水割りであつどーふ … 酒亭「北国(きたぐに)」(中野)
四ツ谷から中央線で10分ほど。中野に着いたのは午後8時です。金曜日なので、もちろんまだ飲みましょう!
南口を出て、丸井の手前の路地に入るとそこがちょっとした酒場街。バーや魚料理屋、ジンギスカン屋などが並びます。そこからさらに左の小さな路地に入ると、その先の角にあるのが酒亭「北国」です。
入口引き戸をガラルと開けて「こんばんは」と店内に入ると、「あら、いらっしゃい。久しぶりねぇ」とママさんの笑顔が迎えてくれます。金曜、午後8時の店内はお客さんが多くて、カウンターの一番奥と、右奥の小上がり席が空いている状態。右手前のテーブル席にまでびっしりとお客さんが入っています。「こっちにする」とママさんが指し示してくれたのも、そのカウンター一番奥の席。
その席に座りながら、今日はウイスキー(サントリーホワイト)の水割りを注文します。
奥の厨房からお通しのマグロの照り焼きを出してくれるユミさん(店を手伝っている人で、ママさんの姪)からも「お久しぶりです」の言葉。うーん。ふたりともに言われちゃうほど来てなかったかなぁ。
今日もあいかわらずお客さんたちの平均年齢は高く、入口付近にはよく見かける常連さんたちがずらりと座り、私のとなりはこれまた常連さんらしき老夫婦。えぼ鯛の焼いたの(400円)とにら玉とじ(350円)を、おふたりで仲良くつつき合いながら、奥さんはビールを、そしてご主人は燗酒をいただいています。ここにはご夫婦でいらっしゃる常連さんも多いのです。
店内にはテレビもなく、唯一の音はカウンターの一番奥で流れているラジオ放送。もちろんラジオだけではなくて、カウンターの中の木製冷蔵庫も、壁も、天井も。最近流行りの作り物の昭和レトロとは違う、本物の昭和レトロがここにはあります。
お通しのマグロの照り焼きで水割りを1杯いただいて、おかわりをたのむのと一緒に、あつどーふ(380円)を注文します。
水割りにはレモンスライスが入っているのですが、1杯いただくごとに1枚ずつレモンスライスが追加されていくのです。つまり2杯飲めば2枚、3杯飲めば3枚。けっしてレモンスライスでお勘定をするわけではなくて、伝票にきちんと何杯飲んだかはつけられているのですが、目で見ても何倍飲んだかわかるので、ブレーキがきく場合もあります。(ほとんどの場合は、ブレーキはきかないけど…。)
あつどーふは丼鉢を少し平たくしたような丸皿で、湯を張った状態で出されます。中身は豆腐のほかにシメジと白ネギ。これを別に出されたポン酢醤油につけていただくのです。うーん。この温かさがいいですね。もっと寒くなってくると燗酒とあわせるとまたうまい。
本当は毎年11月10日のこの日が、おでんの開始日なのだそうですが、今年はたまたま金曜日に当たったので月曜日(11月13日)からおでんを開始することにしたのだそうです。この店のおでんもおいしいので楽しみですね。
ウイスキーを4~5杯いただいて、午後9時半まで約1時間半の滞在は1,730円でした。どうもごちそうさま。常連のみなさん、お先に!
「北国」 / ウイスキー水割り / BGMはラジオ放送
マグロ照焼き / 水割りおかわり / あつどーふ
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