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2006年10月

すべり込みセーフ! … 大衆酒場「大はし(おおはし)」(北千住)

天気のいい土曜日。ふと思い立って北千住の「大はし」に向かいます。明治10(1877)年創業の「大はし」ですが、古い建物に限界が来て建てかえたのが平成15(2003)年のこと。新装成った「大はし」に早くやって来たかったのですが、なかなか来ることができず、改装後3年を経た今日、やっと新しい店舗にやってきたのでした。

店に着いたのは午後4時28分ごろ。この店は午後4時半開店なのでまさに開店寸前といった状況。店の前にはずらりと行列ができて、道行く人たちが振り返るほど。こんなに行列ができていて入れるかなぁ。ちょっと不安に思いながらも行列の最後尾についたところでいよいよ開店。大勢の行列が吸い込まれるように店内に入っていきます。行列の最後の私が店内に入ったときには、奥から順に詰めていった店内はほぼ満席で、カウンターの一番手前側の短辺のところに2席空きがあるのみ。そのうちのひとつに座ることができて、これで空席は私のとなりの1席だけ。ひゃーっ。危なかったなぁ。開店と同時に満席ですかぁ!!

「それじゃまず飲み物からうかがいます」と奥から順に飲み物の注文を受けては出していきます。ビールの人あり、いきなり焼酎の人あり、キープボトル(キンミヤ)を出してもらう人ありと様々ですが、それでも順々と飲み物が行き渡っていきます。ついに私の順番もやってきました。「ビールをお願いします」。「はい、ビールね」。

飲み物の注文をとって出してくれるのは、店を手伝っているらしい男性。通常の営業のときは店主とその息子で切り盛りしているところしか見たことがないので、私自身にとっては、はじめてお目にかかる方です。店主の「はいよっ!」、「おいきた!」という景気のいい掛け声を聞きたかったのですが、店主は奥の煮込み鍋のところで煮込みを出す用意をしているようです。

お通しは四角い小皿にチビッと盛られたキャラブキ(佃煮)。ビールはキリンラガー大瓶(500円)です。(ビールは小瓶(400円)もある。)

飲み物が行き渡ると、今度は「肉とうふ」(320円)がすごい勢いで次々と丸皿に入れられてお盆にのせられ、カウンターの奥から順に出されていきます。肉とうふの要る・要らないはその場で告げます。また「牛にこみ」(320円)や「とうふだけ」(320円)がほしい人も、同じように自分の順番がやって来たところで申告します。ここで他の品物(コハダなど)を注文している人もいますが、常連さんと思しき人たちの様子を見ていると、全員に煮込み系が行き渡るまでは他のものの注文は控えているようでした。

なにしろ「名物にうまいものあり北千住 牛のにこみでわたる大橋」という不動のキャッチコピーでもわかるとおり、この店の名物は牛の煮込み。この煮込みをめざして、みんな開店前から行列を作ってますからねぇ。

「牛にこみ」は肉の部分だけを皿に盛ってくれます。「肉とうふ」になると肉が減るかわりに、いい色に煮込まれた豆腐がひとつ添えられます。メニュー上は以上の2品しかないのですが、「とうふだけ」と注文した場合には肉はなにもなくなるかわりに、お皿には豆腐がふたつのせられるのでした。

口開けのこの時間帯にはさすがに注文できないでしょうが、さらに「入れたて」とか「よく煮えたの」なんて注文をする人もいるのだそうです。

私もまずは「肉とうふ」をいただきます。目の前に「肉とうふ」が出てきたのは開店から12分後の午後4時42分でした。私のところが最後ですので、口開けと同時に店内に吸い込まれた約40人のお客さんたちに飲み物と煮込みが行き渡るのに12分しかかからなかったんですね。

「肉とうふ」の肉はモツではなくてカシラ肉。まさに牛肉をいただいてるという感じをたっぷりと味わうことができます。特注だという絹ごしのやわらかい豆腐が実にうまいのです。

そしてこのころにはもう店内の空席はなくなり、入口側のカウンターの背後(つまり私の後ろあたり)には順番待ちのお客さんたちが、待合用の椅子に腰掛けて待っている状況になってきました。煮込みを食べながらビールを飲んでいる姿を、後ろから「早く空かないかなぁ」といった目線で見つめられるのはなかなかつらいものがありますねぇ。なんだか、のーんびりとできないなぁ。(苦笑)

ビールも「肉とうふ」もなくなり、今度は「牛にこみ」をもらうとともに、飲み物は梅割り焼酎(250円)をもらいます。

店内を見わたしてみるとキンミヤ焼酎のボトル(1,250円)を入れている常連さんが多いようです。このボトルを入れておくと、毎回来るたびに梅エキスや氷はサービスで出されるのだそうで、かなりお得になるのです。ただしキープ期間は1ヶ月なので、本当に常連さんか、今日1日で飲み干すくらいの勢いの人(あるいはグループ)しかボトルは入れられないでしょうねぇ。

改装後3年の時を経て、新しいお店ももうすっかり落ち着いた風情で、昔からの常連さんたちをどっしりと受けとめているようです。きびきびと働くおとうさん(店主)の様子も変わらないなぁ。

約50分の滞在は1,390円でした。どうもごちそうさま。

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「大はし」 / ビールとお通し / 店内の様子

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肉とうふ / 牛にこみ / 梅割り焼酎

店情報前回

《平成18(2006)年10月7日(土)の記録》

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店情報: 大衆酒場「大はし(おおはし)」(北千住)

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  • 店名: 千住で2番「大はし」
  • 電話: 03-3881-6050
  • 住所: 120-0034 東京都足立区千住3-46
  • 営業: 16:30-22:30、日祝休
  • 場所: 北千住駅西口を出て、バス通りに沿って直進。次の角を右折して宿場町通り商店街に入る。駅からこの曲がり角までと同じくらいさらに直進した左側。駅から徒歩5分程度。
  • メモ: 「名物にうまいものあり北千住 牛のにこみでわたる大橋 創業明治10(1877)年 千住で2番 大はし」という有名な張り紙が店内に。名物は「牛にこみ」(320円)そして「肉とうふ」(320円)。「牛にこみ」はモツ(内臓)ではなく、カシラの部分を使っている。味付けは醤油。「肉とうふ」は、「牛にこみ」と同じ鍋で煮た豆腐がつく。他にも刺身500円、こはだ酢450円、かにコロッケ420円、ぬた400円、串かつ420円、生野菜盛り合わせ320円、オムレツ420円など、320~730円位のつまみが各種あり。酒は山形正宗320円、焼酎(キンミヤ)250円(梅割り)、1,250円(600mlボトル)、キリンラガー(大)500円、(小)400円、黒ビール 420円など。生ビールもあり。カウンター21席、テーブル20席(4席×5テーブル)(2006年10月調べ)
  • HTML版(2003年以前): (03.01.30)(01.07.04)

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あったか肉どうふ … 居酒屋「田中家(たなかや)」(荻窪)

やき屋」でホッピーを2杯いただいて、エンジンがかかったところで2軒目は先日はじめて行った「田中家」です。入口引戸がちょうど暴風雨を受ける方向にあって、急いで傘を閉じて、飛び込むように店に入ったのに、もうびしょ濡れ。「となりに高いビルが建ってから、いつも風が強いのよ」と迎えてくれる女将さん。先客はカウンター中央部に男性ひとり客がひとりいるだけです。

私もL字カウンター9席のみの店内の長辺一番手前側、前回とまったく同じ席に腰をおろし、今回も菊正宗(300円)を燗でお願いします。

さぁ。料理はなにをもらおうかな。壁の短冊メニューにはサンマ開き(450円)や塩鮭(350円)、じゃが芋ベーコン焼(270円)、ニラたまご焼(250円)、かきホイル焼(500円)、カツオ刺身(500円)、小松菜シメジ炒め(350円)、銀杏(300円)、山海漬(300円)などなどの品々がずらりと並んでいます。うーん。今日は肉どうふ(300円)をいただいてみましょうか。

「はーい。肉どうふね」と返事した女将さんは、奥の厨房で料理を始めます。奥とは言え、空間的にはつながった場所なので、奥にいてもこちらとの会話は十分に継続可能です。この造りじゃないとひとりで切り盛りするのはむずかしいんでしょうね。

肉どうふはあらかじめある程度できているものを仕上げる程度かと思いきや、まるで1から作り始めます。小さなお鍋でことことと煮込んでできあがり。小鉢に盛って「はいどうぞ」と出してくれる肉どうふのあったかいこと。

午後10時には閉店時刻を迎え、のれんが店内に片づけられます。

熱々の肉どうふを平らげて、お酒をキュッと飲み干して、ごちそうさま。午後10時10分まで、約40分の滞在は600円でした。

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菊正宗・燗酒 / 肉どうふ / 店内の様子

店情報前回

《平成18(2006)年10月6日(金)の記録》

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奥さんも安心!? … 立ち飲み「やき屋(やきや)」(荻窪)

金曜日。横浜での仕事を終えて、台風のような暴風雨(雨は少なくて、どっちかというと風がひどい!)の中をトコトコと帰ってきたのは荻窪です。ここから自宅まではバス1本10分強なのでもう自宅に着いたも同然。ちょいと1~2軒、寄って帰りますか。まずはやっぱり「やき屋」です。

金曜午後9時前の「やき屋」は予想どおりお客さんでいっぱい。かろうじてギリギリひとり分ほど空いていた左手サブカウンターのわずかなすき間に入れてもらい、ホッピー(300円)とイカミミ刺身(150円)、そしてイカナンコツ焼(150円)を一気に注文します。

店を切り盛りするのは女将さんと、その義弟のゲンさん。女将さんがお会計やホール(カウンターの外まわり)を担当し、ゲンさんが主として料理を担当しているのです。その女将さんからすぐにホッピーのセット(氷入りのサワーグラスに入れられた焼酎と瓶入りホッピー)が渡され、そのホッピーを作っている間にカウンターの中でゲンさんがスッスッと引いてくれたイカミミ刺身が出されます。

この店は150円(+消費税)均一という価格ながら、イカは下ごしらえまで終わらせた状態で冷蔵庫にスタンバイされていて、刺身は注文を受けてから引いて出してくれるし、イカナンコツ焼などの焼き物は注文を受けてから焼き始める。だから焼き物は少し早めにたのんでおくのがいいのです。

刺身は普通のイカ刺身と、エンペラ部分のイカミミ刺身、そしてゲソワサの3種類があり、それぞれ個性ある味わいと食感が楽しめるのです。イカミミは、普通のイカ刺身にくらべると身がしっかりとしていてプリプリ感が楽しめます。逆にイカ刺身のほうは、イカの身のやわらかい甘みが堪能できるように思います。

ちょうどミミ刺しを食べ終わり、1杯目のホッピーを飲み干すころにイカナンコツ焼も出てきます。いいタイミングですねぇ。ここでナカ(ホッピーの焼酎部分のおかわり、150円)をもらって、イカナンコツ焼には七味唐辛子をパラパラっとふりかけて、いっただきまーす!

イカナンコツ焼は、ゲソの付け根、ちょうど胴体の中に入り込んでいる部分をタレ焼きにしたもの。本当にナンコツがあるわけではないのでしょうが、ちょっとコリコリっとした噛み応えが楽しい人気の一品なのです。人によってはあえて塩焼きにしてもらったりしている人もいますが、私はデフォルトのタレ焼きが好きだなぁ。

ふらりととなりに入ってきたのは、常連のbbislandさんです。「いやぁ、この店よりほかの店に行く気がおこらなくて、いつもここですよ」と笑うbbislandさん。そういう常連さんが多いお店なのです。bbislandさんは、先日、奥さんとともに「秋元屋」から「やき屋」というコースをまわって、行きつけのお店を紹介したところ、とても安心されたのだそうです。たしかにこれらの店は奥さんから見ても安心でしょうね。

約40分の滞在は、ホッピー2杯(外1中2)とつまみが2品で788円(750円+税)でした。どうもごちそうさま!

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ホッピー / イカミミ刺身 / イカナンコツ焼

店情報前回

《平成18(2006)年10月6日(金)の記録》

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閉店前にバタバタと … 大衆割烹「三州屋(さんしゅうや)神田本店」(神田)

せっかく神田に来たんだから、北口にもう1軒ある「三州屋」にも行っておこうとやってきました。両店は徒歩1分も離れおらず、しかもどちらの看板も「三州屋」と書かれているだけで、神田店だとか駅前店といった表記はありません。いろいろと調べてみると、どうやら店の狭いこちらのほうが本店のようですので、このサイトでは路地の中にある大きなお店のほうを神田駅前店、そしてこちら、平成通り沿いの交番の横にあるお店を神田本店と呼ばせていただきます。

先ほどよりはかなり小規模な白いのれんをくぐり、入口引戸を開けて店内に入ると、店内は左手に短辺に3人、長辺に10人座れるL字カウンターがあり、右手は手前が8人掛けテーブル席2卓、奥が小上がりになっていて8人掛けの座卓がひとつと、先ほどの駅前店のほぼ半分の規模。働いている人もちょうど半分で、フロアを担当する割烹着姿のおかあさんはふたりで、厨房が男性ふたりの計4人です。

「いらっしゃいませ」と出されたお通し(サービス)は枝豆。今度は燗酒の小さいの(370円)を注文して、店内のメニューを見渡します。なるほど、店内のメニューも駅前店とまったく同じなんですね。それどころか短冊メニューの形状や、書かれている字体も同じように感じる。もしかすると同じ人が両店分を用意してるのかなぁ。

ずらりと並ぶメニューの中から、季節の新さんま塩焼(360円)をいただきます。

店に入ったのが午後9時55分くらい。この店のラストオーダーは午後10時なのだそうで、サンマの注文が終わったとたんに「お料理のほうはラストオーダーになりますけど」と確認が入ります。「サンマだけでかまいません」。

燗酒をチビチビとやりながら店内を見渡すと、これまた8割ほどの入りのお客さんには、私以外はひとり客はおらず、みなさん2人以上のグループ客です。これはもしかすると神田の特徴? あるいはひとり客は、こういう大衆割烹の店ではなくて神田駅ガード下のもっと濃い目の店に行ってしまうのでしょうか。

そんなことを考えているところへまたまたおかあさんがやってきて「飲み物もラストオーダーになります」とみんなに告げてまわります。先ほど料理のときはそれほどざわつかなかった店内も、今度はザワザワと各グループから飲み物の追加注文が入ります。まだサンマも焼きあがっていませんが、サンマを食べつつお酒が足りなくなるというのは実に寂しいことなので、私ももう1本燗酒(小、370円)をもらっておくことにしました。

追加の燗酒も含めて2本の徳利を並べて飲んでいるところへサンマも焼きあがってきました。スダチをキュッと絞っていただきます。醤油が別皿で出されるのもおもしろいですね。そういえばカウンター上には調味料などは置いてありませんもんね。

店内のふたりのおかあさんは、カウンター席のお客さん、テーブル席のお客さんに「10時半には閉店になりますから、お料理が残らないようにどんどんお召し上がりくださいね」とせかすせかす。親切なんだか、親切でないんだか…ってところですね。(笑)

「お会計も先にお願いします」と、おかあさんが各グループを回ります。私のお勘定は1,100円。その場で支払います。

結論的に言いますと、燗酒は1本でも十分に足りたようで、ちょうどサンマを食べ終わったところで1本目のお酒を飲み終えました。2本目のお酒は、これように残しておいたサンマの付け合せの大根おろしと紅生姜でチビリチビリ。

つらつらとメニューを眺めていると、マグロの刺身が1,100円なのに、マグロのぶつ切りは1,150円と、ぶつ切りのほうが50円高いことを発見。これは珍しいですよね。ほとんどの店でぶつ切りのほうが安いのに。もしかするとものすごいぶつ切りなのかな!

「はいっ! 閉店でーっす!」というおかあさんの元気な声が響き、時計を見るとちょうど10時半。うーむ。時間に厳密ですねぇ! その声にはじき出されるようにひとグループ、またひとグループと席を立ちます。私も残っていたお酒をググゥ~ッと飲み干して終了。なかなかあわただしい35分間でした。どうもごちそうさま。

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燗酒とお通し / 新さんま塩焼 / 片付け中の店内

店情報

《平成18(2006)年10月5日(木)の記録》

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店情報: 大衆割烹「三州屋(さんしゅうや)神田本店」(神田)

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  • 店名: 大衆割烹「三州屋」(神田本店)
  • 電話: 03-3256-3507
  • 住所: 101-0047 東京都千代田区内神田3-21-5
  • 営業: 12:10-22:00LO(22:30閉店)、日祝休
  • 場所: JR神田駅北口から徒歩1~2分。神田平成通り沿い、交番の横。
  • メモ: カウンター13席、テーブル16席、座敷8席の全37席。とり豆腐(420円)、塩辛(300円)、湯豆腐(310円)、お新香(260円)、肉豆腐(480円)、たい豆腐(780円)、刺身盛合(900円)など。清酒(白鶴)小370円、大830円、サッポロビール大瓶570円、小瓶370円、ウーロンハイ、レモンサワー各350円など。(2006年10月調べ)

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神田にも「三州屋」 … 大衆割烹「三州屋(さんしゅうや)神田駅前店」(神田)

神田での2軒目は大衆割烹「三州屋」です。「三州屋」は銀座新橋六本木飯田橋などのほか、ここ神田にも3店舗ほどあるらしいのです。私自身は神田の「三州屋」にやってくるのははじめて。とても楽しみです。

神田駅北口に2店舗ある「三州屋」のうち、今向かっているのは路地の中にある大きな店舗のほう。横長の白いのれんをくぐって引戸を開けると、店内は中央にコの字カウンターがあり、両側に10人ずつ、手前の短い辺に3人ほど座れる。「いらっしゃいませ」と割烹着姿のおかあさんに案内されるまま、私もそのカウンターの右側中央部に座ります。コの字といっても間の通路は人ひとり通れるくらいの幅しかなくて、向かい側に座る人は目の前にいる感じです。

入口から見てカウンターの右手側はテーブル席で8人掛けのテーブルが4つ並んでいます。いっぽう左手側は小上がりの座敷席になっていて8人掛けの座卓が4つ並んでいる。テーブルと座卓の違いはあれ、カウンターをはさんでちょうど左右対称のような造りになっているんですね。

割箸とお通し(サービス)のイカ塩辛を出してくれるおかあさんに、燗酒の大徳利(830円)と、「三州屋」といえばこれという名物の一品・とり豆腐(420円)を注文します。

店内を行き来している店のおかあさんたち(4人)はみんな割烹着姿。奥の厨房でも男女合わせて4人ほどが働いている様子がうかがえます。一方でお客さんはというと、ひとり客は私のみで、8割方埋まった店内はふたり連れ以上のグループ客ばかり。「三州屋」と言うと、どの店舗もひとり客が比較的多いのに、神田でひとり客がいないというのは意外です。

燗酒の銘柄は「白鶴」。背の高い昔風の2合徳利はハカマ付きで出され風情もたっぷり。通常、日本酒は大徳利は普通の徳利の2倍の値段か、2倍よりはちょっと安い値段設定をしている店が多いのですが、この店では小が370円、大は830円と実に2.24倍。大徳利はちょうど2合入ってそうなので、小徳利は8~9勺程度といった量なのでしょうか。

とり豆腐は丸い深皿で出てきました。他の「三州屋」では丼で出てくるところが多いので、このスタイルは新鮮に感じます。

「三州屋」は、同名の店がたくさんあるものの、チェーン店ではない(のれん分けで増えたのかな?)ので、とり豆腐も店によって微妙に違います。ここのとり豆腐は透明っぽいスープに春菊入りというスタンダードなもの。これを一緒に出されるポン酢醤油につけていただくのです。しっかりとした鶏もも肉がいいですねぇ。

この店にはとり豆腐の他に肉豆腐(480円)、たい豆腐(780円)などもあります。これから冬場にかけてぜひとり豆腐以外のものも試してみたいですね。

季節のものでは松茸土瓶蒸し(700円)や松茸おわん(350円)に引かれます。通年ものでは湯豆腐(310円)もおいしいらしいんですよね。湯豆腐はこの店だけ出なくて、「三州屋」全般においしいと評判ですよね。「三州屋」の湯豆腐は、お湯に入って出てくるのではなくて、横須賀の湯豆腐のように温めた豆腐が皿に盛られて出てくるタイプです。

いろいろと引かれる品は多いものの、せっかくの神田でもう1軒くらいは行ってみたいので、ここはこれにて終了。約1時間の滞在は1,250円でした。どうもごちそうさま!

