今週も楽しく! … 魚料理・天ぷら「竹よし(たけよし)」(都立家政)
金曜日です。京浜東北線の車中でポロロ~ンと入ったメールはここっとさん。「今たいなんたみです(^^)」。おぉ。台湾料理の「台南担仔麺(たいなんたーみー)」にいよいよ出撃されましたか。「台南担仔麺」はここっとさんにとって思い出が深いお店らしく、以前から「行ってみたいなぁ」というお話をされていたのでした。
その後、にっきーさんとも連絡が取れ、鷺ノ宮(さぎのみや)のバー「ペルル」に向かうことになりました。新宿に着いたところでここっとさんに再連絡。「台南担仔麺」は西武新宿駅の目の前なので、これからお勘定を済ませて電車に乗ればおそらくちょうどくらいなのです。一方、私のほうは山手線で高田馬場へと向かいます。西武新宿駅は、JR線でいうと新宿駅と大久保駅の中間くらいにあって、歩くとけっこう遠いのです。
間もなく高田馬場かなぁというタイミングで、ここっとさんから「これから電車に乗ります」という連絡が、そしてにっきーさんからは「鷺ノ宮に到着」という連絡がほぼ同時に入ります。う~む。携帯メールは時々刻々とおもしろいなぁ。
ちなみに寄り道さんはすでに別のお店に寄り道中で、そろそろ帰宅されるところとのこと。なにしろもう9時半ですもんね。寄り道さんは土曜日もお仕事なので、金曜日の夜は無理にはお誘いできないのです。
高田馬場で大急ぎで西武新宿線のホームに向かうと、ちょうど準急電車が入ってきたところ。その電車にポンと飛び乗ります。ここっとさんが乗ってるのもこの電車くらいかなぁ。そこへにっきーさんから「大変です!」というメール。お。どうしたどうした。「ペルルはマスターの誕生日で満席です! はじめて後ろの席で飲んでます」。なんと。今日(4月22日)がお誕生日でしたか。
その後の連絡により、ここっとさんは私よりも1本後の電車に乗っていることが判明。鷺ノ宮駅のホームでほんの数分待って合流します。「ペルルいっぱいみたいだけどどうしましょうか。せっかくの誕生日なので、店の様子だけでものぞいていきますか」なんて話になりここで下車。「それじゃペルル前で合流できるように、我われ(にっきーさんとその友人)も店を出ます」とにっきーさんからも連絡があります。
「ペルル」に近づくともう外からもわかるほどのお祭り騒ぎ。愛されてるんですねぇ、マスター。
ちょうど店の中からにっきーさんたちお二人も出てこられて合流。そこへ店の外からマスターも偶然現れました。裏口からぐるりと回ってこれるのです。「おやおや、こんばんは」と声をかけてくれるマスターに「今日はお誕生日だそうで、おめでとうございます。今日は入れそうもありませんが、またあらためて近いうちにうかがいます」とごあいさつをします。ここっとさんも「はじめまして」と同時にお誕生日のお祝いの言葉。「何歳になられましたか?」と聞くここっとさんに、「100歳!」といたずらっぽく笑うマスター。たしか昭和2(1927)年生まれだと思うので、今日で78歳かな。すっごぉ~い。「後ろの席は4人座れるから入ればいいのに」とマスターにお誘いいただいたのですが、他のお客さんたちの荷物なども動かしてもらわないといけないので今日は残念ながら断念しました。でも誕生日当日にお会いできただけでも良かったです。
にっきーさんたちと4人で都立家政へと向かいます。ここっとさん以外の3人は、まだ何も食べていない状態なので、食べながら飲める店にしようということになりとなり町の「竹よし」が候補に。ここから都立家政までは徒歩約10分程度。電車で一駅といいつつもけっこう近いのです。
「竹よし」に到着したのは午後10時過ぎ。途中で電話して入れることは確認しておいたものの、さすがに金曜日の夜だけあって人が多そうだなぁ。「こんばんは」と入るとカウンターはずらりとほぼ満席状態。その中に小悪魔・Ykちゃん(=「都立家政の姫」)やしげるさんもいてワイワイとごあいさつです。我われ4人の席は空いていたテーブル席に用意してくれていました。これはゆったりですね。
まずはさっそくビール(スーパードライ、中ビン、500円)を注文して飲みはじめます。
今日のお通し(200円)は「氷頭なます」。氷頭(ひず)というのは鮭(さけ)の頭のこと。これを酢に漬け込んで、頭がゼラチン状にになるまでやわらかくしてから薄くスライスしたものです。身のフルフル感、そして軟骨のコリコリ感が、ちょっと酸っぱめの味とあいまって実にいい酒の肴になるんですよね。
