ニンニク泡盛ホッピー!? … 大衆酒場「泡屋(あわや)」(横須賀中央)
横須賀中央駅周辺には、いい大衆酒場が多くて、これまでに数回やってきているのですが、なかなか行きたいお店のすべてはまわりきれません。今日も1軒目に引き続き、2軒目もはじめての訪問となる「泡屋」です。(先日)訪れた大衆酒場「天国」の筋向いにあるこのお店は、正式には「第二泡屋」というようなのですが、残念ながら駅の近くにあった「第一泡屋」は数年前に閉店になったらしく、今は「泡屋」と言えば、ここ「第二泡屋」しかない状態です。
黒地に白で「琉球泡盛 泡屋」と書かれたのれんをくぐり、引戸を開けると店内はせまくて、左手に6人掛けの直線カウンター、右手に4人掛けと6人掛けのテーブルです。右手一番手前にも小さいテーブルが置かれているのですが、ここはもっぱら荷物置場として使われているのでしょうか。店は女酒場(女性だけで切り盛りしている酒場)らしく、カウンター内でおかあさん二人が働いています。
午後6時前の店内はカウンター席はほぼ満席ですが、テーブル席はすべて空いている状態。奥の6人掛けのテーブルの端っこに座りメニューを確認します。
ここは普通のホッピー(480円)もあるものの、泡盛ホッピー(580円)だとか、ニンニクホッピー(580円)、ニンニク泡盛ホッピー(690円)、さらにはマムシ泡盛ホッピー(740円)なんてのもある。ニンニクホッピーやニンニク泡盛ホッピーは、それぞれニンニクを浸けこんだ焼酎や泡盛を使って、そしてマムシ泡盛ホッピーはマムシを浸けこんだ泡盛を使って作るホッピーのようです。
せっかくだからちょっと変わったものを飲んでみましょうね。「ニンニク泡盛ホッピー(690円)をお願いします」。カウンターの中から「はーい」と返事が届き、すぐにジョッキに入ったニンニク泡盛と、瓶入りホッピーが出されます。ここはジョッキとニンニク泡盛は常温で、ホッピーだけが冷えている状態。ただし泡盛はホッピー専用ジョッキのふたつ目の星まで入れられているのが横須賀風。ニンニク泡盛は無色透明ではなくて、やや黄色っぽい感じ。さっそくホッピーで割ってクイッと口に含むとニンニクの風味がかなり強いですねぇ!
お通しは小皿に盛られた薄焼きせんべい(サラダせんべい?)2枚。こういうお通しも珍しいですね。
飲み物に泡盛があるように、料理のほうも沖縄料理が多いようです。そうめんチャンプル(580円)、とうふチャンプル(580円)、沖縄産もずく(370円)、カラスグヮ・トーフ(370円)、ミミガー刺身(370円)、ゴーヤーチャンプル(580円)、ゴーヤースライス(370円)、塩らっきょう(270円)などなど。もつ煮込み(630円)や豚テール(630円)などといった呑んべ好みする品もありますねぇ。そんな中からまず注文したのはガツ刺身(370円)です。臓物(もつ)系があるとついたのんじゃいますねぇ。
すぐに出されたガツ刺身は、四角い皿にオニオンスライスが敷かれ、その上に茹で冷ましたガツ(豚の胃袋)のスライスがのり、全体に酢味噌がかけまわされています。このガツの強い弾力感が好きなのです。
内臓の中でも胃袋は、牛(ミノ、ハチノス、センマイ、ギャラ)にしても豚(ガツ)にしてもそれほどクセがなくて、胃袋特有の強い弾力感が楽しめますので、内臓初心者(?)にもおすすめの一品です。
後ろのテーブルに入ってきた常連さんらしき年配の男性は、ホッピー(と先客たちの様子や、カウンター内の瓶をチラッと見てみると、ホッピーと落花生を注文して飲みはじめます。ホッピーは480円と高いものの、ナカ(焼酎)はシャリシャリと凍ったフローズンタイプ。そして落花生(270円)はサヤ付きのもので、パリパリと割りながらホッピーのあてにしています。
落花生は大好物で、自宅でも食べはじめると止まらなくなってしまうほど。さっそく私も注文します。
この店は、一番奥の壁上部にテレビが置かれているので、カウンターの人たちは右後方を振り返らないとテレビが見えない。テーブル席の人たち(私も含めてみんなひとり客)は、テレビが見えるように一様に店の奥に向かって座っています。このテレビ、旧来のブラウン管式なのに奥行きが薄いので感心していたら、なんとテレビの後ろ半分は壁に明けた穴を通して、壁の向こう側、トイレの中にはみ出していたのでした。(トイレに行ったときに、入口上部にテレビの後ろ側がズンと突き出していてびっくりしました。)
つまみの中に焼きとり(レバ、ハツ、タン、鳥肉、鳥皮、カシラの6種で1串100円3本から)なんかもあるのがいいですね。
約1時間の滞在は1,330円でした。どうもごちそうさま。
「泡屋」 / ニンニク泡盛ホッピー / 黒板メニュー
ガツ刺身 / 落花生 / 壁を突き抜けたテレビ
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