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のれん / お通し / とり豆腐

店情報

《平成18(2006)年10月5日(木)の記録》

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店情報: 大衆割烹「三州屋(さんしゅうや)神田駅前店」(神田)

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  • 店名: 大衆割烹「三州屋」(神田駅前店)
  • 電話: 03-3252-3035
  • 住所: 101-0047 東京都千代田区内神田3-22-5
  • 営業: 12:10-22:00LO、日祝休
  • 場所: JR神田駅北口から徒歩1~2分。細い路地の中。
  • メモ: カウンター23席、テーブル32席、座敷32席の全87席。ウーロン茶200、生ビール大770、生ビール中460、エビスビール小瓶420、サッポロビール大瓶570、サッポロビール小瓶370、清酒白鶴(大)830、清酒白鶴390、淡麗純米酒780、冷用酒(1本)1,150、冷用酒(1杯)420、ご飯・お新香付き210、鯛豆腐780、とり豆腐420、肉豆腐480、かき豆腐580、奴310、あさり酒むし550、もずく酢240、湯豆腐310、焼のり170、チーズ190、板わさ210、柳川なべ840、むつ照焼600、たたき盛合せ730、刺身盛合せ900、まぐろ刺身1,100、めじまぐろ刺身840、鯛刺身950、まぐろぶつ1,150、ひらめ刺身1,050、あじ刺身630、あじたたき570、あじ南蛮漬400、かき豆腐580、かき塩焼580、めじたたき780、白身刺身1,050、いか刺身600、かつお刺身840、たこ酢500、たこわさ500、たこぶつ550、焼蛤570、赤貝刺身680、いさき刺身770、蛤酒むし570、ぬた450、げそぬた320、げそわさ320、かに1,050、かに酢630、かにサラダ750、生野菜580、鮭茶漬480、のり茶漬450、鯛茶漬780、まぐろ茶漬840、おわん210、なめこ汁190、豆腐汁120、あさり汁210、赤出し210、蛤つゆ230、かれい照焼定食700、かれい塩焼定食700、肉豆腐定食810、ほたる酢みそ520、ほたるいか520、いわし塩焼370、さんま塩焼370、西京焼600、なすしぎ焼420、菜の花おひたし340、玉子焼300、にしん照焼450、にしん煮470、いわし煮470、銀むつあら煮600、鯛あら煮580、むつあら煮600、ぶりあら煮520、小松菜おひたし340、わらびからし和え420、若鳥照焼250、若鳥塩焼250、茶わんむし520、トマト340、銀杏塩焼520、あん肝630、海鮮サラダ600、玉子60、お新香260、きゅうりぬか漬260、なすぬか漬260、もろきゅう190、しめさば550、しめあじ550、なめこおろし370、しらすおろし370、月見420、山かけ520、あたりめ370、エイヒレ340、納豆90、生子酢580、白子530、塩辛300、明太子370、しらすおろし370、など。(2008年3月調べ)

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飲み物も100円均一 … 立ち飲み「100ダイニング(ひゃくだいにんぐ)」(神田)

横浜での仕事を終えて、帰宅途中に立ち寄ったのは神田(かんだ)です。新橋と並んでサラリーマンのメッカと呼ばれている神田ながら、個人的にはこれまでに数回しか訪れたことがなくて、課題山積の街なのです。

駅に到着したのは午後8時半。まず向かったのは昨年9月にオープンした食べ物も飲み物もALL100円という驚きの立ち飲み屋・「100ダイニング」。小売業では100円ショップはあたり前になってきたのに、飲食店で100円均一はないということで「100円でどこまでお客様に満足していただけるか」をテーマに作った店なのだそうです。食べ物が100円均一という店はときどき見かけますが、飲み物も含めて100円均一というのははじめてかも! 今日はこの店で本日最初のビールを飲んでから、神田の町にくり出そうと思っているのです。

「100ダイニング」のこじゃれた外観に、お客さんが若者だけだったらどうしようかなぁ、と若干不安にかられながら店内へはいると、ずらりと並んだ立ち飲みテーブルにはサラリーマンらしきおじさんたちがたくさんいてひと安心。もちろん若い男女カップルなどもいて、まさに老若男女(“老”はいませんでしたが…)といった感じ。これはいいですね。

店内左手にあるのが注文カウンター。ショーケースの中にずらりとならんだ料理類は、うたい文句どおりすべて100円均一。「いらっしゃいませ」とカウンターの中で迎えてくれる店のおにいさんに、まずはビールを注文します。「ビールは100円だとグラスですが、200円でジョッキもあります」ということだったので、200円のジョッキをもらうことにしました。

すぐに出される生ビール。おにいさんのニコニコ笑顔が気持ちいいですね。

ビールをもって、壁際に作りつけられた立ち飲みカウンターの一角に陣取り、ググゥーッと本日ひと口目のビール。ッカァ~~ッ! うまいっ! この一杯がたまりませんねぇ。これが200円というのがうれしいではありませんか。

これ1杯で出る予定だったのですが、となりのカップルがつついているおでんがおいしそうだったので、ふたたび注文カウンターへ行き、今度はグラスのビール(100円)と、「限定30食!」と書かれたおでん(100円)を注文します。

おでんは100円ながら玉子と大根、それに竹輪の3品。熱々のおでんがうれしいですねぇ。ちなみにもしお酒(日本酒)が欲しくなった場合には、これも当然100円ですからね! 刺身や煮込み、肉豆腐に茶碗蒸し、鳥皮ポン酢などのつまみ類はもとより、カレーやサンドイッチなども100円です。(笑)

おでんを食べ終わり、ビールもクイッと飲み干して、15分ほどの立ち飲みタイムは合計なんと400円! 「どうもありがとうございました。またよろしくお願いしまーす!」と元気のいい声で送り出してくれる店のおにいさんたちに、「ごちそうさま!」とこちらも思わず笑顔になります。とても気持ちのいいお店です!

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ジョッキのビール / おすすめメニュー / おでんとグラスビール

店情報

《平成18(2006)年10月5日(木)の記録》

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店情報: 立ち飲み「100ダイニング(ひゃくだいにんぐ)」(神田)

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  • 店名: 立ち飲み「100ダイニング」神田店
  • 電話: 03-5256-3677
  • 住所: 101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3-7 東ビル1・2F
  • 営業: 16:00-23:00、土日祝休
  • 場所: JR神田駅北口を左側(山手線の内側)に出て、右斜め前方に伸びる路地を進み、やや大きめの道路(神田平成通り)の信号交差点を渡って左折。次の角の右手。駅から徒歩3分ほど。
  • メモ: 平成17(2005)年9月オープン。店名のとおり、食べ物も飲み物もALL100円という驚きの立ち飲み屋。生ビール、焼酎、泡盛、カクテル、日本酒、ワイン、ソフトドリンク、フード約50種。日本橋、御徒町、池袋、高田馬場にもチェーン展開している。会社サイトあり。

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最後はネイバーフッドバーで … バー「ペルル(ぺるる)」(鷺ノ宮)

四ツ谷から鷺ノ宮(さぎのみや)に戻ってきて、本日最後の1軒はバー「ペルル」です。キープしているボトル(ニッカ)を出してもらって、氷セット(500円)のほかに炭酸(300円)も出してもらって今日はハイボールでいただきます。

店にはお仕事の関係でしばらくいなかった大常連のTさんの顔も見えます。以前からいつも座っていたL字カウンター短辺の定位置に陣取るTさん。定位置に決まった人がいると、なんだかとても落ち着いて感じますね。

この店は曜日ごとに手伝いの女性が違うのですが、今日、月曜日の手伝いはみゆきさん。この店の手伝いのおねえさんの中でも、一番長くこの店にいらっしゃるのだそうで、先日、店主が1週間ほど不在にしたときには、みゆきさんがマスター代理としてひとりで店を切り盛りされていたほどなのでした。

今日は四ツ谷で英国風パブ、そして日本なのにパブ風の立ち飲み屋とまわり、最後に地元のネイバーフッドバーでゆったりと。

食べ物はほとんどいただいてないのに、なんだかあまりお腹がすいた感じもないなぁ。飲むときは、なんだか食べ過ぎ傾向になることが多いので、こうやって小食気味で終わるのもいいなぁ。

私自身は最後にこの店にやってくることが多いのであまり注文しませんが、料理のメニューも何品か用意されています。たとえばニンニク(300円)、グリーンアスパラ(500円)、ししゃも(500円)、サラミ(500円)、みょうが味噌(300円)、氷見いか(500円)、きゅうりみそ(1本150円)、さつま揚げ(400円)、ブロッコリ(500円)、名物・あさぶろ(600円)などなど。1軒目からこの店にやってきて、まさに居酒屋風に食べながら飲んでる人もよく見かけます。

閉店の午後11時半まで、約2時間の滞在は800円でした。どうもごちそうさまでした。

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看板 / ハイボール / バックバーの様子

店情報前回

《平成18(2006)年10月2日(月)の記録》

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マグロは東京の酒場の華! … 立ち飲み「鈴傳(すずでん)」(四ツ谷)

英国式パブを出て四ツ谷駅へと向かう途中の路地にあるのが酒屋の「鈴傳」。そしてその酒屋の向かって左手にある小さな入口を入ると、そこにあるのが、これまたまるで英国式パブのような「鈴傳」の立ち飲みコーナーなのです。

店内に入るとすぐに奥に向かう通路があり、その通路の左側に向かい合ってふたりが立てる小さな立ち飲みテーブルが何卓か並んでいます。1卓1卓の間に金属製の仕切りバーがあって、明確にテリトリーを分けているのがおもしろいところ。その通路の先は右奥に向かって広がっていて、右側にL字の立ち飲みカウンターが、そして左側と店の奥側に2人用から4人用などの立ち飲みテーブルが並んでいるのです。立ち飲みコーナー全体で見ればPの字のような感じですね。

その右手の立ち飲みカウンターの一番手前が、お酒や料理を注文してお金を支払うサービスカウンターになっています。いったんカウンターやテーブルについてしまうと、その場でお酒や料理を注文したりすることもできるのですが、最初はこのサービスカウンターで買っていくのがいいのではないかと思います。

さて、今日はなにを飲もうかな。サービスカウンターのすぐ横の壁には、短冊に書き出された日本酒の銘柄がずらりとならんでおり、それぞれ300~500円ほど。この値段で、正一合(180ml)のコップになみなみと出てくるのですからうれしい限りです。今日は「呉春(ごしゅん)」(380円)をいただきましょう。それと刺身(350円)ね。

料理は立ち飲みカウンター上のガラスケースの中や上のバットに展示されていて、それを注文する仕組み。煮物やサラダなど各種が並んでいるのですが、人気があるのはやはり居酒屋の華、刺身のようです。大体マグロなんだけど、ときどきイカが添えられたりします。今日は刺身はスタンダードにマグロ。横に貝割れ大根と茗荷、そしてワサビが添えられています。

「730円です。」とカウンター内の女将さん。カウンターの中では2~3人のおかあさんが働いているのですが、サービスカウンターのところでお金の支払いなどを仕切っている人がおそらく女将さんだろうと思っています。

お金を支払い終えると片手にお酒、片手に刺身を持って空いている場所を探します。L字カウンターの角(といっても実際にはゆるやかにカーブを描いている)のあたりに空きがあるのでそこに陣取り、まずお酒をひと口。ックゥ~ッ! 本日初の日本酒は効きますねぇ。いい味だ。(最近の日本酒はどれを飲んでもとってもおいしくて、実にいい時代だと思います。焼酎もうまいしなぁ。)

マグロ刺身には直接醤油を回しかけて、ワサビをちょいちょいとつけながらいただきます。東京の酒場にはマグロはつきもの。大衆酒場の4~5切れ300円のマグロから、高級寿司屋の1個3千円も4千円もする本マグロの握りまで、幅広く愛される魚ですよねぇ。

私が立ってる目の前にあるのは鶏モツの煮物かな。これもいただきましょう。カウンターにいるときは、「すみません、これください」と目の前で注文してもOKです。「はい」とバットから小皿に取り分けてくれて「350円です」。食べ物ももちろんキャッシュ・オン・デリバリー。その場で現金引換えです。

モツは鶏のレバ、ハツなどと、コンニャクを一緒に煮込んだもの。レバは中までよく火が通っていてかなりねっとりとした食感になっています。個人的には生に近いプリプリ感が残っているレバーのほうが好きなんですが、そこまでの鮮度はないのかな!?

この店は午後9時がラストオーダー。午後9時をまわるとずらりと並んだ料理なども片付けが始まります。お酒のおかわりもこの時点で終了。特に「ラストオーダーでーす」なんて声もかかるわけではなくて、淡々と片付けに入るし、常連さんたちもよく知っているようで9時には飲み食いが終わるようなペース配分で飲んで、空いたコップや食器をカウンター上にスッとまとめて「ごちそうさん」と帰っていく。4~5人でやってきてワイワイと盛り上がっているグループ客2組以外はほとんどのみなさんがそろそろ飲み終えそうな気配です。

それじゃ私もそろそろ終了にしますか。ひと口分ほど残った「呉春」をクイッと一気に飲み干して、料理のお皿とともにカウンターの上段にトンと置いて「ごちそうさま!」。約40分の立ち飲みタイムは全部で1,080円でした。

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刺身と呉春 / モツ / カウンター内の様子

店情報前回

《平成18(2006)年10月2日(月)の記録》

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前回と同じ!! … パブ「ザ・ライジング・サン(The Rising Sun)」(四ツ谷)

四ツ谷方面での仕事を終えて、久しぶりにやってきたのは東京で一番古い本格的英国式パブ「ザ・ラインジング・サン」です。店があるのは新宿通り沿いの小さなビルの2階。狭い階段を上がり、店内に入って驚いた!

カウンターの中にいる店員さんは前回来たときと同じマレーシア人のおねえさん、そしてカウンターの外で飲んでるのは、これまた前回来たときと同じで、キタさんです! ほぼ1年半ぶりにやってきたというのに、店内の光景は1年半前と同じメンバー。まるでタイムスリップしたみたいです。それじゃ、私も前回とまったく同じ場所に座りますか。

現在の時刻は6時半。この店は6時開店なので、この時間はまだ開店直後といったところなんですね。

数あるビールの中から無難にサッポロ生ビールをいただきます。この店は開店直後の早い時間(午後7時半まで)は割引があって、サッポロ生ビールは通常700円のところ、早割だと550円になるのです。

ここはパブながら料金は先払いでも後払いでもどっちでもいいという鷹揚さも持ち合わせています。外人客も多いそうで、みんなここへやってきてはビールなどを飲みながら情報交換をしていくのだそうです。店の入口には英語の本(ペーパーバックのものが多い)が積み上げられています。みなさんが情報交換に来るついでに自分が読んだ本を持ち寄って、そして自分が読んでない本は持っていく。持ち寄りの小さな図書館みたいなものでしょうか。そんな風に、この店は外国から来た人たちの放課後の部室のような存在になっているんですね。ただし、みなさんはもっと遅い時間帯にいらっしゃるそうです。

いろんな話をうかがいながら、1杯目のビールを飲み終えるころにはハッピーアワー(早割り)も終わっており、2杯目は通常の値段(700円)でおかわりです。

ちょっとお腹もすいたのでベイクド・ポテト(500円)でもいただきますか。「はいはい」と鍋でコトコト作ってくれるベイクド・ポテトは茹でたジャガバター風。とてもシンプルな料理なのにホックリ熱々でいいですね。

ゆっくりと2時間のパブタイムは生ビール2杯とポテトで1,750円でした。

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店のおねえさん / サッポロ生ビール / 梁にずらりとジョッキ

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テーブル席 / 黒板メニューは英文表記 / ベイクド・ポテト

店情報前回

《平成18(2006)年10月2日(月)の記録》

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10月に突入! … 焼き鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

日曜日。ちょっと出遅れて今日は“ごじかわ”です。10月に入ったとはいえ、夕方5時はまだ明るい。「こんにちは」と店内に入ると7席のカウンターは満席、右手の三つのテーブル席も2卓はすでに埋まっている状態です。

カウンターの中の店主から「3人でテーブル席を囲みますか?」と聞かれて見てみるとカウンターの入口近くに座っているのは熊さんとその友人のRさんです。熊さんとRさんがひとつ空いていたテーブルに移ってきてくれて3人で1卓を囲みます。Rさんと私は初対面。よろしくお願いします。

すぐに出されるお通し(サービス)は2切れの柿。秋ですねぇ。

さっそく生グレープフルーツサワー(336円)と豚軟骨もつ煮込み(231円)を注文すると、その飲み物が出てくるよりも先に出されるサービス品のアジの味醂干し焼き。「みんなで2切れずつ取ってまわしてね。ひと皿にちょうど6切れあるから、このテーブルはこのひと皿を3人で分けてね」と店主自らが出してくれました。

ただでさえ安いのに、常連さんたちが集まってくる早い時間帯にはいろいろとサービス品まで出していただいて申し訳ない限りです。

豚軟骨もつ煮込みは、その名のとおり具としてモツ(シロ)のほかにナンコツ部分も入ったあっさりスープ仕立て。汁までこっきりといただける人気の一品です。秋から冬に入ってきて、これからますます出るようになるんでしょうねぇ。

「はい。これも食べてみて」とまたまた店主が出してくれたのはアンキモは味噌と煮こごりです。アンキモ自体は店の正規のメニューなんですが、アンキモ味噌とアンキモ煮こごりは試作中の品物なんでしょうか。味噌は味噌で酒が進むし、煮こごりのプリプリ感もいいですねぇ。

生グレープフルーツサワー(336円)をおかわりし、続いていただいたのは新メニューらしいハンペン串(126円)と、好物のひとつ鳥中落ち串(126円)です。ハンペン串は大きめにカットした三角形のハンペンが1串に4個。ふわっとした食感も心地よく、一気に食べ終えます。

最後に温泉玉子もいただいて1時間半の“ごじかわ”タイムを終了です。今日のお勘定は1,155円。どうもごちそうさまでした。

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生グレープフルーツサワー / 豚軟骨もつ煮込み / アンキモの味噌と煮こごり

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はんぺん串 / 鳥中落ち串 / 温泉玉子

店情報前回

《平成18(2006)年10月1日(日)の記録》

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ここは銀行!? … バー「ザ・バンク(THE BANK)」(鎌倉)

「でんがく屋」を出た横濱(ハマ)の酒場通・iiさん、湘南のモツラー・G.Aさんは迷うことなくスタスタと歩き始め、再び鎌倉駅を過ぎて南へ南へ。おふたりの頭の中にはすでにこの後のお店の予定がたっているようです。私もおふたりの後に従って南へ南へ歩くこと約10分。着いたのは銀行!?

