2人の次くらいの場所に陣取ります。

「お客さんだよぉ」。一番奥のお客さんが店のおねえさんに声をかけてくれます。「はい。なんにしましょう」と窓の向こう側に来てくれたおねえさんに「ビールの小瓶をお願いします」と注文します。

さっきもビールを飲んだばかりなので、本当は違うものをたのもうと思ってたのですが、おねえさんが注文を取りに来てくれるまでに飲み物のメニューを見つけられなかったのでした。スッと飲んでサッと帰るが身上の立ち飲み屋で、パッと飲み物の注文ができないとカッコ悪いですもんねぇ。あわてて必ずありそうなビールを注文してしまった次第です。(涙)

酒屋さんの大きな冷蔵庫から小瓶のビール(スーパードライ)を取り出したおねえさん。ポンッと栓を抜いて、コップとともに窓越しに渡してくれます。「230円です」。なるほどここはキャッシュ・オン・デリバリー(受け取り時点払い)なんですね。「はい」と千円札を差し出します。「770円お返しします」とカウンター上に置いてくれたおつり。このまま置いておいていいのかな。チラッと右の先客ふたりの前を確認。う~む。飲み物とつまみは置いてるものの、小銭は見あたりません。私も770円を手にとり、そのままズボンのポケットにジャラリとしまいます。

釣銭をそのままカウンター上に置いておいて、次の注文のときにお店の人にそこから勝手に取っていってもらうスタイルのお店と、毎回その時点でお金を取り出して支払うスタイルのお店とがありますが、このふたつは特に明示されてるわけではない。そのお店がどっちのスタイルなのかは先客たちの様子を観察するしかないんですよねぇ。

トクトクトクっとビールを注ぎ、ググゥ~ッとまず1杯。あぁ。これで落ちついた。はじめての店は、やっぱりちょっと緊張するんですよねぇ。

ところでお酒のメニュー、どこにあるんだろうなぁ。キョロキョロ。ないじゃん。目の前の壁にはおつまみメニューが張ってあるんだけど、これがまた安いこと。50円くらいのものから始まってたいていのものが100円とか200円とかそんなもん。窓越しに店内を見ると、缶詰や袋菓子もた~くさん並んでいる。おろっ。「たこちく」(120円)なんつうのがある。こりゃきっとタコの入った竹輪だな。すみませ~ん。「たこちく」をひとつくださ~い。

「は~い。120円です」とビニール袋に入った竹輪を1本窓越しに手渡してくれます。「なにぃ。たこちくぅ」。となりで飲んでたおじさんがこっちをジロリ。「竹輪にタコが入ってんのかい」とおじさん。「そうみたいです」と言いつつ袋をピッと裂いて、パクリとひと口。「オレはいつもタコ塩辛(100円)なんだけどよ。タコの竹輪もあるんだなぁ。甘くねぇか。だいたい竹輪は甘いからあんまり好きじゃないんだよ」とおじさん。「なるほど。そう言われてみれば竹輪ってちょっと甘みがありますね。この竹輪もたしかに甘い。でも私なんか練りものが大好きなもんで」なんてことで、となり近所との会話も始まってまたひと安心。地域の立ち飲み屋さんにくると、なかなかそのコミュニティにとけ込めないことがありますからねぇ。こうやってすっと入れるとゆったりと楽しむことができます。

一番奥のおにいさんはビールを飲み終わって焼酎とウーロン茶を注文。なるほど、こうやって自分でウーロンハイにしちゃうんですね。

新しいお客さんが入ってきて私の左どなりへ。チューハイとチーズを注文しています。チューハイはなんと缶チューハイそのまま。そうだよね。酒屋さんだもんね。チーズは6Pチーズの1切れ。このなんでもないチーズがまたうまそうに感じてしまうんですよね。あ。飲み物メニュー発見。左どなりのおじさんの横の柱。私のほうから見ると、ちょうど柱の反対側にあるではありませんか。ビールや日本酒、焼酎のほかワインや朝鮮人参酒なんてのも並んでいる。220円ものが多いかな。

そんじゃ、お酒(220円)と私にもタコ塩辛(100円)ください。

右どなりでタコ塩辛をつっついてたおじさんが「おっ」という感じでこっちを見ます。こっちもニッと笑い返して「たのんじゃいましたよ。タコ塩辛」。「うまいよ。オレなんかいっつもこれ」とおじさん。タコ塩辛は小さい器に入って、爪楊枝が1本刺さって出てきます。塩辛をひと切れひと切れ爪楊枝でつっつきながら食べるのもおつなもんですねぇ。

お酒は銘柄不明の冷や酒。いわゆる常温ってやつですね。化学系の人たちに言わせると「常温ってのは摂氏0度のことを言うんだ。冷やしてない酒のことは室温と言え、室温と。だいたい昔は室温の酒のことを冷や酒(ひやざけ)って言ったもんだ」なんてことらしいのですが、いまやすっかり常温という言葉が定着してますよね。冷や酒なんて、もはや死語!?

その冷や酒がタコの塩辛といいマッチングなのです。うまいよなぁ。

「だめだ。負けちゃったよぉ」と大声で今日のギャンブルの結果を口にしながら入ってきた新しいお客さん。私の後ろを通って奥のふたりと私の間に。みんながちょっとだけつめればいくらでも入れちゃうのが立ち飲みのいいところです。「いつものね」みたいな感じで注文するお客さんに、ワンカップのお酒がトンと出されます。

そうかぁ。柱のメニューには「日本酒 220円」なんて書いてあるけど、なにしろ酒屋さんだから、店の中にあるお酒ならなにをもらってもいいんだ。自分の好きな銘柄のワンカップがあれば、それをもらうのが一番いいですもんね。これは気がつかなかったなぁ。

さっきから窓の向こう側に男性がいて、お店のおじさんかなぁと思っていたのですが、なんとこの人もお客さん。立ち飲みカウンターの反対側の店内で立ち飲んでいるではありませんか。よく見ると他にも何人かが店内側に立って飲んでいる。なんだ、向こう側でも立ち飲みできるんですね。

どうすっかなぁ。大井町だから、さらにもう1軒行ってみますか。だとするとこれくらいで切り上げとかなきゃ後がもたないなぁ。よ~し、おしまい。どうもごちそうさん。それじゃみなさん、お先にぃ!

約35分の滞在。2品と2杯(ビール小+お酒)で670円でした。1軒目と合わせて、この時点で1,420円。安いぞ、大井町!

店情報

《平成17(2005)年4月13日(水)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

店情報: 立ち飲み「武蔵屋酒店(ムサシヤ)」(大井町)

    P1000576
  • 店名: 立ち飲み「武蔵屋酒店」(ムサシヤ)
  • 電話: 03-3471-1516
  • 住所: 140-0011 東京都品川区東大井5-4-16
  • 営業: 09:00-22:00(立ち飲みコーナーは -21:00)、日休
  • 場所: JR大井町駅東口から東小路を1ブロック分抜けて左折し、すずらん通りに入り、やや先右手。
  • メモ: 立ち飲みスペースのついた酒屋。関東大震災のときも戦争のときも焼けずに残ったという店舗はいかにも懐かしい風情。昔は「9分以内、2杯まで」の張り紙があったというが、客が剥がしてしまったのだとか。ビール 350円、日本酒 220円、サワー 340円など。つまみは50~60円くらいから100円、120円とまるで駄菓子屋感覚で各種あり。

| | コメント (2) | トラックバック (2)

15分3本勝負!? … うなぎ「むら上(むらかみ)」(大井町)

大井町界隈での仕事を終えて駅前まで戻ってきたのは5時15分前。う~む。微妙な時間だけど今日はこれで上がりますか。せっかくの大井町ですもんね。

そんなわけで1軒目に飛び込んだのは平和小路の突き当たりにあるうなぎ串焼きの「むら上」です。店内はJ字の立ち飲みカウンターのみで、つめれば15~6人は立てるでしょうか。先客はゆったりと2人。私も同じくらいの間隔をとって立ち飲みカウンターの一角に陣取ります。

壁にはられたメニューは「ビール(小瓶) 300円」「酒 250円」「あたま 100円」「ひれ 150円」「うなぎ 150円」と5品が並ぶだけのとてもシンプルなもの。まずはやっぱりビールでしょう。

ビール(300円)はサッポロ黒ラベル小瓶。これをポンッと栓を抜いて生ビールの中ジョッキに入れてくれます。ビール好きの方はわかると思いますが、小瓶をまるまる中ジョッキに入れても満杯にはなりません。だいたい7分目といったところでしょうか。そんな状態で出てきます。

ここは立ち飲みながらキャッシュ・オン・デリバリー(品物が出たとき払い)ではなくて、後で清算するスタイル。この方式を採用しているのは、この店独特のうなぎの供し方によるのでしょうか。カウンターの上には3人分にひとつずつくらいの間隔でタレの入ったバットがちょっと傾けて置いてあり、焼き上がったうなぎ串は次々にここに置かれます。その中から自分の好きな串を勝手に取っていただくのです。で、帰りにその串の数と飲み物を清算してもらうんですね。

今のところ、店内の客は私も含めて3人だけ。各人がそれぞれひとつのバットの前に立っている状態です。私の前のバットは空っぽ(タレは入ってますけど…)の状態だったのですが、プハァーッとひと口目のビールを飲み込む頃までにはうなぎ串が2本ほど置かれます。なるほど、バットが斜めになってるのは、タレが手前側に集まって串全体がべったりとタレに浸かってしまわないようにということなんですね。この串は短冊(たんざく)かな。短冊はうなぎの身の部分を四角く切って串に刺して焼いたもの。言ってみれば小さい蒲焼きの串焼きみたいなもんです。メニューの上では「うなぎ」(150円)とくくられているもののひとつなのかな。まずはこれからいただきましょう。

バットの横には丸皿に入った七味唐辛子が置いてあります。ん~と!? たぶんこれは串カツのソースとおんなじで、1回だけパッとつけるのかな。キョロキョロとまわりを見てみるととなりのおじさんはひと口ごとにチョンチョンと唐辛子をつけながら食べている。ふ~ん。串カツほど厳格な「2度づけ禁止」ではないんですね。もしかするとバットのタレのほうが2度づけ禁止なのかな。それじゃ、私もチョイチョイと全体に軽く七味唐辛子をつけてと。ん~。うまい。

その後いただいたコメントによりますと、実は七味唐辛子のつけ方等については諸説あるようです。これから「むら上」に向かおうという方は、ぜひこの記事のコメントもあわせてご覧ください。

それにしてもこのうなぎ串。一度食べはじめると置き場がないですねぇ。なにしろ取り皿もなにもないですから。バットから手にとった後は、食べ終わるまでずっとその手に持ってるしかない。

おっとしまった。右手でうなぎ串を取っちゃってたなぁ。これじゃビールが飲みにくい。左手に持ち替えてと。この台拭きみたいなので手を拭いていいのかな。キョロキョロ。はじめて来る店はなかなか勝手がわかんなくて、先客のみなさんの行動を観察しながらの飲み食いです。お。大丈夫みたいですね。じゃ、これで指先に付いたタレをぬぐって、ジョッキを持ち直し、ビールをググッといただきます。左の串をちょいと食べては、右のビールをググッ。

さてと。この食べ終わった串はどこに置くのかな。またキョロキョロ。みなさんカウンター上にそのままポイと置いてるようですね。

お店のほうはカウンターの奥のほうに表に面して焼き台があり、おかあさんが次々にうなぎ串を焼いています。紙に包んだりしてるところを見ると、お持ち帰り用の販売もしてるんですね。カウンターの中は男性二人。おそらく年配の店主夫婦とその息子さんとでもいった感じの家族経営なんですね。そのおとうさんが、こっちが食べてる間に次の串をトンと置いていってくれます。今置いてくれたのは「ひれ」(150円)かな。よ~し。次はこれ。今度は最初から左手で取ろうね。あ。そうか。左手はきき手じゃないから唐辛子がつけにくいなぁ。

右側には初老の男性が入ってきて「酒!」とひと言。「はい」と返事したおとうさん。受け皿の上にコップを置いてたっぷりと表面張力まで日本酒をつぎます。そのお客さんは短冊の串を手にとると、あっという間に1本完食。クッとお酒を飲んで2本目はひれ。またまたクッと飲んで3本目は、おっ、あれは肝か! 私も次はあれ食べよう。クッと日本酒。そして4本目はまたまた短冊です。食べるの速いなぁ。しかも食べ終わった串をカウンター上に置くときに、先から1センチくらいのところだけ重ねてくるりときれいな扇形になるように並べている。几帳面な性格なんですね、きっと。そして、ククゥ~ッとお酒を飲み干して「お勘定して」。はやっ。「850円です。」「はい。ごちそうさん」とサッと店を出ていってしまいました。ものの5分といったところかなぁ。

なにしろこの店、食べ物は自動的に出てくるので、しゃべるのは飲み物をたのむときと、最後のお勘定をたのむときだけ。みんな黙々と、とってもストイックにうなぎと対峙(たいじ)しているのです。

さて、私の3本目は予定どおり肝。これもメニュー上は「うなぎ」(150円)の一派(?)なのかな。

左側にいる先客は、下に向かってなにやらペッペッと吐き出しながら串をほおばっている。カウンターの下には溝があって、その溝の部分がステンレスの流しのような感じになっているのです。なるほど。あれは「あたま」(100円)なんですね。骨の部分もいっしょに焼かれているので、骨のところだけ下の溝に吐き出してるのか。おもしろいなぁ。

肝を食べ終わったところでビールも終了。もうちょっと食べたい感じもしますが、せっかくの大井町。次の店に行ってみましょうか。「どうもごちそうさん」。「はい。ありがとうございます」とこっちにやってきたおとうさん。並べておいた串を数えて「750円です」。

やぁ、おいしかった。どうもごちそうさま。15分間の滞在でした。

店情報

《平成17(2005)年4月13日(水)の記録》

| | コメント (11) | トラックバック (2)

店情報: うなぎ「むら上(むらかみ)」(大井町)

    三代目 むら上
  • 店名: 活鰻専門店・本格炭火焼「三代目 むら上」
  • 電話: 03-5479-4808
  • 住所: 140-0011 東京都品川区東大井5-7-15
  • 営業: 11:30-14:00(火~金) & 16:00-22:00、月休
  • 場所: JR大井町駅東口から東小路を抜け、さらにその先の平和小路を抜けた突き当たり。駅からは約150メートル、歩くと5分程度か。
  • メモ: 60年続いた立ち飲みの「むら上」は2008年末に閉店し、二代目の村上さんから店を引き継いだ、三代目・山口晴基さんが、2009年5月14日に、現在のスタイルでリニューアル・オープンした。店舗面積は7坪で、L字カウンター10席、6人テーブル1卓の、合計16席。現店主・山口さんは1997年から、新橋でうなぎ店を営んでいる父親の下で修行をし、「三代目 むら上」を開店した。
    〔串焼き〕鰻ひと通り(きも焼、ひれ焼、八幡巻、短尺焼、滋鰻つくね)1000、ひれ焼(たれ。約15尾分の鰻の尾)150、赤ばら焼(たれ。腹の部分)150、ねぎ間焼(たれ・塩)150、きも焼(たれ。約7尾分の内臓)200、レバー焼(たれ。鰻の肝臓)200、短尺(たれ。鰻の身の真ん中)200、滋鰻つくね(たれ・塩。鰻の身と鶏肉のたたき合わせ)200、八幡巻(たれ。ごぼうに鰻を巻いたもの)300、トマトベーコン巻300、ミックス巻(たれ。肝とひれ)300、くりから巻(にんにく醤油・しょうが醤油)300。 〔一品料理〕冷やしトマト300、シラスおろし400、きゅうりとみょうがの和え物400、上新香400、大根サラダ500、きも刺500、鰻たたき(白焼を土佐酢と葱で)600、蒲焼・白焼(小)800、(中)1000、(大)1300。 〔飲み物〕生ビール(中)600、(小)450、瓶ビール(中)550、サワー類400、梅酒(ロック)400、酎ハイ400、グラスワイン(赤・白)500、ウーロン茶200、日本酒(駒泉)350、地酒4種ほど600~900、焼酎14種ほど400~900。
    〔食事〕あいのり丼850、うな丼1000、うな重1350、うな重(上)1700、うな丼ダブル1900、うな重(特上)2400。 〔お持ち帰りメニュー(事前予約は各50円引き)〕あいのり弁当750、サービス弁当850、うなぎ弁当1100、うなぎ弁当(上)1400、うなぎダブル弁当1600、うなぎ弁当(特上)2000、蒲焼(小)800、蒲焼(中)1000、蒲焼(大)1300、ひれ焼150、きも焼200、滋鰻つくね200、短尺200、ねぎま焼150。(2009年6月調べ)

