マグロの刺身が200円! … 立ち飲み「えびす」(横須賀・追浜)
「Gaily Amaha の 未熟な舌 過敏な腸」のG.Aさん、横濱(ハマ)の酒場通・iiさんと追浜(おっぱま)の立ち飲み屋、「えびす」です。
追浜はこれまであまり来たことがなかったのですが、会社の近くの京急・杉田駅からは、各駅停車でなんと13分しかかからない。横須賀市ということで遠いイメージがあったのですが、野毛(JR桜木町、京急・日ノ出町)に出るのとそれほど変わらないんですね。
目指す「えびす」は駅の階段を下りるともう目の前。迷うことなく店に着きます。駅前ビルとはいえ、2階以上にあったり、地下にあったりするとお客さんが集まりにくいこともあるようなのですが、ここ「えびす」は“2階”かつ“立ち飲み”という、普通に考えれば二重苦の状態を“低価格”と“物の良さ”ではねのけているらしいのです。どんなものがいただけるのか、2階への階段を上りつつ期待に胸がふくらみます。
店内は、極端にいえばアルファベットのPの字のようなつくりで、入口側は比較的せまくて、奥に行くと右方向に広がっています。店内全体にわたって周囲に立ち飲みカウンターが作りつけられているほか、フロアの中央あたりに2~4人くらいで囲むのにちょうどいい大きさの立ち飲みテーブルが3つ置かれています。立ち飲みフロア内にいるのはお客さんだけで、火曜日午後7時過ぎの時点で6~7割りの入りなのは、天候が雨模様ということにもよるんでしょうか。
店の人(従業員)は若い男女3人ほどで、Pの字の左側に隣接するオープンキッチン風の厨房の中で、そろいの赤いTシャツを着て働いています。飲み物や食べ物はここで注文してもらってくるのです。
我われ3人も、まず注文カウンターに行ってホッピー(300円)をもらい、食べ物はまずG.Aさんおすすめのマグロカマトロ(300円)を注文したのですが、今日は売り切れとのこと。うーむ。残念。お店の看板商品であるマグロ刺身(200円)をもらうことにしました。
注文カウンターの下はショーケースも兼ねた保冷庫になっているので、その中の品物を確認しつつ平貝(500円)とポテトサラダ(150円)をもらい、それらを持って立ち飲みカウンターに移動しようとしたところで、注文カウンター上の「古漬け50円」という小さいプレートを発見。それもひとつもらうことにしました。
支払いはキャッシュ・オン・オーダーで注文した時点で支払います。先ほど我われが注文した品々は、すでにできあがって保冷されているものばかりだったので、その場で出されましたが、温めたりしないといけないものは注文してお金を払っておくと、できあがったときに呼んでくれるのです。
立ち飲みカウンターでは、ナカ・ソト別々に出されたホッピーを完成させますが、横須賀らしくナカ(焼酎)の量が多い。ジョッキすりきりまで注いでも、ソトが残ってしまいます。「うーむ。さすが横須賀」と言いながらカンパーイ。
カマトロがなかったとはいえ、マグロ刺身もとても200円とは思えない品。壁にも「えびすに来たらまずはマグロの刺身。200円」と大書された紙が張ってあるほどで、赤身が4切れに、中トロが2切れの合計6切れ。そのひと切れずつが大きいのです。なにしろ世界中のマグロが集まると言われる三崎漁港が近いですからねぇ。
ポテトサラダ(150円)は粗めにつぶしたポテトとニンジンというシンプルなもの。古漬け(50円)はキュウリとナスの古漬けを刻んで、少量のゴマを和えたもの。これが50円というのもすごいなぁ。ちなみに普通のお新香も各種ひと皿100円なのです。
平貝(500円)がまたすばらしい。丸々1個分を使って、貝殻の上に大根のツマを敷き、大きな貝柱は6枚にスライスし、横には小さな貝柱を二つに切ったものと、いくつかに切ったヒモ(外套膜)、そして小さいハツ下(開いた太い血管)のようなこれはなに? 「水管じゃないですか?」とiiさん。さっぱりとした味わいはさすがです。
1杯目のホッピーはあっという間に飲み干して、2杯目に突入(ウチ・ソトともおかわり)。
我われが立っているすぐ目の前に「三崎名産まぐろシューマイ6個200円」というメニューがあり、「えーっ、6個で200円だって! これは注文しなきゃいかんでしょう!!」と注文する。そのまぐろシューマイ(200円)は注文後しばらく待っていると、熱々の状態で出てきます。ハフハフとほお張るといかにもマグロらしい味がするのは、たっぷりとマグロの肉が使われているに違いありません。
さらに数ある100円メニューの中からイカの塩辛をもらいます。100円メニューが多いというのもうれしいですねぇ。ちなみに他には枝豆、冷やっこ、納豆、おしんこ各種、白菜漬、キムチ、しらすおろし、厚焼き玉子、めかぶ等々が100円です。これらをはじめ、ほとんどメニューは300円以内。先ほどいただいた平貝(500円)は、飛び抜けて高い部類に入ります。
鮪すじやわらか煮(200円)は「コラーゲンたっぷり」とうたわれた品で、G.Aさんのおすすめのひとつ。ほどよい弾力感が残ったマグロのすじがたっぷりと盛られています。「先日来たときはこの倍は盛られてたなぁ」とG.Aさん。前回は土曜日の昼間にやってきて、ずらりと居並ぶ店員さんに対してお客はG.Aさんただひとりだったのだそうです。
鮪すじ煮込みは、塩味がけっこうよく効いた煮込み。「こうするときっとおいしいよ」とiiさんが刺身のツマとして残っていたワカメを入れると、本当によく合ってびっくり。さすがその場で創作料理のiiさんですね。
ちょうど1時間の滞在は3人で3,200円(ひとりあたり1,070円ほど)でした。期待どおり安くておいしかったです。
氷なしホッピー / まぐろ刺身 / ポテトサラダ
古漬け / 平貝 / ホッピーおかわり
まぐろシューマイ / イカの塩辛 / 鮪すじやわらか煮
・店情報
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