マイペースでどうぞ … 居酒屋「満月(まんげつ)」(鷺ノ宮)
「こどもの日」(5月5日)までの連休を終えて、6日(金)と、そしてなんと7日は土曜日なのに出勤です。年に何度か土曜出勤の日があるんですねぇ。しかも、連休明けとあってけっこう仕事もたまっていて、横浜での仕事を終えて鷺ノ宮まで帰ってきたのは午後9時。今日は「ペルル」に寄ってかえろうと思ってるのです。先日、マスターのお誕生日のときに、満席の店の前でごあいさつをしただけだったので、今日はじっくりと飲みたいですね。
「ペルル」のある路地へ入ると、前方からなにやら見覚えのある人影が。あれっ!? 寄り道さん! どうしたの? 「いやぁ。ペルルが満席で入れないんですよ」。えぇ~っ。そうなの。土曜日なのにすごいね。いや。土曜日だからすごいのかな。寄り道さんは1軒目? 「仕事帰りに秋元屋に寄ったんですが、向こうも満席で。あきらめて帰ろうとしたら、ひとり分の空きスペースを作ってくれてちょっとだけ飲んできたんです」。そうかぁ。「秋元屋」もいっぱいなんですね。連休中にどっかに出かけてたり、家でのんびりすごしたりしていた人たちが久しぶりに繰り出してるんでしょうか。
ありゃっ? 特に打ち合わせをしたわけでもないのに、気がつくとふたりで「満月」の前にいますねぇ。「ペルル」→「満月」というコースが、まるで身に焼きついているかのように自然に足が向かってしまうのが怖い。(^^;;
ガラリと引き戸を開けて店内をのぞくと、なんと! 「満月」も満席です。あちゃぁー。「悪いねぇ」と声をかけてくれる店主は、今日はまだ酔ってないみたい。なにしろまだ9時だもんね。先は長い。あきらめて戸を閉めようとすると、入口近くのおじさんが「いいよいいよ。オレがそろそろ帰るから、にいちゃんたち入んなよ」とお勘定をはじめます。「どうもすみません」。おじさんが帰り、奥の先客がキュキュっとつめてくれると二人分の席のできあがり。よかった、よかった。
寄り道さんはホッピー(300円)を、私はレモンサワー(300円)を注文します。まずジョッキに氷と焼酎が入れられ、トンと目の前へ。ここまではホッピーもレモンサワーも同じですね。しかるのちにおかみさんが奥の冷蔵庫からホッピーの瓶と、レモンサワーの瓶を取り出して、ポンっと栓を抜きます。片手にホッピーの瓶、片手にレモンサワーの瓶をもって我われの目の前へ。ホッピーの瓶をトンと寄り道さんの前に置き、私のジョッキにはレモンサワーを「はいどうぞ」とついでくれながら、チラリと寄り道さんの方に笑顔を向けて「そちらはマイペースでどうぞ」って。
考えてみればなにしろホッピーなので、マイペースで割るのは当然と言えば当然なんですね。しかし、こちらのジョッキにはおかみさんがニコニコ笑顔でサワーをついでくれてることから、寄り道さんのトホホが炸裂。「これだよ。こっちだってついでくれてもいいのになぁ。作ってもこんなトホホ話はできないよなぁ(T_T)」。「寄り道さん、寄り道さん。それ、ホッピーだし。サワーだったらついでくれたかもね(^^)」。
寄り道さんもマイペースでホッピーをついで、はいっ、じゃ、カンパァーイッ!
どこもかも満席で、どうなることかと思いましたが、なんとか飲み物にたどりつけてよかったよかった。
この店はほとんどの料理はあらかじめ作られてカウンター上の大皿に盛られています。壁の短冊メニューにその料理名と値段が書いてあるのです。遅い時間に来ることが多いので、いつもは大皿料理もちょっとしか残っていないのですが、今日はすべての料理がずらりと並んでいて壮観! たまには早い時間帯(9時が早いか!?)に来てみるのもいいもんですね。
そんな数々の料理の中から寄り道さんは「鳥の唐揚げ」(400円)を、私は「ゴーヤチャンプル」(300円)を注文。注文した品物は、1人前ずつお皿に移された後、電子レンジでチンして出てきます。出てきた2つのお皿を二人のまんなかに置いて、両方をつっつきながら飲み進みます。
前にも書きましたが、居酒屋サイトの作者のみなさんは、そのサイトの雰囲気どおりの方が多いのです。寄り道さんもその典型。酒場の主人との会話やお客さん同士の会話をよく覚えておられて、その中からあふれでる人間味を表現させると右に出るものがないといった語り口はこうやって一緒に飲んでいるときにも、そのまんま生「寄り道Blog」状態。もうおもしろくておもしろくて。こっちはずっと笑ってばかりです。
「ナカ(300円)ください」と寄り道さん。じゃ、私は「コーヒー割り」(300円)を。
コーヒー割りは、ウーロン割り(ウーロンハイ)や緑茶割りのお茶のかわりにコーヒーを入れたもの。もちろんコーヒーはいわゆるブラックコーヒーの状態(ミルクも砂糖もいれない状態)のもので割るんですが、これが口に含むとコーヒーのいい香りがふくらんで、しかもフワッと甘みも感じるんですよねぇ。意外とはまる一品なのです。
それにしても店主もおかみさんも、とってもテキパキと働いていて、まるで普通の居酒屋(!?)に来てるみたい…。何度か行ったことがある酒場でも、行く時間帯を変えてみるとまた新しい発見があるんですねぇ。
10時半まで約1時間半を生「寄り道Blog」の大笑いですごして、今日はふたりで2,200円でした。どうもごちそうさま。
(同じときの記事が「寄り道Blog」にもありますので、あわせてお楽しみください。)
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