  • 店名: うなぎ「むら上」(むらかみ)
  • 電話: 03-3450-4585
  • 営業: 16:30-20:00(土は -19:00)、日祝休
  • メモ: 壁にはられたメニューは「ビール(小瓶) 300円」「酒 250円」「あたま 100円」「ひれ 150円」「うなぎ 150円」と5品が並ぶだけのとてもシンプルなもの。まず飲み物を注文。ほどなくするとカウンター上のタレ入りバットにうなぎの串が置かれるので好きなだけ取って食べる。後で串の数でお会計するシステム。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

居酒屋「K(ケイ)」~居酒屋「満月(まんげつ)」(鷺ノ宮)

竹よし」を出た面々は一路・鷺ノ宮方面を目指します。前回同様、やっぱり「満月」は満席。「いっぱいだねぇ」と言いながら振り向くと、なんとそこには寄り道さん! 「あれぇ!? どうしたんですか?」 寄り道さんは、仕事の後、野方の「つがる屋」に寄り道をしていて、今ちょうど鷺ノ宮駅に着いたところなのだそうです。ここはちょうど寄り道さんの通勤経路上なんですね。なんたる偶然。ぜひ一緒に二次会に行きましょう! と、なかば強引に寄り道さんにも仲間に加わっていただきます。

続いてのぞいた「ペルル」も、とてもとても6~7人もは座れない。ま、これはもともとわかっていることですけどね。「ペルル」に6人も入ろうとすると、先客は3~4人じゃないといけない。土曜日にそんなに少ないってことはありえないですからねぇ。「ここもダメだね」なんて言ってるところへ、別の曜日に「ペルル」でバイトをしているMさんがカップルで来店。「あ。こんばんは」なんてあいさつを交わしながら、Mさんたちは店内へ。そうか。そういえばMさんたちはよくこの先の居酒屋「K(ケイ)」に行くって言ってましたねぇ。そこへ行ってみましょうか。

「K」は鷺ノ宮駅のすぐ北側にあるお店。界隈には「江戸や鮨八(えどやすしはち)」、「平目板(ひらめいた)」などの居酒屋が並びますが、どこもけっこう現代風で、ちょっと足を踏み入れることができていない領域です。そんな中にあって「K」は以前はたしか「いちもつ」という名前のもつ焼き屋さんだったと思うのですが、いつのころからか名前が変わって店の雰囲気も変わっているのでした。

「こんばんは。6人なんですけど」と店内に入ると、「カウンターしかないんですけど」と店主らしき男性。この人がひとりで切り盛りされているようです。店内は入口を上側としてL字型のカウンターがうなぎの寝床風に長く店内に伸び、奥の突き当たりにテーブル席が1卓。そのテーブルにカップルが、そしてL字の短辺のところにもカップルがひと組。われわれはLの長辺にずらりと陣取ります。

さっそくホッピーを注文すると、これがなんと氷無し、ホッピー瓶別出しの本格的なホッピー。「これ、もしかするとモアナ風のホッピーが作れるんじゃない?」と寄り道さんにお願いして、さっそくモアナ風ホッピーの実演をしていただきました。ホッピー瓶をジョッキの中に垂直にひっくり返す。当然のようにすごい勢いでホッピーが注がれますが、ホッピー瓶の口が水面についたところでその勢いはピタッとおさまります。この状態でホッピー瓶を水面から出したり入れたりすると、それにしたがってホッピーの水面が上がりながら、ホッピー瓶の中にはきれいな泡が形成されていきます。最後にその瓶の中の泡をきれいに注ぎきって終了。まるで生ビールのような泡立ちの美しいホッピーです。

・「K」の店情報

結局「K」で終電近くまで過ごし、鷺ノ宮駅で家路につく面々と別れた後、最後に残った地元在住のYkちゃん、ふじもとさんと3人で「満月」です。

「満月」の店内は漢字の「四」の字の形をしていて、「四」の上の部分左右が入口になっています。どっちかから入ったら、それぞれの空間が閉じているため、別の入口から入った空間へは移動できないのです。トイレは「四」の字で言うと右側の空間にしかないので、左側に入った人たちがトイレに行くときにはいったん外に出て、右側の入口から入りなおしてトイレに行かなければならないのです。

われわれ3人は左側の空間へ。この時間帯、すでにお客さんはぐんと減ってはいるものの、右側の空間にはずらりと常連さんたちが座っています。この時間帯の常連さんはみなさん地元の人たちばかりなので、電車の時刻なんかもまったく気になりませんもんね!

チュウハイをもらって、今日もまた砂肝をもらって3人で大騒ぎ。でも、このあたりで「竹よし」の冷酒が爆発的に効いてきて、すでになにも覚えていない…。(^^;;

あとさき考えず、ベロンベロンに酔えるのも地元の酒場のいいところですね。うへぇ、気持ちよく酔った。これだけ飲むと明日(日曜日)はちょっとつらいかもなぁ。ゴ~ロゴロして過ごすことにしましょう。それもまたいい休日。それじゃみなさん、おやすみなさ~い。

・「満月」の店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月9日(土)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (2)

店情報: 居酒屋「K(ケイ)」(鷺ノ宮)

  • 店名: 居酒屋「K」(ケイ)
  • 電話: 03-5373-1771
  • 住所: 165-0032 東京都中野区鷺宮3-15-12
  • 営業: 未調査
  • 場所: 西武新宿線鷺ノ宮駅を北側(改札を出て右側)に出て、線路と平行して走る道を都立家政(西武新宿)方面に約1分ほど歩いた右手。T字の突き当たりの場所。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

活じめ穴子スペシャル … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)

東京地方の桜も満開に咲き誇った今日(4月9日)は「竹よし」の第42回となる夕食会「江戸前の活じめ穴子スペシャル」です。ここ数ヶ月の満席盛況状態からうって変わって今回は参加者も7名と、満員御礼(13名)の状態からすると半分ほどの状態。まずは例によって生ビールからスタートです。

カウンター上の大皿にはジャガ明太、セロリサラダ、ナス味噌炒めなどが大皿に並び、枝豆も出ています。そうかぁ。今年も枝豆の季節になっちゃったんですね。ビールの間は枝豆を中心にいこうかな。私にとって今シーズン初の枝豆です。

穴子巻き「これからテレビなどでも穴子が取り上げられることが多くなると思います。今日はその季節に先駆けて穴子をたっぷりと召し上がっていただきたいと思います」と穴子づくしのスタートです。最初は穴子を芯にして作った玉子焼きです。穴子巻きとでも呼ぶのかなぁ。う巻き(うなぎの玉子焼き)もうまいですが、穴子もいいですねぇ。

穴子には目や肌によいビタミンAが豊富に含まれていて、100グラム(約1匹分)いただけば1日分の必要量をまかなうことができるのだそうです。他にはカリウム、カルシウムといったミネラル分も多い。この特長はウナギも同じ。両者の大きな違いは脂肪分なのだそうです。穴子の脂肪分はウナギの半分。カロリーは3分の2程度。さっぱり元気な穴子と、アブラギッシュで元気なウナギ。そんな切り分けになるのかな。

穴子の刺身続いては穴子の刺身です。たしかに脂分はそれほど多くなくて、けっこうしっかりとした歯ごたえです。これもまた全身これ縁側(えんがわ)といった感じの刺身ですねぇ。

お酒のほうも日本酒(冷酒)に切り換えます。今日は大常連のSsさんから「雪下香梅(せっかこうばい)」(「越乃日本桜」の大吟醸)の差し入れがあり、それを中心に例によっていろんな銘柄のお酒を次々と…。

穴子の押しずしそして出てきたのは穴子の押しずしです。これは普段も「竹よし」のメニューに載っていることが多い一品。照りのあるタレが実にうまい一品です。

さて今日の出席者。先ほどもご紹介した大常連のSsさんのほか、これまた大常連の小悪魔・Ykちゃん。「しげるのチャンネル」のブログ作者・しげるさん。夕食会に初参加されたのはhaluoさん、にっく郎さんのおふたりです。haluoさんはお目にかかるのも今日がはじめてですが、にっく郎さんには以前お会いしている様子。去年の9月にここで穴子の押しずしをいただいたときに、カウンターの奥に座っていてお持ち帰り用の穴子の押しずしを作ってもらっていたのが実はにっく郎さんだったそうなのです。そしてもうひとり、人数が少ないと聞いて急きょ参加してくれたのはふじもとさん。ふじもとさんも「金曜日の男」と呼ばれるほどの大常連さんです。

穴子の白焼き穴子の白焼きの登場です。ウナギの白焼きもそうですが、白焼きは本当にいいつまみになりますよねぇ。お酒がどんどん進みます。醤油のさっぱりとした風味がいいのかなぁ。

天ぷらそして天ぷら。穴子は1本丸々を天ぷらにしたものがひとりに1本ずつついているほか、季節の野菜天もたっぷりと添えられます。なんとSsさんは天丼にしてもらってる! これもうまそうですねぇ!

ママさんが穴子の刺身をササッと炒めてピリッと辛めのソースに絡めた一品を作ってくれます。さらに残っていたセロリもエビと一緒にサササと調理して中華風に。この機転がママさんならではですね。お腹いっぱいになりかかっていたのに、味が変わるとまた食べられるのです。

今日もまた9時半ごろまでワイワイと過ごして夕食会終了。毎月第2土曜日が夕食会なので、次回は5月14日の予定です。5月はなんでしょうねぇ。今から楽しみです。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月9日(土)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (2)

にっきーさん行きつけの … 焼酎バー「Goten's Bar(ゴテンズバー)」(下井草)

にっきーさんは西武新宿線の最寄り駅は下井草(しもいぐさ)。この駅は私の最寄り駅・鷺ノ宮(さぎのみや)から見ると都立家政(とりつかせい)とは逆側のとなり駅です。不思議なもので都立家政で途中下車して「竹よし」に寄ったり、「魚がし寿司」に寄ったりということはあっても、ひとつ先まで乗り越して下井草で降りるということはほとんどないんですよねぇ。

実は下井草にはにっきーさんが行きつけにしている焼酎バーがあるという話を以前からうかがっていて、一度ぜひ連れて行ってもらいたいと思っていたのです。今日はいいチャンス。こんな終電の時間とはいえ、もしよろしければぜひ連れて行ってくださいと無理をお願いして下井草までやってきました。

下井草駅から早稲田通りの1本鷺ノ宮寄りの路地を北上すること約5分。新青梅街道に突き当たります。そこを左に折れると左手にあるのが博多長浜とんこつラーメンで有名な「御天(ごてん)」の井草本店です。ここはラーメンもさることながら、ネギチャーシューやモヤシ炒め、豚バラ串、牛タン塩焼きなどをつまみに飲むこともできるというお店なのです。そしてにっきーさん行きつけの焼酎バーはそのラーメン屋さんの地下にあり、その名も「ゴテンズ・バー」、つまり「御天が出したバーだよ」という、とってもわかりやすい名称なのです。

にっきーさんが「こんばんは」と入ると、寺沢店主からも、女性バーテンダーの伊達さんからも、そして店内の大勢のお客さんからもあいさつの声が飛び交います。おぉ、さすが行きつけのお店ですねぇ。勢いがちがう。

店内は左手が直線カウンター席で8席程度。そして右手は大きなホールになっていて4人掛けのテーブル席が3つばかり置かれています。全体では20人程度入るんですね。フロアはとってもゆったりととってあって、カウンターとテーブル席の間では若者たちがダーツを楽しんでいます。「ダーツが入ってからうるさくなったんですよ」とにっきーさんが苦笑されていますが、みなさんとっても楽しそう。にっきーさんご自身も「私も時々やります」とのこと。入口側には大きなTVもあります。サッカーのときなんかは盛り上がるんだろうなぁ。

われわれはカウンターの一番奥の端っこに陣取ります。ここはなんだかすっぽりと窪地(くぼち)のようになっていて、入り込むとそれだけで落ち着けそうです。ただ、左側の壁にダーツの的があるので、下手くそがやってる場合には、頭の後ろあたりをビュビューンとはずれたダーツが通過していきそうです。(笑)

「にっきーさん(←実際は本名で呼んでます。)、『池の鶴(いけのつる)』とってますよ」と店主から声がかかります。「じゃ、私はそれを」とにっきーさん。

バックバー(カウンターの奥のたな)にはずらりと焼酎の一升瓶が並んでいて、しかもほとんど知ってるものがない。焼酎もこんなにたくさんあるんですねぇ。こういうときは達人におまかせしましょう。「にっきーさん、おすすめのやつをどれか紹介して。」「それじゃ、これなんかどうでしょう」とにっきーさんがすすめてくれた焼酎は『萬膳(まんぜん)』です。「『森伊蔵』や『魔王』なんかも置いているんですが、値段が高い(1杯が1,300~1,500円くらい)ので、あまり注文する人がいないみたいなんですよ」。

にっきーさんはワインの知識もものすごいんですが、ワインは種類が多すぎてとても全品は極められない。そこで焼酎であれば全部を試してみることができるんじゃないかということで焼酎の勉強をしてきたのだそうです。「しかし、焼酎もどんどん増えてきて」というにっきーさん。たしかにそうですよねぇ。楽天市場なんかでみても、芋焼酎は10,048種類。麦が4,381種、米が2,609種、…と、とにかくものすごい種類なのです。

焼酎バーといいつつも、おつまみもけっこう豊富。中でもToday's Specialと書かれた紙にあるものがおすすめなのかな。鹿児島地鶏のたたき(800円)、メキシカンミートタコス(500円)、新ジャガのそぼろ煮(500円)、菜の花チャンプルー(600円)、ガーリックシュリンプ(ブレッド付き)(700円)、ポテトとコンビーフのオーブン焼き(550円)、博多鉄鍋餃子2人前20個(960円)、3人前30個(1,400円)、そしてハッシュドビーフ(900円)がそのメニューです。その中から鹿児島地鶏のたたきを注文します。

このたたきが、横にちょいと柚子胡椒が添えられていることもあって、焼酎によく合うことといったら。

さらにはフタのところに「花酒氷酎」という封がついた芋焼酎「すいがこい」(ラベルは「酔」という時を四角で囲んだもの)をいただいたところで、閉店時刻の午前3時です。お勘定は2人で4,100円。にっきーさんは普段はここで焼酎を飲んで、さらに地上の「御天」でラーメンを食べてから帰宅されるのだそうです。さすがに今日は地上のラーメンは食べずに終了です。

しかし、自宅の近く(1駅先)にこんなおもしろい焼酎バーがあったとは。にっきーさんご紹介いただいてありがとうございました。

店情報

《平成17(2005)年4月8日(金)の記録》

| | コメント (2) | トラックバック (1)

店情報: 焼酎バー「Goten's Bar(ゴテンズバー)」(下井草)

  • 店名: 焼酎バー「GOTEN'S BAR」(ゴテンズバー)
  • 電話: 03-3301-0221
  • 住所: 167-0021 東京都杉並区井草1-29-3-B1F
  • 営業: 19:00-03:00(金土は -05:00)、日休
  • 場所: 西武新宿線下井草駅を北側(新青梅街道側)に出て、早稲田通りの1本鷺ノ宮(西武新宿)寄りの路地を北上すること約5分。新青梅街道に突き当たった左手の左。ラーメン屋「御天(ごてん)」の地下。
  • メモ: 焼酎の品ぞろえはおよそ150種。芋を中心に米、黒糖、麦とバリエーションも豊か。食事メニューも豊富で約30種。店内には大画面のスクリーンやダーツ装置などもある。カウンター8席、テーブル12席の全20席。店のHPあり。

| | コメント (0) | トラックバック (12)

缶詰がずらり! … 居酒屋「とりすみ」(渋谷)

山家」を出て、明日とっても大事な仕事のある寄り道さんは一足先に帰路に着きます。寄り道さんは土曜日も仕事なのです。

残った3人(ここっとさん、にっきーさん、私)は、地元の酒場通(さかばつう)・ここっとさんの先導で井の頭線のガード下をくぐり、焼き鳥・串揚げの「森本」などのある一角に入ります。きたきたぁ。以前にも書きましたが、この界隈が実に濃ゆいエリアなんですよね。

左手に長浜ラーメン「博多天神」のある、スナックばかり入ったビルのエレベータに乗り7階へ。「ここにツルっていうお店があって、そこのマスターが山咲トオルに似てて、すっごくおもしろいの」とここっとさん。店の扉を開けると、中はひと目でわかるほどの満席状態。カウンターの中からたしかに山咲トオルに似ているマスターが「あらぁ。ごめんなさぁい」と残念そうに顔をしかめながらおねえ言葉でごあいさつ。人気がある店のようですねぇ。ここっとさんによると費用もリーズナブルなのだそうです。(ここっとさんがこのマスターの口調を真似するのがうまい!)

