いいちこホッピー51本目! … やきとん「串元(くしげん)」(新宿)
1年ぶりにやってきたのは新宿駅南口近くの「串元」。午後6時半にまず集まったのはH氏、K氏と私の3人。例によって表の看板の灯りは消えており、やや下りたシャッターの下にのれんの下部が見えます。いつも満席の「串元」はこうやって営業してるのか、してないのかわからないような感じにしているのに店内はすでに満席なのです。
入口右手が店の奥まで続くカウンター席、左には詰めれば8人かけられるテーブル席が4つ並びます。常連のH氏があらかじめ電話予約しておいてくれたので、そのテーブル席のひとつに陣取って、大常連T氏のキープボトル(麦焼酎「いいちこ」)を出してもらって、いきなりホッピーでスタートです。今日はそのT氏も後ほど合流予定なのです。
ホッピーをいただくときは甲類焼酎(「キンミヤ」や「宝」「源氏」「三楽」など)を使うことが多くて、乙類焼酎(芋焼酎、麦焼酎などのいわゆる本格焼酎)をホッピーで割ることはめったにありません。ところがここで「いいちこ」のホッピーをいただいてみると、これがまたおいしいのです。もともとロックでもおいしくいただける「いいちこ」。その「いいちこ」を氷と一緒に多めにジョッキに入れて、いつもよりも少量のホッピーで割ると、「いいちこ」のロックに炭酸のシュワシュワ感と、ホッピーの風味が加わって、新たなおいしさになるのでした。
「すぐ売り切れるから、早めにたのんでおかないといけないんですよ」というポテトサラダ(350円)は普通のポテトサラダに加えてマカロニまで入っていて、ポテト・マカロニサラダ状態でウスターソースがよく合います。
もう一品、「予定のメンバーがそろうまでは、あたりさわりのないものを注文することにしましょうか」ということで選んだのは肉野菜炒め(450円)。高温でササッと炒めたのでしょう、野菜がすごくシャキシャキしていていい食感です。
それら2品をつまみながら、いいちこホッピーをいただいているうちにT氏、宇ち中さん、Cさんも到着し、本日予定の全メンバーがそろいました。さぁ、「串元」らしいものをたっぷりといただきましょう!
この店はなしにろ中華風もつ炒めが名物。タン、カシラ、コブクロ、シロ、スナギモ、レバの6種類があるのですが、1人前がいくらするのかはメニューにも書かれていなくて、いまだに不明なのです。
その6種からまずいただいたのはレバのタレ焼きとカシラの塩焼きの2品を1人前ずつ。焼き方はタレ焼きと塩焼きが選べるのですが、タレ焼きのほうが「中華風もつ炒め」となるようです。たっぷりと七味唐辛子をふっていっただきまーす。塩焼きは塩だけでなく、塩胡椒で味つけしたもの。どちらにもオニオンスライスがたっぷりとのせられて出てきますが、塩焼きのほうにはさらに、スライスしたダイコンに乗せられた練り辛子もついてくます。この練り辛子が、少量なのにとてもよく効くのです。「どうしてこんなに効くの」とT氏が聞いてみたところ、マスターの返事は「この野郎、この野郎と思いながら練るからだよ(笑)」だったそうです。
合わせて注文したお新香はキュウリ、ニンジン、ダイコンの盛り合わせ。しゃっきりとした食感がいいですね。
宇ち中さんがナスが好きということでナス・ベーコン(350円)も注文。1本を上下左右くらいにカットした、4分の1くらいの大きさのナスと、それとは別に焼かれたベーコンが、おろし生姜とともに添えられていて、ナスをベーコンに巻いて、おろし生姜をちょいとのせていただくと、ナスとベーコンがよく合うこと。
ホッピーはおかわりを繰り返すうちにどんどん焼酎が濃くなってきて、もはやジョッキの7~8分目くらいまで焼酎が入っている状態。常連のT氏、H氏によると氷をたくさん入れて、ホッピー(ソト)を表面張力いっぱいまで注ぐのがおいしいのだといいます。さらに言うと氷は大きいのがいいらしいです。