鋭角の角地に、その鋭角の形のままに三角形に建つビルは、見るからに銀行なのですが、開けっ放しの入口の上に杉球がぶら下がっているのが酒場っぽいか。なんでも昭和初期に横浜銀行・由比ケ浜出張所として建てられたものをそのまま再利用して、平成12(2000)年に現在のバーとしてよみがえったという店なのだそうです。

暗い店内は入口付近の銀行で言えば待合場所にあたるところがテーブル席、そして銀行のカウンターはそのまま立ち飲みカウンターとして活かされていて、その奥の銀行ならば行員さんたちが働いているスペースの部分にゆるやかに弧を描く形のバーカウンターと、そのまわりに何卓かのテーブル席。こぢんまりとした店内ながら、けっこう収容数は多いようです。

とても人気があるお店らしく、この時間(土曜日・午後7時過ぎ)店内はほぼ満席。我われ3人は奥のほうに空いていた1卓を囲んで、ジントニックやジンリッキーなどをいただいてスタートです。iiさんは趣味の葉巻をプカリプカリ。

古い建物は天井が高くていいですね。床面積は狭いのですが、天井が高いのであまり圧迫感がありません。店内は全体的に暗くて、入口ホールのやわらかい照明の下がやや明るい程度。とてもおしゃれな空間です。

ミックスナッツももらって、それぞれ2杯目に突入。私はソルティードッグをいただきます。

1時間ちょっとの滞在は、ひとり2杯ずつのカクテルと、ミックスナッツ(1人前)で3人で7,200円(ひとりあたり2,400円)でした。人気店らしく混雑しているものの、入ってしまえば店員さんもしっかりとしているし、ゆっくりとくつろげるバーです。

土曜日の夕方4時から3軒をめぐった鎌倉ツアー。観光地というイメージの強い鎌倉ですが、地元の人たちが集う角打ちの立ち飲み屋、老舗の囲炉裏料理、そしておしゃれなバーと、今日まわっただけでも地元に根付いたすばらしい店の連続でした。ぜひまた来てみたい街です。

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杉玉の下がる入口 / ジントニックなど / 葉巻

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カウンター席 / 入口ホールの灯り / ミックスナッツにソルティードッグ

この後、都内まで戻り呑んだフルさん(9月30日生)とここっとさん(10月1日生)の誕生会に合流。なにしろ鎌倉から恵比寿は湘南新宿ラインだと50分弱で着いちゃいますからねぇ。意外に近いのです。おふたりともおめでとう!

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「大阪王将」広尾店 / バー「Naughty」

店情報 (同じときの「陸ボケ日記」9月30日分参照)

《平成18(2006)年9月30日(土)の記録》

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店情報: バー「ザ・バンク(THE BANK)」(鎌倉)

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  • 店名: バー「THE BANK」(ザ・バンク)
  • 電話: 0467-60-6170
  • 住所: 248-0014 神奈川県鎌倉市由比ガ浜3-1-1
  • 営業: 17:00-01:00(土日祝は15:00- )、月と第3・4火休
  • 場所: 鎌倉駅西口(江ノ電や市役所のある側)に出て直進(市役所方面)約130m、信号交差点に出るのでそこを左折して、そこからほぼ直線道路を道成りに進むこと約540m、由比ケ浜通りと斜めにぶつかる信号交差点(六地蔵前)の向こう側、鋭角角地。駅からは徒歩約10分ほど。
  • メモ: クラシックなコンクリート造りの建物は、昭和初期に横浜銀行・由比ケ浜出張所として建てられたもの。平成12(2000)年に現在のバーとしてよみがえったそうで、店内は往時の雰囲気を残しながらも、黒を基調とした現在風のバーとなっている。Bar the Bank の頭文字をとって“BB”と略すらしい。

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日本独自の調理法 … 田楽料理「でんがく屋(でんがくや)」(鎌倉)

「鎌倉に『田楽』という囲炉裏料理の名店がある。」という噂を耳にしたのは、もう数年前のこと。それ以来、なんとか一度行ってみたいものだと思い続けていたのです。そんな話を横濱(ハマ)の酒場通・iiさん、湘南方面にも詳しいG.Aさんのおふたりと飲んでいる場で話しをしたら、なんとiiさんは学生時代から「田楽」に通っており、数十年来の常連さんだという。「なんなら今から行ってみますか?」と本当にその場で連れていってくれそうな気配のiiさん。「いやいや。せっかくの「田楽」ですから、ドライな状態(酒類を飲んでいない状態)でうかがいませんか。」「それじゃ、店の開店と同時に入るのがいいので、土曜日の4時に予約して行くことにしましょう」とその場で話がまとまって、今日、いざ鎌倉となったのでした。

「でんがく屋」と書かれた白いのれんをくぐり店内に入ると、店内は右手に囲炉裏を囲む10席と、左手に2人掛け×2卓の小上がり席。囲炉裏は右手奥が女将さんの場所で、左右に3人ずつ、女将さんの正面に4人が座れるようになっていて、我われ3人は左側の角を囲むように陣取ります。開店直後とあって、我われの他は年配の男性常連客ひとりのみ。このお客さんは囲炉裏の右手側(店で言うと入り口側)の角に座っているのですが、囲炉裏を囲む席のうち、右手側のこの場所(3人分)だけが小上がりの畳席になっているのです。

炭火もまだ熾(おこ)りはじめたばかりで、炭の上には茶筒くらいの大きさの煙突がのっけています。「ああすると、気流の関係でうちわでパタパタしたりしないでも炭火が熾るんですよ」と教えてくれるiiさんとG.Aさん。

秋田出身だという女将さんは、年配の方ながら、まさに秋田美人はかくありなん、といった感じのキリッと美しい容姿で、ズバリと人の目を見て話をされます。「じゃ、はじめての方に説明するわね。ここでは炭火を使ってお豆腐や野菜、お魚などを田楽にしていきます。田楽と言うのは材料に味噌を塗って炙る料理法で、味噌はこちらにある3種類。柚子(ゆず)が入った柚子味噌、山椒(さんしょう)が入った山椒味噌、そしてこちらの、若い方々はプレーンなんて呼んでらっしゃるけど普通の味噌ね。最初は豆腐(1個600円)から焼きましょう。はじめての方はどの味噌がよろしい?」。フムフムと話をうかがっていたら、いきなり訪ねられて、「え? どうしましょう」と迷っていると、「では柚子味噌のものと、山椒味噌のものをお作りしますので、3人でわけて召し上がってみてください」。そう言うと串に刺さった豆腐2本に、それぞれ柚子味噌と山椒味噌をたっぷりと塗って囲炉裏の炭火の脇に突き刺します。なるほど。火の上で炙るんではなくて、火の横で、輻射熱だけで炙っていくんですね。

やわらかな火のある景色はなんだか心なごみますね。G.Aさんは「じっくりじっくりと作られる田楽を、ゆっくりゆっくりと飲みながら待つ。若いころはこの間(ま)がもてなかったんですよねぇ。飲みながら待ってるうちにすっかりできあがってしまうんです(笑)」。女将さんは味噌の焼け具合を見ながら、ときどき串を刺し直して豆腐の別の面を火に向けたり、串の角度を変えて火のあたり方を変えたりと、ゆるゆるといろんな話を聞かせてくれながら、目と手はいっときも田楽から離れません。

我われも最初のビールは飲み終わり、iiさんとG.Aさんは焼酎のお湯割りを、そして私は燗酒(500円)をいただきます。焼酎は、まず焼酎のみがグラスに入れられて登場し、それに茶の湯でもするように炉端に置かれた鉄瓶の中の湯が柄杓で注がれます。この光景もなかなか風情がありますねぇ。日本酒の燗もここでつけてくれるのか、と期待しながら待ってると、燗づけの終わった徳利が奥の厨房から出てきました。

ちなみに囲炉裏まわりは女将さんがひとりで切り盛りされており、奥の厨房で娘さんが働いておられるようです。iiさんなんて、その奥にしかいないはずの娘さんにも顔を覚えられているのですから、本当に大常連さんですよねぇ。

さて田楽。全体が焼けたっぽく見えたところで再び豆腐に味噌を塗って火の横に刺します。これが仕上げの味つけなんですね。この味噌も香ばしく焼けたところで完成です。

柚子味噌の豆腐と山椒味噌の豆腐をiiさんとG.Aさんがそれぞれ三等分にわけてくれます。焼きあがった状態で黒っぽくみえるのが柚子味噌、橙色っぽく見えるのが山椒味噌というのがおもしろいですねぇ。言葉だけから感じる色合いの逆ですよね。

どれどれと口に含むとこれがおいしいのです。言ってみれば味噌を塗って焼いただけの豆腐なのに、味噌の風味が口いっぱいに広がって、輻射熱(遠赤外線)だけで焼いたからか豆腐の中までほんわりとあったかい。うーん。すばらしいなぁ。

女将さんはニコニコとほほ笑みながら「あなたは驚いていらっしゃるけど、これが昔からの日本の調理法なんですよ。世界に誇れる日本の食文化です。」ときっぱり。どの世界もそうですが、自らのお仕事に自信をもって一所懸命に取り組まれている姿は感動的ですらあります。

続いて焼きあがったのは里芋(さといも、1串600円)。これも柚子味噌と山椒味噌で。里芋もまた中までホコホコで、これはまさに天然の電子レンジとでも言ったところでしょうか。すばらしいなぁ、囲炉裏での炭火焼き。

そして、まるで泳いでいるかのようにクネッと串に刺されて炭火の横に立てられたのは秋刀魚(さんま)です。これは普段のこの店にはないメニュー。年に1度くらい、常連さんたちが集まって「秋刀魚の日」というイベントを行う日にだけ食べられるものなのだそうです。それを今日は無理をお願いしてメニューに加えてもらったのだそうです。うーっ。ありがとうございます、iiさん。そしてスペシャルメニューに応じてくれてありがとうございます、女将さん。

ここ「でんがく屋」は鎌倉にあるだけに、炭火で焼く魚も名物のひとつ。魚の焼き方は2種類あって味噌を塗って焼く“魚田(ぎょでん)”と、今焼いてもらっている秋刀魚のような“塩焼き”です。秋刀魚はないものの、地元でとれる地魚など数種類が時価(1,500円より)で提供されるのです。

クルリと向きを返された秋刀魚の片面は実にいい焼き色です。なによりすごいのは秋刀魚を焼いているのに煙がひとつも出ないこと。「煙は脂が火の上に落ちるから出るのよ。こうやって焼くと脂は(頭を下にして刺されているので)口のところから下の灰のうえに落ちて、火には落ちないでしょう。だから囲炉裏は煙突のない家の中にあっても大丈夫なのよ。日本人の知恵ね」。うーむ。すばらしい。さすがに現代の密閉性の高い建物だと吸排気をきちんと考えないと一酸化炭素や二酸化炭素がこもってしまいそうですが、大昔から長年にわたって工夫されて成り立った調理法なんですね。

さぁ。秋刀魚ができあがりましたよ。カリッとした表面の皮を突き刺すとフワーッとあがる湯気。これはまた絶妙な焼き加減ではありませんか。こんなうまい秋刀魚は食べたことがない。んー、幸せ。あっという間にペロリと秋刀魚を平らげて、「あら、みんなきれいに食べたわね。」と女将さんに褒めらる3人でした。

ふと気がつくと店内は満席。こうなると、なにしろ一品一品を焼き上げるのに時間がかかることもあってなかなか回転はしないんですね。常連さんたちはお酒や焼酎を飲みながら豆腐+もう一品程度(茗荷や椎茸などの野菜が人気の様子)を食べて、すっと席を立つのですが、それでも軽く30分ほどはかかってしまうのです。今は炉端まわりだけが満席ですが、さらに多い場合は常連さんは後ろの小上がり席のところで待ってたりするのだそうです。

秋刀魚を食べ終わったところで第1弾として注文した一連の品物が終了。焼酎やお酒をおかわりし、中休みとしていただいた「香のもの」(700円)をつまみながら第2弾の注文です。第2弾はなんとレバー(650円)とハツ(650円)。iiさんも、G.Aさんも、そしてもちろん私自身もモツ好きなので、これは絶対にはずせない品々でしょう!

レバーとハツはそれぞれ鶏のもの。それらが串に刺されて炭火の横で炙られていく様子を見ながらいただく「香のもの」は胡瓜、茄子、茗荷、人参、山芋、大根(いぶりがっこ)の6種盛です。

炭火の横で炙ること約10分。レバーとハツができあがってきました。大きな串にびっしりと刺されたレバーやハツは、一般的な焼き鳥屋さんの串の2~3倍ほどはあるでしょうか。じっくりと焼く手間も考えるとこれが1串650円というのはそう高くないかもしれません。モツにおいても囲炉裏焼きの効果は絶大に発揮され、中まで熱が入ったミディアム状態に焼きあがり、レバーやハツのうまみを引き出しています。

続いていただいたマルイカ(地元ではメトイカと呼ぶらしい)も名物のひとつのようです。胴体の中にゲソがたっぷり詰まっていて、しかもそのゲソの1本1本にまできちんと火が通っているのはまさに炭火の輻射熱ならでは。うーん。すばらしい調理法ですね。

絶品は最後にいただいた鶏肉(650円)。表面の皮の部分のカリッと感が最高です。しかも、使い古された言葉ではありますが「それでいて中はジューシー」というのはこのことか、と改めて思い知る鶏肉のうまさです。

午後7時前まで約2時間半の囲炉裏端は3人で20,800円(ひとりあたり7千円弱)でした。どうもごちそうさま。やっとくることができた「でんがく屋」は、想像どおりのくつろぎ空間でした。冬場の鍋もおいしいそうですので、今度は鍋のシーズンにやってこなければいけないですね!

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のれん / ビールとお通し / 囲炉裏の様子

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豆腐の田楽 / 焼酎の湯割り / 猪口選び

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日本酒(燗) / 秋刀魚の支度 / 炉端の秋刀魚

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豆腐(柚子味噌) / 三等分していただく / 豆腐(山椒味噌)

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里芋(柚子味噌) / 里芋(山椒味噌) / 秋刀魚も焼けてきた

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秋刀魚(塩焼) / 食べ終わって骨だけ / 香のもの

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レバーとハツ / 鶏レバー / 鶏ハツ

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鶏ハツ1個のアップ / マルイカ / 中にたっぷりのゲソ

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マルイカのひと切れ / 鶏肉 / 囲炉裏全景

店情報 (同じときの「陸ボケ日記」9月30日分参照)

《平成18(2006)年9月30日(土)の記録》

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店情報: 田楽料理「でんがく屋(でんがくや)」(鎌倉)

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  • 店名: 田楽「でんがく屋」
  • 電話: 0467-23-2121、0467-25-4353
  • 住所: 248-0006 神奈川県鎌倉市小町1-6-5
  • 営業: 16:30-(22:00?)(土日は16:00-)、火休
  • 場所: 鎌倉駅西口(江ノ電や市役所のある側)に出て右方向に進み、そのまま駅舎を右に回りこむように線路沿いの道に出て、線路(駅のホーム)に沿って約150mほど進み、突き当りを右折して踏み切りを渡ると、その先右手に「田楽」の看板が見える。駅から徒歩約3分。
  • メモ: 昭和41(1966)年創業。秋田出身の女将が美人母娘で営む囲炉裏焼きの店。店内は囲炉裏のまわりに10席(小上がり2席、椅子8席)のほか、囲炉裏と反対側の壁際に小上がりの2人卓が2つ(1席は荷物置場になっているため、スペースは3席分)。豆腐(600円)、野菜(季節によって茗荷、里芋、茄子などが各600円)、しいたけ(650円)、鶏肉(650円)、レバー、ハツ(各700円)、魚田(魚の田楽)、魚塩焼(魚は時価、1,500円より)、みそおでん(650円)、香のもの(700円)など。飲み物は麦酒(サッポロ黒ラベル中瓶、600円)、日本酒(500円)の他、焼酎もあり。店名は「でんがく屋」という人も、「田楽」という人もいるが、このサイトでは電話帳に記載されている「でんがく屋」という表記を採用した。(2007年9月調べ)

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鎌倉にも角打ちあり! … 立ち飲み「高崎屋本店(たかさきやほんてん)」(鎌倉)

9月最後の土曜日午後4時。横濱(ハマ)の酒場通・iiさん、湘南のモツラー(=モツとラーメンの愛好家)・G.Aさんと連れ立って鎌倉です。今日は午後4時開店の囲炉裏料理のお店で飲もうという集いなのですが、店の前に行ってみるとちょうどその店の娘さんがやって来られたところ。「すみません。これから火を熾(おこ)したりしますので、そのあたりをひとまわりしてからまたいらしていただけますか」とのこと。

「はいはい、いいですよ」とその場を離れて、やってきた鎌倉駅方面に戻りながら「それじゃ、ちょっと角打ち(かくうち=酒屋さんの一角で立ち飲みすること)しながら待ちますか?」とG.Aさんが言えば、「あぁ。あそこですね。じゃ、こっちの道が近いですね」とiiさんも返し、住宅街の中の路地を縫うように、迷うことなく目的地へと向かっていくおふたり。うーむ。さすがですねぇ。(注:目的の酒屋さんは、駅からだと比較的大きな道1本でたどりつくのですが、このときはラーメンの「静雨庵(せいうあん)」等、他の場所も観光しながらあるいたので、住宅街の中を縫うルートとなったものです。)

そして到着したのは「高崎屋本店」。って、普通の酒屋さんじゃないんですか? 店頭では甕出しの紹興酒を販売していたり、さらにはその空き甕を「ご自由にお持ち帰りください」と並べていたりする。どうみても普通の酒屋さんなんですけど……。

「いやいや。こちらです。」と店の向こう側の路地を店の裏手へとまわるおふたり。トコトコとついていくと一番奥にひっそりと入口が。しかもあたりの壁には所狭しとお酒のラベルが貼られていて、なにやらすごく怪しげな雰囲気です。

入口扉を開けて中に入ると、暗い店内にはどうがんばっても3人くらいしか立てないカウンターがポツリとあって、カウンター内のいわゆるバックバーのところにも生ビールサーバーと、2~3本の酒ビンが並んでいる程度。その奥は表側の入口からつながっている酒屋の店内なんだけど、なんかここだけ独立した空間のように感じられます。「いらっしゃいませ」とちらりと姿をのぞかせた店のおにいさんは、お店側のお客さんの対応の途中なのかすぐにお店側にひっこみます。「本当はお店の人が灯りをつけてくれるんですけどね…。」といいながら立ち飲みコーナーの灯りをつけてくれるG.Aさん。やっと立ち飲みコーナーが明るくなりました。

立ち飲みコーナーの奥、カウンターの付け根のところにはつまみ類がずらりと並べられています。6Pチーズ(70円)、チーズかまぼこ(70円)、そして袋菓子のつまみ各種(酢漬いかや魚肉ソーセージ等が60~110円)。さらには角打ちの定番、缶詰も積み重ねられています。缶詰はイカ(220円)、やきとり(200円)、さんま(370円)、さけ小(370円)など。

すばらしいのは飲み物メニューです。ビールは各社大瓶が360円(エビスなどのモルトビールは380円)といわゆる正統派角打ち価格(=店頭販売と同じ値段)。焼酎も乙類の銘柄ものや泡盛などが430~480円。日本酒も地酒各種が380~480円。さらには壺出し紹興酒(400円)やシェリー(ティオ・ペペ、500円)まである。特筆すべきは輸入ビールでヒューガルデンホワイト(430円)やギネス(340円)、バスペールエール(280円)はもちろんのこと、アジアのビールやオーストラリアのビールなどなど、メニュー上に並んでいる輸入ビールだけでもざっと40種あるうえ、その末尾には『その他多数あります。』なんて書き添えてあります。世界のビール好きにはたまらんお店ですね。

そんな確認をしているところへ「お待たせしてすみません」と出てきたのは女将さんと思しき女性。この時間帯、店と立ち飲みコーナーを先ほどの息子さんとふたりで切り盛りされてるんですね。さっそくエーデルピルス生(400円)を3杯(3人分)注文します。このエーデルピルス生が、この店のデフォルトの生ビールらしく、カウンターの向こう側の生ビールサーバーからエーデルピルス専用の足つきの曲面グラスに、美しい泡付きで注がれます。

「なにか召し上がりますか?」と聞いてくれる女将さんに、G.Aさんが「すみません。これ1杯だけいただいてすぐに出ないといけないので今日はビールだけで。」と断ってくれて、女将さんも「どうぞどうぞ。ごゆっくりと。」とニッコリ笑顔です。

ビール代(各自400円)だけをキャッシュ・オン・デリバリー(商品引き換え払い)で支払って、カンパーイッ! うーっ。本日1杯目となるエーデルピルスが口・のど・胃袋にしみわたりますなぁ。んまいっ!!

