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朝10時から夜8時まで … 市民酒場「みのかん」(横浜・神奈川)

濱の酒場通・iiさんと京急本線・神奈川駅で待ち合わせて向かったのは、第一京浜(国道15号線)は滝の橋横の路地を入ったところにある市民酒場「みのかん」です。「みのかん」という不思議な店名は、漢字で書くと「美濃勘酒場」。なるほど、って感じですね。

暖簾をくぐって店内に入ると、店内は右手が10席ばかりの直線カウンター席。左手には4人がけのテーブル席が3卓あって、午後7時前の今、カウンターに二人(それぞれ男性ひとり客)、一番奥のテーブル席に中年カップル一組の合わせて4人が先客です。店は午後8時までの営業なので、もう最後のお客さんといったところでしょうか。

我われも一番手前のテーブルに座り、まずは酎(ちう)ハイ(←メニュー表記のとおり。240円)からスタートです。

お通しはおでん。大きなジャガイモと厚揚げが入ったボリュームたっぷりのお通しがなんとサービス(無料)なんだといいます。小ぶりの湯飲みに入った練り辛子も出されますが、この辛子の効くこと効くこと。ツーンと涙が出るほどです。我われふたりのお皿には同じものを盛ってくれましたが、他のネタもあるようです。

お通しに続いてすぐに出された酎ハイは、氷入りのグラスに8分目くらいまで焼酎が入っていて、どこに炭酸を入れたらいいのって思うほど。炭酸はミッション(MISSION)という銘柄。わずかに残ったグラス上部の空間に入るだけの炭酸を入れて乾杯です。

カウンター中央部に掲げられた短冊メニューはいたってシンプル。トマト(180円)、メンマしなちく(180円)、ゆでたまご(100円)、おしんこ(100円)、ゆどうふ(150円)、もつ煮(260円)、ポテトサラダ(250円)、まぐろさしみ(400円)、いかさしみ(270円)の9品が今日の全食べ物メニューです。9品中、半数以上にあたる5品が100円台というのがすごいですねぇ。さらに残る4品のうち3品が200円台。まぐろさしみの400円がずいぶん高く見えてしまうほどです。(実はカウンターのお客さんがこのまぐろさしみを食べているのですが、これがまたとても400円とは思えないようなすばらしい品なのです。)

そんな9品の中からいかさしみ(270円)とポテトサラダ(250円)の2品を注文。注文はフロアを担当しているお父さんから、厨房を担当しているお母さんに伝えられます。厨房がお父さんでフロアはお母さんというパターンはよく見かけますが、その逆というのは珍しいですね。店は夫婦二人で切り盛りされているようです。

長方形の皿に千切りの大根がたっぷりと盛られ、その上に白くつややかに輝くイカ刺しがびっしりと並んでいます。今日はたまたまイカとマグロの2品しかありませんが、この店は魚料理が売りの店なのだそうで、前回iiさんが来られたときは、飲んでる途中で立派なヒラメが届けられるところを目撃したのだそうです。なにしろこの値段で出しているのですから、品数少なくいいものを安く仕入れるというスタイルなのでしょうね。

ポテトサラダ(250円)には、ブルドックの中濃ソースが添えられます。芋の食感が十分に残ったポテトサラダにはキュウリとニンジンが入っている。そのままで食べてももちろんおいしいのですが、ちょっとソースをたらしていただくと、いかにも“大衆酒場のポテトサラダ”という味わいになってまた楽しいですね。

追加でもつ煮(260円)をいただきますが、我われが注文したものでもつ煮は終了。短冊メニューが裏返されます。最後の一人前だったんですね。なんとか間に合ってよかったよかった。もつ煮はシマチョウとフワ、コンニャクを八丁味噌ベースの汁で煮込んだもの。うまいのなんので酎ハイが進むこと進むこと!

もつ煮の登場もあって、焼酎たっぷりの酎ハイもなくなってしまいました。おかわりはなににしましょうか。飲み物メニューは入り口に近いカウンター右端のほうにはウーロン茶(120円)、レモン(100円)、ハイボール(180円)、ダブルは(320円)、酎(ちう)ハイ(240円)、清酒(180円)の6品が、そして店の奥のほうにあたるカウンター左端のほうにはビール(430円)、小ビール(270円)、焼酎(200円)、ウイスキー(140円)、酒・上撰(260円)、コーラ(120円)の6品が書き出されています。ウーロン茶やレモンというのは焼酎と一緒にもらってウーロンハイやレモンハイにしたりするんでしょうね。日本酒に普通(180円)と上撰(260円)の2種類があるのもおもしろい。そんな中からハイボール(180円)をいただくことにしました。これはウイスキーのハイボールで、ダブルで作ってもらうと320円。それにしても安いですね。

おとうさんに営業時間をたずねたところ「(土曜日も含めて)朝10時からやってるよ」とのこと。「早くから開いてるんですねぇ」と驚く我われに「そのかわり閉めるのも早いからね。夜は8時まで」とのこと。ちょうど10時間の営業時間なんですね。

約1時間の滞在はふたりで1,650円(ひとりあたり830円ほど)でした。うーむ。まわりに他にお店があるわけでもないのに、まったく存在していること自体が不思議なお店だ。また来なくっちゃ。

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酎ハイとおでん / イカ刺し / ポテトサラダ

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もつ煮 / ハイボール / カウンターあたりの様子

店情報

《平成18(2006)年7月19日(水)の記録》

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待ち合わせ時刻の午後2時。待ち合わせ場所である京急・神奈川駅に集合したのは祝さんとMさん、濱の酒場通・iiさん、半魚人Aことモツラー・G.Aさんと私の5人。向かうのは午前10時から営業している市民酒場「みのかん」です。 「こんにちは」と入った店内には、それでも先客が2~3人。土曜日の昼下がりから飲む人が、我われ以外にもいるんですねぇ。(爆) 店内は右手が店の奥までのびる直線カウンター、左手が4人掛... [続きを読む]

受信: 2007.01.28 10:14

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