自宅近くの人気店 … 大衆酒場「丸山(まるやま)」(阿佐ヶ谷)
月曜日。明日の都内での仕事に備えて、今日は自宅帰りです。
ちょっと仕事が長引いて、自宅近くまでたどりついたのは午後9時半ごろ。この時間から行きつけのお店に行っちゃうと、きっと12時近くまで腰を据えて飲んじゃうので、あまり行きつけでないお店で1杯やって帰りましょう。
「行きつけ」ではないお店の中にも、いつもお客さんでいっぱいのお店はたくさんあります。たとえば西武新宿線・鷺ノ宮(さぎのみや)駅北側にある「江戸や鮨八」や南側の「島の唄」や「東宝亭」などなど。今日は駅からはちょっと離れて、早稲田通りの近くにある大衆酒場「丸山」です。
ここは5~6年前にできた酒場なのですが、交通の便が良くないのに店内はいつも満席の様子。私自身、けっして避けているわけではないのですが、いつのぞいても満席っぽくてなかなか入れないお店なのです。
店内はテーブル席(が主体ですが、左手前の部分に5人ほど座れる小さいカウンターもあります。月曜日だからか、この時間満席ということはなくて、私もカウンターの一番奥側に座ることができました。ここはカウンターの前の壁が高いのと、テレビがカウンターからは振り返らなければならない場所にあるのとで、ひとりだとかなり寂しい状況で飲まなければなりません。でも、今日のように「軽く静かに飲みたいな」というときには、これが逆にいい環境ということになるのでした。
「いらっしゃいませ」と注文を取りにきてくれたおにいさんに、酎ハイ(270円)と豚ハツ炒め(480円)を注文。すぐに酎ハイとお通し(200円)が出され、カウンター内、厨房のところにいる店主に豚ハツ炒めの注文が通されます。カウンター5席、テーブル18席の店内は、店主と手伝いのおにいさんのふたりで切り盛りしているのです。
今日のお通しは刻みネギがのせられた熱々のガンモの煮物。ダシの味がいいですねぇ。
「お待たせしました」とカウンター上部越しに店主から手渡される豚ハツ炒めは、薄めにスライスした大ぶりのハツを塩コショウで炒めてお皿に盛ったもの。添えられたレモンをちょっと絞っていただきます。もつ焼きでいただくハツも好きですが、こうやって普通の肉炒め風に食べてもおいしいんですね。
残念ながら豚ハツ炒めは5~6切れしかないので、あっという間に食べ終えてしまい、次はサンマ焼き(350円)をいただきます。
サンマの焼魚も大好物のひとつなので、秋になるとこれを注文することが多いのです。1本丸ごとパリッと焼かれたサンマの上になった身の側を上下に開くと、湯気がフワーッと立ちのぼっていい香りです。この状態で頭から中骨・尻尾をペリッとはぐように取り除くと、お皿の上には食べられる身の部分だけが残るのです。後は添えられたレモンをちょっと絞りかけ、大根おろしに醤油をたらしてワシワシといただくのみ。んーっ。はらわたの苦味に酎ハイも進み、2杯目をもらいます。(燗酒のほうがもっと合いそうなのですが、月曜日なのでがまん、がまん。)
サンマの絶妙な焼き加減がうれしくて、もう一品、鳥皮焼(200円)を塩焼きでいただくことにします。鳥皮焼は2串が1人前。予想どおりこれもちょうどいい火の通り具合です。カリッとした噛みはじめの歯応えと、そのあとのプリッとした食感が鳥皮の持ち味。皿の縁に添えられたニンニク味噌をちょっとつけて、3杯目の酎ハイとともにいただきます。
軽くのつもりが1時間半ほどゆっくりとくつろいで、今日は2,040円でした。さすが人気店だけあって、料理もおいしかったですねぇ。どうもごちそうさま!
「丸山」 / 酎ハイとお通し / 豚ハツ炒め
さんま焼 / 中骨をはずして / 鳥皮焼
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