カウンター付け根のつまみコーナーには、今はやりのカップ地酒も置いてあって、これまた各種350円と、まさに店頭販売と変わらぬ価格。ビール派のみならず、地酒派にもうれしいお店です。

店内のカレンダーによると毎週水曜日が定休日らしいのですが、その定休日には「ひやおろし試飲会」や「名門酒会」などのイベントへの(店主たち自らの)参加予定がたくさん入っていることがわかります。実に勉強熱心なお店なんですね。

ググゥーッとエーデルピルスを飲み干して「ごちそうさま!」。午後4時半まで約15分間の角打ちタイムでした。鎌倉にも名角打ちあり!

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立ち飲み入口 / エーデルピルス / カウンターの様子

店情報 (同じときの「陸ボケ日記」9月30日分参照)

《平成18(2006)年9月30日(土)の記録》

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店情報: 立ち飲み「高崎屋本店(たかさきやほんてん)」(鎌倉)

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  • 店名: 酒店「高崎屋本店」(たかさきやほんてん)
  • 電話: 0467-22-1881
  • 住所: 248-0012 神奈川県鎌倉市御成町5-36
  • 営業: 20:00(19:45LO)まで、水休
  • 場所: 鎌倉駅西口(江ノ電や市役所のある側)に出て左の商店街の中を道成りに進むこと約250m(徒歩4分弱)。左手の大きな酒屋の裏手に回ったところに立ち飲みコーナーがある。
  • メモ: ビールは各社大瓶が360円(エビスなどのモルトビールは380円)のほか輸入ビールが40種ほど。焼酎も乙類の銘柄ものや泡盛などが430~480円。日本酒も地酒各種が380~480円。さらには壺出し紹興酒(400円)やシェリー(ティオ・ペペ、500円)まである。つまみは6Pチーズ(70円)、チーズかまぼこ(70円)、そして袋菓子のつまみ各種(酢漬いかや魚肉ソーセージ等が60~110円)、缶詰類など。(2006年9月調べ)

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仕上げの素ラーメン!? … ラーメン「GOMA(ごま)」(沼袋)

BUSHさんと一緒に中野の「石松」を出てタクシーで向かったのは沼袋。「レバサシ日誌」のカリビアンさんが“キングオブ呑んだ後ラーメン”と呼ぶラーメン屋、「GOMA」です。

私自身、この店に来るのは初めて。BUSHさんは何度も来られたことがあるそうなので、今日はお願いして連れてきてもらったのでした。店は、もつ焼き「ホルモン」のさらに奥、住宅街の中にポツンとあって、まるで喫茶店のような外観、内装です。

金曜午後10時20分の店内は地元の人らしき若いカップルなどが奥のテーブル席に座っていますが、入口すぐ右手のカウンター席は空いている状態。そのカウンター席一番手前に座り、紹興酒(永昌源180ml、500円)をロックでもらって乾杯です。

料理の一品目として注文したのは、本来は土曜日にしか置いていないらしい名物メニューのギョウザ(400円)と青菜炒め(400円)です。カウンターの中のまるで家庭の厨房のような感じのコンロ(ただし火力は強そう)で、鉄鍋で焼き上げられるギョウザ。そして手前のコンロではジャッジャッと青菜炒めが作られます。なにしろ店主ひとりで切り盛りされているので、料理のしたくも、フロアへの運びも、そして後片付けもなにもかもひとりでやらなければならないのです。ここは1階の奥のほうや2階以上はご自宅になっているようで、BUSHさんによると本格的に忙しいときには奥さんも手伝いに出て来たりするのだそうです。

2本目の紹興酒に入ったところで、まず出てきたのは青菜炒め。シャッキリとした心地よい口あたりを楽しんでいると、おっかけるようにギョウザもできあがってきました。ギョウザは1皿に6個。実にいい焼き色で、まさに外はカリッと中はフワッとという状態に仕上がっています。

さらにはセロリの酢の物(300円)もいただきます。

この店はラーメンは湯麺(400円)と炒葱麺(550円)の2品のみ。その他に『具』と書かれたメニューがあって、こちらはチャーシュー(500円)、豚バラ(500円)、青菜炒(400円)、セロリの酢の物(300円)、メンマ(250円)の5品。『具』というからには、もしかすると本来はラーメンのトッピングとして考えられたものなのでしょうか。他のものはうなずけるけど、このセロリの酢の物もトッピングするのかなぁ???

「メンマもできあがりました。できたてを召し上がってみますか?」と声をかけてくれる店主。もちろんいただきました。まだ湯気が立っているメンマはふりかけられた白胡麻も芳ばしく、予想どおりとてもいいつまみです。紹興酒が進む進む。なにしろ180ml瓶なのであっという間に空になっていくのです。

「チャーハンもおいしいんですよ」とBUSHさん。じゃ、それもぜひいただきましょうよ。こちらはメニュー上は『食』と書かれたグループで、チャーハン(650円)、焼ソバ(650円)、サラダ(価格表示なし)と、先ほどいただいた本来は土曜日限定のギョウザ(400円)がラインナップされています。

BUSHさんが「普通の家で作るのと同じように作ってるのにうまいんですよ」とおっしゃるとおり、チャーハンは中華鍋ではなくて普通のフライパンでシャカシャカと作られます。それなのに「はいどうぞ」と出てきたチャーハンはパラリとほぐれてとてもおいしい。一緒に出されるスープもコンソメ風でまたうまいのです。「これはラーメンのスープと同じなんですか?」とBUSHさんに聞いてみると、「スープそのものは同じですけど、味つけはちょっと違います」とのこと。これはまたラーメンも楽しみ楽しみ。

そしていよいよそのラーメンです。注文したのは基本の湯麺(400円)。これは“トンミン”と読むのだそうで、出てきたラーメンはコンソメ風の黄金色に透明なスープに細い麺。具は刻んだネギがちょっとのっているだけ。素うどんならぬ、素ラーメンといったところです。これが“キングオブ呑んだ後ラーメン”なんですね!

どれどれ。麺は細いのにしっかりしていて、スープもよくからみます。ズズッとひと口すすると、もうひと口、さらにもうひと口と止まらない。あっという間に麺を完食し、さらにはコンソメ風スープもそれだけでまたおいしくいただけるので、こちらも完食。気がつけば食べ過ぎで大満腹・大満足の状態になってました。

1時間強の滞在はふたりで5,700円(ひとりあたり2,850円)でした。どうもごちそうさま。BUSHさんどうもありがとうございました。

むぅーっ。体重を増やさないために、飲んだ後のラーメンはできるだけ控えるようにしていたのですが、こういうのを食べちゃうとなぁ。「ホルモン」からもものすごく近いので、「ホルモン」に寄ったついでに来てしまいそうです。困ったなぁ。

ちなみに普通のラーメン風にして食べたい方は、チャーシュー、メンマ、青菜というトッピングがセットになった、まさに「セット」(200円)という名のメニューが用意されていますので、それをもらってトッピングするといいようです。

060929m 060929n 060929o
「GOMA」 / 老酒ロック / 青菜炒め

060929p 060929q 060929r
ギョウザ / セロリの酢の物 / メンマ

060929s 060929t 060929u
チャーハン / チャーハンのスープ / 湯麺(とんみん)

店情報 (参考記事: 同じ日の「ぶぅログのーと」)

《平成18(2006)年9月29日(金)の記録》

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店情報: ラーメン「GOMA(ごま)」(沼袋)

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  • 店名: ラーメン「GOMA」(ごま)
  • 電話: 03-3385-5005
  • 住所: 165-0025 東京都中野区沼袋1-44-10
  • 営業: 18:00-02:00、毎月3日・13日・23日定休
  • 場所: 西武新宿線・沼袋(ぬまぶくろ)駅の改札を出て目の前のバス通りを右(北側)に進むこと約200m(徒歩2分ほど)、左前方に寿司屋(中乃見家)がある交差点を右に折れて、さらに進むこと約80m(徒歩1分弱)、住宅街の中、右手にポツンと現れるお店が「GOMA」。外から見るとまるで喫茶店のような感じ。
  • メモ: カウンター8席、テーブル2席×3、4席×1。
    【麺】1.湯麺(トンミン)480、2.炒葱麺(ネギソバ)600、3.セット(チャーシュー、メンマ、青菜)200。
    【摘】4.チャーシュー500、5.豚角煮500、6.青菜炒め\450、7.セロリの酢の物300、8.メンマ250、9.〈日替り料理〉(時価)。
    【食】10.チャーハン680、11.焼ソバ680、12.サラダ(時価)、13.トマトサラダ650、14.ギョウザ450(土曜のみ)。
    【飲】15.紹興酒500、16.ビール500、17.コロナビール600、18.コーラ・ジュース300。
    【麺各種】四川風湯麺800、香麺850、つけ麺600、冷し中華850、裏18番500。(2014年12月調べ、2016年10月確認)

    『麺』は湯麺(トンミン)400円、炒葱麺(ネギソバ)550円、セット(チャーシュー、メンマ、青菜)200円で、大盛(半玉100円)もできる。つまみにもなる『具』と書かれたメニューはチャーシュー500円、豚バラ500円、青菜炒400円、セロリの酢の物300円、メンマ250円の5品。『食』はチャーハン650円、焼ソバ650円、サラダ(価格表示なし)、ギョウザ(土曜のみ)400円。『飲』メニューは紹興酒500円、ビール500円、コロナビール500円、コーラ300円、ジュース300円。(2006年9月調べ)

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いろんな味を楽しんで … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野)

金曜日。横浜での仕事を終えて自宅方面へと移動しつつ、中野駅で途中下車。向かうのはもつ焼きの「石松」です。なにしろ人気の店だけに金曜日の今日は入れないかもなぁ。

「こんばんは」と店をのぞいたのは午後8時過ぎ。うーん。予想どおり7席のみのカウンターはビッシリと満席。カウンター内、一番奥のところに用意された補助席まで使っている状態ですが、その補助席に座って手を振ってくれてるのはなんと「ぶぅログのーと」のBUSHさんです。店主も「立って飲む?」と言ってくれて、カウンターの一番奥、トイレの前のところで立ち飲み開始です。いやぁ、なんとか入ることができてよかったよかった。

キープしているキンミヤ焼酎が出され、BUSHさんが背後の冷蔵庫から瓶入りホッピー(たぶん200円)を出してくれます。今日のお通し(たぶん200円)はモヤシです。

店はさっき始まったばかりらしく、みなさんまだお通しだけをつついている状態。店主はまな板の上に大きなレバーのかたまりを出して下ごしらえを開始したところです。「マスター、私もレバ刺し(380円)をお願いしますね」と注文。この店では注文を受けてから下ごしらえをはじめるため、他の人が注文して調理が開始された品物を便乗注文するといっしょに準備してくれるのです。

そして出されたレバ刺しは今日もカチッとエッジが立って、プリプリとつややかです。ふたつ出される小皿のひとつに醤油を、もうひとつに胡麻油と塩を入れて準備します。レバーは1頭ごとに味が違っていて醤油があったり、胡麻塩があったりするのです。モツラー(= モツとラーメンの愛好家)であるBUSHさんは、なにもつけないレバーをひと切れ口に含んで「うん。今日のレバーは醤油が合うね」と自分の皿に調味料を用意し始めます。うーむ。さすがです。

みなさんのところにもレバーが行きわたり、次にまな板の上で下ごしらえが始まったのは牛ハラミのようです。生の牛ハラミはきれいにサシが入っていて見るからにおいしそう。これまた私も便乗注文です。牛ハラミ(200円)は串に刺さずに焼かれ、小皿で供されます。

2杯ほど飲んだところでホッピー(ソト)がなくなり、3杯目からはカウンター上に置かれている生茶で、キンミヤの生茶割りにしていただきます。このあたり(午後9時前)にカウンターにも空きができ、BUSHさんとふたりでカウンター席に移動すると、すぐに新しいお客さん(若いカップル)が入ってきて、我われがいた補助席+立ち飲み場所も埋まって、またまた満席になってしまいました。

続いてはハツ塩(100円)と、テッポウを塩(100円)とタレ(100円)で各1本ずつ。カウンター上には一味唐辛子、七味唐辛子のほか、辛味みそだれ(ニンニク味噌)やマスタード、粒入りマスタード、ラー油、ワサビ、ポン酢醤油などの調味料がずらりと並び、自由に使うことができます。常連のみなさんたちはハツにはこれ、テッポウにはあれと、それぞれ自分の好みの調味料をつけたりしながら楽しんでいます。私もさっそく辛味みそだれを皿にのせ、それをちょいちょいと付けながらいただきます。横浜あたりの焼き鳥屋ではこうやってニンニク味噌が添えられることが多いんですよね。

ほかの人の食べかたを試してみるのもまた楽しみ。「レバーのちょい焼き塩にワサビを付けて食べるのもおいしいんですよ」というBUSHさんのすすめに、さっそくレバちょい焼き塩(100円)を注文し、たっぷりとワサビをのせて食べてみます。ツーンと鼻に抜けるワサビの風味ととろんと甘いレバーのコンビネーションもおもしろいなぁ。

カシラ塩(100円)にはマスタードをたっぷりとのせていただいて、本日は終了です。

ボトルも飲みきったので、次回用にキンミヤのボトル(1,500円)を1本入れてもらって、ちょうど2時間の滞在は2,980円。入ったときから出るときまで、ずーっと満席状態が続いた「石松」でした。

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ホッピーとお通し / レバーを調理中の店主 / レバ刺し

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下ごしらえ中の牛ハラミ / 牛ハラミ / ハツ塩

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カウンター上の辛味みそだれ / テッポウ塩・タレ / レバちょい焼き塩

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レバにワサビをつけて / カシラ塩 / カシラにマスタード

店情報前回

《平成18(2006)年9月29日(金)の記録》

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うなぎカブトも80円! … 立ち飲み「うなぎや」(横浜・屏風浦)

昨日いただいた、やきとりの皮があまりにもおいしくて、今日も「うなぎや」に寄り道です。木曜・午後8時半の店内はゆったり気味で、先客は4人ほど。昨日とほぼ同じ場所(入口から見ると突き当たりの、テレビの下あたり)に陣取り、今日もホッピー(400円)です。

今日、ホッピーの注文を受けてくれたのは店主。昨日氷なしホッピーを2杯いただいたので油断してたら、氷の入ったホッピーが出てきました。そうか。何も言わなかったらデフォルトは氷ありなんですね。

氷入りのホッピーは氷なしと比べて泡立ちがいい。シュワシュワシュワーッとまるで生ビールのような美しい泡立ちになります。しかし、なにしろ氷に当たってできた泡。泡自体の腰は弱いのですぐに消えてしまうのでした。

今日は店内にイカを煮る匂いが漂っています。聞けば今日のメニュー(壁の定番メニューにないメニュー)はイカ大根とのことで、さっそくそれをいただきます。コトコト煮込んでる鍋から直接よそってくれる熱々のイカ大根。よく煮込まれた大根はすっかり透明がかった飴色になっていて、大根を口に含むだけでもイカの風味たっぷり。これはまたうまいなぁ。

イカ大根だけで1杯目のホッピーは飲みきって、ナカ(ホッピーの焼酎部分のみ)をおかわり。ここの焼酎はポットに用意されていて、計量用のグラスできっちり計って入れてくれるのです。これに1杯目のときの残りのホッピー(ソト)を入れると、できあがったホッピー割はジョッキに8~9分目といったところ。きっちりとソト1・ナカ2に仕上げたければ、1杯目をもうちょっと少なめに作らなければならなかったんですね。

そしていよいよ皮です。昨日はタレ焼きでいただいたので、今日は塩焼きにしてみましょうか。2本お願いします。

そして出てきた皮(塩)。いやぁ。予想どおりこの皮は塩焼きでいただいてもうまいですねぇ。タレ焼きも塩焼きも甲乙つけがたいなぁ。

そういえばここは「うなぎや」という店の名前なのに、昨日も今日もウナギを食べていません。ウナギは蒲焼(800円)などもありますが、やきとりと同じように串に刺して焼いてくれるメニューも2品あります。ひとつは「うなぎ肝焼き」(1本、120円)で、もうひとつは「うなぎ頭焼き」(1本、80円)。1本ずついただいてみようかな、と思って注文すると肝焼きのほうは売り切れとのこと。頭焼きだけを1本注文しました。

やきとりの場合は「塩? タレ?」と聞いてくれるのですが、うなぎの頭焼きは味つけは聞かれることなく、自動的に蒲焼と同じような味つけで焼きあげてくれます。つまり、焼きあがるころになると店内にウナギの焼けるいい匂いが漂ってきて、どんどん期待感が高まってくるのです。

できあがった頭焼きは1串にうなぎの頭が3個。うなぎのカブト焼きを出す店のほとんどで、頭のすぐ下(言ってみれば首)あたりの肉を出してくれるところが多いのですが、ここの頭焼きはまさに頭がそのままの形で3個並んでいます。

小魚(イワシやアジ)などでも頭の部分は硬くて食べにくいので、ウナギだともっと食べにくいんだろうなぁ、なんて思いながらひと口かじってみると、たしかにホネっぽくはあるんだけどそれほど硬い感じはなくて、肉も思ったより多くついている。あれ!? これはいけますよ。カウンター上に置かれた山椒の粉をかけて残りもムシャムシャ。なんと、ホネも含めて全部食べることができるし、なにしろうまいっ! アッハッハ。これは驚いた。

トコトコ歩いての帰り道に、ちょっと寄り道して氷なしホッピー1杯(400円)に皮を2本(60円×2)にウナギの頭を1本(80円)。しめて600円なんてのが今のところの推奨コースかも!

本日、約50分の滞在は1,350円でした。どうもごちそうさま!

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氷入りホッピー / いい泡立ち / イカ大根

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ナカ(焼酎)おかわり / 皮(塩) / うなぎ頭焼き

店情報前回

《平成18(2006)年9月28日(木)の記録》

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やきとり1本60円! … 立ち飲み「うなぎや」(横浜・屏風浦)

気候もよくなってきたので、普段はバスで通勤している会社から単身赴任寮までの道のりをテクテクと歩いてみています。このコース、途中で京急・屏風浦(びょうぶがうら)駅に続く白旗(しらはた)通り商店街を抜けていくのですが、その商店街の中には酒菜処「夕凪(ゆうなぎ)」や立ち飲みの「うなぎや」をはじめとする酒場も数軒。何日間かは各酒場を横目で見ながら通りすぎたのですが、今日はついにがまんできず「うなぎや」へちょっと寄り道です。

店内はコの字型の立ち飲みカウンターなのですが、普通に考えるコの字カウンターとは逆。つまりコの字の内側に人が立つのです。大阪方面では立ち飲む人が多くなってくると“ダーク”と言って、男性コーラスグループのダークダックスの立ち姿のように右肩だけを前方に出す形で斜めに立つことによって店に入れる人数を増やしたりするようなのですが、東京方面ではあまりそういう姿は見かけません。みなさんしっかりと自分の場所を両肩分確保して立っていることが多いので、この店のようにコの字の内側に立つパターンだとますますキャパシティが減ってきます。各辺3人ずつくらい、全部で9人も立つともう入れない。そこここに隙間はあるんだけど、詰めてもうひとりはむずかしいかなぁ、といった感じになってしまうのです。

水曜・午後8時の今がまさにそんな感じ。ちょうど9人がなんとなく均等割付的に立っていて、うまく入り込める間隔がないのです。「うーん。どうしようかな」と思いつつも、「いらっしゃいませ。飲み物は?」とニコニコ笑顔で迎えてくれるお内儀さん(らしき女性)の言葉に「ホッピー(400円)をお願いします」と注文。「氷は入れますか?」と聞いてくれたので「氷はなしでお願いします」。以前は店主ひとりで切り盛りされていたと思うのですが、今はお内儀さん(らしき女性)とふたりで切り盛りされてるんですね。

店内正面奥の、なかんずく大きい隙間のところに近づいて「ここに入れてもらっていいですか?」とひとり飲みの右側のおじさんに話し掛けると「あ、いいよ。ちょうど帰るところだから」と、少しずれて場所をゆずってくれました。

そこへトンと出されるジョッキ入りの焼酎と瓶入りホッピー。さっそくトトトッとホッピー割りを作り、まずひとくち。ックゥ~~ッ。効きますねぇ。こうやって推奨どおりの分量で作るとアルコール度数が5%くらいと、ビールとそれほど変わらないはずなのに、なぜかホッピーは効きがいいんですよねぇ。

お腹もすいてるし、まずはちょっと腹持ちのするものをいただきますか。この店はメニューの品数は少なくて、皿物はマグロ刺に冷奴、厚揚、漬物、モロキュー、トマトくらいで各250円。それとは別にウナギの蒲焼や串物、焼き鳥などの焼物がこれまた数種類用意されている程度です。冷奴にしようかな。

冷奴(250円)は半丁の豆腐を6つに切り、刻みネギとカツオ節をのせたもの。子供のころは豆腐は味がないような気がして嫌いだったのですが、大人になって、特にお酒を飲みはじめてからはすっかり大好物です。夏場は冷奴で涼をとり、冬場は湯豆腐で暖をとる。年中いけますよね。

さぁ。ひとしきりお腹も落ちついてきたところで、今度は焼物をいきますか。やきとりはネギ間、皮、レバー、肉の4種類があり、それぞれ1本がなんと60円!

