元祖カレー煮込み … 串焼「文福(ぶんぷく)」(武蔵小杉)
「今日は七夕(たなばた)だから、やっぱり川の両側から集まらなきゃダメだろうよ」。そんな戯言(たわごと)にのせられて、多摩川の東西両側から呑んべたちが武蔵小杉に集まります。
ここは「元祖カレー煮込み」が看板メニューの居酒屋「文福」。午後7時過ぎの店内は満席で、「今、お勘定しているお客様がいますのでしばらく外で待っていただけますか」とのこと。地元でも人気のお店なんですね。私自身はここにくるのは初めてです。
待つことしばし。店内右手奥のテーブル席に案内されます。店は入口から見て左手が店の奥まで続く直線のカウンター席、右手がずらりとテーブル席になっています。2階には40名くらいまで座れる座敷席もあるようです。
まずはビール(サッポロラガー、大瓶、500円)をもらって乾杯です。お通しは梅肉ソースがちょっとのった大根おろし。「元祖カレー煮込み」(400円)をまず注文しておいて、串焼きメニューを選びます。
串焼きはカシラ、タン、ハツ、レバ、シロ、コブクロなどの定番ものが1串100円。焼き鳥系は若鶏、皮、砂肝、手羽先などが各110円です。しかしながら、むしろこれら定番ものよりも、定番でないものに引かれるものが多い。たとえば「かえるのへそ」(140円)。なんだろうねぇ、これは。さらには「ピーコン」(200円)、「焼鳥やのピザ」(170円)、「玉三郎」(140円)。できあがりが想像つかないようなものが多いのです。これらを1本ずつもらって、さらには「ゴーヤとスパム」(130円)と「ぎんなん」(140円)も注文です。
ビールで喉をうるおした後は、男性陣2名はホッピー(300円)に切りかえます。この店には普通のホッピー、黒ホッピー、生ホッピーと、ホッピーが3種そろっているのです。今日はその3種類をすべて制覇する予定。
さて、つまみ。カレー煮込みは、上に刻みネギがかかっているものの、見た目はほとんどカレーです。そのカレーの中からモツが。おもしろいなぁ、これは。さらに中のほうには大きめに切られた四角い豆腐も鎮座しています。他ではあまりないですよねぇ、こういう煮込み。
そして串焼きは「かえるのへそ」。これは書いていいのかなぁ。イカの口の部分から「からすとんび」という鳥のくちばしのような歯の部分をはずした丸っこい身の部分が串に刺さって並んでいます。しっかりとした歯ごたえは「やき屋」で食べるイカナンコツ以上かな。この食感は好きだなぁ。
「ピーコン」はピーマンの中にコーン(とうもろこし)とチーズを詰めて、ベーコンで巻いて焼いたもの。「焼鳥やのピザ」は焼き鳥の上にチーズとピザソース。この2品はチーズ好きの人におすすめです。「玉三郎」は串に刺さったウズラの玉子3つ。味つけ玉子のような感じでしっかりと味がついています。「ゴーヤとスパム」はいつもあるメニューではなくて“今日のおすすめ”というメニューの中の一品。その名のとおりスパム(塩辛いポークハム)をスライスしたゴーヤとともに串に刺して焼いたもの。スパムのしょっぱさとゴーヤの苦味のバランスがよくて、食べやすい。
続いて注文したのはややピリ辛の冷やっこ・「四川奴(しせんやっこ)」(300円)と、いわゆるジャガバタの「じゃが丸」(250円)。待てよ。ジャガバタにイカの塩辛をのせて食べるのもうまいって聞いたことがあるなぁ。「塩辛」(350円)ももらいましょうか。強力なつまみを得て、チューハイもお酒も進む進む。
11時ごろまでたっぷりと4時間ほど楽しんで今日は3人で7,318円(ひとり2,500円弱)でした。どうもごちそうさまぁ、と店を出た3人は、武蔵小杉の駅からそれぞれ東へ、北へ、そして西へと帰路についたのでした。
(同じときの記事が「帰り道は、匍匐ぜんしん!~しとりで飲み歩き」にもありますので、あわせてお楽しみください。)
・店情報
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コメント
お邪魔します
豆腐カレー!(笑
ここに行ってなかったら思いつきませんでした。
いい経験です。
って、久しぶりに本物が食べたくなりました。
乗っているネギ大盛希望したいです(笑
投稿: ここちき | 2009.09.05 10:34