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2006年3月

トン、ジン、2人前! … 大衆焼肉「ジンギスカン」(大船)

藤沢をあとにG.Aさんとともに大船まで帰ってきました。今日の2軒目は大船にあるホルモンとジンギスカンのお店、「ジンギスカン」の予定。このお店も、G.Aさんの「至高のはらわた」に書かれている記事を見て、ここ数年来行きたかったお店なのです。

藤沢もそうだったのですが、大船もほとんど訪れたことがない土地なので、まずは界隈をG.Aさんにご案内いただきます。細くくねった路地には酒場がずらりと並んでいて、この街もまたなんとはなしに呑んべ好みがしますねぇ!

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正一合 / キャベツ畑 / ハンメの店 / との山

個人的に、昨年のテーマは「人を広げる」ということで、それまでのひとり飲みスタイルから幅を広げて、いろんな人と一緒に飲みに行く機会もたくさん作ってきました。今年は「地域を広げる」ということで、今まで行っていた地域を少し広げて行きたいなぁと思っているのです。具体的なサブテーマは「西へ、東へ、まん中へ」。“西”はここ湘南エリアや横須賀エリアを、“東”は上野以東のいわゆる「酔わせて下町」エリアを、そして“まん中”は横浜~品川間の新子安~鶴見~川崎~蒲田~大井町などのエリアを指しています。どこも甲乙つけがたいくらいいい酒場がそろっているエリアなのですが、今まであまり足を運べていないのでした。

さぁ、やってきました。「ジンギスカン」です。店内からはおいしそうな焼肉の匂いがただよってきており、それとともに酒場独特のにぎやかさも感じられます。店の外に積み上げられたホッピーケースがまたいいではありませんか。

店内は満席ですが、ちょうどカウンターのお客さんが会計をしているところだったので、ラッキーにもすぐに入ることができました。

店内は左手にL字のカウンター席が12人分程度。そしてそのカウンター席を囲むように4人掛けのテーブル席が5卓ほど並んでいます。

まずはホッピー(300円)と、G.Aさんおすすめの自家製キムチ(180円)を注文します。ホッピーは氷なしでナカとソトとが別々に出てくる本格スタイル。さっそく自分たちでホッピーを作って乾杯です。

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カウンターの様子 / ホッピー / キムチ

焼肉は、もちろんおすすめのホルモン(250円)とジンギスカン(250円)をそれぞれ2人前ずつ注文します。ホルモンは店内では“トン”という、そしてジンギスカンは“ジン”という符丁でそれぞれ呼ばれています。つまり「ホルモンとジンギスカンを2人前ずつ」という場合は、「トン、ジン、2人前ずつね!」という注文になるのです。店の人のみならず、お客さんもその符丁を使っているところがおもしろいですね。

肉は注文に応じて、カウンター内の厨房で、あらかじめ下ごしらえされたものを計ってお皿にのせてくれます。その肉を目の前のロースターで焼いていくのです。まずはホルモン(トン)から焼きますか。ロースターの上にホルモンを並べると、ジューッという音とともにチュルチュルっと身が縮んでいきます。新鮮なホルモンはすぐに焼きあがり、ニンニクたっぷりのタレにつけていただきます。んー。裏側についた脂肪もいいですねぇ。

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トン・ジン2人前 / トン焼き始め / そろそろできてきた

続いてはジンギスカン(ジン)。これはサッと炙った程度で食べるほうがおいしいのだそうで、ロースターの上に置くとすぐに焼きあがります。くぅ~っ。このラム肉のうまいこと。パクパクと焼ける端から食べてしまいます。

トン・ジン2人前ずつはすぐに食べ終えて、カルビ(400円)と、再びジンギスカン(250円)を今度は1人前ずつ注文です。焼き物はこれらのほかハツ、レバ(各250円)と野菜(150円)の全6種類です。カルビ以外の肉はすべて250円というのがいいですねぇ。

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ジン焼き始め / すぐにできあがり / カルビ・ジン

店内はテーブル席こそグループ客や家族連れなのですが、カウンターにはひとり客も多い。それぞれが自分の前のロースターで肉を焼いては食べています。もちろん飲んでいる人ばかりではなくて、ライス(180円)などをもらって、食事として楽しんでいる人もいます。

今風の無煙ロースターだったりはしないので、服や髪などにはがんがん焼肉らしい匂いが染みつくし、タレのニンニクがよく効いて、とってもニンニク臭くなってしまうのですが、それもまた昔の焼肉屋さん風ですよね。なんだか力がつきそうです。(笑)

約40分ほどの滞在。お勘定はふたりで2,830円(ひとりあたり1,400円強)でした。

今日は食べませんでしたが、肉はタレ焼きだけではなくて塩焼きもできるのだそうです。この店もぜひまた近いうちに来てみたいお店です。

店情報 (「半魚人Aの陸(おか)ボケ日記(2006年3月)」の3月13日分)

《平成18(2006)年3月13日(月)の記録》

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店情報: 大衆焼肉「ジンギスカン」(大船)

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  • 店名: 大衆焼肉「ジンギスカン」(大船)
  • 電話: 0467-45-6502
  • 住所: 247-0056 神奈川県鎌倉市大船1-21-19
  • 営業: 17:00-22:00、不定休ということになっているが基本的に日祝休の模様。飛び石の場合、つなげて連休になったりする。店内のカレンダーに休日が記されている。
  • 場所: 大船駅東口を降りて右へ。すぐの角(左手前がマクドナルド)を左に折れ商店街を2ブロックほど進むと、右手向こう側に立ち食いそば・酒処「倉庄」があるので、その手前の路地を右折すると、少し先左手に「ジンギスカン」が見える。
  • メモ: 当店自慢ジンギスカン、ホルモン(トンチャン)、ハツ、レバが各250円、カルビと馬さしは各400円。野菜焼(タマネギ、ピーマン、ニンジン、キャベツの盛り合せ)(150円)。その他にキムチ(180円)、お新香(150円)、ライス(180円)、クッパ-(お茶漬け)(300円)、ワカメスープ(120円)、玉子スープ(150円)。お酒(400円)、生ビール(500円)、コーラ、オレンジ(各150円)、ウーロン茶(100円)ホッピー、レモンサワー等はそれぞれS(シングル)が300円、W(ダブル)が400円。

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おからが絶品! … 居酒屋「久昇(きゅうしょう)本店」(藤沢)

ビビビッと携帯にメールをいただいたのはG.Aさん。「藤沢の久昇に行こうと思っていますが、いかがでしょうか?」。おぉぉっ。「久昇」は長年行きたい行きたいと思いつつ、まだ行くことができていないお店。この機会にぜひご一緒させていただかなくては。さっそく「ぜひ参加させてください!」と回答したのでした。

藤沢駅に到着したのは午後6時過ぎ。G.Aさんはすでに到着されて改札のところで待っていてくれました。私自身、藤沢駅で降りたのははじめてなので、界隈をG.Aさんに案内してもらってから、駅からほど近い「久昇本店」に入ります。

午後6時を15分ほどまわった店内は、すでにたくさんのお客さんでにぎわっています。店は右手にL字型のカウンターがあり、その内部が厨房スペースになっている様子です。カウンターの上段には大皿に盛られた料理がずらりと並んで、その存在をアピールしています。そして左手にはテーブル席。さらに奥には座敷席もあるようです。

「いらっしゃいませ。おふたりさん、カウンターでもテーブルでもお好きなほうにお座りください」と上品そうなおかみさんが迎えてくれます。調理の様子などがよく見えるカウンター席にも引かれたのですが、初回の今日はより店内全体の様子がよく見えるテーブル席、しかも入口右手、カウンターの短辺の手前にポツリと存在する二人用のテーブル席に座ることにしました。

「いらっしゃいませ」と再度迎えてくれて、コートやカバンなどを受け取ってくれながらおしぼりを渡してくれるおかみさんに、まずは瓶ビール(サッポロ黒ラベル、大瓶、510円。金額はすべて消費税別。以下同じ。)と、なにはさておきこの店の名物であるらしい「おから」(400円)を注文します。

それにしてもこの店はメニューが多い。テーブル上に立てたメニューにのっている週替わりの「久昇推薦料理」だけでも20種近く。その他に冊子状になった定番のメニューに150種くらいの品書きが並んで、すべてを見るだけでも大変そう。

少し前にG.Aさんがこの近くの「久昇支店」に行ったときに「おすすめメニューの盛合せ」のような品があったということで、さっそくおかみさんに確認してみますが、「それは支店だけのメニューです」とのこと。残念でした。

ビールで乾杯し、お通し(200円)のシラスののったおひたしと、すぐに出てきたおからをつっつきながら他の料理を選ぶことにしました。

おからはこの店の一番人気らしく、ほとんどの人が注文する一品。しっとりとよく味のしみたおからにはサクラエビ、シイタケ、ニンジン、ネギ、イカなどを細かく刻んだものが入っていて具だくさん。やわらかく甘い味つけはさすが人気の品です。これだけのために通う人も多いだろうなぁ。

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店の外観 / ビールとお通し / おから

今週の推薦メニューにずらりと並んでいるのは、尼鯛の桜むし(1,200円)、カキと葱(ねぎ)の味噌炒め(700円)、じゃが芋の蓬(よもぎ)まんじゅう(900円)、いかの友味噌煮(980円)、見欠(みがき)にしん山椒漬(700円)、揚げ豆腐の木の芽田楽(550円)、ブリ大根煮(580円)、深川玉子焼(800円)、行者にんにくのおひたし(650円)、でびらかれいの唐揚げ(680円)、空豆(650円)、ぬか漬の胡瓜(きゅうり)(450円)、ホタルイカのぬた(680円)、ホタルイカと分葱(わけぎ)の沢煮(680円)、ホタルイカの刺身(900円)、かつおのたたき(1,000円)、新筍(たけのこ)の刺身(700円)、新筍のきんぴら(650円)の18品。どれもこれも季節感があっていいですよねぇ。品数の多さや季節感など、なんとなく自由が丘の「金田」を彷彿とさせます。

そんな中から我われが選んだのは「新筍(たけのこ)の刺身」(700円)です。小さい器に美しく盛られた竹の子の刺身。横には梅の小枝も添えられています。こういうちょっとしたところもまた人気の秘密なんでしょうね。ワサビ醤油でいただくと、竹の子の自然な甘みと、ほんのりと若々しい(決して不快ではない)えぐみが口の中に広がります。うーむ。春じゃのぉ。。

定番のメニューからは、「全国居酒屋紀行」シリーズの中の“湘南編”で、ここ「久昇」が取り上げられたときにも紹介された「牛筋の旨煮」(650円)を注文します。

まるで壺のような器で出てきた「牛筋の旨煮」は、仕上げに生クリームが入れられ、白髪ネギがたっぷりとトッピングされています。これを壺の中からすくい出すように小皿に取り分けていただくと、牛筋はしっかり感を残しながらもやわらかく煮込まれており、中華風なのかハッカクの香りがよく効いています。

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新筍の刺身 / 牛筋の旨煮 / 小皿にとって

ビールを2本飲みおえたところで、今度は燗酒(千代菊、大徳利、600円)に切りかえます。

おかみさんともう一人の女性が、カウンターの角あたりと、店の奥のほうで全体に目配りしているので、「何か注文したいなぁ」といったような場合には、ふとそちらを向けば必ず目が合って、すぐに来てくれるのです。これはすばらしい。この目配りができないお店は、店内に「す・み・ま・せぇーーーんっ!」の大声が飛び交ったりすることになる。さらにそうやって大声で呼んでる横を、店員さんが知らん顔をして通り過ぎるようなお店までありますもんねぇ。ぜひこの店の接客を勉強してもらいたいものです。

続いて注文したのは他のお客さんが注文していておいしそうだった玉子焼。カウンターの上段に、まだ切っていない大きな長方形玉子焼が積み上げられているのも気になってたんですよねぇ。

出てきた玉子焼は「深川玉子焼」(800円)というんだそうです。普通の玉子焼(400円)もメニューにはあるのですが、それとは別に週替わりで具の入ったおすすめの玉子焼があって、今週はそれが「深川玉子焼」なのです。「深川」と銘打ってるだけあって、メインとなる食材はアサリ。その他に椎茸やネギ、シラタキなども入っていて、これまたいい味わいです。惜しむらくはできたて熱々ではなくて、冷めた状態で出るところでしょうか。出てくるのは速いんですけどね。

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燗酒 / 深川玉子焼 / 切り口のアップ

約1時間の滞在はふたりで4,798円(4,570円+税。ひとりあたり2,400円ほど)でした。これはいいお店ですねぇ。「次回はぜひ支店にも!」とG.Aさんとかたく約束しながら店をあとにしたのでした。

店情報 (「半魚人Aの陸(おか)ボケ日記(2006年3月)」の3月13日分)

《平成18(2006)年3月13日(月)の記録》

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店情報: 居酒屋「久昇(きゅうしょう)本店」(藤沢)

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  • 店名: 酒処喰処「久昇」(藤沢)
  • 電話: 0466-23-5003
  • 住所: 251-0024 神奈川県藤沢市鵠沼橘1-17-2
  • 営業: 17:00-23:00、日休
  • 場所: 藤沢駅南口から徒歩2分程度。橘通り入口。
  • メモ: 昭和46年創業の名居酒屋。カウンター16席、小上がり20席、テーブル4(4人席×3、2人席×1)。毎朝8時前から仕込みを始めるという板長さんの料理は、今週のお勧めが40~50、定番を含めると170品を越え、カウンターに並んだ大鉢が食欲をそそる。おから(400円)、牛筋のうま煮(650円)など。かなり混んでいるので予約していった方が無難。住所の「鵠沼橘」は「くげぬまたちばな」と読む。すぐ近くに支店(0466-23-3702、鵠沼橘1-17-15)もある。

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最後はアツアツ玉子焼 … 居酒屋「ほ里乃家(ほりのや)」(鷺ノ宮)

仕事を終えた寄り道さんから連絡をいただいて、ここっとさん宇ち中さんとともに、午後10時過ぎに鷺ノ宮の居酒屋「ほ里乃家」に到着します。まずはビール(スーパードライ、大ビン、580円)をもらって乾杯。今日のお通し(200円)はホウレン草の山かけ。みんな思い思いに料理を注文します。

まず出てきたのはナス焼(350円)。店主が上手に焼きたてのナスの皮をとって出してくれます。そして串カツ(400円)。夜が更けるにつれて揚げ物が食べたくなったりするんですよね。今日のように魚中心の料理を食べたあとは、さらにその思いが強くなったりします。串カツが出たところで、私はウーロンハイ(340円)をいただくことにしました。