  • 店名: バー「ツル」
  • 電話: 03-5458-4990
  • 住所: 150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-8-8-706

再び1階まで降りて道玄坂の町並みの中へ。すぐとなりの「東京ハイボール」も表まで人があふれんばかりにいっぱい。角を曲がると右手にあるレトロな館がジンギスカンと餃子の「珉珉羊肉館」。われわれはその先「とりすみ」に入ります。

「こんばんは」。手前のテーブル席の横を通過しながら奥のカウンターにいる店の人たちにあいさつをするここっとさん。「いらっしゃい」と店の人たちも笑顔で迎えます。う~む。すっかり顔ですなぁ。

手前のテーブル席にはけっこうお客さんがいたのですが、奥の6~7人ほどかけられそうなカウンター席には先客はなし。3人でその中央部に並んで腰かけます。ここっとさんは生ビール(430円)、われわれはチューハイ(380円)を注文して飲み始めます。生ビールもチューハイもジョッキではなくて、ビールグラスよりは大きくてサワーグラスよりは小さいくらいのグラスで供されます。さすがに渋谷の中心街だけあって、通常よりはやや高めの価格設定なんですね。

がしかし。これが食べものメニューのほうになると一転。かなりリーズナブルな価格設定になっているのです。たとえば一番奥の黒板メニュー。「本日の焼き魚」と書かれていて「ホッケ 420円」「サバ塩 480円」「ブリ照り焼き 480円」「ハタハタ 380円」「シシャモ 380円」と並んでいます。つまみ系ではこの黒板メニューの品々が一番高いくらいかな。ほかは紙に書き出されたメニューなんですが、食事物以外はほぼ380円以下。主力価格帯は330円です。昔の立ち飲み屋ではよく見かけた「缶詰(各種)330円」なんてのもあるのがいいですね。カウンターの上にはサバ味噌煮缶、サケの中骨缶、イカ缶、赤貝缶、サンマ蒲焼缶、コンビーフなどなど、いろんな缶詰がずらりと並んでいます。

ここっとさんはポテトサラダ(330円)を注文しますが、残念ながら売り切れ。次のメニューを選んでいる間に、先に私が目玉焼き(330円)を注文します。そしてにっきーさんが注文したのはここの店の名物らしいナポリタン(530円)です。ここっとさんはメンチカツ(330円)を選択です。

どうです。この目玉焼き、ナポリタン、メンチカツというラインナップ。これぞ大衆酒場、もしくは大衆食堂といった感じのつまみ群ですねぇ。どれもこれも大好きです。残念ながらなかったけど、ポテトサラダがあったらもっとうれしかったですね。

ここのナポリタンはなんと魚肉ソーセージを使った正しい(?)日本製のスパゲティです。スパゲティといえばナポリタン、ソーセージといえば魚肉だった昭和40年代にこの店のメニューにあがってから、ずっと今までそのスタイルをつらぬいている名物品なのだそうです。後日談ですが、寄り道さんによると「ナポリタンもさることながら、稲庭うどん(530円)もおすすめなんですよねぇ」とのことでした。

にっきーさんが西武新宿線方面への終電の時刻(渋谷発00:32発)を調べてくれてて、その時間までたっぷりと楽しんで今日は3人で3,900円でした。いいですねぇ、渋谷も。

(同じときの記事が「帰り道は、匍匐ぜんしん!」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報

《平成17(2005)年4月8日(金)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (2)

店情報: 居酒屋「とりすみ」(渋谷)

    060113-1
  • 店名: 居酒屋「とりすみ」(渋谷)
  • 電話: 03-5489-4628
  • 住所: 150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-7-6
  • 営業: 18:00-01:00、無休
  • 場所: 山手線渋谷駅ハチ公口より徒歩2分。渋谷エクセルホテル東急(井の頭線・渋谷駅)北側の「細雪」の路地を入った奥。
  • メモ: 入口右手の6人掛けテーブル席3つの奥に、6~7席の直線カウンターがあり、さらに奥に4人掛け1卓の小さな座敷。缶詰(各種)330円。磯辺焼き1コ 180円。らっきょうが250円。冷やっこ、キムチ、塩から、納豆おろし、大根漬などが280円。しらすおろし、白菜漬、目玉焼き、玉子焼き、ニンニク焼き、メンチカツ1ケ、コロッケ1ケ、長いも千切り、ウインナー炒め、ホウレン草おひたし、ホワイトアスパラ、ポテトサラダなどが330円。フライドポテト、手羽先焼き(2本)、しじみなどが350円。シシャモ、たこわさび、生ハム、コーンバターなどが380円。ミックスチーズ、あたりめ、豚カルビなどが400円。たこの唐揚げ、エイヒレなどが430円。稲庭うどん、ナポリタン、ホルモン炒め、焼きそばが530円。生ビール 450円、サワー類 380円、日本酒 330円、ホッピー 510円。

| | コメント (0) | トラックバック (14)

渋谷といえば … やきとり「山家(やまが)」(渋谷)

金曜日。横浜の職場から都内の自宅へと向かう湘南新宿ラインを途中下車したのは渋谷。都内でも1、2を争う繁華街である渋谷には立ち飲みの「富士屋本店」や魚のうまい居酒屋「とみ廣」、老舗のバー「」などに行ったことがある程度で、街の巨大さの割りにはいいお店が発見しきれていないエリアなのです。

JR渋谷駅の2階の改札を抜けて連絡通路から井の頭線方面へ。井の頭線の改札の手前を左側に降りると、目の前にあるのがやきとりの「山家 本店」です。そこから少し右手に進むとこちらが「山家 支店」。本店のほうが小さい1店舗なのにくらべて、支店のほうは地下1階から地上2階まですべてが「山家」。ここは24時間営業、年中無休。まさに呑んべの味方といったお店なのです。

店の前まで迎えに出てくれてるのは「帰り道は匍匐ぜんしん!」のBlog作者、ここっとさんです。「こんばんは」とあいさつして、さっそくここっとさんと一緒に地下のフロアに入ります。

店内ではすでに寄り道さんやにっきーさんも集合しています。今日はここっとさんと寄り道さんとが中目黒あたりで花見酒をしてたらしいのですが、その流れで渋谷へと集結してミニオフとなったのでした。携帯電話、携帯メールがあれば、ちょっとしたミニオフはすぐに実現できちゃいますね。

私はまずはビール(キリンラガー、大ビン)をいただきましょう。寄り道さんはホッピーからスタート。渋谷にもホッピーあるんですね。ビール姫のここっとさんは、今日ももちろんビール。にっきーさんもビールでスタートです。

みなさんたった今到着されたばかりのようで、まだつまみは注文していない。ひとり1品ずつ注文してみんなでつっつきましょうね。寄り道さんは揚げシューマイ、にっきーさんはジャガバタ、そして私はハムカツを注文。最後にここっとさんが「ニンニク揚げをお願いします」。でたぁっ! 彼女は大のニンニクファン。ここでもやっぱりニンニクなんですね!

料理も登場したところで寄り道さんはナカを注文し、にっきーさんは白波(芋焼酎)のロックと炭酸を。そして私はチューハイ(300円)を注文します。ここっとさんは引き続きビールですね。

ここっとさんは渋谷生まれの渋谷育ち。職場も渋谷からの路線バス圏内という、本当のジモティ、渋谷通なのです。そして寄り道さんも学生時代を渋谷近くで過ごし、今も渋谷が通勤経路上とあって、こちらも渋谷通。さまざまな居酒屋本や、居酒屋サイトでも比較的抜けているエリアが実は渋谷なのです(新宿もかな?)。ところがこの渋谷通のおふたりに言わせると、渋谷にはまだまだいいお店がいっぱいあるという。こういう人たちと一緒に回ると渋谷もとってもおもしろそう。

ここ「山家」は、普通の大衆酒場って感じで、他の地域にあったらちっとも目新しいところはないお店とも言えるのですが、ここが24時間営業で渋谷の中心地(駅前界隈)にあるというところがすごいっ。客層が比較的若めなのは渋谷ならではかなぁ。店内はほぼ満席です。ここは地下1階ですが、これが1階、2階と3フロア分展開されてるというのもたのもしいですね。寄り道さんによると、まさに渋谷のシンボル的な居酒屋なのだそうです。

よ~し。その渋谷のシンボルをじっくりと味わったところでつぎに行きましょう!

渋谷の1軒目は午後9時半から11時前まで、約1時間半の滞在で4人で5,600円(ひとり1,400円)でした。

(同じときの記事が「帰り道は、匍匐ぜんしん!」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報

《平成17(2005)年4月8日(金)の記録》

| | コメント (2) | トラックバック (1)

店情報: やきとり「山家(やまが)」(渋谷)

  • 店名: やきとり・大衆酒蔵「山家」(やまが)

    【本店】
  • 電話: 03-3461-3010
  • 住所: 150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-5-9 ザ・レンガビル1F
  • 営業: 11:00~23:30(火は12:00~ )、年中無休

    【支店】
  • 電話: 03-3770-0480(2階専用:03-3464-2522、地下1階専用:03-3780-4919)
  • 住所: 150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-5-7 KINGビルB2F~3F
  • 営業: 24時間営業、年中無休
  • 場所: 井の頭線・渋谷駅(渋谷エクセルホテル東急、渋谷マークシティ)のすぐ南側。JR渋谷駅からは徒歩3分くらい。
  • メモ: 支店の公式サイトあり。支店〔地下2F〕座敷30席、テーブル15席、〔地下1F〕テーブル40席、〔1~3F〕テーブル100席。
    【15:00~22:30のメニュー(価格はすべて税抜き表記)】 〔焼鳥盛り合わせ〕とり盛り(皮、砂肝、手羽、ねぎ間、レバーの5本)630、モツ盛り(カシラ、シロ、タン、レバー、ハツの5本)570。 〔焼鳥単品(各2本より)〕《とり》皮5本570、砂肝5本570、ねぎ間5本690、とりレバー5本570、つくね2本420、手羽先2本460、アスパラ巻き2本420、アスパラベーコン巻き2本480、いそ巻き2本420、ぼんじり2本370、日向正肉2本420、日向とりナンコツ2本420、ピリ辛チョリソー3本530。 《モツ》カシラ5本570、子袋5本570、シロ5本570、タン5本570、ナンコツ5本570、ハツ5本570、レバー5本570、豚トロ2本420、豚肉しそ巻き2本480。
    〔一品料理〕あん肝580、あさりバター530、いか納豆580、いかの塩辛480、梅きゅう420、枝豆480、エ社レット450、お新香420、かに味噌480、皮ポン酢和え450、ゴーヤ桜えび480、しらすおろし480、しらす豆腐520、じゃがバター450、たこわさび480、月見580、豚足480、納豆豆腐530、なめこおろし480、ニラおひたし420、まぐろ納豆630、明太子530、もろきゅう420、冷やっこ420、冷トマト420、ピリ辛レバー580、ホルモン漬け480、ほや塩辛480、山かけ740、山芋の千切り530、らっきょう420。 〔酢の物〕くらげ酢470、たこ酢550、もずく酢470、わかめ酢420。
    〔刺身〕甘えび630、いか刺し630、げそわさ480、しめさば580、たこ刺し630、たこぶつ580、馬刺840、まぐろ刺し1,100、まぐろぶつ800、刺身大皿盛り合わせ2,800。 〔焼き物〕厚揚げ焼き450、いか丸焼き740、げそ焼き450、さば焼き530、さんま焼き530、ししゃも焼き480、ほっけ焼き530、丸干し焼き450。 〔野菜焼き〕ぎんなん420、しいたけ420、ししとう420、にんにく420、ねぎ420、ピーマン420。
    〔揚げ物〕川えび唐揚げ580、げそ揚げ480、さつま揚げ480、揚げシューマイ530、たこ唐揚げ630、チーズ揚げ580、揚げちくわ480、鶏の唐揚げ630、揚げ出し豆腐580、にんにく揚げ480、春巻き580、ハムカツ450、フライドポテト480。 〔煮物〕牛煮込み480、肉じゃが580。 〔炒め物〕いかバター630、たまご焼き480、ニラ玉580、ニラレバー630、野菜炒め630。
    〔サラダ〕オニオンスライス420、ツナサラダ630、豆腐サラダ630、鮪サラダ630、ポテトサラダ480、野菜サラダ630。 〔乾き物〕アタリメ580、エイヒレ550、かわはぎ450、落花生420。 〔お食事〕おにぎり(シャケ、明太子、梅、おかか)2個550、焼きおにぎり550、お茶漬け(シャケ、明太子、梅、のり)580、ライス260、味噌汁210、生玉子100、焼きうどん630、焼きそば630。
    〔飲み物〕《ビール》キリン一番搾りフローズン(生)中450/大580、キリンラガー(生)中450、キリンクラシックラガー大瓶550、キリンフリー400。 《マッコリ》1杯420/ボトル1,600。 《梅酒》ブランデーベース仕込み(ロック、お湯割り、水割り)420。 《ワイン》フランジア(赤・白)750mlボトル1,680、シャルマンワイン(赤・白)360mlハーフボトル840。 《サワー類》青りんごサワー420、ウーロンハイ420、梅サワー420、オレンジハイ420、カルピスサワー420、グレープサワー420、トマトハイ420、酎ハイ420、ライムサワー420、レモンサワー420、緑茶ハイ420、巨峰サワー420、カシスソーダ420、カシスオレンジ500、カシスウーロン500、生グレープサワー500、生レモンサワー500。 《ノンアルコール類》ウーロン茶(デカンタ)500、緑茶(デカンタ)500、ウーロン茶400、オレンジジュース400、カルピス400、コーラ400、トマトジュース400、緑茶400、カットレモン250、タンサン150、氷セット100、水セット100、湯セット100。
    《ウイスキー》サントリーオールド1杯450/ボトル4,000、ハイボール470。 《ホッピー》ホッピーセット(赤・黒)420、外(ホッピーのみ)270、中(焼酎のみ)300。 《日本酒類》清酒「乾杯」(大)500・(小)330、純米「明石」1杯450、生酒「ほまれ」300mlボトル700、にごり酒「ほまれ」1杯450、黄桜日本酒ハイボール(180ml)470。 《焼酎類(ボトルキープ1ヶ月半)》甲類焼酎「金宮」300mlボトル750、麦焼酎「いいちこ」1杯350・1.8Lボトル4,000・900mlボトル2,500、「いいちこシルエット深薫」720mlボトル3,000、大麦焼酎「天泉」1杯350・ボトル2,200、芋焼酎「さつま白波(黒)」1杯350・1.8Lボトル4,000、鹿児島古式かめ仕込み「鉄幹」1杯470・720mlボトル2,900、しそ焼酎「タンタカタン」1杯470・720mlボトル2,700。(2016年4月調べ)

| | コメント (0) | トラックバック (3)

今日は持ち帰りで … すし「魚がし寿司(うおがしずし)」(都立家政)

竹よし」を出て、都立家政駅踏み切りのちょうど点対称くらいの位置にある「魚がし寿司」へと向かいます。先ほどお持ち帰りようにたのんでおいた寿司がきっともうできてるでしょう。

「こんにちは」。日曜午後6時過ぎの店内はすでに6割程度の入り。この店も人気が高くて、満席で入れないことが多いですからねぇ。みなさん刺身やにぎりを目の前に、ビールやお酒などを飲んでる様子。

