お通し3品 … 酒寮「さいき」(恵比寿)
久しぶりの恵比寿。久しぶりの「さいき」です。「お帰りなさーい!」と迎えられた「さいき」の店内は、金曜日の夜らしく左手のカウンター席も、右手のテーブル席もお客さんがいっぱいです。「ひとりです」と告げると、店主のクニさんが「じゃ、ここをちょっとつめてもらっていいかな」とカウンターのお客さんたちにお願いしてくれて、カウンター長辺中央部にひとり分の空席ができました。
何人かいる店のおねえさんのひとりがカバンと上着をあずかってくれて、カウンターに着くと目の前の別のおねえさんがよく冷えたおしぼりを渡してくれながら「お飲み物は?」と聞いてくれます。こうやって何人かの若いおねえさんたちがかいがいしく働いているのも「さいき」の特徴のひとつ。個々人のおねえさんは1~数年ごとに入れ替わっているようなのですが、いつもなぜかかわいらしくて、なんとなく(いい意味で)古風な感じがする女の子が入るのがすばらしいですねぇ。
「それじゃ、瓶ビールをお願いします。サッポロで」。瓶ビールはアサヒとサッポロが選べるのですが、なにしろここは恵比寿なのでサッポロにした次第です。
最近の「さいき」はお通しが3品出てきて1,300円というスタイルをとっているらしく、今日もまず小鉢に盛られた冷やっこと、同じく小鉢に盛られた芋サラダの2品がまず出てきました。「もう一品はカツオの刺身ですが、ニンニクをお付けしますか?」とおねえさん。「はい。お願いします」。なにしろ金曜日ですからね。ニンニクも心置きなく楽しめます。(家族には嫌われるかもしれませんが…。)
冷やっこは柚子の風味もよく効いていて、とても涼やか。芋サラダはいわゆるポテトサラダではなくて、千切りにしたポテトに輪切りのキュウリ、いちょう切りのニンジンとハムを和えた一品。シャキシャキとしたポテトの食感もよくて、となりの女性客など「このサラダのおかわりはできないの?」と確認しているほどです。夏の魚、カツオもまた7月に入ってより味が濃くなってきた感じがしますねぇ。私は初ガツオよりは秋口の戻りガツオのほうが好きなので、この時期のカツオ刺身もうれしいのです。
ビール(サッポロ黒ラベル大瓶)のおかわりをお願いして、串カツ(450円)をたのんだところ今日はすでに売り切れとのこと。それじゃと次にたのんだのが砂肝唐揚げ(650円)です。ここのは唐揚げにした砂肝を、たっぷりの大根おろしで和えるタイプ。あっさりとした口当たりの中に、コリコリとした砂肝の食感も感じられて、ビールにも合うけれど、日本酒にもまた合う感じ。
1時間半ほどゆっくりと過ごし、お勘定をお願いすると「35円です」とのこと。お勘定を100分の1でいうこの言い方も、この店ならではですね。3,500円支払って「ありがとうございました。いってらっしゃーい!」の声に見送られながら店を後にしたのでした。
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