まずは皮(鶏皮)を2本タレでたのむと、表の焼き台(お持ち帰り用の焼物もここで焼かれる)で焼き上げられて、お皿にニンニク味噌が添えられて出てきます。へぇ。塩焼のときだけニンニク味噌を合わせるのかと思ったら、タレ焼きにも添えるんですね。

どれどれと食べたこの皮が、実にプリプリとしていてうまいのです。量も普通にあるし。これで1本60円とは、うれしいかぎりですねぇ。

皮のあまりのおいしさに「1杯だけ」と思っていたホッピー(400円)もおかわりし、今度はレバー(鶏)をタレで2本。これもこれでおいしいんだけど、皮のインパクトを先に受けちゃったからなぁ。順番を逆にすればどっちもとてもおいしくいただけたかも。

壁に張られたメニューのほかに、どこにも書いてはないけど「今日のメニュー」のようなものがあるみたいで、となりの人が「何がある?」と聞くと「今日は棒々鶏(バンバンジー)があるわよ。食べる?」とお内儀さん。他のつまみと同じように小さ目の丸皿に盛られて登場していました。

私も最後に漬物(250円)をいただきます。漬物はキュウリのぬか漬けでした。

ちょうど1時間の立ち飲みタイムは1,540円。ちょいと1杯のつもりが、しっかりとホッピー2杯で長居しちゃいましたねぇ。どうもごちそうさま。さぁ、寮までの続きを歩くぞ!

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「うなぎや」 / 氷なしホッピー / 奴

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皮(タレ) / レバー(タレ) / 漬物

店情報前回

《平成18(2006)年9月27日(水)の記録》

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店情報: 立ち飲み「うなぎや」(横浜・屏風浦)

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  • 店名: うなぎ料理「鰻屋」(うなぎや)
  • 電話: 045-753-7493
  • 住所: 235-0023 神奈川県横浜市磯子区森3-19-11
  • 営業: 16:30~つまみがなくなるまで、日休(祝も?)
  • 場所: 京急・屏風浦(びょうぶがうら)の駅を出て(出口は1箇所)、屏風ヶ浦病院と京急線の間の路地を道なりに横須賀方面に約200m(徒歩3分ほど)進み、突き当りを左に曲がった左手。
  • メモ: ホッピー、酎ハイ、サワー類は400円、ビール大瓶550円、日本酒270円、ウイスキー250円。焼き鳥(レバー、肉、皮、ネギ間)1本60円。厚揚げ、冷奴、マグロ刺身、トマトなどのつまみは250円。うなぎ頭焼(1本80円)、うなぎ肝焼(1本120円)、蒲焼(1串800円)。焼き鳥や野菜につける味噌ダレがうまい。(2006年9月調べ)
  • HTML版(2003年以前): (02.09.03)(02.07.01)

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しっとりと卯の花焚き … 居酒屋「一休み(ひとやすみ)」(阿佐ヶ谷)

阿佐ヶ谷駅のすぐ近くに季節の料理を手軽に楽しめるカウンター割烹があります。3年前の創業時は立ち飲み屋としてスタートしたのですが、今は普通に座って飲むお店になっていて、カウンターのみの店内は全7席とこぢんまり。

月曜午後7時半のこの時間、先客はなく、入口すぐ近くの席に座り女将さんに「いらっしゃいませ」と手渡されたおしぼりで手を拭きながら、まずはビール(エビスビール中瓶、500円)を注文します。

一緒に出されたお通し(たぶん250円)はコハダ酢。「お醤油はちょっとだけつけるのがいいと思います」と小皿の醤油を出してくれます。コハダ酢(単品だと650円)はこの店の自慢の一品。それがお通しで食べられるとはうれしいかぎりです。

カウンターの上部には和紙に書かれた短冊メニューがずらりと並んでいるほか、二段になったカウンターの上段には、何品かの料理が大皿で並んでいます。そんな大皿料理の中からいただいたのは「うの花焚き」(500円)。野菜たっぷりでしっとりと作られた「うの花焚き」はレンコンなども入っているようで、全体がやわらかい中、ときどきコリコリとした食感にあたるのが心地よい。

これは日本酒だなと「田酒(でんしゅ)」(700円)に切り替えると、お酒は木製の酒器に入れられて、ずっしりと重みを感じる錫(すず)の猪口と一緒に出されます。

ガラリと引戸が開いて入ってきたのはスーツ姿のサラリーマン。角のあたりにすっと座ると、おしぼりが出されるとともにすぐに飲み物(日本酒)も用意されます。うーむ。よほどの常連さんなんですね。

日本酒は田酒のほかに呉春、獺祭、雁木、八海山、景虎、銀盤、立山、豊庵などがそれぞれ650~850円ほど。燗をつけてもらう場合は各50円増しになるのがおもしろい。たしかに真剣に燗をつけようと思うと、その手間ひまは大変なものですもんね。

カウンター上の大きなタコの煮付けがあまりにおいしそうなので、2品目はその「蛸やわらか焚き」(500円)を注文すると、カウンター上の大ダコをスライスして出してくれます。「辛子(練り)をちょっとつけて召し上がるとおいしいですよ」と女将さん。じっくりと煮込まれてやわらかいんだけど、しっかりとしたタコの弾力も残っていて、とてもいいバランスです。

お酒のおかわりは山口の「雁木(がんぎ)」(700円)です。

「これはサービスです」と出してくれたのはポテトサラダ。口に含むとフワッと広がる柑橘系の香り。へぇ、これはおもしろいですねぇ。「小さく刻んだオレンジの皮を入れてるんですよ」と女将さん。なるほど。季節料理が自慢のお店だけあって、ポテトサラダ一つをとっても普通のものではありませんねぇ!

最後にまたまたサービスでデザート(青梅をゼリー風に仕上げたもの)も出してくれます。ちょっと透き通った緑色が美しいですね。

1時間半ほどの滞在は3,150円。どうもごちそうさまでした。

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「一休み」 / ビールとお通し / うの花焚き

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冷酒 / 大皿のタコ / 蛸やわらか焚き

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短冊メニュー / ポテトサラダ / 青梅のゼリー風

店情報前回

《平成18(2006)年9月25日(月)の記録》

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店情報: 居酒屋「一休み(ひとやすみ)」(阿佐ヶ谷)

    060925a
  • 店名: カウンター割烹「一休み」(ひとやすみ)
  • 電話: 03-5373-1680
  • 住所: 166-0001 東京都杉並区阿佐谷北2-1-4
  • 営業: 18:00-23:00(22:30LO)、日祝休
  • 場所: JR中央線・阿佐ヶ谷駅北口を出て左へ。駅ビル(ダイヤ街)の横の道を進むこと約1分(80m)、右手角。
  • メモ: 料理自慢のカウンター割烹。2003年創業。店内はカウンターのみ7席。料理は鮎せんべい550円、うなぎの肝和風テリーヌ550円、キンピラごぼう450円、はす団子と合かもの煮もの椀580円、鮎うるか600円、うなぎの肝焚き550円、あなご刺身850円、角煮550円、こはだ酢650円、松茸焼800円、ふぐ一夜干し550円、あんこう白菜釜蒸し600円、うの花焚き500円、合鴨あさつきポンズ和え500円、蛸やわらか焚き500円、鰯けしの実まぶし500円、こはだ寿し550円など。飲み物はビール(エビス中瓶)500円、黒豆酒550円、梅酒550円、またたび酒600円、ウコン酒550円、〈焼酎〉百年の孤独850円、富乃宝山650円、黒糖450円、〈日本酒〉田酒700円、田酒やまはい750円、呉春・純吟850円、獺祭680円、雁木700円、八海山650円、景虎650円、銀盤680円、立山650円、豊庵680円(日本酒はすべて冷酒の値段。燗酒は50円増し)。公式サイトあり。(2006年9月調べ)
  • HTML版(2003年以前): (03.04.18)

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串カツで食堂酒 … 大衆食堂「天平(てんぴょう)」(高円寺)

大衆食堂でふらりと飲むのもいいもんですね。大衆酒場が一品料理(とはいえ200~400円くらいのものが多い)をつまみながら酒を飲むところだとすると、大衆食堂は定食類がメインなんだけど、そのおかずでお酒を飲むこともできる。1軒で晩酌からはじめて、食事を終えるまですべてをすませたい場合には大衆食堂のほうがピタリかもしれません。

もちろん小料理屋系の居酒屋や大衆割烹などでも晩酌から食事まですべてをまかなえるのですが、個人的にはあまりそういう食べ方をしたことがないなぁ。そういえば会社の宴会などで飲みに行く場合のコース料理(宴会料理)も、最後に食事系で〆るようなコースになってますよね。

高円寺駅から庚申(こうしん)通り商店街を抜けて、早稲田通りを渡り、大和町(やまとちょう)中央通り商店街を進むこと約5分。左手に「民生食堂 天平」と書かれた看板が見えてきます。

大衆食堂に関してはエンテツさんこと遠藤哲夫さんの「ザ大衆食」というサイトに詳しく載っているのですが、戦時中に外食券がないとごはんが食べられない外食券食堂という時代がしばらく続いた後、昭和26(1951)年に東京都指定民生食堂という制度ができて、外食券食堂から民生食堂へという流れができてきたのだそうです。これが今の大衆食堂へとつながっていくんですね。そんな歴史のある“民生食堂”という表記をそのまま使っているこのお店。それだけでもなにやら興味がわいてきます。

右から左に向かって「食堂」と書かれた(つまり見かけ上は「堂食」と書かれた)のれんをくぐり店内に入ると左手のカウンター席奥側に先客がひとり。店の奥のほうに座って、そのお客さんと話をしていた店主と思しき男性が「いらっしゃいませ」と迎えてくれます。

左手のカウンター席は食堂らしく奥行き(いわゆるカウンターの幅)が広い。右手には4人掛けのテーブル席が並んでいます。私は入口側に置かれたテレビがよく見える、テーブル席の奥側に座り、まずはビール(キリン一番搾り大瓶、500円)を注文します。ビールとともに出されるお通しが柿の種を主体としたアラレ類というのも、ここが酒場ではなくて食堂であることを感じさせてくれますねぇ。

ビールを飲みながらおもむろにメニューの確認です。食堂なのでまずは定食類。アジフライ、サバみそ煮、マグロぶつ切り、とんかつ、牛焼肉などの定食がそれぞれ600~800円くらい。それとは別に単品メニューがおしんこ(200円)、奴とうふ(250円)、さば塩焼(400円)、新さんま塩焼(450円)、ハムサラダ(300円)、ハムエッグ(300円)、オムレツ(400円)、目玉焼き(250円)などなどと並び、飲み物もビール(500円)のほかに日本酒(300円、大は600円)、焼酎お湯割り(芋・そば、380円)とそろっています。

そんな中から単品の串カツ(400円)を注文すると、カウンターの奥側にある厨房で料理が始まります。厨房には年配の女性(店主のおかあさんなのかな?)もいるようです。

そして出てきた串カツは、キャベツの千切りに櫛切りトマトが2切れ、櫛切りレモンと練りガラシが添えられて2本。なにしろ揚げたてのサクサクがうれしいですね。

テレビの野球中継を見ながらゆっくりと1時間の滞在は900円でした。店は金曜定休で朝11時から開いてるとのこと。っつうことは、土日にも昼間酒ができるってことですね!

マグロのぶつ切り(400円)や生揚げの煮付け(250円)などをつまみながら燗酒(300円)でもやってみたい大衆食堂です。

060924g 060924h 060924i
「天平」 / ビールとお通し / 串カツ

店情報

《平成18(2006)年9月24日(日)の記録》

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店情報: 大衆食堂「天平(てんぴょう)」(高円寺)

    060924z
  • 店名: 民生食堂/鰻蒲焼「天平」
  • 電話: 03-3337-2488
  • 住所: 165-0034 東京都中野区大和町3-10-14
  • 営業: 11:00-21:00、金休
  • 場所: JR高円寺駅北口を出て左正面の純情商店街を突き当たりまで約3分(200mほど)進み、突き当りを左折し、次の交差点を右折すると庚申通り商店街に入る。そのまま早稲田通りに突き当たるまで約4分(250mほど)直進し、早稲田通りを渡り左側にある大和町中央通り商店街に入り、商店街を進むこと5分弱(310mほど)、左手角。高円寺駅からは徒歩約12分(800mほど)。
  • メモ: 店内は長いテーブル風の大きなカウンターに7席の他、4人掛けテーブルが3卓。ビール大瓶(500円)、日本酒(300円)、焼酎湯割り(380円)。単品はおしんこ(200円)、奴とうふ(250円)、生揚煮付け(250円)、生野菜(300円)、冷トマト(300円)、赤魚一夜干(400円)、さば塩焼(400円)、さば味噌煮(400円)、シメさば(500円)、塩サケ(400円)、ポークソティ(500円)、とんかつ並(300円)、ハムサラダ(300円)、ハムエッグ(300円)、オムレツ(400円)、くしかつ(400円)、目玉焼き(250円)、海老天丼(700円)、かつ丼(700円)、親子丼(700円)、玉子丼(600円)、オムライス(600円)、チキンライス(600円)、やきめし(600円)、うな重(1,700円)、蒲焼(1,300円)など。定食は600~800円くらいで10種ほど。(2006年9月調べ)

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インタビュー記事掲載のご紹介

先日、日経「おとなのOFF」にインタビュー記事が掲載されたことをご紹介しましたが、今日(10/11)からNIKKEINET上で団塊世代向けサイト「日経WagaMaga」がオープンしたそうで、そちらにも同じときのインタビューから作られた別記事が掲載されることになりました。

もしご興味があれば、そちら(↓)もご笑覧ください。(記事は毎日変わります。)
http://waga.nikkei.co.jp/play/gourment.aspx

 【個々の記事へのリンク】
  ・第1回 大衆酒場への誘い
  ・第2回 立ち飲みの愉悦
  ・第3回 串焼きとモツ

 【関連情報へのリンク】(下に行くほどサイト上の上位階層です。)
  ・同サイトの食・グルメページ
  ・同サイトの遊ページ(スポーツ、グルメ、レジャー)
  ・同サイトのトップページ

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牛もつ煮込みがはじまった! … 大衆酒場「バクダン」(高円寺)

日曜日の今日は久しぶりに高円寺の「バクダン」です。店に着いたのは午後5時ちょうど。いつも地元の常連さんたちでにぎわっているこの店は、今日もやはり手前のテーブル席フロアは地元の人たちでいっぱい。それぞれひとり客でやってくる人が多いのですが、入れ込みのようにテーブル席に座っていってみんなで語り合ってるのでした。

私は奥のカウンター席に座り、まずはビール(キリンラガー大瓶、480円)を注文します。

さてつまみ。おぉーっ! 牛もつ煮込み(350円)がはじまっている! ここの牛もつ煮込みはシマチョウ(牛の大腸)を煮込んだもので、クニュクニュプリプリと実にいい食感なのですが、冬場しかやっていないメニューなのです。そうですか。もう牛もつ煮込みの季節に入ってきましたか。さっそくいただきましょうね。

うふふ。今年もまた思わず笑ってしまうくらいおいしい煮込みに仕上がってますねぇ。これでまた楽しみがひとつ増えたなぁ。

煮込みでビールを飲み終えて、今度はサンマの塩焼き(400円)をいただいてホッピーです。ホッピーをたのむと1合コップに入った焼酎(ナカ、250円)と瓶入りホッピー(ソト、200円)の他、氷入りのサワーグラスが出されます。これでなんと3杯分のホッピー割りが作れるのです。

なお、メニューにはこれとは別にホッピー酎(350円)という表記もあり、こちらは氷入りのサワーグラスになみなみと(8分目くらいまで)入れられた焼酎が出され、それとは別に瓶入りホッピー(ソト)が出されます。こちらはチビチビとソトを足していきながら、少しずつホッピー割りをいただくというスタイルになります。

サンマもまたこの季節の物ですねぇ。おいしいなぁ。

イワシやマグロの漁獲量が減ってきて値段が上がったりしているそうですが、サンマは大丈夫かなぁ。……なんてことを思いながら、すっかり完食いたしました。

最後は定番のポテトサラダ(250円)をいただいて終了。1時間半の滞在は1,930円でした。ごちそうさま。また牛もつ煮込みを食べにきますね!

060924a 060924b 060924c
「バクダン」 / ビールと牛もつ煮込み / 煮込みのシマチョウ

060924d 060924e 060924f
サンマ塩焼きとホッピーセット / サンマ完食 / ポテトサラダ

店情報前回

《平成18(2006)年9月24日(日)の記録》

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ゆったりのんびり … 近所のバー

刺身を堪能した後は近所のバーでしめのお酒です。まずいただいたのは秋らしく梨(ナシ)とブランデーのカクテル「ハッピー・プリンセス」(730円)。このバーのフルーツカクテルはすべてフレッシュフルーツを使ったもの。「ハッピー・プリンセス」も梨の皮をむいて、実をミキサーで砕くところからはじまります。

魚介類も夏の名残と冬のはしりが混在するいい季節ですが、果物もそうなんですね。今日のおすすめカクテルのメニューにもスイカの「マジィ・ルージュ」(580円)や巨峰の「エスポ・アール」(840円)、パイナップルの「ハバナ・ビーチ」(680円)、桃の「エンゼル・ハート」(680円)などが並んでいます。

梨の風味たっぷりの「ハッピー・プリンセス」をお通し(310円)の枝豆とスモークチーズをつまみながらいただきます。

今日のバーには先客はなし。マスターは話しかければいろんなお話を聞かせてくれますが、黙っていればマスターも黙っている。ボォーッと静かな時間を過ごすことができるのです。こういう空間もバーならではですね。まさにゆったりと酒場浴です。

1杯で帰る予定だったのですが、あまりのゆったり感にもうちょっと。今度は「ボウモア12年」をストレートでいただきます。「ボウモア」は私の大好きなアイラ島のウイスキーのひとつ。ゴクンと飲み干したときに、鼻の奥からフッと香る海草のような香りがいいのです。

料理もいただこうかな。今日はなんだかスモークサーモン(520円)や紅茶鴨の燻製(480円)など、燻製系の料理に引かれるなぁ。よし。サバの燻製(480円)をいただきましょう。

皮付きのまま燻製にされたサバは、特にその皮の部分が美味。これはいいできですねぇ!