「いらっしゃいませ。できてますよ」と、お持ち帰り用の紙袋に入ったお寿司を渡してくれます。「どうもありがとうございます」と支払いを済ませて家路に。ここからわが家までは徒歩約10分なのです。

上にぎり「魚がし寿司」の「上にぎり」(800円)は構成が決まっていて、マグロが赤身と中トロ、白身はタイかな。そしてエビとイカが入り、玉子にとびっ子(トビウオの卵)、カッパ巻が1本分の都合7貫と1巻です。

桜うづまき今日、わが家でいただくお酒は、わが故郷の地酒「桜うづまき」(純米酒)です。これはまさに地元も地元、実家のすぐ近くにある酒造会社の製品です。同じ市内の「雪雀(ゆきすずめ)」とともに子供のころから慣れ親しんだ銘柄ではありますが、純米酒なども造るようになったんですね。

新潟のすっきりさっぱりした感じの味わいとは違い、米の甘みなどをしっかりと感じるのが瀬戸内沿岸のお酒の特徴かなぁ。刺身にはよく合うように思います。

しかし、わが家で飲むと次々に自分でついで飲めてしまうので、きりがないですねぇ。明日(月曜日)は仕事なので飲み過ぎないように気をつけなきゃ。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月3日(日)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (2)

寒梅アゲイン … 魚料理・天ぷら「竹よし(たけよし)」(都立家政)

今日は自宅で寿司を食べるという話になり、夕方、トコトコと買いだしに出かけます。時刻はちょうど午後5時。開店準備中の「魚がし寿司」で持ち帰り用の「上にぎり」(800円)を4人前、「6時ごろに取りに来ますから」とお願いしておいて向かった先は「竹よし」です。なにしろ昨夜の「越乃寒梅」がうまかったですからね。もうちょっと飲んでみようと思ってるのです。

「こんにちは」と店に入ると、開店時刻を回ったばかりの「竹よし」には先客はおらず、私が第1号。「いらっしゃいませ」といつものように笑顔の店主が迎えてくれます。

まずはやっぱりビール(スーパードライ、中ビン、500円)からお願いします。いきなり日本酒からだとどうも喉の通りが悪いので、最初はやっぱりビールをググゥ~ッとやって喉にアルコールの道をつけていくのがいいですねぇ。ッカァ~ッ。うまいこと。

今日のお通し(200円)はヒジキの煮物。それを受け取りながら、6時にはお寿司を取りに行かないといけないので、それまでの時間しか飲めないことをあらかじめお断りします。

本当はここ「竹よし」でもお持ち帰り用のにぎり寿司を作ってもらうこともできるのですが、なにしろ土日は急にお客さんが多くなったりすることもあるので、なかなか急にお願いするというわけにはいきにくいのです。

ちなみに「竹よし」のにぎり寿司は基本的に1貫が100円で、仕入れによってメニューが異なります。今日はマグロ、トビウオ、イカ、アジ、穴子、サヨリ、イワシ、シメサバ、ハマチ、ホッキ貝、ホタテ貝、ニシン、ヒラ貝などがラインナップされています。そして基本的に1貫100円の中にあって、唯一1貫200円なのがマグロの中トロです。

これらのにぎり寿司は、普段も〆にたのむ人も多い品物です。店には食事メニューとしておにぎりやお茶漬けなどもあるのですが、やっぱりにぎり2貫くらいを最後にちょいとつまむくらいがちょうどいいんでしょうね。「マグロを2貫にぎってもらえるかなぁ」とか、「最後はシメサバをにぎってもらおうか」なんて注文をよく聞きます。

「あら。こんにちは」。ママさんも登場です。「ちょっと古漬けになったんだけど、おしんこ食べる?」と小鉢にママさん手作りの白菜の漬け物を出してくれます。食べますとも。特に日本酒をいただくときは、古漬けはとっても合うように思います。

越乃寒梅じゃ、いよいよ満を持して「越乃寒梅」(1合700円)いきますか。しかし、「越乃寒梅」の特撰(吟醸酒)が1合700円というのは安すぎるんじゃない? 大丈夫ですか? 「初めて仕入れてみたので特別価格です。今後もこれくらいで出せるといいんですが、どうなるかまだわからないんですよ」と店主。そうですよねぇ。ネットで見ても1本6千円くらいしますもんね。

どれどれ。ックゥ~ッ。やっぱりうまいっ。いいお酒ですねぇ!

「こんにちは」と入ってきたのは女性ひとり客。生ビールを注文してカウンターのまん中あたりに座ります。私にとってははじめましてですけど、この近所の酒場のママさんなのだそうで、「竹よし」のママさんともさっそく話がはずんでいます。

「これはなんだと思う?」とママさんが小皿に入れてくれたのは…。なんだろう? 色はカボチャっぽい色合いなんだけど、口に入れるとコリコリとした漬け物。なんですかこれ? 「ブロッコリーの芯のところを味噌漬けにしてみたのよ」とママさん。へぇ、おもしろいもんですねぇ。これまたうまい。

そうこうするうちに気がつけばもう6時を回ってる。ひとりで飲んでも1時間はあっという間ですねぇ。どうもごちそうさま。今日は1,400円でした。ママさんの漬け物ですっかりお酒がいただけちゃって、なにも注文せずにすみません。

それにしてもこの「越乃寒梅」。次にいつ入荷できるかわかりませんが、また入ったらぜひ飲みたいお酒ですね。昔ほど幻とは言われませんが、やっぱり今でも幻の名酒です。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月3日(日)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

レバ生とニンニク焼き … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

竹よし」を出た3人(ここっとさん、にっきーさんと私)は西武新宿線・都立家政駅へと向かいます。次なる目的地は野方の「秋元屋」。実はここっとさんは昨日も「秋元屋」にいらしてたらしいのです。「レバ生がおいしかったですよぉ」とここっとさん。そうかぁ。私が「」でレバ刺しを食べてるのとちょうど同じころに、ここっとさんは「秋元屋」で同じくレバ生をいただいてたんですね。

中野区の中にある“春”と“秋”(秋元屋)。どちらももつ焼きの名店です。これに「やっちゃん」と「ホルモン」を入れた4店が中野区の四天王といった感じでしょうか。これら単独店のほか、このところますます各駅まわりへの展開が急速になっている「四文屋」チェーンもあって、中野区もなかなかモツ好きにはあなどれない地域になってきたように思います。

都立家政-野方間も短いひと駅。電車が来るのを待ってる時間のほうが長いくらいの勢いで到着してしまいます。もう午後10時半が近い時間ですが、店内はまだまだお客さんがいっぱい。われわれ3人もコの字カウンターの右手前角を挟むように陣取ります。奥には常連・黒ジャージさんの姿も見えます。

ここでもここっとさんはビールです。ほんじゃ、私たちはホッピーをいただきますか。

つまみのほうはレバ生(300円)ははずせませんね。それとポテトサラダ(280円)、ガツ酢(180円)もお願いします。「ニンニク焼き(1本120円)もお願いします」とここっとさん。そうか。さっきここのニンニク焼きがおいしかったって話してましたよね。それじゃそのニンニク焼きは3本ね!

レバ生ポテトサラダガツ酢

居酒屋サイト作者のみなさんとご一緒させていただくと、みなさん本当にそのサイトの書きっぷりどおりという雰囲気でとっても楽しい。たとえば寄り道さんは身のまわりに起こった出来事をよ~く観察されてて、実際にお会いして話をうかがってもそれらがほどよくトホホ系で語られて実に楽しい。jirochoさんは実世界でも頼りがいのある親分って感じだし、まりみるさんご夫妻は食べること、飲むことをとっても楽しんでらっしゃる。そしてここっとさんも、そのピカァ~ッと明るいサイト同様に、輝くほど明るい。大勢の中に入っても確実に「目立つ存在」ですね。

そんな明るく輝く「帰り道は、匍匐ぜんしん!」サイトの中でも、このところ大笑いさせていただくとともにちょっと考えさせられたのが「1人でノリノリな夜・・・だったのに_| ̄|○」という記事。土曜日の真夜中に仕事を終えたここっとさんが、近所の酒場でおひとりの時間をノリノリと過ごしていたら、となりにやってきたサンダルにトレーナ姿のご夫婦から「隣の人、1人よ・・・」と哀れみの視線をいただいてしまうというお話。男のひとり飲みは比較的ほっといておかれるのですが、ここっとさんのような「目立つ存在」の女性がひとりで飲んでると不思議なんでしょうねぇ。男とはまた違ったひとり飲みのむずかしさがあるんだなぁと妙なところに感心したりしたのでした。

最後にナンコツを3本(1本100円)、味噌ダレで焼いていただいて本日終了。とっても楽しい夜でした。しかし、「竹よし」でたっぷりといただいた「越乃寒梅」がボディブローのようにじわじわと効いてきて、すっかり酔っ払ってしまいました。どうもごちそうさまでした。

そうそう。ここのニンニク焼きがおいしいので、あとさき考えずにパクパク食べたところ、翌日、家族から大ひんしゅくをかってしまいました。みなさん、「秋元屋」のニンニク焼きの食べすぎに気をつけましょうね!

(同じときの記事が「帰り道は、匍匐ぜんしん!」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月2日(土)の記録》

| | コメント (5) | トラックバック (1)

特撰「越乃寒梅」! … 魚料理・天ぷら「竹よし(たけよし)」(都立家政)

「「竹よし」にも行ってみたいんです」とここっとさん。せっかく渋谷方面からの遠征ですもんね。行きましょう行きましょう。ここから「竹よし」はちょっと距離があるのでタクシーで向かいましょうか。「川名」を出てまっすぐに中杉通り(バス通り)に出ると、そこが「阿佐谷北4南」の信号交差点。にっきーさんと3人でタクシーに乗り込みます。

「竹よし」に行くには、もちろん最寄り駅である西武新宿線・都立家政(とりつかせい)駅で降りて歩くのが一番近い(徒歩約1分)のですが、阿佐ヶ谷などにいる場合にはタクシーがもっとも便利。歩くと30分近くはかかってしまいます。中杉通りをそのまま北上してもらい、西武新宿線・鷺ノ宮駅の踏切を越えた150mくらい先、ひとつ目の信号を右折します。「止まれ」の標識がある突き当りまで行って左折。そこから250mほどで都立家政商店街に出るのですが、そのひと路地手前、ちょうど左手にお寺の墓所があるところで右に曲がってもらうと「竹よし」の正面まで乗りつけることができるのです。メーターは初乗りから1回だけ上がって700円。3人以上で来るならこれがベストですね。

人数が少ない場合には、先ほどの「阿佐谷北4南」の信号交差点を右手・阿佐ヶ谷駅方向にちょっと戻り、「阿佐ヶ谷北1丁目」のバス停から「阿01・中村橋駅」行きのバスに乗り、「鷺ノ宮駅前」まで行きます。そこから徒歩約10分で「竹よし」です。もちろん、鷺ノ宮から都立家政まで1駅分電車で行ってもいいのですが、この両駅は互いに見えるくらいの距離にある(500mもない)ので、歩きでも充分なのです。

さて、店の前までタクシーで乗りつけた3人。入口引き戸をガラリとあけて「こんばんは!」と元気よく店内になだれ込みます。「川名」を出て10分。現在の時刻は午後8時40分です。先客は年配の男女3人連れ(男性ひとり、女性がふたり)がひと組。左手前のテーブル席で飲んでます。われわれも男女3人連れ(男性ふたり、若い女性がひとり)。年齢はさておき、お客のバランスとしては男性3人、女性3人と、まさに老若男女入り混じってという環境です。われわれはカウンターの奥のほうに並んで陣取ります。

「今日は早い時間帯が大変だったんですよ。やっと落ち着いてきました」と店主。土日は食事の方も大勢いらっしゃるので、夕食タイムあたりはてんてこ舞いらしいのです。

まずはやっぱりビールかな。瓶ビール(スーパードライ、中ビン、500円)をもらって再び乾杯です。

ブリの子お通し(200円)として出されたのは小鉢に盛られた魚の子。「ブリの卵です」。えぇ~っ。それは珍しい。「そうですねぇ。ブリを1本で仕入れたりしたときしか手に入りませんね」と店主。こりゃいいなぁ。もともと魚の子は大好きなので、私はこれだけでお酒がいただけちゃうかも。

さっそくお酒をいただきましょう。「お酒にしますか」と店主が保冷庫からトンと出してくれた一升瓶は新潟の地酒「〆張鶴(しめはりづる)」(特別本醸造、1合600円)と、もう1本はなんと新品の「越乃寒梅(こしのかんばい)」(特撰(吟醸)、1合700円)です。ほえぇ~っ。「越乃寒梅」どうしたんですか!? 「仕入先の酒屋が持ってきてくれたんですよ」となんでもなさそうに語る店主。じゃ、その「越乃寒梅」からお願いします。

越乃寒梅くぅ~っ。どうよこの透明感のあるすっきりとした味わい。さすがに「越乃寒梅」ですねぇ。

肴はなににしましょうか。今日のホワイトボードにある刺身は本マグロ脳の身(900円)、サヨリ(650円)。おっ、活じめハマチ(650円)なんてのもある。そしてイワシ(500円)にニシン(500円)ですか。ニシンの刺身というのも食べたことがないなぁ。ひかれるなぁ。ここっとさんはウド酢みそ(400円)や粒ウニ(400円)も気になる様子。さすが、若いのに呑んべ好みのするつまみが好きなんですねぇ、ってつまみに年齢は関係ないか…。

あれやこれやと迷った末に、3人の結論として注文したのは天ぷら盛り合せ(1,000円)。なにしろ魚料理と天ぷらのお店ですからね。

あっという間に1本目のお銚子を飲み干して、2本目は「〆張鶴」です。う~む。このお酒も本来はすっきりとしたお酒なんですが、「越乃寒梅」の後に飲むとしっかりした感じがしてしまいますね。

天ぷら盛り合せさぁ、天ぷらも出てきました。海老が2本にアスパラ天もついてて、こっちにあるのはなに? え、白子天!? やったぁ。白子天も好きなんですよねぇ。しかもみんなで食べられるように3個揚げてくれている。ありがとうございます。まずはこれからいただきましょうね。ん~~。とろけるねぇ。

お酒のおかわりはまた「越乃寒梅」にしようかな。あ、いいですよ、自分でつぎますから。店主が後ろの席のお客さんたちから先ほど入った注文の支度にかかったので、自分で保冷庫から「越乃寒梅」を取り出してきて、ガラス製の1合徳利につぎます。おぉ~っとっと。おぉ。表面張力までついじゃった。でもこぼしてないですよ。(笑)

ここっとさんもビール(中ビン)をおかわりします。すごいっ。全然飽きないんですね。私もビアホールや夏場のビアガーデンではビールばっかり飲むこともありますが、普段は最初の1本くらい。しかも最近では小瓶(350ml)くらいで切り上げることが多いですからねぇ。

それにしても「越乃寒梅」、おいしいですねぇ。にっきーさんとふたりで飲んでるからあっという間になくなります。もう1合、いただきましょうね。(にっきーさんとふたりで飲んでるといいつつ、実はほとんど私が飲んでたという噂も後日談としてチラホラと聞こえてきている状況ではありますが…(苦笑)。)

ここもまた1時間半ほど楽しんで、3人で5,300円。なにしろ「越乃寒梅」(700円)を3本もいただいちゃいましたからねぇ。新品だった「越乃寒梅」も残り7合になってしまいました。いいお酒だから早く飲みきらなきゃね。

それじゃ、どうもごちそうさまでした。先客の3人にも「お先に。お騒がせしました」とごあいさつしつつ店を後にしたのでした。

(同じときの記事が「帰り道は、匍匐ぜんしん!」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月2日(土)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ここっとさんとミニオフ … 焼鳥割烹「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

にっきーさん主催のミニオフ(?)で、土曜日7時の「川名」です。うわぁ。この時間でも「川名」は多いですねぇ。7時に現地集合だったのですが、にっきーさんもちょうど今到着されたところらしく、入口を入ったところでばったり。「あ。こんばんは」。「それがですねぇ。さっき「川名」に予約したつもりだったんですが、どうも違う「川名」だったみたいなんですよ」とにっきーさん。「とりあえずA卓(テーブル席一番手前)に座れたんですけど、8時半からは予約が入ってるそうです」。1時間半あれば十分楽しめますね。大丈夫ですよ。

104で調べられたときに、おそらく中村橋の「川名」かどっかの番号を知らされちゃたんでしょうね。どちらも川名一族(?)の経営ではあるらしいのですが、店同士は系列店といった感じではなくて、メニューなどもそれぞれ独立的です。中村橋「川名」と南阿佐ヶ谷の「あさがやえべす」の経営者同士は親子関係なので、メニュー構成なども似ています。ここ阿佐ヶ谷「川名」と「あさがやえべす」は叔父-甥の関係の様子。ということは、中村橋「川名」と阿佐ヶ谷「川名」は兄弟関係なのかな?

