知る人ぞ知る … 焼き鳥「かえり道(かえりみち)」(横浜・三ツ境)
横浜(ハマ)の酒場通・伊東さん改めiiさん(←最近は本名よりもこちらの呼称のほうが知名度が高いようなので!)と「The State of Things」のsgrさんが相鉄線(そうてつせん)沿線で飲んでいるという情報をいただき、仕事終了後に合流です。
「横浜駅に到着しました。相鉄線に乗り換えます」とメールすると「三ツ境に向かってください」というiiさんの返事が返ってきます。横浜から三ツ境までは相鉄本線急行で3駅、約16分の行程。まだ帰宅時間が続いている午後7時半過ぎの車内はギュウギュウというほどじゃないものの満員です。この沿線も住宅街が多いですからねぇ。
はじめて降りた三ツ境の駅。ふーむ。この駅名、“みつきょう”と読むんだったんですね。どうりで変換しても出なかったはずだ。今度はスパッと漢字変換して「三ツ境に着きました」とメール。すぐにiiさんから電話がかかってきて「改札口を出ると右手にたこ焼き屋さんがありますから、その先の階段を下りてください」とのこと。階段を下りるとiiさんが待っててくれました。そこからちょっと右方向に行って、左手の路地を入った先にポツンと1軒のやきとり屋。ここが目的の「かえり道」です。
「かえり道」は立ち飲みの焼き鳥屋さんなのですが、店内はちょっと説明するのがむずかしいつくり。まず“コ”の字の形をしたカウンターの左側と上側に入口があります。基本的には“コ”の字の内側にお客さんが並ぶという、通常とは逆の“コ”の字カウンターなのですが、“コ”の上側の辺だけ両側にお客さんが立てるようになっています。とはいうもののそれぞれの辺に立てるのは多くて4~5人。カウンター全体でも14~5人立てるかどうかといったところ。さらに“コ”の字の内側にひとつだけ立ち飲みテーブルがあり、ここにも4~6人立てそうです。いずれにしてもとても小さなお店なので、カウンターの長さから割り出した人数ほどは入れないのではないかと思います。
iiさんとsgrさんは“コ”の字の上の辺のところで飲んでいたのですが、私が合流した3人になったのをきっかけに、3人で空いていた立ち飲みテーブルのほうに移動します。
おふたりは2杯目の酎ハイ(350円)に突入したところ。私はこれから飲みはじめなのでまずは小瓶のビールからいただきましょうか。小瓶のビールはアサヒスーパードライで410円。まずは最初の1杯をググゥ~ッと飲み干します。(ちなみに大瓶は530円なので、ちょっとコストパフォーマンスが悪かったかな。)
食べ物はやきとり4本ずつときんぴら(210円)が一人前。このきんぴらがおもしろくて、ぶつ切りにしただけのゴボウと、そのゴボウの太さと長さにあわせて拍子木に切ったニンジンをたっぷりの唐辛子でピリカラに仕上げてあるのです。野菜が太いので歯応えもいいですね。「やきとりは同じ物をもうひとり分追加しますね」とiiさんが追加注文してくれました。
おふたりは本日の1軒目として、ここから1駅先になる瀬谷(せや)の「鳥正(とりしょう)」(045-301-2941、横浜市瀬谷区中央1-1 )という、元が肉屋さんという立ち飲み屋さんで3冷ホッピーに、常連のiiさんスペシャルバージョンのナンコツネギポン酢などをいただき、2軒目として先ほどこちらの店に移動して来られたのだそうです。
そんな話をしているうちに追加注文した4本のやきとりもできあがってきました。タン、カシラ、シロ、ネギを塩で1本ずつというのがその構成。おふたりはシロとネギはタレでいただいたそうです。
この店のやきとりは塩・タレが選べて、かしら、しろ、レバ、ハツ、ネギ、ピーマンの6種類がそれぞれ1本80円。タン、ぎんなん、にんにくの3種類がそれぞれ1本100円という価格設定。もつ系の中ではタンだけがやや高め(といっても1本100円)なのですが、でてきたタンを見て納得です。ひと串に4切れ刺されたタンは、ぶつ切りといっていい大きさの立方体に近い形状のもの。これで100円というのはむしろ安いっ!
ちょうどビールも飲み終えて、ここで私も酎ハイ(350円)に切り替えます。
店内はまさに地元の常連さんたちばかりのようで老若男女入り混じって楽しんでいます。女性同士のふたり連れや、若いカップルなどもいますが、ほぼひとり客かな。3人連れのグループは我われだけです。店はおじさんふたりで切り盛り。無口で一所懸命といった感じが漂っています。
追加でもらったつまみはおしんこ(260円)と肉じゃが(290円
)。おしんこはキュウリとカブ。ザクッザクッと大きく切られたキュウリがいいですねぇ。肉じゃがはジャガイモは煮崩れてないものの、汁は何日も煮込んであるかのような深い味わいです。
約1時間の立ち飲みタイムは3人で4,600円ほど(ひとりあたり1,500円強)でした。
・店情報、写真情報 (関連記事:「The State of Things」)
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