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お通し(ホウレン草) / ナス焼 / 串カツ

ネギキツネ焼き(350円)は、ネギを油揚げで巻いて焼いたもの。醤油をさっと回しかけていただくと、パリッとした油揚げの香ばしさのあとにネギの甘さがきわだちます。

そしてニラ玉(400円)。ニラ玉も店によっていろんなスタイルがあり、オムレツ風に中にニラを入れてとろりと作ってくれるところ(「北国」など)、丸くお好み焼きのように焼いた玉子焼の中にニラが入っているところ(「川名」など)もあります。ここのはニラの入ったスクランブルエッグといった感じのニラ玉です。

ここらで午後11時をまわり、終電が気になるここっとさん、宇ち中さんは店を出ます。

地元在住の寄り道さんと私は、さらにこの店の人気の品・玉子焼(400円)を注文してゆっくりと。大根おろしがたっぷりと添えられた、焼きたてアツアツの玉子焼がいいんですよねぇ。

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ネギキツネ焼 / ニラ玉 / 玉子焼

遅い時間になるにつれ、店内は常連さんたちで埋まっていきます。みなさん、最後の最後にこの店にやってきて仕上げて帰るってパターンが多いようです。

我われも12時半ごろまで飲んで本日終了。お勘定は全部で6,200円(ひとりあたり1,550円)でした。どうもごちそうさま。

店情報 (前回、「宇ち中」)

《平成18(2006)年3月11日(土)の記録》

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新物カツオの夕食会 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

第53回夕食会のテーマは新物のカツオ。今日のカツオは八丈島でとれた9.3キロもあるカツオなのだそうです。その夕食会に集ったメンバーは15人。もともと12~3人も入れば満員の店内には入りきれず、カウンターの椅子をすべて店外に出して、今日は立ち飲み「竹よし」です。

スタートはまずは生もの類。小鉢で供されているのは春の味「のれそれ」(穴子の稚魚)と「タコの卵」です。「のれそれ」はこの季節になるとよくいただきますが、「タコの卵」を生食するのははじめてじゃないかなぁ。店主が「これが崩す前のタコの卵ですよ」とかたまりのタコの卵を見せてくれます。大きく丸い透明な手まりのような袋を、プツンとつつき破ると中から粒々のタコの卵が出てくるんですね。

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のれそれ / タコの卵 / 崩す前のタコの卵

今日の主役・カツオは刺身と、4つ切りにしたカツオの身の表面を直火でサッと焼いて平造りにした、いわゆる土佐づくり(焼きぎり)、そしてそれに香辛野菜などを添えてポン酢醤油で味付けたタタキの3種類で出されます。

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カツオ刺身 / 土佐づくり / タタキ

大きな鍋で煮込まれてるのはカツオのあら煮。そしていつもの大皿料理もカウンター上に並びます。カツオが八丈島の産だけあって、明日葉(あしたば)のごま和えも登場しています。マンボウの細切れの煮付けもはじめていただく品ですねぇ。

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カツオあら煮 / ホウレン草の炒め物 / 新ジャガ炒め

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青菜サラダ / 明日葉ごま和え / マンボウ細切れの煮付け

続いて出てきたフライは飛び魚。これを対馬産の「藻塩(もしお)」という塩でいただきます。そして、近くに住んでいる常連のなおとんさんからはワインと焼きクサヤの差し入れです。瓶入りのクサヤは新島産。口の中に濃厚な味わいが広がります。

「あら煮の中にカツオのヘソ(心臓)もあるはずなんだがなぁ」の声に、鍋の中を捜索し、そのカツオのヘソも発見。9.3キロものの大カツオだけに、その心臓も大きいですねぇ!

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飛び魚フライ / 焼くさや / カツオのヘソ

夕食会なのでもちろん飲み物もいつものように進んでいて、1~2杯の生ビールをいただいたあとは「吉田蔵」(手取川・大吟醸)、キャスバル坊やさんからの差し入れの「神亀」(活性にごり酒)、そして「酔鯨」(特別純米酒)、「喜平」(荒ばしり・本醸造)と、今日もたっぷりの日本酒に加えて、先ほどのなおとんさんのワインまで。数々の料理につられて、困ってしまうほどにお酒がうまいのです。

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吉田蔵 / 神亀 / 酔鯨

カツオのあら煮にはうどんを入れて「あら煮うどん」に。具沢山のうどんがいいですねぇ。ママさんは「きのこごはん」を作って出してくれます。

そして本日のシメは「にぎり寿司」。ひとり9貫ずつのにぎりはマグロに、キンメダイ、トビウオです。これだけ食べても最後のにぎりはおいしいなぁ。

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カツオあら煮うどん / きのこごはん / にぎり寿司

今月もまた4時間を越えるたっぷりの夕食会。どうもごちそうさまでした。

店情報 (前回、「宇ち中」、「しげるのチャンネル」)

《平成18(2006)年3月11日(土)の記録》

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昼下がりのにぎわい … 居酒屋「まるます家(まるますや)」(赤羽)

土曜日の昼下がり。「まるます家」のテーブル席です。店内はワイワイガヤガヤと、もうすっかりできあがった人たちで満席。入口近くで席が空くのを待っている人までいる状態です。

はじめてお目にかかったワイタベさんは、この店も常連さん。「岩海苔」をつっつきながら、ちょっと赤い顔で地元北区産の「丸真正宗(生)」をチビリチビリ。昼間(1時ごろ)から「いこい」で飲みはじめて、おでんの「丸健水産」をまわって、この店で3軒目なのだそうです。

ここっとさんはカリカリと「カルシウム」(うなぎの骨、350円)をかじりながら、いつものようにビール(サッポロラガー大瓶、500円)です。ここっとさんも渋谷からワイタベさんと同行で、この店で3軒目。

きわめつきは宇ち中さん。11時半ごろに立石に到着し、開店と同時に“宇ち入り”(=もつ焼きの「宇ち多」で飲むこと)。焼酎を3杯いただいたあと、赤羽に取って返し、「いこい」から他のみなさんに合流。この店でなんと4軒目なのだそうです!

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「まるます家」 / テーブルの様子 / カルシウム

そんなみなさんに合流したのは午後3時ごろ。私はここが1軒目なので、まずはビールをいただいて、つまみにははじめていただく「ワインらっきょう」(400円)を注文してみます。「ワインらっきょう」はその名のとおりらっきょうをワインに漬け込んだものらしく、らっきょう全体が透きとおる紫色に染まっています。

ワイタベさんは「エビステーキかつ」(400円)を追加。いいですねぇ。「エビステーキかつ」は私も大好物です。

そこへ店のおねえさんが「ウルイはいかがですか?」と客席のみんなに問いかけます。この店は、ときどきこうやって新しくできたメニューや、だれかの注文に合わせて複数作ったような料理を「いりませんか?」と問いかけてくれるのです。これをもらうと待つことなくパッと料理が出てくるわけですね。さっそく季節のウルイもいただきます。シャキシャキねっとりとした食感も楽しいですね。

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ワインらっきょう / エビステーキかつ / うるい酢味噌

今日はこの先も長い予定なので、ここはビールで押さえておこうと思っていたのですが、ウルイや岩海苔をつっつきはじめるともういけません。私も「丸真正宗(生)」をチビリチビリ。まだ明るい時間に飲む冷酒のうまいことといったら……。

午後4時までの午後酒タイムは、みんな(4人)で4,600円でした。

店情報 (前回、「ワイタベのレミング2」、「宇ち中」、「帰り道は、匍匐ぜんしん!」)

《平成18(2006)年3月11日(土)の記録》

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スペアリブのスパイス揚げ … 中華料理「香港ロジ(ほんこんろじ)」(渋谷)

渋谷の立ち飲み「富士屋本店」を出て、向かった先はその「富士屋本店」から地上に出てすぐとのところにある中華料理屋、「香港ロジ」。

ここは今日のメンバーの誰も来たことのないはじめてのお店。ここっとさんが渋谷センター街にある同名の姉妹店に行ったことがあって「スペアリブのスパイス揚げがおすすめ!」ということで、「富士屋本店」からも近い、こちらの「香港ロジ」に来てみたのでした。店の看板に「粥」と大書されているところを見ると、本当は中華粥が売りの店なのかな?

みんなで生ビール(500円)をもらって乾杯すると、お通しで出されたのは揚げピーナッツと厚揚げが一皿ずつ。どっちも好みなのでうれしいなぁ。

おすすめの「香港豚スペアリブのスパイス揚げ」(1,030円)を注文すると、「時間がかかりますけどいいですか?」と店のおねえさん。しばらくは腰を据えて飲む予定ですので大丈夫ですよぉ。

みんなでメニューをのぞき込みながら、早く出そうなつまみも何品か注文です。

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生ビールで乾杯 / お通し / 松花ピータン

すぐに出てきたのは「松花ピータン」(400円)。ピータンの中でも最高峰と言われているのがこの松花皮蛋(そんほぁぴーたん) なのだそうです。トロっとやわらかい感じと、透明感のある白身の部分(とはいえ、ピータンなので黒っぽいんですけど…)が特徴でしょうか。追いかけるように「春巻」(480円)や「棒々鶏(バンバンジー)」(720円)も出てきて、テーブル上もにぎやかになってきました。

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春巻 / 棒々鶏 / 焼餃子

「6人なので6個にしときました」と出てきた「焼餃子」(450円)は本当は5個が1人前。お皿の横っちょにポツンと1個追加してくれています。ちょっとしたことだけど、なんだかうれしいですね。ひとりひとつずついただきます。

飲み物のほうはボチボチと紹興酒です。紹興酒は640ml入りのボトルに入った5年もの(1,580円)と、500ml入りの10年紹興酒(1,890円)の2種類。10年物のほうをいただいたところ、陶器の壺のような瓶で出されました。飲み物メニューはビールや紹興酒のほかに、ウーロンハイ、レモンサワーなどのサワー類もあって400円。紹興酒はもちろんグラス売り(5年もの450円、10年もの480円)もしています。中国ウォッカ(瓶2,650円、グラス630円)なんてのもあるなぁ。

注文してから約20分。「香港豚スペアリブのスパイス揚げ」(1,030円)が出てきました。ひと口大にカットしたスペアリブ(もちろん骨付き)を、その名のとおりスパイスで下味をつけて揚げたもので、口に含むとカレーっぽい風味が広がります。ここっとさんによると渋谷センター街の店のほうがさらにおいしいんだそうです。

ひとしきりスペアリブをいただいたところで紹興酒のボトル(1,890円)と料理の追加です。まずは「油条(ゆーたお)」(180円)。これは細長い中華風の揚げパンで、そのまま食べたり、粥や豆乳の添え物として食べたりするんだそうです。

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10年紹興酒 / スペアリブのスパイス揚げ / 油条

そしてメンバー一同で「これってなんだろうね? ひとまず注文してみるか」とたのんだ「香港タクシー飯」(900円)。店のおねえさんに聞いてみると、タクシーの運転手さんが仕事の合間に食べられるように、ご飯もおかずもいっしょ盛りにした料理なのだそうです。出てきてみると、なるほどこれは中華丼のような感じですね。

それじゃ、最後にと「ザーサイ」(400円)を注文したところで、H氏から「ジャージャーメン(790円)をいただいてもいいですか?」という声がかかり、これもいただきます。さっきのタクシー飯で食欲に火がついちゃいましたよねぇ。

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香港タクシー飯 / ザーサイ / ジャージャーメン

たっぷりと2時間の滞在は6人で13,130円(ひとり2,200円弱)。店内には定食屋さん風に食事だけをされている人もいて、中華風大衆食堂といった雰囲気でした。

店情報 (「アル中ハイマー日記」、「帰り道は、匍匐ぜんしん!」)

《平成18(2006)年3月10日(金)の記録》

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店情報: 中華料理「香港ロジ(ほんこんろじ)」(渋谷)

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  • 店名: 中華粥「香港ロジ」
  • 電話: 03-3464-1866
  • 住所: 150-0031 東京都渋谷区桜丘町2-3 堀ビル1F
  • 営業: 11:00-15:00(ランチ)、17:00-23:15、日休
  • 場所: 渋谷駅西口を出て国道246号線をまたぐ歩道橋を渡り、左側の階段を下りる。すぐ右に「長崎ちゃんぽん リンガーハット」があるので、そこを右折すると、右手のコンビニ(ampm)の数軒先に「粥」と書かれた赤い看板が見える。
  • メモ: Googleローカル

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待ち合わせは立ち飲みで … 立ち飲み「富士屋本店(ふじやほんてん)」(渋谷)

金曜日。横浜での仕事を終えて、都内の自宅へと向かうものの、毎週のように集まる飲み仲間たちに引かれて今週も途中下車です。夜8時前の渋谷駅は、どこからこんなに集まってくるんだろうと思うほど人がいっぱい。人ごみをかき分けるようにR246をまたぐ歩道橋を渡り、ビルの地下にある立ち飲みの「富士屋本店」へと階段を下りていきます。「富士屋本店」の店内も人、人、人、………。

「こりゃまた、ものすごい人だなぁ」と入口でキョロキョロしていると、向こうのほうでtamさんが大きく手を振って「ここ、ここ」とみんなのいる場所を教えてくれます。「すみません、すみません」と人ごみをかき分けて進み、やっとみんなと合流。会費の千円を支払ってコップをもらい、ビール(サッポロ黒ラベル大瓶)で乾杯です。

さて「会費の千円」のこと。この店のようにキャッシュ・オン・デリバリ(その場支払い)のところで飲む場合、いつのころからかひとり千円ずつを出しあって、そのプール金から飲み物や食べ物をもらい、もし足りなくなったらまたみんなで追加するというやり方が定着してきているのです。ほとんどの場合は足りないということはなくて、お金が余っちゃうんですけどね。この場合は二次会費用の一部に充てられるのです。

カウンター上には食べかけのマカロニサラダ(200円)やゴボウ天(200円)、ハムキャ別(300円)が並んでいます。いずれもこの店の人気の品ばかりですねぇ。私も大好きです。

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マカロニサラダ / ゴボウ天 / ハムキャベツ

それじゃ、もう一品、ハムカツ(200円)もいただきますか。これも人気の品なんですよね。カリッと揚げたてのハムカツにソースをドバっとかけて、練ガラシをつけながらホフホフと食べるのがいいんです。やぁ、ビールがすすむなぁ。

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ハムカツ / カウンターの様子

すぐににっきーさんも到着して、本日予定のメンバー全員がそろいました。

みんなでひとしきり飲んで、カウンター上の飲み物や料理が一段落したところで待ち合わせも兼ねた一次会の終了。さぁ、次に向かいましょう!