「ボウモア」に続いては「カティサーク12年」をミスト(クラッシュドアイスで作るロック)でいただきます。カティサークは「最後のティー・クリッパー」と呼ばれている帆船の名前で、10年ほど前に仕事でイギリスに出かけたときに本物(展示されているもの)に乗ってきたのです(関連記事)。最新快速帆船として建造されながらスエズ運河の開通などにより帆船の時代は終わりを告げ、汽船にとってかわられていったという悲しい船なのです。ウイスキー「カティサーク」のラベルの絵に描かれている帆船が、このカティサーク号です。

ゆったりのんびり2時間弱の滞在は2,990円でした。どうもごちそうさまでした。

060922j 060922k 060922l
ボウモア12年 / サバの薫製 / カティサーク12年

店情報前回

《平成18(2006)年9月22日(金)の記録》

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刺身が食べたくて … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

刺身が食べたくて「竹よし」です。午後9時の店内はカウンターに先客が4人。しかし奥側の3人連れはまさに今お勘定をしているところ。私もカウンターの手前のほうに腰をおろし、彼らのお勘定が終わるのを待ちます。なにしろ店主ひとりで切り盛りしているので、一度にふたつ以上のことはできないですからね。

「はい。お待たせしました」とおしぼりを渡してくれる店主に瓶ビール(中瓶、500円)と刺身の盛り合わせ(1,000円)を注文します。「ビールはアサヒとキリンが選べますよ」と店主。へぇ。そうなんだ。ここはずっとアサヒ(スーパードライ)だったのですが、常連さんの中にひとり「キリンじゃないと飲まない!」という人がいて、その人用に常に何本かのキリン(ラガー)は置いていたのです。それが定常的になったんですね。じゃ、この店ではあまり飲んだことがないキリンをいただきましょう。

今日のお通し(200円)はホタテの小柱を中心に、カニと生湯葉を盛り、三つ葉が添えてポン酢醤油をかけたもの。お通しの段階からすばらしい品ですね。生の小柱がうまいや! こうなると燗酒ですね。まだビールをいただいている途中ではありますが、早々と燗酒(菊正宗、350円)を注文します。

そして出てきた刺身盛り合わせ(1,000円)はシマアジ、カツオ、メジマグロ、キンメダイの腹身、ヒラメの5点盛りです。よーし。どうだこの脂のよくのった戻りガツオ。そしてつややかなキンメダイの腹身。活じめのヒラメはエンガワも添えられています。シマアジ、メジマグロ、キンメダイは山葵醤油で、戻りガツオは生姜醤油で、そしてヒラメは紅葉おろしの入ったポン酢醤油でいただきます。くぅ~っ。燗酒も進むのぉぉ。

燗酒は菊正宗がなくなったとのことで、おかわりからは辛口・菊水(450円)の燗酒です。昨日まで30度近かった最高気温が、今日はガクンと下がって25度。早い時間から燗酒がたくさん出たんだそうです。「常に品切れないようにしておかないといけないのに、すみませんねぇ」と恐縮する店主。奥に菊正宗のストックが1本はあるつもりでいたら、なかったんだそうです。

先客のおにいさんは帰られましたが、店内には常連のWさんやAさんもあらわれてにぎやかになってきました。

店主も話の輪に加わって、今日用意しているいろんな食材を見せてくれます。タイの頭酒むし(600円)用のタイの頭はヒレの少し後ろでカットされており肉もたっぷり。大たいら貝(800円)もでかいなぁ。そして刺身盛り合わせの中にも入っている活じめヒラメの肉厚なことといったら! 活じめヒラメの肝や卵巣もすばらしい。これらは単品で活じめヒラメの刺身(600円)を注文した人に添えられるのかな。

「今日はアンキモもいいんですよ」と見せてくれる生のアンキモのでかいこと。そして蒸して冷ましたアンキモも美しい。「ちょっと食べてみますか」とひとりに一切れずつサービスしてくれました。ありがとうございます。

いろいろ見せてもらった材料の中から、Wさんは秋鮭ハラス焼き(500円)を、Aさんはアンコウ唐揚げ(700円)を、そして私がマテ貝網焼き(500円)をもらって3人でわけっこします。夏の名残の魚介類と、冬のはしりの魚介類がいっぺんに楽しめるのがこの季節のいいところですね。やぁ、どれもおいしいや。

みなさんとの話もはずんで気がつけばもう閉店時刻の午前0時。日付けが変わっちゃいました。3時間の滞在で、菊正宗を1合と、菊水を3合いただいて、今日は3,900円でした。どうもごちそうさま!

060922a 060922b 060922c
瓶ビール / お通し / 燗酒

060922d 060922e 060922f
刺身盛り合せ / タイの頭などの食材 / アンキモ

060922g 060922h 060922i
秋鮭ハラス / アンコウ唐揚げ / マテ貝網焼き

店情報前回

《平成18(2006)年9月22日(金)の記録》

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大満足の小腹セット … 居酒屋「鳥佳(とりよし)」(横浜・上大岡)

横須賀中央から京急・快特で2駅(17分)、上大岡です。ここから単身赴任寮まではバスで10分ほど。最後にもう1軒だけ寄って帰りましょうか。スパッとバーでしめて帰れたりするとまたおもしろいのですが、いかんせん上大岡界隈のバー情報を知らないのです。いいお店があればぜひ教えてください。

ということでバーではなくて、最後のしめは「鳥佳」です。先日、G.Aさんの「陸ボケ日記」の中(2006年7月11日の日記)で「鳥佳」の小腹セット(700円)というメニューが紹介されていて気になっていたのです。

「鳥佳」は向かって左(駅に近い側)の座敷席入口と、右(交差点側)のカウンター/テーブル席入口の二つの入口があります。今日もいつものように右側の入口へ。平日(午後8時過ぎ)ながら「鳥佳」の店内は9割方の入り。テーブル席はすべて使われていて、カウンターが2席ほど空いているのみ。そのカウンターの、ちょうど焼き台の前に陣取り、飲み物はウーロンハイ(420円)をもらい、件の小腹セット(700円)を注文します。

小腹セットの1品目としてまず出されたのはレバ半生(タレ)。トンと黒七味をいっしょに出してくれるのがうれしいですねぇ。レバ半生は塩でいただくことが多いのですが、こうやってタレで食べてみると、これもこれでいいもんです。黒七味ともよく合います。

続いてはシロ(タレ)。クルクルっと巻いた状態で串に6個刺されたシロは、焼き加減も絶妙で、プリッとした食感に陶酔してしまいます。これはすごいっ!!

シロを食べ終えたタイミングでカシラ(塩)、コブクロ(塩)、タン(塩)の3本が一皿で出されます。これがまたつややかな焼き加減でおいしいなぁ。

そして生シラスが出されて小腹セットは終了です。今日は横須賀で生サクラエビもいただいたし、ここで生シラスもいただいて、まさに駿河湾の海の幸づくしですね。それにしてもこの生シラス。単品でいただくと300円で、5本のもつ焼きが各130円なので、合わせると950円にもなってしまう。これが小腹セットだと700円なのだから驚きです。「サービス品なんですよ」と焼き台の店主も笑っています。この店には他にもおまかせセット(1,200円)と鳥佳セット(2,000円)のセットメニューが用意されています。これらも食べてみなきゃなぁ。

セットを食べ終えて、次はシメジ(160円)をいただきます。焼き鳥屋さんによっては、焼き台の前に熱よけのためかアクリル板のようなのがあったりするのですが、この店はダイレクトに焼き台を見ることができます。夏場は熱かったりもするのですが、自分の注文の品が焼きあがっていく様子を見るのもまた楽しいですね。とても大きいシメジが焼けていくにしたがって小さく縮んでいきます。そしてできあがったシメジの芳ばしいこと。んー。やっぱり大好きだなぁ、これ。

この辺で終わりにしようかなぁ、と思ってるときに、となりのお客さんからツクネ(130円)の注文が入ります。「あ。ツクネ、私もください。塩で!」。思わず便乗注文してしまいます。ということで、最後は表面がカリッと焼けたツクネでしめて終了です。

約1時間の滞在は1,410円でした。うーん、大満足!

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「鳥佳」 / ウーロンハイ / レバ半生(タレ)

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シロ(タレ) / カシラ、コブクロ、タン(塩) / 生シラス

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焼き台のシメジ / シメジ / ツクネ(塩)

店情報前回

《平成18(2006)年9月19日(火)の記録》

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横須賀湯豆腐で横須賀ホッピー … 大衆酒場「銀次(ぎんじ)」(横須賀中央)

興津屋」でバッタリと出会ったYさんと、トコトコと歩いて横須賀中央駅界隈の飲み屋街へと向かいます。「興津屋」からは汐入駅へ7分ほどで出られるほか、横須賀中央駅へも10分ほどで着くとのことで、どちらに出るのもそれほど苦にならないのです。「もともと酒場好きは街歩き好きでもあるよね」とYさん。たしかに。古い酒場街を歩くのは大好きで、気がつくと30分、40分と歩いてしまっていることもよくあります。

横須賀中央の酒場街に入ってくるとまず出てくるのが「泡屋」(正式には「第二泡屋」)。ここは泡盛が飲める老舗で、少し前までは「泡屋」と「第二泡屋」の2軒で営業していたのですが、その後当時の「泡屋」は閉店し、ここ「第二泡屋」だけが残っているようです。その左手は先日も行った「天国」。横に広い入口ごしに今日もにぎわっている様子が伝わってきます。この先左手の、朝から開いてる大衆酒場「もーり」のところで左に折れて、向かった先は「銀次」(正式には「銀次 第二酒場」)です。

店内左手に奥に向かって伸びてから左に折れるL字カウンター、右手にはテーブル席。午後7時前のこの時間、店内は7割程度の入り。我われ2人もカウンターの奥のほう、ちょうどL字に曲がる角の手前あたりに陣取り、ここもやはりホッピー(400円)をもらうと、お通し(サービス)は小皿に盛られた刻み漬物です。

ホッピーは、普通に作っても3杯くらいいただくとできあがってしまうくらいよく効く飲み物。ビールと同じくらいの度数(5%くらい)と高をくくっているとガッツリとやられてしまうのです。ましてや横須賀ホッピーは焼酎の割り合いが高くてアルコール度数で言うと7~10度近くにもおよんでいるのではないかと思います。私もこれで3杯目(1軒1杯ずつ)。気をつけなきゃね。ちなみにここも焼酎は「源氏」です。

「銀次」と言えば“横須賀湯豆腐”とも呼ばれる、丸ごと湯であっためた豆腐の上に練り辛子をべったりと塗って、カツオ節をたっぷりとかけていただくスタイルの湯豆腐(350円)が名物。Yさんはさっそくそれを注文します。私はシコイワシの刺身を注文しますが、「ごめんなさい。今日は売り切れました」とのこと。それは残念。モツ揚げ(砂肝を素揚げしたもの。300円)にしようか、それとも私も湯豆腐にしようかとちょっと迷ったのですが、Yさんの目の前の湯豆腐があまりにおいしそうなので、私も湯豆腐(350円)に決定します。

湯豆腐は常に1~2丁分ずつくらいが湯の中でスタンバイされているのですが、先ほどYさんがもらった分でスタンバイ分は終了。「少し待ってくださいね」と言いつつ、湯豆腐用の大鍋に豆腐が投入されます。

この店はカウンターの中で3人の女性が働いているほか、奥の厨房で何人かの男女が働いているのですが、すばらしいのは手空きの時間の様子です。カウンターの中の女将さんがL字の角の近くで、揚げ物を担当するおねえさんはL字の入口部分で、そしてもしかすると女将さんの娘さんなんでしょうか、比較的若めの女性がカウンターの奥の壁の近くに、ちょうどそれぞれが三角形の頂点になるような位置に立ち、両手を体の前に自然に合わせて無駄口をきくこともなくお客さんたちの様子を見ているのです。だれかが注文しそうな素振りを見せると、一番近い人がスッとその場に向かいます。これができるから名店なんでしょうねぇ。

さぁ、湯豆腐もできあがってきました。Yさんは生姜(谷中生姜、300円)とホッピーのソトのみも追加。酔った後は、生姜のようなピリッとパンチが効いたつまみも口の中がしゃっきりとしていいんですよねぇ。

これまた約1時間を過ごして、ふたりで2,050円でした。

「銀次」を出て左には戻らず、右方向にいったん行ってから次の角を左に曲がり横須賀中央駅方面へと向かうと、右手の人だかりが焼き鳥の「相模屋」、道路を渡って新しい「銀次」(正式には「銀次 第一酒場」)の横を通り左へ曲がると酒蔵「お太幸」や「中央酒場」、最後は駅前広場の酒蔵「源氏」といった店々が次々にあらわれてきて飽きさせません。いい街ですよねぇ。また来なきゃね。

060919s 060919t 060919u
「銀次」 / ホッピー / お通しの刻み漬物

060919v 060919w 060919x
湯豆腐 / 棚に並ぶ源氏焼酎 / 谷中生姜

店情報前回

《平成18(2006)年9月19日(火)の記録》

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ドブ板通りを抜けて … 大衆酒場「興津屋(おきつや)」(横須賀・汐入)

京急・汐入駅側からドブ板通りに入ると、そこにはスカジャン(ヨコスカジャンパー)の専門店があったり、服屋さんのマネキン人形が外人で衣装も派手目だったり、バーの入口の表記は英文だけだったりと、なかなか不思議なストリート。そんなドブ板通りを進み、左手にベース(米海軍基地)の入口があるところを右に曲がると、そこが昭和2年創業で、来年には開店80周年を迎えようかという老舗酒場「興津屋」です。

紺ののれんをくぐり、入口のサッシ引戸を開けて店内に入ると、店内は右手にL字カウンター、さらに店の奥にも横向きの直線カウンターがあり、フロアには4人掛けテーブルが4卓ほど並んでいます。午後6時前のこの時間、数名の常連さんと思しきお客さんたちが奥の直線カウンターに座っているほか、L字カウンターにもそれぞれ男性ひとり客が2人ほどくつろいでいます。奥のカウンターが人気があるのは、ちょうど正面にテレビがあるからなんでしょうね。テレビは奥の座敷1室をぜいたくに使って鎮座していているのです。きっとテレビが貴重品だったころから、この場所に鎮座してたんでしょうねぇ。

私も入口すぐの、L字短辺の部分に腰をおろし、ここでもはやりホッピー(450円)を注文します。店を切り盛りしているのは、なんだか近所の主婦といった風情の女将さんひとり。すごい老舗なので、もっと高齢の方が切り盛りされてるのかと想像していたので、びっくりです。

ホッピーとともに出されたお通しはキャベツの漬物(塩もみ?)。ここもお通しはサービスのようです。

ここのホッピーは「キンミヤ」こと「亀甲宮」。横須賀方面では「源氏」焼酎が幅をきかせている中、この老舗が「キンミヤ」というのはおもしろいですね。しかも生ビールジョッキではなくて、ホッピー専用のグラスです。焼酎がふたつ目の星(110cc)まで入ってるのが横須賀ですねぇ。(通常はひとつ目の星(70cc)まで)

グッとひと口飲んで顔をあげると、なんとL字カウンター長辺手前に座っているのは、先日酒場関係の取材でお世話になったYさんです。Yさんは勤務先が都内、ご自宅は湘南方面なので通勤経路上ではありません。聞けば、やはりわざわざ足をのばして来られたとのこと。Yさんもこの店ははじめてとのこと。はじめてきた店でバッタリと知り合いに出会うとは!

しばらくYさんと話をした後、おもむろに店内を観察します。お客さんは年配の男性ひとり客が多くて、ほとんどの人がお互いに顔見知りといった状態。飲み物はホッピーのほかにビール、日本酒があり、つまみは塩豆(100円)、チーズ(100円)からはじまって、イカ塩辛(150円)、刺身ブツ(たぶんマグロ、300円)など15品ほど。おもしろいのは英文の飲み物メニューもあることで、「HOPPY BEER \450」「Lemon Hi \450」などの張り紙と並んで「IF YOU BREAK GLASS IT WILL COST YOU \500」(グラスを割った場合には500円いただきます)なんて張り紙もあります。盛り上がった外人さんたちがグラスを割ることが多かったんでしょうか。

そんな中からまずいただいたのは生さくら海老(300円)。きれいなピンクのサクラエビには、わさび漬けも添えられています。駿河湾の海の恵みが生でいただけるのはありがたい。

あまりのおいしさにチマチマつまむことも忘れて一気に食べてしまいましたので、もう一品なにかいただきましょうか。えーと。おから(200円)がいいかな。「はい」とカウンター奥の厨房で準備する女将さん。ここも厨房も含めて女将さんひとりで切り盛りなんですね。「ひじきをたっぷりと入れたら、黒っぽくなっちゃって…」と女将さん。しっとりと具沢山のおからは、砂糖的な甘さたっぷりで、ホッピーによく合います。おふくろの味ですねぇ。

奥のカウンターの向こうの壁、テレビの左側には相撲の取り組み札がまるで短冊メニューのようにかけられていて、今日の勝敗がひと目でわかるようになってるのもおもしろい。相撲の話題、地域の話題、そして共通の知人の話題で、それぞれみんなひとり客の店内なのになんとなく一体感があります。これは古くから続く人気のある大衆酒場に共通する特長ですね。

約1時間の滞在は950円でした。どうもごちそうさま!

