« 東西・幻のキノコの競演 … フランス料理「北島亭(きたじまてい)」(四ツ谷) | トップページ | 白く花咲く牡丹鱧 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政) »

きれいになったミィさん … 焼き鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

会社の夏休み最終日となる今日は、立川方面に写真撮影に来ていた宇ち中さんと示し合わせて「よじかわ」(=開店時刻の午後4時に「川名」に行くこと)です。

まずは瓶ビール(キリンラガー大瓶、504円)からスタートすると、今日のお通しはスイカ。そしてそして、今日はちょうどこのあたりの商店街のイベントである「ゆうやけ市」の開催日で、なんとミィさんが手伝いに来ているのです。ミィさんは今年の3月までお店を手伝っていた女性で、常連さんの好みを完全に把握していて、注文しなくてもスッとその人の好みの飲み物が出されたり、飲み過ぎの人には「もうダメよ」と笑顔ながらもきっぱりと断ったり。顔立ちやスタイルもいいこともあって、完全に店の看板娘的な存在になっていたのでした。

「久しぶり!」と笑顔を見せてくれるミィさんに、「ミィさん、きれいになったねぇ。驚いたよ」と声をかけると、「それじゃ前はきれいじゃなかったみたいじゃない」とちょっとふくれっ面になるミィさん。この表情もまた懐かしいなぁ。

ミィさんは、さっきも書いたとおり元々きれいな顔立ちだしスタイルもいいのですが、お店にいるときは化粧もしてるかしてないか程度の地味なものだった。それに比べて、今日はきっちりとよそ行きの化粧をしている上に、服装もおしゃれなのですごくきれいに見えるんでしょうね。

アイちゃん、ヨウさん、ミィさんと、これまでの女性陣がみんな辞める前には店の顔になって巣立っていったように、ミィさんのあと働きはじめたおねえさん(名前はまだ知らない^^;)も、あと数ヶ月もすると看板娘になっていくんでしょうね。楽しみです。

その新しいおねえさんに私は「イナダ刺し」(399円)を、そして宇ち中さんはすっかりお気に入りになった「なすツナ炒め」(294円)を注文します。

イナダはブリの幼魚で、関西で言うところのハマチと同じもの。だいたい35センチから60センチくらいのものを指すのだそうです。さっき、カウンター上のネタケースの中に立派なイナダがどんと置かれているのを見て注文したのでした。こうやって丸々1尾の魚から刺身を引いてもらえるのも「よじかわ」のいい点ですよね。カツオなんかも同じ感じで、立派な1尾からさばかれます。これが6時から遅くて7時ごろにはなくなってしまい、次の魚が出されるようです。

出てきたイナダ刺しは、つややかな大きな身が10切れほど。細く細く千切りにされたニンジンがツマとして添えられています。これで399円(380円+税)ですからねぇ。ほかで食べるのがいやになってしまいます。

カウンター内の厨房からジャージャーと炒める音が響いてきて、なすツナ炒めもできあがってきました。なす、ツナのほかにたっぷりのワカメも入っているのが味の秘密なのかな。仕上げにトッピングされたカツオ節が、なすの熱さで踊っています。

ここで宇ち中さんはホッピー(336円)に突入。私はこの夏休みのがぶ飲みを締めくくるウコンハイ(336円)。ウコンが強烈にきいていて、色も黄色が濃い! なにしろウコンは肝臓にいいらしいですからねぇ! ………って、それをアルコールといっしょに摂取してどうするって話もありますけどね。

店主(マスター)が通りすがりにトンと置いていってくれたのはカツオ節がトッピングされた生チーズ。醤油がチロッとかかっていて、これがまた不思議とうまいのです。

「こんちは」と5時ちょうどに現れたのは、「川名」も大常連の熊さんです。「あ、どうもどうも」なんてあいさつを交わしながら同じテーブルに合流してもらい、注文しなくても出てきた生グレープフルーツサワー(336円)で乾杯です。熊さんくらい大常連さんになると、その人の飲み物がわかっているので、注文しないでも出てくるんですよね。

熊さんは、このところいつも注文しているという「てもり豆腐」(231円)と、今日の刺身メニューの中からは「トロシメサバ」(399円)を注文します。熊さんの注文の仕方は、刺身を1品と、野菜系、たとえばお新香だとかサラダみたいなのをもう1品、合わせて2品をしょっぱなにたのむのがいつものパターンのようです。最近は野菜系の1品として「てもり豆腐」を選んでるんですね。熊さんはこの「てもり豆腐」を醤油ではなく、塩をパラリとふって食べています。どれどれ、と横から一口もらってみると、塩だけでいただくと「てもり豆腐」の濃厚な甘みをより感じることができるんですね。

