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あったか肉どうふ … 居酒屋「田中家(たなかや)」(荻窪)

やき屋」でホッピーを2杯いただいて、エンジンがかかったところで2軒目は先日はじめて行った「田中家」です。入口引戸がちょうど暴風雨を受ける方向にあって、急いで傘を閉じて、飛び込むように店に入ったのに、もうびしょ濡れ。「となりに高いビルが建ってから、いつも風が強いのよ」と迎えてくれる女将さん。先客はカウンター中央部に男性ひとり客がひとりいるだけです。

私もL字カウンター9席のみの店内の長辺一番手前側、前回とまったく同じ席に腰をおろし、今回も菊正宗(300円)を燗でお願いします。

さぁ。料理はなにをもらおうかな。壁の短冊メニューにはサンマ開き(450円)や塩鮭(350円)、じゃが芋ベーコン焼(270円)、ニラたまご焼(250円)、かきホイル焼(500円)、カツオ刺身(500円)、小松菜シメジ炒め(350円)、銀杏(300円)、山海漬(300円)などなどの品々がずらりと並んでいます。うーん。今日は肉どうふ(300円)をいただいてみましょうか。

「はーい。肉どうふね」と返事した女将さんは、奥の厨房で料理を始めます。奥とは言え、空間的にはつながった場所なので、奥にいてもこちらとの会話は十分に継続可能です。この造りじゃないとひとりで切り盛りするのはむずかしいんでしょうね。

肉どうふはあらかじめある程度できているものを仕上げる程度かと思いきや、まるで1から作り始めます。小さなお鍋でことことと煮込んでできあがり。小鉢に盛って「はいどうぞ」と出してくれる肉どうふのあったかいこと。

午後10時には閉店時刻を迎え、のれんが店内に片づけられます。

熱々の肉どうふを平らげて、お酒をキュッと飲み干して、ごちそうさま。午後10時10分まで、約40分の滞在は600円でした。

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菊正宗・燗酒 / 肉どうふ / 店内の様子

店情報前回

《平成18(2006)年10月6日(金)の記録》

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コメント

酒場遺産を主宰している似内(にたない)です。ブログで「酒場遺産」のトラックバックをいただきありがとうございます。荻窪「田中屋」はどうという店ではないのですが、時の厚みが染み込んだような店の感じが好きです。女将さんもいい人です。
「酒場遺産」は、浜田さんのブログのようにメジャーではないのですが、自分の気に入った店だけを紹介しています。酒場を最近訪れた中で、八丁堀の「かく山」が気に入っています。ブログにもアップしました。もう紹介されているかもしれませんが、良い店です。今後と情報交換など、よろしくお願いいたします。

投稿: 志(酒場遺産) | 2006.11.04 11:18

>志(酒場遺産)・似内さん

「酒場遺産」。いい店がたくさんのっていて、いつも楽しみに拝見しています。「田中屋」も本当にいいお店でした。
こらからもぜひよろしくお願いいたします。

投稿: 浜田信郎 | 2006.11.05 22:14

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» ここはボクのリビング … 「田中家(たなかや)」(荻窪) [居酒屋礼賛]
 白地に黒で「田中家」と書かれた大きな暖簾(のれん)には、右端に『御食事』、左端に『ビール』と書き添えられている。  食堂かな? と思いきや、これが立派な酒場なんです。  女将ひとりが切り盛りする、小料理屋風のこの酒場は、L字カウンター10席程度と小さいけれど、「ここはボクのリビング。ニュースは毎日ここで見ることにしている」という常連さんたちがいつも集まっていて、なんだか楽しい。  まずは大瓶ビー... [続きを読む]

受信: 2014.05.19 22:41

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