060919g 060919h 060919i
スカジャン専門店 / マネキンも外人 / すべて英文表記のバー

060919j 060919k 060919l
ドブ板通り / 「興津屋」 / 出されたホッピー

060919m 060919n 060919o
ホッピーとお通し / カウンター席あたり / 生さくら海老

060919p 060919q 060919r
テーブル席の様子 / おから / 英文メニュー

店情報

《平成18(2006)年9月19日(火)の記録》

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店情報: 大衆酒場「興津屋(おきつや)」(横須賀・汐入)

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  • 店名: 大衆酒場「興津屋」(おきつや)
  • 電話: 046-822-4371
  • 住所: 238-0041 神奈川県横須賀市本町2-19
  • 営業: 17:00-21:00、土日祝休
  • 場所: 京急・汐入(しおいり)駅からドブ板通りを進み、左手に米軍基地の入口がある交差点を右折した右手。駅からは徒歩約10分。ホテルニューヨコスカの目の前。
  • メモ: 昭和2(1927)年創業の老舗酒場。木造の建物は昭和23(1948)年頃の築らしい。店内のメニューは英文併記。現在は女将さんがひとりで切り盛り中。キンミヤ・ホッピーが450円。その他の飲み物は、ビール(大)500、(小)350、清酒400、清酒(花春)300、焼酎350、レモンハイ450、トマ酎450。
    つまみは刺身ブツ300、いか刺し300、オクラ200、トマト200、納豆100、塩豆100、南京豆200、バターピーナッツ(柿の種入り)200、グリンピース100、チーズ100、サラミ200、いかの塩辛150など。(2007年6月調べ)

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食堂でも横須賀ホッピー … 大衆食堂「一福(いちふく)」(横須賀・汐入)

横須賀での仕事を終えて、今日は汐入(しおいり)です。汐入駅の北側、国道16号線と平行するように横須賀中央方面に向かって伸びている通りが有名な「ドブ板通り」。昔はこの通りの脇を流れるドブに、たくさんのドブ板が架けられていたことから、この名前が付いたのだそうです。そしてその「ドブ板通り」に入るすぐ手前にある「和洋中華・各種定食」と書かれた大衆食堂が、今日の目的地のひとつ、「一福」なのです。

うーむ。見た目はいかにも大衆食堂だなぁ。大丈夫かなぁ。恐る恐るのれんをくぐり、入口引き戸を開けると、いかにも古めかしい(←ほめ言葉です!)店内は左手に直線カウンター5席、右に4人テーブルが2つ、さらにその右に小上がり座敷があって4人座卓が2つあるほか、店の奥はPの字型に広がっていて、テーブル席が並んでいるようです。

「いらしゃいませ」と迎えてくれるおかあさん。夕方早いこの時間(午後5時ごろ)、この大きなお店をひとりで切り盛りされているようです。逆にお客さんもカウンター中央部に年配の男性客ひとりだけと、店の中はガラーンとした状態。私もカウンターの一番手前側に腰をおろしながら、まずはホッピーを注文します。まだメニューは見ていませんが、先客のおじさんの前にもホッピー瓶が出てるので迷わずホッピーにした次第。

すぐに用意されるホッピーは生ビールジョッキに氷なし、焼酎たっぷりのいわゆる“横須賀ホッピー”。ソト(瓶入りホッピー)をジョッキすり切りまで入れても、瓶の中にまだ残ってしまいます。横須賀あたり(横浜以西?)ではホッピーは当たり前のように400円以上することが多い。この店もホッピーは480円です。お通しは小皿に盛られたモヤシの酢漬けです。

ホッピーとお通しを持ってきてくれると、別に注文をうながすわけでもなく、すっと店の奥にあるテレビの前に戻り、大相撲観戦に余念のないおかあさん。このあたりも大衆食堂っぽくていいですね。

モヤシを1、2本ずつチマチマとつまみ、ホッピーを飲みつつ、じっくりとメニューの確認です。そばやうどんからはじまって、ラーメン、丼もの、定食類と、まさに表の看板どおり和洋中なんでもござれの数十品。酒の肴もそろっていてお新香(200円)、チーズ(220円)、目玉焼き(230円)、フレンチフライ(250円)、ポテトサラダ(280円)、ハムサラダ(330円)、ぶつ切り(330円)、いかふらい(350円)、いかさし(400円)、ホルモン(モツ)400、餃子(400円)、いか納豆(430円)、まぐろ納豆(450円)、あじ塩焼(450円)など定番ものが並んでいるほか、目につくのはひとり用の鍋物の充実ぶり。たらちり(400円)、とん鍋(500円)、カキ鍋(500円)、牛鍋(550円)、寄せ鍋(500円)と値段もうれしいですね。

先客のおじさんが「おーい」と軽く声をかけると「はいはい」とすぐにやってくるおかあさん。おじさんはホッピー(480円)をおかわりしマグロの刺身(500円)を注文します。そうか。横須賀は三崎漁港にも近いのでいいマグロが多いですもんね。

注文を受けたおかあさんはまずホッピーを用意し、奥の厨房に入ります。ここからは厨房の様子はよく見えないけど、もしかすると料理もおかあさんが作ってるのかな。ひとりで全部やるのは大変そう。これだけの規模(50人くらいのキャパシティ?)のお店なので、ピーク時(昼食時や午後6時半以降)にはあと何人かやって来るんでしょうね。

おじさんのマグロが出されたタイミングで、おかあさんに「メニューにあるポークソテー(450円)と豚テキ(とんてき、450円)はどう違うんですか?」と聞いてみると「ポークソテーはトマトケチャップ。豚テキは生姜と醤油味なんです」とおかあさん。それじゃ、豚テキのほうをお願いします。

おかあさんの返事からはどんな料理かイメージがわきにくかったのですが、出てきた豚テキは、ポークソテーの肉で作った生姜焼き。なるほどね。これはおいしい。キャベツの千切りに加えて、ポテトサラダが添えられているところもうれしいですね。

豚テキを食べ終えるころに、となりのおじさんはまたホッピーをおかわり。いつから飲んでたのかは知りませんが、私が来てからでもすでに3杯目ですからねぇ。強いなぁ。

新たなお客さんが入ってきてビールと焼き飯を注文したところで、私のほうは終了とします。約40分の滞在は930円。横須賀のほかの多くの店と同じく、ここもお通しはサービスなんですね。どうもごちそうさま。

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「一福」 / ホッピー / もやし酢漬け

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店内の様子 / とんてき / カウンター

店情報

《平成18(2006)年9月19日(火)の記録》

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店情報: 大衆食堂「一福(いちふく)」(横須賀・汐入)

    一福
  • 店名: 食事処・酒処「一福」(いちふく)
  • 電話: 046-822-3881
  • 住所: 238-0041 神奈川県横須賀市本町3-12
  • 営業: 11:00-22:00、日休
  • 場所: 京急・汐入(しおいり)駅からドブ板通りに入る入口のところにある。駅から徒歩2分ほど。
  • メモ: 昭和24(1949)年創業の大衆食堂。かつては米軍基地の組合食堂だったそうで、和洋中さまざまなメニューがそろっている。食堂ながら酒類、つまみも豊富で早い時間から飲んでいる人も多い。
    〔そば・うどん〕かけそば・うどんかけ390、もり390、ざる450、塩味うどん390、タヌキうどん・そば(冷し)440、キツネうどん・そば(冷し)440、玉子とじうどん・そば470、肉うどん・そば470、鴨南うどん・そば470、おかめうどん・そば470、カレーうどん・そば470、とろろうどん・そば490、天ぷらうどん・そば570、力うどん・そば470、鍋焼きうどん(年中無休)590、炒めうどん(醤油味)470、炒めうどん(ソース味)470、炒めうどん(ケチャップ味)470、味噌汁うどん470、ひやむぎ(年中無休)500、天ざる620、ざるとろ570、小田巻うどん570、サラダうどん570。
    〔中華そば〕ラーメン430、みそラーメン530、もやしそば500、にくそば530、サンマーメン530、ワンタンメン530、たまごそば500、五目そば580、タンメン500、チャンポン530、冷やし中華(年中無休)600、やきそば(固焼きそば)530、炒めそば(ソース味)500、チャーシューメン600、チャーシューワンタンメン700、ワンタン430。
    〔スープ・椀物〕野菜スープ370、玉子スープ370、肉スープ420、豚汁280、ぶり汁(時価) 260、なめこ汁260、赤だし210、味噌汁150。
    〔丼物〕玉丼480、親子丼560、かつ丼580、牛丼580、とんかつ丼(ソースかつ丼)580、天丼(並)580、天丼(上)650、きつね丼480、中華丼530、カレーライス480、カツカレー580、ハヤシライス500、カツハヤシライス600、チャーハン480、オムライス530、フライドライス480、カツランチ580、ハンバーグランチ580、海老フライランチ580、ひれかつランチ680、カキフライランチ630、酢豚ランチ630 680、チキン唐揚オムライス930、コロッケオムライス730。
    〔定食(大盛は+80円)〕焼肉定食680、海老天定食730、野菜天定食580、魚天定食600、カキフライ定食680、魚フライ定食600、刺身定食730、とんかつ定食680、ひれかつ定食730、ハンバーグ定食680、麻婆豆腐定食680、とんてき定食680、焼魚定食610~、煮魚定食610~、牛肉豆腐定食680 630、牛すじ定食730、ホルモン定食630 680、おでん定食630、蒸し鶏の香味ソース定食730。
    〔鍋物〕たらちり450、とん鍋550、かき鍋550、牛鍋600、寄せ鍋500 550、べんけい雑炊(味噌味・醤油味)500、カキ雑炊(味噌味・醤油味)500。
    〔一品料理(セットメニューは+280円)〕酢の物330、あじ刺身430、まぐろ刺身530、白身刺身(時価)、いか刺身430、たこわさ430、魚フライ380、いかフライ410、カキフライ480、海老フライ530、とんかつ480、ひれかつ580、ハンバーグ480、餃子400、牛肉豆腐480、麻婆豆腐480、野菜の天ぷら380、魚の天ぷら380、海老の天ぷら530、カキの天ぷら530、野菜炒め330、ウインナー野菜炒め330、レバー炒め430、レバー野菜炒め430、目玉焼き260、ハムエッグ310、卵焼き310、たらこ330、山かけ530、月見380、お新香230、ポークソテー480、とんてき480、焼魚各種(時価)、煮魚各種(時価)など。
    飲み物:生ビール大970 990・中580 590・小460 490、瓶ビール(大瓶)(キリンラガー・キリンクラシックラガー・キリン一番搾り・サッポロ黒ラベル・アサヒスーパードライ)各620 650(エビスビールは650 680)、お酒:富久娘(一合)290 320、剣菱(一合)480 510、八海山(一合)590 620、冷酒(生貯蔵酒1本)600 640、焼酎:ウーロンハイ370 390、ピッチサワー(レモン)370 390、酎ハイ370 390、お茶割り370 390、トマトハイ390 410、梅サワー390 410、青りんごサワー390 410、ライムハイ390 410、ホッピー480 500、黒ホッピー480 500、ソフトドリンク(オレンジジュース・コーラ・トマトジュース・ウーロン茶・緑茶)各220。
    〔この他、黒板メニューや短冊メニューがあり。〕
    《2018年7月の例》板ワサ280、こはだ酢400、にんにく芽いため450、湯豆腐350、明太子450、〆サバ450、たぬき奴310、豚のキムチ鍋680、インゲンおひたし380、インゲン酢みそあえ380、ブロッコリー380、サバ竜田揚450、冷トマト280、空豆400、厚揚げ280、ニラレバ550、わけぎぬた380、タラコ340、ベーコンエッグ480、まぐろのぬた530、ぶり照焼500、ぶり塩焼500、かつを刺身590、ねぎトロ430、かんぱち刺身590、赤貝ひも刺身530、ぶり刺身550、新玉スライス400、豚バラ肉豆腐480、マグロかま焼き680、あじ干物焼400、めざし焼350、赤魚粕漬焼580。チーズクラッカー310、枝豆300、もろキュー350、ニラおひたし350、ホウレン草おひたし350、みつわさ(今だけ)250、チーズ300、牛スジ煮込み530、おでん430、ホルモン430、ギョーザ350、コロッケ350、メンチカツ380、串カツ480、オニオンフライ380、かぼちゃフライ380、白身フライ500、フレンチポテト300、チーズ揚げ350、オニオンスライス(玉子がけ)400、メゴチ天530、なすのしぎ焼380、むし鳥の香味ソース500、キス天530。いか刺身430、アジ刺身430、鮪刺身530、しらすオロシ330、酢の物330、たこわさ430、魚天380、野菜天380、イカ天410、カキ天530、海老天530、海老フライ530、イカフライ410、さけフライ480、アジフライ380、オニオンフライ380、カキフライ480、さけ照500。
    《2013年9月の例》冷奴230、厚揚げ280、チーズ300、塩辛300、枝豆320、もろキュー350、ポテトサラダ330、オニオンスライス(玉子がけ)400など。 おでん400、ホルモン(モツ)430、牛スジ煮込530、レバニラ550、酢豚600など。 フレンチポテト300、コロッケ350、チーズ揚げ350、オニオンフライ380、かぼちゃフライ380、メンチカツ380、串カツ480など。 あじの干物300、ししゃも焼400、あじ干物焼400、さば味噌煮400、さんま塩焼480、カマス塩焼480、ぶり照480、赤魚粕漬焼480、赤かれえ煮魚700、大ぶりかま焼950など。 サバ立田揚げ350、ゲソ揚げ360、アジフライ380、イカ天410、帆立フライ480、白身フライ500、メゴチ天520、キス天520、かれえ素揚げ530など。 やりいか刺身550、かつを刺身500、すずき刺身500、かんぱち刺身550、赤貝刺身580、平貝刺身600、〆さば430など。
    (2013年9月調べ、2018年7月確認

    〔そば/うどん〕かけそば/うどん350、もり350、ざる410、塩味うどん350、タヌキうどん/そば冷やし400、キツネうどん/そば冷やし400、玉子とじうどん/そば430、肉うどん/そば430、鴨南うどん/そば430、おかめうどん/そば430、カレーうどん/そば430、とろろうどん/そば450、天ぷらうどん/そば530、力うどん/そば430、鍋焼きうどん(年中無休)550、炒めうどん(醤油味/ソース味/ケチャップ味)430、味噌汁うどん430、ひやむぎ(年中無休)460、天ざる580、ざるとろ530、小田巻うどん530、サラダうどん530、〔中華そば〕ラーメン380、みそラーメン480、もやしそば450、にくそば480、サンマーメン480、ワンタンメン480、たまごそば450、五目そば530、タンメン450、チャンポン480、冷やし中華(年中無休)550、やきそば(固焼きそば)480、炒めそば(ソース味)450、チャーシューメン550、チャーシューワンタンメン650、ワンタン380、〔スープ/椀物〕野菜スープ330、玉子スープ330、肉スープ380、豚汁230、ぶり汁230、なめこ汁230、赤だし180、味噌汁120、〔丼物〕玉丼430、親子丼510、かつ丼530、牛丼530、とんかつ丼(ソースかつ丼)530、天丼(並)530、天丼(上)600、きつね丼430、中華丼480、カレーライス430、カツカレー530、ハヤシライス450、カツハヤシライス550、チャーハン430、オムライス480、フライドライス430、カツランチ530、ハンバーグランチ530、海老ランチ530、ひれかつランチ630、カキフライランチ580、酢豚ランチ580、チキン唐揚オムライス880、コロッケオムライス630、〔定食〕焼肉定食630、海老天定食680、野菜天定食530、魚天定食530、カキフライ定食630、魚フライ定食530、刺身定食680、とんかつ定食630、ひれかつ定食680、ハンバーグ定食630、麻婆豆腐定食630、とんてき定食630、焼魚定食610~、煮魚定食610~、牛肉豆腐定食630、牛すじ定食680、ホルモン定食580、おでん定食580、蒸し鶏の香味ソース定食680、〔鍋物〕たらちり450、とん鍋500、カキ鍋500、牛鍋550、寄せ鍋500、べんけい雑炊(味噌味・醤油味)450、カキ雑炊(味噌味・醤油味)450、〔一品料理〕酢のもの300、あじ刺身400、まぐろ刺身500、白身刺身(時価)、いか刺身400、たこわさ400、魚フライ350、いかフライ350、カキフライ450、海老フライ500、とんかつ450、ひれかつ550、ハンバーグ450、餃子400、牛肉豆腐450、麻婆豆腐450、野菜の天ぷら350、魚の天ぷら350、海老の天ぷら500、カキの天ぷら500、野菜炒め300、ウインナー野菜300、レバー炒め400、レバー野菜炒め400、目玉焼き230、ハムエッグ280、卵焼き280、たらこ300、山かけ500、月見350、お新香200、ポークソテー450、とんてき450、焼魚各種(時価)、煮魚各種(時価)。この他、お好み料理各種あり。大盛りは80円増し。
    飲み物:生ビール大920、中550、小440、瓶ビール(大瓶)各580(エビスは610)、日本酒:富久娘(一合)290、剣菱(一合)480、八海山(一合)590、冷酒(生貯蔵酒、1本)600、焼酎:ウーロンハイ370、ピッチサワー(レモン)370、酎ハイ370、お茶割り370、トマトハイ390、梅サワー390、青りんごサワー390、ライムハイ390、ホッピー480、黒ホッピー480、ソフトドリンク220。
    この他、黒板メニューや短冊メニューがあり、たとえば、岩さざえフライ350、そら豆380、ホタテ刺身500、サバ竜田揚げ430、新じゃが煮380、甘エビ天ぷら500、さんま塩焼450、トロぶつ450、いか煮430、石狩鍋680、まぐろユッケ400、まぐろトロ刺身700、かつお刺身500、つぶ貝刺身500、かんぱち刺身550、トマトサラダ450、しぐれカツ550、玉ねぎスライス玉子かけ380、しらすおろし300、金目煮魚700など。(2007年6月調べ)

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NIKKEI NET: 大人のOFF

NIKKEI NET: 大人のOFF」にインタビュー記事が掲載されました。よろしければご笑覧ください。
URL: http://off.nikkei.co.jp/contents/interview/news.cfm?i=20060924n4004n4

他にも興味深いインタビュー記事がありますので、併せてご紹介しますね。
 ・『居酒屋道楽』太田和彦さん
 ・『中央線で行く東京横断ホッピーマラソン』大竹聡さん

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ゆっくりと寿司屋酒 … 寿司「繁寿司(しげずし)」(荻窪)

やき屋」で一緒になった酒友たち(黒ブタさん、金魚屋さん、D介さん)とともに向かったのは、駅の反対側、南口にある昭和23(1948)年創業の老舗寿司屋、「繁寿司」です。

「こんばんは。4人です」と入ると、82歳になるご主人と、ニコニコ笑顔の娘さんが「いらっしゃいませ」と迎えてくれます。土曜日午後7時過ぎの店内には先客はなく、4人でL字カウンター長辺のところにずらりと並んで座り、燗酒を注文すると、カウンター奥の燗付け器で、娘さんが徳利に温度計を入れてきっちりと燗をつけてくれます。

今日のお通しは子持ち昆布。削ったばかりのカツオ節をのせて、醤油をちらりとかけていただくと、数の子のプチプチとした食感でお酒も進みます。

適当につまみを出していただくようにお願いしますが、若い男性ふたり(黒ブタさんとD介さん)は食欲旺盛で、いきなりにぎり(シメサバや玉子)ももらっています。うーむ。こうやって元気よくワシワシ食べてるふたりを見ると、年とともに食べる量も、飲める量も減ってきたのが哀しいなぁ。

お通しに続いてのつまみの1品目はサヨリ。大根と人参のツマの上に置かれた透き通る身が美しく、燗酒との相性も抜群です。娘さんが奥のコンロで炙ってくれたのはシシトウ。熱いところをちょいと塩をつけていただくと、とてもさっぱりとしていて、刺身の後のいいアクセントになります。

そして前回もいただいたシジミの味噌汁です。味噌汁はここの定番らしく、まるでお通しのように出されるのですが、顔を見てから作り始めるのでちょっとタイムラグがあるのでした。

ネタケースの中に大きなタコの足があるので「この吸盤のところをつまみでいただけますか?」とお願いしたところ、たっぷりの吸盤を出してくれました。クニュクニュコリコリの食感がいいですねぇ。

赤貝は身の部分を刺身で。燗酒もおかわりすると、「これもどうぞ」とブドウも出してくれました。さっきのサヨリ+シシトウもそうですが、今回の赤貝+ブドウも、いくら新鮮でも刺身をいただくとちょっと生っぽさが口の中に残るもの。それをシシトウやブドウがさっと洗い流してくれて、また刺身がおいしくいただけるんですね。

前回同様、ご主人の話をうかがったりしながら過ごすうちに気がつけば8時半。そろそろ握ってもらいますか。まずはやっぱりコハダがいいですねぇ。穴子もいただきましょう。

穴子は奥のコンロでさっと炙ってホンワリとあったかい状態で出されます。フワフワトロトロの味わいがよくて、思わず今度は塩味でおかわりすると先ほどは皮が上向きだったのに、今度は身が上向き。見た目も違っておもしろい。

続いては赤貝の柱(ヒモ)のにぎり。先ほどいただいた身の刺身もおいしかったのですが、ヒモのほうもこうやってにぎって食べるとうまいですねぇ。貝が続いて今度は帆立。海苔でくるっと巻いた帆立のにぎりは、ふわっと感じる甘みがすばらしいですね。

最後はシマアジでしめて終了。約2時間の寿司屋酒は4人で11,600円(ひとりあたり2,900円)でした。どうもごちそうさま!