さて、今日のミニオフ。ゲストは「帰り道は、匍匐ぜんしん!~しとりで飲み歩き」ブログの作者、ここっとさんです。ここっとさんは、阿佐ヶ谷駅でにっきーさんと待ち合わせて、さっきにっきーさんと一緒に到着されたばかり。ちょうどA卓で上着をとったり、荷物を置いたりし終わったところのようです。「どうもこんばんは。はじめまして」。

ここっとさんは渋谷付近に住まれていて、ご自分のブログでもその方面の記事が多い。今日はわざわざこちら阿佐ヶ谷方面に遠征してきてくれたのでした。

まずは例によってお通しのオレンジがひとり2切れ分ずつ、都合6切れが丸皿に一緒盛りされて出てきます。ここっとさんは瓶ビール(大ビン、609円)を、にっきーさんと私は生グレープフルーツサワー(336円)を注文してミニオフのスタートです。

「最近、ここっとさんという方にブログにコメントをいただいてるんですが、若い女性らしいのにおひとりで「富士屋本店」とか「縄のれん」なんかにも行かれてるようなんですよ。おもしろいでしょう」というお話が寄り道さんからあったのが2月ごろ。ブログも書かれてるというので、さっそく前述の「帰り道は、匍匐ぜんしん!」も見に行ってみるとこれがまたおもしろい。その後、3月12日に「文福」(武蔵小杉)で開催された「第2回寄り道オフ会」に、ここっとさんも参加されたこともあって、寄り道さんやにっきーさんとも面識ができたそうなのです。(寄り道さんは残念ながら今日はご都合がつかず欠席です。)

私はそのオフ会と同じときに開催された「竹よし」の夕食会に参加していたので、ここっとさんとは今日が初対面。えぇっ! この人がひとりで立ち飲み屋に入っちゃうの!? そりゃまた店内で思いっきり浮いちゃうだろうなぁとすぐに思ってしまうくらい現代(いま)風の若い女性です。(若くして、きれいにした大東めぐみ風!?)

「『飽きるまではビールをいただきます』ってビールを飲み始めて、けっきょく最後までずぅ~っとビールだったんですよ」と前回オフの後にも寄り道さんがビックリされていたのですが、今日も「飽きるまではビールをいただきます」とビールを飲むここっとさん。ここの瓶ビールはアサヒとキリンが選べるのですが、今日はアサヒ・スーパードライをセレクトです。

肴のほうはなにしろここっとさんが初「川名」ですので、「川名」らしいところでいきましょうね。「店の表で煮込みを売ってるのも気になったんです」というここっとさんに、まずは「豚軟骨もつ煮込み」(231円)。そして「川名」といえば刺身も名物。今日のホワイトボードの中から「いわし刺身」(294円)を注文し、さらにはここっとさんの好物だという「ナチュラルチーズ盛り合せ」(336円)もいただきます。

豚軟骨もつ煮込みいわし刺身ナチュラルチーズ盛り合せ

「豚軟骨もつ煮込み」はもつ煮込みの中に軟骨も入ったもの。野菜もたっぷり入ったあっさりスープの中にクニュクニュとした食感のシロと、プルンコリッとしたナンコツ。これもまた遅い時間には売切れてしまう人気の品です。「いわし刺身」はこの値段(294円)で1尾丸ごと。「ナチュラルチーズ盛り合せ」は4品盛りです。なんだか量が多いように感じるなぁ。もしかすると3人で来てるから、それぞれ3切れずつにしてくれたのかな。

それぞれ飲み物もおかわりして過ごすうちにあっという間に8時半。ひとり飲みのときには1時間もあればじっくりと飲み食いできるのですが、グループで来ると1時間半でもあっという間ですね。

どうもごちそうさま。お勘定は3人で3,423円でした。

(同じときの記事が「帰り道は、匍匐ぜんしん!」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月2日(土)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

コリコリと牛ミノ串 … もつ焼き「春(はる)」(中野)

立ち飲みの「富士屋本店」を出て、渋谷駅前からバスに揺られて中野駅前に到着したのは午後8時前。飲んだ後に路線バスに乗って心地よくウツラウツラしつつ帰ってくるのがまた幸せ気分なんですよね。でも、いつもの阿佐ケ谷行きのバスではなくて、今日は中野行き。金曜日だし、まだ早い時間帯ですからね。もう1軒寄って帰ろうと思ってこちらのバスに乗ったのでした。(ちなみに、阿佐ケ谷行きと中野行きのバス乗り場は渋谷駅ではとなり同士。その場で気が向いたほうに乗れるんですよ!)

今日は久しぶりにもつ焼きの「春」に行ってみようと思ってるんです。「春」では、注文を受けてから内臓をさばいて串に刺し焼き上げるという、とっても鮮度の高いもつ焼きが楽しめます。しかし、そうやって一品一品その場で作るためにお客さんが多いときには注文した品物が出てくるまで時間がかかってしまうこともあるのです。

しかし今日は大丈夫。いくらでも待てます。なにしろ「富士屋本店」のハムとピーナッツでけっこう満腹になっちゃってますからねぇ。(^^;

あらっ!? まだ店が開いてない。そうかまだ8時前だからか。のれんをちょいと分けて中をのぞくと、店主(マスター)と手伝いのおじさんとが開店準備中。「もうすぐ開けますから、そのあたりで待っておいてください」と店主。すみませんねぇ。じゃ、お言葉に甘えて。

よっこらしょとカウンターの一番入り口側の席に腰をおろし、開店準備をすすめる店主とおしゃべりしながら、準備が終わるのを待ちます。

しばらくすると「開いてますか?」と男性3人連れが店をのぞきます。「はい。いいですよ。どうぞ」と店主。ぞろぞろっと3人がカウンターの奥へ。「どうぞ奥へ入ってください」という声にしたがって、私もその3人の次の席、ちょうどカウンターの真ん中に陣取ります。

「飲み物は?」「ホッピー(380円)お願いします。」「普通の?」「はい、普通の」。ここには普通のホッピーと黒ホッピーがあるのでした。小さいグラスにたっぷり注がれた焼酎と、それとは別に氷入りのサワーグラスと瓶入りホッピーが用意されます。

今日のお通し(200円かな?)はなんとセンマイ刺しです。前までは豚の耳刺しが出てたのですが、センマイ刺しもいいですねぇ。耳刺しと同じく酢味噌でいただきます。

センマイ刺しをつまみながらホッピーを飲むうちに中のしたくもそろそろ整ってきた様子。奥のおにいさんたちが「注文いいですか?」と焼き物を何本かたのみはじめます。その注文を受け終わった店主、こちらを向いて「こちらはなんにしましょう?」とたずねてくれます。金曜日ですからね。もちろん豚レバ刺しをお願いします。(この豚レバ刺し、メニューにはないのです。たぶんガツ刺しと同じく380円だと思います。)

「はい。レバ刺しね」と返事した店主。奥の冷蔵庫からヨッと取り出したのは大きなレバーのかたまり。というか、レバーそのもの、まるごと全部じゃないか!? ひやぁ~っ。すっごぉ~い! この丸々レバーからおにいさんたちが注文したもつ焼きのレバや、私がたのんだレバ刺しなどを切り出していくわけですね。この下ごしらえを見てるのもまたおもしろい。プリプリのいいレバーだということがよくわかります。

さぁ。レバ刺しが出てきましたよ。最近は塩とコマ油でいただくのが好み。レバーの甘みがよりよくわかるように思うのです。どうよ。このしっかりと立ったエッジ。新鮮さの証(あかし)ですねぇ。さっそくひと切れ。…。っうっまぁぁ~~いっ! 思わず笑ってしまうくらいうまいですねぇ。ホッピーも進みます。ナカ(200円かな?)のおかわりもお願いしましょう。

ここでにっきーさんからメールが入ります。実は明日、にっきーさんがミニオフを企画してくれていて、それに関するものです。そのメールへの返事として「今、春にいます」と書いたところ、すぐに「牛ミノ最高です! 一番儲からないらしいです。でも、できるのに1時間くらいかかるかも(笑)」という返信が返ってきました。なんと! 牛ミノは食べたことがなかったなぁ。

先ほどふたりほど新しいお客さんも入ってこられたのですが、焼き台もそれほどこんでないので、たのんじゃおうかな。「すみません。牛ミノ串(150円)と牛ハラミ串(200円)を1本ずつお願いします」。「はい」と返事した店主はすぐに支度にとりかかります。「塩ですか? タレですか?」という確認が入ることが多いのですが、この2品に対してはそういう声はありません。ということはあらかじめ味付けが決まってるのかな。楽しみ楽しみ。

待つことしばし。できあがってきた牛ミノ串は醤油味でコリコリと実にいい食感。そして牛ハラミ串は恵比寿の「縄のれん」を彷彿とさせる塩コショー味。そうかぁ。牛(ぎゅう)もうまかったんですね、ここは。

焼き台は引き続きゆったり気味なので、もうちょっと焼き物をいただきましょうか。豚テッポウ串(100円)と豚ナンコツ串(100円)をお願いします。「テッポウは塩ですか?」と店主。「はい、塩でお願いします」。

奥でクツクツと煮込んでるのがもしかすると「春」の幻の名品のひとつ、もつ煮込みなのかな。なぜ幻かというと、この煮込みは「食べられるとラッキー」というくらいあることが少ないメニュー。しかも食べたことがある人には「値段がもっと高くてもいいからたっぷりと食べたい」と言わしめるほどの品なのです。クツクツと煮込んでは汁を全部捨てて、また水と生姜を入れて煮込んでは汁を全部捨ててと、なかなか手間ひまがかかっているようです。残念ながら早い時間帯は食べられそうにないなぁ。でも、遅い時間帯だと売り切れてたりするんですよね。絶妙なバランスが必要です。いつの日か、ぜったいこの煮込みも食べたいですねぇ。

どうもごちそうさま。今日は2時間弱楽しんで、1,710円でした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月1日(金)の記録》


商品無料仕入れ戦隊『電脳卸』

| | コメント (4) | トラックバック (4)

湯豆腐・ハム・ピー … 立ち飲み「富士屋本店(ふじやほんてん)」(渋谷)

久しぶりの渋谷。このところ「寄り道Blog」や「帰り道は、匍匐ぜんしん!」などのサイトでよく取り上げられていることもあって、ここにも行ってみたい、あそこにも行ってみたいというお店が多いエリアです。しかしながら実際に渋谷の地にやってきてみると、かねてからのお気に入り、立ち飲みの「富士屋本店」につい足が向いてしまうのでした。

なんでもないようなビルの入口から地下へと続く階段をトントントンと降りると、左手にド~ンと広がる大きな立ち飲みワールド。殺風景な階段まわりとは打って変わったにぎやかな光景に、いつものことながら驚かされます。

現在、時刻は5時半過ぎ。まだまだ早めの時間帯なので店内もゆったりです。

ロの字型に店内フロアをぐるりと取り囲む立ち飲みカウンターの右側手前、ちょうどテレビが見やすいあたりに陣取って、小瓶のビール(サッポロ黒ラベル、280円)と湯豆腐(200円)からスタートです。

この店も立ち飲みではよく見かけるキャッシュ・オン・デリバリー(品物が出たとき払い)のスタイルをとっています。今日も2千円以内を目安に飲もうかな。財布から千円札を2枚取り出して目の前に置きます。「湯豆腐、お待たせしました。ビールと両方で480円いただきます」と若い店員さんが千円札を1枚取り、おつりの520円をカウンター上に置いてくれます。その都度支払ってもいいのですが、こうやってあらかじめカウンター上にお金を置いておくと、店員さんの側で必要額を持っていってくれるのでした。

クゥ~ッと1杯目のビールをひと息に飲み干して、ここの人気の品のひとつ湯豆腐に箸をのばします。湯豆腐は薄味の出汁(だし)で煮込まれたタイプで、お椀で登場します。この味のバランスがいいんですよねぇ。

小瓶のビールはコップに3杯程度の量。すぐに飲みきって日本酒に移ります。ここの日本酒は特に指定しなければ埼玉の「寒梅(かんばい)」(280円)が出てきます。燗でも冷でもOKですが、ここはやっぱり燗酒でいただきましょうか。肴が湯豆腐ですもんね。そのほかの日本酒として、「一の蔵(いちのくら)」(400円)などもあります。

湯豆腐も残り少なくなってきましたので次のつまみをたのんでおきますか。次にたのむものは実は決まっているのです。以前「寄り道Blog」で読んで、気になって気になって仕方がなかった品。それは「ハムキャ別」(メニューの記載どおり、300円)です。“キャ別”というのは、もちろん“キャベツ”のことですね。「はい。ハムひとつぅ~っ!」。注文を受けてくれたおにいさんがカウンター内の厨房に注文を通します。

厨房のところでは、おねえさんが楕円形の大きなお皿を用意し、まずはたっぷりと千切りのキャベツを盛っていきます。その上に斜め格子状にマヨネーズをかける。そこへ大きな袋にいっぱい入っているハムを、これまたたっぷりと乗せていって完成。「お待たせしました。300円いただきま~す」と目の前に出てきます。それじゃお酒(280円)もおかわりね。

最初はハムをちびちびといってたんだけどなかなか減らない。途中からはハムで千切りキャベツを巻いて、大きな口をあけてモシャモシャ、モシャモシャ食べながらお酒をチビリチビリ。今が実にそうですが、お腹がすいてるときにはちょうどいいつまみですねぇ。

あ。しまった。一所懸命ハムキャベツを食べてたら、お酒を飲むのが後回しになってた。1合入りのガラス瓶にまだ3分の1くらい残っています。お酒だけ飲むというのもなんだから、ちょっとしたつまみをたのみますか。150円ものくらいの手軽なところで、なにかないかなぁ。お。ピーナッツが150円か。じゃ、最後は軽くこれで締めましょうか。

「は~い。ピーナッツね」と返事した女将さん。まずはシチューなんかが入るような深い丸皿がデンと出されます。しかるのちに取り出したのは、市販の袋入りのバターピーナッツ。しかもこれはかなり大きめの袋ですよ! ピィ~ッとその袋を破り、目の前の丸皿にジャラジャラジャラ…っと、な~んとぜ~んぶ入れちゃったのでした。「はい。150円いただきます」。目の前に置いた小銭の中から150円を取っていく女将さん。うそでしょう。袋入りバターピー全部で150円ってコンビニで買うのとおんなじか、下手するとそれよりも安いかも…。

お酒をチビッと飲んでは、ポリポリ、ポリポリとピーナッツをかじるものの、食べても食べてもなくならない。あぁ~あ。お酒がなくなっちゃった。ん~と。すみません。黒ビール(300円)ください。

「は~い」と出てきたのは、なんとエビス黒生! やったぁ。このビール大好き。出始めのころ、横浜の寮の冷蔵庫にいっぱいになるくらいエビス黒生を買い込んで夜な夜な飲んでいたものでした。懐かしいなぁ。あぁ、うまいっ。ピーナッツを食べるのを忘れて飲んじゃいそう。いかんいかん。ピーナッツもね。ポリポリ、ゴクゴク。

最後にちょうどよく飲み物も食べ物も終わらせるというのがなかなかむずかしいんですねぇ。無意識に飲み食いしてると、たいていどっちかが余っちゃう。今日みたいに(自分では)すごく計画的に飲んでても、もくろみが狂ってフィニッシュが決まらなかったりするんですよねぇ。こんなにたっぷりのピーナッツが150円とは思わないもの。鼻血が出ちゃうかも…。

よーし。最後のピーナッツをいただいて、これまた最後となるコップ3分の1くらいのビールをグイッと飲み干して終了!! いやぁ~っ、長い道のりでした。(笑)