店情報 (前回、「アル中ハイマー日記」、「帰り道は、匍匐ぜんしん!」)

《平成18(2006)年3月10日(金)の記録》

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お猪口1杯の牛乳 … 居酒屋「やきとり工房(やきとりこうぼう)」(横浜・新杉田)

「久しぶりに1杯どう?」と会社の同僚と向かったのは、同僚行きつけの焼き鳥居酒屋「やきとり工房」です。店内は右手の焼き台を囲むようにL字カウンターがあり、その周りにテーブル席が並びます。木曜、午後7時半の店内はほぼ満席。かろうじてふたり分空いていたカウンターに並んで腰をおろします。

すぐに出されたのはお通しの小鉢(煮物)と、……、これはなに!? お猪口(ちょこ)に入って出てきたのは、なんと牛乳なのだそうです。なるほどねぇ。飲む前に、お猪口1杯の牛乳を飲むことで、胃を守ろうということなのかな。空腹時にアルコールを摂取すると、胃壁が充血したり、場合によっては出血したりすることもあるそうですもんね。さっそくその牛乳をクイッといただきます。

1杯の牛乳のあとは瓶ビール(スーパードライ、中ビン、450円。価格は消費税別。以下同じ。)をもらって乾杯し、常連の同僚が何品かを注文してくれます。

カウンターの中の焼き台ではおにいさん二人が料理を担当していて、フロアでは店のおねえさんたちが料理やお酒を運んだり、注文をとったりと大忙し。神奈川県内に同名の店が3店舗ほどあるらしいのですが、まさに店内の雰囲気もチェーン店ほど大きくはなく、個人店ほど小さくはなくといった感じです。

余談ながら、店のおねえさんたちは焼き鳥屋さんとは思えないくらいちょっと派手目。この店に限らず、新杉田駅近くにはちょっと派手目(でも日本人)のおねえさんが働いている居酒屋が多いのです。近くに大きい工場があるので、酒場にやってくる男性客が多いからでしょうか。いずれにしてもキラリと華(はな)があっていいことですね。

まず出てきたのは「鶏せんべい」(450円)です。鶏肉を薄くのばしてパリッと揚げたこの一品はこの店の名物なのだそうです。箸でまん中をツンとつつくと、パリッと割れて、小さなかけらに分かれます。これをパリパリといただくとビールが進むこと。ほとんどの人が注文するほど人気の品でもあるようで、カウンター上段には下揚げが終わった「鶏せんべい」が山積みされてます。注文を受けてから、これを再度揚げて仕上げていくんでしょうね。

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お通しと猪口1杯の牛乳 / 鶏せんべい / 山積みの鶏せんべい

そして焼き鳥。最初はテール(ぼんち、120円)、はつ(110円)、ねぎま(120円)の塩焼きが2本ずつ。それぞれ小ぶりながら1串に6~7個刺さっていていい焼加減。皿の縁に練りガラシと、横浜焼き鳥の特徴でもある味噌が添えられています。この味噌はニンニクを混ぜたりして、その店その店の固有の味わいを出していることが多いのだそうで、塩焼きの焼き鳥にこの味噌をちょいとつけて食べるのがおいしいんですよね。

追いかけるように砂肝(110円)です。これも塩焼きですが、こちらはひとつひとつがけっこう大ぶりで、1串に4個刺し。プリプリ感がいいですねぇ! 砂肝、大好きです。

飲み物は何品か並ぶ焼酎(各1杯500円)の中から私は芋焼酎「さつま司(さつまつかさ)」(減圧・常圧ブレンド)を、同僚は芋焼酎「黒甕(くろかめ)」(黒麹・かめ仕込み)をそれぞれロックでいただきます。店のおねえさんが目の前でロックグラスいっぱいに注いでくれるのがうれしいですね。他にはそば焼酎「十割(とわり)」、米焼酎「岩窟王(がんくつおう)」、泡盛「於茂登 炎(おもと ほむら)」が選べます。

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テール・はつ・ねぎま / 砂肝 / 焼酎ロック

続いてはえんがわ(150円)、なんこつ(120円)、鶏かわ(90円)を、これまた塩焼きで。えんがわというのは砂肝の先っぽの部分なのだそうです。

カウンター上には1粒ごとにビニール袋に入れられた梅干が置かれており、自由に使っていいのだといいます。それじゃその梅干をいただいてみましょうかと、そば焼酎の湯割り(350円)をいただきます。そこに梅干を入れてみるものの……。梅干が硬めなのでうまくほぐれないのです。うーむ。この梅干は湯割りに入れるよりも、つまみでかじったほうがいいかな。

煮込み(たまご付)(480円)もこの店の名物料理の一つなんだそうです。大根、コンニャクなどと一緒に煮込まれて、刻みネギをたっぷりとかけて出された煮込みは、比較的あっさり系です。

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えんがわ・なんこつ・鶏かわ / そば焼酎湯割り / 煮込み(たまご付)

日本酒のほうも普通の日本酒(大500円、小280円)のほかに「高清水(たかしみず)しみずの舞(吟醸)」「三春駒(みはるこま)辛口」「酒道粋人(しゅどうすいじん) 灘の宮水」「三谷藤夫(みたにふじお)山廃吟醸」「三谷藤夫(みたにふじお)山廃純米」といった地酒が並んでおり、それぞれ1杯500円。その中から「三谷藤夫」の吟醸をいただきます。地酒は1合升に置かれたグラスに、下の1合升が表面張力になるまで注がれます。

つまみのラストは鶏ハラミ(150円)となかおち(150円)。鶏ハラミというのははじめて食べるなぁ。1羽から数グラムずつしかとれないらしい鶏ハラミが、串にずらりと刺さっています。しっかりとした噛み心地がいいですね。

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トクトクと注いでくれる / 地酒 / 鶏ハラミ・なかおち

午後10時半ごろまで、約3時間の滞在。ふたりで7,700円くらいのところ、同行者が持っていた「お一人様500円割引券」を2枚使って6,700円(ひとりあたり3,350円)くらい。そのお釣りとともにまた「お一人様500円割引券」を2枚もらったのでした。

店情報

《平成18(2006)年3月9日(木)の記録》

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店情報: 居酒屋「やきとり工房(やきとりこうぼう)」(横浜・新杉田)

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  • 店名: 居酒屋「やきとり工房」新杉田店
  • 電話: 045-772-9778
  • 住所: 235-0033 神奈川県横浜市磯子区杉田4-1-8
  • 営業: 17:00-02:00、無休
  • 場所: JR京浜東北・根岸線の新杉田駅を西側(タクシー乗り場のある側)に出て、目の前の産業道路沿いに左(洋光台・大船方面)に進む。信号交差点の先、右手ビルの1階に並ぶ居酒屋の中の1店。
  • メモ: 岩手県産いわいどりを使用した焼き鳥。人気の鶏せんべい(450円)はカウンター上段にたっぷりと積み上げられている。ジャズの流れる店内はカウンター席8席程度にテーブル席40席程度。

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寒い冬を越えて … 居酒屋「金田(かねだ)」(自由が丘)

ひな鳥のから揚げのあとは、これまた先月22日と同じく自由が丘の居酒屋「金田」です。

いつも人気いっぱい、お客もいっぱいの「金田」ですが、さすがに午後9時前に入ると、ラストオーダー(午後9時半)まであと30分ちょっととあって店内にも空席が出はじめます。我われふたりも、ダブル「コ」の字になったカウンターの奥側(大きいカウンターの側)の一角に座り、私は燗酒(「菊正宗」、420円)、同行者はビール(サッポロラガー、大瓶、630円)をいただきます。

お通しは小鉢のミニ冷奴です。冬場はミニ・スープ豆腐が出ることが多いのですが、3月になったので春らしく冷奴に変わったのでしょうか。

つまみは、A3サイズの用紙にコピーされた手書きメニューの中から、「旬」と書かれている「ワラビ白和え」(450円)と、これまた「旬」と示されている「フキ味噌(当店製)」(400円)をいただくことにしました。

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お通しのミニ冷奴 / ワラビ白和え / フキ味噌

なにしろたっぷりの鳥から揚げで満腹なので、こういう少量のつまみがいいわけですが、それにつけてもこの店の「旬」のメニューのおいしさよ! 白和えのふわりとした甘さ、そしてフキのほろ苦さ。寒い冬を越えて、今年もまた春が巡ってきたなぁ……。

居酒屋はのつまみは、こうやって「旬」に触れることができるのがいいんですよねぇ。

100品ほどがずらりと並ぶこの店のメニューの中で、他に「旬」という品書きは「イカナゴ(ボイル)」(450円)、「山菜盛合せ(行者ニンニク、コゴミ、山ウド他)」(750円)、「ユリ根梅肉和え」(530円)、「菜の花おひたし」(450円)、「田セリおひたし」(450円)、「アサツキ酢味噌」(450円)、「山ウド酢味噌」(450円)などなどです。

1時間弱の滞在は、ふたりで1,900円(ひとりあたり950円)でした。

店情報 (前回、「帰り道は、匍匐ぜんしん!」)

《平成18(2006)年3月6日(月)の記録》

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はまった! から揚げ! … 鳥料理「とよ田(とよだ)」(自由が丘)

はまりました! 「とよ田」のから揚げ!

先月22日にはじめて来て以来、2週間もたっていないのに、もう4度目の訪問。瓶ビール(スーパードライ中瓶)をもらい、ふたりで来ているので、から揚げのほうはひと通りのコースに、手羽肉のから揚げだけもうひとつ追加。この注文、店内では「カウンター、イチ・ニー・イチでお願いします!」と通されます。

「イチ・ニー・イチ」というのは、おそらく砂肝が1、手羽肉が2、もも肉が1ということを揚げ台担当のおにいさんに伝えてるんでしょうね。

カツオ節がたっぷりかかった玉ねぎポン酢醤油をつっつきながら待つことしばし。まずは砂肝のから揚げから出てきます。硬い筋のような部分を取り除き、ほぼ均等な大きさになるように下ごしらえされた砂肝を素揚げして、できあがりに塩をふっただけのシンプルなもの。

砂肝は鶏の胃袋(筋胃)で、食べ物を砂と一緒に飲み込んで、強い筋肉ですりつぶすんだそうです。豚の胃(ガツ)や牛の胃(ミノなど)もそうですが、胃というのはそのしっかりとした食感が決め手ですね。プリプリでアツアツの砂肝を噛みしめながらいただくビールのうまいことといったら。すぐにビールもおかわりです。手羽肉やもも肉のから揚げにはやや時間がかかることもあって、この砂肝だけで何本もビールをいただいちゃうのが常なんですよねぇ。

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入口看板 / ビールと玉ネギ / 砂肝から揚げ

砂肝がなくなるころ、ひとりにひとつずつ出されたのは手羽肉から揚げです。1羽のひな鶏を背骨から左右に分けて、それをさらに上下に分けた上側がこの手羽肉。したがって実際には手羽肉のほかに胸肉や笹身の部分も含まれたから揚げです。手羽のわきの下に箸をいれてバキッと開くと、手羽の部分と胴体の部分が分かれます。下ごしらえのときに包丁を入れてくれているのか、それぞれの身は分かれやすくなっていて胴体もさらにいくつかに分割することができます。この手羽肉側はあばら骨ややげん軟骨などの部分も含めて、骨までほとんど食べきることができるのが大きな特徴。レモンを絞りかけ、七味唐辛子をふり、両手でつかんでバリバリといただきます。胸肉や笹身などの肉の部分もさることながら、パリっと揚がった皮の部分や、この骨の部分がほかではあまり味わえない逸品なんですよねぇ。

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手羽肉から揚げ / 箸で押さえて開き / バラバラに

そしてもも肉。これもしっかりと揚げられているので表面の皮はパリっと、そして中の肉は歯ごたえがあって、鶏肉好きにはたまらぬ一品です。さすがに足の骨までは食べきれませんので、お皿の上には大きな骨が数本残る状態になります。

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もも肉から揚げ / まん中で切れていて2分割 / 裏から見ると

今日は月曜日ということもあってか店はゆったり気味。メニューが3品(+お新香)しかないこともあってお客さんの回転も比較的はやいのですが、常に3~4人分の席は空いている状態が続いています。

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燗酒 / お新香(古漬け) / お新香(浅漬け・古漬け盛り合せ)
(お新香の古漬けは中写真と右写真の両方のスタイルがあるようです。)

我われの左どなりに座っているのは中年の男性ひとり客。こうやってひとりでふらりとやってきて、から揚げつまみにちょいとお酒を飲んでいく人もよく見かけます。ま、骨付き鶏やカニなど、両手を使って食べなきゃならない料理のときは、みんな無口になりがちなので、食べはじめちゃうとひとりでもグループでもあまり変わりはないですね。ただし、から揚げができあがるのにちょっと時間がかかるので、それを待ってる間の工夫が必要かもしれません。大衆酒場のようにテレビがあったり、新聞・雑誌が置いてあったりはしませんからねぇ。

最後は刻みネギたっぷりの鶏スープでしめて終了。この鶏スープが塩っけのよくきいた、これ自身つまみになる一品なのです。

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焼酎湯割りは / 梅干をほぐして / 鶏スープ

ビールもたっぷりといただいて、ふたりで5,350円(ひとりあたり2,700円弱)。約1時間半のから揚げタイムでした。どうもごちそうさま。

(注:写真は当日のものだけではありません。たとえば燗酒、焼酎、お新香等は別の日のものです。)

店情報 (前回)

《平成18(2006)年3月6日(月)の記録》

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磯の香たっぷり、海鼠腸 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

夕方酒でおなじみの日曜日がやってきましたが、今日はなんだかバタバタしていてもう午後6時になろうとしている。開いてればしばらく寄っていない「ほ里乃家」などものぞいてみたいところですが、残念ながら日曜日はお休み。今日は「竹よし」で海の幸をいただきましょうか。

ガラリと引き戸を開け「こんばんは」と入ると、店主(マスター)から「いらっしゃいませ」の声がかかります。店内右手の6人ばかり座れるカウンター席は先客なし。左手の3人掛け×2卓のテーブル席の手前側にカップルが座っている状態。まだお料理が出てないところをみると、このカップルもつい先ほど来たばかりのようです。

私もカウンター奥のほうに座って、出されたあったかいおしぼりで手をふきながらまずは瓶ビールを注文します。

こうやって好きな場所に座っていい状態になると、ついついバランスがいい位置に座ってしまうんですよね。たとえばカウンターの端っこに先客が座っていたら、逆の端っこのほうに。奥のテーブルに先客が座っていたら、カウンター手前のほうに。今日の場合は手前のテーブルに先客がいたので、カウンター奥のほうに座ったのでした。

ビールはアサヒスーパードライの中瓶(500円)。トクトクトクと1杯目をグラスについで、一気に飲み干します。日曜日で仕事をしてなくても、1杯目のビールはうまいですねぇ!