「トロシメサバ」は、その名のとおり脂がたっぷりとのったサバをしめたもの。細く千切りされた大根のツマが敷かれ、サバといっしょに酢ジメされていたらしい太目の千切りのニンジンがトッピングされています。

さらに店主が常連さんサービスとしてイワシの生姜煮(梅干も入ってるから梅干煮?)も出してくれます。うーむ。そろそろ腰をあげようとしてたんですが、もう1杯、今度は日本酒をいただいちゃいますか。すみません。「黒牛」(462円)を1杯!

この店の日本酒は1合273円の「鬼ころし」なのですが、それとは別に1種類だけですが地酒を置いているのです。銘柄はときどきで変わりますが、現在の地酒は「黒牛・純米」なのです。受け皿とグラスがテーブルに置かれ、一升瓶からツツゥ~ッと「黒牛」が注がれます。それを口から迎えにいって、表面張力の部分をまずひとすすり。ッカァ~ッ。おいしいねぇ!

宇ち中さんは先ほどもらったナカ(ホッピーの焼酎おかわり、294円)も飲み干して、ここで4杯目となる氷なしの黒ホッピー(336円)です。ホッピーは氷はあってもなくても同じ値段なのですが、氷なしだとビン入りホッピー(ソト)が1本まるごと入って、ちょうどジョッキにすりきりいっぱいの量になるのでした。

「黒牛」と「黒ホッピー」を飲み切ったところで今日の「よじかわ」を終了します。もうちょっと飲んでいかれるらしい熊さんに「じゃあまた!」とあいさつして入口のレジへ。午後6時半まで、約2時間半の滞在はふたりで3,465円(ひとりあたり1,730円ほど)でした。今日もどうもごちそうさまでした。

060806a 060806b 060806c
瓶ビールとスイカ / イナダ刺し / なすツナ炒め

060806d 060806e 060806f
ウコンハイ / 生チーズ / てもり豆腐

060806g 060806h 060806i
トロシメサバ / イワシ梅干煮 / 「黒牛」

店情報前回、関連記事:「宇ち中」)

《平成18(2006)年8月6日(日)の記録》

| |

« 東西・幻のキノコの競演 … フランス料理「北島亭(きたじまてい)」(四ツ谷) | トップページ | 白く花咲く牡丹鱧 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政) »

コメント

先日はありがとうございました。
あのお刺身は、イナダだったのですね。
早速ボクの記事に追記させていただきました。

トラックバックも、いつもありがとうございます。
ボクも気づいたらすぐに送り返すようにしてますが、
なぜかうまくいかないんですよね。スミマセン。。

投稿: uchidaholic | 2006.09.03 12:36

こちらこそいつもありがとうございます。>uchidaholicさん
「宇ち中」ブログを見て、「あ。そうだった、そうだった」なんて思い出しながら記事を書いている次第ですよぉ。^^;

投稿: 浜田信郎 | 2006.09.03 13:34

よじかわ、行ってきました。
阿佐ヶ谷って魅力的な町ですね。
私も引っ越したくなってしまいました。

投稿: ももパパ | 2006.11.26 16:34

私も阿佐ヶ谷、大好きです。>ももパパさん
このあたりの町は、ひと駅ごと(…、大久保、東中野、中野、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪、吉祥寺、…)にそれぞれ特徴があって、とてもおもしろいと思っています。駅ごとに個性的な酒場が多いのもうれしいところです。(^^)

投稿: 浜田信郎 | 2006.12.17 21:48

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: きれいになったミィさん … 焼き鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷):

» 10月に突入! … 焼き鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷) [居酒屋礼賛]
日曜日。ちょっと出遅れて今日は“ごじかわ”です。10月に入ったとはいえ、夕方5時はまだ明るい。「こんにちは」と店内に入ると7席のカウンターは満席、右手の三つのテーブル席も2卓はすでに埋まっている状態です。 カウンターの中の店主から「3人でテーブル席を囲みますか?」と聞かれて見てみるとカウンターの入口近くに座っているのは熊さんとその友人のRさんです。熊さんとRさんがひとつ空いていたテーブルに移ってき... [続きを読む]

受信: 2006.10.22 16:02

« 東西・幻のキノコの競演 … フランス料理「北島亭(きたじまてい)」(四ツ谷) | トップページ | 白く花咲く牡丹鱧 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政) »