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日曜日のお楽しみ … 焼鳥割烹「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

あれっ!? 前から歩いてくるのは先日秋元屋」でもお会いした泥亀(どろがめ)さんじゃないですか。どうもこんにちは。「川名はもう満席みたいですよ。私もちょっとのぞいたんですけどあきらめたんですよ」と泥亀さん。えぇ~っ。そうですかぁ。今日はちょっと出遅れちゃったんですよね。家を出たのが4時過ぎで、それから阿佐ヶ谷図書館で本の返却&借り出しを済ませてきたから、いまや4時45分。日曜日はあっという間に席が埋まっちゃいますもんねぇ。「それじゃ、また」と泥亀さんにごあいさつをして、「川名」までの残り50mほどの距離を進みます。

ちょうど店の外に出ていたおかみさんが「いらっしゃい」と迎えてくれます。「ひとりですけど入れますか」とあわてて確認。「テーブルに相席になりますけど」。いいです、いいです。入れさえすれば。

「こんにちはぁ」と、おかみさんの後ろにくっついて店内へ。ありゃりゃぁ。ホントに満席だ。左手カウンターにはずらりと若いお客さんが座っていて、いつも見かける常連さんたちはずらりと右手のテーブル席に。ペコペコと常連さんたちに会釈しながら、奥へと向かいます。おっ。にっきーさん! こんちは。にっきーさんは、7つあるカウンター席の、入り口側から5番目の場所に座って飲んでいます。

にっきーさんとちょっとあいさつを交わした様子を見ていた店主(マスター)が、「奥は空いてないの」とミィさんにも確認してくれますが、残念ながら「奥もいっぱいなんです」という返事がミィさんから返ってきます。ありがとうございます。いいです、いいです。私はC卓に相席させてもらいますから。すみません。ここいいですか。

C卓右(入口側)に座っているのは、この店でときどき見かける年配の男性。「あぁ。どうぞどうぞ」とうなずいてくれます。C卓左(奥側)に座るとすぐにミィさんから生グレープフルーツサワー(336円)とお通しの果物(マンゴかなぁ)が出されます。「え~と。イナダ刺身(336円)お願いします」。「は~い」。

なにしろミィさんは、どのお客さんはどの飲み物というのをきちんと覚えているし、私がいっつもまずは1品しかたのまないのもよく覚えているみたいで、店に入ってから最初のつまみの注文をし終えるまでの効率がものすごくいいのです。最近、ますますお客さんが増えているのは、このミィさんの接客の心地良さによるところも大きいのかもねぇ。かわいいしなぁ。

この席から、にっきーさんの席までの距離は1.5mあるかどうかというところ。ちょっと大きい声を出せば話せないこともない距離なのですが、この満席の中で大声で話すのはルール違反ですよねぇ。以前にもそういう会話をしている人たちがいて、店主から「遠距離恋愛はダメだよ!」と叱られてたものでした。距離がはなれた同士で話してることを遠距離恋愛と称したんですね。にっきーさんもさすが酒場通だけあって、カウンターから後ろを向いたりすることもなく、真正面を向いて淡々と飲みすすんでいます。「どっか空いたら合流しましょう」。ほんの1.5mほどの距離ながら、携帯にメールします。にっきーさんからも「テーブル越しの会話も無粋ですもんね。では後ほど」とメールが返ってきます。

ちょうどメールのやり取りを終えたところで、トンと「イナダ刺し」が出てきました。おぉ。おいしそう。5月の大型連休ころから刺身の値段がこれまでの294円から336円に値上がりしたのですが、内容もよくなったように感じるなぁ。294円だともう仕入れの限界になったのかもね。今日もこの「イナダ刺し」のほかに、このところの定番「ホヤ酢」や、珍しい「トロシメサバ」なんてのもある。カウンターのお客さんがつついてるのは「マグロブツ」みたいなんだけど、もうメニューにないなぁ。早いものは開店後5分くらいでなくなっちゃったりしますもんね。だから常連さんたちは4時ジャストをめざして入ってくるんでしょうね。

相席のおじさんはつまみなしでホッピーを飲み続けてるけど大丈夫かなぁ、なんて思ったところへ焼き魚が出てきました。すごーい肉厚。これはシャケ? 「そう。焼き魚が好きなんですよ」と言いながら、大事そうに身をくずして食べはじめます。そう。ここの焼き魚もうまいんですよねぇ。なんたって炭火焼きですから。外はカリッと、そして中はフワッと焼けるんです。焼き魚の値段は231円。この価格もうれしいですよね。

相席のおじさんは、ここから少し荻窪寄りのところ(この近所をよくご存じの方には日大二高の近くと言えばわかりやすいでしょうか)にお住まいで、いつもここまで自転車で通ってくるんだそうです。「通ってくる」という表現が、まさに常連さんっぽくていいですねぇ。「来るときはいいなけど、酔った帰りが危ないんだよ。おばちゃんの自転車が止まれがあるところでも無関係に突っ走ってくるからなぁ」とシャケの身をほおばり、ホッピーを飲みながらおもしろおかしく語ってくれます。

2品目は「空豆」をもらおかな。今日び、空豆もけっこういい値段がするんですが、ここ「川名」では小鉢に盛られた空豆がなんと168円なんですよ。

と、そのとき。にっきーさんのとなり(カウンター4番席)にいたお客さんが席を立ち、お勘定をはじめました。すぐに4番席を片づけるミィさんに「4番に移っていい?」と確認。「はい。どうぞ」と(本当は迷惑なんだろうけど)にこやかに答えてくれるミィさん。相席のおじさんにも「すみません」と断って、片手にサワー、片手に空豆を持ってカウンター4番席に移動です。

にっきーさんは今日はジャスト「よじかわ」(=4時に川名)をされてたのだそうです。そりゃそうですよねぇ。相当早い時間じゃないとカウンターに座れませんもんねぇ。

さっそく一昨日の立石ツアーや、昨日の自由が丘ツアーのことを話したり、にっきーさんから「御天」(長浜ラーメンの店)のお話をうかがったりと話はつきません。サワー(336円)もおかわりし、つまみにはサンマ炭火焼(231円)を注文。さっき、相席のおじさんが食べてた焼き魚があまりにもおいしそうだったので、ついこっちも焼き魚です。

6時過ぎまで楽しく過ごして、今日は1,407円でした。どうもごちそうさま。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年5月29日(日)の記録》

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今日は小学校の運動会で炎天下での応援です。運動会が終わり、自宅でシャワーを浴びてひと心地ついたところへ、近所の酒友にっきーさんから「今日はどちらへ?」というメール。そうそう。シャワーを浴びたら、こんどは冷た~いビールを飲んでもっとひと心地つかなきゃね。 この界隈で日曜日に4時から開いてるお店は「川名」か「秋元屋」。そのときどきで「川名」に行ったり、「秋元屋」に行ったりしているため、にっきーさんから... [続きを読む]

受信: 2005.07.03 15:03

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「川名」は明日から10日間のアーリー・サマー・バケーション。バタバタしていて「よじかわ」(=4時に川名)は逃してしまったので、午後5時半過ぎに入店します。4時の開店と同時に入店した人たちが5時半から6時にかけて帰宅されるので、4時のタイミングを逃した場合には、実は6時前というのがおすすめの時間帯なのです。 「こんばんは。」「いらっしゃいませ。テーブルに相席でどうぞ」とみぃさん(店を手伝っている女性... [続きを読む]

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