野毛めぐり(3) … 居酒屋「麺房亭(めんぼうてい)」(桜木町)
仕事で遅くなっていたH氏も合流し、4人で向かった野毛の3軒目は「麺房亭/春雷亭」。もともと平成8(1996)年に「麺房亭」という店ができ、平成14(2002)年にはその支店として焼酎専門店の「春雷亭(しゅんらいてい)」ができた。それが平成15(2003)2月に一緒になり、「麺房亭/春雷亭」というダブルネームとなって今に至っているのだそうです。
この店は先日、伊東さん、G.Aさんとともに「シメはやっぱり麺房亭・春雷亭のゴルゴンゾーラでしょう」とやってきたのですが、入れなかったのです。今日はどうかなぁ。
「こんばんは。4人です」。すると右手カウンターの一番手前に座っている白衣の男性が「今日はシェフが飲んじゃったから、料理があまり作れませんけどいいですか」とのこと。えぇっ。残念。でもしかたないか。それでもかまいません。(涙)
後でわかったことですが、この白衣の男性が、実にこの店のマスターであり、シェフであるその人本人だったのです。となりに座っている男性客とともに飲んでたんですね。
4人で入口左側のテーブル席に陣取り、瓶ビールは置いていないようなので、まずは陶器のグラスに入った生ビールをいただきます。
店の若いおにいさんに「シェフがいなくても作れるものはなに?」と相談しながら、鳥皮ポン酢などの注文を決めていきます。鳥皮なんて、目の前に小さなコンロが出てきて自分で焼くというのがまたおもしろい。
ところが狙いの一品「ゴルゴンゾーラのパスタ」は、シェフじゃないと作れないという。え~っ。それは残念だなぁ。それを聞いてて「おしっ」と力が入るここっとさん。クルっとマスターのほうを向いて、「なんとかなりませんかぁ。」「う~ん。」「ここのゴルゴンゾーラを食べに東京から来たんですけどぉー(ニッコリ笑顔の大サービス)。」「じゃ、それだけだよ。何人前?」「2倍を2人前いただいてもいいですかぁー(ニッコニコ)」。やるなぁ、ここっとさん。さすがです。
さぁ。2杯目は日本酒にしてみましょうか。この店には日本酒や焼酎、ワインなども品ぞろえたっぷりで、お酒も楽しめるのです。じゃ、「十四代(じゅうよんだい)本丸」を3人分(泥酔院さん、H氏、私)お願いします。ここっとさんは生ビールをもう1杯。
そして出てきたゴルゴンゾーラ2倍。このチーズが不思議と日本酒にも合うんですよねぇ。
「この海苔にチーズを巻いて食べるともっと合いますよ」とマスターが焼き海苔をみんなに出してくれます。どれどれ。とろりんとろけたチーズを海苔の上にたっぷりと乗せ、くるっと巻いてひと口。おぉっ。これはまた不思議な感覚。本当にお酒が進むなぁ。
楽しく飲むうちに、気がつけばもう11時半。みなさん小田原へ、東京へと帰らないといけないので、そろそろお開きにしなきゃ。どうもごちそうさま。お勘定は4人で10,800円(ひとり当たり2,700円)でした。
最後はバーで締めようかと思っていたのですが、今日は時間切れでした。星の数ほどありそうな野毛の店々のうち、3軒しか回れませんでしたが、野毛を楽しんでもらえたかなぁ。私もまだまだ野毛の勉強中なので、今後も野毛の町に繰り出していきたいと思います。いい街ですねぇ。
(同じときの記事が「帰り道は、匍匐ぜんしん!~しとりで飲み歩き」にもありますので、あわせてお楽しみください。)
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