なにしろなにも食べてないので「刺身の盛り合せ」(1,000円)を2人前ほどいただきますか。手が空いたところでお願いしますね。お客さんが多いので、店主もママさんも大忙しの状態なのです。
「盛り合せを待ってる間に、ママさんの料理もありますよ」とYkちゃんとママさんが、カウンターの上の段にならんだママさんの大皿料理を取ってくれます。今日のママさん料理は「海老とセロリのサラダ」と、季節の「若竹煮(わかたけに)」。これはいいなぁ。竹の子大好きです。
こうなるとお酒かな。なんにしましょうかとにっきーさんやその友人の方と相談し、まず1品目は新潟の「景虎(かげとら)」(特別純米、500円)をいただきます。
「刺身の盛り合せ」も出てきました。盛り合わせは大体いつも長方形のお皿に5品盛りで出てきます。今日はまん中にど~んとマグロの脳天トロ。このピンクを中心に右にはヒラメとホタテが白さを競います。そして左は青魚系。飛び魚ともうひとつはなに? 「これはボラなんですよ」と店主。へぇ。ボラの刺身ってはじめて食べるかも。基本的に白い身ながら、皮のすぐ下の部分だけうっすらと赤い身になっていて見た目もきれい。ど~れ。へぇ。臭みがあるという話をよく聞くんだけど、このボラの刺身は全然そんなことないですねぇ。身もしっかりとしていてうまいっ。
2品目のお酒は広島の「酔心(すいしん)」(特別純米、500円)です。
さらにお客さんが入ってきて、カウンターにいたしげるさんとYkちゃんがテーブル席に移ってきてくれます。またまたまるでオフ会のような盛り上がりになってきましたねぇ。
今入ってきたお客さんは魚の子(魚卵)の煮つけが大好きなのだそうで、いらっしゃるといつも注文されるのだそうです。今日も入ってこられるなり、店主から「今日は鯛の卵がありますよ」と声がかかっています。その「鯛の子煮つけ」を「どうですか」とこちらにもちょっとまわしてくれます。どうもすみません。では遠慮なく。私も魚の子好きなんですよね。
おいしいねぇ。じゃ、3品目は高知の「酔鯨(すいげい)」(純米吟醸、500円)をば。お酒のほうもどんどん進みます。ちなみにここっとさんとYkちゃんとは、なにしろビール姫2大巨頭なので、ずぅ~っとビールです。
ここでここっとさんから「から揚 あんこう」(700円)の注文が入ります。そう。この一品も気になってたんですよね。そろそろ4月も終わりに近づき、アンコウの時期も終わりつつありますからねぇ。今食べなければ、また今度の冬まで食べられないかも。実にいい注文ですねぇ。それ2人前でお願いします!
そのアンコウの唐揚げを食べていると、「それじゃ私はこれで」と席を立ったのがカウンターの一番奥でとなりの常連さんとお話しながら飲んでた男性。なんと! 先日、平貝の刺身やキモをいただいた方です。そうそう、あのときはアンコウ唐揚げを召し上がってましたよねぇ。どうもその節はありがとうございました。今日はずっと後姿だけしか拝見してなかったので全然気がつきませんでした。失礼いたしました。
ここのテーブル席はおもしろくて、みんなカウンター席の人と同じ向きにテーブルのこっち側だけに座るようになってるんですよね。湯島の「シンスケ」をご存知の方は、あのカウンターとテーブル席のイメージを考えてもらえればいいでしょうか。「シンスケ」の方が規模ははるかに大きいですけどね。ここ「竹よし」の場合、テーブルの向こう側はすぐにカウンター席なのでテーブルに向かって座るスペースはないのです。しかし逆にカウンターに座ってる人がくるりとこちら側に向かって座れば一体感が出てくるというメリットはありますけどね。
4品目のお酒は、出ました新潟の「越乃寒梅(こしのかんばい)」(特撰)! このお酒が大好きなんですよねぇ。こうなるともうつまみもほとんど必要なくて、お酒だけをチビリチビリ。さらにもう1回「越乃寒梅」をいただいてチビリチビリ。
最後は店主が出してくれたマグロのにぎり寿司でしめて終了です。気がつけばもう夜中の1時ちょっと前。ここから下り電車で帰る人が多い(しげるさん、にっきーさん、にっきーさんの友人)から、終電(01:02発)に間に合わせなきゃね。どうもごちそうさま。
3時間近くたっぷりと楽しんで、今日は4人で15,000円(ひとりあたり3,750円)でした。どうもごちそうさま!
(同じときの記事が「帰り道は、匍匐ぜんしん!~しとりで飲み歩き」にもありますので、あわせてお楽しみください。)
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