東京で一番高い!? … ビアガーデン「高尾山ビアマウント(たかおさんびあまうんと)」(高尾山)
西武線沿線の飲み仲間・黒ブタさんから「東京で一番高いビアガーデンに行きませんか?」とお誘いいただいてやってきたのは高尾山です。目的のお店、「高尾山ビアマウント」は高尾山の上、海抜500メートル地点にあるという。文字どおり「東京で一番高い場所にあるビアガーデン」なんですね!
集まったのは男性5人に女性3人の計8人。このビアガーデンは男性は3,150円で、女性は2,850円で2時間飲み放題、食べ放題なのです。
日本一急勾配というケーブルカーで高尾山に登った場合は目の前が「高尾山ビアマウント」の入口で上へとあがる長い階段になっています。午後3時からオープンしているのだそうで、午後4時の現在、すでに階段には長蛇の列。我われもその後ろに並んで順番を待ちます。この時点では行列はすべてチケットの購入待ちの行列で、空席がないわけではありませんのでそれほど待つ間もなくチケット売り場に到着。ここでチケットを購入した時点から2時間制がスタートするのです。
一番人気があるのはメインの建物内のよう。2階建て(一番下のトイレなどのフロアも入れると3階建て)になっていて、1階はエアコン付きガラス張り、2階は天井だけがついたオープンエアで、この時間、すでに先客たちで満員状態です。その建物の周りは広場になっていて、そこにテーブルがずらりと並べられてビアガーデンになっています。我われもその広場のビアガーデンに8人分の空きスペースを見つけて着席。チケットを持って生ビールと料理をもらいにいきます。チケットの端っこにジョッキの引換券と、料理用のお皿の引換券が付いていて、ジョッキとお皿をもらうとそれぞれの引換券のところにパチンと穴を明けてくれるのです。
生ビールはガーデン内の何個所かに設置されたサーバーのところにジョッキを持っていくと注いでもらえます。みんな自分の好みの応じてアサヒのサーバーの前に行ったり、キリンの前に並んだり。普通の生ビールのほかに黒生ビールや、それらを混ぜたハーフ&ハーフもできるほか、銘柄ではハートランドやハイネケンのサーバーもあってバラエティ豊か。最近のビアガーデンはいずこもそうですが日本酒、焼酎、チューハイ、サワー類やワインなどもおいています。
きわめつきは料理。バイキングのビアガーデンでよく見かけるバットやすごい大皿ではなくて、普通の居酒屋で出るくらいの小さめの大皿で出される料理は、その皿の数が多いのと、料理が出てくる場所がうまく分散されて副数個所あるのとで、満席状態でもあまりストレスを感じずにとってくることができます。しかもその小さめの大皿の回転がよくて、なくなるごとに次々と新しいお皿、新しい料理が出てくる。だから食べ放題なのに料理があったかいのです。
黒ブタさん・金魚屋さん夫妻が「ぜひみんなでここへ!」とみんなを誘ってくれた大きな要素のひとつがこの「料理の品数が多くて、しかもあったかい状態で食べられる」という点にあったのだそうです。おふたりは3年ほど前からこのビアガーデンの大ファンになり、これまでに何度も来られているのだそうです。
おすすめ要素の大きなもう1点は景色です。なにしろ高尾山の上ですからねぇ。眼下には多摩地区の町並みが一望でき、反対側をみると奥多摩の山並みが緑から青へと晩夏らしい美しい色合いのグラデーションで連なっていて、今やまさに夕暮れがせまろうとしているのです。9月に入って日が落ちるのも早くなってきた。見る見るうちにあたりは素晴らしい色彩の変化を見せながら夜景へと変わっていきます。うーん。こんな雄大な光景の中で、人間なんて小さいのぉ。そんな小さい存在の自分なのに、グビグビといただく生ビールのうまいことよ。えーい、ハートランド、おかわりじゃ!