今日のお通し(200円)はエビの山かけです。マグロの山かけはときどきいただきますが、エビの山かけとは珍しいですねぇ。ゆでてひと口大に切られたエビの身がコロコロとならんでいる上にたっぷりのとろろ。「味はついてますが、足りなければ醤油をさしてください」と店主。ツルルといただくエビととろろがいいですね。

さてさて。今日は何をいただきましょうか。カウンター正面のホワイトボードに書き出された本日のメニューを確認します。刺身はまぐろ(700円)、金目だい(750円)、真だい(750円)、たいら貝(800円)に盛り合せ(1,000円)ですか。白身魚もいいけど、まぐろも捨てがたいなぁ。こういう並びだとやっぱり盛り合わせかなぁ。

刺身以外の一品ものは何があるんだっけ? えーと、あんこうから揚(700円)、かきふわふわ焼(550円)、たら卵煮付(600円)、甘鯛酒むし(600円)、赤なまこ(400円)、あんきも(450円)、大帆立貝(さしみ、アミ焼)(600円)、大粒あさり(600円)、はまぐり(600円)ですか。

「はい。お待たせしました」とテーブル席のカップルのところへ出されたのは「大粒あさり」の酒蒸しのようです。これからあったかくなるにつれて貝もますますよくなるんですよねぇ。

うーん。「赤なまこ」もおいしそうだし、卵好きとしては「たら卵煮付」にもひかれるなぁ。迷う迷う。

「なにをお作りしましょうか?」と店主。「えーと。たら卵煮付(600円)をお願いします」。迷ったすえにこっちに決定です。

ガラリと引き戸が開いて、新たに男性客が2名。カウンターの入口側に腰をおろします。「どうする? 酒にするか」とちょっと相談して「菊正宗を2合、燗つけてください」と注文。「はい」と返事した店主は燗づけ用のやかんがのったコンロに点火し、燗酒の準備をはじめます。「私も同じくでお願いします」とこちらも便乗注文です。

「菊正宗」(上撰)は1合徳利が350円。2合徳利なら700円です。

男性ふたり組みのひとりは「刺身盛り合せ」(1,000円)を、もうひとりは「しおから」(350円)と「赤なまこ」(400円)を注文します。うーむ。「赤なまこ」ときましたか。「マスターすみません。私もお願いします」。さっき割り切ったつもりでいたのに、ついこらえきれずに私も「赤なまこ」を注文してしまいました。食べたいものがいっぱいあって困っちゃうよなぁ...。

お客さんが5人になって、店をひとりで切り盛りしている店主も大忙しモードに入ってきました。それでも「しおから」や「赤なまこ」などの、あまり手がかからないつまみは出てくるのが早くて、お酒が出るのとほぼ同時に「赤なまこ」も登場です。

つややかにならんだなまこの切り身の上に刻みネギと紅葉おろし。これにポン酢醤油を回しかけていただきます。酢の物というよりは、どちらかというとなまこの刺身といったほうがいいですね。やわらかいのに噛みこんでいっても簡単には噛み切れないのがなまこ。この食感がたまりません。

「少しずつですけどどうぞ」と、「赤なまこ」を注文したふたりに小皿で出されたのは生の「このわた(海鼠腸)」です。おぉ。これはこれは。とろりと盛られた「このわた」を箸の先っぽでちょっとだけすくうようにして、その箸をなめるように口中へ。フワァーッと広がる磯の香り、磯の味が「このわた」ですねぇ! これはお酒が進んでしかたがない。

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ビールとお通し / 赤なまこ / このわた

できたて熱々の「たら卵煮付」(600円)も出てきました。ほぉ、これはこれは。鱈の卵もさることながら、一緒に煮付けられた豆腐が、煮汁にやや褐色にそまっていていいですねぇ。

「菊正宗」の大徳利(700円)をおかわりしたタイミングで「こんばんはー」と店に入ってきたのは、都立家政の姫とも小悪魔とも言われているユキちゃん。お久しぶりです。

生ビール大好きっ娘のユキちゃんは、今日ももちろん生ビール(500円)。つまみにたのんだのは「刺身盛り合せ」(1,000円)です。今日の「刺身盛り合せ」は金目だい、かんぱち、中とろ、帆立貝、真だいの5点盛り。紅白の色合いも美しい盛り合わせですよねぇ!

後ろのテーブルのお客さんたちはシメの天丼(800円)をいただいたりしている。これもまたうまそうです。

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たら卵煮付けと燗酒 / 刺身盛り合せ / 天丼

夕食前に軽く飲む予定が、気がつけばもう8時前。2時間も飲んじゃいましたか。しかもビール中瓶+日本酒4合と酒量のほうもけっこう本格的に飲んじゃいましたねぇ。今日はボチボチと引き上げますか。お勘定は3,100円。どうもごちそうさまでした。

店情報 (前回)

《平成18(2006)年3月5日(日)の記録》

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うなぎのパーツを串焼きで … うなぎ「ほさか」(自由が丘)

うなぎのパーツの串焼きで酒を飲ませてくれる店があります。たとえば「川二郎」(中野)や「川勢」(荻窪)、「カブト」(新宿)、「むら上」(大井町)などなど。さらに私自身は行ったことがないのですが「うな鉄」(渋谷)や「山田ちゃん」(両国)、「いろは亭」(中野)なんかもそういうお店らしいのです。

そしてここ自由が丘にも、そんなお店が1軒。自由が丘駅正面口からもほど近い「ほさか」です。

U字型カウンターだけの店内は、金曜の午後8時前とあってお客さんでいっぱい。両側の人たちにちょっとずつ詰めあってもらいながら、我われ3人もU字の右下、ちょうど焼き台があるあたりに陣取ります。

ビール(キリン一番搾り、大ビン、600円)を注文すると、お通しとして細切りキャベツにちょいと醤油を落とした小皿が出されます。

うなぎ串焼きは、カラクリ焼(280円)、キモ焼(280円)、ヒレ焼(280円)、カシラ焼(220円)に、ウナギ塩焼(280円)の5品。「ひととおり」とお願いすると、これらが1本ずつ出されますが、今日は3人がそれぞれに好きなものを注文していただきます。

私はまずウナギ塩焼とカラクリ焼(各280円)を1本ずつ。

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ビールとお通し / ウナギ塩焼 / カラクリ焼

ウナギ塩焼は、ウナギの身の部分を短冊型に切って、串に刺して焼いたもの。お皿にはワサビが添えられます。カラクリ焼は、細く切ったウナギの身をくねくねと折り重ねながら串に刺してタレ焼したもの。塩焼もカラクリ焼もウナギの身を焼いたものであることには変わりないのですが、身の切り方、味の付け方で変わりますよねぇ。

同行者がたのんだのはカシラ焼(220円)。その名のとおり、ウナギの頭の部分ですね。ちょっと骨っぽいものの、おいしい部分です。

追加でウナギのヒレの部分を串焼したヒレ焼(280円)をお願いしたのですが、残念ながら今日はすでに売り切れ。キモ焼(280円)をいただきました。

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カシラ焼 / キモ焼 / 店内の様子

30分弱の滞在は3人で2,800円(ひとりあたり930円ほど)でした。我われが出るころには、店の入口には席が空くのを待って並んでいる人もいるほど。でもお客さんの回転が比較的速いので、ちょっと待ってると座れるんですね。

店情報 (前回)

《平成18(2006)年3月3日(金)の記録》

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常連さんに混ざって … バー「日の出理容院(ひのでりよういん)」(横浜・桜木町)

ハイボール最後にもう1軒、ふらりと寄ったのはバー「日の出理容院」です。7席ほどしかないカウンターは今日も常連さんたちが座って談笑中。私もその一角に混ざってハイボール(角瓶、600円)をいただきます。

実は昨日もここにやってきたのですが、男性客はほぼ昨日と同じメンバー。今日は女性のひとり客もいます。というか、女性客が比較的多いお店なので、むしろ昨日の状況(男性客ばかり)のほうが珍しいのかもしれません。

ジャラリと出される殻付き落花生をつまみながら、常連さんたちの話題に耳を傾けます。ここもそうですが、ひとり客中心で、会話主体のお店というのは、お客さんのほうも話題の豊富な人が多いんですよねぇ。聞いてるだけでおもしろい。

今日は約1時間、ハイボール2杯で1,200円でした。キャッシュ・オン・デリバリーで、他に一切費用が発生しないというのもいいですよねぇ。ごちそうさまでした。

店情報 (前回)

《平成18(2006)年3月2日(木)の記録》

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レバとハツを塩揚げで … 立ち飲み「福田フライ(ふくだふらい)」(横浜・桜木町)

ランドマークタワー今日はみなとみらい地区で仕事関係の飲み会。桜木町駅で解散後、ふらりと駅の反対側、野毛地区に向かいます。飲み物、食べ物ともにしっかりといただいたあとではあるのですが、そういう状況であってもつい引かれてしまうのが、たとえば野毛の入口にある「福田フライ」だったりするのです。

午後9時の「福田フライ」は、まだ8割程度のお客さんでにぎわっている。私は入口の揚げ台のすぐ横に陣取り、まずはチューハイ(400円)をいただきます。

フライのほうはレバとハツ(各120円)からいきましょうか。今日は塩でお願いします。

一般的にはフライを注文するときは、普通のウスターソースか、この店特製のニンニクがガンガンに効いた辛いソースのどちらかを選ぶのですが、前回来たときに、近くのおじさんがレバの塩揚げをたのんでいて気になっていたのでした。

レバとハツ(塩)もともとレバやハツなどのモツ類は、衣をつけずに素揚げされるのですが、揚げあがってから塩がパラリとふられて出されます。なるほど、これはさっぱりとした味わいになりますねぇ。個人的にはもうちょっと塩が効いていてもいいかな。

続いてはポテト(70円)とクジラ(170円)を注文。なにしろ目の前が揚げ台で、女将がデンと陣取っているので注文しやすい場所ですねぇ。

ポテト(辛)まず出てきたのはポテト。これは串カツ(120円)と並んで、この店の人気の品のひとつのようなのです。今日は辛いソースでいただきます。味つけはあらかじめ指定しておくと、そのソースをつけて出してくれるスタイル。関西の勝手にソースをつける(二度づけ禁止)スタイルとは違います。

クジラ(辛)そしてクジラ。フライのメニューはほとんどが120円なのに、このクジラだけがちょっと高級(170円)なんですよね。でも、これも人気があります。

刺身などの魚介類を楽しみたい人は息子さんがいるカウンターの奥側に、昔ながらのフライ物を楽しみたい人は女将さんがいるカウンターの手前側に寄ってるのがおもしろいですね。もっとも大混雑の時間帯はあっちだ、こっちだと言ってる余裕はなくて、とにかく空いてるところにすべりこまないといけません。

約30分の滞在。チューハイ1杯にフライ4串で今日は880円でした。「ありがとう」という女将さんの笑顔に見送られて再び野毛の町へ。

店情報 (前回)

《平成18(2006)年3月2日(木)の記録》

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名物はフワ、スジ、ハチノス … もつ煮込み「藤や(ふじや)」(北千住)

徳多和良」を出て北千住の2軒目は、「酔わせて下町」のFさんご推薦のお店のひとつ、「藤や」です。「徳多和良」と「藤や」は徒歩30秒程度。互いの店が見えあう距離感なのです。

店内はL字型のカウンターに8名程度、奥の小上がりに座卓があるというこじんまりとしたつくり。これを女将(ママ)さんひとりで切り盛りしている様子です。我われ5人はL字型のカウンターの角をはさむように陣取ります。角のところに大きな煮込み鍋。ここの看板メニューが串刺しの牛もつ煮込みなのです。

それぞれチューハイ(350円)やビールを注文して飲みはじめると、出されたお通しはなんと小鉢のスパゲティ・ナポリタン! 椎茸や玉ネギもたっぷりと入った由緒正しき和風スパゲティですねぇ!

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女将さん / チューハイやビール / お通しのナポリタン

店内にはなんとなんとギター流しのおじさんまでいる。ここはまだ昭和時代か!? というような光景に、さっそくFさんが1曲お願いしてギターバックに演歌タイムです。

つまみのほうはまずはやっぱり名物の煮込みでしょう。串に刺したまま大鍋で煮込まれている煮込みは、3本1人前で400円。女将さんが大鍋の中をさぐりながら、フワ、スジ、ハチノスを1本ずつ盛ってくれます。Fさんによると、この煮込みは八丁味噌を使っているのだそうですが、ダシはごくあっさりタイプで、まるでおでんのようです。

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流しのおじさん / 煮込み鍋 / 串刺し牛もつ煮込み

壁の黒板には菜の花からし合へ(400円)、こはだ酢(450円)、セリおひたし(350円)、むかご(350円)、コーンバター(400円)、キンメ開き(500円)、じゃがバター(350円)、さんままるぼし(400円)、はたはた(450円)、山うど(400円)、ハムエッグ(450円)、キャベ玉(450円)、味付メンマ(400円)、正才ふぐ一夜干し(450円)、ウインナー(450円)、煮込み豆腐(450円)、はんぺん(400円)、焼魚(各種)(500円)。その他に、価格表記はないのですが、白菜、納豆、冷やっこ、しらすおろし、冷トマト、湯豆腐、おでん、ぎんなん、カキ酢、あじ酢、カツオたたきなどなどの品々が並んでいます。煮込みのみならず、普通の居酒屋としての品ぞろえも十分ですねぇ。

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コーンバター / じゃがバター / キャベ玉

我われはコーンバター(400円)、じゃがバター(350円)、キャベ玉(450円)などをいただいて飲みすすめます。チューハイの焼酎は、下町の定番「亀甲宮」(通称:キンミヤ)で、チューハイグラスにも亀甲宮のマークが燦然と輝いています。

途中から「オテル趾骨」のトカゲさんも合流です。

午後10時過ぎまで約1時間の滞在は6人で7,245円(ひとり平均1,200円ほど)でした。(流しの料金(2曲で2千円)はFさんに出していただきました。ありがとうございました。>Fさん)

店情報 (「帰り道は匍匐ぜんしん!」)

《平成18(2006)年2月25日(土)の記録》

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店情報: もつ煮込み「藤や(ふじや)」(北千住)