今日はつまみを3品もらったんだけど、湯豆腐(200円)、ハム(300円)、そして最後のピーナッツ(150円)で、合わせて650円ですからねぇ。下手な居酒屋の1品分以下の値段ですもん。

「どうもごちそうさま」。1時間半、1,790円の立ち飲みタイム。カウンター上の釣銭をポケットにいれ、カウンター下の荷物棚のカバンを取り出してカウンターを離れます。「ありがとうございました!」という元気な声に送られながら気分よく階段を上がると外はとってもにぎやか。あぁ、そうだった。渋谷で飲んでたんでしたねぇ。そんなことをまるで忘れてしまうような地下空間なのでした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月1日(金)の記録》

| | コメント (2) | トラックバック (2)

イカに燗酒 … 立ち飲み「やき屋」(荻窪)

明日の都内での仕事に備えて今日は自宅です。荻窪駅に到着したのは午後9時半。久しぶりに「やき屋」に寄って帰ろうと思ってるのです。

「こんばんは。」「あら。いらっしゃいませ。お久しぶりですねぇ。どうしてたの?」と女将さん。えっ? そんなに来てなかったかなぁ。そうか。前に来たのが1月頭ですから3ヶ月近くごぶさたしてしまってたのか…。そういえば今年に入ってから都内での仕事ががっくりと減ってますからねぇ。金曜の夜から土日しかこちらにいない。なかなか「やき屋」に寄れる機会もなかったのでした。

この時間の「やき屋」は右手のメインカウンターに4~5人。左手のサブカウンターおよび奥のテーブルはだれもいない状態。こんなにお客さんが少ない「やき屋」も珍しいですねぇ。女将さんに燗酒(北の誉、230円)を注文しておいて、メインカウンターをずいずいと奥に進むと、なんとまん中あたりで飲んでるのは巨匠さんではありませんか。「あ。こんばんは」。巨匠さんとは先日「川名」でお会いしたのですが、それでも1ヶ月以上たってるのでこちらもお久しぶりです。巨匠さんは2杯目らしきホッピーを飲んでいます。目の前の長方形のお皿には串が1本のっているところをみるとイカしょうが棒(150円)を食べてたのかな。

目の前にいるゲンさん(店長)にミミ刺身(150円)を注文します。巨匠さんはホッピーをセット(300円)でもらってイカ大根(150円)を注文です。

今日も最高気温が13度と、まもなく4月だというのに寒い1日だったのです。ここに来るまでの間、ホッピー+イカ大根にするか、燗酒+刺身にするかずいぶん迷ったのですが、平日ということもあって燗酒にしたのでした。(3杯ずつくらい飲んだ場合、ホッピーよりも日本酒のほうが酔い加減が少ないのです。)

それにしても、イカの刺身と日本酒とはよく合いますなぁ。このセットが380円(150円+230円)で楽しめるというのはこの店以外にはないかもね。しかもこのミミ刺しの場合、イカのエンペラを2枚使ってますから量もたっぷりなのです。もちろん普通のイカ刺し(150円)やゲソわさ(150円)も同じくらいボリュームたっぷり。安いけど味も量もいいのがこの店の大きな特長です。だからお客さんが集まるんですよね。

私が入った時間は、ちょうどお客さんの出入りの谷間的な時間帯だったようで、私のあとからも続々とお客さんが入ってきて、すでにメインカウンターは満席。さっき入ってきたお客さんはサブカウンターに立ってます。

お酒(230円)をおかわりしてウナギの肝焼き(150円)を1本注文します。巨匠さんによるとウナギ肝焼きがとても好きなお客さんもいて、3本くらい注文して食べてたりするんだそうです。ウナギ肝焼きはあらかじめできあがったものが大皿に盛られていて、注文を受けてそれを焼き台で温めなおしてくれます。この肝焼きがとてもおいしくて、あっという間に1本食べきってしまいました。う~む。これは一気に3本くらいたのむ人の気持ちもわかる気がしますね。

それじゃ次はイカ塩辛(150円)をお願いします。

巨匠さんは、この店の最高価格のつまみ、シメサバを注文。150円均一のつまみの中にあって、このシメサバだけが200円なのです。

私の左どなりのお客さんも、私と同じく塩辛を注文。このお客さんはもの静かに飲んでるけど常連さんらしく、塩辛の注文を受けたゲンさんが「ネギを入れるの?」と、まるでいつものことであるかのように確認。お客さんもコクンとうなずきます。

ゲンさんは塩辛をいったんまな板の上に出して細かめに刻んだ後、小鉢に入れなおし、その上に刻みネギを入れます。このお客さんはこの食べ方が好みで、いつもこうやって食べているようなのです。

私のは普通の塩辛なので、冷蔵庫の中の塩辛保存用のビンから直接小鉢に盛り込んだだけなのですが、なにしろ小鉢にいっぱいの塩辛ですからねぇ。これだけでお酒の2本や3本いけてしまうくらいの量なのです。そんなわけで、私も3本目となるお酒のおかわり(230円)をお願いします。

「阿佐ヶ谷にもまだご紹介したいお店が4軒ばかりありますから、今度ぜひ」と巨匠さん。わ。それは楽しみですねぇ。ぜひお願いします。中野、高円寺、阿佐ヶ谷の駅近くの飲み屋街は、軒数が多すぎてどこがいいのか非常にわかりにくいのです。それをいえば、この荻窪だって北口の西荻窪よりの側や、南口のほうには飲み屋が多すぎて逆によくわからないですからねぇ。

3本目のお酒も飲み終えて塩辛も完食。それじゃ巨匠さんお先に。阿佐ヶ谷ツアー楽しみにしてます。

「どうもありがとうございました。1,197円です」と女将さん。お酒3本につまみを3品でこの値段ですからねぇ。ものすごいコストパフォーマンスです。どうもごちそうさまでした。

店を出たのは午後10時45分。ねらったわけではないのですが、この時刻に出るとちょうど我が家方面に向かう最終バスの時刻にぴったりでした。ラッキー。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月29日(火)の記録》

Click Here!

| | コメント (0) | トラックバック (1)

昼下がりのスコッチ … バー「ハイランダー(Highlander)」(虎ノ門)

久兵衛」を出て、これまたいつものごとく同じホテル内のスコティッシュバー「ハイランダー」に向かいます。今日はフランスのシラク大統領がこのホテルに滞在されているようで、館内はフランスの国旗なんかも出ています。ちょうど大統領が帰って来るころなのか本館の入口あたりがちょっとものものしい。でも「ハイランダー」は別館にあるので大丈夫そうですね。

日曜昼下がりの「ハイランダー」はガラガラ。この時間は本当にゆったりとくつろげるんですよね。

何本か入れているキープボトルの中から、今日は「リンクウッド(LINKWOOD)」でスタートです。つまみはいつものように柿の種と枝付き干しブドウ。

「いらっしゃいませ」とグラスや氷をもってきてくれたいつもいる店のおにいさん。「大統領と一緒にヘネシーのトップもいらっしゃってるんで、店の正面にヘネシーを飾ってるんですよ」と説明してくれます。なるほど。いつもウイスキーなんかをかざっていところがヘネシーだらけなのはそのせいなんですね。

続いては「グレンリベット(THE GLENLIVET)」の30年もの。

そこへ外国人とふたりで入ってきたお客さんはどっかで見た顔ですねぇ。あ。雅子さまのおとうさん(小和田さん)だ。サンドイッチを注文してそれをつまみながら英語で真剣な打ち合わせ。シラク大統領も滞在されているし、ホテルの向かい側はアメリカ大使館だしで、なにかとこういう打ち合わせは多いんでしょうね。横で昼間っから飲んだくれてて申しわけないですね。(苦笑)

真剣に打ち合わせを続けるかたわらで、われわれは3杯目となるウイスキーを今度は2本ある「マッカラン(THE MACALLAN)」のうちのラベルが絵画シリーズのほうの1本をいただきます。マッカランはシェリー樽で熟成させるのでもともとシェリーっぽい香りがするのですが、このマッカランは特にシェリー香が強くて華やかに感じます。

さらには残る1本の「マッカラン・ミレニアム」もいただきます。これは年数でいうと20年ものなのですが、さっきのシェリー香の強いマッカランを飲んだあとだと、普通のウイスキーに近く感じるのが不思議です。逆の順番で飲んだほうがよかったかも…。

最後は例によって「ブルショット(Bull Shot)」で締めて終了です。どうもごちそうさま。店を出るとちょうど夕方4時。だれか「よじかわ」してるかなぁ。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月27日(日)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (0)

お寿司で昼酒 … 寿司「久兵衛(きゅうべえ)」(虎ノ門)

故郷(いなか)の友人が上京してきて、今回はホテルオークラの中にある寿司屋「久兵衛」で昼食です。店に入ったのは12時半。日曜日の昼どきですが今日は比較的すいている。

まずはビール(エビス、小瓶)をもらって乾杯です。「お通しは白魚とヤリイカがありますが」と説明してくれるおにいさんに「両方ください」と両方を所望。白魚はさっとゆでて冷やしたものをワサビ醤油でいただきます。サックリとした感じの肉感がいいですね。ヤリイカは煮て輪切ったものにツメを塗って出てきます。先日、ワサビ醤油でいただいたヤリイカもうまかったですが、こうやって甘いツメダレで食べるのもいいもんですねぇ。

「つまみをおまかせでお願いします」という注文でまず出てきたのはヒラメの刺身が4切れ。ポン酢醤油でいただきます。続いては真鯛の刺身が今度は2切れ。1切れのボリュームが大きいですからね。こちらはワサビ醤油で。こりゃ日本酒ですな。燗でお願いします。

「はい、どうぞ」と出てきた小鉢はヒラメの縁側を炙ったものです。ほんわかあったかい状態でいただく縁側のうまいこと!

グイッとお酒を飲んだところで煮アワビが3切れ。塩の小皿と、ツメ+ワサビの小皿が出されます。まずは塩でひと切れ。生のアワビのコリコリ感も捨てがたいですが、煮アワビのこのやわらかさが実にいいですよね。ツメ+ワサビもうまいなぁ。

さっきのヒラメのときのポン酢醤油もそうですが、普通の醤油じゃないもので食べたほうがいい場合には、その場でたとえばポン酢醤油の入った小皿や、塩の小皿などを出してくれます。食べ終わるとすっと片づけられる。このあたりが高級店って感じなのかなぁ。

「アワビもおいしいけど、平貝の磯部巻きもおいしいよね。」「そうそう。それをお願いします」と平貝も注文。これは平貝の貝柱を輪切る方向に厚さ5ミリくらいにスライスし、それを照り焼きにします。焼きあがった熱々の平貝をパリッとした海苔ではさんでできあがり。アッチッチと受け取る指の位置をこまめに移動させながらいただくのです。

つまみのほうはお新香(タクワンにゴマをのっけたもの)が出て、さらには竹の子も出てきます。竹の子は棒状にスライスしたものをワサビ醤油で。春らしいつまみですね。

それじゃにぎりにいきますか。お酒もまだまだ飲みますよ。おかわりをもってきてくださいね。

最初はイカから。なにしろ友人がイカが好きなもんで、最初はイカからにぎってもらうことが多いのです。「1貫ずつにしますか。それとも2貫ずつ?」とおにいさんがたずねてくれます。「2貫ずつでお願いします」。昔は有無を言わせず2貫ずつみたいなお店が多かったのですが、最近はこうやって聞いてくれるところも増えてきたようですね。にぎりに入ると、にぎり用の醤油皿が出されるのですが、ここのにぎりは出る前にハケで醤油をちょいとつけてくれる。したがってほとんどの場合はそのまま食べるだけで十分に味がついてるんですね。

「同じイカのゲソもありますが」とおにいさん。じゃそれはつまみでくださいな。ゲソのつまみを待つ間に、次にたのんだにぎりはシマアジです。う~む。さすがにきれいな身ですねぇ。ゲソも出てきました。軽く炙って小鉢に盛ったんですね。イカは本当に酒が進むなぁ。

続いてはサヨリとコハダをにぎってもらいます。サヨリは1尾をさばいてU字型に酢飯の上において握ります。コハダも開いた1尾の半身ずつがそれぞれ1貫になります。これくらいの大きさのものが食べやすい硬さなんですね。

合いの手に出されたお新香は、今度はカブです。このお新香で口の中をさっぱりとさせて、次はウニを注文。ウニは北方領土産のものだそうで、日本のウニのように四角箱の上に並んでいるのではなく、丸い容器に海水とともに入れられているようです。軍艦に巻いた上にたっぷりのウニ。口の中でウニがとろりと広がります。

そしてヅケ。前回はヅケが置いてなくて「ちょっと漬け込むのに時間がかかります」なんて言われたのですが、今日はありました。さらにはにぎりでも蒸しアワビ。1貫は塩で、1貫はツメを塗ってもらいます。トロは炙りで。にぎりの締めはいつものように穴子です。これまた1貫は塩で、1貫はツメで。炙った穴子のとろけるやわらかさが大好きです。カッパ巻きと梅キューを巻いてもらってさっぱりといただいてお酒も終了。

薄くスライスした大根にシソと梅肉をはさんだものが口直しに登場。シジミの味噌汁と、熱いお茶をいただいでたっぷりと2時間の昼酒タイムは終了です。どうもごちそうさまでした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月27日(日)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (0)

鮎ごはんで一献 … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)

金曜日です。仕事が終わって「竹よし」に到着したのは午後10時40分。遅い時間になっちゃいましたねぇ。「こんばんは」と店内に入ると、カウンターの奥には常連のふじもとさん。金曜日は必ずいらっしゃいますねぇ。私もカウンター中央付近に腰かけ、まずはビール(スーパードライ、中ビン、500円)からスタートです。

今日のお通しは小鉢にアジ酢。見た目もきれいに木の葉型に盛り付けられています。

さて、今日はなにがあるかな。まずは正面のホワイトボードをチェックします。刺身は本マグロ脳の身(900円)、豊後水道の寒サバ(600円)、飛び魚(500円)、タイ(600円)、カンパチ(600円)ですか。刺身以外のホワイトボードメニューはアサリ酒蒸し(500円)、カキふわふわ焼き(550円)、平貝(700円)は刺身か照り焼きで。さらにはタラ白子(550円)、アンキモ(550円)、穴子押し寿司(850円)も載っています。ホワイトボードの下には熊本直送の馬刺し(800円)と生クジラ刺し(800円)の短冊も出ています。う~む。これは迷う。寒サバにも惹かれるし、飛び魚もうまそうだし、カンパチもいいよなぁ。え~い。迷ったときの刺身盛り合せ(1,000円)だ。お願いしますね、マスター。

せっかくですから他のメニューもご紹介しておきましょうか。ホワイトボード以外のメニューは紙に墨で書き出されているのですが、こちらもホワイトボードほどではないものの、けっこうこまめに書き換えられています。

まず天ぷらですが、天ぷら盛り合せ(1,000円)を筆頭に野菜天盛り合せ(700円)、芝エビのかき揚げ(700円)と並びます。山菜の天ぷらは1個200円でタラの芽、ふきのとう、こごみ、うるい、白まいたけがそろっています。

焼き魚は「新物」と書き添えられた鮎(500円)にはじまり笹カレイ(600円)、エボダイ(600円)、サンマ天日干し(500円)、沼津産アジ開き(500円)、ブリカマ(600円)と続きます。甘鯛(700円)は酒蒸しか姿焼きが選べます。鯛カブトの酒蒸し(600円)やギンダラのあら煮(650円)もいいですね。

そしておつまみ的なメニューとしてマグロ山かけ(600円)、自家製のイカ塩辛(350円)、味付けイカワタ(400円)、ウド酢味噌(400円)、山芋千切り(350円)、焼き空豆(400円)、茶碗蒸し(600円)、アスパラ焼き(500円)、冷奴(350円)、炒りギンナン(400円)がラインナップ。他にも1貫ずつ注文できるにぎり寿司(1貫100円~)や、ごはんセット(400円)もあって、土日には食事にいらっしゃるお客さんも多いのです。

さぁ、出てきました。刺し盛りです。じゃ、菊正宗(400円)を燗でお願いします。

刺し盛りはタイ、カンパチ、マグロ脳天、飛び魚、そして生クジラの5点盛りです。紅白混ざり合って見た目も華やかですねぇ。

「鮎も出はじめたんですねぇ」なんて話をしていると、「そうだ。鮎ごはんを作ってみようか」とママさん。以前の夕食会のときにもカキご飯を炊くときに登場した炊飯専用土鍋が出てきます。普通の土鍋よりも丸っこくて、中蓋があるのが特徴でしょうか。この土鍋で炊くと、おこげが美味しいのだそうです。