滞在時間は規定の2時間を過ぎていますが案ずることはありません。帰りにチケットを出すとその時点で超過料金を清算してくれるのです。超過分の料金は男性も女性も30分あたり500円。我われが入った直後に園内は満席になり、それ以降、この時間(午後6時半過ぎ)になっても、場内はまだまだ満席が継続しているどころか、入口の階段には空席待ちの行列もできている状況。したがって、食べ放題のメニューもまだまだ今が盛りとばかりに新しい料理が出続けているのです。
ビアガーデンを出たのは午後7時。1時間の延長で、超過料金は千円でした。うーっ。すっかり飲み過ぎ、食べ過ぎです。
実は山に登るときは、私も含めて全員ケーブルカーではなく深い谷底まで見えるスリリングなリフトでやってきたのですが、そのリフトは酔っ払いは飲ることができない上に、夕方早い時間には運転を終えているのです。したがって、帰りは自動的に全員ケーブルカー。動きはじめるなり急角度のトンネルをくぐっていきます。
ケーブルカーは井戸の釣瓶(つるべ)と同じ原理で、上りのケーブルカーと下りのケーブルカーが1本のロープでつながれていて、互いに重力を打ち消しあうように上り下りするのです。したがってこの電車にも運転手さんはいるものの、電車の運行にかかわる装置は「緊急停止ボタン」しかありません。運転手さんはそのボタンに手を乗せつつ、もう一方の手ではマイクを握って車内放送などをしてくれながら下っていくのでした。
今年の夏を締めくくるのにふさわしい夢のような山上ビアガーデンから、地上界に復帰し京王線で新宿へと向かう一行でした。あ。京王電車を利用して高尾山に行く場合、ケーブルカー(リフトも可)までセットになった往復割引券で行くと安いそうです。今日は8人中4人のメンバーがそれに気づいて往復割引券で来ていたのでした。
しかしこの「高尾山ビアマウント」、今年は9月18日(月曜祝日)までの営業。この書き込みは間に合うかな^^;。
リフト / ビアマウント入口 / 「高尾山ビアマウント」
多摩地区の風景 / ムール貝、ソーセージなど / サンマ焼魚、揚げワンタンなど
ちぢみ、シューマイなど / ガーデンの様子 / 焼そば、焼肉、餃子
おにぎり、麻婆豆腐、ナス油焼き / 冷奴とイカの燻製 / ずらりと並んだ料理
料理は店内の数箇所に / ガーデンの様子 / 多摩地区の夜景
高尾山往復割引乗車券 / ケーブルカーは急勾配 / ケーブルカー
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コメント
ケーブルカーの終電に乗り遅れると、どうなるのでしょう。
それが怖くて、行きたくてもいけません。(爆
ビバーク覚悟かな。
投稿: カリビアン | 2006.09.18 12:20
ビアマウンテンの営業は、ケーブルカーの終電前に終わります。大丈夫ですよ。でも、もう今年は終わってしまいましたね。来年どうぞ、お試しください。
投稿: N.I | 2006.09.23 21:06
>カリビアンさん
早めに行って、昼から夜へと変わるシーンを見て、早めに帰って来るのがいいみたいです。
遅く行くと、ものすごい行列になっていて、入るだけでも大変そうでした。
>N.Iさん
ご回答いただき、ありがとうございます。
来年もぜひ行ってみたいです。
投稿: 浜田信郎 | 2006.09.24 22:01
初コメです。実はかなり前から参考にさせていただいてました!どのお店も全部わたくしの好みにドンピシャです。 高尾山は今年初めて行きました、端の席をどうしても狙っていたので、オープンするだいぶ前から待機して一番で入り満喫いたしました。
投稿: 幸っち | 2006.09.27 12:26
コメントありがとうございます。>幸っちさん
とてもおもしろいビアガーデンでした。
来年もぜひまた行きたいと思います。
>どのお店も全部わたくしの好みにドンピシャです。
ということは、逆もまた真なりだと思いますので、隠し玉のお店がありましたら、ぜひご紹介ください。
投稿: 浜田信郎 | 2006.10.08 22:40
>またまたおじやまいたします。隠し玉というより普段使いですが、うちの近くという事もあって、茗荷谷の和来路に頻繁に行きます。新規開拓が好きなんですが、なんともホッとする雰囲気と客筋がいいのとで、足繁く通っております。
投稿: 幸っち | 2006.10.10 12:48
ご紹介ありがとうございます。>幸っちさん
さっそく詳細も調べてみました。茗荷谷には行ったことがないのですが、ぜひ機会を作りたいと思います。
店名:「和来路」
住所:東京都文京区小石川5-4-8
電話:03-3943-6565
営業:16:30~22:30LO 日・祝日の月曜日休み
公式サイト: http://www.geocities.jp/warajisan/
投稿: 浜田信郎 | 2006.10.15 19:44