「いいちこ」もなくなってきて、新たに入れた「いいちこ」のボトル(一升瓶)は、今年に入って51本目となるボトルなのだそうです。T氏によると今年の目標は80本制覇とのことで、そのためにはあと2ヶ月半で30本を飲みきらなければなりません。「各自今後3本ずつがノルマだから、仲間を連れてきてどんどん飲んでね!」とみんなにハッパをかけるT氏。昨年、目標だった年間60本を達成したそうなのですが、上には上がいて70本ほど飲みきった常連さんがいて、年間2位に甘んじてしまった。そこで今年は目標を80本にして、年間1位の座をねらっているのだそうです。
続いてのもつ炒めはタン(塩)。肉ニラ玉(550円)もいただきます。ニラを比較的長くカットして、そのままの姿を保ったまま調理た肉ニラ玉は、たっぷりのニラに玉子がからんでいるといった感じ。
さらにはシロ(タレ)。「ここは練り辛子は辛いんだけど、七味唐辛子はあまり辛くないので、たっぷりとかけないといけないんですよ」とガンガン七味唐辛子を振るT氏。たしかに、かけ過ぎかと思うくらいかけても、ちょうどいいくらいの辛さです。
炒めコンニャク(350円)もこの店のおすすめの品のひとつ。コンニャクとシナチクを鷹の爪といっしょに炒めたものです。
お新香ももう一度注文し、これには宇ち中さんが、会社のS先輩からもらった六味唐辛子(七味唐辛子から胡麻を抜いたもの)をかけていただくと、この六味唐辛子がおいしいこと! 東京・浅草寺門前「やげん堀」の唐辛子なんだそうです。ちなみに東京・浅草寺門前「やげん堀」、京都・清水寺門前「七味家」、長野・善光寺門前「八幡屋磯五郎」の三者が、日本の三大七味唐辛子なんだそうです。
この店のベーコン焼うどん(500円)と肉入焼ソバ(500円)も人気の品なのだそうですが、もうけっこう食べた後なので両方は入りそうにありません。みんなで「どっちにする?」と相談して肉入焼ソバを注文しました。肉入焼ソバはしゃっきりキャベツもたっぷりと、てっぺんに半熟目玉焼きがのって、かつお節と青海苔がかけられています。この半熟の目玉焼きをくずして、麺にからめるようにしていただくのです。
真さば(400円)は、塩サバの半身をしっかりと焼いたもの。以前、ちょっと焼が足りないことがあったらしく、それ以来、店のおにいさんがしっかりと焼くようになったのだそうです。ちなみに店は店主夫婦とその息子さんらしき3人で切り盛りしており、親父さんが入口にある調理場でもつ炒めを、おかみさんがフロア全般を担当し、息子さん(←店のおにいさん)はもつ炒め以外の料理を担当しています。無口な息子さんは注文しても返事もしないくらいなのですが、注文した品物を忘れることは決してないのだそうです。
これまたこの店のおすすめのひとつという さつま(350円)は薩摩揚げのこと。中にたっぷりとキクラゲが入っていて、これもスライスした大根にのった練りガラシが添えられています。
干イカ(450円)もおいしかったそうなのだが、現在は以前とは少し違う品になったのだそうです。「でもたのんでみる?」と一人前もらいます。干イカは肉厚の一夜干しイカを焼いたもので、添えられたマヨネーズにちょっと醤油をたらして、さらに七味唐辛子をかけていただきます。干しイカの塩っけがけっこう強いですねぇ。醤油はかけなくても大丈夫かも。
最後は空いた器類を全部テーブルの通路側にきっちりと移動して終了です。午後11時の閉店時刻まで、なんと4時間半ものロングラン飲み会は6人で17,000円(ひとりあたり2,800円強)でした。どうもごちそうさま!
店の入口 / 入口横の水冷冷蔵庫 / いいちこホッピー
カウンターあたりの様子 / ポテトサラダ / 肉入野菜炒め
おしんこ / レバ(タレ) / カシラ(塩)
ナス・ベーコン / どんどん焼酎が濃くなって / 51本目ボトル
タン(塩) / 肉ニラ玉 / シロ(タレ)
黒ホッピー作成中 / 炒めコンニャク / 奥のホッピー専用水冷庫
おしんこ再び / 肉入焼ソバ / 真さば
さつま(キクラゲ入り) / 干イカ / 空いた器を通路側に移動
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