3人、4人と仲間が増えて … 焼き鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)
トコトコと中杉通りを歩いているとピピピと携帯メールが到着。「聖地に向かっています!」というメールは近所の酒友・ふじもとさんからです。「私もです。間もなく到着する予定です。」「では奥座敷にて(^^)」なんてやり取りをしてるうちに、もう「川名」に到着。現在、午後3時59分。1分前だけど、ま、いいか。
ガラリと引き戸を開けて「こんにちは」と店内に入ります。さすがに先客はおらず、店主とおかみさん、そして店を手伝っているミイさんの笑顔に迎えられます。「何人かになるので、奥に行きますね」と声をかけて奥の小上がり席に向かいます。ミイさんの横を通過するときに「グレープ?」とミイさん。「はい。お願いします」。席に座るころにはもう生グレープフルーツサワー(336円)が用意されているのがうれしいですよねぇ。ミイさんはほとんどの常連さんの飲み物を把握してるのではないかと思います。ちなみに今日のお通し(サービス)はオレンジです。
さてと。今日のおすすめメニューはなんでしょうね。日替りのおすすめメニューがカウンターの中と、小上がりの壁の2箇所のホワイトボードに毎日書き出されるのです。ときどき新しいメニューが増えてたり、「こんなものが、こんな値段で!」とビックリしたりするのがまた楽しみなんですよね。
おぉーっと。一番最初にあるのが「毛がに」(1,680円)です! きっと1杯丸まるの「毛がに」なんでしょうが1,680円というのは、もしかすると「川名」はじまって以来の最高価格ではないでしょうか。その意味で歴史に残るメニューかもしれません!
生ものは「かんぱち刺」「やりいか刺」「白子酢」の3品(各336円)。焼きものは「穴子串」「ほたて貝焼」「銀鮭かま焼」「赤魚粕漬焼」「豚ロースみそ焼」の5品(各231円)。おや。その下に「ひらめにこごり」(231円)がありますねぇ。これをいってみますか。
すぐに出てきた「ひらめにこごり」は、四角いガラス皿に大きな3切れがプルンプルン。箸でつまめないほどのやわらかさのにこごりをチュルンといただくと、口の中いっぱいに広がるヒラメのうまみ。どわぁーっ。これはいいなぁ。またひと口チュルン。そしてまたひと口...。えーい。箸でチマチマ食べるのが面倒だからお皿を口に当てておいて一気にズズーッとすすり込んじゃえ。んーーーー。んまいっ!!
そうこうしているうちにふじもとさんも到着。ふじもとさんは氷なしの「ホッピー」(336円)を注文して乾杯です。
ふじもとさんも「うーん」としばらくホワイトボードをにらんで「お。豚ロースみそ焼(231円)がある。これにしよ」と1品目のつまみを決定。「豚ロースみそ焼」っすかー。私も好きなんですよねぇ。「私もそれください」とふじもとさんと同時に注文します。
サワーとお通し / ひらめにこごり / 豚ロースみそ焼
この「豚ロースみそ焼」については、ここではじめて食べたときの記録が非常に的を射てますので再掲させていただきますね。『「豚ロースみそ焼」はハムステーキなどと同じくらいの大きさ、厚みの味噌漬け豚肉を炭火で焼いて、食べやすいようにスライスされて出てきます。豚肉だけでも酒に合う、味噌だけでも酒に合うのに、この「豚ロースみそ焼」はそのふたつが合体してますからねぇ。しかも焼き鳥2本分程度の値段でこのボリューム。まさに鬼に金棒的な酒の肴(さかな)です』。
「豚ロースみそ焼」が焼きあがってくるのと同じタイミングで「おはようございます」と元気にお店にやってきたのはここっとさん。ここっとさんの住む渋谷から中央線方面というのは、新宿駅で同じホームの向かい側に乗り換えればいいので比較的来やすいのだそうです。とはいえ日曜日に渋谷からの遠征ありがとうございます。ここっとさんは生ビール(スーパードライ中ジョッキ、504円)と、お気に入りの「山芋ねぎチーズ」(294円)を注文して乾杯です。
ここっとさんがやってくると、いつもサービスたっぷりの超元気印マスターが、さらにサービスアップ! 「これ食べてみて」と出してくれたのはピクルス、ドライフルーツ、さつま芋の盛り合わせ皿。「ピクルスとは珍しいですねぇ」と聞くここっとさんに「イタリアからお土産で持ってきてくれた人がいて」と店主。ピクルス系統は不思議とお酒が進むんですよねぇ。「武蔵屋」(野毛)の玉ねぎの酢漬けや、大衆酒場によく置いてあるラッキョ漬なんかも同じ系列上にある感じがするなぁ。それぞれ飲み物もおかわりです。
ふじもとさんが注文していたツクネ(105円)と鳥皮(84円)も出てきました。鳥皮はピーマンと交互に刺しているのが特徴。荻窪の「鳥もと」と同じスタイルですね。タレ焼きの焼き鳥はタレの照りもつややかです。
「これもね」とマスターが持ってきてくれたのはトッポッギ風の芋もちです。これもだれかのお土産なのかなぁ。だれかがお土産を持ってきてくれると、そのとき店内にいるお客さんにおすそ分けがきたりするのです。
ピクルス等 / つくね、鳥皮 / 芋もち?
「午後6時の男」と呼ばれている熊さんも、今日はちょっと早めに到着。我われのテーブルに加わってくれます。熊さんはいつものように刺身と野菜の2品を一気に注文。今日たのんだ野菜は「きゅうり漬」(168円)です。
それにタイミングを合わせるようにふじもとさんは「穴子串」(231円)を、そして私は「銀鮭かま焼」(231円)を注文しますが、残念ながら「銀鮭かま焼」は売り切れ。開店後1時間にしてすでに「赤魚粕漬焼」や、先ほどたのんだ「豚ロースみそ焼」など売り切れが続出中なのです。
ここっとさんは「山芋ねぎチーズ」をおかわりするのにあたり、そのスペシャル版の「山芋ねぎチーズの山芋抜き」を注文しています。つまり「ねぎチーズ」だけってことですね。
それら注文した品々と一緒にマスターが「これもどうぞ」と出してくれたのは、なんと「アンコウの卵巣のスープ」なんだそうです。とろみのついた中華風スープで煮込まれたアンコウの卵巣のうまいこと。
ネギチーズ / チャーシュー / アンコウの卵巣スープ
ふらりと出かけた「よじかわ」ですが、3人、4人と飲み仲間が増えてワイワイと楽しく過ごすうちに気がつけばもう午後7時。いやいや3時間も長っちりしちゃいましたか。個別個別の会計はみなさんだいたい2千円前後でした。どうもごちそうさま。
・店情報 (前回、「帰り道は、匍匐ぜんしん!」)
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