琉球グラスでカリー春雨 … 沖縄料理「島の唄(しまのうた)」(鷺ノ宮)
近所の酒友・にっきーさんと連れ立って、鷺ノ宮駅南口にある沖縄料理屋「島の唄」です。この店が開店したのは2年くらい前だったと思います。当時から気にはなっていたのですが、先日、にっきーさんから「泡盛がほぼ全品そろってましたよ」という情報をうかがって、さらにさらに気になるお店になっていたのでした。
店内は右手に8人程度座れるL字のカウンター席があり、左手には4人がけのテーブル席が4つほど並んでいます。日曜日、午後7時前の店内は、左手テーブル席は家族連れやグループ客が入っていて、全卓埋まった状態。カウンター席は男性ひとり客や若いカップルなどが座っていますが、こちらにはまだ空きがあり、にっきーさんと並んで腰をおろします。
まずはビール(スーパードライ、中瓶、525円)からスタートしますか。ビールは他にも沖縄のオリオンビール(525円)も選べます。お通しは豆腐、海草、茄子を和えた小鉢。つまみがいかにも健康食っぽいのも沖縄料理の特徴ですよね。
メニューにはジーマーミ豆腐(ピーナッツ豆腐、504円)、海ぶどう(沖縄の海草、609円)、島らっきょう(504円)、豆腐よう(504円)、アロエ刺し(525円)、ミミガー(504円)、ゴーヤーチャンプル(735円)、ソーミンチャンプル(682円)、ラフテー(682円)、ヒージャー刺し(山羊の刺身、1,365円)などなどのほか、沖縄そば(682円)、ソーキそば(787円)などのそば類、さらにはごはんの上にタコスがのったタコライス(892円)などもずらりとそろっています。なんかもあるのがすごいなぁ。そんな中から注文したのはスクガラス豆腐(472円)と、うちなーオムレツ(787円)の2品です。
スクガラスというのは「アイゴの稚魚の塩漬け」のこと、このスクガラスが冷やっこの上に数尾並んでのっかてるのです。最近、ときどき冷やっことイカの塩辛をもらって、冷やっこの上に塩辛をのせて食べたりすることがあるのですが、実はそれはこのスクガラス豆腐の影響なのです。ふむ。やっぱり本物はうまいことよのー。
うちなーオムレツは、スパム(ポーク・ランチョン・ミート)とゴーヤーが入ったオムレツで、切り分けると中身がとろりととろけます。スパムの塩加減がまたいいですねぇ。
ビールは2本程度でやめておいて、つまみも出そろったところでいよいよ泡盛いきますか! カウンターの奥の壁、いわゆるバックバーの上部や、後ろのテーブル席の上部の棚には各種泡盛がずらりと並んでいます。これだけ並ぶと壮観ですね。しかし、私自身が銘柄を知ってるものはほとんどないので、ここは焼酎・泡盛の達人(実はワインに関しても通だったりする)にっきーさんのおすすめにしたがって「カリー春雨(はるさめ)」(小緑(おろく)、472円)をロックでいただくことにしました。
「カリー春雨」の「カリー」というのは、漢字では「嘉例」と書き、「おめでたい」ことや「縁起がいい」ことなどを表すのだそうです。度数は30度と、けっこうききます。
琉球ガラスで作られたグラスがまたいいではありませんか。しかし、にっきーさんに説明していただいたところによると、もともとは戦後の物のない時代に駐留米軍で飲まれていたコーラやビールの空き瓶を利用して、色付きのガラスを再生したことに始まるという歴史をもった、ちょっと悲しいガラス工芸品なのだそうです。
午後8時過ぎまで1時間ちょっとの滞在で、ふたりで3,883円(ひとりあたり2千円弱)でした。今度は食事ものもトライしてみたいですね。沖縄そばにひかれます。
( スクガラス豆腐 / うちなーオムレツ(外観 / 中身) / カリー春雨 )
・店情報
| 固定リンク | 0
コメント