刺身で燗酒 … 居酒屋「菊正宗の酒蔵(きくまさむねのさかぐら)」(千葉・船橋)
「伸幸」を出て京成線方面(JRとは逆方向)に進むと短い地下トンネルで京成線をくぐります。トンネルを抜けて右手にあるのが「菊正宗の酒蔵」です。店の看板やのれんはいかにも酒場っぽい雰囲気をかもし出しているのですが、店の2階にある風俗店のハデハデしい看板にすっかり圧倒されてしまっているのがとても残念です。惜しいなぁ。
ましかし、「菊正宗の酒蔵」という名前がいかにも「日本酒を飲めー!」という感じでいいではありませんか。店頭のメニュー看板にも「季節海鮮料理 お刺身(魚貝類二十種以上)」と書き出され、いかにもうまい魚が食べられそうです。
店名が大書された大きなのれんをくぐり、開けっ放しの入口から店内に入ると店内は右手がL字のカウンター席、左手は小上がりの座敷席になっていて、午後8時半の店内は5割ほどの入りといったところでしょうか。ちょうど入ってすぐのL字カウンター短辺角部分が空いていたのでそこに腰をおろします。
店の外観 / のれん / 燗酒とお通し
目の前に置かれた飲み物メニューを見ると日本酒は店名のとおり「菊正宗」1本で、「上撰(燗・冷)」(300円)、「樽酒(燗・冷)」(310円)、「生酒(冷酒)」(550円)の3種が選べるようです。ビール(キリン)は大瓶が550円、中瓶が450円。生ビール(中ジョッキ)もあって550円。チューハイ(レモンハイ)、ウーロンハイなどはそれぞれ400円と、これまでの船橋の店々にくらべると高めの価格設定です。「菊正宗」の上撰(燗)(300円)をいただきましょうね。
お酒は一合升を受け皿代わりにしたグラスになみなみと注がれ、お通し(サービス)のおあげと切り干し大根の煮物といっしょに出てきました。
壁には黒板に書き出されたメニューがずらりと並んでいます。まぐろ刺身(840円)からはじまって、かつお、かんぱち、しまあじ、さざえ、つぶ貝、白みる貝などの刺身が各945円。そのほか、小柱わさ(630円)、やりいかさし(840円)、生たこさし(735円)、生うに(735円)、しめさば(840円)と生ものが豊富。天ぷらもえび天(1,050円)、いか天(840円)、穴子天(840円)、めごち天(840円)と並び、焼き物もかます塩焼(840円)、あゆ塩焼(735円)、穴子てり焼(840円)、まぐろてり焼(840円)、ほたてバター焼(840円)、まて貝焼(630円)、焼蛤(630円)と呑んべ好みする魚介類がそろっています。
刺身二点盛(945円)だと、好みの刺身(中トロは除く)2品を半人前ずつ盛り合わせてくれるようですので、それにしてみましょう。じゃ、サザエとシマアジの二点盛りでお願いします。注意書きで“中トロは除く”とわざわざ書かれているのは、他の刺身類が単品だと945円以内におさまっているのに対して、中トロだけが単品だと1,575円もする品物だからのようです。
カウンターの短辺のところからは、中の板前さんたちが魚を調理する様子もよく見えておもしろいですね。
壁のメニュー / カウンター内厨房 / 刺身二点盛
出てきた二点盛りはサザエが6切れほどとシマアジが3切れほど。その刺身をつまみに燗酒をチビリチビリ。ひとり客は少なくて(今のところ私だけ)、カウンターも小上がりのテーブル席も2~3人連れが多いようです。なにしろ魚介類の種類が多いので何人かでやってきていろいろと盛り込んでもらうと楽しいかもしれませんね。「刺身丸皿盛合わせ」(2,500円より)は「ご予算に応じて盛り合わせいたします」と書かれています。
入口近くのレジのところには昔の「菊正宗の酒蔵」の写真がかざられていて、これがまたたいそう良さげな(=古びた)外観なのです。この古い酒場は平成5(1993)年に、現在の店に改装するために閉められたのだそうです。古い時代にここで飲んでみたかったですねぇ。
刺身で1本を飲み終えて、ここは1,245円でした。どうもごちそうさま。
・店情報
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