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  • 店名: 串さし牛もつ煮込「藤や」
  • 電話: 03-3870-6677
  • 住所: 120-0034 東京都足立区千住2-35
  • 営業: 17:00-22:00、日祝休
  • 場所: 北千住駅西口を出て、正面に伸びるバス通りに沿って三つ目の信号(交差点の右向こう角が三菱UFJ信託銀行)を左折し、道成りに100mほど直進した左手。
  • メモ: 昭和51(1976)年創業。看板メニューの牛串煮込み(フワ、ハチノス、スジ、シロなど)は1本100円。そのほかの料理はハムエッグ(450円)、キャベ玉(450円)、味付メンマ(400円)、正才ふぐ一夜干し(450円)、ウインナー(450円)、煮込み豆腐(450円)、はんぺん(400円)、焼魚(各種)(500円)など。飲み物は生ビール(500円)、チューハイ(350円)など。焼酎は亀甲宮焼酎(キンミヤ)。

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ウニもカニもマテ貝も … 立ち飲み「徳多和良(とくだわら)」(北千住)

06022506関屋からタクシーで10分ほどでやってきたのは北千住の立ち飲みの名店、「徳多和良」です。「酔わせて下町」のFさんも含めて5人になった我われは、右手前の立ち飲みテーブルを確保。

左手の立ち飲みカウンターでは、この店の大常連であるたーぼーさんも同級生のみなさんたちと立ち飲んでいます。うーむ。私の地元の店にふらりと行っても、今日のように遠くの町へ遠征してきても出会ってしまうたーぼーさんの行動力がすごいですねぇ! 平日の横浜でも会ったことがあるし……。(爆)

さて「徳多和良」。“割烹くずし”が看板のこのお店は315円メニューがほとんどに、何品か混ざる420円メニュー、525円メニューという廉価店ながら、料理の完成度は本格和食屋と同じほど高い。今日のメニューでは、青柳刺、鯨心臓刺、ワラサ刺、ヒラメ刺、イサキ刺、アジなめろう、スルメイカ一夜干し、ハモ照焼、鱈子含め煮、ブリ大根、マテ貝と竹の子煮物、自家製さつま揚、トラハゼ天ぷら、あん肝、フグ皮煮こごり、鯛酒盗、ホヤ塩辛、白子味噌煮、わらびおひたし、ふき煮浸し、寄せ豆腐の21品が315円。うにじゃん、サーモンとイタヤ貝マリネ、栗カニの3品が420円。そしてブリかま焼、甘鯛酒蒸しの2品が525円です。この品書きだけでもすごいですよねぇ。

飲み物のほうもエビス樽生や抹茶割、ウーロン茶割、生レモンサワー、梅干サワーなどが315円。今日も抹茶割をもらって乾杯し、料理のほうはフキ煮浸し、白子味噌煮、マテ貝と竹の子煮物、ハモ照焼という315円シリーズからスタートです。

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フキ煮浸し / 白子味噌煮 / マテ貝と竹の子煮物

「これもうまそうですよねぇ」と追加で注文したのは420円もののうにじゃんと栗カニ。うにじゃんはウニをコチュジャンでつけたものらしいのですが、ウニの甘みが引き立っていいですねぇ! 栗カニなんて、この値段で1杯丸ごとです。

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ハモ照焼 / うにじゃん / 栗カニ

このあたりで呑んだフルさんも合流し、料理もブリ大根、トラハゼ天ぷら、ホヤ塩辛を追加。あ。料理のほうはたとえばマテ貝と竹の子煮物のように「おいしいからもう1回もらおう」なんてのもあって、テーブル上はお皿だらけのような状況になっています。

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ブリ大根 / トラハゼ天ぷら / ホヤ塩辛

これまた各自2~3杯ずついただいて1時間強の滞在でした。

店情報 (前回、「日々雑感」、「宇ち中」、「帰り道は匍匐ぜんしん!」)

《平成18(2006)年2月25日(土)の記録》

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ホッピーもモツも!! … 居酒屋「モアナ(Moana)」(関屋)

京成立石界隈は「酔わせて下町」のサイトマスター・Fさんの地元。「鳥房」を出たところで連絡してみたところ、お忙しい中、ちょっとだけ出てきていただけることになりタクシーで京成関屋(せきや)に向かいます。目的のお店は京成関屋駅と東武牛田駅の間にあり、各種もつ料理や美しい泡立ちのホッピーで名の知れる「モアナ」です。

タクシーがなかなかつかまらなかったことなどもあって、店に着いてみるとすでにFさんは到着されていています。店内が満席ということで、Fさんは店の表でホッピーを立ち飲みながら待っていてくれたのでした。どうもすみません。

「5人だとしばらく入れそうにないので、近くのお店で飲みながら待ちましょうか」とご案内してくれたのは「モアナ」からほど近い交差点の角にある「こんちゃん」です。店内をのぞいてみると先客はいない。「こんなことも珍しいですねぇ。ここはお新香がおいしいんですよ」と説明してくれながら、まさに店内に踏み込もうとしたその時! 「モアナ」から4人ほどのお客さんが出てきました。「お。空いたか!?」と急ぎ足で「モアナ」に取って返す5人。残念ながら「こんちゃん」はまた次の機会にということになりました。

さて「モアナ」。この不思議な店名そのままに店の電光看板もブルーを基調にしたハワイアンなもので、緑のやしの木マークと"Moana"とアルファベット表記された店名が書かれています。これだけではなにやらわかりにくいところに「牛スジ うなぎ モツ煮込み 紀州備長炭火焼」と説明書きが入っていて、かろうじてなにやらもつ焼き屋さんらしい店であることがわかる程度。しかも店の表側は透明ガラスのサッシなので、店内の様子もよく見える。いわゆるもつ焼き屋のイメージとは違うお店なのでした。

そのサッシを開けて入った店内はL字型カウンターのみの10席程度。Fさんが後ろに立ってくださって、空いた4席に我われが座ります。(すぐあとにお客さんがひと組店を出られて、みんなで座ることができました。)

飲み物は迷わずホッピー(400円)を注文。この店は冷えたジョッキ、冷えた焼酎(ナカ)、そして冷えたホッピー(ソト)の、いわゆる三冷で作られる正統派ホッピーなのですが、そのソトの注ぎ方に大きな特徴があるのです。ナカを入れたジョッキに、ホッピーの瓶をまっさかさまになるように差し入れて一気にソトを注ぎ込むのですが、液面が上がってきたところでまっさかさまになったホッピー瓶の口の部分を泡の中に突っ込みます。その状態で泡立ちを見ながら微妙に瓶を上げ下げしてきれいな細かい泡立ちに整えていくのです。

我われ4人の中で、この店に来たことがあるのはH氏のみで、あとはみんなはじめて。そんなこともあって料理のほうは、ひとまずFさんにおまかせです。

まず出てきたのは本日の手書きボードメニューの一品であるミミガー(300円)です。刻んだ白ネギがのったミミガーは、ピリッと辛い醤油系のタレとの相性もよく、さっぱりと心地よい食感。すぐにもう1人前ミミガーを追加したほどでした。

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ホッピーを作るマスター / ホッピー / ミミガー

そして同じく手書きメニューから、和牛シビレ焼(400円)が2人前。1人前は塩焼きで、もう1人前はピリ辛醤油焼きです。塩焼きもさることながら、このピリ辛醤油味がいいですねぇ。もつを実にうまく食べさせるタレだと思います。

カウンター上に置かれている定番メニューからはSPAM焼き(300円)です。SPAMというのはミンチされた豚肉の油漬けの缶詰。それを厚さ1センチくらいにスライスして両面を焼き、焼きあがったものを食べやすいように横方向にスライスしたものが出されます。

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和牛シビレ焼(塩) / 和牛シビレ焼(ピリ辛醤油) / SPAM焼き

和牛スジ煮込みそしてFさん一押しの和牛スジ煮込み(400円)も出てきました。この和牛スジ煮込みは名前のとおり牛スジを煮込んだものですが、この他にシロを煮込んだ和牛モツ煮込み(400円)もあり、それぞれお持ち帰りもできるのだそうです。牛スジのクニュっとした食感がいいですね。

1杯目の飲み物がなくなりFさんがたのんだのはマッコルリーのホッピー割り。G.Aさんがよくマッコルリのビール割りを飲んでらっしゃるようで気になっていたのですが、ホッピー割りというのも興味深いですねぇ。ひと口飲ませてもらいました。

H氏は「これもなかなかいけるんですよ」とハワイアンチチ・モアナ風(400円)を注文。店名に似合った、こんなカクテルも置いてるんですね。もちろんこれもひと口いただいたのは言うまでもありません。(笑)

宇ち中さんや私は無難に黒ホッピー(400円)。マスターのホッピー泡立て技をさらに堪能です。

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マッコルリーのホッピー割り / ハワイアンチチ・モアナ風 / 黒ホッピー

和牛シロモツ焼き料理の最後としていただいたのは、H氏一押しの和牛シロモツ焼き(塩&タレ両方、450円)。脂肪分がたっぷりとついたシロモツはプリプリクニュクニュとした食感もよく、塩、タレどっちも楽しめます。ちなみに塩焼きまたはタレ焼きならば1人前が400円。両方をミックスで焼いてもらった場合に450円になるのでした。ミックスで焼いてもらった場合は、お皿のまん中に刻みネギで土手が築かれ、両方の味が交じり合わないようになっています。

午後7時半まで、約1時間の滞在は5人で6,500円(ひとりあたり1,300円)でした。噂のホッピーもさることながら、シビレ、シロモツを焼いたもの、そして牛スジ煮込みも絶品でした。今度は刺身(レバ刺し、タン刺し、ハツ刺しの3種。各300円)も食べなきゃね!(^^)

店情報 (「宇ち中」、「帰り道は匍匐ぜんしん!」)

《平成18(2006)年2月25日(土)の記録》

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店情報: 居酒屋「モアナ(Moana)」(関屋)

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  • 店名: 居酒屋「Moana」(モアナ)
  • 電話: 090-2468-0648
  • 住所: 120-0023 東京都足立区千住曙町2-6
  • 営業: 17:00-23:00(22:00FLO、22:30DLO)、水日祝休
  • 場所: 京成関屋駅と東武牛田駅の間。どちらの駅からも徒歩1分ほど。
  • メモ: 平成16(2004)年創業。メインカウンター10席に、窓際に5席と2席のサブカウンター。2人掛けのテーブル4卓は、組み合せることで12~13人が座れる。全体では30人ほどのキャパシティ。予約可。
    和牛モツ煮込み450、和牛スジ煮込み450、和牛スジ煮コゴリ350。
    ステーキ風(約3串強分)は塩/タレ/特製ミソ/ピリ辛醤油の4つの味で、レバー焼き450、タン焼き450、タンモト焼き450、ハツ焼き450、カシラ焼き450、ナンコツ焼き450、和牛シビレ焼き450、和牛シロモツ焼き(塩またはタレ)450円、和牛シロモツ焼き(塩&タレ両方)500、カレーシロモツ焼き550。
    厚切りベーコン焼き450、ポークフランク焼き350円、SPAM焼き350、ハムカツ(カレーダレ)300、油揚げ焼き350、あつ揚げ焼き350、ニンニク焼き(特製ミソ)350、ニンニクの芽焼き350、エリンギ焼き(ピリ辛ポン酢)350、長ネギ焼き(塩/タレ)350、アスパラ焼き350、レンコン焼き350。
    刺身はゴマ油/しょうが/ニンニク/ピリ辛醤油の4つの味でレバ刺し350、タン刺し350、ハツ刺し350。
    テッポウ刺し(ゆで、特製タレ)350、ナンコツスライス(ピリ辛ポン酢)350、ガツ生スライス(ピリ辛ポン酢)350、ミミガー(ピリ辛醤油)350、生サラミ&チーズ450、ピザ400、ヤッコ(大山豆腐、削り節/ピリ辛醤油)350、カレーヤッコ400、冷やしきゅうり(特製ミソ)350、カレーキャベツ450、キャベツ(特製ミソ)350、漬物350、らっきょう300、カクテキ300、MIXナッツ300、温泉たまご(海苔のせ)200、丸ごと酢イカ200。 SPAM丼(ピリ辛またはタレ)550、和牛ハーフカレーライス550、カレールー350、SPAM結び400、磯辺焼き(もち)400、焼きおにぎり300、ライス300。
    これら定番のメニューに加えて、日替りの黒板メニューもあり。たとえば、コンニャクステーキ350、大サンマ開き焼450、ナチョス400、豚足350、テッポウ焼450など。
    鹿児島米焼酎・蔵隠(ロック/ストレート)600、アサヒスーパードライ(中ビン)550、ハワイコナビール各600、生ビール(500mlジョッキ)550、菊正宗(1合ビン)500、生貯蔵冷酒・菊正宗(1合ビン)500、トリスウィスキー(ダブル)400、韓国ライスワイン・マッコルリー450、マッコルリーのマンゴー/グアバ/パイン/カムカム割り各550、ビッコルリー(生ビール&マッコルリー)550、マンゴージュースハイ550、パイナップルジュースハイ550、ピンクグアバジュースハイ550、ハワイアンチチ(モアナ風)550、青汁チチ600、青汁ハイ500、トリスハイボール450、下町ハイボール450、ホッピー450、黒ホッピー450、ホッピー・ハーフ&ハーフ(2杯単位)450、琉球サワー(クエン酸・アミノ酸)450、ワイキキハイボール(クエン酸)450、カムカムソーダ割り(奇跡のフルーツ)450、シークワーサーサワー(沖縄天然果汁)450、梅サワー(無添加天然果汁)450、グレープフルーツサワー(無添加天然果汁)450、レモンサワー(無添加天然果汁)450、貸し酢サワー450、あんずサワー450、樽生チューハイ400、緑茶ハイ400、天然水ハイ(11月~3月はお湯割りも有り)400、ウーロンハイ400、キンミヤロック400、キンミヤ梅ロック450、グラスワイン(赤/白)400。飲み切りボトルセット(キンミヤ焼酎720ml、緑茶/ウーロン茶/天然水のいずれか1本、ロックアイス)3,000。コカコーラ350、ジンジャエール350。(2009年2月調べ)

