« 店情報: 居酒屋「美酒佳肴(びしゅかこう)」(中村橋) | トップページ | 円卓でカオヤンロー … 中国料理「珉珉羊肉館(みんみんやんろうかん)」(渋谷) »

ずらり焼酎は500円均一 … 居酒屋「美酒佳肴(びしゅかこう)」(中村橋)

池袋から西武池袋線で中村橋(なかむらばし)へ。ここに焼酎の品ぞろえがよく、料理もうまいと評判のお店があるのです。店の名は「美酒佳肴」。古民家の入口のような引き戸を開けて店内に入ると、そこで靴を脱いで板の間に上がる仕組みです。

店内は右手が店の奥まで続く直線カウンターで、ふたり分ずつ並んだ椅子が3組・6人分。そして左手奥側はテーブル席になっています。火曜日午後7時のこの時間帯先客はなし。カウンターの一番奥に陣取ります。

カウンターの上には端から端まで焼酎の一升瓶が2列にずらりと並んでいる。これは壮観ですねぇ。

「いらっしゃいませ」とカウンターの外側に回ってきてお通しのサンマの煮物を出してくれた男性が店主のよう。ひとりで切り盛りされてるんですね。

その店主に「芋焼酎でおすすめのものを」と注文すると、出されたのは「さつま寿(さつまことぶき)」のロックです。ここの特徴は焼酎がすべて500円均一ということ。なかなか手に入らないような焼酎もすべて500円。「お出しする量で調整するんですよ」と店主が教えてくれました。

カウンター上に置かれたメニューには定番のメニューの他に「11/21のオススメ」と書かれた20品ほどの品書も並んでいる。牛舌刺(1,000円)、白子ポン酢(800円)、メジマグロ刺(700円)、栗ガニのミソ汁(650円)、ふろふき大根のトリソボロミソ(400円)、うずらのピータン豆腐(450円)、のどくろの干物(300円)などなどが今日のオススメです。そんな今日のオススメの中から酒盗のクリームチーズ和え(350円)とキビナゴの唐揚(500円)の2品を選びます。

すぐに出された酒盗のクリームチーズ和えは、高足の猪口(ちょこ)風の器に盛られたもの。赤い酒盗の中に、白いクリームチーズがチラホラと混ざって色合いもいい。どれどれと箸でつまんでいただくと、チーズが加わることで酒盗の味がマイルドになって、本来日本酒にしか合いにくいような酒盗が、みごとに焼酎にも合うつまみに変身しています。これはおもしろいなぁ。

キビナゴの唐揚は、小指ほどの小さなキビナゴを揚げたものがたっぷりとお皿に盛られています。30~40尾はあるでしょうか。これはボリュームたっぷりだ。添えられた櫛切りのレモンをちょっと絞りかけていただくと、さすがは鹿児島名産の魚。焼酎にもぴったりです。

2杯目の焼酎は、無濾過本格芋焼酎「不二才(ぶにせ)ハイ(←本当は漢字)」。これまた500円ながら、グラスになみなみとロックです。本当に量の調整しているのかなぁ。サービスたっぷりで、うれしい限りですね。アルコール度数30度の焼酎は、さすがにききますねぇ!

ここらでカウンターの入口側に常連さんらしきカップルが入ってきます。うん。やっぱり店内には何人かお客さんがいたほうが過ごしやすいですね。

店主に「最後は黒糖焼酎を」とお願いして、出されたのが「長雲(ながくも)」。これまた30度という強さながら、黒糖焼酎(≒ラム酒)ならではの飲みやすさが危ないなぁ。

2時間弱の滞在は2,850円。店主が店の表まで見送ってくれました。どうもごちそうさま。

061121g 061121h 061121i
「美酒佳肴」 / お通しはサンマの煮物 / ずらりと一升瓶

061121j 061121k 061121l
「さつま寿」 / 酒盗のクリームチーズ和え / 店内の様子

061121m 061121n 061121o
キビナゴの唐揚 / 「不二才・ハイ」 / 「長雲」

店情報

《平成18(2006)年11月21日(火)の記録》

| |

« 店情報: 居酒屋「美酒佳肴(びしゅかこう)」(中村橋) | トップページ | 円卓でカオヤンロー … 中国料理「珉珉羊肉館(みんみんやんろうかん)」(渋谷) »

コメント

浜田さん、中村橋においでになったのですね。
ときどき中村橋には行きますが、このお店は知りませんでした。
焼酎大好きの同僚たちと、今度行ってみます。
中村橋には他にも、美味しい焼き鳥の鳥梅葡酒とか、
焼酎、日本酒がいろいろある居酒屋どんどんとか、
心惹かれるお店があるのです。
交番のある交差点の斜向かいの古い中華屋さん
(再開発で新しくなったビルにまた入って安心)
も実は安くて本格的な味だと評判なのです。
浜田さん、これからもまた練馬方面にもいらしてくださいね。

投稿: N.I | 2007.01.07 12:56

いやあ、ついに中杉通り北限まで遠征されましたか!
開店当初からこの店は応援していたのですが、ついにこのブログに(感涙)
お店のキャパも小さいし、澁田さん一人で接客・料理だから多勢が押し寄せても困るのですが(爆)
それから、このブログを見て来訪される方々が店情報を必ずクリックしてから出向かれると良いのですが。何せ、土曜日が定休日!(笑)

投稿: なおとん | 2007.01.10 17:11

交番の斜め向かいの「大三元」にも行きましたよー! 昼間ですけど…(^^;>N.Iさん
床に置かれた紹興酒の甕も渋くて、今度はぜひ夜行ってみたいと思っているところです。

そうそう。土曜日定休はびっくりです。>なおとんさん
1週間のうちで、一番出かけやすい日なのに…。

投稿: 浜田信郎 | 2007.03.04 21:16

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ずらり焼酎は500円均一 … 居酒屋「美酒佳肴(びしゅかこう)」(中村橋):

» お焦げで「おこげ」!? … 居酒屋「美酒佳肴(びしゅかこう)」(中村橋) [居酒屋礼賛]
池袋駅でみなさんと別れ、自宅の近いにっきーさんとともに西武池袋線で中村橋へ。「もう1軒寄って帰りましょうか」と向かったのは、先日はじめて行った「美酒佳肴」です。ここは実はにっきーさんからご紹介いただいたお店。にっきーさんは焼酎の研究家でもあるし、さらにこの店の店主とは幼稚園が同窓なのだそうです。 今日の1杯目は麦焼酎「おこげ」(焼酎はすべて1杯500円)をストレートで。にっきーさんは同じものをロッ... [続きを読む]

受信: 2007.01.20 11:52

« 店情報: 居酒屋「美酒佳肴(びしゅかこう)」(中村橋) | トップページ | 円卓でカオヤンロー … 中国料理「珉珉羊肉館(みんみんやんろうかん)」(渋谷) »