鮎ごはんプシューと湯気が出てきて鮎ごはんのできあがり。どんと鍋のままカウンター上に置かれた鮎ごはん。その鮎の骨を取って身をほぐした後、ふじもとさんが全体を混ぜ合わせます。いい香りですねぇ。

これはこの鮎ごはんだけでもつまみになりそう。お酒のおかわり(400円)をお願いします。今日はお猪口も最初から「鮎」と書かれたのを選んでるんですよねぇ。

鮎で一献「はいどうぞ」と出してくれた鮎ごはんをちょっと食べてはお酒をチビリ。これはいいなぁ。「鮎ごはんって生まれてはじめて食べましたけど、おいしいですねぇ」と言う私に、「私だってはじめて作ったよ」と笑うママさん。マスターやママさんといっしょにいただきました。

楽しく過ごすうちに気がつけばもう12時40分。どうもごちそうさま。今日のお勘定は2,500円。都立家政駅で電車に乗るふじもとさんと別れ、トコトコと家路についたのでした。

おいしかったなぁ、鮎ごはん。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月25日(金)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

阿佐ヶ谷探訪 … バー「アルフォンソ(Alfonso)」(阿佐ヶ谷)

せっかくまりっぺさんたちが阿佐ヶ谷まで遠征してきてくれているので、阿佐ヶ谷駅近くで2軒目のお店を選びます。まずは先日「寄り道Blog」で紹介された「葉山房(はざんぼう)」をのぞきますが、残念ながら今日は休み。この並びのドイツパブ「G.G.C」もいい店なんですが、こちらも休み。なにしろ日曜日ですからねぇ。

「そうだ。アルフォンソは年中無休ですよね」と、阿佐ヶ谷駅北口のバー「アルフォンソ」に向かいます。あぁ、よかった。ちゃんと開いてるし、席も空いてました。ずらりと5人でカウンターに並びます。

それぞれ思い思いにバーボンソーダやカクテルなどをいただきます。私は「シーバスリーガル(Chivas Regal)」(700円)をいただこうかな。水割りなんだけど氷無しで、1対2くらいの濃さでお願いします。「それじゃ、常温のお水でお作りしましょうね」とニッコリと微笑むマスター。慣れた手つきで美しくボトルを扱います。バーの中での動作はカウンターのお客さんから注目の的ですもんね。

「はい。お待たせしました」。シーバスリーガルはスコットランドのスペイサイド(スペイ川の流域)で造られたブレンデッド・ウイスキー。この地方に現存する最古の蒸留所である「ストラスアイラ蒸溜所」のモルト原酒「ストラスアイラ(STRATHISLA)」を核にして、その他に「ロングモーン(LONGMORN)」「グレングラント(GLEN GRANT)」「グレンリベット(THE GLENLIVET)」「グレンキース(GLEN KEITH)」という合計5種類のモルトウイスキーをキーモルトとしてブレンドされたお酒なのだそうです。

非常に失礼な言い方かもしれませんが、「シーバスリーガル」はスコッチウイスキーの中ではもっともジャパニーズウイスキーに似た雰囲気を感じるお酒なのです。つまり味わいも香りもまろやかで、スコッチウイスキーにありがちなガッツンととんがった感じが少ない。これなら日本酒フリークのまりっぺさんも飲めるかもね。ちょっと飲んでみる?

「あ。ほんとだ。これなら飲めるかも…」とまりっぺさん。

1対2くらいの濃さで割ってるので、アルコール度数も日本酒と同じくらい(15度くらい)になってますしね。

ここでも2時間強たっぷりとくつろいで5人で7,900円。どうもごちそうさまでした。

店を出て阿佐ヶ谷駅北口の飲み屋街を紹介して回ります。「アルフォンソ」の前の道を荻窪方向にまっすぐに進んで突き当たりの手前にあるのがもつ焼きの「四文屋」です。この界隈の各駅に進出中のお店ですね。突き当りを左に行くと焼き鳥の「バードランド阿佐ヶ谷店」があるのですが、今日は飲み屋の多い右側、スターロード方面に向かいましょうね。

すぐ先に見えてるのがおでんの「米久」。ここには「おそまつくん」という名前の三角・丸・四角の具が串に刺さったおでんがあって、これを一度注文してみたいと思っているのですが、なかなか「おそまつくんをください」と注文する勇気が出ないのでした。

「海舟」は北口で人気の居酒屋というより和食屋という感じのお店。いつもお客さんでにぎわっています。さらにスターロードにそって荻窪方面に進むと昔から焼酎専門の酒場「かわ清」や中華の「のっぺ」。突き当りを右に曲がった左手角が酒処「彦次郎」です。この先を左に進むと看板のない銘酒居酒屋「可わら」なのですが、今日は右折して阿佐ヶ谷駅方面に戻ります。2本目の路地を右折した右が「善知鳥(うとう)」ですね。今日はお休みですが、店の前には「善知鳥」が紹介されているdancyuの記事のコピーが張り出されています。その記事を見ながら「今度来てみたいなぁ」とまりっぺさん。ここも太田和彦さんが言うところの「深化した居酒屋」の1軒ですよね。

スターロードを阿佐ヶ谷駅に戻り、電車に乗るまりっぺさんとHさんを見送ります。午後11時までたっぷりと楽しんだ日曜日でした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月20日(日)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

たっぷり4時間 … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

日曜日です。今日の「よじかわ」(4時に「川名」)に集結したのは寄り道さん、にっきーさん。お通しはこのところの定番、オレンジ2切れ。例によって生グレープフルーツサワー(336円)からスタートです。つまみはヤリイカの刺身(294円)。子持ちのヤリイカを丸ごとゆでて輪切り方向にスライスしたものをワサビ醤油でいただきます。春先ならでは一品です。

寄り道さんはホッピー(336円)とキュウリ魚刺身(294円)で、そしてにっきーさんは生グレープフルーツサワー(336円)とホヤ酢(294円)でスタートです。

こうやって刺身を1品とって、飲み物を飲んで630円ですからねぇ。この店の早い時間帯の常連さんは、これでもう1杯おかわりして合計966円でサックリと帰る人が多いみたいです。このくらいだと毎日来ることができる額ですもんね。

「この間、芋焼酎をキープしたんですよ」とにっきーさん。さっそくミィさんがそのボトルを持ってきてくれます。芋焼酎「角玉(かくたま)」。にっきーさんはこのところ焼酎を研究されてて、いい焼酎には目がないのです。この「角玉」は芋焼酎「晴耕雨読(せいこううどく)」という銘柄で知られている鹿児島の佐多商店の焼酎で、めったに手に入らないのだそうです。この店では一升瓶が3,465円。これはとってもお得な価格なんだそうです。これをお湯割りでいただきます。

「これ3人で食べて」と店主からナチュラルチーズと焼きビーフンの差し入れが届きます。店の入り口側、カウンター席やテーブル席の常連さんたちのみならず、こうやって奥の小上がりにいる私たちにまで気を使ってくれるんですよね。どうもありがとうございます。

それとは別につまみも追加します。寄り道さんは山芋ねぎチーズ(294円)、にっきーさんは豚ロース味噌焼き(231円)、私は竹の子の味噌漬け(168円)をいただきます。

山芋ねぎチーズは薄くスライスした山芋を層状に重ねて敷きつめた上にスライスした白ネギを重ねて、その上にチーズをのせてオーブンで焼いたもの。トロトロのチーズとともにいただくほっこりとした山芋がうまいのです。

豚ロース味噌焼きはこの値段(231円)ながら、豚ロースのステーキ(ポークソテー)。焼き上げてから食べやすいように幅1センチくらいにカットして出されます。

ここでまりっぺさんと、そのお友だちHさんの登場です。おふたりはまず生ビールでスタートした後、キムチ玉子焼き(336円)などを注文して冷酒(336円)に移ります。さすがは日本酒好きのまりっぺさんたち。日本酒がスイスイと入っていきます。強~い!(笑)

キムチ玉子焼きも、この店のほかの玉子焼き系メニュー(玉子タクワン焼、ニラ玉、トマト玉子焼、ゴーヤチャンプル)と同じくボリュームたっぷり。まさにお皿からあふれんばかりに盛られています。

女性2名の合流で話も弾み、気がつけばもう8時。おぉ。軽く「よじかわ」のつもりが4時間も飲んじゃいましたか。どうもごちそうさま。今日はひとり2,100円でした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月20日(日)の記録》

Click Here!

| | コメント (0) | トラックバック (1)

本日の締めは … 居酒屋「ほ里乃家(ほりのや)」(鷺ノ宮)

ペルル」を出て、まずは「ペルル」からの定番ルートである「満月」へと足を運びます。あれ!? 開いてないぞ。おかしいなぁ。土曜日は開いてるはずなんだが…。

じゃ「ほ里乃家」だ。「満月」(2時閉店)ほどではないにしろ「ほ里乃家」も1時までは開いてるので大丈夫でしょう。私は昨夜も「ほ里乃家」に来たところなんですが…。

「こんばんは」と入るとカウンター手前側が空いており、先ほどと同じく4人でずらりと並んで座ります。特に考えずに店に入ったけど、並び方(並ぶ順序)まで「ペルル」とおんなじになっちゃったね。

そういえば、かなり前に焼酎のボトルを入れたんだけど、まだ残ってましたっけ? 「はいはい。これですね」とマスターが奥の棚からボトルを取り出してくれます。

肴のほうは「もつ煮込み」や「やきとり」「玉子焼き」などを注文して、先ほどの話の続きで盛り上がります。

カウンターの奥のほうに座っているのは昨日も同じあたりに座っていた大常連のKtさん。ほとんど毎日来られてますもんね。これぞ大常連って感じです。

閉店時刻の1時前まで楽しんで、ここもまた4人で3千円程度。どうもごちそうさまでした。

さぁ。明日(日曜日)は「よじかわ」だね! なんて約束しあいながら家路についたのでした。

う~。それにしても「ホルモン」のもつ焼きにはじまり、自宅での夕食時の晩酌、そして「ペルル」「ほ里乃家」と、今日は実によく飲みました。途中に自宅飲みがはさまってるというのも珍しいよなぁ。あ~。酔ったぁ…。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月19日(土)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

琥珀色の夢を見る … バー「ペルル」(鷺ノ宮)

寄り道さんやふじもとさんたちが某所で飲み会中という情報を受けて、それじゃ二次会で待ち伏せようかと、お仕事から帰宅途上のにっきーさんとメールで打ち合わせて向かったのは「ペルル」です。「絶対寄り道さんたちはここに来ると思うな」と自信たっぷりに、にっきーさんが連名でキープしてくれている「ブラックニッカスペシャル」を炭酸(ペリエ)割りで飲み始めます。時刻は9時ちょうど。そろそろ二次会に向かったころかな。「にっきーさんとふたりでペルルですよ」というメールを寄り道さんに出してみます。

「Ykちゃん(小悪魔改め都立家政の姫)といっしょに秋元屋にいます」。えぇ~っ! しまったぁ。「秋元屋」というコースもあったか。ここか「ピュアー」だろうと踏んでたのですが、はずれ! どうしようかとにっきーさんと相談しているところへ、再び寄り道さんからのメール。「これからペルルに向かいます」。ありゃ。すみません。ありがとうございます。

しばらく待つうちに寄り道さんとYkちゃんがペアで到着。店内のお客さんがちょっとずつずれてくれて4人が並んで座ります。寄り道さんのキープボトル、「メーカーズマーク」も出てきて楽しい飲み会のはじまりです。(後日談:残念ながらふじもとさんは別の場所で二次会だったのだそうです。)

今飲んでいる「ブラックニッカスペシャル」は、昭和40(1965)年の発売以来「ヒゲのニッカ」という愛称で親しまれている、いわゆる普通の「ブラックニッカ」のことです。最近(平成9(1997)年)に「ブラックニッカクリアブレンド」という銘柄が出たため「ブラックニッカ」だけではどっちなんだかわかりにくくなりましたねぇ。

先日、「琥珀色の夢を見る―竹鶴政孝とニッカウヰスキー物語」という本を読んで、本物のウイスキー造りに奔走した竹鶴氏の姿勢に感動し、今はそれに続けて「ヒゲのウヰスキー誕生す」という昔の本を読んでいるところなのです。これらを読むとニッカウイスキーが飲みたくなること必定ですよ。

メーカーズマーク(Maker's Mark)」は、手づくりにこだわり続けるバーボンの名品。炭酸で割ってバーボンソーダにしていただくと、ほんのりと広がるバーボン独特の香りが絶品です。

飲んでしゃべって、しゃべって飲んで。気がつけばもう閉店時刻の11時半です。

どうもごちそうさま。お勘定は4人分で3千円でした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月19日(土)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ちょい焼きで焼酎を … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)

土曜日の今日、久しぶりに沼袋の「ホルモン」に出かけてみることにしました。このところ東京方面での仕事がほとんどなくて、平日はべったりと横浜で過ごしていることが多い。金曜日は電車で帰って来るものの、昨日のようにこっちに着くのが10時を過ぎてしまうことが多くて「ホルモン」の営業時間には間に合わないのです。

開店時刻をにらんみながら自宅を出発したので、ジャスト午後5時に店に到着。「こんにちは」と口開け第1号のお客として店に飛び込みます。「いらっしゃいませ」と迎えてくれる店主にまずは小ビンのビール(サッポロ黒ラベル、310円)とおしんこ(100円)を注文します。それらがすっと出されたところで、レバとコブクロのちょい焼きを2本ずつ(もつ焼きは1本100円)注文。なにしろ他にお客さんがいないので遠慮なく注文することができるのがうれしいなぁ。

今日のおしんこはキャベツとキュウリ。それを爪楊枝でつっつきながらビールです。

しかし、お客がひとりという珍しい時間もほんのつかの間。すぐにひとり、またひとりとお客さんが入ってきて、店もにぎわいはじめます。

さぁ、ちょい焼きが出てきました。じゃ、このタイミングで焼酎(210円)ももらいましょうか。焼酎は受け皿にちょっとこぼれるくらいたっぷりとついでくれ、それとは別にサントリー角瓶に入れられた梅シロップがトンと置かれます。表面張力の部分をツツゥ~ッとすすっておいて梅シロップを投入。透明な焼酎にフワッと褐色が広がります。それをまた口から迎えにいってチビリ。っくぅ~っ。効きますなぁ、梅割り焼酎。

ちょい焼きは文字通りもつ焼きをちょっとだけ焼いたもの。この店ではモツの刺身は扱っていないため、このちょい焼きがもっとも生に近い状態なのです。数あるもつ焼きの中で、ちょい焼きの設定があるのはレバとコブクロの2品だけ。またメニューにはないので、知る人ぞ知るという焼き方なのです。素焼きで炙って、刻みネギとおろし生姜を添えた醤油でさっぱりといただきます。

焼酎(210円)をおかわりして、続いてたのんだのはアブラ、オッパイ、テッポウ、タンの4品を1本ずつ。塩焼きでお願いします。

店の向かい、ちょうど道路を挟んだ反対側ではマンションの建設中。8階建てくらいの大きなマンションになるのだそうで、これができるとすっかり眺めが変わっちゃうでしょうねぇ。しかし「ホルモン」の真向かいだからなぁ。もつ焼き好きの人にはたまらぬ立地条件ですね。毎晩寄れる(笑)。

さてと。どうもごちそうさま。開店から1時間強の滞在で、おしんこともつ焼きを8本に、飲み物はビール(小瓶)と焼酎を2杯。今日のお勘定は1,630円でした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月19日(土)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

おでん・やきとり … 居酒屋「ほ里乃家(ほりのや)」(鷺ノ宮)

おぉ、さぶ。3月も半ばを過ぎたというのに、今夜はものすごく冷える。金曜日の夜は横浜の職場から自宅に向かいながら、その経路上のどこか(たいていは自宅近く)の店に寄って帰ることが多いのですが、今日はとにかく寒いのでなるべく外にいる時間を減らしたい。数あるお酒場の中でももっとも自宅に近いくらいの「ほ里乃家」にしましょうか。

