お。大衆酒場! … 居酒屋「新井屋(あらいや)」(横浜・桜木町)
「シメはやっぱり麺房亭・春雷亭のゴルゴンゾーラでしょう」と横浜に強烈に詳しい伊東さん。「お。3倍ですね」と「Gaily Amaha の 未熟な舌 過敏な腸」作者のG.Aさんも同意。とことこと野毛中央通りへと向かいます。この店のゴルゴンゾーラのチーズを3倍にして作ってもらうのがお酒にピタリと合うそうなのです。
ところが。店の前まで来てみると、店内にはお客さんが大勢いて、まだ空席はあるのに店の看板の明かりなどは消えている状況。まだ10時前なのに、どうしたのかな、とのぞきこむと、店主が胸の前で大きく腕をクロスさせて×のマークを作っています。なるほど。今日はもう終了ってことなんですね。せっかく来たのに残念でした。
野毛は路地が碁盤目状に走っていて、縦の通りが桜木町駅から京急日ノ出町駅方面へと伸びる“野毛大通り(県道弥生台・桜木町線)”をメインストリートとして、その左側に「叶屋」「洋食キムラ」「村田屋」などがある“なかどおり”。もう1本左が「萬里」「三陽」「福田フライ」「若竹」「末広」「パパジョン」などの名店が名を連ねる“野毛小路”と続き、一番大岡川寄りが“桜通り”です。
一方、横の通りはここ“野毛中央通り”からはじまって、奥に“野毛本通り”、“宮川小路”、“宮川町商店街”と続くのです。
その野毛中央通りを大岡川方面に進むと、左手にあやしげな大衆酒場が現れます。「ここがまた、なにげなくいいんですよ。ここにしてみますか」と伊東さん。ほぉ。横浜で大衆酒場っぽい店は珍しいですねぇ。ぜひぜひ。
店は「新井屋」といい、のれんや提灯には「天ぷら・やきとり」と書かれています。古びたのれんをかき分けて引戸を開けると、店内は右手にカウンター席、左手と奥にはテーブル席が並び、地元の呑んべさんたちが大勢楽しんでいます。「いらっしゃいませ」と迎えてくれる割烹着姿のおばちゃんたちがいいではありませんか。ただしき大衆酒場ですねぇ。
我われ3人も奥のテーブル席に陣取り、ホッピーです。うろ覚えですがホッピーはたしか500円。大衆酒場ながら、ホッピーは横浜プライス(やや高め)ですね。
お通しとして出されたのは小さい冷やっことお新香。「普通に醤油で食べてもいいんですが、この味噌ダレで食べるのもうまいんですよ」と、G.Aさんが焼き鳥につけるための味噌ダレを豆腐やお新香にちょいちょいとかけます。へぇ。それはおもしろいなぁ。やってみよ。
うん。これはいいですねぇ。味噌ダレは店によって製法が異なるようですが、基本的には味噌にすりおろしたニンニクや生姜、七味唐辛子などを混ぜて作ったタレで、焼き鳥に合うのはもちろん。こうやってやっこやお新香と合わせてもいいんですねぇ。というか、この味噌ダレだけでも十分つまみになりそうです!
この店の売り物、天ぷらとやきとりは一応押さえておきましょうか、と注文したのはキスと穴子の天ぷらとやきとりはシロ。
さっくりといかにも大衆酒場風に仕上げられた天ぷら。天ぷら屋の天ぷらほど上品ではなく、あくまでもお酒のつまみにというスタイルがいいですね。やきとりのタレはけっこう甘めなのが昔風かな。
サクッと切り上げて10時半過ぎに飲み終わり。横浜オフは店の予約さえとれれば7月2日決行ということになりました。伊東さん、G.Aさん、今日はどうもありがとうございました。
ちなみに、この店の正面(道路の向かい)にあるのが“世界のカクテル”と書かれたバー「山荘」です。こちらも行ってみたいお店ですね。
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