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なにがきっかけ? … 樽酒「路傍(ろぼう)」(中野)

恵比寿から中野に移動し、本日ラストは樽酒「路傍」です。昭和36(1961)年に、現在の主人のお母さんが創業したこの店は、現在は創業者の息子夫婦が切り盛りしており、すでに創業以来45年の老舗。店内に置かれた大きな樽酒と、カウンター上にずらりとならんだ食材が特長で、肴は基本的に注文を受けてから、その食材から作っていくのです。

金曜日とはいえ、すでに午後11時をまわった店内には先客はそれぞれ男性ひとり客がふたりしかおらず、J字にまわったカウンターの向こう側とこっち側に座っています。私もそのふたりの間、J字の頂点(字で見ると下の端あたり)、ちょうどカウンターの中に囲炉裏が切られたあたりに陣取って瓶ビール(キリンラガー中瓶)をいただきます。

お通しは厚揚げにキャラブキを添えたもの。こういう自然食風(精進料理風?)の肴が「路傍」の真骨頂ですよねぇ。

この店の店主夫婦は話題が豊富。その豊富な話題に引かれてここに通うお客さんたちもまた話題が豊富。店内はいつも楽しい話で満ちあふれているのです。

今日の話題のひとつは「最初にこの店に来たきっかけは」というもの。私の場合はこの店の常連さんのひとりで、「横濱カレーミュージアム」の名誉館長でもある小野員裕(おの・かずひろ)さんが共著者のひとりとして執筆された「立ち飲み屋」を見て来たのがきっかけでした。もちろんここ「路傍」は立ち飲み屋ではなくて普通に座って飲む居酒屋なのですが、件の図書の中で小野さんが“酒場の手本”と書かれているのをみて気になったのでした。

お客さんのひとりはインターネットを見ていらっしゃっるようになったのだそうです。店主によるとインターネットを見ていらっしゃった方、テレビを見ていらっしゃった方の中には、それとまったく同じような注文のされ方をされる人もいて、「あ。太田さんのテレビを見てきたな」とか「類さんのテレビを見たんだな」ということがすぐにわかるのだそうです。(笑)

わいわいと楽しく過ごすうちに12時も回りみなさん終電の時間がやってきます。私はこのすぐ近くなので、終電までにはまだ間があるのですが、他のお客さんたちに遅れること10分ほどでぼちぼちと腰を上げます。今日は話してばかりで飲みも食べも最初にいただいた1本と1品(←しかもお通しだし!)だけ。お勘定は千円ちょうどでした。ひぇーっ。この店の最安新記録だ。今度来たときはもっと飲み食いしますね。ごめんなさい。

店情報前回

《平成18(2006)年7月7日(金)の記録》

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中野駅の北側に広がる中野5丁目一帯は、古くから中央線沿線でも屈指の一大酒場街としてひらけた地域です。そんな中野5丁目の酒場街の中で、昭和36(1961)年創業の老舗居酒屋が「路傍」です。現在は創業者である母親の後を継いだ息子夫婦が切り盛りされている、昔ながらの落ち着いた雰囲気の居酒屋なのです。 ほの暗い店内は、カウンターが端っこに切られた囲炉裏を囲みこむようにJ字に曲がっていて、8人ほど座れるでし... [続きを読む]

受信: 2007.04.15 12:28

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