「こんばんは」と「ほ里乃家」に飛び込んだのは午後10時40分。この時間帯だとすいてるかと思いきや、J字カウンターのみ約14席の店内はほぼ満席。かろうじて入口に一番近い2席が空いています。空いてる2席のすぐ横(つまり入口から3番目の席)は女性客なので、遠慮して1席分の空間をあけ、寒いながらも一番入口に近い席に陣取ります。

まずはビール(スーパードライ、大瓶、580円)をもらい、お通しのモヤシをつっつきます。

ガラリと私のすぐ横の入口引き戸が開き、入ってきたのはよく店内で見かける常連の男性。「お。今日はすごいなぁ」と言いながら、唯一空いている私のとなりの席に座ります。さらにそのあとに続くようにもうひとり常連男性。「いっぱいかよ」と店を出かけますが、奥に座ってる常連さんから「ここに椅子を置くから座りなよ」とギュギュっと詰めあって、新たに1席分のスペースができます。

ちょうど電車が着く時間なのか、この後も何人かが店内をのぞきますがもうすき間もないほどのいっぱい。「申しわけありません」とまず店内であやまっておいて、勝手口から外へ出て再びそのお客さんにあやまる店主です。

ひとしきり先客の注文が出たところで「なんにしましょう」と店主。今日は「おでん」をもらおかな。玉子と昆布、ガンモ、さつま揚げをお願いします。それとお酒、「剣菱(けんびし)」(340円)を燗でお願いします。

ここ「ほ里乃家」は表の看板に「おでん・やきとり」と書かれていて、うちのカミサンなども「あぁ、あのおでん屋さんね」と認識しているくらいのお店。「おでん」は看板商品のひとつなのです。特に今日のように寒い日には「おでん」がぴったりですね。

おでん鍋には燗をつける穴が4つほど付いていて、燗酒はそこで用意されます。

じゃ、「おでん」を食べてる間にもうひとつの看板商品、「やきとり」(350円)もたのんでおきましょうか。「やきとり」は、いわゆるもつ焼きなのですが4本が1人前。「やきとり」など、焼き物の注文が入った場合にはおかみさんが焼き台を担当します。塩焼きとタレ焼きとが選べるのですが、塩のほうでお願いしますね。

出てきた「やきとり」はハツ、レバ、シロ、カシラの4本。もつ焼き専門店のように「どうだぁっ!」と光り輝く感じのうまさではないものの、さすがにこの店の看板商品だけあって、なにげなく、普通にうまくて、いい酒の肴になるのがここの「やきとり」なのです。注文するお客さんも多い。今も向こうのお客さんから「こっちも「やきとり」もらおうかな。タレで2人前ね」と注文が入りました。

お酒のおかわりは、今度は「剣(つるぎ)」(340円)にしようかな。ここの日本酒は甘口の「剣菱」、辛口の「剣」のほかに、純米酒の「穏(おだやか)」と吟醸酒の「穏(おだやか)」(この両者はたしか380~400円くらい)の4種類が用意されています。一番人気があるのは今たのんだ「剣」みたいです。

せっかくだから、今日は「おでん」に「やきとり」の看板商品で通しますか。今度はちくわ、しらたき、つみれをお願いします。

なにしろお客さんが多いので、次々に注文が入って店主もおかみさんもてんてこ舞いの忙しさなのですが、「おでん」はおでん鍋から取り分けてくれるだけなので、ほとんど待ち時間なく出てくる。温かいものがすばやく。これが「おでん」のいいところですね。

ゆっくりと2時間弱くつろいで、お勘定は2,670円。ということは「おでん」は7品で860円だったんですね。平均すると1品あたり120円強。これは安いなぁ。どうもごちそうさまでした。日付けが変わってもまだまだにぎわいの続く店を後に、家路についたのでした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月18日(金)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

『よじかわ』に合流 … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

「今日の川名にはサヨリの刺身がありますよ」。そんなメールが寄り道さんから届いたのは日曜の午後5時半前。お。寄り道さんは「川名」で飲(や)ってましたか。

昨日は「竹よし」の夕食会と同じ時間に、東横線沿線で「第2回寄り道オフ会」も開催されていて、寄り道さんやにっきーさん、しんちゃんさんらをはじめ、「寄り道Blog」に集うみなさんたちが参加されていたのです。飲んでる途中にも相互に写真を送りあったりしながら、双方で盛り上がったのでした。その話も聞きたくて、大急ぎでトコトコと出かけます。

「こんばんは」。「川名」に到着したのは5時40分。いつものように「いらっしゃいませ」という店主の元気な声がひびきます。この時間帯にはすでにカウンターにも空きが出はじめている。テーブルのほうを見るとC卓(3つあるテーブルの一番奥)のところで寄り道さんが飲んでいて、その向かい側には相席でだれか座っています。C卓に近づいてみると、なんと相席していたのは熊さんです。「あ。こんばんは」。実は熊さんも昨日の寄り道オフ会に出席されてたのでした。

私もC卓に仲間入りし生グレープフルーツサワー(336円)を注文します。ミィさんがいると、何も注文しないでも生グレープフルーツサワーを出してくれるのですが、今日はミィさんがお休みのようで、フロアはサイさんとおかみさんが担当しています。ミィさんも、サイさんも店を手伝っているアルバイト女性ながら、サイさんはまだ働きはじめて日が浅くて、少し前まで日本語もあまり通じなかったくらいなのですが、最近はフロアも担当できるようになってきたようです。

サワーとお通しのオレンジ2切れを持ってきてくれたサイさんに、豚軟骨もつ煮込み(231円)を注文します。そうそう。これまでこのサイトでは「豚軟骨煮込み」と紹介してきましたが、実際には「豚軟骨もつ煮込み」でした。たしかに煮込みの中には軟骨の部分も入っていますが、もつも入ってますもんね。さっぱり系のこの煮込みは人気も高いし、私も大好きです。

寄り道さんは、ジャスト4時にいらっしゃててもう2時間近く過ごされてるのだそうです。本当はさっきメールをいただいたときに、そろそろ帰ろうかと思ってたのだそうで、私が「すぐに行きます」という返事をしたために待っててくださったそうなのです。どうもすみません。寄り道さんはすでにホヤ酢(294円)からはじめて、油揚げ焼き(231円)や件のサヨリ刺身(294円)を食べ終わったのだそうで、今は4杯目らしい生グレープフルーツサワーをチビチビと飲んでいるところ。

熊さんが注文してるのはカツオの刺身(294円)と菜の花(126円)で、やはり生グレープフルーツサワーをグイグイとやっています。聞けば、熊さんもちょっと前にいらっしゃったのだそうです。

寄り道さんが、昨夜の寄り道オフ会の様子を、「寄り道Blog」のリアルタイム版といった絶妙な描写で語ってくれます。なにしろ、出席されてた熊さんもいらっしゃるので話も広がっていきます。こちらからも、昨日の夕食会の食べものや様子などを紹介し、同じ時間帯にふたつの空間で行われた飲み会の状況を共有していきます。サワー(336円)もおかわりです。

そこへ店主が「はい。これ食べて」と、なんと「生湯葉」を出してくれました。寄り道さんは「さっき、オイルサーディンもサービスしてもらったんですよ」と申しわけなさそうにつぶやきます。ほんと。ただでさえ安い値段なのにね。常連さんたちをまるで家族であるかのように暖かくもてなしてくれるのです。ただし、いい加減なことをするお客さんにはビシッときびしいですけどね! この切り換えがきちんとできるところが安心してくつろげる点なんですよね。ありがとうございます。

さらに3杯目のサワー(336円)をおかわりして、話は続いていきます。

結局じっくりと2時間楽しんで、今日は1,239円でした。寄り道さんはなんと4時間弱の滞在。たっぷりとおつきあいしていただいてすみませんでした。熊さんは「もうちょっと飲んでいきます」とのこと。そうか。熊さんはかなり強いので、3杯くらいではまだまだ効き目がないくらいなのかな!

それじゃ熊さんお先に。マスター、どうもごちそうさまでした。

(同じときの記事が「寄り道Blog」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月13日(日)の記録》


Click Here!

| | コメント (2) | トラックバック (2)

二日酔いには … 居酒屋「ピュアー(PURE)」(野方)

「竹よし」での夕食会を終え、ママさんも含む大部隊はKnさんのご案内により西武新宿線の電車に乗って二次会に流れます。「しげるのチャンネル」によれば、この部隊は上石神井の地酒のお店「こんがり亭」で楽しまれたようです。

hopperさんと私とが改札口でみなさんを見送っていると、その改札から小悪魔(=都立家政の姫)が出てきてびっくり。「あ。お帰りなさ~い。遅いねぇ。」「そうか。今日は夕食会だったんだ」と姫。「これから食事」という姫とも別れ、hopperさんとふたりで都立家政商店街を南下。向かう先は「ピュアー」です。

「こんばんは」と店に入ったのは午後10時40分。カウンターの奥には常連さんの女性客Erさんが飲んでいます。このお店は女性の常連さんが多いですからねぇ。都立家政の姫もこの店にひとりでやってきてますし、野方の女神もこの店の常連さんですもんね。

私は今月のおすすめカクテルの中から「春のおとずれ」(580円)をいただこうかな。

このときには気がつかなかったのですが、昨年も同じく3月にこのカクテルをいただいてるんですね。この季節、居酒屋でもフキノトウやタラの芽、さらにはそら豆や竹の子などをついついたのんでしまうのと同じ気持ちで、この「春のおとずれ」のカクテルを注文してしまうのかなぁ。眠ったような冬をこえて、春に向かっていくこの季節が大好きですねぇ。「春のおとずれ」はラムとグレープフルーツジュースで作られた、まさに春っぽいカクテルです。

今日のお通し(310円)はチーズ。カマンベールとブルーチーズの中間っぽい感じのこのチーズはなんていう名前なんだろう。(店でもマスターに聞いたのですが、覚えていない…。)

ちょうど「春のおとずれ」を飲みきったタイミングで、奥に座っているErさんから「レッドアイ(Red Eye)」(たぶん400円)の注文が入ります。マスター、私も「レッドアイ」をお願いします。

「レッドアイ」はビールとトマトジュースを半々くらいの分量で注いでできるカクテル。トマトジュースのさっぱり感と、ビールのシュワシュワ感で、すっきりと飲めるカクテルなのです。なにしろ、「レッドアイ」という名前自体が「二日酔いで真っ赤になった目」のことを指しているのだそうで、二日酔いのときの迎え酒としても最適なのだとか。今日も「竹よし」で日本酒と、さらにはブレンデッド・スコッチをたっぷりといただいた後なので、胃袋に染みこむように「レッドアイ」が吸い込まれていきます。

どうもごちそうさま。お勘定は別々で、私の分は1,290円。ちょうど12時までのカクテルタイムでした。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月12日(土)の記録》

Click Here!

| | コメント (0) | トラックバック (1)

鯛と海老との夕食会 … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)

第41回目となる今日の夕食会は「竹よし」の12周年記念を兼ねて、「魚の王様 鯛と海老をシンプルに」というテーマです。今回は12周年記念ということもあってか、早々と満員御礼になり、残念ながらお断りしなければならなかった方々も多いのだそうです。

夕食会は飲み放題付きで会費がひとり4,500円。ふだんの夕食会でも採算度外視で、お客様感謝イベントのような感じなのですが、今回はまたいつもにも増して大サービスです。

「せっかくのいい材料なので、みなさんにその姿を見ていただいてからさばこうと思いまして」と、カウンター上には今日の主役・鯛がドンと置かれています。これはまた立派な鯛ですねぇ。香川産の2.8Kg級の活け締めものなのだそうです。海老は車海老。おがくずの中に入って、まだビンビン飛び跳ねています。こりゃまた活きがいいですねぇ。

真鯛車海老ママさんの手料理

例によってまずは生ビールをいただきながら、あらかじめカウンター上および各テーブルに並べられた野菜のベーコン巻きや昆布と揚げの煮物、スライス大根ではさんだ明太子、じゃが芋煮、そしてお新香などのママさんの手料理でスタートです。

鯛の刺身さぁ。本日の1品目は鯛の刺身です。大きなお皿にたっぷりと盛られた白身のきれいなこと。こいつは日本酒ですね。今日は「出羽桜 桜花 吟醸酒」からはじめましょう。このお酒は、いわゆる「フルーティな日本酒」の草分け的な存在で、昭和55(1980)年に発売されて以来、現在もなお人気の高いロングセラー商品です。「日本酒はちょっとねぇ」と思われている方は、ぜひこのお酒を試してみていただきたいと思います。

車海老の踊りそして海老。先ほども書いたとおり、ビンビン飛び跳ねてる車海老を、まさに活き造りの状態でひとりに2尾ずつの刺身(踊り)です。ひやぁ。刺身になっても身がピクピクしてるし…。ちょっと残酷だけど、この状態になっちゃったら美味しくいただいて私の身にしちゃいましょう。いただきま~す。ん~。この強力な弾力、身の甘み。お酒お酒。あぁ、うまい。

今日の出席者は大常連のTmさんのほか、今やすっかり大常連さんの一角を占めるふじもとさんご夫妻、そしてhopperさん、しげるさん、遠く深川エリアからは前回の夕食会に引き続きまりみるさんご夫妻。そして今回夕食会初参加となるのはまりっぺさんとその友人のKnさん、ときまさんの3人です。このお三方とは、以前にもこのお店でお会いしているほか、まりっぺさん、Knさんのおふたりとは、先日のまりっぺさん主催のアンコウ鍋のときにもご一緒させていただいたところなので、初参加ながらもずぅ~っと前から参加されてたように感じてしまいます。

鯛の塩焼き出てきた肴は「鯛の塩焼き」です。切り身の状態で塩焼きにしたものが焼きたての熱々で登場です。しっかりとした身の食感の中に、ジワッと出てくる脂がある。焼いてもうまいなぁ。

車海老の頭の炙り先ほど刺身でいただいた車海老の頭の部分もカラリと焼かれて出てきます。芳ばしさと、海老ミソの旨みがいいつまみです。

「出羽桜」が空っぽになり、続いていただくお酒は「酔鯨 純米吟醸」です。Tmさんはこのお酒の大ファンで、このところいつもこのお酒をいただいていらっしゃるようです。

車海老の天ぷらさぁそして、車海老の天ぷらです。わあい。これは見るからにすごいなぁ。どれどれ、熱いうちに。あぁ、うまいっ! 最高ですなぁ! 身のプリっと感も残り、うまみはあっためられてさらに向上。天ツユも用意されているのですが、なにしろ身の味がしっかりしてるから、塩をちょいとつけて食べるほうが合うみたい。お酒も進むなぁ。

鯛のカブト煮さらに追い討ちをかけるように出てきたのは「鯛のカブト煮」。どうよ! この贅沢なこと! 『盆と正月が一緒に来たみたい』というのは、まさにこういう状態のことを言うんですね。この目玉のまわりのチュルンとした部分がうまいんですよねぇ。わき腹(?)のあたりの、マグロで言えばトロにあたる部分も、口に含むとトロリととろけてものすごい。

最後は鯛のにぎり寿司で締めて食事の部は終了です。

バランタイン21年ここからが店主やママさんも入っての談笑タイム。「そうそう。Ojさんから差し入れをいただいてますよ」と店主。大常連のOjさんは、今日は北海道方面に出張中ながら、「ぜひみなさんで」とお酒を差し入れてくれてるのだそうです。「これです」と出てきたお酒はなんとバランタイン(Ballantine's)の21年もの! すっごぉ~いっ! これくらいのクラスになると、ウイスキーもものすごくまろやかになって味も香りも深みがあるんですよねぇ。ストレートでお願いします。なんだか「竹よし」じゃないみたい。さすがにこのバランタインは大人気で、気がつけばもう空っぽ。Ojさん、どうもありがとうございました。

いつものようにみなさんからの自己紹介も兼ねた近況報告も終わり、夕食会もお開きとなりました。今回もどうもごちそうさまでした。13年目もまたおいしいものを食べさせてくださいね。期待してま~す。(笑)

(同じときの記事が「まりみるのおいしい生活日記」「しげるのチャンネル」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月12日(土)の記録》

うまいものマルハ便

| | コメント (0) | トラックバック (2)

« 2005年3月 | トップページ | 2005年5月 »