美極鴨舌! … 中華料理「大珍樓別館(だいちんろうべっかん)」(横浜・中華街)
第6回「伊東さんと行く横浜酒場紀行」。横浜中華街2軒目は「大珍樓別館」です。ここも先ほどの「楽園」と同じく、中華の分類で言うと広東(かんとん)料理のお店。この広東料理のほかに、四川(しせん)料理、北京(ぺきん)料理、上海(しゃんはい)料理を加えた4つが中国四大料理と呼ばれています。
辛さ、甘さのメリハリが特徴の四川料理。北京ダックに代表されるような華やかな宮廷料理の北京料理。豊富な魚介類・農作物に恵まれ、シンプルな調理法で素材の旬を楽しむ上海料理。そして、中国南の沿岸部にあり、「食は光州にあり」と言われるほど豊かな食文化の中で育ってきた広東料理は、上湯(しゃんたん)という一番ダシのスープが味の決め手なんだとか。上湯で比較的あっさりめに仕上げて、素材のおいしさを引き出すのが最大の特徴なのだそうです。
2軒目とあって、最初から紹興酒でスタート。もちろんさきほど覚えたばかりの熱燗にして氷で冷やす飲み方です。
「アヒルの舌と、野菜炒め。それとカニと焼きそば」。ここでもまた、メニューを見ないで一気に注文する伊東さん。すごいなぁ。各店のおすすめメニューがすっかり頭にインプットされてるんですね。「この店も実は内臓(モツ)料理がすごくおいしいんですよ。でも今日はもうひとつの名物料理アヒルの舌を食べてみましょうね」と伊東さん。
( アヒルの舌 / チンゲン菜 / カニ / 焼きそば )
アヒルの舌(アヒルの舌の大珍特製ソース(美極鴨舌)、1,500円)は、舌の下のほうに続く軟骨の部分とともに、お皿にずらりと並んで出てきます。食感は豚のタンと、鶏の砂肝との間くらいの感じかなぁ。かなりしっかりとした歯ごたえで、噛みしめるとじわりと舌(タン)ならではの味わいが広がってきます。これはいいつまみになります。
野菜炒めはチンゲン菜(青梗菜)だけをシンプルに炒めたもの。カニはまわりにカリカリに揚げたニンニクがたっぷり。そして焼きそばはやたらに太い麺で作られてるのが特徴的。グイグイ噛みしめて食べないといけません。
ニンニク好きのここっとさんは、カニに付いてきたニンニクをポリポリかじりながら紹興酒を飲んでる。それを見ていた伊東さんが「実はごはんに乗せてもおいしいんですよ」とごはんを注文し、揚げニンニクとチンゲン菜をのっけたニンニクごはん(?)を作ってくれました。私も横からひと口。んー。これはうまいっ。
たっぷりと飲んで、食べて、この店もひとり1,500~2,000円くらいでした。うーん。よく知ってる人といっしょに来ると、おいしいものが食べられるうえに、コストパフォーマンスがいいなぁ。どうもありがとうございます。>伊東さん
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