中華のモツ料理 … 中華料理「楽園(らくえん)」(横浜・中華街)
第6回「伊東さんと行く横浜酒場紀行」は横浜中華街編です。これまで、第1回横浜駅周辺編、第2回西横浜編、第3回元町編、番外中華街編、第4回保土ヶ谷編、第5回横濱バー編と続いてきた中で、今回は参加メンバーも全部で6名と、過去最大の規模です。なにしろ中華は大勢で食べたほうがいいですもんね。
待ち合わせ場所は中華街・善隣門(ぜんりんもん)。この門は、中華街の中でもメインストリートと言っていい中華街大通りの西側の入口にある門で、まさに中華街のシンボル的な門でもあります。
横浜中華街は、1859年の横浜開港以降、漢字によって日本人と意思疎通ができるという理由で、西洋人に雇われた中国人が居留しはじめたのがきっかけでできあがっていった街なのだそうです。1軒の店ができたら、そのとなりにもまた店を出すというのが華僑独特の商売方法なのだそうで、たちまち大きな街へと発展していったのだとか。いまや世界最大のチャイナタウンとも言われてますもんね。
善隣門をくぐり、本日の1軒目は中華街大通りに善隣門側から入ってすぐ左手にある広東料理の「楽園」。珍しい広東風モツ料理と海鮮料理がおすすめの店なのだそうです。さすが伊東さん。我われがモツ好きであることをさりげなく考慮してくれたお店選びなんですね。
「こんにちは。よろしくお願いします」と、まるで家族に声をかけるように店員さんに声をかけ合う伊東さんに続いて、店内奥のテーブル席を囲む6人。「まずはやっぱりモツでしょう。ハチノス、センマイ、ミノなんかがありますが、何にしますか?」と伊東さん。うーん。ハチノスがいいかな。みんなどう? みんなも賛成してくれて、モツの料理はハチノスに決定。
「じゃ、ハチノスと、青菜(豆苗)の炒め物。蒸したウナギももらいましょうか。そうそう。マテ貝もおいしいんですよ。後はイカとブロッコリーの炒め物と... 餃子を忘れちゃいけませんね。餃子は?」「7個で1人前です」「あ、そう。じゃ1人前もらいましょうか」。全然メニューも見ないですらすらと注文する伊東さん。みんな目が点になりながら見守るばかりです。(゜.゜)
さぁ。そのハチノスのネギ和えです。あっさりとシンプルなのにうまいこと。ビールも進みます。いろんな野菜などと一緒に長時間調理する日本風のモツ煮込みとは違って、素材そのものの味をシンプルに生かすところが広東風なのだそうです。言い古された言葉ですが、さすがは中国4千年の食文化を感じますねぇ。戦後にモツ文化が成長してきた日本とは歴史の違いのようなものを感じてしまいます。
おもしろいのはウナギの蒸し物。ウナギを丸ごとぶつぶつと輪切って調理しているので、小さい筒状の身が並んでいます。
飲み物もビールからいよいよ紹興酒へ。「熱燗にしてもらって、氷でいっきに冷やしてロックで飲むと、まろやかでおいしいんですよ」と伊東さん。紹興酒を瓶ごと熱燗にしてもらって、それとは別に氷をいただきます。ど~れどれ。なるほどねぇ。とんがった感じがなくなって、とても飲みやすい。こりゃ危ないお酒になっちゃったなぁ。いくらでも飲めそう。……というわけで、いくらでも飲んでしまい、この時点ですでに酔っ払いモード全開です。(苦笑)
すっごく飲み食いして、本日ひとりあたり3千円くらいずつなり。中華街でコース料理を食べて、お酒をいただくとすぐに8千円~1万円くらいかかるイメージがあったのですが、普通の居酒屋値段以下くらいで楽しむことができるんですねぇ。これにもビックリでした。さすが伊東さんです。
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