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「繁寿司」 / 子持ち昆布 / シメサバ

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玉子 / サヨリ / シシトウ

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シジミの味噌汁 / ご主人 / カウンターの様子

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タコの吸盤 / 赤貝 / ブドウ

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コハダ / 穴子(タレ) / 穴子(塩)

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赤貝の柱(ヒモ) / 帆立 / シマアジ

店情報前回

《平成18(2006)年9月16日(土)の記録》

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サッと飲んでスッと帰る … 立ち飲み「やき屋(やきや)」(荻窪)

土曜日の今日、開店(午後4時)と同時に「やき屋」に来ることをねらっていたのですが、ちょっと出遅れてしまい、「やき屋」到着は午後5時。当然のように店内はすでにいっぱいで、まさに立すいの余地もない状態で、先に今日2軒目に行く予定だった「田中家」に行ってきたのでした。

「やき屋」店内左手のサブカウンターでは、近所の酒友である黒ブタさん、金魚屋さん、D介さんが飲んでいます。「こんちは」とあいさつしながら、ガランと空いたメインカウンターの一番手前側に立ち、お酒(230円)とイカ塩辛(150円)を注文します。お酒の銘柄は「北の誉(きたのほまれ)」。本当は燗酒がほしかったのですが、この時期まだ燗酒はやっていないとことで、冷酒をいただきます。なるほど、夏場は燗酒はやってないんですね。何度も「やき屋」に来ていながら、はじめて知りました。ここに来ると条件反射のようにホッピー(300円)をいただくことが多かったですからねぇ。最近、イカ+日本酒のうまさを再認識して、数回前から飲み物を日本酒にしてみているのでした。

ここのイカ塩辛は自家製で、まるでイカ刺しのワタ和えのようなフレッシュさ。それが小鉢にたっぷりと出されるのですからたまりません。チビチビといただけば、これだけでお酒の2杯や3杯はいけてしまうシロモノなのです。

このイカ塩辛だけでなく、イカ刺身やミミ刺身(イカミミの刺身)、ゲソワサなどのなま物からはじまって、イカゲソ焼き、イカミミ焼き、イカナンコツ焼きなどの焼き物、そして珍味わた和えやイカ納豆、ゲソ揚げ、イカ生姜棒や冬場のイカ大根(煮物)とずらりと並んだイカメニューがすべて150円(税別)で、しかもうまくて量も多いという、このところ流行りの「安くて良質の立ち飲み屋」のはしりのようなお店なのです。

イカ以外のメニューもシメサバ(200円)をのぞくとすべて150円。うなぎ肝焼きや刻み穴子、もつ煮込み、串刺フランク、みそきゅうり、つけもの、冷奴などが並んでいます。そんな中からつけもの(150円)をもらって、お酒(230円)もおかわりです。

つけものも自家製でキュウリとキャベツ。これまた小鉢にたっぷりと盛られます。

ふと気がつくと店内も再び満員状態。潮が満ち引きするように満員になったり、空いたりという波があるので、込んでいる場合でもひと回りしてくると入れることが多いのです。安いお店なので、お酒や料理を目の前に置いたままダラダラとしゃべってたりすることがないように、サッと飲んでスッと帰るの立ち飲み精神でのぞみたいお店です。

約40分の滞在は798円(760円+税)でした。いつもごちそうさま!

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「やき屋」 / お酒とイカ塩辛 / つけもの

店情報前回、関連記事:「黒ブタ.jp」)

《平成18(2006)年9月16日(土)の記録》

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荻窪北口の老舗酒場 … 居酒屋「田中家(たなかや)」(荻窪)

都内の渋めの酒場情報が多い「酒場遺産」によると荻窪駅北口に人にあまり知られていない古い大衆酒場があるとのこと。さっそく出かけてみました。場所は荻窪北口の旧闇市らしき一角(「やき屋」や「カッパ」のある一角)の一番阿佐ヶ谷寄り。青梅街道の信号交差点から2軒目にあります。

近所に住んでいることもあって、この店の存在そのものは知っていたのですが、古い一戸建ての店は外から見ると白いのれんに大きく「田中家」、端っこに小さく「食事処」と書かれているだけ。酒場にありがちな赤ちょうちんや電灯看板などがいっさいないため、これまではてっきり定食屋さんかと思っていたのです。

店内はL字カウンター9席(入口近くの短辺に3席、奥へ向かう長辺に6席)のみ。店は髪を頭のてっぺんで団子に結った女将さんがひとりで切り盛りしている様子。先客は店の一番奥にひとりのみです。私も長辺の一番手前、テレビのちょうど正面に座りまずはビール(キリンラガー大瓶、530円)を注文します。

本日一杯目のビールをググゥ~ッと飲んで、おもむろにメニューを確認。カウンター奥の壁にずらりと並ぶ短冊には焼き海苔の80円からはじまって、目玉焼き160円、シラスおろし160円、ニラ玉子焼き250円、冷奴270円、焼きナス330円と続き、一番高いのがマグロ刺身600円と全体的に安い。そんな中からベーコンエッグ(180円)を注文します。

注文を受けると女将さんは奥の厨房で料理を作り始めます。手前のカウンター区画と、奥の厨房区画の間には仕切りはなくて、女将さんが料理をする様子も見えるほか、女将さんも料理を作りながらもお客さんとちょっと話をしたりしています。

そして出されたベーコンエッグ(180円)はキャベツの千切りに目玉焼き。それとは別に炒めたベーコンが添えられています。半熟の黄身のところをツンと突き破って醤油を落とし、そこにベーコンをちょいちょいとつけていただいたり、箸で切り分けた白身をちょっとつけていただいたりするのが好きなんですよね。ひと口つまむごとにビールもごくり。トロリとした黄身ソースでいただくベーコンや白身が実にいいつまみになるのです。

奥の男性ひとり客は魚やおひたしを食べ終えて、そろそろとシメに入るようです。「今日はアサリ汁ある?」と問う男性に、「今日はないのよ。シジミ汁はできるわよ」と女将さん。「じゃ、シジミ汁をもらおう」という注文に、それからシジミ汁が作られはじめます。できたての味噌汁もうまいですよねぇ。

ビールの後は燗酒をいただくことにします。「お酒は昔の呼び方で一級と二級があります」とのこと。二級(メニュー上は“並”と表記、180円)は聞いたことのない銘柄だけど180円と言うのは安いなぁ。「斎藤酒場」や「魚三酒場」なみです。一級(300円)は「菊正宗」か「白鶴」とのことで、「菊正宗」をいただくことにしました。

合わせるつまみはナスのお新香(160円)。まな板の上に取り出したナス1本をひと口大に切り分けて出してくれます。お新香は他にカブ(170円)、キュウリ(160円)もあります。お新香も安くていいですね。

店は不定休とのことで、毎月店内のカレンダーに休日が示される仕組みのようです。今月(9月)は11日(月)と22日(金)の2日がお休み。土日祝日もやってるというのはうれしいですねぇ。

ピピピッとメールは近所の酒友・金魚屋さんから。「やき屋、空きましたよ」とのこと。ここへ来る前に「やき屋」をのぞいたときに、いっぱいで入れなかったのですが、すでに中で飲んでいた金魚屋さんが「空いたらメールしますね」と言ってくれてたのです。

よーし。それじゃボチボチと引き上げて「やき屋」にしますか。「どうもごちそうさま」。5時から6時まで、ちょうど1時間の滞在は1,170円でした。またじっくりとやって来たいお店です。

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「田中家」 / 店内の様子 / ビール

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ベーコンエッグ / トロリと黄身ソースで / 燗酒とナスのお新香

店情報

《平成18(2006)年9月16日(土)の記録》

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店情報: 居酒屋「田中家(たなかや)」(荻窪)

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  • 店名: 小料理・食事処「田中家」(たなかや)
  • 電話: 03-3393-2822
  • 住所: 167-0043 東京都杉並区上荻1-4-8
  • 営業: 16:00-22:00、不定休(店内カレンダーに表示)
  • 場所: 荻窪駅北口を出て右へ。中央線沿いの道路を進み、道成りに左にカーブした先、「荻窪駅前入口」信号交差点(青梅街道)の2軒手前、左手にある1軒家。駅から約200m、徒歩2分ほど。
  • メモ: ビール大560・中480・小370、お酒一級310・並190、芋焼酎「しまびじん」400、麦焼酎「二階堂」or「いいちこ」350、さつま芋焼酎「酔心」or「白波」350、そば焼酎「刈干」350、さんま開き450、塩鮭350、あじ開き450、肉どうふ320、湯どうふ300、じゃが芋ベーコン焼280円、ニラたまご焼260、ベーコンエッグ200、目玉やき180、納豆160、やきのり80、銀ダラみそ漬焼750、太刀魚煮付・オイル焼600、かきみそあらめ600、のどくろ開き900、さば塩焼400・みそ煮450、地ダコ刺身550、真鯛こぶ〆650、たらちり600、かきちり750、アスパラベーコン炒め500、なすピーマンみそ炒め350、小松菜しめじ炒め350、とり皮ごぼう煮付350、きゅうりわかめ酢物250、小松菜おひたし200、ホーレン草おひたし200、しじみみそ汁300、かぶ新香180、なす新香170、きゅうり新香170、焼きなす330、梅干100、塩楽京220など。商店街ページあり。(2014年12月調べ)

    ビール大530・中450・小350、お酒一級300・並180、芋焼酎「しまびじん」400、麦焼酎「二階堂」or「いいちこ」350、さつま芋焼酎「酔心」or「白波」350、そば焼酎「刈干」350、ベーコンエッグ180、目玉やき160、さんま開き450、塩鮭350、あじ開き450、肉どうふ300、湯どうふ280、じゃが芋ベーコン焼270円、ニラたまご焼250、とろろ芋300、納豆150、やきのり80、銀ダラはじ切煮付370、メロウ(銀ムツ)西京漬450、ニシン塩焼400、あじ刺身400、ホッキ貝刺身350、絹サヤ卵とじ400、アスパラベーコン炒め500、なすピーマンみそ炒め350、小松菜しめじ炒め350、かぼちゃ煮付250、きゅうりわかめ酢物250、小松菜おひたし200、葉生姜250、あさりみそ汁300、かぶ新香180、きゅうり新香170、なす新香170、梅干100、わけぎぬた300、山ウド酢みそ250、焼きなす330、塩楽京220、なめこみそ汁250など。(2014年3月調べ)

    ビール大瓶(530円)、中瓶(450円)、小瓶(330円)、お酒一級(300円)、お酒並(180円)、焼酎(350円)、ベーコンエッグ(180円)、目玉やき(160円)、さんま開き(450円)、塩鮭(350円)、あじ開き(450円)、肉どうふ(300円)、冷奴(270円)、じゃが芋ベーコン焼(270円)、ニラたまご焼(250円)、とろろ芋(300円)、納豆(150円)、白すおろし(160円)、やきのり(80円)、目鯛粕漬(450円)、金目鯛かぶと煮(350円)、さんま塩焼(550円)、マグロ刺身(600円)、インゲンベーコン炒め(400円)、豚バラゴーヤ炒め(400円)、なすピーマンみそ炒め(350円)、だだ茶豆(350円)、かぼちゃ煮付(250円)、焼なす(330円)、小松菜おひたし(200円)、みょうが梅酢漬(250円)、梅酢生姜(250円)、なめこみそ汁(250円)、しじみみそ汁(300円)、きゅうり新香(160円)、かぶ新香(170円)、なす新香(160円)、きぬかつぎ(300円)、梅干(100円)、塩楽京(220円)、冷やしトマト(220円)など。(2006年9月調べ)

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常連さんたちに混ざって … 酒房「北国(きたぐに)」(中野)

都内での仕事を終えて中野駅に着いたのは午後6時過ぎ。今日は久しぶりに「北国」に顔を出してみようと思っているのです。中野駅南口を出て右手の横断歩道を渡り、「まるい」の手前右手にある路地のゆるやかな坂道をのぼりながら「今日は燗酒が飲みたいなぁ。でも最初はやっぱりビールかな。」とすでに心は「北国」の中。坂道の途中を左の路地に折れると、右前方の角にあるのが「北国」です。

のれんをくぐり「こんばんは」と店内に入るとL字カウンターとテーブル1卓、小上がりの座卓1卓の小さい店内にはカウンターに先客がふたりのみ。それぞれ年配の男性ひとり客。数十年かよっている大常連さん同士です。

「いらっしゃい。久しぶりね。こちらに座る?」と女将さん(常連さんたちは親しみを込めて「スミちゃん」と呼ぶ)がカウンターの奥のほうの席を指し示してくれます。その場所は私も含めて客3人がちょうど均等割り付けになるようなポジション。すぐに出されたおしぼりで手を拭きながらまずはビールを注文です。「一番搾りでいいの?」「えぇ、それでお願いします」。ビールはキリンラガーとキリン一番搾りおが選べるのです。

奥の厨房からユミさん(店を手伝っている女将さんの姪)がお通しの小鉢を出してくれます。今日のお通しは茹で冷ましたイカとキュウリの酢の物。赤い皮の部分と真っ白の身、そしてキュウリの緑とその色合いも美しく、口に入れるとプリッとしたイカの食感が実にいいのです。うーん。これはやっぱり燗酒だなぁ。ビールはビールだけでクイクイッとグラスに3杯ほどいただいて、すぐに「桃川」(日本酒)を注文します。「冷や?」と確認してくれる女将さんに「ちょっと燗をつけてください」。

入り口側に座っている常連さんは女将さんと同い年で70代。私の左側の常連さんはなんと80代です。前にも書きましたが、この店にくると40代後半の私なぞまるでペェペェの若者なのです。

女将さんも加わって3人の話題はほかの常連さんたちの近況について。「○○さんは、まだ生きてるんだっけ?」「生きてるらしいんだけど、最近顔を見せないわね」。古くから続くお店だけに高齢の常連さんが多いのです。

7時が近づいてくるとお客さんもひとり増え、ふたり増えと、徐々に店内も活気づいていきます。私のすぐとなりには年配のご夫婦が座ります。ご夫婦そろってこの店の常連さんでビールを1本もらってふたりで乾杯すると、ご主人のほうはその1杯でビールは終えて燗酒に切り換えです。そして料理は「ほっけ焼」(400円)と「にら玉とじ」(350円)。仲良くふたりで分けあって料理をつつき、ご主人はお銚子を2本空けて、約30分ほどでさらりと引き上げて行かれました。円熟の飲み方ですねぇ。

私も燗酒(「桃川」)をおかわりし、「やさいさつま」(400円)をいただきます。「やさいさつま」は野菜入りの薩摩揚げ。2枚の薩摩揚げをユミさんが奥で炙ってくれて、食べやすい大きさにスライスしたあと、インゲンと味噌とともにお皿に盛ってくれるのです。なにしろ練りものは大好物なのでお酒も進みます。

この店のメニューは店の奥、ちょうど厨房への入口の上部にあるホワイトボードに毎日手書きされています。今日のメニューはまぐろさし(500円)、ほっけ焼(400円)、茄子やき(400円)、にら玉とじ(350円)、やさいさつま(400円)、小茄子漬(350円)、冷奴(350円)、いか納豆(380円)、たたみ(400円)、まつも(400円)、チーズ巻(400円)、白才漬(300円)の12品。いつもなにかしら焼魚があって人気の品。今日もほっけ焼を食べている人は多いのです。小茄子漬も人気があるようですね。

左側の常連さんは京都からいらっしゃってるお客さん。東京への出張が多くて、そのたびにこの店に寄っているので、すっかり大常連さんになっているのでした。私自身、何度かここでお会いしたことがあります。7時半を過ぎると「そろそろ新幹線の時間になるから、今日はこれで帰りますか」と腰をあげます。中野から中央線で東京に出て、そこから新幹線で京都に帰るのだそうです。

私も午後8時には終了。2時間弱の滞在は2,400円でした。どうもごちそうさま。みなさんお先に。

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ビールとお通し / 燗酒「桃川」 / やさいさつま

店情報前回

《平成18(2006)年9月15日(金)の記録》

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大船でもう一献 … 「空屋(そらや)」&「石狩亭(いしかりてい)」(鎌倉・大船)

逗子をあとにJR横須賀線でやってきたのは大船(おおふな)です。今日のメンバーは3人ともここから京浜東北・根岸線に乗り換えて帰るのですが、まだまだもう1軒と改札を出ます。準・地元民のG.Aさんの先導で、焼き鳥の「正一合」や、ひな鶏「小山」、広島風お好み焼きの「キャベツ畑」、さらにはsgrさん行きつけのアジアンテーブル「ガガシコ(GAGACICO)」などを確認しつつ、大船駅前の飲み屋街を散策です。

以前、G.Aさんと一緒に入った立ち飲みの「倉庄」の横を通り抜け、iiさんがフイッと入ったのは不思議なオブジェが置いてある今風のお店「空屋(そらや)」です。店内は奥にカウンター席があるほか、右に回りこむと入口側に座敷席もあり、そのどちらも空いている状態。我われは座敷席に陣取ります。座敷席のテーブルは厚みがあってとっても重い。「どんなに怒っても、とても卓袱台返しはできませんねぇ」と笑うG.Aさん。

1杯630円のフローズンホッピーを1杯ずついただいて、再び大船駅方面へと戻り、「最後はトドメン(=飲んだ仕上げを麺類で〆ること)だ!」と入ったのは駅近くの中華料理屋、「石狩亭」です。こんな時間(午後10時45分)なのに、1階店内はお客が多く、我われ3人は2階席へ。2階も2階で、ずらりと並んだテーブルのうち空いているのは2卓程度。遅くまで人気のお店なんですね。

瓶ビール(スーパードライ中瓶、500円)を2本もらって、料理はモツ炒め(650円)と皿ワンタン(550円)。モツ炒めはシロモツを玉ネギ、ピーマンとともに炒めて中華風の味つけをしたもの。皿ワンタンは水餃子の中華味といった感じ。見た目はいかにも餃子風なんだけど、これもワンタンなんですね。

メニューには他にもメンマ350円、ザーサイ350円、餃子400円、中華風冷ヤッコ500円、チャーシュー700円、春巻600円、ニラレバ炒め650円、豚肉とナスの味噌炒め700円、酢豚1,200円、カニ玉1,200円などなどの料理が並んでいて、じゅうぶん居酒屋風にも楽しめそうです。

飲み物のほうもビール(瓶、生)各500円、ウーロンハイ400円、日本酒(菊正宗)500円のほか、白乾(パイカル)550円、老酒(ラオチュウ)600円、五加皮(ウカッピ)600円、高梁酒(コーリャンチュウ)、玖瑰露酒(メイクイルチュウ)700円、杏露酒(シンルチュウ)、蘭花白酒(ランホアパイチュウ)、貴州茅台酒(マオタイチュウ)1,500円、台湾紹興酒(ショウコウシュ)1本2,000円といった中国酒もそろっています。

ふと気がつくともう11時20分。この店のお勘定は2,200円(ひとり730円ほど)でした。どうもごちそうさま。横須賀市~鎌倉市(←大船も鎌倉市)あたり、まだまだたくさんのいい酒場がありそうですねぇ!

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【酒場街】「小山」 / 「キャベツ畑」 / 「ガガシコ」

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【空屋】店内のオブジェ / フローズンホッピー / カウンター席

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【石狩亭】瓶ビール / モツ炒め / 皿ワンタン

・店情報:「空屋」、「石狩亭

《平成18(2006)年9月12日(火)の記録》

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店情報: 中華料理「石狩亭(いしかりてい)」(鎌倉・大船)

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  • 店名: 中華「石狩亭」(いしかりてい)
  • 電話: 0467-44-5151
  • 住所: 247-0056 神奈川県鎌倉市大船1-5-4
  • 営業: 11:00-01:30、日休
  • 場所: 大船駅東口を北へ約1分左手。
  • メモ: 店内は1Fと2Fで38席(カウンター9席、テーブル29席)。ラーメン550円、北海道味噌ラーメン650円、ギョーザ400円、モツ炒め650円、ビール(スーパードライ中瓶)500円、生ビール(中)500円、ウーロンハイ400円、日本酒(菊正宗)500円のほか、中国酒も多数。「ぐるなび」あり。

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店情報: 居酒屋「空屋(そらや)」(鎌倉・大船)

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  • 店名: 居酒屋「空屋」(そらや)
  • 電話: 0467-44-6960
  • 住所: 247-0056 神奈川県鎌倉市大船2-7-7
  • 営業: (未調査)
  • 場所: 大船駅東口を降りて右へ。すぐの角(左手前がマクドナルド)を左に折れ商店街を2ブロック半ほど進んだ右手。
  • メモ: ホッピー630円のほか、無国籍、無ジャンルといった感じの料理や酒類がそろっている。公式サイトあり。

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