フライも絶品! … 居酒屋「三州屋(さんしゅうや)」(銀座)
銀座での2軒目は銀座2丁目にある「三州屋」銀座店。この店が本日・本命のお店です。職場が近所である呑んだフルさんが今日の昼に予約をしに来てくれたものの、なんと予約可能な2階はすでに予約で満席状態だったのだそうです。そこで、まずいったん「ライオン」に集まってから、やや遅い時間の「三州屋」の1階入れ込み席を目指そうということになったのでした。
「こんばんは。3人です」と「三州屋」ののれんをくぐったのは午後9時過ぎ。なにしろ午後9時半がラストオーダーの時間なので、かなりギリギリといったタイミングですね。金曜日ということもあって、この時間でもカウンターとテーブル席の店内はお客さんがいっぱい。かろうじて空いていた左手奥の1卓(6人くらい座れる席)にゆったりと3人で陣取ります。くまさんも含めて我われ3人とも身長180センチ以上あるし、体形もとてもスリムとは言いがたいほうなので、これくらいゆったりと座れるとありがたいですね。
すぐにおしぼりとお通し(飲み物をたのむとサービス)のブリの煮物を持ってきてくれたおばちゃんに燗酒の大徳利(「白鶴」上撰、750円)と、人数分の鳥豆腐(とりどうふ、450円)を注文します。
のれん / お通しと大徳利 / 鳥豆腐
「三州屋」と言えば「鳥豆腐」というほど、鳥豆腐はこの店(銀座店だけでなくて各地の「三州屋」全体)の名物の品。鶏肉と豆腐、春菊を鶏スープで煮て、丼で供される一品はそれだけでもやわらかく味がついているのですが、ポン酢醤油も添えられています。豆腐だけこのポン酢醤油をつけて食べる人、すべての具をつけて食べる人と、このポン酢醤油の使い方は人それぞれ。最初から丼の中に一気に入れちゃう人もいるくらいです。
店の壁の上部にずらりと張り出された短冊メニューは刺身、焼魚、煮魚、フライなどなど軽く100種類以上。もともとは魚が売りのお店なのですが、先ほどのように鳥豆腐のような名物メニューもあって、魚だけに限定されていないところがふところの深さですね。
「刺身もいいんですが、実はこの店はフライがうまいんですよね」とくまさん。あ。くまさんもそう思いますか! その意見には私も大賛成です。この店のフライは、まるでいい店でいただく天ぷらのように、絶妙な火の通し加減になっていて、生じゃないんだけど、決して火が通りすぎていないという状態で出てくるのです。ステーキの焼き加減風にいうと「レア」ですね。
フルさんご自身は、この店に来たのは今日の昼の予約のときがはじめて。その時にフライ盛り合せ定食を食べて、やはりそのフライのうまさに驚いたと話してくれます。(過去の関連記事)
「じゃ、フライをもらおうね」と3人の意見が一致し、注文したのは季節のカキフライ(750円)と、くまさんが「ぜひこれを!」と一押しの鮭フライ(600円)の2品です。
カキフライ / 鮭フライ
レアの状態に火を通していることもあってか、フライは出てくるのもとても早い。まず出てきたカキフライは大ぶりのものが4個。キャベツの千切りとレタスのサラダ、そして櫛(くし)切りのレモンが添えられています。大急ぎでレモンをさっとかけてサクッとかじると、中には予想どおり絶妙な火の通り加減のカキです。んーーー。んまいっ。
続いては鮭フライ。取り皿にとってウスターソースをかけてサクッ。これもまたいい! 3人で思わずニヤッと目を合わせてうまさを確認します。アジフライなどとくらべても、こちら鮭フライのほうが身の厚さが厚いので「魚を食ってる!」という満足感がより高いんですよね。しかもその魚が身が絶妙な火の通し具合によって、ふわりとやわらかい状態で仕上がってますからねぇ!!
すぐにお酒(大徳利)もおかわりです。
「うまいねー」なんて食べてるうちに9時半になり「ラストオーダーです。飲み物もラストです」と声がかかります。それじゃナマコ酢(600円)とナメコ汁(300円)をひとつずつお願いします。飲み物は大徳利(750円)をあと2本ね。
ナマコ酢 / ナメコ汁 / 店内
ナマコ酢は大根おろしとともに小鉢に盛られ、ハジカミと一片の柚子の皮が添えられています。昔、呉(広島県呉市)の独身寮にいたころ、すぐ近くにナマコのおいしい居酒屋があって、冬場になると2~3日おきくらいにその店に通ってたことを思い出します。その店ですべての処理をするので、ときどきコノワタやコノコをちょこっと出してくれたりして、うれしかったなぁ。それくらいナマコは大好き。日本酒が進みますねぇ。
ナメコ汁のほうは、くまさんの大好物。ズズッとおいしそうにすすりながらお酒を飲んでいます。どれどれ私にもちょっとちょうだいね。このナメコのとろみがまたいいですね。たしかにつまみになる味噌汁です。
この店はいつ来ても老若男女さまざまなお客さんが入っている。今日も和服姿のおねえさんもいれば、スーツ姿のサラリーマンのグループやOLさん、近所に住んでるらしい年配ひとり客などなど、みんながそれぞれに楽しんでいます。
ラストオーダーを過ぎても入ってくるお客さんもいますが「ラストオーダーの時間が過ぎてるので、1回で注文してくださいね」と言われるだけで、まだまだ入れてくれるんですね。このあたりも老舗のふところの深さを感じるなぁ。
我われはボチボチと次の店を目指しますか。10時過ぎまで約1時間の滞在で、お勘定は3人で6,930円(ひとりあたり2,310円)でした。どうもごちそうさま。
| 固定リンク | 0
コメント