はまった! から揚げ! … 鳥料理「とよ田(とよだ)」(自由が丘)
はまりました! 「とよ田」のから揚げ!
先月22日にはじめて来て以来、2週間もたっていないのに、もう4度目の訪問。瓶ビール(スーパードライ中瓶)をもらい、ふたりで来ているので、から揚げのほうはひと通りのコースに、手羽肉のから揚げだけもうひとつ追加。この注文、店内では「カウンター、イチ・ニー・イチでお願いします!」と通されます。
「イチ・ニー・イチ」というのは、おそらく砂肝が1、手羽肉が2、もも肉が1ということを揚げ台担当のおにいさんに伝えてるんでしょうね。
カツオ節がたっぷりかかった玉ねぎポン酢醤油をつっつきながら待つことしばし。まずは砂肝のから揚げから出てきます。硬い筋のような部分を取り除き、ほぼ均等な大きさになるように下ごしらえされた砂肝を素揚げして、できあがりに塩をふっただけのシンプルなもの。
砂肝は鶏の胃袋(筋胃)で、食べ物を砂と一緒に飲み込んで、強い筋肉ですりつぶすんだそうです。豚の胃(ガツ)や牛の胃(ミノなど)もそうですが、胃というのはそのしっかりとした食感が決め手ですね。プリプリでアツアツの砂肝を噛みしめながらいただくビールのうまいことといったら。すぐにビールもおかわりです。手羽肉やもも肉のから揚げにはやや時間がかかることもあって、この砂肝だけで何本もビールをいただいちゃうのが常なんですよねぇ。
入口看板 / ビールと玉ネギ / 砂肝から揚げ
砂肝がなくなるころ、ひとりにひとつずつ出されたのは手羽肉から揚げです。1羽のひな鶏を背骨から左右に分けて、それをさらに上下に分けた上側がこの手羽肉。したがって実際には手羽肉のほかに胸肉や笹身の部分も含まれたから揚げです。手羽のわきの下に箸をいれてバキッと開くと、手羽の部分と胴体の部分が分かれます。下ごしらえのときに包丁を入れてくれているのか、それぞれの身は分かれやすくなっていて胴体もさらにいくつかに分割することができます。この手羽肉側はあばら骨ややげん軟骨などの部分も含めて、骨までほとんど食べきることができるのが大きな特徴。レモンを絞りかけ、七味唐辛子をふり、両手でつかんでバリバリといただきます。胸肉や笹身などの肉の部分もさることながら、パリっと揚がった皮の部分や、この骨の部分がほかではあまり味わえない逸品なんですよねぇ。
手羽肉から揚げ / 箸で押さえて開き / バラバラに
そしてもも肉。これもしっかりと揚げられているので表面の皮はパリっと、そして中の肉は歯ごたえがあって、鶏肉好きにはたまらぬ一品です。さすがに足の骨までは食べきれませんので、お皿の上には大きな骨が数本残る状態になります。
もも肉から揚げ / まん中で切れていて2分割 / 裏から見ると
今日は月曜日ということもあってか店はゆったり気味。メニューが3品(+お新香)しかないこともあってお客さんの回転も比較的はやいのですが、常に3~4人分の席は空いている状態が続いています。
燗酒 / お新香(古漬け) / お新香(浅漬け・古漬け盛り合せ)
(お新香の古漬けは中写真と右写真の両方のスタイルがあるようです。)
我われの左どなりに座っているのは中年の男性ひとり客。こうやってひとりでふらりとやってきて、から揚げつまみにちょいとお酒を飲んでいく人もよく見かけます。ま、骨付き鶏やカニなど、両手を使って食べなきゃならない料理のときは、みんな無口になりがちなので、食べはじめちゃうとひとりでもグループでもあまり変わりはないですね。ただし、から揚げができあがるのにちょっと時間がかかるので、それを待ってる間の工夫が必要かもしれません。大衆酒場のようにテレビがあったり、新聞・雑誌が置いてあったりはしませんからねぇ。
最後は刻みネギたっぷりの鶏スープでしめて終了。この鶏スープが塩っけのよくきいた、これ自身つまみになる一品なのです。
焼酎湯割りは / 梅干をほぐして / 鶏スープ
ビールもたっぷりといただいて、ふたりで5,350円(ひとりあたり2,700円弱)。約1時間半のから揚げタイムでした。どうもごちそうさま。
(注:写真は当日のものだけではありません。たとえば燗酒、焼酎、お新香等は別の日のものです。)
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