    和牛モツ煮込み(400円)、和牛スジ煮込み(400円)。刺身(各300円)はゴマ油/しょうが/ニンニク/ピリ辛醤油の4つの味でレバ刺し、タン刺し、ハツ刺しの3種。ステーキ風(各400円)は塩/タレ/特製ミソ/ピリ辛醤油の4つの味で、レバー焼き、タン焼き、ハツ焼き、カシラ焼き、ナンコツ焼きの5種。和牛シロモツ焼き(塩またはタレは400円、塩&タレ両方は450円)、厚切りベーコン焼き(400円)、激辛ポークウインナー焼き(350円)、ペッパーポーク厚切りハム焼き(350円)、SPAM焼き(300円)、ハムカツ(250円)、ニンニク焼き(特製ミソ、250円)、エリンギ焼き(ピリ辛ポン酢、250円)、長ネギ焼き(塩/タレ、250円)。生サラミ&チーズ(400円)、ナンコツスライス(ピリ辛ポン酢、300円)、ガツ生スライス(ピリ辛ポン酢、300円)、ヤッコ(大山豆腐、削り節/ピリ辛醤油、300円)、冷やしトマト(300円)、冷やしきゅうり(特製ミソ、300円)、らっきょう(250円)、カクテキ(250円)。ホッピー、黒ホッピー、下町ハイボール、マッコルリ、ハワイアンチチ・モアナ風(各400円)など。

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あぶらでピカピカ … 若鳥唐揚「鳥房(とりふさ)」(立石)

060225i立石の2軒目は若鳥唐揚で有名な「鳥房」です。立石に行くにあたって「この店だけはぜったいに入れてください」とお願いしていた1軒。

午後4時開店の店に着いたのは3時56分。店内をちらりとのぞいた宇ち中さんから「もうお客さんが入ってます。大丈夫だそうです」と声がかかり店内へ。右手のカウンター席には男性ひとり客と店のおばちゃんたちが、そして左手小上がりの座敷にも3人組のお客さんがすでに座っています。我われも小上がりのテーブルのひとつを囲みます

店のおばちゃんがやってきて「今日の唐揚げは550円、570円、600円、630円」と教えてくれます。店内のメニューには「若鳥唐揚(時価)」と書かれているのですが、大体600円をはさんだ価格帯になっていて、値段が高いほど大きいものになります。この値段で、鶏のちょうど半身分(背骨から左右にまっぷたつに分けた片側)です。今日は小さいの(550円のもの)4つと「お新香」(280円)、「ぽんさし」(530円)を注文し、ビール(キリンラガー、大ビン、550円)をもらって乾杯です。

お通しは小皿にちょいと盛られた鳥皮の煮込み。すぐに出てきたお新香は白菜とキュウリです。

そして「ぽんさし」。これは表面だけにサッと火を通してたたき風になった鳥刺しに、刻んだネギや唐辛子などの薬味を、刺身の表面を覆ってしまうくらいたっぷりとのせて、ポン酢醤油をかけたもの。刺身で薬味を巻き込むようにしていただくとピリッと辛い味わいでお酒も進むのです。ちなみに店の奥のメニューでは「ぽんずさし」、カウンター内のメニューでは「ぽんさし」と異なる表記になっているのです。店のおばちゃんたちは「ぽんさし」と呼んでいるので、この記事では「ぽんさし」という呼称のほうを採用しています。

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ビールとお通し / お新香 / ぽんさし

店内のメニューは、若鳥唐揚、ぽんさし、お新香の他は、鳥ぬた(530円)、鳥サラダ(530円)、鳥わさ(530円)、鳥からし味(530円)、鳥南蛮漬(280円)の全8品。これに飲み物がお酒(350円)、ビール大瓶(550円)、生冷酒(650円)、ワイン(650円)、サイダー、ジュース、コーラ、ウーロン茶(各200円)です。

店内には続々とお客さんが入ってきて、もはや満席状態。

順次できあがっていた唐揚げは、いよいよ我われの分も登場です。ひとりに一皿ずつ出てきた唐揚げは鶏の半身をそのまま揚げたもの。これを店のおばちゃんの指導の下に解体していきます。

『バラバラになった鳥の身はキャベツの上に置き、肉汁と熱でフニャリとさせ、しゃぶりつく合間に戴くのが正しいキャベツの食べ方である。』という「酔わせて下町」の教えに従い、解体した身は千切りのキャベツの上にまんべんなくのせます。

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若鳥唐揚 / 解体後 / テーブルの様子

ひとしきり解体できれば、あとは各部分を両手でつかんでワシワシといただきます。大きな骨以外はバリバリと噛み砕いて食べてしまうことができるのが、ここの唐揚げのすごいところ。ジューシーな身の部分もさることながら、パリッと揚がった表面の皮の部分や、骨の部分がいいんですよねぇ。

そしてもちろん合い間、合い間には肉汁と熱でフニャリとなったキャベツをいただきます。

みんな無口で、両手の指と唇をあぶらでピカピカにしながらの唐揚げタイム。本来ピタリと合うはずのビールも、ほっておかれがちになってしまうほどです。

やぁ、食った食った。午後5時半まで1時間半の滞在は、ビールを4本いただいて、4人で5,960円(ひとりあたり1,490円)でした。

店情報 (前回、「宇ち中」、「帰り道は匍匐ぜんしん!」)

《平成18(2006)年2月25日(土)の記録》

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スーパーで飲む!? … お食事処「倉井ストアー(くらいすとあー)」(立石)

立石フリークの宇ち中さん、最近北千住の住人になったH氏の両人に立石~北千住方面をご紹介いただこうという企画をここっとさんが立案。私も参加させていただくことになりました。

立石駅近くの「宇ち多」「栄寿司」などを見学しつつ、駅から歩いて10分ほどの距離にある「倉井ストアー」に到着したのは午後3時前。今日はここからスタートです。

「倉井ストアー」。それって酒場なの? っていう名称ですが、実はここは手作り総菜の店。さまざまなお総菜を販売している町の小さなスーパーなのです。しかし、おもしろいのは店の半分が食堂になっているところ。この食堂で売っているお総菜をおかずに食事をしたり、お酒を飲んだりすることができるようになっているのです。

店に向かって左側が店舗側で普通のサッシの入口になっています。右の食堂の側には「お食事処」と書かれたのれんがかかっていて、そののれんをかき分けて店内にはいると、左右に4人掛けのテーブル席が7卓ばかり並んでいます。

この時間帯、先客は2名ほど。右側のテーブルで食事をとっています。我われは左側のテーブルのひとつを囲みますが、すぐに店のおじさんがもうひとつのテーブルもくっつけてくれて、ゆったりと座ることができました。

となりの店舗からビール(キリンラガー、大ビン、390円)をもらってきて、つまみはポテトサラダ(160円)と、この店の名物であるらしい自家製ハンバーグ(150円)と自家製メンチ(150円)を注文します。

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ビールとポテトサラダ / ハンバーグ / メンチカツ

出てきたハンバーグとメンチカツは、どちらも「ウソッ! これが150円!?」というほどのボリューム。ひき肉たっぷりです。さすが名物として名高いだけのことはありますねぇ。

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お総菜カウンター / 食堂 / 店舗

この店は朝9時から夜8時まで中休みなしの営業。酒類も全時間帯で販売しているとあって、食事客のみならず、我われのようなちょいと飲もうという客にも人気があるようなのです。

駅からかなり離れたところにポツンとあるこのお店。立石在住で「酔わせて下町」の作者Fさんが、お仕事の都合で近くにいらっしゃることが多くて、その待ち時間などに利用していたことからジワリジワリと酒場ファンの間にも広がっていったのだそうです。

店内の壁にずらりと張り出されたメニューの中から次に選んだのはもつホルモン(315円)と白身魚フライ(150円)の2品。

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もつホルモン / 白身魚フライ

ピリ辛のもつホルモンは、もつ好きにもピタリとはまる味。なんでもなく、ごく普通に作られたもつ炒めなのに、そのもつ(シロ)のプリッと新鮮なこと。さすがもつ焼きの名店が多い立石だけのことはありますねぇ。

約1時間の滞在は4人で2,485円(ひとりあたり620円ほど)でした。

店情報 (「宇ち中」、「帰り道は匍匐ぜんしん!」)

《平成18(2006)年2月25日(土)の記録》

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店情報: お食事処「倉井ストアー(くらいすとあー)」(立石)

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  • 店名: 手造り惣菜の店・お食事処「倉井ストアー」
  • 電話: 03-3691-4593
  • 住所: 124-0012 東京都葛飾区立石2-18-4
  • 営業: 09:00-20:00、日祝休
  • 場所: 京成立石から四つ木方面に歩くこと約10分。葛飾警察の裏あたりにあるスーパー。
  • メモ: 朝9時からの営業。店内には「昼間の途中休憩はありませんので、ごゆっくりどうぞ。」という張り紙がある。ハンバーグ(150円)、メンチ(150円)、ポテトフライ(315円~)、お新香(160円~)、サラダ(210円~)、お豆腐(冷(ひや)、160円)(暖(あつ)、210円)、豚カツ(315円~)、チキンカツ(315円~)、野菜いため(270円)、オムレツ(270円)、もつホルモン(315円)、もつ煮込み(315円)、各種からあげ(塩味、醤油味、315円)、チャーシュー(315円)、ハム(315円)、ウインナー(350円)など。ビール大びん(390円)、缶ビール(290円)、缶チューハイ(290円)、日本酒(250円)。

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真夜中でも満席 … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野)

神田駅で自宅が別方向の呑んだフルさんと別れ、JR中央線に乗って中野までやってきました。最後にもう1軒寄って帰りますか。中野駅北口を出て、どーんと広がる中野5丁目の飲み屋街へと向かいます。トコトコ歩いて、そろそろ早稲田通りに出るかという手前にあるのが、もつ焼き「石松」です。

人気もつ焼き店だった「春」の賃貸契約が切れたため、昨年末にここに移ってきて、店名も「石松」と変えて新装再開したのです。なにしろそれまでの「春」の跡地が、そのまま「春」という名前のスナックみたいな感じの店になっているので、名前も変えざるを得なかったんでしょうね。

焼き台のところについている小窓からのぞき込むと、午後11時半の店内は満席。カウンターの内側に回りこんでる人までいるほどです。あれっ!? しかしカウンターの内側に回りこんでるのはなんとH氏ではありませんか。よーし、入っちゃえ!

扉を開けて「こんばんはぁ、ひとりです」と店内へ。「おー、こんばんは」と店内のあちこちから声がかかってビックリ! カウンター中央部にいるのはとぱーずさんとDH氏。その奥にはK氏や、「秋元屋」の常連さんでもあるM先生が飲んでいるではありませんか。さらについ先ほどまで、ふじもとさんやしげるさん、そして初お目見えの宇ち中さんもいらっしゃったのだとか。こんな遅い時間帯にすごいことになってたんですねぇ!

みなさんの後ろで立って飲もうと思っていたのに、K氏が「もうすぐ帰るから」と代わりに立ってくれました。どうもすみません。

目の前にはトンと金宮のキープボトルが置かれます。「じゃ、ホッピーで!」と注文したところ、今日は普通のホッピーが売り切れてて黒ホッピーしかないんですよ、と説明してくれながら、カウンターの内側、冷蔵庫の前に陣取っているH氏が黒ホッピー(ソトはたぶん200円)を取り出してくれます。そうかそうか。この場所に座ってると冷蔵庫係もしないといけないんですね。どうもありがとうございます。

「マスター、レバ刺しはありますか?」「あるよ。」「じゃ、まずはそれで!」

レバ刺しお通しのモヤシ酢漬けをつっついてホッピーを飲みながら待つことしばし。いかにも「石松」(旧「春」)らしい、エッジのきりりと立ったつややかなレバ刺し(380円)の登場です。

ここ「石松」は「春」のときと同様に、注文を受けてから下ごしらえをして、その場で串にさして焼くスタイル。今日のようにお客さんが多いと、その下ごしらえも大変な様子です。

タン塩向こうのお客さんからタン(1本100円)の注文が入ります。「私もタンをお願いします」と便乗注文。他のお客さんの注文にのっかっていっしょに注文すると、店主も楽そうだし、こちらもあまり待たなくてよくなるので、お互いに好都合のようなのです。まわりからも「じゃオレも1本!」なんて声が飛び交います。

H氏やK氏は今日は開店直後からここで飲んでるのだそうで「もう5時間近く飲んでますよ!」と言いつつ、そろそろ終電だからと帰り支度をはじめます。

カシラかたいとこ塩「それじゃ気をつけてね」とH氏、K氏を見送ったところで、となりのお客さんが注文した品は「カシラのかたいとこ」。えー。なにそれ!? カシラに“かたいとこ”なんてあるんだ。じゃ、わたしもそれ1本。またまた便乗注文です。

電車がない時間になっても、地元の常連さんたち中心に盛り上がる店内はまだまだ満席。この時間から入ってくるお客さんもいるくらいです。真夜中でも満席というのはすごいなぁ。

ふと気がつくともう1時をまわっている。とぱーずさんとDH氏もそろそろ帰るらしくお勘定をしてもらっているので、私もお勘定をお願いします。便乗注文が多かった今日は、お勘定まで便乗です(笑)。

今日のお勘定は980円。どうもごちそうさまでした。みなさんお先に!

