キュウリの古漬けを燗酒で … 鶏唐揚げ「とよ田(とよだ)」(自由が丘)
「いらっしゃいませ。こちらにどうぞ」と女将さんに指し示されたカウンター席に座ると、すっと袋に入ったお絞りが出されます。
まずは飲み物の注文。瓶ビール、生ビール、日本酒、焼酎、ウイスキーとそろっていますが、いつものように瓶ビール(アサヒスーパードライ中瓶)をいただきます。お通しは、これまた定番の玉ねぎの酢醤油かけ、カツオ節たっぷりのせです。
なにしろここの店には3種の唐揚げとお新香しか置いていない。それなのにいつもいつも満席なのです。3種の唐揚げは砂肝、手羽肉、もも肉。全部食べたければ「ひと通り」とか、「コースで」とお願いすればOKです。今日はふたりで砂肝を1つと、手羽肉を2つ注文。
ちびちびとビールを飲みながら待つうちに、まずは砂肝の唐揚げが出てきます。ひと通りのコースでたのんだ場合でも、まずはこの砂肝からスタートするのが決まりのようです。

ビール / 玉ねぎポン酢醤油 / 砂肝唐揚げ
揚げ油をどんどん新しいのに変えながら揚げるというここの唐揚げは、まったくといっていいほど油っぽくないのです。丁寧な下ごしらえによってほとんど同じ大きさに切りそろえられた砂肝は、すべてが茶褐色の同じ色合いに揚げあがり、塩をふっただけなのに実にいい味わいです。んー。ビールも進みますねぇ!
そろそろ砂肝もなくなるかというところでお新香をいただきます。お新香はキュウリで、浅漬けと古漬けが選べますが、今日は古漬けで燗酒を飲みたい気分だったので古漬けを選択。もちろん燗酒(菊正宗)もいただきます。とはいえビールを飲み終えたわけではなくて、ビールはビールで続行中。なんといっても唐揚げにはビールが合いますからね。で、キュウリのお新香をつまむときだけ、ちびりと燗酒。よく漬かってて、醤油もいらないほどです。

お新香 / 燗酒 / 手羽肉唐揚げ
さぁ、手羽肉の登場です。内臓を取った状態まで下ごしらえしている若鶏は、注文を受けてからまず背骨の真ん中から左右にさばき、それを上半身と下半身に分けて唐揚げに適した部分だけになるように丁寧に下ごしらえをしていきます。このとき切り落とした骨や肉は、けっして捨てるわけではなくて、これがシメに出される鶏スープの材料になるのです。「捨てるところはまったくありませんよ」と女将さん。こうやって下ごしらえを終えた上半身が手羽肉、下半身がもも肉として揚げられるのです。
したがって手羽肉の部分は、手羽肉といいつつも、手羽肉はもちろん、胸肉、あばら骨なども含んだいろんな部分。いろんな食感が楽しめるのです。この唐揚げももちろんまったくといいほど油っぽくない。他にはないよなぁ、この感じは。レモンを絞って、七味唐辛子をぱらりとふって食べる唐揚げのうまいことよ。やっぱりビールが進みます。
手羽肉も終わりに近づいてきて、まだもうちょっといけそう。「さて次はなににする?」。いろんな食感が楽しめる手羽肉か、それともしっかりと鶏肉が楽しめるもも肉か。うーむ。もも肉を食べずに終わるというのも心残りなので、やっぱりもも肉もいっときますか。ということでもも肉唐揚げを追加注文です。
手羽肉もそうですが、もも肉もいつ来てもほぼ同じ大きさで、同じ形状をしていて、同じ味。「毎日毎日、同じものを同じように出すのがプロの仕事なんだ」とどなたかが言ったそうなのですが、この店はまさにそういうお店。私自身、3週間ぶりにやってきたのですが、心の中で期待していたとおりの鳥の唐揚げにめぐり合えてとっても幸せです。

もも肉唐揚げ / 鶏スープ / 店をあとに
最後はあつあつの鶏スープでしめて終了です。やぁ。満足満足。ふたりでやってきて、砂肝×1、手羽肉×2、もも肉×1をいただいて、瓶ビールを4本ほど。さらに今日はお新香×1に燗酒×1でお会計は6,200円でした。飲む量などにもよりますが、ふたりで来ても、3人で来ても、だいたいひとりあたり3千円前後といったところでしょうか。
・店情報 (前回、「帰り道は、匍匐ぜんしん!」)
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