アナゴとウナギ … 焼き鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)
日曜日も午後3時を過ぎるとなにやらモゾモゾと落ち着かなくなってくる。わが家から10分ほど南に歩くと「川名」が、同じくらい東に歩くと「秋元屋」が、それぞれ午後4時から開店するんですよねぇ。さあて今週はどちらに向かおうかなぁ。先週が「秋元屋」だったので、今週はやっぱり「川名」かな。
「ほんじゃ、夕食までちょっと出かけてくるねぇ」と声を掛けて家を出て、中杉通りをトコトコと阿佐ヶ谷方面へ。おや。向こうから歩いてくるのは、人形町の「ナポリ」の大常連・しんちゃんさんです。どうしたんですか? 「いやぁ。ちょっと早く着きすぎたようで、まだ「川名」が開いてなかったんですよ」としんちゃんさん。そうでしたか。これから向かうと、ちょうど4時ごろ着きますから一緒に行きましょう。と二人連れになって「川名」へ。
「川名」到着はジャスト4時。ねらいどおりです。「こんにちは」と店内へ。「いらっしゃい」と店主(マスター)の元気な声に迎えられます。さすがにこの時間だとカウンター席もテーブル席もどこへでも座れる状態ですが、二人連れだし、このあと何人か増えるかもしれないので奥の座敷に入れてもらいます。
すぐにお通しのリンゴを持って来てくれたミイさんに、例によって生グレープフルーツサワー(336円)を注文します。
サワーが届くまでの間に、ホワイトボードに書かれた今日のおすすめメニューを確認します。刺身(336円)はアジ、カンパチ、イワシにアンキモですか。久しぶりにアジ刺し(336円)をいただきますか。しんちゃんさんもアンキモ(336円)やアジ開き焼き(294円)を注文。「はーい。お勘定は別々ですね」とミイさん。さすがです。
アンキモ / アジ開き焼き / アジ刺し
アジ刺しは、この値段ながら丸々1尾の姿造り。うーむ。これが「川名」ですねぇ。
しんちゃんさんの飲むスピードはあいかわらずとても速くて、私がまだ半分くらいしか飲んでないのに、もうおかわりのコールです。
店主がサービスの温泉玉子や、お客さんからのお土産らしい「もみじ饅頭」を持ってきてくれます。カウンター側の席にいると「はい、ひとつとって回してねぇ」とサービスの品や、誰かが持ってきてくれたお土産が回覧されるのですが、奥の座敷までは回覧されないため、こうやってわざわざ持ってきてくれたのでした。どうもありがとうございます。
私が2杯目として茜茶(あかねちゃ)割り(336円)を注文するタイミングで、しんちゃんさんも3杯目となるサワーを注文。しんちゃんさんもここで生グレープフルーツサワーからウーロン割り(336円)に切り替えです。
アジ刺しも完食し、今度はなにを食べようかなぁとホワイトボードを眺めていると、ちょうどこっちへやってきたミイさんが「今日はアナゴとウナギがおすすめよ」と教えてくれます。じゃ、そのおすすめのアナゴ焼き(231円)と、あと合鴨ツクネ(168円)も1本いただきましょうか。
温泉玉子 / 茜茶割り / 合鴨ツクネ
焼き台担当のおにいさんがまず持ってきてくれたのは合鴨ツクネです。普通のツクネが115円なのに対して、この合鴨ツクネは168円と50%近いアップですからねぇ。形状も普通のツクネが丸っこい団子がひと串に三つ並ぶのに対して、こちら合鴨のツクネは小判型に整形されたものが二つ並んでいます。ツクネなのに意外としっかりとした食感。こりゃ日本酒でも合うかもなぁ。やはり冬場の鴨(カモ)はいいもんですねぇ。
焼き台担当のおにいさんが再び現れて、いよいよアナゴ焼きの登場です。このおにいさん、学生アルバイトらしいのですがいつのころからか外の焼き台で姿を見かけるようになり、今ではすっかり焼き台担当のおにいさんとして定着してきました。先ほどの合鴨ツクネといい、このアナゴ焼きといい、とてもいい焼き加減で出してくれますよねぇ。
アナゴ焼きのアナゴは、けっこう太目のものをさばいて10センチくらいの長さにカットしたもの。肉厚で、噛みしめるといい弾力です。あっさりと塩焼きで、アナゴそのものの味がとてもよく味わえます。さすがおすすめの品です。これで231円なんだから笑っちゃいますよねぇ。ありがとう、マスター。
なんとしんちゃんさんはもう3杯目を飲みきって、ウーロン割りをおかわり。それと同時にゴーヤチャンプル(336円)を注文です。すごいなぁ。「いやぁ、短時間でパッと飲んで、さっと切り上げるのがいつもの飲み方なんですよ。オフ会なんかで長時間になるとペースが乱れて飲み過ぎたりしてしまうんです」としんちゃんさん。焼酎割りを3杯くらい飲んで、やっとほろ酔い加減ってところのようです。強いっ!
それじゃ私はもうひとつのおすすめ、ウナギ蒲焼(231円)を焼いてもらいましょうか。
先ほどのアナゴ焼きとはうって変わって、こちらウナギの蒲焼きはふんわりとやわらかな焼き上がり。タレの味も甘すぎません。粉山椒があればもっといいのになぁ。それだけがちょっと残念です。でも、このウナギ蒲焼、ちょうどこれで売り切れになってしまいました。もうちょっとたのむのが遅いと食べられないところでしたねぇ。
アナゴ焼き / ウナギ蒲焼 / ゴーヤチャンプル
ここらで午後6時が近くなったため、私はそろそろと席を立ちます。そこへちょうどやってきたのは「全国バー巡り」のふるさんです。熊さんと午後6時の待ち合わせなのだそうで、ちょうど入れ替わりになってしまいました。
約2時間の滞在は1,638円。「ありがとうございました」と笑顔で見送ってくれる店長に「どうもごちそうさまでした」とあいさつしながら、お客さんいっぱいの店を後にしたのでした。
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