店情報 (前回、「Wine&Dish&Music・・・」)

《平成18(2006)年2月24日(金)の記録》

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貴重なお酒を分けあって … 焼き鳥「伊勢(いせ)」(神田)

みますや」を出て神田駅近くまで戻ってきました。神田でもう1軒、立ち飲み・焼き鳥の「伊勢」に寄って行きますか。「伊勢」は午後10時半(ラストオーダー)までの営業。ギリギリのすべり込みです。

「たたきはまだありますか?」「ありますよ。」「じゃ、それ2人前お願いします」。たたきというのはこの店の名物でもある鶏のツクネのこと。大きなツクネ団子が1人前2個ずつ(350円。税別)出されます。フルさんは半生・タレで、私はよく焼き・塩でお願いしました。

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たたき(半生、タレ) / たたき(よく焼き、塩)

「お得なコースにしておきますか」と店のおにいさん。コース割引は人数分の注文のときのみ有効なのだそうで、「じゃ、おふたりさんでBコース2人前かな? それでいい?」と、たたきに手羽先(2枚400円)と皮(2本300円)がセットになったBコースを2人前、こちらの注文体勢が整う前に半ば強引に決められちゃいました。(苦笑)

飲み物は燗酒(350円)を2つ注文。それぞれ受け皿つきのコップに入れてくれます。

焼き物が焼きあがるのを待つ間にお新香(2本200円)もいただきます。おもしろいのはお新香も焼き鳥同様に串に刺さっていること。1本はカブ・キュウリ・カブ、もう1本はキュウリ・カブ・キュウリです。

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お新香 / 皮 / 燗酒と手羽先

「焼き物はラストオーダーですが…」と声がかかりますが、皮と手羽先があれば十分なので追加はなしです。なにしろ皮と手羽先もひとり2本ずつあるので、けっこうボリュームフルなのです。コースといってもトータルで50円お得なだけなので、コースじゃないほうがよかったかもね。

クイッとコップ酒を飲み干してお酒のおかわりをお願いすると「ラストオーダーが終わってますので」とおにいさん。あれ? さっきのラストオーダーは焼き物だけじゃなかったのか。げ。残りの焼き鳥を飲み物なしで食べなきゃならないとは... orz

ガックリとしていると、フルさん自身残り3分の1くらいしか残っていないお酒を、私のコップにも半分ほど分けてくれました。ありあまるほどの焼き鳥を、ひとりコップに6分の1ずつくらいの貴重なお酒でいただいてお勘定です。

約30分の滞在はふたりで2,900円でした。もうちょっと融通をきかせてくれるとありがたいのですが、そうしないところが都心部の人気店なのかなぁ...。

店情報 (前回)

《平成18(2006)年2月24日(金)の記録》

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店情報: 焼き鳥「伊勢(いせ)」(神田)

  • 店名: 焼き鳥「伊勢」本店
  • 電話: 03-3254-2370
  • 住所: 101-0044 東京都千代田区鍛冶町2-13-17
  • 営業: 11:00-15:00、17:30-22:30、日祝休(土は昼だけ営業)
  • 場所: JR神田駅北口を出て右側のガード下、雨の日でも駅から傘はいらない。
  • メモ: 創業50年の老舗。昼間は親子丼もあるそうな。というか、昼は親子丼だけしかないそうな。1階は立ち飲み、2階は居酒屋。公式サイトGoogle ローカル
  • HTML版(2003年以前): (01.08.09)(00.11.07)(00.10.26)(00.04.30)

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牛煮込みと季節のヌタ … 居酒屋「みますや」(神田)

金曜日。会社帰りに秋葉原に寄って買い物し、近くに勤務する呑んだフルさんと連絡を取り合って神田「みますや」です。フルさんも私も「みますや」は3年半ほど前の太田和彦さんのオフ会以来。久しぶりですねぇ。

「ふたりです」と店に入ったのは午後8時半。テーブル席と小上がりの座敷席だけの店内にはびっしりとお客さん。さすが人気店ですねぇ。店の奥のほうのテーブルに「相席(あいせき)でお願いします」と案内されます。6人掛けのテーブルには先客の3人組が飲んでおり、我われ2人はその反対側に座ります。

最初はまずビールですね。エビスの大ビンをお願いします。

瓶ビールはエビス、キリン、アサヒとあり、いずれも600円。エビスがちょっと高い価格設定になっているお店のほうが多い中、すべて同額というのは珍しいですよね。お通しにはタコとモズクの酢の物が出てきました。

メニューは和紙に筆書きで書かれたものが1冊に綴じられているほか、壁にも黒板に白字で書かれた短冊がずらりと並んでいます。さぁ、なんにしましょう。しばらくあっちやこっちやと見てまわり、定番の「牛煮込み」(600円)と、フルさんの大好きな「焼なす」(500円)を注文します。なにしろ料理メニューだけでも60種類くらいありますから、ひと通り見るだけでも大変なんですよねぇ。

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ビールとお通し / 牛煮込み / 焼なす

「牛煮込み」は、大ざっぱにたとえると牛丼屋さんの「牛皿」(牛丼の具だけの別盛り)のような感じで、いかにも東京風の甘い味つけがここの特徴です。

「焼なす」はもっと時間がかかるかと思いきや、「あっという間」と言っていいくらいの時間で出てきました。しかもできたての熱々で、その場で皮を剥いたもの。「こうやって皮を取って出すのが本当らしいんですけど、熱いので皮付きのまま出す店も多いんですよね」と茄子フリーク(?)のフルさんが教えてくれます。

料理が出るころにはビールも飲み終えていて、数ある地酒の中からまずは和歌山の「黒牛(くろうし)」(1合750円)をいただきます。地酒はガラスの徳利に入れられて登場。「まあまあ」と互いにお酌をしあってまず一献。っかーっ。うまいですねぇ。…。などと言いながらあっという間に「黒牛」は飲み終えてしまい、次は埼玉の「神亀(しんかめ)」(1合750円)です。

料理は「季節のヌタ」(400円)と「ゲソ揚げ」(600円)を追加。「季節のヌタ」はニラとマグロ。きれいに盛り付けられたヌタを、全体が均等な味になるようにていねいにかき混ぜていただきます。ん~。うまいっ。こうなると燗酒でしょう。「白鷹」の2合徳利(800円)をいただきます。

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季節のヌタ / ゲソ揚げ / 燗酒「白鷹」

続いて出てきた「ゲソ揚げ」はゲソといいながらも、足と胴体の中間部分の、荻窪の「やき屋」では「ナンコツ」と呼ばれるちょっとコリコリとした身の部分。ここは揚げ物にしてもおいしいんですねぇ。しかもウスターソースの合うことといったら!

午後10時まで1時間半の滞在はふたりで5,000円でした。

店情報 (前回)

《平成18(2006)年2月24日(金)の記録》

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店情報: 居酒屋「みますや」(神田)

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  • 店名: 居酒屋「みますや」
  • 電話: 03-3294-5433、03-3295-4371
  • 住所: 101-0048 東京都千代田区神田司町2-15
  • 営業: 11:30-13:30、17:00-23:00、日祝休
  • 場所: 地下鉄丸の内線淡路町駅を出て靖国通りを大手町方面へ、大塚グループの裏通り。駅から徒歩3分。
  • メモ: 創業明治38年。赤提灯には「どぜう」と書かれている。牛煮込(600円)は戦前から国産牛肉100%。
    〔燗酒〕白鷹(はくたか、兵庫)1合400・2合800、谺(こだま、群馬)1合300・2合600。〔地酒〕雪中梅3,000、立山3,000、八海山3,000、繁桝(しげます)3,000。〔ビール〕キリン一番搾り生ジョッキ600、キリンラガー大瓶600、アサヒスーパードライ大瓶600、エビス大瓶600、八海山ビール1,000。〔サワー〕酎ハイ350、レモン酎350、うめ酎350、烏龍酎400、玉露酎400、焼酎ロック400、焼酎湯割400、焼酎水割400、焼酎用梅干2個250、おばあちゃんの梅酒ロック500、梅酒サワー450。〔ウィスキー〕サントリーオールドS300・W500、スーパーニッカS350・W600、シーバスリーガルS400・W800。〔ワイン〕ワイン白・赤3,000、〔ソフトドリンク〕烏龍茶300、オレンジジュース300、玉露茶300。
    〔刺身〕さくらさし霜降(馬刺)2,000、さくらさし赤身(馬刺)1,300、刺身盛合せ(さくらさしは含まれておりません)1,500、とろさしみ1,200、上さしみ1,000、まぐろさしみ600、文甲いかさしみ1,000、江戸前たこさしみ500、甘海老さしみ600、まぐろづけ600。
    〔煮もの〕たらこ煮600、にしん棒煮500、どぜう丸煮600、どぜう柳川なべ800、牛煮込600、きんぴら400、肉じゃがいも400、肉豆腐400、切干大根煮付400、ひじき揚豆煮400、さばみそ煮500。
    〔焼もの〕焼とり3本500、ねぎま(ねぎとまぐろ)2本500、さば塩焼500、ほっけ500、焼なす500、厚焼玉子400、さんま塩焼500、さけ500、あじ500。
    〔揚もの〕骨付ふぐビール揚800、げそ揚600、串かつ600、魚フライ600、揚出し豆腐500、揚なす500、鳥の唐揚600、かきフライ600。
    〔酢のもの〕たこ酢500、こはだ酢500、もずく酢400、〆さば600、あおやぎ酢500。
    〔そのほか〕ばい貝煮付500、あん肝800、山かけ600、ぜんまい煮付400、きのこ煮400、まぐろ納豆600、いか納豆600、じゃこおろし400、生うに600、冷しトマト350、いいだこ桜煮600、冷やっこ300、ゆでアスパラ400、ふき煮500、季節のぬた400、らっきょうワイン漬400、しょうがみそ400、おしんこ400、おひたし400、塩から400、里いも煮付500、きぬかつぎ400、冬瓜(とうがん)500、焼おにぎり2個500、おにぎり2個500、お茶漬(梅・のり)500、肉そば・うどん600、ざるそば600、カレーそば・うどん600、など。(2009年9月調べ)
  • HTML版(2003年以前): (02.08.31)(01.05.26)

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ぜんまい白和えで燗酒を … 居酒屋「金田(かねだ)」(自由が丘)

せっかくの自由が丘ですのでもう一軒。東京の居酒屋の中でも「みますや」(神田)、「シンスケ」(湯島)、「鍵屋」(根岸)、「江戸一」(大塚)、「伊勢藤」(神楽坂)などと並べて語られることが多い老舗居酒屋「金田」です。

ここも入れないことが多い居酒屋ですが、午後9時なのでもう大丈夫でしょう。「こんばんは。」「いらっしゃいませ。あと30分でラストオーダーですが、よろしいですか?」と迎えられます。

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サッポロラガー / 菊正宗

ダブル「コ」の字になったカウンターの手前側、小さいほうに座り、連れは瓶ビール(サッポロラガー、大瓶、630円)、私は燗酒(菊正宗、小徳利、420円)をいただきます。お通しはこの時期の定番であるミニ・スープ豆腐。このちょこっとした豆腐がうまいんですよねぇ。

毎日のメニューはA3用紙にコピーされて、カウンター上段に置かれています。売り切れると色鉛筆で取り消し線が引かれるのですが、今日は取り消し線は少ないようです。さて、なんにしましょうか。

ずらりと150種くらい並んだメニューの中から、白和えやおからといった昔のお惣菜風のつまみが好きな同行者は「ぜんまい白和え」(600円)を選択。私は「あなご煮凍り(にこごり)」(700円)と「うに煮凍り」(750円)でしばらく迷って、ウニのほうを選びます。

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ぜんまい白和え / うに煮凍り

季節のゼンマイに舌鼓を打ち、美しいウニの煮凍りをつついているうちに、もうラストオーダーの時間です。「じゃ、お酒(菊正宗、420円)をもう1本」。

まわりのお客さんたちも徐々に席を立ちはじめます。

我われも閉店時刻(午後10時)のちょっと前にお勘定。約1時間の滞在はふたりで2,820円でした。

店情報 (前回、「帰り道は、匍匐ぜんしん!」)

《平成18(2006)年2月22日(水)の記録》

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骨までポリポリ … 鳥料理「とよ田(とよだ)」(自由が丘)

060222b何年も前から行ってみたかった鳥料理屋があります。扱っている品は、ひな鶏のもも肉の唐揚げ、手場肉の唐揚げ、そして砂肝の唐揚げの3品と、他はお新香があるだけ。ごはんもない。ところが小さな店内はいつも満席で、行列覚悟だというのです。

自由が丘駅のすぐ近く。東急ストアの向かいの小さな路地(?)の中にそのお店はあります。店の名は「とよ田」。ガラリと引き戸を開けて店内に入ると、店内は左手が鉤の手(かぎのて。L字型)のカウンター席(8席程度)、右手が小上がりの座卓席(6人程度用1卓)になっていて、平日午後7時過ぎの店内は8割程度の入り。

店のおかみさんらしき女性が「カウンターの奥の方へどうぞ」と空いている席を教えてくれます。カウンターの後ろはすぐ壁になっていて狭い。カウンターに座っている先客のみなさんが腰を浮かせて通りやすく道を作ってくれます。「すみませーん」とあいさつしながらその後ろを通ってカウンターの置く側、鉤の手の短辺の端っこの方に座ります。

060222cすぐに出されるあったかいおしぼりと、お通しのオニオンスライス(ポン酢醤油かけ)。「お飲み物はなんにしましょう」。カウンター内のおにいさんから声がかかります。「ビールをお願いします。」「瓶(びん)と生がありますが。」「瓶のほうで。」「瓶はプレミアム・モルツとスーパードライがあります。」「じゃ、スーパードライをお願いします。」「はーい。」というやり取りを経て、スーパードライの中瓶が出てきます。

「唐揚げのほうは?」とたずねてくれるおにいさんに、「3種類をひとつずつお願いします」と注文します。

カウンター短辺のところは、鳥を調理する様子がちょうどよく見える場所。鳥は頭と足先(もみじ)、内臓を除いた丸ごと1羽分がずらりと並んでいて、それとは別に下ごしらえを終えた砂肝が山のように積んであります。その砂肝を柄が付いた揚げザルに入れて、そのまま揚げ鍋の中にジャーッと浸けこみます。ジャージャーと派手な音がおさまってきたらできあがり。さっと塩をふりかけて、目の前に砂肝の唐揚げが出てきました。

060222dどれどれ。下ごしらえがいいのか、砂肝独特のとても硬い部分は切り取られていて、全体としてやわらかい。いや、もちろん砂肝なので、砂肝らしいコリコリ感はあるものの、予想してたよりはやわらかいといったところです。これはまたビールにぴったりと合うつまみですねぇ。ビール、おかわりお願いします。

カウンターの中ではもも肉・手羽肉の準備が進みます。丸々1羽分のひな鶏を、まずはセンターからまっぷたつに分けます。このとき背骨がまん中から切れて、両側に半分ずつ残るように割っているのがすごいところ。首の部分は使わないのか、切り落として別の容器に入れられます。左右に分かれたひな鶏の半身を、今度は上半身、下半身に半分に分けます。この上半身が手羽肉に、下半身がもも肉になるのでした。つまり手羽肉ともも肉を注文すると、半羽分のひな鶏をいただいたことになるんですね。

目の前で下ごしらえが終わった手羽肉ともも肉は、衣はつけずに揚げ鍋の中に入れられて、そのまま素揚げされます。

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手羽肉 / もも肉

まつことしばし、見た目にもカラリと揚げ上がった手羽肉ともも肉が目の前に出てきました。もも肉は食べやすいように揚げ上がったあとでふたつに分割してくれています。手羽肉のほうは手羽の付け根のところから開くように持ち上げるとうまくばらすことができると教えてくれます。

添えられたレモンを絞りかけ、好みに応じてカウンター上の塩や七味をふっていただきます。

ほぉ。表面は見た目どおりカリカリ。中にもしっかりと火が通っています。火の通り具合はジューシーといった感じではなくて、まさにしっかりとといった感じ。串刺しの焼き鳥の場合は身が小さいのでレア気味もいいのですが、これくらい大きい身になると、ちゃんと火が通っていたほうがうれしいですね。

特に手羽肉(上半身)のほうは、骨までポリポリと食べてしまえるほどで、残る部分がほとんどない。これはいいなぁ。さっそく手羽肉はおかわりをお願いします。

060222gビールもたっぷりといただいて、お勘定をお願いすると最後に鶏スープが出てきました。この鶏スープもいいダシが出ていていいですねぇ。もしかすると先ほど使わなかった首肉の部分をダシ用に使ってるのかなぁ。

約1時間半の滞在はふたりで5,200円ほどでした。

店内にはメニューも価格表示もいっさいありませんが、「Yahoo!グルメ」によると砂肝が650円、ももと手羽が700円のようです。ご参考までに。

店情報 (「帰り道は、匍匐ぜんしん!」)

《平成18(2006)年2月22日(水)の記録》

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店情報: 鳥料理「とよ田(とよだ)」(自由が丘)

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  • 店名: ひな鳥から揚「とよ田」 ←読みは濁点付きの「とよだ」です。
  • 電話: 03-3723-7683
  • 住所: 152-0034 東京都目黒区緑が丘2-17-12
  • 営業: 17:30-22:30(土曜は17:00- )売り切れ次第閉店、日祝休
  • 場所: 東急東横線・自由が丘駅北口改札口を出て右へ、すぐ先の路地を左に折れ、左手のうなぎの「ほさか」、居酒屋「金田」の前を通りながら突き当りまで進み、右へ。そのまま道成りに(セブンイレブンのある信号交差点も通過して)進むこと5分(250m)、左手。駅北口からの全行程は徒歩7分(380m)ほど。
  • メモ: 昭和37(1962)年創業。平成21(2009)年2月に、現在の場所に移転して新装オープンした。カウンターとテーブル席。メニューは砂肝(650円)、手羽(800円)、もも(800円)、お新香(300円)、焼きおにぎり(250円)、焼きおにぎり茶漬け(400円)、瓶ビール、生ビール、麦焼酎、芋焼酎、レモンハイ、ウーロンハイ、緑茶ハイ、日本酒、ワイン、ウイスキー、角ハイボール、コーラ、オレンジジュース、ウーロン茶。値段は表記されていない。お通しには玉ネギの酢漬けが、そして最後に鶏のスープが出される(両方セットで300円)。基本的に予約はできず、店に行ってメモ帳に携帯電話番号、人数、注文の品を書いて、近くで待つ仕組み。30分~1時間待つ覚悟で。(18:00までに、そろって入店できるのであれば予約可らしい。)(2009年8月調べ)

  • 住所: 152-0035 東京都目黒区自由が丘1-7-5 ジョイタワービル1F060222a
  • 営業: 17:30-22:30(土曜は17:00- )、日祝休
  • 場所: 自由が丘駅南口改札口を出て、左方向にまっすぐ進むと左手に東急ストア(自由が丘とうきゅう)がある。そのままの道を東急ストアにそって50mほど進むと、右手にジンギスカン屋があり、その道端に「ひな鳥から揚 とよ田」と書かれた電灯看板が置かれている。そこを右に折れ、ビルの横の通路を進んだ先にある。
  • メモ: 扱っている品は、ひな鶏のもも肉の唐揚げ、手羽肉の唐揚げ、砂肝の唐揚げの3品のみ(ごはんもない。飲み物はある)だが、メニューはない。あとは漬物と最後に出されるスープと酒類。衣をつけない唐揚げは塩やレモン、七味との相性がよい。カウンターのみの店内はいつもにぎわっている。行列覚悟。18:00までの入店ならば予約可。Yahoo!グルメGoogle ローカル

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超混雑の英国パブ!? … 立ち飲み「じぃえんとるまん」(横浜・上大岡)

仕事が終わって所用で上大岡へ。用事が終わって向かったのは駅のすぐ近くにある立ち飲み屋、国民酒場あさひや「じぃえんとるまん」です。

火曜日、午後9時前の店内は満員に近いお客さんで盛り上がっています。しかしなにしろひとり飲みの気楽さ、その辺の空いてるすき間にスルッとすべり込んで焼酎のトマト割り(300円)を注文します。

カウンターの中は店主と手伝っている男性の2人。この2人で何十人ものお客の相手をしてるんですね。まさに息つくヒマもないくらい大忙しのカウンター内のふたりです。

振り返って壁の黒板に大書されているメニューを確認。今日の刺身はスズキ、マグロ、メダイにシメサバ。これらが各200円ですからねぇ! コロッケ、メンチカツ、アジフライ、メザシ、冷奴、納豆などはすべて100円ですよ! 信じられない。

「はい。トマト割り」と店主がジョッキを出してくれます。「スズキ刺しをお願いします」と注文しつつ千円札をカウンターの上へ。刺身はラップをかけて冷蔵ケース内に並んでいて、そこからスズキ刺しの一皿を取り出してラップを取って手渡してくれます。「トマト割りとスズキ刺しで500円ね」と千円札を取り、500円玉がおつりとして戻ってきました。ここもキャッシュ・オン・デリバリーで、品物が出た時点で支払いをするのです。

店内のお客さんは二日とあけずに来るくらいの常連さんが多いようで、あっちに集まってはワイワイと話し、また違うメンバーが向こうに集まっては「昨日はあれからどうした」なんて話し合ったりしている。まさに近所の社交場といった雰囲気です。これで人口密度が少なければ英国のパブ風なんだけどなぁ。いかんせん空間の中の人が多すぎて店全体がワーンという大音響に感じるほど。

老若男女という言葉どおり、まさに男性も女性も、老いも若きもといった感じの客層です。ワーンという大音響をリードしているのは中年のおばさま方。この方たちはお客さんなんですが、あちこちの男性たちと知り合いのようであっちに行ってはワイワイ、こっちに来てはガヤガヤ。ときどき遠くのお客さんにも大声で話しかけたりしているのです。若者たちは自分たちのグループだけで飲んでるのですが、飲むにつれ、酔うにつれ笑い声も大きくなってくる。まぁ、なにしろにぎやか、にぎやか。

「塩らっきょう(100円)をお願いします」。カウンター内を近くにやってきた店主に追加のつまみを注文します。こんなにぎやかさの中、カウンター内はふたりは黙々と仕事を進めているので注文などはとてもしやすいのです。塩らっきょうもあらかじめ冷蔵ケースに用意されていて、すぐに小鉢が出されます。

塩らっきょうもまた焼酎に合うつまみなんですよね。これが100円だから笑っちゃいます。トマト割りは、もともとが液体のトマトをつまみに焼酎を飲んでるようなもので、比較的自己完結(つまみ不要)型の飲み物ではあるのですが、こうやって塩らっきょうなどのちょっとしたつまみがあると、コリコリと歯応えもよくていいですね。

カウンターにへばりつくようにして寡黙に飲んでるお父さんは、ずーっと冷や酒。冷や酒は2リットルの紙パックに入ったお酒(銘柄わからず)で1杯が220円。燗酒になると一升瓶の上撰(銘柄見えず)で1杯が250円なのです。しかし「じぃえんとるまん」のおもしろいのは、それでなくても忙しそうなのに、これらのお酒以外に、地酒も何種類か置いてあるところです。向こうの立ち飲みテーブルのおにいさんたちはさっきから「初孫」(300円)を何度もおかわりしている。地酒にしても安いというのがさすが「じぃえんとるまん」ですよね。

さて。今日はこんなところでサックリと帰りましょう。約30分の滞在は600円でした。どうもごちそうさま。

店情報 (前回)

《平成18(2006)年2月21日(火)の記録》

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三冷ホッピーで“よじあき” … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

060219a日曜午後4時。「秋元屋」です。「いらっしゃいませ。飲み物は?」と笑顔でたずねてくれるヨッちゃん(店を手伝っている女性)に「氷なしのホッピーをお願いします」とホッピー(380円)を注文。すぐにキンキンに冷やした焼酎を、まっ白く霜がつくほど冷えたジョッキに入れてくれます。もちろん瓶入りホッピーもよく冷えてるので、まさに三冷ですね。

さすがに開店したばかりとあって先客は3~4名ほど。それでも3~4名いるのがすごいといえばすごいなぁ。みなさんフライング(4時前の入店)じゃない!?(笑)

060219bまだお客さんが少ない間に焼き物を注文しておきましょうか。レバ、ハラミ、テッポウを1本ずつ(各100円)ミソでお願いし、焼き上がりを待つ間にお新香(180円)を注文します。前回おいしかったタクアン(100円)にするかどうかちょっと迷ったのですが、久しぶりのお新香はキャベツたっぷりにキュウリも入ってもつ焼きの合いの手にぴったりです。

060219c3本のもつ焼きは同時に注文し、この時間帯の焼き台を担当している三浦さんも3本同時に焼きはじめたのですが、できあがる時間はそれぞれ異なっているらしく、三浦さんが1本1本をじっくりと見ながら、まず出してくれたのはレバとテッポウの2本です。「ハイッ」と出してくれるタイミングで「よっしゃ」とアツアツのレバにかぶりつきます。

ここらで大常連のM先生も登場。お茶割り(350円)と煮豆腐(200円)、そしてナンコツを2本塩で注文です。ナンコツが焼きあがると、粒入りマスタードをたっぷりと焼き鳥の皿にとって、それをナンコツにまぶしながらいただいている。うーむ。これは新しい食べ方ですねぇ。常連のみなさん方は、それぞれにご自分のスタイルをもっていておもしろいのです。

私も氷なしホッピー(380円)をおかわりし、アブラ、タンシタ、ナンコツを1本ずつ(各100円)、今度は塩で焼いてもらいます。

入口のテーブルには、ミクシィのお仲間たちとともにたーぼーさんがやってきます。「おぉーっ!」と手を振って、遠くから目顔だけで「お久しぶりです」とごあいさつを交わします。メンチカツ大好き人間のたーぼーさんは座るなりメンチカツ、ハムカツ、コロッケを味噌ダレで注文。うーむ。さすがです...。

近くに座っている常連さんがチキンボール(100円)を注文したタイミングで「私もチキンボール1本」とお願いします。焼き方は塩。ここのチキンボール(いわゆるツクネ)はスパイシーなので、タレよりは塩のほうが合うように思うのです。

最後に煮玉子(100円)でしめて終了です。煮玉子というのは、もつ煮込みと一緒に煮込まれている玉子だけです。

今日は午後5時過ぎまでの1時間強で1,740円。となりのM先生や、入口テーブルのたーぼーさんたちに「お先に!」と声をかけながら、まだ少し明るさの残る商店街を家へと向かったのでした。ちょっと日が長くなってきましたね。

店情報 (前回同じときの「日々雑感」)

《平成18(2006)年2月19日(土)の記録》

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ヒラ、テッポウはタレで … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)

060218a久しぶりの沼袋。久しぶりの「ホルモン」です。午後5時半をまわったばかりの店内には先客がひとり。カウンター中央あたりに座り、まずは小瓶のビール(サッポロ黒ラベル、310円)とお新香(100円)を注文します。

1杯目のビールをググゥーッと飲み干して、ッハーッとひと息。仕事のない土曜日でも、1杯目のビールを飲むとうれしいなぁ。

壁のメニューには「今日のお新香はカブとキュウリ」と書かれているのですが、実際に出てきたお新香には、さらに白菜も加わっています。これを添えられた爪楊枝で一切れずつ突き刺していただきます。

焼き物はいつものごとくレバとコブクロのちょい焼きからはじめましょうね。2本ずつでお願いします。

もつ焼きは、野菜類なども含めて、すべて1本100円。1本ずつ注文することができます。

ちょい焼きというのは、文字どおりちょっとだけ炙ったもの。この店では刺身(生)はやっていなくて、もっとも生に近い状態の焼き方がちょい焼きなのです。ただしちょい焼きにできるネタはレバとコブクロの2種類だけ。焼き上がりには刻みネギとおろしショウガが添えられ、醤油をかけたら「お待たせしました」と出てきます。

人によっていろいろな食べ方があるようですが、ちょい焼きはすべて串からはずして、刺身と同じようにしていただくのが私のやり方。なにしろほとんど刺身ですもんね。今日もうまいや。

飲み物は焼酎(210円)をいきますか。

受け皿つきのコップになみなみと注がれたよく冷えた焼酎に、いっしょに出される梅シロップをちょいと入れてチビチビといただきます。っく~っ。効くなぁ。

店にはひとり、またひとりとお客さんが増えていきます。この店は基本的に男性ひとり客が多い。この傾向は土曜日も変わらないようですね。

「今日も寒いねぇ」と言いながら、またひとり初老の男性客がやってきて、向かい側のカウンターに座ります。「ビールね。5時ごろに1度来たんだけど、開いてなかったねぇ」とその男性。店主(マスター)がビールを用意しながら「5時だとときどき仕込みが間に合わないことがあるので、開店時刻を5時半に変更したんですよ」と答えます。へぇ。そうだったのか。平日はいずれにしてもそんなに早い時刻に来ることはできないので、土曜日に来るときが要注意ですね。

続いての焼き物はアブラとオッパイ、テッポウを1本ずつ。テッポウのみタレでお願いします。

アブラは腸(シロ)の裏あたりにあるアブラらしいのですが、クニュクニュとおもしろい歯応えで、焼酎にぴったり。オッパイは乳房(チチカブ)の脂肪で、やわらかなのにしっかりとした相反する食感に脂のうまみが持ち味です。テッポウは直腸。これもしっかりとした食感と脂肪のうまみを味わう一品です。タレ焼きもうまいなぁ。

このころになると店内はすでに7~8割(10人)程度の入り。土曜日の早い時間帯は近所の年配常連客が多いようで、注文の流れもごく自然。その注文を店主とおかみさんのふたりでニコニコとこなしていて、店内にもゆったりとした空気が流れています。

私も焼酎(210円)をおかわり。今度はカシラとナンコツ、ヒラ(中間)を1本ずつ、ヒラのみタレで注文します。

カシラは豚の頭のところの肉。もつ焼きの中で内臓というよりは肉といった感じのものは、このカシラとハラミ、ハツ、タンなどです。これらであれば「内臓はちょっと…」と躊躇する人でも食べることができるんじゃないかと思います。

ナンコツは食道あたり。コリコリと軟骨を噛みしめる食感と、そのまわりにへばりついた肉のうまみがいいですね。ヒラはシロ(腸)とテッポウ(直腸)の中間あたりの部分らしいです。味わいもまさにシロとテッポウの中間といった感じ。個人的にはシロよりもヒラのほうが好みなんですよね。

1時間15分ほどの滞在で、ビール小瓶と焼酎を2杯、もつ焼き10本にお新香で、今日は1,830円でした。どうもごちそうさま。

店情報 (前回)

《平成18(2006)年2月18日(土)の記録》

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